JP4955412B2 - 斜板式コンプレッサの斜板および斜板式コンプレッサ - Google Patents

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本発明は、エアコンディショナ等に用いられる斜板式コンプレッサの斜板および斜板式コンプレッサに関する。
冷媒が存在するハウジング内で、回転軸に直接固定するように、または連結部材を介して間接的に、斜めに取り付けた斜板にシューを摺動させ、このシューを介して斜板の回転運動をピストンの往復運動に変換して、冷媒を圧縮、膨張させる斜板式コンプレッサには、両頭形のピストンを用いて冷媒を両側で圧縮、膨張させる両斜板タイプのものと、片頭形のピストンを用いて冷媒を片側のみで圧縮、膨張させる片斜板タイプのものとがある。また、シューは斜板の片側面のみで摺動するものと、斜板の両側面で摺動するものとがある。
これらの斜板式コンプレッサでは、運転初期において、冷媒が存在するハウジング内へ潤滑油が到達する前に金属製の斜板とシューが摺動するので、これらの摺動部が潤滑油のないドライ潤滑状態となり、焼付きが発生しやすい。また、近年開発が行なわれている炭酸ガスを冷媒に用いる斜板式コンプレッサでは、コンプレッサ内の圧力が10MPaにも達するため、斜板とシューとの摺動圧力もこれまでより高くなり、斜板の摺動部にはさらに焼付きが発生しやすくなる。
この焼付きを防止する手段としては、これまでに、シューが摺動する金属製斜板の摺動面に、銅系またはアルミニウム系の金属材料を溶射し、この金属溶射層に鉛系めっき、錫系めっき、鉛−錫系めっき、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)系被覆、二硫化モリブデン被覆または二硫化モリブデン・黒鉛混合被覆を施したもの(例えば、特許文献1参照)や、斜板の摺動面に、PTFEを含有する固体潤滑剤を熱硬化樹脂であるポリアミドイミド樹脂(PAI)で固めた摺動層を設けたもの(例えば、特許文献2参照)等が提案されている。また、ドライ潤滑状態を含めた境界潤滑状態での摩擦摩耗特性を改善するために、固体潤滑コーティング膜を有する斜板の摺動面に複数の同心円状の溝を設けて、隣接する溝間に山部を形成したものも提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平8−199327号公報 特開2003−138287号公報 再公表特許第WO2002/075172号公報
特許文献1に記載されたものは、金属基材の表面に銅系やアルミニウム系材料の溶射層を形成し、さらにこの溶射層にめっきまたは被覆処理を施す必要があるので、斜板の製造工程が大幅に増加し、その製造コストが高価になる問題がある。また、特許文献2に記載されたものは、斜板の製造工程はそれほど増加しないが、摺動層を形成するPAIは、PTFEを含有する固体潤滑剤を添加するのみでは、炭酸ガスを冷媒に用いる斜板式コンプレッサに耐用できるような耐摩耗性を確保できない。
一方、特許文献3に記載されたものは、同心円状の溝に潤滑油を保持することにより、斜板の摺動面の摩擦摩耗特性を改善することができるが、斜板式コンプレッサは、ピストン、シューおよび斜板が、それぞれの間に10〜50μm程度の小さな寸法公差を設定して軸方向に直列に配置されているので、溝間の山がシューとの接触面圧で早期に塑性変形し、設定された寸法公差が外れてピストンの運動にがたつき等が生じるようになり、コンプレッサの効率低下を招く問題がある。
そこで、本発明の課題は、コンプレッサの効率低下を招くことなく、斜板の摺動面の摩擦摩耗特性を改善して、炭酸ガスを冷媒に用いる斜板式コンプレッサにも耐用可能なものとすることである。
上記の課題を解決するために、本発明は、冷媒が存在するハウジング内で、回転軸に直接固定するように、または連結部材を介して間接的に、斜めに取り付けた斜板にシューを摺動させ、このシューを介して前記斜板の回転運動をピストンの往復運動に変換して、冷媒を圧縮、膨張させる斜板式コンプレッサの斜板において、前記シューが摺動する斜板の摺動面に、斑点状または筋状の凹部を形成した構成を採用した。
すなわち、シューが摺動する斜板の摺動面に、斑点状または筋状の凹部を形成することにより、凹部を除く摺動面の平面部がシューとの接触面圧で塑性変形しないようにし、コンプレッサの効率低下を招くことなく、凹部に潤滑油を保持して摺動面の摩擦摩耗特性を改善して、炭酸ガスを冷媒に用いる斜板式コンプレッサにも耐用可能なものとした。
前記凹部を斑点状に設ける場合は、1つずつの凹部の面積を3mm〜20mm程度とするのが好ましく、その形状は円形状、楕円形状、多角形状等の任意の形状とすることができる。また、凹部を筋状に設ける場合は、それぞれの筋状の凹部の幅を2mm〜5mm程度とし、これらの筋状の凹部の間隔を3〜10mm程度とするのが好ましい。なお、凹部は、ランダムに配列してもよく、また、平行な直線状、格子状、渦巻状または放射状に整列した状態に配列するようにしてもよい。
前記凹部を除く摺動面の平面部の面積は、摺動面全体の10〜90%、好ましくは50〜90%とするのがよい。平面部の面積が10%未満では平面部がシューとの接触面圧で塑性変形する恐れがあり、90%を越えると凹部に保持される潤滑油の量が不足するからである。
前記凹部の深さは20〜50μmとするのが好ましい。深さが20μm未満では潤滑油の保持効果を十分に期待できず、深さが50μmを越えると凹部の加工が難しくなるからである。
前記凹部を圧縮成形で形成することにより、凹部を短時間で容易に形成することができる。摺動面全体の凹部を1つの押し型でまとめて圧縮成形すれば、さらに短時間で容易に凹部を形成することができる。
前記斜板の基材を金属基材とし、この金属基材とした斜板の摺動面に金属粉末を固化した下地層を形成し、この下地層の上に樹脂被覆層を形成することにより、樹脂被覆層の密着性を確保して摺動面の耐焼付き性を改善することができる。
前記金属粉末を固化した下地層は、焼結や溶射等によって形成することができ、金属粉末には、鉄系、銅系、ニッケル系、アルミニウム系、およびこれらを複合したものを用いることができる。コストパフォーマンス等を考慮すると、ニッケル系のものが好ましい。
前記樹脂被覆層を形成する樹脂は、低摩擦特性を有するものであればよく、優れた低摩擦特性を有し、斜板の使用雰囲気に十分耐える耐熱性を有するフッ素樹脂が最も好ましい。具体的には、PTFE(融点θM:327℃、連続使用温度θA:260℃)が挙げられる。PTFEは、単独または2種以上の共重合体や3共重合体等であってもよい。
前記PTFEは、−CFCF−の繰り返し単位より構成され、約340〜380℃でも溶融粘度が約1010〜1011Pa・sと高く、融点を越えても流動し難いので、フッ素樹脂の中では最も耐熱性が優れており、また、常温でも優れた摺動性や非粘着性(対水接触角:104°)を示すので好適である。さらに、PTFEの中でも、滑剤級の粉末PTFEを用いることが好ましく、滑剤級の粉末PTFEの市販品としては、ポリフロンM15、ルブロンL−2(以上ダイキン工業社製商品名)、テフロンTLP−10(デュポン社製商品名)、フルオンG163(旭硝子社製商品名)等を挙げることができる。なお、滑剤級の粉末PTFEとは、一度焼成したPTFEを粉砕した再生PTFEや、PTFEにガンマ線照射処理をして低分子量化したPTFE粉末を言い、ガンマ線照射処理をした市販品の例としては、KTL610(喜多村社製商品名)等がある。
前記樹脂被覆層にフッ素樹脂を使用する場合は、バインダ樹脂として、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂等を用いることができる。これらの中でもポリアミドイミド系樹脂が下地層との密着性に優れ、かつ耐熱性が高いので好ましい。樹脂被覆層におけるバインダ樹脂の配合割合は、フッ素樹脂100重量部に対して、バインダ樹脂100〜150重量部とするのが好ましい。バインダ樹脂が100重量部未満では樹脂被覆層の密着性を損ね、150重量部を越えると樹脂被覆層の摺動特性を損ねるからである。
また、前記樹脂被覆層を形成する方法としては、ディッピング法、スプレーコート法、ディスペンド法、ロール法等、種々の方法を採用することができ、スプレーコート法では、樹脂被覆層の層厚を精度よく形成することができる。樹脂被覆層の層厚は、焼成後の厚みで5〜50μm、好ましくは10〜40μmとするのがよい。層厚が5μm未満では、シューとの片当たり等が生じたときに局部的に摩耗することがあり、層厚が50μmを越えると、樹脂被覆層の剥離が生じる恐れがあるからである。
また、本発明は、斜板式コンプレッサを上述したいずれかの斜板を備えたものとした構成も採用した。
前記斜板式コンプレッサは、炭酸ガスを冷媒に用いたものに好適である。
本発明の斜板式コンプレッサの斜板は、シューが摺動する斜板の摺動面に、斑点状または筋状の凹部を形成することにより、凹部を除く摺動面の平面部がシューとの接触面圧で塑性変形しないようにしたので、コンプレッサの効率低下を招くことなく、凹部に潤滑油を保持して摺動面の摩擦摩耗特性を改善して、炭酸ガスを冷媒に用いる斜板式コンプレッサにも耐用可能なものとすることができる。
前記凹部を圧縮成形で形成することにより、凹部を短時間で容易に形成することができる。摺動面全体の凹部を1つの押し型でまとめて圧縮成形すれば、さらに短時間で容易に凹部を形成することができる。
前記斜板の基材を金属基材とし、この金属基材とした斜板の摺動面に金属粉末を固化した下地層を形成し、この下地層の上に樹脂被覆層を形成することにより、樹脂被覆層の密着性を確保して摺動面の耐焼付き性を改善することができる。
また、本発明の斜板式コンプレッサは、上述した斜板を備えたものとしたので、コンプレッサ内の圧力が10MPaにも達する炭酸ガスを冷媒に用いる斜板式コンプレッサに使用しても、十分に耐用可能なものとすることができる。
以下、図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。この斜板式コンプレッサは炭酸ガスを冷媒に用いるものであり、図1に示すように、冷媒が存在するハウジング1内で、回転軸2に直接固定するように斜めに取り付けた斜板3の回転運動を、斜板3の両側面で摺動するシュー4を介して両頭形ピストン5の往復運動に変換し、ハウジング1の周方向に等間隔で形成されたシリンダボア6内の各ピストン5の両側で、冷媒を圧縮、膨張させる両斜板タイプのものであり、高速で回転駆動される回転軸2は、ラジアル方向を針状ころ軸受7で支持され、スラスト方向をスラスト針状ころ軸受8で支持されている。
前記各ピストン5には斜板3の外周部を跨ぐように凹部5aが形成され、この凹部5aの軸方向対向面に形成された球面座9に、半球状のシュー4が着座されている。このシュー4は球状のものもあり、ピストン5を斜板3の回転に対して相対移動自在に支持する。これによって、斜板3の回転運動からピストン5の往復運動への変換が円滑に行われる。
前記斜板3の基材3aは鋼で形成され、図2に示すように、シュー4が摺動する基材3aの両側の摺動面にはNi粉末を溶射した下地層10が形成され、その上に、フッ素樹脂としてのPTFEに、バインダ樹脂としてのPAIと黒鉛粉末を配合した樹脂被覆層11が形成されている。なお、下地層10は200μmの厚さに形成したNi溶射層を、80μmの厚さに旋削加工したものである。
前記樹脂被覆層11は、PAIを溶媒に溶解させ、この溶解させた樹脂溶液にPTFEと黒鉛粉末を配合して希釈したコーティング剤を、下地層10の上からスプレーコート法で塗布して、240℃で焼成したものであり、これらの配合割合は、PTFE100重量部に対して、PAIが150重量部、黒鉛粉末が10重量部とされ、厚みは10〜40μmとされている。なお、PTFEは再生PTFEの放射線照射材、PAIはN−メチルピロリドンで分散されたPAIワニス、黒鉛粉末は平均粒径が10μmの人造黒鉛とした。
図3(a)に示すように、前記斜板3の摺動面には、斑点状の凹部12を平行な直線状に整列した状態に配列している。各凹部12は長径3mm、短径2mmの楕円形状とされ、その深さは25〜35μmとされている。これらの凹部12は、1つの押し型でまとめて圧縮成形したものであり、この圧縮成形による凹部12は、斜板基材に設けた樹脂コーティング材の塗膜を焼成する前に圧縮成形で形成し、その後塗膜を焼成することで樹脂被覆層を形成している。こうすることによって、樹脂被覆層にクラック等が発生することを予防できる。また、樹脂被覆層11の密着強度が高くなるので、コンプレッサ内の圧力が10MPaにも達する炭酸ガスを冷媒に用いる斜板式コンプレッサでも使用することができる。
図3(b)、(c)は、それぞれ前記凹部12の形成パターンの変形例を示す。図3(b)の変形例は、図3(a)と同様の斑点状の凹部12を放射状に整列した状態に配列している。図3(c)の変形例は、筋状の凹部12を直角に交差する格子状に配列したものであり、格子状の筋状の凹部12の幅は2mm〜5mm、格子の間隔は3〜10mmとされている。なお、斑点状の凹部12は、図3(a)、(b)に示したように規則的に配列されたものでなく、規則性のないランダムに配列されたものでもよい。また、筋状の凹部12は、斜めに交差するものとしてもよい。
実施例として、鋼製(S45C)のディスク(直径60mm、厚さ6mm)の片面側に、上述したようにステンレス溶射層の下地層10と樹脂被覆層11を形成し、それぞれ図3(a)、(b)、(c)に示したパターンで凹部12を形成した試験片(実施例1〜3)を用意した。いずれの実施例も、凹部12はコーティング材の塗膜を焼成する前に圧縮成形で形成し、その後、塗膜を焼成することで樹脂被覆層11の表面に形成したものである。また、比較例として、Ni溶射層の下地層10と樹脂被覆層11を形成したのみで、凹部12を形成していない試験片(比較例1)と、上記Ni溶射層の下地層10と樹脂被覆層11を形成して、樹脂被覆層11の表面に、特許文献3と同様の同心状の溝(深さ10μm、ピッチ0.5mm)を旋削加工で形成した試験片(比較例2)も用意した。
上記実施例と比較例の各試験片に対して3つの鋼製シューを摺動させるスラスト型試験機(3シュー・オン・タイプ)を用いた摩擦摩耗試験を行い、試験初期と10分後の摺動部の摩擦係数と、10分後の試験片摺動面の摩耗量を測定した。試験条件は以下の通りである。
・摺動面圧:10MPa
・摺動速度:200m/分
・潤滑条件:PAG系冷凍機油で摺動面を濡らした状態
・試験時間:10分間
Figure 0004955412
表1に、上記摩擦摩耗試験の結果を示す。試験片の摺動面に凹部を形成した各実施例のものは、いずれも試験初期から10分後までの摩擦係数が安定しており、摺動面の摩耗量も非常に少ない。これに対して、摺動面に凹部を形成しなかった比較例1のものと、摺動面に同心状の溝を形成した比較例2のものは、いずれも10分後の摩擦係数が上昇し、摺動面の摩耗量も増大している。特に、比較例1のものは、これらの不具合度合いが大きい。以上の結果より、摺動面に斑点状または筋状の凹部を形成した本発明に係る斜板は摩擦摩耗特性が優れ、コンプレッサ内の圧力が10MPaにも達する炭酸ガスを冷媒に用いる斜板式コンプレッサに使用しても、コンプレッサの効率低下を招くことなく十分に耐用可能であることが分かった。
上述した実施形態では、両斜板タイプの斜板式コンプレッサで、斜板の両側面でシューが摺動するものとしたが、本発明に係る斜板式コンプレッサの斜板は、片斜板タイプのものや、斜板の片面側にのみシューが摺動するもの、斜板が連結部材を介して回転軸に取り付けられたもの等、全てのタイプの斜板式コンプレッサに採用することができる。
斜板式コンプレッサの実施形態を示す縦断面図 図1の斜板を拡大して示す断面図 aは図2の斜板の摺動面に形成した凹部のパターンを示す平面図、b、cは、それぞれaの凹部のパターンの変形例を示す平面図
符号の説明
1 ハウジング
2 回転軸
3 斜板
4 シュー
5 ピストン
5a 凹部
6 シリンダボア
7 針状ころ軸受
8 スラスト針状ころ軸受
9 球面座
10 下地層
11 樹脂被覆層
12 凹部

Claims (7)

  1. 冷媒が存在するハウジング内で、回転軸に直接固定するように、または連結部材を介して間接的に、斜めに取り付けた斜板にシューを摺動させ、このシューを介して前記斜板の回転運動をピストンの往復運動に変換して、冷媒を圧縮、膨張させる斜板式コンプレッサの斜板において、
    前記斜板は、斜板の基材を金属基材とし、この金属基材とした斜板の摺動面に金属粉末を固化した下地層を形成し、この下地層の上に樹脂コーティング剤の塗膜を被覆し、その塗膜を焼成することによって樹脂被覆層を形成したものであり、
    前記シューが摺動する斜板の摺動面の前記樹脂被覆層には、深さ20〜50μmの斑点状または筋状の凹部が、前記樹脂コーティング剤の塗膜を焼成する前に塗膜を圧縮成形することで形成されていることを特徴とする斜板式コンプレッサの斜板。
  2. 前記凹部を除く摺動面の平面部の面積を、摺動面全体の10〜90%とした請求項1に記載の斜板式コンプレッサの斜板。
  3. 前記凹部が、平行な直線状、格子状、渦巻状または放射状に整列した状態で並ぶ請求項1または2に記載の斜板式コンプレッサの斜板。
  4. 前記樹脂被覆層は、PTFE100重量部に対して、バインダ樹脂としてのポリアミドイミド樹脂を100〜150重量部含む請求項1から3のいずれかに記載の斜板式コンプレッサの斜板。
  5. 請求項1乃至のいずれかに記載の斜板を備えた斜板式コンプレッサ。
  6. 前記斜板式コンプレッサが炭酸ガスを冷媒に用いたものである請求項に記載の斜板式コンプレッサ。
  7. 冷媒が存在するハウジング内で、回転軸に直接固定するように、または連結部材を介して間接的に、斜めに取り付けた斜板にシューを摺動させ、このシューを介して前記斜板の回転運動をピストンの往復運動に変換して、冷媒を圧縮、膨張させる斜板式コンプレッサ用斜板の製造方法において、
    前記斜板の基材を金属基材とし、この金属基材とした斜板の摺動面に金属粉末を固化した下地層を形成し、この下地層の上に樹脂コーティング剤の塗膜を被覆し、塗膜を焼成する前に圧縮成形で塗膜の表面に、深さ20〜50μmの斑点状または筋状の凹部を形成し、その後、塗膜を焼成することによって樹脂被覆層を形成することを特徴とする斜板式コンプレッサ用斜板の製造方法。
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