JP4955207B2 - 導電性ゴム部材 - Google Patents

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本発明は画像形成装置において感光体などのトナーが接触する部材に付着残留したトナー等を除去するクリーニング部材に関する。
画像形成装置については、高速化、高画質化およびカラー化の観点からの研究が広くなされており、トナーによりこれらの性能を具備させる検討も行われてきている。なかでも、トナー径を従来の10μm程度から5μm程度まで小粒径化すると前記性能が具備できることが明らかになったことでトナーの小粒径化の傾向に拍車がかかっている。
しかし、トナー径が5μm程度に小粒径化されたトナーが使われるようになることで、トナー同士が付着しやすくなるうえに、例えば感光体などのトナーが接触する部材に付着したトナーが取れにくくなるという問題が生じてきた。さらに、トナー同士の付着についてはトナーに外添する外添剤の工夫がなされているが、この場合、トナーだけでなく外添剤までもが感光体等の部材に付着するという問題も生じている。このようにトナーが接触する部材にトナーおよび外添剤が付着することが最大の問題になってきている。
画像形成装置においては、現像ロールから感光体に静電気的にトナーおよび外添剤が搬送され、転写工程で紙または中間媒体に搬送される。この際、トナーおよび外添剤が感光体から紙または中間媒体に完全に転写されればよいが、実際はトナーおよび外添剤が感光体に付着した状態で残るためクリーニング工程を経ている。しかし、トナー径が5μm程度に小粒径化されると、クリーニング工程において感光体に付着したトナーおよび外添剤を完全に除去することが極めて困難になる。その結果、クリーニング工程の後、帯電工程に移行した際に、クリーニング工程で除去されなかったトナーおよび外添剤が帯電ロールなどの帯電部材を汚染してしまい、帯電不良が起こったり、場合によっては帯電部材が破損したりするなど、装置の信頼性に重大な影響を及ぼすことが分かってきている。
また、通常、クリーニング工程においてはブレードが汎用されており、ブレードを用いて感光体等の表面に付着したトナーおよび外添剤をかき取り、トナーを回収ボックスに集める機構が用いられている。しかしながら、このような機構では、かき取ったトナーを再度トナーボックスに搬送する機構が複雑となり、トナーを再利用することは難しい。さらに、ブレードのみを用いてクリーニングするため、極めて高圧でかき取る必要があり、その結果、トナーの劣化が激しくなる。ゆえに、たとえ装置機構上でトナーを再利用できたとしてもトナーが十分な帯電性を維持できないという問題がある。
今後、画像形成装置については、高速化、高画質化およびカラー化などの性能向上とあわせて信頼性の向上およびリサイクルやリユースによる省エネルギー化がますます求められ、これらの要求に応じたトナーを極力劣化させない新たなクリーニング機構および部材の開発が急務である。
上記要求に応えるてクリーニング機構として、特開平6−342237号公報(特許文献1)に、接触式帯電ローラと該帯電ローラ表面に付着したトナー等の異物を除去するためのクリーニングブレードを加圧設置したローラ帯電装置が提供されている。しかし、このローラ帯電装置では、実施例に記載されているように帯電ローラの表面がポリアミド樹脂またはフッ素樹脂でコーティングされているため、帯電ロールから回収されたトナーが除電せず、場合によってはさらに帯電性が付与されるため、クリーニングブレードを高圧に設置する必要が生じ、その結果、トナーが劣化しやすくなる。さらに、繰り返し使用により帯電ローラ表面のコーティング材が摩耗し、初期の良好な帯電性を維持できず、トナー等の異物の除去効率が低下する。
また、特開2001−209239号公報(特許文献2)には、トナーと逆極性の帯電極性を有する弾性部材を帯電ローラと接触させて設け、かつ、該弾性部材に近接すると共に帯電ローラと非接触にマグネットを設けたクリーニング手段が提供されている。このクリーニング手段では、弾性部材で帯電ローラに付着したトナーをかき取り、マグネットでトナーを回収している。このクリーニング手段は磁性トナーでは有効と考えられるが、非磁性トナーや外添剤の付着に対するクリーニングには不十分であり、結果として、帯電ロールに外添剤や非磁性トナーが付着して長期の信頼性が得られない。
さらに、特開2002−82537号公報(特許文献3)で、中間転写体上の残留液体現像剤をクリーニングするクリーニング装置が提供されている。しかし、このクリーニング装置は液体現像剤を用いる画像形成装置には有効であるが、乾式現像剤を用いる画像形成装置には適用できないと共に回収された現像剤の再利用を考慮した機構にはなっていない。
特開平6−342237号公報 特開2001−209239号公報 特開2002−82537号公報
本発明は、トナーが接触する感光体等の部材に付着残留したトナーおよび外添剤を除去でき、かつ、除去の際にトナーの劣化を極力抑えることができるクリーニングローラ等として好適に用いられるクリーニング部材を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、本発明は、イオン導電性ゴムを含むゴム組成物を用いて形成されるゴム層の一層のみを備え、前記ゴム層の表層部分に酸化膜が形成されているクリーニング部材であって、
上記ゴム組成物中にゴム成分としてエピクロルヒドリンゴムまたはエピクロルヒドリン系重合体が含まれており、誘電正接調整用充填剤として含水ケイ酸アルミニウム化合物または含水ケイ酸アルミニウム化合物と炭酸カルシウムとの混合物がゴム成分100質量部に対して5〜100質量部の割合で含まれており、導電剤として導電性カーボンブラックがゴム成分100質量部に対して1〜4質量部の割合で含まれており、受酸剤としてハイドロタルサイト類がゴム成分100質量部に対して1〜5質量部の割合で含まれており、
電圧5V、周波数100Hzで交流電圧を印加した際の誘電正接が2.0以上5.0以下に調整され、印加電圧100Vにおける電気抵抗をR100とし、印加電圧500Vにおける電気抵抗をR500とすると(logR100−logR500)<0.5に調整されていることを特徴とするクリーニング部材を提供している。
本発明者は、研究および実験の繰り返しにより、クリーニングローラ、クリーニング機能を備えた帯電ローラ、クリーニングブレード等として用いるクリーニング部材において前記条件下で測定した誘電正接を2.0以上5.0以下に調整することにより、帯電しているトナーおよび外添剤が該クリーニング部材に付着した際に、それらを除電して帯電量を低下させることができることを知見した。除電されたトナーおよびトナーの外添剤は、高圧などの機械的ストレスをかけることなく、ブレードなどにより容易に除去することができ、トナー除去時にトナーの劣化を極力抑えることができる。
本発明では、前記条件下で測定した誘電正接を上記2.0以上5.0以下の範囲に設定したクリーニングローラ、クリーニング機能を備えた帯電ローラ、クリーニングブレード等のクリーニング部材とし、該クリーニング部材を感光体などのトナーが接触する部材に接触させ、該感光体等に付着残留していたトナーおよび外添剤の全て、あるいは少なくとも一部を写し取り、トナーおよび外添剤を効率よく除電して、容易に除去できるようにしている。
なお、誘電正接の測定条件として微小電圧の5Vを印加しているのは、トナーを付着した際、また、トナーを感光体に搬送した際には極めて微量な電圧変動が生じるためである。また、周波数を100Hzに設定しているのは、低周波数が極めて事象にマッチするためである。
本発明のクリーニング部材では、上記のように、電圧5V、周波数100Hzで交流電圧を印加した条件下で測定した最外層のゴム層の誘電正接は2.0以上5.0以下、好ましくは2.0以上4.0以下、更に好ましくは2.0以上3.0以下としている。
誘電正接とは電気の流し易さ(導電率)とコンデンサー成分(静電容量)の影響度を示す指標であり、交流電流を印加した際の位相遅れを示すパラメータで、tanδと表せ、導電率(G)/静電容量(ωC)として求めることができる。
より具体的には、誘電正接は本発明のクリーニング部材に帯電しているトナーおよび外添剤が付着した際にトナーおよび外添剤がどの程度の電荷を保持できるかを測る指標となり、誘電正接が上記範囲内であれば帯電したトナーおよび外添剤の帯電量を所要時間経過後に効率よく低下させて除電できる。具体的にはクリーニング部材の表面に付着させたトナーが5分経過後に10μc/g以下となる設定としている。
誘電正接を上記範囲としているのは、誘電正接が2.0未満であると帯電量が低下せず、除電性能が劣り、5.0以上とするとゴムに配合する誘電正接調整用の充填剤が多く必要となり過ぎ、十分なゴム弾性が得られにくくなる。
ム層の誘電正接を上記一定範囲内に調整するために、ム層を構成するゴム組成物に誘電正接調整用充填剤を配合している。
誘電正接調整用充填剤としては、含水ケイ酸アルミニウム化合物が少量の添加で誘電正接を2.0以上に調整することが出来るために用いられる。また、含水ケイ酸アルミニウム化合物と炭酸カルシウムとの混合物としてもよい。
含水ケイ酸アルミニウム化合物としてはAl・xSiO・yHO(式中、xおよびyは1以上の整数を示す。)という分子式で表される化合物が好ましい。なかでも、(x,y)が(2,2)、(2,4)または(4,1)である場合がより好ましく、Al・2SiO・2HOという分子式で表される化合物がさらに好ましい。これら化合物の分子構造としては2八面体型1:1層状の構造が特に好ましい。
含水ケイ酸アルミニウム化合物として具体的にはカオリンまたはクレーと称される天然鉱物が挙げられ、なかでもカオリナイト(kaolinite)、ディッカイト(dickite)またはナクライト(nacrite)などのカオリン鉱物が好ましい。
また、通常ハードクレーと呼ばれる粒子径が細かく、補強性が高いクレーが特に好ましい。さらに、焼成して水分を低減したものは電気特性が均一に出来るので特に好ましい。
前記誘電正接調整用充填剤の配合量はゴム層の誘電正接が上記一定範囲内となれば良く、ゴム成分100質量部に対して5〜100質量部とする
本発明において最外層のゴム層を構成するゴム組成物はイオン導電性ゴムを主成分としている。イオン導電性ゴムの含有量は組成物100質量部に対して30質量部以上、好ましく50質量部以上、さらに好ましくは70質量部以上である。
イオン導電性ゴムとしては各種不飽和ゴムまたは熱可塑性ゴム等が挙げられ、共重合ゴムやブレンドゴム等の種々の形態で使用することができる。具体的には、エピハロヒドリンゴム(特にエピクロルヒドリンゴム)、アクリロニトリルゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム、イソプレンゴム、ウレタンゴムまたはシリコーンゴム等を挙げることができ、これらは単体で用いてもよいし2種以上をブレンドして用いてもよい。
特にイオン導電性ゴムとしては極性ゴムまたはハロゲン系ゴムが好ましい。ハロゲン系ゴムであるエピクロルヒドリンゴムまたはエピクロルヒドリン系重合体は必ず配合する。具体的には、例えばエピクロルヒドリン(EP)単独重合ゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド(EO)共重合体、エピクロルヒドリン−プロピレンオキサイド(PO)共重合体、エピクロルヒドリン−アリルグリシジルエーテル(AGE)共重合体、エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル共重合体、エピクロルヒドリン−プロピレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル共重合体、エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル共重合体等が挙げられる。
ハロゲン系ゴム、特にエピクロルヒドリンゴムは、他のゴム成分と組み合わせてもよく、その場合全ゴム成分に対して約20質量%以上100質量%未満の割合で配合することが好ましい。前記配合量とすることにより後述する酸化膜の形成の際に良好な酸化膜が得られるからである。
記ゴム層を構成するゴム組成物には、上記イオン導電性ゴムに加えて導電剤を配合して誘電正接をコントロールしても良い。導電剤としては、ケッチェンブラック、ファーネスブラックもしくはアセチレンブラック等の公知の導電性カーボンブラック;酸化亜鉛、チタン酸カリウム、アンチモンドープ酸化チタン、酸化スズもしくはグラファイト等の導電性金属酸化物;LiClO、LiCFSO、NaC1O、LiAsF、LiBF、NaSCN,KSCN,NaC1等の金属塩;あるいは各種4級アンモニウム塩、燐酸塩等の電解質等が挙げられる。
なかでも、本発明においては導電性のカーボンブラックを配合する。導電剤の配合量はカーボンブラックの種類により変わるが、ゴム成分100質量部に対して1〜4質量部とする
さらに、上記ゴム層を構成するゴム組成物には加硫剤、加工助剤、可塑剤、受酸剤または劣化防止剤などの添加剤を配合することができる。なかでも、加硫剤と受酸剤は必ず配合する。これら添加剤の総量はゴム成分100質量部に対して30〜70質量部程度が好ましい。添加剤の配合量を約30質量部以上としているのは誘電正接を効率的に調整し、研磨性(加工性)を良くして加工精度を向上させるためである。添加剤の配合量を約70質量部以下としているのは硬度が上昇し接触する他の部材を損傷させるのを防ぐためである。
上記加硫剤としては硫黄系、トリアジン誘導体系、チオウレア系、各種モノマー等が使用できる。これらは単独で使用しても、2種以上を組み合わせて使用してもよい。硫黄系加硫剤としては粉末硫黄、またはテトラメチルチウラムジスルフィドもしくはN,N−ジチオビスモルホリンなどの有機含硫黄化合物等が挙げられる。チオウレア系加硫剤としてはテトラメチルチオウレア、トリメチルチオウレア、エチレンチオウレアおよび(CnH2n+1NH)2C=S(式中、nは1〜10の整数を表す。)で示されるチオウレア等よりなる群から選択される1種又は複数種のチオウレアを用いることができる。
加硫剤の添加量はゴム成分100質量部に対して約0.5質量部以上約5質量部以下、好ましくは約1質量部以上約3質量部以下が良い。
エピクロルヒドリンゴムまたはエピクロルヒドリン系重合体をチオウレア系加硫剤、特にエチレンチオウレアで加硫したゴムは、圧縮永久ひずみが約15%以下となり耐久性が良好となる上に、研磨加工時の精度確保を容易にすることができ、さらには紫外線による酸化膜形成効果も高めることができるから、本発明において特に好適に用いることができる。この場合、ゴム成分100質量部に対してチオウレア系加硫剤を約0.2質量部以上約3質量部以下、好ましくは、約1質量部以上、約2質量部以下の割合で配合するのが良い。また、前記チオウレア系加硫剤とともに粉末硫黄を併用することも好ましい。この場合、粉末硫黄の配合量はゴム成分100質量部に対して0.1〜1.0質量部程度である。
上記可塑剤としては、例えばジブチルフタレート(DBP)やジオクチルフタレート(DOP)またはトリクレジルフォスフェート等の各種可塑剤のほかに、導電剤や加工助剤として用いられる物質の中にも可塑成分を有するものが多数あり、例えば加工助剤として用いられるステアリン酸等の脂肪酸、またはイオン導電剤として用いられる第4級アンモニウム塩等が挙げられる。これら可塑成分は、上記ゴム層のゴム成分100質量部に対して約5質量部以下の割合で配合されていることが好ましい。酸化膜を形成する際にブリードが生じたり、プリンター装着時や運転時に感光体を汚染したりするのを防ぐためである。
上記受酸剤としては、分散性にも優れるので特にハイドロタルサイト類を用いる。その他、受酸剤としては、マグサラットまたは酸受容体として作用する種々の物質を併用することができる。ゴム成分としてハロゲン系ゴム、特にエピクロルヒドリンゴムまたはエピクロルヒドリン系重合体を用いる場合にはその質量に対し受酸剤を約1質量%以上約5質量%以下の割合で配合する。加硫阻害および感光体汚染を防止するため受酸剤の配合量は約1質量%以上であることが好ましく、硬度の上昇を防ぐため受酸剤の配合量は約5質量%以下であることが好ましい。
上記劣化防止剤としては各種老化防止剤などが挙げられる。老化防止剤としては例えば各種酸化防止剤が挙げられる。酸化防止剤を用いる場合には、所望により施される表層部分における酸化膜の形成が効率よく進むよう、その配合量を適宜選択することが好ましい。
また、本発明のクリーニング部材のゴム層の表層部分に、酸化膜が形成されている。該酸化膜を設けることにより、誘電正接の調整により有効であり、かつ、表層を高硬度化でき、表面の摩擦係数を低減して、除電したトナーを機械的にストレスを与えることなく回収できる。さらに、耐摩耗性も高めることができる。
酸化膜は多数のC=O基またはC−O基等を有する酸化膜が好ましい。酸化膜はゴム層の表面に紫外線照射または/およびオゾン照射等の処理を施しゴム層の表層部分を酸化することで形成することができる。なかでも紫外線照射により酸化膜を形成することが処理時間も早く、コストが低いことから好ましい。上記酸化膜を形成するための処理は公知の方法に従って行うことができる。例えば、紫外線照射を行う場合にはゴム層の表面と紫外線ランプとの距離やゴムの種類等により異なるが、波長が約100nm〜400nm、より好ましくは約100nm〜200nmの紫外線を3分〜30分間程度照射することが好ましい。
上記酸化膜の厚さは1μm〜20μm、好ましくは3μm〜15μmとしていることが好ましい
酸化膜形成前の印加電圧50Vにおける電気抵抗をR50とし、酸化膜形成後の印加電圧50Vにおける電気抵抗をR50aとしたとき、logR50a−logR50=約0.2〜1.5程度であることが、耐久性の向上、トナーへのストレスの低減等の観点から好ましい。
本発明の導電性ゴム部材においては、500V印加時の電気抵抗値をR500、100V印加時の電気抵抗値をR100としたときに(logR100−logR500)<0.5であることがより好ましい。これは導電性ゴムローラにおける電気特性の均一性をより明確とするために現像バイアスに近い500Vの電圧印加時の抵抗値を基準として100Vの電圧印加時の抵抗値との差を指標に電圧依存性を評価するためのものであり、前記式の値が0.5未満であることは電圧依存性が小さいことから好ましい。
本発明のクリーニング部材は除電性能が要求される用途であれば特に限定されず用いることができる。
特に、本発明のクリーニング部材は画像形成装置におけるクリーニング部材として用いるのが好ましい。なかでも、感光体などのトナーが接触する部材や感光体からトナーが移行するおそれのある部材(例えば帯電ロール)などのクリーニング部材として好適に用いることができる。具体的には、感光体上に形成されたトナー像を他の媒体(例えば紙または中間転写体)に転写した後、感光体に付着残留したトナー、外添剤または紙粉などの異物を除去するためのクリーニングローラとして本発明のクリーニング部材を用いることができ、クリーニング性能を高めることにより画像性能を高めることができる。
本発明のクリーニング部材はブレードと組み合わせることで、より効率よくクリーニングが行える。具体的な態様としては、ローラ形状の本発明のクリーニング部材と、該クリーニング部材の表面に当接されたブレードとを備えているクリーニング装置が挙げられる。
前記クリーニング装置においては、感光体や帯電ロールなどクリーニングしたい部材と本発明のクリーニング部材を接触させ、クリーニングしたい部材に付着しているトナー、外添剤または紙粉などの異物を本発明のクリーニング部材に付着させるとともに、付着させた異物を除電し、その後、クリーニング部材の表面に当接されたブレードにより前記異物を除去している。
さらに、本発明のクリーニング部材に帯電ローラとしての機能をも与えて、クリーニングローラを兼ねた帯電ローラとして画像形成装置に搭載してもよい。
帯電ローラは、感光体に接触して従動しながら電圧が印加されることにより、帯電ローラと感光体との間の微少な間隙にて放電して感光体表面を帯電させる。ゆえに、本発明のクリーニング部材を帯電ローラとして使用するには、本発明のクリーニング部材が感光体を均一に帯電させる均一帯電性能および感光体にピンホール(小径の穴等の微小な欠陥)が発生したときピンホール部分に電流が集中しないようにする耐リーク性能を持たせればよい。その方法としては公知の手段が挙げられるが、例えば抵抗値を半導電性領域の10〜10Ωcm程度に制御すること、JIS A硬度を35〜45に設定することなどが挙げられる。
本発明のクリーニング部材は、導電性ゴム層の一層からなる構造とする。こうすると物性のばらつきが少なく安価に製造できる。また、本発明のクリーニング部材の形状も特に問わず、使用状態に応じてローラ状または板状などの形状を適宜選択することができる。
本発明の導電性ゴム部材は、帯電しているトナー、トナーに外添する外添剤または紙粉などの異物が付着したときに、これらを除電することができる。除電されたトナー等はブレードにより容易にかき取って除去することができ、従来のブレードのみを用いる場合のようにトナー等をかき取る際に高圧をかける必要がない。その結果、クリーニングの際にトナーに対してかかる機械的ストレスが大幅に軽減され、トナーの劣化が極力抑えられる。その結果、トナーの再利用が可能となり、リユースによる省エネルギー化を図ることができる。
さらに、本発明のクリーニング部材用いることにより、または本発明のクリーニング部材とブレードを組み合わせたクリーニング装置を用いることにより、感光体に残留するトナー、外添剤または紙粉などの異物が減少するため、これら異物が帯電ロールなどの帯電部材を汚染することを極力抑えることができ、帯電不良や帯電部材の破損が防止でき、装置の信頼性を大きく向上させることができると共に画像性能を高めることができる。
以下、本発明に係わるクリーニングローラとして導電性ゴムローラの実施形態を説明する。
図1に示すように、導電性ゴムローラ10は、円筒形状のゴム層1と、その中空部に圧入すると共に導電性接着剤で接合された円柱形状の芯金(シャフト)2を備えている。
本実施形態では、ゴム層1の肉厚は6mmとし、中空部に圧入されると共に導電性接着剤接合された芯金2は直径10mmとしている。芯金としてはアルミニウム、アルミニウム合金、SUSもしくは鉄等の金属製またはセラミック製等の芯金を用いている。
上記導電性ゴム層1の肉厚は約0.5mm〜10mm、さらには1mm〜7mmが好ましい。
なお、ゴム層1の表層部分はゴムが紫外線照射により酸化された酸化膜とされてい
ゴム層1はイオン導電性ゴムを主成分とするゴム組成物で構成されている。具体的には、ゴム成分としてエピクロルヒドリンゴム(エチレンオキサイド(EO)/エピクローラヒドリン(EP)/アリルグリシジルエーテル(AGE)の共重合比率が56モル%/40モル%/4モル%)を用いている。ゴム組成物中には誘電正接調整用充填剤としてクレー(含水ケイ酸アルミニウム化合物)がゴム成分100質量部に対して30〜40質量部配合され、ゴム組成物中に分散している。さらに、加硫剤として硫黄粉末および加硫促進剤(エチレンチオウレア)がゴム成分100質量部に対してそれぞれ0.5質量部および1.4質量部配合され、受酸剤であるハイドロタルサイトがゴム成分100質量部に対して3質量部配合され、導電剤である導電性カーボンブラックがゴム成分100質量部に対して2質量部配合されている。
上記導電性ゴムローラ10は以下の方法で製造している。
上記成分を上記配合比で配合したゴム組成物を混練した後、押出機で円筒状に押出して予備成形し、これを所定寸法に裁断して予備成形体を得る。この予備成形体を加硫缶に投入し、ゴム成分が架橋する温度で加硫する。加硫条件は適宜選択すればよいが、160℃で1時間加硫することが好ましい。加硫後、芯金を円筒状のゴム層内に装着しローラ状態とする。
さらに、導電性ゴム層の表層部分に酸化膜を形成する。前記酸化膜は例えば以下の方法により形成することができる。
円筒研磨機によりローラ表面を研磨し、ローラ表面粗さRzが6.5μm以下、好ましくは3〜5μmとなるように鏡面仕上げを行う。ついで、水洗いをした後に、紫外線照射機により紫外線(184.9nm)を照射し酸化被膜を形成させる。
具体的には、ローラの周方向90度毎に所定時間、好ましくは約1〜15分間、より好ましくは約5〜10分間紫外線を照射し、合計で周方向に4回回転させてローラ全周に酸化膜を形成する。
以上のようにして得られる本発明の導電性ゴムローラ10は、電圧5V、周波数100Hzの交流電圧を印加した条件下で測定した際の誘電正接が2.0以上5.0以下の範囲内に調整されている。
導電性ローラ10において印加電圧100Vにおける電気抵抗値をR100とし、印加電圧500Vにおける電気抵抗値をR500とすると、(logR100−logR500)の値が0.5より小さくしている。
導電性ローラ10の電気抵抗値を上記範囲とすることにより感光体に残留しているトナーを導電性ゴムローラ10の表面に多く移しとることができる。
さらに、除電効果の指標として、導電性ゴムローラ10に付着したトナーの帯電量は5分後に約10μC/g以下とされることがより好ましい。上記のように帯電量を低下させて除電することにより、感光体等から導電性ゴムローラ10の表面に移し取ったトナーを簡単に除去することができる。
なお、導電性ゴムローラ10に付着したトナーの帯電量は下記の実施例に記載の方法で測定している。
図2は本発明の導電性ゴムローラ10を感光体のクリーニングローラとしてカラー用画像形成装置に搭載した実施形態を示す。
上記カラー用画像形成装置は、感光体12、感光体のクリーニング部材として本発明の導電性ゴムローラ10、ブレード20、帯電ローラ11、中間転写ベルト13、定着ローラ14、4色のトナー15(15a、15b、15c、15d)、鏡16、転写ローラ19aおよび19bを備えている。
このカラー用画像形成装置の動作機構としては、まず、感光体12が図中の矢印の方向に回転し、帯電ローラ11によって感光体12が帯電された後に、鏡16を介してレーザー17が感光体12の非画像部を露光して除電し、画線部に相当する部分が帯電した状態になる。次に、トナー15aが感光体12上に供給されて、帯電画線部にトナー15aが付着し1色目の画像が形成される。このトナー画像は一次転写ローラ19aを介して中間転写ベルト13上へ転写される。中間転写ベルト13上へ転写されず感光体12上に残留したトナーは本発明の導電性ゴムローラ10に付着して除電され、導電性ゴムローラ10に圧接するブレード20により容易に除去され、トナー回収ボックス(図示せず)に回収される。同様にして、感光体12上に形成されたトナー15b〜15dの各色の画像が中間転写ベルト13上に転写され、転写ベルト13上に4色のトナー15(15a〜15d)からなるフルカラー画像が一旦形成される。このフルカラー画像は二次転写ローラ19bを介して被転写体(通常は紙)18上へ転写され、所定の温度に加熱されている定着ローラ14を通過することで被転写体18の表面へ定着される。両面印刷を行う場合には、定着ローラ14を通過した被転写体18がプリンター内部で反転され、上記画像形成工程を繰り返し、再度裏面に画像が形成される。
図3は本発明の導電性ゴムローラ10が帯電ロール11としてカラー用画像形成装置に搭載した実施形態を示す。
導電性ゴムローラ10は感光体12に接触して従動回転するように取り付けている。導電性ゴムローラ10が感光体12を帯電させると同時に、中間転写ベルト13上へ転写されず感光体12上に付着している残留トナーを付着させ、当該トナーを除電する。除電されたトナーは導電性ゴムローラ10に圧接するブレード20により容易に除去され、トナー回収ボックス(図示せず)に回収される。
それ以外の機構は図2を用いて説明したとおりである。
図4は、本発明の導電性ゴムローラ10を帯電ロールのクリーニング部材としてカラー用画像形成装置に搭載した実施形態を示す。
上記画像形成装置では、従来汎用されている感光体クリーナー21が設置されており、中間転写ベルト13上へ転写されず感光体12上に付着している残留トナーはこの感光体クリーナー21で除去される。しかし、上述したように感光体クリーナー21では完全に除去できず感光体12上にトナーや外添剤が残留し、これらがさらに帯電ロールに付着する場合がある。このように帯電ロールに付着したトナー等を本発明の導電性ゴムローラ10に付着させたのち除電し、導電性ゴムローラ10に圧接するブレード20により除去する。それ以外の機構は図2を用いて説明したとおりである。
本発明の実施例1、2の導電性ゴムローラと比較例1、2のゴムローラを作成して、誘電正接、ローラ抵抗、帯電量、クリーニング性を測定した。上記実施例および比較例の配合材料、形成方法は下記の表に示す通りとした。
実施例1,2、比較例1,2とも、下記および表1に記載の配合材料をバンバリーミキサで混練り後、押出機にて外径φ20mm、内径φ9.3mmのチューブ状に押し出し加工を施した。該チューブを加硫用のシャフトに装着し、加硫缶にて160℃で1時間加硫を行った後、導電性接着剤を塗布したφ10mmのシャフトに装着して160℃のオーブン内で接着した。その後、端部を成型し、円筒研磨機でトラバース研磨、仕上げ研磨として鏡面研磨を施し、φ16mm(公差0.05)で各々所定の表面粗さに仕上げた。得られた導電性ゴムロールの表面粗さRzは3〜5μmであった。なお表面粗さRzはJIS B 0601(1994)に従って測定した。
ローラ表面を水洗いした後、紫外線照射を行い表層に酸化層を形成した。これは紫外線照射機(セン特殊光源(株)製「PL21−200」)を用い、ローラと紫外線ランプ間の距離を10cmとして周方向90度毎に紫外線(波長184.9nm)を所定の時間、照射することによって行い、ローラを90度ずつ4回回転させてローラ全周(360度)に酸化膜を形成させた。表1中の照射時間は一面当たり(90度範囲)の照射時間を指す。
Figure 0004955207
各実施例および比較例の導電性ゴムロールにおける構成成分としては以下のものを用いた。
・エピクロルヒドリンゴム(GECO);ダイソー(株)製「エピクロマーCG102」(かかるゴム成分はエチレンオキサイド(EO)/エピクロルヒドリン(EP)/アリルグリシジルエーテル(AGE)の共重合比率が56モル%/40モル%/4モル%であるエピクロルヒドリン系重合体である。)
・粉末硫黄(加硫剤)
・エチレンチオウレア(加硫剤);川口化学製アクセル22−S
・ハイドロタルサイト(受酸剤);協和化学工業(株)製「DHT−4A−2」
・含水ケイ酸アルミニウム化合物;
サウスイースタン クレー(Southeastern clay)社製 ハードクレー「クラウン」
(かかるクレーの分子式はAl・2SiO・2HOである。)
・導電性カーボンブラック;東海カーボン(株)製「シースト3」
・炭酸カルシウム;丸尾カルシウム(株)製「スーパーS」
「電気抵抗の測定」
図5に示すように芯金2を通したゴム層1をアルミドラム3上に当接搭載し、電源4の+側に接続した内部抵抗r(100Ω)の導線の先端をアルミドラム3の一端面に接続すると共に電源4の−側に接続した導線の先端を導電性ローラ1の他端面に接続して測定した。
上記電線の内部抵抗rにかかる電圧を検出し、検出電圧Vとした。この装置において印加電圧をEとすると、電気抵抗RはR=r×E/(V−r)となるが、今回−rの項は微少とみなし、R=r×E/Vとした。芯金2の両端に500gずつの荷重Fをかけ30rpmで回転させた状態で、印加電圧Eを500Vまたは100Vとした時の検出電圧Vを4秒間で100個測定し、上式によりRを算出した。なお、上記測定は温度23℃、相対湿度55%の恒温恒湿条件下で行った。
「誘電正接の測定」
図6に示すようにゴムローラ51を載置している金属板53とシャフト52とを電極とし、ゴムローラ51に電圧5V、周波数100Hzの交流電圧を印加し、LCRメータ(安藤電気製「AG−4311B」)にてR(抵抗)成分とC(コンデンサー)成分を分離して測定した。このRとCの値から以下の式により誘電正接やインピーダンス、位相角度等を求めた。測定温度は23℃〜24℃(室温)で行った。
誘電正接(tanδ)=G/(ωC)
G=1/R
このように、誘電正接は1本のローラの電気特性をローラの抵抗成分とコンデンサー成分の2種の並列等価回路としてモデル化した際にG/ωCとして求まる値である。
なお、クリーニングブレードの誘電正接を測定する場合も前記と同様で、クリーニングブレードを貼り付けた芯かねクリーニングブレードの表層部分に電圧5V、周波数100Hzで交流電圧を印加して測定した。
「付着トナーの除電性の評価」
帯電されているトナーが本発明の導電性ゴム部材付着した際にどの程度除電されるかを調査するため下記試験を行った。市販のレーザープリンター(セイコーエプソン製 LP2000C)に実施例及び比較例の各ゴムローラを帯電ローラとして装着した。ついで、50枚の5%印字後に25%ハーフトーン画像を印刷し、その段階で帯電ローラに付着しているトナーの帯電量を測定し評価パラメータとした。
具体的には、ブラックのハーフトーン画像の印刷後レーザープリンターから帯電ローラをはずし、帯電ローラに対して上方から吸引型帯電量測定機(トレック社製「Q/m METER Model 210HS−2」)によりトナーを吸引し、5分経過後の帯電量(μC)とトナー重量(g)を測定した。重量当たりの静電気量を帯電量(μC/g)として算出した。すなわち、帯電量(μC/g)=帯電量(μC)/トナー重量(g)である。
「ブレードによるクリーニング性」
市販のレーザープリンター(セイコーエプソン製 LP2000C)に実施例及び比較例の各ゴムローラを帯電ローラとして装着した。ついで50枚の5%印字後に25%ハーフトーン画像を印刷し、その後、レーザープリンターから帯電ローラをはずした。この帯電ローラにウレタン製のブレードを1.5g/cmで圧接させて帯電ローラの表面に付着しているトナーをかき取った。その後、帯電ローラの表面にどの程度のトナーが残留しているかを目視で評価した。トナーの残留が認められなかったものを「◎」、トナーの残留がわずかしか認められなかったものを「○」、トナーの残留が認められたものを「△」、トナーが多く残留していたものを「×」とした。
表1から明らかなように、誘電正接調整用充填剤として含水ケイ酸アルミニウム化合物(ハードクレー)と炭酸カルシウムとを配合した実施例1は誘電正接が2.1、含水ケイ酸アルミニウム化合物だけを配合した実施例2の誘電正接が2.8であった。これに対して、含水ケイ酸アルミニウム化合物を配合しなかった比較例1の誘電正接は2.0未満の1.7、比較例2は0.50であった。よって、本発明にかかる導電性ゴムロールにおいては付着したトナーの帯電量は実施例1が−7.0μC/g、実施例2が−3.5μC/gと低下しているのに対して、比較例1は−18.0μC/g、比較例2は−27.5μC/gとあまり低下していない。即ち、比較例1、2の場合に比べて、実施例1、2では1/7.9〜1/2.6と低減でき、有効に除電が行われたことが確認できた。さらに、「ブレードによるクリーニング性」試験において、実施例1は「○」、実施例2は「◎」であったのに対し、比較例1は「△」、比較例2は「×」であった。よって、除電されたトナーはブレード等により容易に除去できることがわかる。
さらに、実施例1および2で作製した導電性ゴムロールについての上記「ブレードによるクリーニング性」試験で回収したトナーをカートリッジに再充填して使用したが極めて良好な画像が得られた。このことから、クリーニング工程におけるトナーの劣化が十分に抑えられたことが確認できた。
また、実施例1および2のローラを帯電ロールとして使用した場合も良好な帯電性が得られた。
ローラ形状の本発明の導電性ゴム部材の概略図である。 本発明の導電性ゴムローラを感光体のクリーニング部材として搭載したカラー用画像形成装置の模式図である。 本発明の導電性ゴムローラが帯電ロールとしての機能も有する場合において当該導電性ゴムローラを帯電ロールとして搭載したカラー用画像形成装置の模式図である。 本発明の導電性ゴムローラを帯電ロールのクリーニング部材として搭載したカラー用画像形成装置の模式図である。 導電性ゴムローラの電気抵抗の測定方法を示す図である。 導電性ゴムローラの誘電正接の測定方法を示す図である。
符号の説明
1 導電性ゴム層
2 芯金
10 導電性ゴム部材
11 帯電ローラ
12 感光体
13 中間転写ベルト
14 定着ローラ
15 トナー
19a、19b 転写ローラ
20 ブレード
21 感光体クリーナー

Claims (5)

  1. イオン導電性ゴムを含むゴム組成物を用いて形成されるゴム層の一層のみを備え、前記ゴム層の表層部分に酸化膜が形成されているクリーニング部材であって、
    上記ゴム組成物中にゴム成分としてエピクロルヒドリンゴムまたはエピクロルヒドリン系重合体が含まれており、誘電正接調整用充填剤として含水ケイ酸アルミニウム化合物または含水ケイ酸アルミニウム化合物と炭酸カルシウムとの混合物がゴム成分100質量部に対して5〜100質量部の割合で含まれており、導電剤として導電性カーボンブラックがゴム成分100質量部に対して1〜4質量部の割合で含まれており、受酸剤としてハイドロタルサイト類がゴム成分100質量部に対して1〜5質量部の割合で含まれており、
    電圧5V、周波数100Hzで交流電圧を印加した際の誘電正接が2.0以上5.0以下に調整され、印加電圧100Vにおける電気抵抗をR100とし、印加電圧500Vにおける電気抵抗をR500とすると(logR100−logR500)<0.5に調整されていることを特徴とするクリーニング部材。
  2. クリーニングローラ、クリーニング機能を備えた帯電ローラ、クリーニングブレードである請求項1に記載のクリーニング部材。
  3. 画像形成装置に搭載され、感光体等に残留したトナー、トナーに外添される外添剤、紙粉の少なくとも一部を付着させると共に付着したトナー、外添剤、紙粉を除電させる機能を持つローラとしている請求項1に記載のクリーニング部材。
  4. ローラ形状を有する請求項1に記載のクリーニング部材と、前記クリーニング部材の表面に当接されたブレードとを備えていることを特徴とするクリーニング装置。
  5. 請求項1に記載のクリーニング部材をクリーニングローラあるいはクリーニング機能を備えた帯電ローラとして搭載していることを特徴とする画像形成装置。
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