JP3282918B2 - リテーナ一体形密封装置及びその製造方法 - Google Patents

リテーナ一体形密封装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP3282918B2
JP3282918B2 JP11346994A JP11346994A JP3282918B2 JP 3282918 B2 JP3282918 B2 JP 3282918B2 JP 11346994 A JP11346994 A JP 11346994A JP 11346994 A JP11346994 A JP 11346994A JP 3282918 B2 JP3282918 B2 JP 3282918B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin material
retainer
seal member
molding
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11346994A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07301340A (ja
Inventor
修一 清本
博之 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP11346994A priority Critical patent/JP3282918B2/ja
Publication of JPH07301340A publication Critical patent/JPH07301340A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3282918B2 publication Critical patent/JP3282918B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば自動車エンジ
ンのクランクシャフト端部のシールに用いられるような
密封装置に関し、特にリテーナとシール部材を一体成形
したリテーナ一体形の密封装置及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の自動車エンジンのクラン
クシャフト端部のシールは、リテーナとシール部材とを
個別に製造し、その後組み立ててアッセンブリとする方
法が取られている(たとえば実公平3ー18681号公
報参照)。
【0003】しかし、リテーナとシール部材を各々製造
するために、両者の製造工程及び組立工程が必要とな
り、工程数が多く低コスト化にも限界がある。
【0004】そこで、さらなるコスト軽減を図るべくリ
テーナとシール部材を一体成形する技術が種々提案され
ている。たとえば、実公平3ー13681号公報には、
板金製のリテーナにゴム製のオイルシールとガスケット
とを加硫成形によって一体成形する技術が開示されてい
る。
【0005】ところで、近年自動車分野においては、よ
り軽量化を図るべく樹脂部品への移行が図られており、
リテーナについても樹脂製品化が検討されている。一
方、シール部材自体も、ゴム製のシール部材は耐久性に
乏しいので、PTFE(四フッ化エチレン樹脂)等の樹
脂製のシール部材の使用が検討されている。
【0006】そこで、リテーナの型成形の際に樹脂製シ
ール部材をインサートして成形することが考えられる。
【0007】このような樹脂製シール部材と樹脂製のリ
テーナを一体成形する技術として、たとえば、特開昭6
1ー167779号公報に記載されるものがある。この
公報に記載のものは、ワッシャ状に成形した樹脂製の環
状シール部材に樹脂製のリテーナを一体成形するもので
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来技術の場合には、型成形時に流動樹脂材料がシール
部材表面に付着した際の接着力によって接合されている
だけなので、シール部材とリテーナ間にがたつきが生じ
る場合があった。すなわち、シール部材の外径端はリテ
ーナに当接しているので径方向の相対位置関係はある程
度維持されるものの、回転方向についてはシール部材と
リテーナの接合面間の接着力だけなので、使用時にシー
ル部材に作用する回転トルクによって接合面間が剥がれ
てすべってしまうおそれがある。
【0009】本発明は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、シ
ール部材とリテーナの一体成形成形品で、シール部材と
リテーナを強固に固定し得る構造のリテーナ一体形密封
装置及びその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、樹脂製の環状シール部材と、該
シール部材の径方向の一端を支持する樹脂製の環状リテ
ーナとを、インサート成形によって一体成形したリテー
ナ一体形密封装置において、前記リテーナにはシール部
材の一端が埋設状態で固定されるシール部材固定部が設
けられ、該シール部材固定部には部分的にシール部材の
側面が露出するような開口部を設け、該開口部に露出す
るシール部材の露出面部において開口部が設けられた側
とは反対側の樹脂部分との間で互いに凹凸係合する係合
部をリテーナ成形用樹脂材料の注入圧力を利用してシー
ル部材用樹脂素材の一部を変形させ、樹脂素材の変形部
にリテーナ成形用樹脂材料を食い込ませて硬化させて
けたことを特徴とする。
【0011】本発明の製造方法は、成形型のキャビテイ
内にシール部材用樹脂素材の一部を挿入し、前記キャビ
テイ内にリテーナ成形用樹脂材料を注入充填してシール
部材用樹脂素材とリテーナとを一体成形するリテーナ一
体形密封装置の製造方法において、リテーナ成形用樹脂
材料の注入圧力を利用してシール部材用樹脂素材の一部
を変形させ、樹脂素材の変形部にリテーナ成形用樹脂材
料を食い込ませて硬化させることによりリテーナと樹脂
素材の接合面間に凹凸係合部を形成することを特徴とす
る。
【0012】また、成形時の型締め圧力を利用してシー
ル部材用樹脂素材を所定形状に圧縮成形することを特徴
とする。
【0013】
【作用】本発明によれば、リテーナとシール部材間は、
インサート成形の際のリテーナ用樹脂材料とシール部材
用樹脂素材との接着力だけでなく、機械的な凹凸係合関
係が得られるので、リテーナとシール部材間を強固に固
定することが可能となる。
【0014】開口部は表裏側面の両方に形成してもよい
し、表裏側面のいずれか一方の側面側にだけ設けてもよ
い。表裏側面の両側に形成された開口部は、円周方向の
位相を異にして形成される。
【0015】係合部は開口部側に突出する凸部によって
構成してもよいし、開口部側に窪む凹部で構成してもよ
いし、また両方によって構成してもよい。
【0016】また、本発明の製造方法によれば、係合部
をインサート成形の際の樹脂の充填注入圧力を利用して
シール部材用の樹脂素材を変形させて成形する。
【0017】樹脂素材の一部を変形させるために、金型
に樹脂素材の変形させる部位の片面を受ける樹脂素材押
え部を設け、この樹脂素材押え部に変形部に対応する樹
脂素材逃げ凹部を設けることが、樹脂素材に注入圧力を
効率的に加えることができ、効果的である。
【0018】特に、樹脂素材押え部は樹脂素材の両側面
を円周方向に交互に押さえるように位相をずらして配置
すれば、成形型内で樹脂素材を安定してバランス良く保
持することができ好適である。
【0019】さらに、互いに隣り合う樹脂素材両側面の
樹脂素材押え部には重畳領域を設け、この重畳領域で樹
脂素材の両側面を両側から押さえて樹脂素材を変形させ
れば、変形を重畳領域の間に限定されシールリップ側へ
の影響をなくすことができる。これにより、シールリッ
プの形状を均一な円形状に保持することができ、均一な
シール面圧を得ることができる。
【0020】また、型締め圧力を利用して、シール部材
用樹脂素材表面に成形型に設けた凹凸部を転写してネジ
溝等を成形したり、シール部材用樹脂素材を曲げてシー
ル部材のリップ形状を得るようにすれば、成形工程を削
減することができ有効である。
【0021】もちろん、型成形後にシール部材用樹脂素
材に熱処理を施して、樹脂素材を曲げてシール部材のリ
ップ形状を得ることもできる。
【0022】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0023】図1は本発明の一実施例に係るリテーナ一
体形密封装置を示すもので、この密封装置1は、シール
部材2と、このシール部材2と一体成形される樹脂リテ
ーナ3と、から構成されている。
【0024】シール部材2は、たとえばPTFE(ポリ
テトラフルオロエチレン)等のフッ素系樹脂やその他低
摩擦で耐熱性,耐摩耗性のシール部材2に適した樹脂で
成形され、リテーナ3はフェノール樹脂,ナイロン等の
ポリアミド樹脂,PPS樹脂、あるいはこれらの樹脂材
料をベースにしてガラス繊維等の充填材を添加して耐熱
性,物理的強度が高められた樹脂材料で成形される。
【0025】シール部材2はワッシャ状の可撓性リング
部材で、外形端部がリテーナ3に固定され、内径端側が
クランク軸等の回転部材表面に摺動自在に密封状態で接
触するシールリップ4を構成している。
【0026】シールリップ4は、図2(c)に示すよう
に、密封対象流体側Oに突出するように外径側の付け根
位置で曲げられて円錐状に傾斜して延びており、リップ
先端5が回転部材6表面に接触する。シールリップ4の
内周面に回転によって密封対象流体を密封対象流体側O
に押し戻すネジポンプ機能を有するネジ溝7が設けられ
ている。この実施例ではネジ溝7はリップ先端5から付
け根部位までシールリップ4のほぼ全幅にわたって形成
されている。
【0027】シールリップ4の形状としては、付け根位
置で円錐状に曲げないで回転部材6に対して直交するよ
うなストレート形状としておいて、シールリップ4自体
の弾力性で撓ませて湾曲した状態で回転部材6に接触さ
せてもよい。また、場合によってはストレート形状のま
まで回転部材6に対して直角に接触させてもよい。
【0028】このリテーナ3にはシール部材2の外径端
部が埋設状態で固定されるシール部材固定部8が設けら
れている。リテーナ3は相手取付面部に合わせて成形さ
れた厚肉の板状部材で、その中央部に回転部材6を通す
ための円形の軸挿通孔9が設けられ、この軸挿通孔9の
内周縁にシール部材4をはさみ込んで固定するための円
環状のシール部材固定部8が設けられ、外周部にリテー
ナ3を相手取付面に固定するためのボルト挿通穴10が
設けられている。
【0029】この実施例では、リテーナ3は相手取付面
としてのシリンダブロック11に取り付けられるもの
で、平面形状が略等脚台形状、詳しくは台形の左右両辺
の下端部をそれぞれ上下に直線状にカットした形状とな
っている。軸挿通孔9は台形の中央に設けられ、円環状
のシール部材固定部8が等脚台形の上辺と底辺に内接
し、左右両辺とシール部材固定部8との間には若干距離
を開けている。そして、台形の4箇所の頂点付近に上記
取付ボルト挿通穴10が設けられ、左右側辺中途部に取
付けの際の位置決め用の穴12が設けられている。さら
に、底面部13は他の部位よりも肉厚に成形され、軸挿
通孔9を挟んで左右2箇所に図示しないオイルパンを固
定するためのボルト固定用のネジ穴14が設けられてい
る。上記したボルト挿通穴10とネジ穴14には、取付
時の締付け力を受けるべく樹脂中に金属製のブッシュ1
5およびネジ穴部材16が埋設されている。
【0030】リテーナ3の裏面は、シリンダブロック1
1の取付端面に図示しないガスケットを介して密封状態
で固定されるもので、図1(b)に示すように、軸挿通孔
9周囲の円環状のシール部材固定部8の端面17と、4
箇所のボルト挿通穴10を結ぶリテーナ3の外形を縁取
る外形端面18が同一平面に成形され、リテーナ3のシ
リンダブロックとの取付面のシールを図るようになって
いる。また、シール部材固定部8周囲の対角線上2箇所
がゲート位置341に設定されている。このようにシー
ル部材固定8周囲にゲート位置341を設けることによ
って、樹脂材料に配合される充填材(ガラス繊維等)の
配向を円周方向に持たせて強度アップを図っている。
【0031】シール部材固定部8は、シール部材2の外
径端部19をはさみ込むようにしてインサート成形によ
って一体成形されたもので、シール部材2の外径端部1
9がリテーナ3の樹脂中に埋設されている。したがっ
て、シール部材2の外径端部19の外周端面191と表
裏側面192,193の形状通りに樹脂が取り巻き、リ
テーナ3と一体的に固定される。
【0032】このシール部材固定部8に、シール部材2
の表裏側面のいずれか一方の側面が露出するような開口
部20が設けられ、開口部20に露出するシール部材2
の露出面において開口部20が設けられた側とは反対側
の支持部の樹脂部分との間で互いに凹凸係合する係合部
21が設けられている。
【0033】この係合部21によって、単に表裏側面を
挟み込むだけでなく、径方向にも回転軸方向にも機械的
な引っ掛かりができるので、シール部材2がリテーナ3
に対して相対ずれが生じることなく強固に固定できる。
【0034】係合部21は、図2に拡大して示すよう
に、開口部20側に突出する凸部22を備えている。す
なわち、シール部材2には部分的に開口部20側に突出
した中空の凸部22が設けられ、この凸部22の中空部
23にリテーナ3を構成する樹脂による突起24が係合
固定されている。この凹凸係合は、型成形時の樹脂材料
注入圧力によってシール部材2を変形させて成形してい
る。
【0035】ただし、係合部21の構成としては、図2
(d)に示すように、開口部20側に窪む凹部25によっ
て構成してもよい。すなわち、シール部材2には凹部2
5となった分だけ部分的に樹脂部分に食い込み、樹脂部
分と凹凸係合する。
【0036】開口部20は、この実施例では表裏両側面
に同数ずつ等配されており、しかも表裏両側面に設けた
各開口部20の位相が、表と裏で開口部20と開口部2
0の間に互い違いに位置するように配置されている。
【0037】この実施例の場合、開口部20は内周側も
開口するように形成され、換言すれば、シール部材固定
部8の内周縁を、シール部材2の表裏側面のいずれか一
方の側面が露出するように切り欠いた切欠きとなってい
る。
【0038】また、本実施例の場合には、開口部20は
シール部材固定部8の径方向内側の部分であり、開口部
20を設けた部分でも外径端部はシール部材固定部8に
よって全周的に固定されている。
【0039】本実施例では、開口部20を内周側も開口
する切欠き状に成形したが、図2(e)に示すように、内
周側が閉じた構成とすることもできる。切欠き状とすれ
ばシール部材2の波打ち防止効果があり、図2(e)に示
すように内周が閉じた構成とすればシール部2の抜け止
め効果がある。
【0040】次に、上記したリテーナ一体形の密封装置
を製造方法について説明する。
【0041】密封装置の製造は、樹脂製のリテーナ3の
型成形時に環状のシール部材用樹脂素材30をインサー
ト成形することにより一体成形するものである。
【0042】図3にインサート成形に使用する金型の略
図を示す。この略図にはリテーナの形状を単なる円環状
として示している。
【0043】金型31は、シール部材用樹脂素材30が
置かれる下型32と、溶融樹脂材料注入用のスプルー3
3及びゲート34が設けられた上型35より構成され、
樹脂素材の位置決めをする位置決めガイド部と、樹脂素
材への金型凹凸転写部(圧着部)と、樹脂素材押え部と
及びリテーナ部キャビテイ55を備えている。
【0044】下型32には、円柱状に突出する中央のガ
イド凸部36と、このガイド凸部36から所定距離離れ
た位置に同心的に形成された円環状の環状凹所37と、
環状凹所37とガイド凸部36の間に位置して樹脂素材
30の下面を圧着するための平坦な環状の第1圧着面部
38と、が設けられ、環状凹所37の外側に隣接する上
端面が上型35との型合せ面39となっている。
【0045】このガイド凸部36の外周面が位置決めガ
イド部となっている。すなわち、ガイド凸部は付け根部
が樹脂素材の内径とほぼ同一径の円筒面形状で、先端部
が先端に向かって徐々に小径となるような円錐状の傾斜
面で、傾斜面に沿って樹脂素材が付け根位置の円筒面外
周に嵌合して位置決めされる。
【0046】また、環状凹所37の内壁面には、リテー
ナ3のシール部材固定部8の開口部20に対応する樹脂
素材押え凸部40が円周方向に複数等配されている。そ
して、この樹脂素材押え凸部40の上端面に、シール部
材2の係合部21を構成する凸部22に対応する逃げ凹
部41が設けられている。この逃げ凹部41は凸部22
に対応して半球状に刻設されている。
【0047】一方、上型35は、その中央に下型32の
中央ガイド凸部36が嵌合する嵌合穴47が設けられて
いる。上型35下面の嵌合穴47周囲には下方に突出す
る環状の段凸部48が設けられ、段凸部48の周囲は平
坦面49となっている。段凸部48の下面は下型32の
第1圧着面部38と対向する平坦な環状第2圧着面部5
0となっている。そして、上型35の外径端部が下型3
2の型合わせ面51となっており、型合わせした時点
で、第1,第2圧着面部38,50間の間隔aが樹脂素
材30の厚さよりも小さく、第1,第2圧着面部38,
50によって樹脂素材30が上下から圧着されるように
なっており、金型凹凸転写部を構成している。
【0048】また、段凸部48の外壁面には、リテーナ
3のシール部材固定部8の開口部20に対応する樹脂素
材押え凸部52が円周方向に複数等配されている。そし
て、この樹脂素材押え凸部52の上端面に、シール部材
2の係合部21を構成する凸部22に対応する逃げ凹部
53が設けられている。逃げ凹部53は樹脂素材押え凸
部52に対応して半球状に刻設されている。
【0049】上型35の段凸部48の外周壁と、下型3
2の環状凹所37の内周壁の各直径は同一径(φB)
で、一方、上下型の樹脂押え凸部40,52の内周面の
直径(φC)は同一径となっている。そして、この樹脂
素材押え凸部52は上記下型32の樹脂素材押え凸部4
0に対して互い違いになるように位相をずらして設けら
れている。特に、この実施例では上下の樹脂素材押え凸
部40,52は、図4(f)に示すように、互いに重なる
重畳領域56を有し、重畳領域56において樹脂素材3
0を部分的に圧着して押さえている。
【0050】また、この実施例では特に下型32の第1
圧着面部38に、ネジ溝7を転写するべくネジ溝7と凹
凸が逆に形成された凹凸転写部としての転写用ねじ条5
4が突設されている。この転写用ネジ条54の凹凸は、
シールに必要な形状に対して収縮を見込んだ反転形状の
凹凸を設けている。そして、型締め力により圧着し、図
4(d)に示すようにシール形状を形作る。このとき、型
締め状態の上下型間の隙間寸法であるキャビテイ寸法a
により圧着力を制御し、金型凹凸としての転写用ネジ条
34を転写する。
【0051】次に上記金型31を使用してインサート成
形する手順を説明する。
【0052】まず、予めワッシャ状のシール部材用樹脂
素材30を成形する。この素材の成形は、たとえば円筒
状に成形した樹脂円筒体を輪切りにすることによって容
易に得ることができる。このシール部材用樹脂素材30
は完成品のシール部材2よりも若干厚肉に成形されてい
る。
【0053】次に、型開きした下型32にこの樹脂素材
30をセットする。この樹脂素材30のセットは、樹脂
素材30の中央穴30aを下型32のガイド凸部36の
外周に沿って嵌め込み、下面を第1圧着面部38上に載
置する。この時点で樹脂素材30の外径端30bは第1
圧着面部38外径端から環状凹所37内に位置すること
になる。
【0054】次いで、上型35を型締めする。
【0055】この型締め力によって樹脂素材30の上下
面は、第1,第2圧着面部38,50によって上下に圧
着されて所定の肉厚に成形されると共に、第1圧着面部
38に形成された転写用ネジ条54によってネジ溝7の
形状が成形されることになる。
【0056】この成形にあたっては、加熱下で樹脂素材
30が軟化している状態で成形することが好ましい。通
常、金型31は加熱されているので、金型31の熱を利
用して容易に成形することが可能である。そして、下型
32の環状凹所37と、上型35の段凸部48の周壁及
び平坦面によって密閉されたリテーナ用キャビテイ55
が形成され、キャビテイ55内に樹脂素材30の外径端
30bが挿入される。
【0057】型締めした後、スプルー33及びゲート3
4を通じて溶融あるいは流動化した樹脂材料を注入す
る。成形樹脂材料はキャビテイ55内に隙間無く充填さ
れ、特に樹脂素材30の外径端30bにおいて、その外
径端面から外径端部上下両側面側に回り込み、樹脂素材
押え凸部40,52の上下端面に対して注入圧力によっ
て樹脂素材30が圧着され、上下端面に設けられた逃げ
凹部41,53内に樹脂素材30が変形して入り込み、
凹部形状に倣って半球状の凸部22として成形される。
【0058】特に、この実施例では上型35,下型32
の樹脂素材押え凸部40,52との間に重畳領域56を
設けているので、重畳領域56にて樹脂素材30が強固
に固定され、樹脂素材30の逃げ凹部41,53に対応
する部位のみを変形させることができ、変形の影響がシ
ールリップ7側に影響しない。また、逃げ凹部41,5
3の両側を押さえて圧力を加えることにより、逃げ凹部
41,53の部分に集中的に加わり、樹脂素材30が容
易に変形する。
【0059】樹脂素材押え凸部40,52は下型32,
上型35の互いに隣合う樹脂押え凸部の間に位置するよ
う相反する位置に設けられ、このことによりφB〜φC
の範囲、すなわち樹脂押え部40,52の径方向の幅の
環状領域において、樹脂素材30を下型32と上型35
とで円周方向に沿って交互に押え、溶融樹脂充填時の樹
脂素材30の位置を安定させ、樹脂素材30のリテーナ
3への埋設強度を向上することが可能になる。
【0060】図4(g)には、このようにして型成形され
た成形品を示している。
【0061】インサート成形工程で得られた成形品10
0は、樹脂素材30にネジ溝7が転写されているが、成
形されたシールリップ対応部400がまだ半径方向に直
線的に延びるストレート形状であり、まだシールリップ
対応部400に円錐状の傾斜がつけられていない。
【0062】このシールリップ対応部400に傾斜をつ
けて所定形状のシールリップ4を成形する手段として、
図5(a)に示すように、成形品100を一対の第1,第
2の拘束治具61,62に固定した状態で熱処理を行う
方法がとられる。この第1,第2拘束治具61,62は
シールリップ対応部400を上下から挟み込むリング状
部材で、第1の拘束治具61はシールリップ4の裏側側
面(ネジ溝7が設けられていない側)の湾曲形状に、第
2の拘束治具62はシールリップ4の表側側面(ネジ溝
7が設けられている側)の湾曲形状に成形されている。
【0063】この第1,第2の拘束治具61,62によ
って、上下から加熱して軟化させた平面状のシールリッ
プ対応部400を挟み込んで各拘束治具61,62の形
状に倣ってネジ溝7が設けられている表側側面が内側と
なるような湾曲形状に塑性変形させ、冷却して所定形状
のシールリップ4形状を得るものである。
【0064】シールリップ対応部400の加熱は第1,
第2拘束治具61,62に固定する前に加熱して軟化さ
せておいてもよいし、第1,第2拘束治具61,62に
固定した後に加熱するようにしてもよい。所定時間経過
した後冷却すると、撓んだ形状のままで硬化して所定形
状のシールリップ4を成形することができる。
【0065】また、図5(b)は、シールリップ対応部4
00の内径端に締め代αを与えることにより所定角度傾
斜したリップ形状を得る方法である。
【0066】第3拘束治具63はリテーナ3の外周が嵌
合されるようにリテーナ3の外形に倣って形成された中
空穴65を備えた筒状体によって構成されている。
【0067】第4拘束治具64は第3拘束治具63の中
空穴65内に同心的に挿入される軸体で、シールリップ
対応部400の内径端が所定量の締め代を有するよう
に、第4拘束治具64の外径はシールリップ対応部40
0の内径よりも大径に設定されている。ただし、第4拘
束治具64の先端部は先端に向かってシールリップ対応
部400の内径よりも小径となるまで徐々に小径となる
ようなテーパ面66となっている。
【0068】処理手順としては、第3,第4拘束治具6
3,64を加熱しておいて、第3,第4拘束治具63,
64の間に成形品100を挿入する。挿入方向は、ネジ
溝7が設けられた表面側を挿入方向前方に向けて挿入す
る。その際、拘束治具63,64を通じてシールリップ
対応部400を加熱して軟化させ、シールリップ対応部
400をテーパ面66によって徐々に内径を拡大させな
がら押し込む。この押し込みによって、シールリップ対
応部400は挿入方向と反対側に撓んで傾斜しつつ内径
が拡大していく。
【0069】そして、所定時間経過した後冷却し、所定
形状のシールリップ4を得ることができる。
【0070】以上の実施例ではネジ溝加工をインサート
成形と同時に行う場合を例にとって説明したが、ネジ溝
7をつけないタイプの密封装置の場合にはネジ溝加工は
不要であり、当然のことながら金型には転写用のネジ条
54は不要である。
【0071】ネジ溝7をつけるタイプの密封装置の場合
でも、型成形時に同時に溝加工を行わないで、インサー
ト成形後にネジ溝加工を施すことができる。その場合に
は、ネジ溝を切削加工で成形してもよいし、図5(a),
(b)のような圧着タイプの第1,第2拘束治具61,6
2を用いる場合には、この拘束治具61,62による圧
着時にネジ溝を成形することも可能である。
【0072】次に、上記実施例では、シールリップ成形
工程をインサート成形の後に別工程で処理しているが、
図6(a),(b)に示すように、型締め圧力を利用してシ
ールリップ4自体の曲げ成形を同時に行うこともでき
る。
【0073】金型の基本的な構成は図3に示した構成と
同様であり、同一の構成部分については同一の符号を付
して説明を省略する。
【0074】この実施例では第1,第2圧着面部38
1,501をシールリップ4の湾曲形状に倣って湾曲さ
せている。また、下型32の中央凸部361の外周面は
先端に向かって徐々に小径となる傾斜面で、一方、上型
35の嵌合穴47の内周面に、中央凸部361の外周面
が密に嵌合するテーパ状内側傾斜面471が設けられて
いる。
【0075】このようにすれば、インサート成形とシー
ル部材用樹脂素材の曲げ加工を、インサート成形と同時
に一工程で行うことができる。
【0076】図示例ではネジ溝転写用のネジ条54を設
けていないが、図3と同様にネジ条54を設けることも
でき、ネジ溝7についても同時に成形すれば、インサー
ト成形,ネジ溝加工及びシールリップの曲げ成形までイ
ンサート成形と同時に一工程で行うことができる。
【0077】図6(c),(d)は、シールリップの曲げ成
形を一度に行う場合のさらに他の実施例を示している。
【0078】この実施例は、図6(e)に示すように、シ
ールリップ4Aの形状が湾曲形状ではなく、円筒状に曲
げ出されたリップ腰部401、さらに円錐状にすぼめら
れたリップ先端部402を有する複雑な形状のリテーナ
一体形密封装置を成形する場合である。
【0079】このような複雑な形状のシールリップ4
を、型締め圧力によって圧縮成形したものである。この
金型31の場合には、転写用の凹凸形状としては、ネジ
溝ではなくてリップ形状の凹凸である。
【0080】その点、インサートされる樹脂素材30A
として、傘状に傾斜させた傘ワッシャ形状に成形してい
る。
【0081】下型32の中央凸部36外周面には外周円
錐状部361と、付け根位置の外周円筒面部362と、
から構成されている。一方、上型35設けられた嵌合穴
47には、上記中央凸部36よりも樹脂素材30Aの肉
厚分だけ大径に成形された内周円筒面部472と、内周
円錐状部471が形成されている。
【0082】シールリップ4内周面にネジ溝7を形成す
る場合には、中央凸部36外周面にネジ条を設けておけ
ばよいし、ネジ溝7が不要の場合にはネジ条を設けな
い。
【0083】このように複雑なシールリップ形状でも一
工程で容易に成形することが可能となる。
【0084】図7には、図1に記載したリテーナ一体形
密封装置を成形するためのより具体的な金型の構成例を
示している。
【0085】図7(a)に示すように、下型32は中央凸
部を構成する下第1型321と、下第1型321が組み
付けられ第1圧着面部38を構成する下第2型322
と、下第2型322が組み付けられ環状凹所37を構成
する下第3型323と、リテーナ3の底面を構成する下
第4型324に分割構成されている。
【0086】上型35は、2箇所にスプルー33及びゲ
ート34が設けられ第2圧着面部50を構成する上第1
型351と、この上第1型351が組み付けられ型合わ
せ面51を構成する上第2型と352と、から構成され
ている。また、上型35を支持する型盤353に、図示
しない射出成形機のノズルが接続されるスプルーブッシ
ュ355が組み付けられている。
【0087】図7(b)は第1圧着面部38を備えた下第
2型322の平面図、図7(c)は第2圧着面部50を備
えた上第2型型352の平面図であり、基本的には図3
に示した金型構成と同一なので、同一の構成部分には同
一の符号を付して説明を省略する。
【0088】なお、上記各実施例ではシール部材の内径
端部を樹脂リテーナ部に埋設固定するいわゆるインナー
シールタイプの構成について説明したが、シール部材の
外径端部がリテーナ部に埋設固定されるいわゆるアウタ
ーシールタイプの構成についても同様に適用できるもの
である。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リテーナとシール部材間がインサート成形の際のリテー
ナ用樹脂材料とシール部材用樹脂素材との接着力だけで
なく械的な凹凸係合関係で固定したので、リテーナとシ
ール部材をより強固に固定することができる。
【0090】しかも、本発明の製造方法によれば、係合
部をインサート成形の際の樹脂の充填注入圧力を利用し
てシール部材用の樹脂素材を変形させて成形するので、
非常に簡単に強固な結合関係を得ることができる。
【0091】また、型締め圧力を利用して、シール部材
用樹脂素材表面に成形型に設けた凹凸部を転写してネジ
溝等を成形したり、シール部材用樹脂素材を曲げてシー
ル部材のリップ形状を得るようにすれば、成形工程を削
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係るリテーナ一体形
密封装置を示すもので、同図(a)は正面図、同図(b)は
裏面図、同図(c)は中央縦断面図、同図(d)は底面図、
同図(e)はシール部材固定部の部分拡大断面図である。
【図2】図2(a)は図1の密封装置のシール部材固定部
の一部破断拡大斜視図、同図(b)は同図(a)のBーB線
断面図、同図(c)は係合部の位置で円周方向に切断して
示す展開図、同図(d)は係合部の凹凸が逆の場合の説明
図、同図(e)は係合部が設けられる開口部の他の態様を
示す説明図、同図(f)は使用時のシールリップ接触状態
の概略図ある。
【図3】図3は本発明のリテーナ一体形密封装置の製造
方法に用いられる金型の基本構成を示すもので、同図
(a)は全体縦断面図、同図(b)は下型の部分破断斜視
図、同図(c)は下型のキャビテイ側の面を部分的に示す
図、同図(d)は下型のインサートされる樹脂素材押え部
の部分拡大断面図、同図(e)は上型の部分破断斜視図、
同図(f)は上型のキャビテイ側の面を部分的に示す図、
同図(g)は上型の樹脂素材押え部の部分拡大断面図、同
図(h)は第1,上型の樹脂素材押え部端面の拡大して示
す図である。
【図4】図4(a)乃至(g)は本発明のリテーナ一体形密
封装置の製造方法のインサート成形工程を説明する説明
図である。
【図5】図5はシールリップの曲げ工程を説明する説明
図である。
【図6】図6はインサート成形と同時にシールリップの
形状を成形する場合の工程を説明する説明図である。
【図7】図7は図1の密封装置を成形するより具体的な
金型構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 密封装置 2 シール部材 3 リテーナ 4 シールリップ 5 リップ先端 6 回転部材 7 ネジ溝 8 シール部材固定部 9 軸挿通孔 10 ボルト挿通穴 11 相手取付部材 12 穴 13 底面部 14 ネジ穴 15 ブッシュ 16 ネジ穴部材 17 固定部端面 18 外形端面 19 シール部材外径端部 20 開口部 21 係合部 22 凸部 23 中空部 24 突起 25 凹部 26 成形品 30 樹脂素材 30a 中央穴 30b 外径端 31 金型 32 下型 33 スプルー 34 ゲート 35 上型 36 ガイド凸部 37 環状凹所 38 第1圧着面部 39 型合せ面 40 樹脂素材押え凸部 41 逃げ凹部 47 嵌合穴 48 段凸部 49 平坦面 50 第2圧着面部 51 型合せ面 52 樹脂素材押え凸部 53 逃げ凹部 54 転写用ネジ条 55 キャビテイ 61〜64 第1〜第4拘束治具 65 中空穴 66 テーパ面 100 成形品 400 シールリップ対応部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−167779(JP,A) 特開 平1−316566(JP,A) 実開 昭55−55665(JP,U) 実開 昭63−91760(JP,U) 実開 昭63−18677(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16J 15/32 311

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂製の環状シール部材と、該シール部材
    の径方向の一端を支持する樹脂製の環状リテーナとを、
    インサート成形によって一体成形したリテーナ一体形密
    封装置において、 前記リテーナにはシール部材の一端が埋設状態で固定さ
    れるシール部材固定部が設けられ、該シール部材固定部
    には部分的にシール部材の側面が露出するような開口部
    を設け、該開口部に露出するシール部材の露出面部にお
    いて開口部が設けられた側とは反対側の樹脂部分との間
    で互いに凹凸係合する係合部をリテーナ成形用樹脂材料
    の注入圧力を利用してシール部材用樹脂素材の一部を変
    形させ、樹脂素材の変形部にリテーナ成形用樹脂材料を
    食い込ませて硬化させて設けたことを特徴とするリテー
    ナ一体形密封装置。
  2. 【請求項2】成形型のキャビテイ内にシール部材用樹脂
    素材の一部を挿入し、前記キャビテイ内にリテーナ成形
    用樹脂材料を注入充填してシール部材用樹脂素材とリテ
    ーナとを一体成形するリテーナ一体形密封装置の製造方
    法において、 リテーナ成形用樹脂材料の注入圧力を利用してシール部
    材用樹脂素材の一部を変形させ、樹脂素材の変形部にリ
    テーナ成形用樹脂材料を食い込ませて硬化させることに
    よりリテーナと樹脂素材の接合面間に凹凸係合部を形成
    することを特徴とするリテーナ一体形密封装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】成形時の型締め圧力を利用してシール部材
    用樹脂素材を所定形状に圧縮成形することを特徴とする
    請求項2に記載のリテーナ一体形密封装置の製造方法。
JP11346994A 1994-04-28 1994-04-28 リテーナ一体形密封装置及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3282918B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11346994A JP3282918B2 (ja) 1994-04-28 1994-04-28 リテーナ一体形密封装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11346994A JP3282918B2 (ja) 1994-04-28 1994-04-28 リテーナ一体形密封装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07301340A JPH07301340A (ja) 1995-11-14
JP3282918B2 true JP3282918B2 (ja) 2002-05-20

Family

ID=14613048

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11346994A Expired - Fee Related JP3282918B2 (ja) 1994-04-28 1994-04-28 リテーナ一体形密封装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3282918B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4564114B2 (ja) * 1999-07-16 2010-10-20 イーグル工業株式会社 リップ型シール
US8480092B2 (en) 2005-09-12 2013-07-09 Federal-Mogul World Wide, Inc. Radial seal and method of making
US8029714B2 (en) * 2005-09-12 2011-10-04 Federal-Mogul World Wide, Inc. Radial seal and method of making
JP4955412B2 (ja) * 2006-02-06 2012-06-20 Ntn株式会社 斜板式コンプレッサの斜板および斜板式コンプレッサ
KR102560004B1 (ko) * 2021-01-08 2023-07-27 (주)진양오일씰 파형 와셔 및 파형 와셔 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07301340A (ja) 1995-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6401322B1 (en) Method of manufacturing a sealing apparatus
RU2003112617A (ru) Способ изготовления уплотнительного устройства (варианты)
US8226871B2 (en) Heat staking process with increased retention force
JP2002505966A (ja) 金属インサート付きプラスチックプーリを製造する方法
KR20180030858A (ko) 몰딩된 플라스틱을 위한 유지 클램프
JPH0332843Y2 (ja)
JP3282918B2 (ja) リテーナ一体形密封装置及びその製造方法
EP1510713A1 (en) Method of manufacturing boot for constant-velocity universal joint and manufacturing apparatus for use in the method and boot for constant-velocity universal joint
JPS62231725A (ja) ピストンリングの製造方法
US5321594A (en) Headlight for vehicles
US5183617A (en) Method of manufacturing a hermetic sealing apparatus for sealing two members which rotate relative to each other
US7879178B2 (en) Method of producing hollow plastic components
JPH0587681B2 (ja)
JPH07186199A (ja) レジントランスファー成形型
JPH05149324A (ja) ボールジヨイントの製造方法
JPH0914242A (ja) 埋込固着具
JP3830604B2 (ja) 密封装置の製造方法
JP2952183B2 (ja) 高摩擦駆動ローラの製造方法
JP2023013407A (ja) ガスケット及びその製造方法
JPH068336Y2 (ja) 球部を有する軸
JP2918189B2 (ja) 軸受部材の製造方法
JPH08128534A (ja) 密封装置およびその製造方法
JP3142506B2 (ja) 樹脂コーティングパイプおよびその製造方法
JP2004278696A (ja) 密封装置
JPH07208261A (ja) シリンダヘッドカバーの成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020122

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees