JP4955260B2 - 化粧料 - Google Patents

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本発明は、化粧料に関するものであり、特定のアルキル変性オルガノポリシロキサンとメチルトリメチコンとを含有することにより、滑らかでコク・密着感のあるのび広がりを有し、かつさっぱりした使用感が得られ、更には化粧膜に高い耐汗・耐皮脂性を付与することによって化粧崩れを防止する、化粧持続性が高い化粧料に関するものである。
従来より、化粧料においては化粧崩れの防止は大きな課題であり、化粧崩れの要因としては以下のようなものが挙げられる。第一に、化粧料中に配合した着色顔料等が汗や皮脂によって色沈みや化粧膜が喪失して見える場合、汗や皮脂が化粧膜自体の皮膚への付着性を低下させることにより化粧膜の浮きが発生する場合といったような内的な要因によるもの、第二に衣類との接触や皮膚の動きといった外的要因によるものである。これらの要因のうち、汗による化粧崩れに対しては化粧料中に様々なシリコーン油剤等の撥水性基材を配合することによって解決する方法が提案されている。
また、特に皮脂による化粧崩れに対しては、樹脂やワックス基材のような付着性が高い基材の配合、フッ素系油剤のような撥水撥油性基材の配合、更には化粧膜中に残存する油剤に皮脂が加わることによって油分が過剰になることを防ぐために揮発性を有する油剤を配合するといった方法が提案されている。ここで用いられる揮発性油剤としては、通常安全性及び使用感の点からデカメチルシクロペンタシロキサン等の環状の揮発性シリコーン油、低分子の直鎖状ジメチルポリシロキサン、炭素数8〜20のイソパラフィン等がある。しかしながら、これらを油分の主成分として使用した場合には、塗布後の感触が粉っぽくなったり顔がつっぱる等の使用感が悪いという問題があった。この欠点を改善するために耐水性、耐皮脂性及び耐油性の性能を損なわずに使用感に優れた化粧料として、これらの揮発性油剤に加えて特定のオルガノポリシロキサンと吸油性粉体を配合することが提案されている。(例えば、特許文献1参照)
特許第3251718号公報
しかしながら、これら揮発性油剤と特定のオルガノポリシロキサンを併用する場合、揮発性溶剤に対する特定のオルガノポリシロキサンの溶解性によって、すべすべ、且つさっぱりとした使用感、コクがあり密着感の高い伸び広がり等の使用感を著しく損なうことがあった。例えば、アルキル変性オルガノポリシロキサンとデカメチルシクロペンタシロキサンとの組み合わせでは、アルキル変性オルガノポリシロキサンがデカメチルシクロペンタシロキサンをゲル化し固形状になるため、化粧料においては揮発速度の低下を引き起こすとともに、のびが重く、すべすべ感、さっぱり感に欠ける使用感となる。また、アルキル変性オルガノポリシロキサンと炭素数8〜20のイソパラフィン系炭化水素を組み合わせた場合は、アルキル変性オルガノポリシロキサンがイソパラフィン系炭化水素に透明に溶解し液状となるため、油感がある反面、コク・密着感がない使用感であり、更にはすべすべ感、さっぱり感に欠ける使用感となることが挙げられる。すなわち、オルガノポリシロキサンと揮発性溶剤の組み合わせ(相溶性)によって、化粧料を塗布する際の着手時に、厚みを感じ、更に塗布する力によって崩れながら肌に伸び広がっていくような官能、いわゆるコク、塗布時の密着感、塗布後の使用感に大きな影響を及ぼすことが課題である。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定のアルキル変性オルガノポリシロキサンとメチルトリメチコンとを含有することにより、滑らかでコクのあるのび広がりを有し、すべすべ、かつさっぱりした使用感が得られ、更には化粧膜に高い耐汗・耐皮脂性を付与することによって化粧崩れを防止する、化粧持ちが良い化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、 次の成分(a)(b);
(a)下記一般式(1)で表わされるアルキル変性オルガノポリシロキサン
(式中、R及びR2は同一又は異なっていても良く、R1は炭素数1〜40の直鎖、分岐鎖又は環状の炭化水素基、R2は炭素数7〜40の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基であり、pは3以上の数を示し、qは2以上の数を示し、p+qは5〜6000の範囲である。)
(b)メチルトリメチコン
を含有することを特徴とする化粧料に関するものである。
本発明の化粧料は、滑らかでコク・密着感のあるのび広がりを有し、すべすべ、且つさっぱりした使用感が得られ、更には化粧膜に高い耐汗・耐皮脂性を付与することによって化粧崩れを防止する、化粧持ちが良い化粧料である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明において使用される成分(a)のアルキル変性オルガノポリシロキサンは、1分子中に少なくとも3個の炭素数7〜40のアルキル基を有するもので、下記一般式(1)で表されるものである。
(式中、R及びR2は同一又は異なっていても良く、R1は炭素数1〜40の直鎖、分岐鎖又は環状の炭化水素基、R2は炭素数7〜40の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基であり、pは3以上の数を示し、qは2以上の数を示し、p+qは5〜6000の範囲である。)
式中、R1で示される炭化水素基は、直鎖状、分岐鎖状及び環状のいずれであってもよいが、R1 が炭素数1〜4のアルキル基であり、かつR2 が炭素数7〜40(より好ましくは12〜22、特に好ましくは18〜22)のアルキル基であることが好ましい。
2 の具体例としてはオクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エイコシル、ヘンエイコシル、ドコシル、テトラコシル、ペンタコシル、ヘキサコシル、ヘプタコシル、オクタコシル、トリアコンチル、ヘントリアコンチル、テトラトリアコンチル、オクタトリアコンチル、テトラコンチル、2−ヘプチルウンデシル、2−ウンデシルペンタデシル、2−デシルテトラデシル、2−デシルペンタデシル、2−エチルヘキシル、2−オクチルドデシル、2−ウンデシルテトラデシル、メチル分岐イソステアリル、メチル分岐ドデシル(プロピレンテトラマー)、メチル分岐ノニル(プロピレントリマー)基等が挙げられる。
また、p+qは5〜6000であるが、200〜3000であることが好ましく、更には、p=q=150〜750でp+qが300〜1500であることが好ましい。ここでp、qは重量平均分子量から算出した平均重合度として求められる。
成分(a)のアルキル変性オルガノポリシロキサンの性状は室温で固形状からペースト状のものが好ましく、融点は30℃〜50℃のものが好ましい。
成分(a)のアルキル変性オルガノポリシロキサンの具体例としては、前記化学式(1)において、R、R2、p、qが下記で示されるものが挙げられる。
=CH3 、R2=C1837 、p=500、q=500
また、成分(a)の市販品としては、DC2503、AMS−C30(以上、東レ・ダウ・コーニングシリコーン(株)製)等が挙げられる。
成分(a)は、その1種又は2種以上を使用することができ、本発明の化粧料中に0.01〜50質量%(以下、単に「%」で示す)、特に2〜20%含有するのが好ましい。
本発明の化粧料に用いられる成分(b)のメチルトリメチコンは下記の化学式(2)で表されるオルガノポリシロキサンで、揮発性の液体である。
本発明における成分(b)の含有量は、本発明の化粧料中に0.1〜40%が好ましく、特に好ましくは0.5〜30%であり、この範囲であれば、使用時ののび広がりの滑らかさ、コク・密着感、すべすべ、かつさっぱりした使用感、更には高い撥水撥油性を有する化粧膜によって汗や皮脂による化粧崩れを防止するという点にて好ましい。
特に成分(a)は成分(b)と加温溶解し、室温まで冷却した後にペースト状を示すものが使用時ののび広がりの滑らかさ、コク・密着感といった点にて好ましく、成分(a)と成分(b)の含有質量比はおおむね、1:9〜1:1であれば、加熱溶解し、室温まで冷却した時、ペースト状を示すため、使用時ののび広がりの滑らかさ、コク・密着感といった点において好ましい。
本発明の化粧料は、粉体を含有する化粧料において、べたつきが低減され、よりさっぱりとした使用感が得られるとともに汗・皮脂などに対する化粧崩れ防止効果がより発揮される。
本発明で用いられる成分(c)の粉体は、化粧料に一般に使用される粉体として用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の体質粉体、二酸化チタン被覆雲母、二酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、酸化チタン被覆ガラス末、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体等が挙げられ、これら粉体はその1種又は2種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。尚、これら粉体は、フッ素化合物、シリコーン化合物、金属石鹸、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等の公知の処理剤により表面処理を施して用いても良い。
本発明における成分(c)の含有量は、本発明の化粧料中に0.1〜20%が好ましく、特に好ましくは0.5〜10%であり、この範囲であれば、べたつきが低減され、よりさっぱりとした使用感が得られるとともに汗・皮脂などに対する化粧崩れ防止効果がより発揮される点にて好ましい。
本発明の化粧料には、本発明の効果を損なわない程度で、必要に応じて、前記必須成分以外の各種成分、例えば油性成分、界面活性剤、水等の水性成分、水溶性高分子、紫外線吸収剤、保湿剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料などを各種の効果を付与するために適宜配合することができる。
油性成分としては成分(a)及び成分(b)以外で、軽質流動イソパラフィン、ポリブテン、流動パラフィン、スクワラン、イソパラフィン等の炭化水素油、液状ラノリン、エステル油、モノグリセライド油、ジグリセライド油、トリグリセライド油などの液体油、パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル等の紫外線吸収剤、ワセリン、ラノリン等の半固形油、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ビーズワックス、モクロウ、モンタンワックス等の固形油、ロジン酸ペンタエリスリット等の油溶性樹脂成分、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステアリル・2−オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)等のアミノ酸系油剤、ジメチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチルジフェニルポリシロキサン、メトキシフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ステアロキシメチルポリシロキサン等のシリコーン系油剤、パーフルオロポリエーテル、トリフルオロプロピルシクロテトラシロキサン、トリフルオロプロピルシクロペンタシロキサン等のフッ素系油剤、並びにステアリン酸等の高級脂肪酸などが挙げられる。油性成分は、エモリエント性の付与、様々な使用性の実現、紫外線防御効果等の目的で配合する。
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。具体的にはアニオン性界面活性剤としては、脂肪酸セッケン、エーテルカルボン酸及びその塩、アミノ酸と脂肪酸の縮合等のカルボン酸塩、アルキルスルホン酸、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩とそのホルマリン縮合物のスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル及びアリエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、エーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩が挙げられる。非イオン性界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、プロピレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンが挙げられる。両性界面活性剤としては、レシチン等が挙げられる。
その他の成分としては、感触調整として金属石鹸、アミノ酸系化合物、有機シリコーン樹脂、部分架橋型オルガノポリシロキサン、水系での感触調整といった目的で水溶性高分子としてメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、カルボキシビニルポリマー、寒天、ローカストビーンガム、ジェランガム、ペクチン、スクレロチウムガム、キサンタンガム、グアーガム、カラギーナン、水膨潤性粘土鉱物、酸化防止剤、ビタミンA、B6、B12、C、Eといったビタミン類及びその誘導体、ローズマリーエキス、カミツレエキス、ニンジン抽出物、センブリ抽出物、カテキン、カテキン誘導体、カンゾウ抽出物、ソウハクヒ抽出物、ホップ抽出物といった美容成分、コラーゲン、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸誘導体、トレハロース、アロエエキスといった保湿剤、メントール、カンファ、ソルビトールといった清涼剤、エタノール、1,3−ブタンジオール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリンといったアルコール類、香料等を配合することができる。
本発明の化粧料の剤型は、乳化型、粉末型、粉末固形型、油性型等が挙げられ、化粧料の分類は、ファンデーション、口紅、アイシャドウ、チーク、マスカラ、アイブロウ、アイライナー、下地、日焼け止め料、乳液、クリーム等が挙げられるが、中でも、油剤の配合量が少ないことから本発明の効果が発揮しやすく、高い化粧持続性が必要とされるファンデーション、日焼け止め料、アイシャドウが好ましい。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。なお、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1〜8および比較例1〜4 W/O型リキッドファンデーション
表1に示す組成および下記製法にてW/O型リキッドファンデーションを調製後、評価項目イ〜ホについて官能評価した。表1に結果を併せて記す。
*1:一般式(1)においてR=CH3 、R2=C1837 、p=500、q=500 融点40℃
*2:一般式(1)においてR=CH3 、R2=C2245 、p=500、q=500 融点50℃
*3:一般式(1)においてR=CH3 、R2=C1837 、p=50、q=50 融点27℃
*4:IPソルベント1620(出光興産社製)
*5:SH3772M(東レ・ダウコーニングシリコーン社製)
*6:マツモトマイクロスフェアーM305(松本油脂製薬社製)
*7:ガンツパール GS−0605(ガンツ化成社製)
(製造方法)
A:成分1〜7を70℃まで加熱して溶解し、成分8〜12を加えてクィックホモミキサー(みづほ工業社製)にて均一に混合する。
B:成分13〜18を室温にて均一に混合後、70℃まで加熱する。
C:AにBを加え乳化し、均一に混合した後、室温まで冷却しリキッドファンデーションを得た。
(評価方法)
下記評価項目について各々下記方法により評価を行った。
(評価項目)
イ.塗布時のコク
ロ.塗布時の伸び広がりの良さ
ハ.塗布後のさっぱり感
ニ.塗布膜のすべすべ感
ホ.化粧持ち
イ〜ホについては、各試料について専門パネル20名による使用テストを行った。パネル各人がイ、ロは使用中、ハ、ニについては塗布直後、ホについては塗布から6時間後の状態を下記絶対評価にて6段階に評価し評点を付け、各試料のパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
<塗布時のコク、塗布時の伸び広がりの良さ、塗布後のさっぱり感、塗布膜のすべすべ感、化粧持ち>
絶対評価基準
(評点):(評価)
6点:非常に良好
5点:良好
4点:やや良好
3点:普通
2点:やや不良
1点:不良
4段階判定基準
(判定):(評点の平均点)
◎:5点を超える :非常に良好
○:3点を超える5点以下:良好
△:1点を超える3点以下:やや不良
×:1点以下 :不良
<(1)〜(6)の性状>
実施例1〜8及び比較例3〜4については、各試料において、成分1と成分2〜6のそれぞれを70℃まで加熱して溶解し、室温まで冷却した後の状態を表1に記載した。
表1の結果から明らかな如く、本発明の実施例1〜8の化粧料(リキッドファンデーション)は、塗布時のコク、塗布時の伸び広がりの良さ、塗布後のさっぱり感、塗布膜のすべすべ感、化粧持ちの全てにおいて優れたものであった。
成分(a)のアルキル変性オルガノポリシロキサンと成分(b)のメチルトリメチコンの混合物は加温溶解後に冷却したところ白濁ペースト状を呈した。
これに対して、成分(a)を配合しない比較例1は、塗布時のコクがなく、化粧持ちが悪かった。
成分(b)を配合しない比較例2や、成分(b)に代えて他の揮発性溶剤を用いた比較例3及び比較例4においては、塗布時の伸び広がりが悪かったり、塗布時のさっぱり感が得られないものであった。比較例3において、成分(b)に代えてテトラデカメチルシクロヘプタシロキサンを用いた場合、成分(a)とテトラデカメチルシクロヘプタシロキサンを加温溶解後に冷却すると白濁固形状となり、比較例4において、成分(b)に代えて軽質流動イソパラフィンを用いた場合、成分(a)と軽質流動イソパラフィンは加温溶解後に冷却しても透明に溶解し、液状を示していた。
実施例9:アイシャドウ(固形粉末型)
(成分) (%)
1.オクタデシル変性オルガノポリシロキサン*1 2
2.メチルトリメチコン 5
3.ジメチルポリシロキサン*8 2
4.防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 0.1
5.酸化鉄雲母チタン 28
6.酸化鉄 3
7.タルク 15
8.セリサイト 残量
*8:KF−96(20cs)(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:成分1〜3を50℃に加温して溶解する。
B:成分4〜8を混合し均一に分散する。
C:BにAを加えて均一に混合し、金皿にプレス成形し、アイシャドウを得た。
実施例9は、チップにて使用した際、伸び広がりが良好で、さっぱりとした仕上がりの化粧膜で、化粧持ちの持続性も良いアイシャドウであった。
実施例10:日焼け止め料(W/O型)
(成分) (%)
1.オクタデシル変性オルガノポリシロキサン*1 10
2.メチルトリメチコン 20
3.パラメトキシケイ皮酸オクチル 5
4.セチルジメチコンコポリオール*9 3
5.微粒子酸化チタン 10
5.微粒子酸化亜鉛 8
6.酸化鉄雲母チタン 10
7.球状ナイロン末*10 5
8.1,3−ブチレングリコール 7
9.防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 0.1
10.精製水 残量
11.香料 適量
*9:ABIL EM−90(ゴールドシュミット社製)
*10:東レ ナイロン粉末 SP−500(東レ 社製)
(製造方法)
A:成分1〜2を50℃に加温し均一に混合する。
B:Aに成分3〜7を加え均一に分散する。
C:Bに予め混合溶解した成分8〜10を加え、乳化後成分11を加えて日焼け止め料を得た。
実施例10は、コクのある伸び広がりで、さっぱりした使用感を有し、仕上がった化粧膜がすべすべとした使用感を有し、更に化粧持ちの持続性も良い日焼け止め料であった。
実施例11:パウダーファンデーション(固形粉末状)
(成分) (部)
1.オクタデシル変性オルガノポリシロキサン*1 2
2.メチルトリメチコン 2
3.ジメチルポリシロキサン*8 3
4. 水添ポリイソブテン 3
5.防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 0.1
6.酸化鉄 4
7.タルク 15
8.(ジメチコン/ビニルメチコン/メチコン)クロスポリマー*11 5
9.香料 0.1
10.セリサイト 65.8
溶媒
11.メチルトリメチコン 50部
*11:KSP−101(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:成分1〜4を10部、溶媒成分11を50部混合し、50℃に加温して溶解する。
B:残りの成分5〜10を混合し均一に分散する。
C:BにAを加えて均一に混合し、金皿にプレス成形した後、70℃にて乾燥し100部とする。
実施例11は、マットにて使用した際、コクがあり良好な伸び広がりを有し、さっぱりかつすべすべとした仕上がりの化粧膜で、化粧持ちの持続性も良いパウダーファンデーションであった。
実施例12:日焼け止め乳液(O/W型)
(成分) (%)
1.ステアリン酸 1.5
2.セタノール 1
3.パラメトキシケイ皮酸オクチル 3
4. オクタデシル変性オルガノポリシロキサン*1 5
5. メチルトリメチコン 10
6.流動パラフィン 5
7.微粒子酸化亜鉛 8
8.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5
9.ワセリン 1.5
10.セスキオレイン酸ソルビタン 0.4
11.モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 0.6
12.ジプロピレングリコール 17
13.防腐剤(パラオキシ安息香酸プロピル) 0.1
14.精製水 残量
15. 水酸化ナトリウム 適量
16.キサンタンガム(1%水溶液) 3
17.カルボキシメチルセルロース(1%水溶液) 15
18.エタノール 5
19.香料 適量
(製造方法)
A:成分1〜11を70℃に加温し均一に混合する。
B:デスパーミキサーにて攪拌しながら、Aに70℃にて均一溶解した成分12〜15を徐注入し乳化する。
C:Bに成分16〜19を加えて乳液を得た。
実施例12は、コクのある伸び広がりで、さっぱりした使用感を有し、仕上がった化粧膜がすべすべとした使用感を有し、更に化粧持ちの持続性も良い日焼け止め乳液であった。

Claims (2)

  1. 次の成分(a)(b);
    (a)下記一般式(1)で表わされるアルキル変性オルガノポリシロキサン

    (式中、R及びR2は同一又は異なっていても良く、R1は炭素数1〜40の直鎖、分岐鎖又は環状の炭化水素基、R2は炭素数7〜40の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基であり、pは3以上の数を示し、qは2以上の数を示し、p+qは5〜6000の範囲である。)
    (b)メチルトリメチコン
    を含有し、成分(a)と成分(b)との含有質量比が1:9〜1:1であることを特徴とする化粧料(但し、自重の1.5倍以上のスクワランを吸収できる吸油性粉体を含有するものを除く)。
  2. 更に成分(c)として粉体(但し、自重の1.5倍以上のスクワランを吸収できる吸油性粉体を含有するものを除く)を含有することを特徴とする請求項1記載の化粧料。
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