JP4956238B2 - 直流モータのリプル検出装置、回転状態検出装置、リプル検出方法及び回転状態検出方法 - Google Patents

直流モータのリプル検出装置、回転状態検出装置、リプル検出方法及び回転状態検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、直流モータのリプル検出装置、回転状態検出装置、リプル検出方法及び回転状態検出方法に関するものである。
シートクッション、シートバック、ヘッドレスト等を連動させてシート位置を可変するメモリシート、パワーウィンドレギュレータ等の車載部品には、ブラシを有する直流モータが使用される場合が多い。このような車載部品の動作位置や作動速度を適切に制御するためには、直流モータの回転位置を正確に検出する必要がある。
直流モータをブラシを有し、ブラシの切り替わりタイミングでモータに流れるモータ電流は脈動する。このため、このような直流モータの脈動するモータ電流を電流リプルとして検出することにより、直流モータの回転状態を検出するようにした直流モータの回転状態検出装置がある(例えば、特許文献1参照)。
この回転状態検出装置は、電流リプルからリプルパルスを成形し、リプルパルス数から回転数を求めるようにしている。
また、直流モータのブラシの切り替わりに伴って、電流検出信号には、電流リプルの周波数よりも低周波側の低周波ノイズ、あるいは、電流リプルの高調波ノイズが含まれる場合がある。このため、この回転状態検出装置は、遮断周波数の可変のフィルタを備える。
この回転状態検出装置は、直流モータの電流値と電源電圧値とに基づいて最大リプル周波数を演算し、リプルパルスの周波数を取得して実リプル周波数を演算する。
そして、この回転状態検出装置は、この最大リプル周波数と実リプル周波数との差に基づいてフィードバック値を演算し、演算したフィードバック値に基づいてフィルタの遮断周波数を可変する。
この回転状態検出装置は、このようにして、回転数が変化したり、直流モータの特性がばらついたりしても、高調波成分を除去してリプルを検出し、さらに、直流モータの回転状態を適切に検出するようにしている。
特開2003−9585号公報(第3−5頁、図1,2)
しかし、従来の直流モータの回転状態検出装置では、実リプルに、振幅が大きな低周波ノイズが重畳していると、直流モータの回転数を誤検出するおそれがある。
即ち、リプルパルスに振幅の大きな低周波ノイズが重畳していると、この低周波重畳パルスによって実リプルよりも低い周波数のリプルパルスが成形される。従来の回転状態検出装置は、低い周波数のパルスに基づいて遮断周波数を演算する。
この遮断周波数によりフィルタは、実パルスを減衰させてしまい、より低い周波数のパルスが成形される。そして、従来の回転状態検出装置が低周波重畳パルスのカウント数から、遮断周波数を繰り返し演算した結果、遮断周波数が低周波ノイズによって調整されて誤動作が生じる。その結果、直流モータの回転数が誤検出される。
ノイズを減衰する方法として、バンドパスフィルタを用いた場合、電流リプルを検出できるものの、常に電流リプルのみを通過させなければならないため、フィルタの遮断周波数制御が難しくなる。
そして、このような回転状態検出装置は、一旦、電流リプルを減衰させてしまうと、復帰させることができなくなってしまう。従って、バンドパスフィルタを用いた回転状態検出装置では、高精度の遮断周波数制御が必要とされる。
また、ローパスフィルタを用いてノイズを除去する場合、遮断周波数のフィードバック制御を行うことにより、高調波ノイズは必ず除去される。一方、電流リプルよりも低周波側に不要な低周波ノイズが存在する場合には、この低周波ノイズを検出してしまい、電流リプルを減衰させてしまう可能性がある。
この低周波ノイズが安定しているならば、低周波ノイズを検出して直流モータの回転状態を検出することはできるものの、ノイズの特性は、直流モータの固体差にも依存し、必ずしも安定しているとは限らない。従って、直流モータの正確な位置制御を行うためには、電流リプルを検出しなければならない。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、直流モータの電流リプルを高精度に検出することが可能な直流モータのリプル検出装置及びリプル検出方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、直流モータの回転状態を高精度に検出することが可能な直流モータの回転状態検出装置及び回転状態検出方法を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る直流モータのリプル検出装置は、
直流モータの回転によって変化する電流リプルを検出し、検出した電流リプルを示す電流検出信号を生成する信号生成部と、
前記信号生成部が生成した電流検出信号を濾波する第1の遮断周波数可変の第1のローパスフィルタと、
前記第1のローパスフィルタが濾波した信号の第1のリプル信号を生成する第1のリプル信号生成部と、
前記第1の遮断周波数よりも高い遮断周波数を第2の遮断周波数として、前記信号生成部が生成した電流検出信号を濾波する前記第2の遮断周波数可変の第2のローパスフィルタと、
前記第2のローパスフィルタが濾波した信号の第2のリプル信号を生成する第2のリプル信号生成部と、
前記第1のリプル信号生成部が生成した第1のリプル信号の周波数に基づいて前記第1の遮断周波数を制御し、前記直流モータの電流リプルのリプル周波数と除去対象のノイズのノイズ周波数との比に対応するように、前記第2の遮断周波数と前記第1の遮断周波数との周波数比を設定し、設定した周波数比に基づいて前記第2の遮断周波数を制御する遮断周波数制御部と、
前記第1のリプル信号生成部が生成した第1のリプル信号と前記第2のリプル信号生成部が生成した第2のリプル信号とを比較して、前記第1のローパスフィルタが濾波した信号と第2のローパスフィルタが濾波した信号とのいずれに前記電流リプルが含まれているかを判別することにより、前記電流リプルを検出するリプル検出部と、を備えたことを特徴とする。
前記リプル検出部は、前記第1のリプル信号生成部が生成した第1のリプル信号の周期と前記第2のリプル信号生成部が生成した第2のリプル信号の周期とを比較して、前記第2のリプル信号の周期と前記第1のリプル信号の周期との比が、前記周波数比の逆数に対応しているときは、前記第2のローパスフィルタが濾波した信号に前記電流リプルが含まれていると判別し、対応していないときは、前記第1のローパスフィルタが濾波した信号に前記電流リプルが含まれていると判別し、前記電流リプルを検出するようにしてもよい。
また、本発明の第2の観点に係る直流モータの回転状態検出装置は、
直流モータの回転を検出し、検出した回転によって生じる電流リプルを示す電流検出信号を生成し、生成した電流検出信号から電流リプルを検出する上述の直流モータのリプル検出装置と、
前記直流モータのリプル検出装置が検出した電流リプルに基づいて、前記直流モータの回転状態を検出する回転状態検出部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の第3の観点に係る直流モータのリプル検出方法は、
直流モータの回転によって変化する電流リプルを検出し、検出した電流リプルを示す電流検出信号を生成するステップと、
前記信号生成部が生成した電流検出信号を濾波し、第1の遮断周波数未満の周波数成分を通過させるステップと、
前記第1の遮断周波数未満の周波数成分の信号から第1のリプル信号を生成するステップと、
前記第1の遮断周波数よりも高い遮断周波数を第2の遮断周波数として、生成した電流検出信号を濾波し、前記第2の遮断周波数未満の周波数成分を通過させるステップと、
前記第2の遮断周波数未満の周波数成分の信号から第2のリプル信号を生成するステップと、
生成した前記第1のリプル信号の周波数に基づいて前記第1の遮断周波数を制御するステップと、
前記直流モータの電流リプルの周波数と除去対象のノイズの周波数との比に対応するように、前記第2の遮断周波数と前記第1の遮断周波数との周波数比を設定し、設定した周波数比に基づいて前記第2の遮断周波数を制御するステップと、
生成した前記第1のリプル信号と前記第2のリプル信号とを比較して、前記第1の遮断周波数未満の周波数成分と第2の遮断周波数未満の周波数成分とのいずれに前記電流リプルが含まれているかを判別することにより、前記電流リプルを検出するステップと、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の第4の観点に係る直流モータの回転状態検出方法は、
上述の直流モータのリプル検出方法を用いて直流モータの回転を検出し、検出した回転によって生じる電流リプルを示す電流検出信号を生成し、生成した電流検出信号から電流リプルを検出するステップと、
検出した前記電流リプルに基づいて、前記直流モータの回転状態を検出するステップと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、直流モータのリプルを高精度に検出することができる。また、直流モータの回転状態を高精度に検出することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る直流モータの回転状態検出装置を図面を参照して説明する。
本実施形態に係る回転状態検出装置の構成を図1に示す。
本実施形態に係る回転状態検出装置1は、信号生成部10と、リプルパルス出力部20と、マイコン(マイクロコンピュータ)30と、を備える。
この回転状態検出装置1は、直流モータ2の回転によって変化する電流リプルを示す電流検出信号IMが供給されて、電流リプルの周期を計測することにより、直流モータ2の回転状態を検出するものである。
この電流検出信号IMには、図2(a)に示すように、周波数frplの電流リプルの他に、周波数fn1の低周波ノイズ、周波数fn2の(第2)高調波ノイズが含まれる場合がある。
低周波ノイズは、直流モータ2のブラシ火花に起因するノイズである。図2(b)は、電流リプルを正弦波として示し、図2(c)は、低周波ノイズの波形を正弦波として示す。図2(b)、(c)に示すように、低周波ノイズの周波数fn1は、電流リプルの周波数frplよりも低くなる。
そして、電流検出信号IMに、電流リプルと低周波ノイズとが含まれると、この電流検出信号IMは、図2(d)に示すように歪む。
また、高調波ノイズは、電流リプルの周波数の倍数で現れるものであり、周波数fn2は、電流リプルの周波数frplの2倍(周期は1/2)である。電流検出信号IMにこの高調波ノイズが含まれていると、電流検出信号IMは、図2(e)に示すように歪み、周期が不定、即ち、各周期が異なるものとなる。
このように、低周波ノイズ、高調波ノイズは、ランダムノイズではなく、直流モータ2の作動機構によって周期的に発生するノイズである。
電流リプルの周波数frplは、直流モータ2の回転変化に伴って変化し、低周波ノイズ、高調波ノイズのそれぞれの周波数fn1,fn2も、電流リプルの周波数frplに連動して変化する。
このようなノイズは、本来検出したくないノイズではあるものの、本実施形態の回転状態検出装置1は、低周波ノイズへの対応を考慮して、遮断周波数の異なる複数のローパスフィルタ(LPF)を用いてノイズを積極的に検出する。そして、回転状態検出装置1は、複数のLPFが濾波した信号を比較することにより電流リプルとノイズとを区別するように構成されている。
信号生成部10は、直流モータ2の回転によって変化する電流リプルを検出し、検出した電流リプルを示す電流検出信号を生成するものであり、抵抗R1〜R4と、コンデンサC1と、を備える。
抵抗R1は、直流モータ2に流れるモータ電流を電圧変換して電流検出信号IMを生成するための抵抗であり、その一端は、直流モータ2の電流下流端に接続され、他端は接地される。
直流モータ2の電流上流端は、直流電源3の正極に接続されて、直流電源3から直流モータ2に直流電力が供給される。
抵抗R2とコンデンサC1とは、ローパスフィルタを構成するものであり、抵抗R2の一端は、直流モータ2の電流下流端と抵抗R1の一端との接続点に接続される。
コンデンサC1の一端は、抵抗R2の他端に接続され、コンデンサC1の他端は接地される。
抵抗R3,R4は、直流電源3の電源電圧を分圧して直流モータ2に印加される電圧信号BMを取得するための分圧抵抗であり、抵抗R3の一端は、直流電源3の正極に接続され、抵抗R4の一端は、抵抗R3の他端に接続され、抵抗R4の他端は接地される。
リプルパルス出力部20は、信号生成部10から電流検出信号IMと電圧検出信号BMとが供給され、電流検出信号IMから電流リプルを検出し、リプルパルスを生成して出力するものである。
リプルパルス出力部20は、プリアンプ21と、メインLPF22と、サブLPF23と、リプル検出回路部24,25と、ADコンバータ26と、周波数制御部27と、を備える。
プリアンプ21は、抵抗R2の他端に接続されて電流検出信号IMが供給され、供給された電流検出信号IMを増幅するものである。
メインLPF(ローパスフィルタ)22は、プリアンプ21が増幅した電流検出信号IMを濾波する遮断周波数fc1が可変のフィルタである。メインLFP22は、遮断周波数fc1未満の周波数成分を通過させる。
サブLPF23は、プリアンプ21が増幅した電流検出信号IMを濾波する遮断周波数fc2が可変のフィルタである。サブLFP23は、遮断周波数fc2未満の周波数成分を通過させる。
メインLPF22、サブLPF23は、図3に示すように、遮断周波数fc1,fc2未満では利得Avを1とし、遮断周波数fc1,fc2以上では利得Avを1未満とすることにより、このようなフィルタ処理を行う。
メインLPF22、サブLPF23は、電流リプルに連動して変化する周波数fn1,fn2に追従するように、スイッチト・キャパシタ・フィルタのような遮断周波数可変の適応型フィルタによって構成される。
スイッチト・キャパシタ・フィルタは、図4(a)に示すスイッチSw1,Sw2と、コンデンサC11,C12と、によって構成される。
スイッチSw1の一端には、入力信号Sinが供給され、スイッチSw2の一端は、スイッチSw1の他端に接続される。
コンデンサC11の一端は、スイッチSw1,Sw2の接続点に接続され、他端は、接地される。コンデンサC12の一端は、スイッチSw2の他端に接続され、他端は、接地される。
スイッチSw1には、図4(b)に示すようなクロック信号CLK1が供給され、クロック信号CLK1がH(ハイ)レベル、L(ロー)レベルのとき、それぞれ、オン、オフする。
スイッチSw2には、図4(b)に示すようなクロック信号CLK2が供給され、クロック信号CLK2がHレベル、Lレベルのとき、それぞれ、オン、オフする。
スイッチSw1は、オンしたとき、供給された入力信号Sinの電圧でコンデンサC11を充電又は放電し、スイッチSw2は、オンしたとき、コンデンサC11の両端電圧でコンデンサC12を充電又は放電する。
そして、スイッチト・キャパシタ・フィルタは、コンデンサC12の両端電圧を有する信号Soutを出力する。このクロック信号CLK1,2の周波数が可変されることにより、スイッチト・キャパシタ・フィルタの遮断周波数は変化する。
メインLPF22は、図4(a)に示すスイッチト・キャパシタ・フィルタのクロック信号CLK1、2として、周波数制御部27から、遮断周波数fc1のクロック信号CLK11、12が供給される。そして、供給されたクロック信号CLK11,12の周波数に基づいて遮断周波数fc1が可変される。
サブLPF23は、図4(a)に示すスイッチト・キャパシタ・フィルタのクロック信号CLK1、2として、周波数制御部27から、クロック信号CLK21、22が供給される。そして、供給されたクロック信号CLK21,22の周波数に基づいて遮断周波数fc2が可変される。
リプル検出回路部24,25は、それぞれ、メインLPF22、サブLPF23が濾波した信号から、リプル信号としてリプルパルスVo1,Vo2を生成し、出力するものである。
リプル検出回路部24,25は、それぞれ、メインLPF22、サブLPF23が濾波した電流検出信号IMのピークを検出し、検出したピークに基づいてリプルパルスVo1,Vo2を生成する。
ADコンバータ26は、アナログの電流検出信号IMと電圧検出信号BMとを、ぞれぞれ、デジタルの電流検出信号IMと電圧検出信号BMとに変換するものである。ADコンバータ26は、変換した電流検出信号IMと電圧検出信号BMとを周波数制御部27に供給する。
周波数制御部27は、メインLPF22、サブLPF23の遮断周波数fc1,fc2を、それぞれ、可変制御するものであり、ROMと、RAMと、CPUと、を備える(図示せず)。
具体的に、まず、周波数制御部27は、ADコンバータ26から供給された電流検出信号IMと電圧検出信号BMとに基づいて、最大リプル周波数を求める。
また、周波数制御部27は、リプル検出回路部24から出力されたリプルパルスVo1を取得し、最大リプル周波数とこのリプルパルスVo1の周期Tvo1とに基づいてフィードバック値を演算し、演算結果に基づいてメインLPF22の遮断周波数fc1を設定する。
周波数制御部27がこのようなフィードバック制御を行うことにより、電流検出信号IMに周波数fn1の低周波ノイズが含まれている場合には、遮断周波数fc1は、fn1<fc1<frplとなる。
一方、電流検出信号IMに安定した低周波ノイズがない場合、あるいは、低周波ノイズが含まれていたとしても検出に影響のない程度にこの振幅が小さい場合、遮断周波数fc1は、frpl<fc1<fn2となる。
また、周波数制御部27は、サブLPF23の遮断周波数fc2をメインLPF22の遮断周波数fc1に基づいて設定する。周波数制御部27は、まず、除去対象のノイズを高調波ノイズとして、電流リプルの周波数frplと高調波ノイズの周波数fn2との比に対応するように、メインLPF22の遮断周波数fc1とサブLPF23の遮断周波数fc2との周波数比を設定する。
例えば、本実施形態のように、周波数frplと周波数fn2との比をfn2/frpl=1/2とすると、周波数制御部27は、遮断周波数fc1と遮断周波数fc2との周波数比をfc2/fc1=2に設定する。
そして、周波数制御部27は、この関係から、式(1)に従い、設定した遮断周波数fc1に基づいて遮断周波数fc2を設定する。
fc2=fc1×k
但し、kは、設定した周波数比(fc2/fc1)
・・・・・・・・・(1)
周波数制御部27は、このように遮断周波数fc1,fc2の周波数比を設定し、遮断周波数fc1,fc2を設定することにより、供給された電流検出信号IMに低周波ノイズが含まれれば、サブLPF23が濾波した信号には電流リプルが含まれることになる。
一方、供給された電流検出信号IMに安定した低周波ノイズがない場合、あるいは、低周波ノイズが含まれていたとしても検出に影響のない程度にこの振幅が小さい場合には、メインLPF22が濾波した信号に、電流リプルが含まれることになる。
周波数制御部27は、設定した遮断周波数fc1に基づいて、クロック信号CLK11,12の周波数を設定し、このクロック信号CLK11,12をメインLPF22に供給する。
また、周波数制御部27は、設定した遮断周波数fc2に基づいて、クロック信号CLK21,22の周波数を設定し、このクロック信号CLK21,22をサブLPF23に供給する。
このように、周波数制御部27は、クロック信号CLK11,12,21,22を供給することにより、遮断周波数fc1,fc2を連動させて制御し、遮断周波数fc1,fc2は、メインLPF22を基準に比例関係を有することになる。
マイコン30は、ROMと、RAMと、CPUと、を備え、リプルパルス出力部20のリプル検出回路部24,25から、それぞれ、出力されたリプルパルスVo1,Vo2のいずれに電流リプルが含まれているかを判別し、電流リプルを含むリプルパルスのパルス数をカウントするものである。
ROMは、マイコン30が実行する処理のプログラムデータを記憶するものであり、RAMは、マイコン30の処理に必要な作業データ、例えば、リプルパルスVo1,Vo2のカウント値を記憶する。
マイコン30は、リプル検出回路部24が出力したリプルパルスVo1の周期Tvo1、リプル検出回路部24が出力したリプルパルスVo2の周期Tvo2を、それぞれ、計測する。
マイコン30は、計測した周期Tvo1と周期Tvo2とを比較する。そして、マイコン30は、周期Tvo1と周期Tvo2との比が遮断周波数fc1と遮断周波数fc2との周波数比kの逆数に対応していると判別したとき、即ち、Tvo1=k×Tvo2であれば、サブLPF23が濾波した信号に電流リプルが含まれていると判別し、電流リプルを検出する。
マイコン30は、このように判別すると、リプルパルスVo2を選択してこのパルス数をカウントする。
一方、マイコン30は、周期Tvo1と周期Tvo2との比が遮断周波数fc1と遮断周波数fc2との周波数比kの逆数に対応していないと判別したとき、即ち、Tvo1≠k×Tvo2であれば、メインLPF22が濾波した信号に電流リプルが含まれていると判別し、電流リプルを検出する。
マイコン30は、このように判別すると、リプルパルスVo1を選択してこのパルス数をカウントする。
そして、マイコン30は、カウントしたパルス数に基づいて、例えば、直流モータ2の回転又は回転停止、回転数、加速、減速を直流モータ2の回転状態を示すものとして検出する。さらに、マイコン30は、検出した直流モータ2の回転状態に基づいて、直流モータ2の回転を制御する。
次に本実施形態に係る回転状態検出装置1の動作を説明する。
電圧変換器11は、直流モータ2に流れるモータ電流を電圧変換して電流検出信号IMを生成する。
リプルパルス出力部20のプリアンプ21は、電流検出信号IMを増幅し、メインLPF22、サブLPF23は、それぞれ、増幅器12が増幅した電流検出信号IMから、遮断周波数fc1,fc2未満の周波数成分を除去する。
ADコンバータ26は、アナログの電流検出信号と電圧検出信号とをデジタルの電流検出信号と電圧検出信号とに変換し、変換した電流検出信号と電圧検出信号とを周波数制御部27に供給する。
そして、リプルパルス出力部20は、内蔵するROMから周波数制御処理のプログラムデータを読み出し、図5に示すフローチャートに従って、この処理を実行する。
周波数制御部27は、ADコンバータ26から供給された電流検出信号と電圧検出信号とに基づいて遮断周波数を設定し、クロック信号CLK11,12を、メインLPF22、サブLPF23に供給する(ステップS11)。
リプル検出回路部24,25は、それぞれ、メインLPF22、サブLPF23が濾波した信号から、リプルパルスVo1,Vo2を検出し、検出したリプルパルスVo1,Vo2を出力する(ステップS12)。
周波数制御部27は、リプル検出回路部24が出力したリプルパルスVo1の周期Tvo1に基づいて遮断周波数fc1を設定し(ステップS13)、この周波数制御処理を終了させる。
マイコン30は、内蔵するROMから、回転状態検出処理のプログラムデータを読み出し、図6に示すフローチャートに従ってこの処理を実行する。
マイコン30は、リプル検出回路部24から出力されたリプルパルスVo1の周期Tvo1を計測する(ステップS21)。
マイコン30は、リプル検出回路部25から出力されたリプルパルスVo2の周期Tvo2を計測する(ステップS22)。
マイコン30は、計測したリプルパルスVo1,Vo2のそれぞれの周期Tvo1,Tvo2を比較する(ステップS23)。
マイコン30は、比較した周期Tvo1,Tvo2が、Tvo1=k×Tvo2の関係になっているか否かを判定する(ステップS24)。
Tvo1≠k×Tvo2の関係になっていると判定した場合(ステップS24;No)、マイコン30は、リプルパルスVo1を選択してこのパルス数をカウントする(ステップS25)。
一方、周期Tvo1=k×Tvo2になっていると判定した場合(ステップS24;Yes)、マイコン30は、リプルパルスVo2を選択してこのパルス数をカウントする(ステップS26)。
マイコン30は、カウントしたパルス数に基づいて直流モータ2の回転状態を検出する(ステップS27)。
マイコン30は、検出した回転状態に基づいて直流モータ2の位置、回転を制御し(ステップS28)、この処理を終了させる。
次に、この回転状態検出装置1の動作を具体的に説明する。
供給された電流検出信号IMに、それぞれ、周波数fn1,fn1の低周波ノイズ、高調波ノイズが含まれている場合(状態A)、周波数制御部27は、遮断周波数fc1のフィードバック制御により、遮断周波数fc1を図7(a)に示すように設定する(ステップS11、S13)。
直流モータ2の回転の変化に伴って電流リプルの周波数frplが変化すると、周波数制御部27のこの遮断周波数fc1のフィードバック制御により、遮断周波数fc1は、この周波数frplの変化に追従する。
メインLPF22が濾波した信号には、図7(b)に示すような低周波ノイズが含まれることになり、リプル検出回路部24は、メインLPF22が濾波した信号から、この低周波ノイズを検出する。
リプル検出回路部24は、この電流検出信号IMから図7(c)に示すようなリプルパルスVo1を生成して出力する(ステップS12)。
電流リプルの周波数frplと高調波ノイズの周波数fn2との比がfn2/frpl=1/2であれば、周波数制御部27は、この比に対応するように、遮断周波数fc1,fc2の周波数比kをfc2/fc1=2に設定する。
そして、周波数制御部27は、式(1)に従って遮断周波数fc2を設定するので、サブLPF23は、高調波ノイズを除去し、図7(d)に示すように、サブLPF23が濾波した信号には、必ず電流リプルが含まれることになる。
リプル検出回路部25は、このような信号から電流リプルを検出し、図7(e)に示すようなリプルパルスVo2を生成して出力する。
マイコン30は、リプルパルスVo1,Vo2の周期Tvo1,Tvo2をそれぞれ計測し、周期Tvo1,Tvo2を比較する(ステップS21〜S23)。状態Aの場合、k=2とすると、この周期Tvo1,Tvo2との関係は、Tvo1=2×Tvo2となる(ステップS24;Yes)。
この場合、リプルパルスVo1,Vo2のパルス数は、1:2になる。マイコン30は、リプルパルスVo2を選択してこのパルス数をカウントする(ステップS26)。
次に、供給された電流検出信号IMに安定した低周波ノイズがない場合、あるいは、低周波ノイズが含まれていたとしても検出に影響のない程度にこの振幅が小さい場合(状態B)、周波数制御部27は、遮断周波数fc1のフィードバック制御により、遮断周波数fc1を図8(a)に示すように設定する(ステップS11、S13)。
状態Bの場合、メインLPF22は高調波ノイズを除去し、電流リプルは、メインLPF22が濾波した信号に含まれることになる。この信号は、図8(b)に示すような波形となる。このように、状態A,Bのいずれの場合であっても、メインLPF22は、最も低い周波数の信号を検出する。
リプル検出回路部24は、このような信号から電流リプルを検出し、図8(c)に示すようなリプルパルスVo1を生成して出力する(ステップS12)。
一方、状態Bの場合、遮断周波数fc2は、図8(a)に示すように、fn2<fc1となり、サブLPF23が濾波した信号には、電流リプル以外のノイズが含まれることになる。
しかし、このノイズは、高調波ノイズであり、電流リプルは減衰されない。また、この信号の波形は、図8(d)に示すように、周期的な波形とはならず、電流リプルを基本とした波形に不定期なノイズが重畳した波形となる。
リプル検出回路部25は、この信号から、図8(e)に示すようなリプルパルスVo2を検出して出力する。
この場合、周期Tvo1,Tvo2との関係は、Tvo1≠k×Tvo2となるため(ステップS24;No)、マイコン30は、リプルパルスVo1を選択してこのパルス数をカウントする(ステップS25)。
以上説明したように、本実施形態によれば、周波数制御部27は、リプル検出回路部24が出力したリプルパルスVo1の周期Tvo1に基づいて遮断周波数fc1を設定する。また、周波数制御部27は、電流リプルの周波数frplと除去対象の高調波ノイズの周波数fn2との比と対応するように遮断周波数fc1,fc2の周波数比kをfc2/fc1に設定し、遮断周波数fc2を設定するようにした。
従って、供給された電流検出信号IMに低周波ノイズが含まれている場合、低周波ノイズが含まれていない場合のいずれにしても、高調波ノイズを除去して、ノイズと電流リプルとを区別することができ、電流リプルを高精度に検出することができる。
このため、直流モータ2の回転状態を高精度に検出することができ、正確な直流モータ2の回転制御、位置制御を行うことができる。
また、回転状態検出装置1は、ローパスフィルタのみを備えるため、メインLPF22により電流リプルが減衰した場合でも、電流リプルはサブLPF23を通過するので、常に電流リプルの周波数frplをローパスフィルタの通過域内とするような制御を必要としない。
このように、電流リプルは、減衰されずにメインLPF22、サブLPF23のいずれかを通過することになるため、バンドパスフィルタを用いた装置と比較して高精度の遮断周波数制御を必要とせず、遮断周波数制御を簡素化することができる。
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施の形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、リプルパルス出力部20が備えるローパスフィルタは、メインLPF22とサブLPF23との2つに限られるものではない。例えば、減衰させる必要があるノイズが2つ以上の場合、LPFの数も2つ以上に増やすことにより、同じような方法で直流モータ2のリプルを検出することができる。
また、上記実施形態では、マイコン30が、リプル検出回路部24,25からそれぞれ出力されたリプルパルスVo1,Vo2の周期Tvo1,Tvo2を計測するようにした。
しかし、リプル検出回路部24,25がこのリプルパルスVo1,Vo2の周期Tvo1,Tvo2を計測し、計測した周期Tvo1,Tvo2をマイコン30に供給するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、リプル検出回路部24,25は、それぞれ、リプルパルスVo1,Vo1を生成するために、メインLPF22、サブLFP13が濾波した信号のピークを検出するものとして説明した。
しかし、リプルパルスVo1,Vo1の生成方法は、このような方法に限られるものではない。例えば、リプル検出回路部24,25は、それぞれ、コンパレータを備え、各コンパレータが、メインLPF22、サブLFP13が濾波した信号の信号レベルと予め設定された閾値とを比較することにより、リプルパルスVo1,Vo1を生成するように構成されてもよい。
また、リプル検出回路部24,25は、信号の立ち上がりから次の立ち上がりまでの3つの極値を検出する方法を用いて、リプルパルスVo1,Vo1を生成するように構成されてもよい。
この方法を用いる場合、リプル検出回路部24は、図9に示すように、波形特徴抽出器41と、リプル判定器42と、備える。尚、リプル検出回路部25も同様に構成される。
波形特徴抽出器41は、メインLPF22が濾波した信号の波形から、電流リプルの波形を特徴づける特徴量、例えば、周期T、振幅Am、面積Sを抽出して取得するものである。
リプル判定器42は、波形特徴抽出器41が取得した特徴量に基づいて、メインLPF22が濾波した信号に含まれる電流リプルを判別するものである。リプル判定器42は、例えば、特徴量として振幅Amを用い、以下のように電流リプルを判別する。
リプル判定器42は、図10(a)に示すように、まず、メインLPF22が濾波した信号の立ち上がりから立ち上がりまでの周期をT1として、この周期T1における3つの極値データ、即ち、立ち上がりデータu1、立ち下がりデータd1、次の立ち上がりデータu2を取得する。
取得した立ち上がりデータu1、立ち下がりデータd1、次の立ち上がりデータu2が、予め記憶した判定データに近似している場合、リプル判定器42は、この立ち上がりデータu1、立ち下がりデータd1、立ち上がりデータu2を、それぞれ、内蔵するRAMの格納場所1,2,3に記憶し、周期T1以降の電流リプルを判定する判定データに用いる。
次に、リプル判定器42は、図10(b)に示すように、次の立ち上がりから立ち下がりまでの周期をT2として、周期T2における立ち上がりデータu2、立ち下がりデータd2、立ち上がりデータu3を取得する。
リプル判定器42は、立ち上がりデータu2、立ち下がりデータd2、立ち上がりデータu3を、それぞれ、RAMの格納場所11,12,13に記憶する。
次に、リプル判定器42は、図10(c)に示すように、立ち上がりから立ち上がりまでの1周期をT3として、周期T3における立ち上がりデータu2、立ち下がりデータd3、立ち上がりデータu4を取得する。
取得した立ち下がりデータd3は、RAMの格納場所12に記憶されたデータd2よりも判定データd1に近い。このため、リプル判定器42は、RAMの格納場所12,13に記憶されている立ち下がりデータd2、立ち上がりデータu3を、それぞれ、立ち下がりデータd3、立ち上がりデータu4に更新する。
次に、リプル判定器42は、図10(d)に示すように、立ち上がりから立ち上がりまでの周期をT4として、周期T4における立ち上がりデータu2、立ち下がりデータd3,立ち上がりデータu5を取得する。
取得した立ち下がりデータu5は、判定データu2と一致する。このため、リプル判定器42は、RAMの格納場所13に記憶された立ち上がりデータu4を、立ち上がりデータu5に更新する。
このように3つの立ち上がりデータu2、立ち下がりデータd3、立ち上がりデータu5を取得すると、リプル判定器42は、図10(e)に示すようなリプルパルスVo1を生成する。
リプル検出回路部24,25は、このように構成されることにより、リプルパルスVo1,Vo2を生成することができる。
次に、上記実施の形態では、メインLPF22、サブLPF23がスイッチト・キャパシタ・フィルタによって構成されるものとして説明した。しかし、メインLPF22、サブLPF23の構成は、このようなものには限られない。
例えば、メインLPF22、サブLPF23は、可変抵抗、容量可変コンデンサによって構成され、周波数制御部27がこの可変抵抗の抵抗値、容量可変コンデンサの容量を可変することにより、遮断周波数fc1,fc2を可変するようにしてもよい。
上記実施形態では、リプル検出回路部24,25は、それぞれ、メインLPF22、サブLPF23が濾波した信号に電流リプルが含まれているか否かに拘わらず、常に、濾波した信号からリプルパルスVo1,Vo2を生成するようにした。
しかし、濾波した信号に電流リプルが含まれていない場合、リプル検出回路部24,25は、リプルパルスVo1,Vo2を生成しないようにしてもよい。このように構成されることにより、消費電力を低減することができる。
本発明の実施形態に係る回転状態検出装置の構成を示すブロック図である。 回転状態検出装置に供給される電流検出信号の詳細を示す図であり、(a)は、電流リプルの他に、ノイズが含まれた電流検出信号の周波数特性を示し、(b)は、電流リプルを正弦波として示し、(c)は、低周波ノイズを正弦波として示し、(d)は、低周波ノイズとが含まれた電流検出信号の波形を示し、(e)は、高調波ノイズが含まれた電流検出信号を示す。 図1に示すメインLPF、サブLPFの遮断周波数と利得との関係を示す図である。 図1に示すメインLPF、サブLPFを構成するスイッチト・キャパシタ・フィルタの詳細を示す図であり、(a)は、その構成を示し、(b)は、スイッチト・キャパシタ・フィルタに供給されるクロック信号と入出力信号との関係を示す。 図1に示すリプルパルス出力部が実行する周波数制御処理を示すフローチャートである。 図1に示すマイコンが実行する回転状態検出処理を示すフローチャートである。 供給された電流検出信号に低周波ノイズ、高調波ノイズが含まれている場合に、図1に示す回転状態検出装置の具体的な動作を示す図であり、(a)は、供給された電流検出信号の周波数特性を示し、(b)は、メインLPFが濾波した信号を示し、(c)は、(b)に示す信号から生成されたリプルパルスを示し、(d)は、サブLPFが濾波した信号を示し、(e)は、(d)に示す信号から生成されたリプルパルスを示す。 供給された電流検出信号に低周波ノイズが含まれない場合に、図1に示す回転状態検出装置の具体的な動作を示す図であり、(a)は、供給された電流検出信号の周波数特性を示し、(b)は、メインLPFが濾波した信号を示し、(c)は、(b)に示す信号から生成されたリプルパルスを示し、(d)は、サブLPFが濾波した信号を示し、(e)は、(d)に示す信号から生成されたリプルパルスを示す。 リプル検出回路部の応用例として、3つの極値を検出してリプル周期を計測するリプル検出回路部の構成を示す図である。 図9に示すリプル判定器の動作を示す図であり、(a)は、電流検出信号の最初の周期で取得した3つのデータを示し、(b)は、次の周期で取得した3つのデータをRAMに記憶する例を示す。(c)は、その次の周期で3つのデータを取得して、RAMの2つのデータを更新する例を示し、(d)は、さらにその次の周期で3つのデータを取得して、RAMの1つのデータを更新して電流リプルを判定する例を示し、(e)は、判定した電流リプルから生成されたリプルパルスを示す。
符号の説明
1 回転状態検出装置
10 信号生成部(信号生成部)
20 リプルパルス出力部
22 メインLPF(第1のローパスフィルタ)
23 サブLPF(第2のローパスフィルタ)
24,25 リプル検出回路部
27 周波数制御部(遮断周波数制御部)
30 マイコン(遮断周波数制御部、リプル検出部、回転状態検出部)

Claims (5)

  1. 直流モータの回転によって変化する電流リプルを検出し、検出した電流リプルを示す電流検出信号を生成する信号生成部と、
    前記信号生成部が生成した電流検出信号を濾波する第1の遮断周波数可変の第1のローパスフィルタと、
    前記第1のローパスフィルタが濾波した信号の第1のリプル信号を生成する第1のリプル信号生成部と、
    前記第1の遮断周波数よりも高い遮断周波数を第2の遮断周波数として、前記信号生成部が生成した電流検出信号を濾波する前記第2の遮断周波数可変の第2のローパスフィルタと、
    前記第2のローパスフィルタが濾波した信号の第2のリプル信号を生成する第2のリプル信号生成部と、
    前記第1のリプル信号生成部が生成した第1のリプル信号の周波数に基づいて前記第1の遮断周波数を制御し、前記直流モータの電流リプルのリプル周波数と除去対象のノイズのノイズ周波数との比に対応するように、前記第2の遮断周波数と前記第1の遮断周波数との周波数比を設定し、設定した周波数比に基づいて前記第2の遮断周波数を制御する遮断周波数制御部と、
    前記第1のリプル信号生成部が生成した第1のリプル信号と前記第2のリプル信号生成部が生成した第2のリプル信号とを比較して、前記第1のローパスフィルタが濾波した信号と第2のローパスフィルタが濾波した信号とのいずれに前記電流リプルが含まれているかを判別することにより、前記電流リプルを検出するリプル検出部と、を備えた、
    ことを特徴とする直流モータのリプル検出装置。
  2. 前記リプル検出部は、前記第1のリプル信号生成部が生成した第1のリプル信号の周期と前記第2のリプル信号生成部が生成した第2のリプル信号の周期とを比較して、前記第2のリプル信号の周期と前記第1のリプル信号の周期との比が、前記周波数比の逆数に対応しているときは、前記第2のローパスフィルタが濾波した信号に前記電流リプルが含まれていると判別し、対応していないときは、前記第1のローパスフィルタが濾波した信号に前記電流リプルが含まれていると判別し、前記電流リプルを検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の直流モータのリプル検出装置。
  3. 直流モータの回転を検出し、検出した回転によって生じる電流リプルを示す電流検出信号を生成し、生成した電流検出信号から電流リプルを検出する請求項1又は2に記載の直流モータのリプル検出装置と、
    前記直流モータのリプル検出装置が検出した電流リプルに基づいて、前記直流モータの回転状態を検出する回転状態検出部と、を備えた、
    ことを特徴とする直流モータの回転状態検出装置。
  4. 直流モータの回転によって変化する電流リプルを検出し、検出した電流リプルを示す電流検出信号を生成するステップと、
    前記信号生成部が生成した電流検出信号を濾波し、第1の遮断周波数未満の周波数成分を通過させるステップと、
    前記第1の遮断周波数未満の周波数成分の信号から第1のリプル信号を生成するステップと、
    前記第1の遮断周波数よりも高い遮断周波数を第2の遮断周波数として、生成した電流検出信号を濾波し、前記第2の遮断周波数未満の周波数成分を通過させるステップと、
    前記第2の遮断周波数未満の周波数成分の信号から第2のリプル信号を生成するステップと、
    生成した前記第1のリプル信号の周波数に基づいて前記第1の遮断周波数を制御するステップと、
    前記直流モータの電流リプルの周波数と除去対象のノイズの周波数との比に対応するように、前記第2の遮断周波数と前記第1の遮断周波数との周波数比を設定し、設定した周波数比に基づいて前記第2の遮断周波数を制御するステップと、
    生成した前記第1のリプル信号と前記第2のリプル信号とを比較して、前記第1の遮断周波数未満の周波数成分と第2の遮断周波数未満の周波数成分とのいずれに前記電流リプルが含まれているかを判別することにより、前記電流リプルを検出するステップと、を備えた、
    ことを特徴とする直流モータのリプル検出方法。
  5. 請求項4に記載の直流モータのリプル検出方法を用いて直流モータの回転を検出し、検出した回転によって生じる電流リプルを示す電流検出信号を生成し、生成した電流検出信号から電流リプルを検出するステップと、
    検出した前記電流リプルに基づいて、前記直流モータの回転状態を検出するステップと、を備えた、
    ことを特徴とする直流モータの回転状態検出方法。
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