JP4955036B2 - 垂直なピンボーンを有する魚類のピンボーン自動除去装置 - Google Patents

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Description

本発明は、三枚に卸されたサバなどのピンボーン(小骨)が表面側から中骨に向けて垂直に延びている魚のフィレーから、ピンボーンを自動的に抜き取るための水産加工機械に関する。
従来、鮭フレーク,スモークフレーク,しめサバなどの水産加工品を製造する場合、下記のような手順で三枚に卸す処理が行われている。水産品加工においては、三枚に卸された魚体の半身(以後、フィレーと言う)から、肋骨(以後、腹骨と言う)と、表皮・ピンボーン(小骨を意味し、ふつう鮭類では35〜38本、鯖では約15本位有る)をすべて取り、骨・皮の無い原料をつくり、それぞれ加工に移る。これらの処理は、各工場・各製品によって多少順序が前後する場合もあるが、1.頭切り、2.内臓処理、3.三枚卸し、4.整形、5.皮剥ぎ、6.ピンボーン取り、までの各工程は、前述のどの製品においても行われているもので、その中で整形とピンボーン取りの作業だけは人手に頼っていた。
図8に、三枚に卸したサバのフィレーに残るピンボーンの状態を示す。サバのピンボーン61は、フィレー60のもっとも肉圧部分から多少背側に位置してほぼ一列に並んで表面側から中骨に向かって垂直に存在している。フィレーの整形作業は、製品の高い歩留りを得るためにも、人間の目視によって原料の状態を見極め、人手によって形状を整える必要があり、自動化はなされていない。一方、ピンボーン取りの作業は、かなりの労力を必要とし、作業者は「視力の低下」や「腱鞘炎」などをおこしやすく、また、品質面でも「鮮度の低下」が問題になっているが、自動化に適した機械・装置が無いという理由で人手に頼っていた。
このように、従来のピンボーン取り除き作業は、手作業で行い、以降の各工程に原料の供給を行なってきたが、人手による作業では前述のような問題に加え、処理能力的な限界(例えば、熟練した職員でも毎分3〜4枚を処理するのがせいぜいであった)もあり、その他の諸機械の能力に合わせるためには、かなりの人員とスペースを必要とし、各工場とも解決策が無いまま今日に至っている。
本発明の発明者は、このような問題を解決するために、回転歯車を有する魚類のピンボーン自動除去装置を提案している(特許文献1参照)。このピンボーン自動除去装置は、中骨側を上にしてベルトコンベアに載せられた魚類のフィレーを山高状に押し上げてピンボーンを突出させ、突出したピンボーンの先端をピンボーン挟持部材と回転歯車の間に挟みこんでフィレーの移動に合わせて引き抜く装置である。このピンボーン自動除去装置により、ピンボーンの処理工程が自動化され魚類の加工に貢献している。
しかしながら、このピンボーン自動除去装置は、ピンボーンを斜めに引き抜く形態ものであることから、鮭、鱒の様にピンボーンが中骨から斜めに延びている対象に対しては効率よくピンボーンを除去することができるが、サバやアジ、スケソウダラのようなフィレーの表面側から中骨へ向けてピンボーンが垂直に伸びている対象では、ピンボーンを挟んだ状態でピンボーンの先端が折れてしまい、抜き取れない場合があった。
特許第4049489号公報
本発明は、上記のような問題に鑑み、サバなどの表面側から中骨に向けて垂直にピンボーンが伸びている魚類のフィレーからピンボーンを自動的に抜き取る、垂直なピンボーンを有する魚類のピンボーンを自動的に除去することが可能な、垂直なピンボーンを有する魚類のピンボーン除去装置を提供することを目的とする。
本発明は、水産加工機械における上記問題点を解決し、フィレーの表面側から中骨に向けて垂直に伸びたピンボーンを有する魚類のフィレー原料を、表面(皮)側を上にして搬送ベルト上に乗せるだけで、フィレーを傷つけずにピンボーンを自動的にかつ確実に抜き取ることができるピンボーン自動除去装置を提供し、水産加工品製造分野における省略化、省人化を図り、製品の品質を向上することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、ピンボーン自動除去装置を、フィレーを乗せたときにピンボーン載置部分に間隙を設けて配置された2本のベルトを有する搬送ベルトと、搬送ベルトの下方に設けたピンボーン除去手段と、ほぼ上下に移動可能な支持手段に支持されるとともに前記ピンボーン除去手段の上方に設けたフィレー押付手段とから構成した。
すなわち、本発明のピンボーン自動除去装置は、間隙を設けて配置されたフィレーを搬送するための2本の搬送ベルトと、ピンボーン除去位置で搬送ベルトの下方に設けた対向して移動する2本のピンボーン除去ベルトからなるピンボーン除去手段と、ピンボーン除去位置で搬送ベルトの上方に設けたほぼ上下に移動可能な支持手段に支持される回転するローラからなるフィレー押付手段と、前記搬送ベルトおよびピンボーン除去ベルトをそれぞれ駆動する駆動手段から構成される。
本発明によれば、表面側から中骨に向かって垂直に伸びたピンボーンを有するフィレーを、フィレー押付手段のローラで押し付けてピンボーンの先端を押し出し、押し出されたピンボーンを下方の垂直方向に抜き取ることにより、ピンボーン以外のフィレーの挟み込みを防止して、ピンボーンのみを自動的に連続で除去することができる。
本発明のピンボーン自動除去装置を並列に2組並べて用いれば、毎分約40〜50フィレー(20〜25尾)の原料を、ピンボーンの先端がピンボーン除去手段側に向くように搬送ベルト上に乗せるだけで、連続してピンボーンを抜き取ることができる。また、抜き取られたピンボーンを吸引ポンプにより一箇所に集められるピンボーン自動除去装置を提供することができ、水産加工分野における省略化ならびに省人化を図ることができるとともに、製品の品質を向上させることができる。
さらに、本発明によれば、搬送ベルトおよびピンボーン除去ベルトを常に洗浄することにより、除去効率の低下を抑えることができる。さらに、本発明によれば、表面側から中骨に向けて垂直に伸びるピンボーンを下方に向けて垂直に抜き取ることにより、フィレーの身を挟み込むことがなくなりフィレーの身割れを防ぐことができ、商品の価値に何ら悪影響を与えることがない。
本発明は、搬送ベルト、ピンボーン除去ベルト(引き抜きベルト、挟み込みベルト)の継ぎ目をなくしたので、ピンボーン除去位置のベルト状態を常に同じ厚みとすることができ、装置の安定性を高めることができる。
本発明にかかるピンボーン自動除去装置の正面図。 本発明にかかるピンボーン自動除去装置の上面図。 本発明にかかるピンボーン自動除去装置の右側面図。 本発明にかかるピンボーン自動除去装置の左側面図。 本発明にかかるピンボーン自動除去装置にフィレーを乗せた状態を示す上面図。 本発明にかかるピンボーン自動除去装置にフィレーを乗せた状態を示す右側面部分図。 本発明のピンボーン除去手段働きを説明する図。 三枚に卸したサバのフィレーに残るピンボーンの状態を模式的に示す図。
以下、図1〜図7を用いて本発明にかかるピンボーン自動除去装置の構成を説明する。図1は、本発明にかかるピンボーン自動除去装置の正面図である。図2はその上面図である。図3はその右側面図であり、図4は左側面図である。図5は搬送ベルト状にフィレーを搭載した状態を示す上面図であり、図6はその右側面図である。図7はフィレーのピンボーンを抜き取る状態を説明する模式図である。本実施例では、ピンボーン自動除去装置1は二組が並列に設けられ、図の手前に配置された装置を第1のピンボーン自動除去装置といい、図の後方に配置された装置を第2のピンボーン自動除去装置という。
[実施例]
図1〜4を用いて、本発明にかかるピンボーン自動除去装置の構成を第1のピンボーン自動除去装置を主として説明する。
それぞれのピンボーン自動除去装置1は、フィレー搬送部2と、ピンボーン除去手段3と、フィレー押付手段4と、駆動モータ5a、5bとを備えて構成される。
フィレー搬送部2は、搬送ベルト21と、搬送ベルト駆動ローラ22と、ベルト案内ローラ23a、23bと、ベルト案内兼張力調整ローラ24と、ベルト案内兼張力調整ローラ支持フレーム25と、ベルト案内兼張力調整ローラ支持フレーム固定フレーム26を備えている。
本実施例においては、搬送ベルト21は、2本設けられるが、この実施例のように二組の装置を並列に配置するときには、中央の搬送ベルト22−cは、第1のピンボーン自動除去装置および第2のピンボーン自動除去装置に共通の搬送ベルト21−cとして構成される。搬送ベルト21−1および共通搬送ベルト21−cの間、共通搬送ベルト22−cと搬送ベルト21−2の間には、それぞれフィレーが落下しない程度の間隙Dが設けられる。
搬送ベルト21は、それぞれ、ウレタンを含浸したポリエステルのベルトからなり、無端ベルトとして構成され、かつベルトの継ぎ目の厚みが他の部分と変わらないように構成される。このことにより、ピンボーン除去位置におけるベルトの厚みの変化がなくなり、ピンボーンの先端を確実に挟み込むことができる。搬送ベルト21の表面には微小な窪みが千鳥状に設けられるエンボス加工を施している。
搬送ベルト駆動ローラ22は、3本の搬送ベルト21を駆動するローラであり、装置のフレーム11に回転可能に片持ち支持され、図示を省略した例えば駆動チェーンを介して駆動モータ5aにより駆動される。
ベルト案内ローラ23a、23bは、3本の搬送ベルト21を案内するローラであり、装置のフレーム11に回転可能に片持ち支持され、自由に回転して搬送ベルト21を案内する。
ベルト案内兼張力調整ローラ24は、3本の搬送ベルト21を案内するとともに、これらの搬送ベルトに張力を付加するローラであり、張力調整機構242により張力を調整可能に構成されている。ベルト案内兼張力調整ローラ24は装置のフレーム11に回転可能に支持されるとともに、ベルト案内兼張力調整ローラ支持フレーム25に支持される。
ベルト案内兼張力調整ローラ支持フレーム25は、装置フレーム11に片持ち支持されたベルト案内兼張力調整ローラ支持フレーム固定フレーム26に支持回転機構251を介して回転可能に支持される。さらに、ベルト案内兼張力調整ローラ支持フレーム25は、装置フレーム11に片持ち支持されたベルト案内兼張力調整ローラ支持フレーム固定フレーム26に固定するためのロック機構252を有している。
ピンボーン除去手段3は、ピンボーン除去位置で搬送ベルト21の下方に設けられる。ピンボーン除去手段3は、一端がピンボーン自動除去装置1のフレーム11に回動可能に支持されたピンボーン除去手段支持フレーム31と、引き抜きベルト32a、引き抜きベルト駆動ローラ33a、引き抜きベルト案内ローラ34a、引き抜きベルト張力付与ローラ35a、引き抜きベルト案内部材36からなるピンボーン引き抜きベルト部aと、挟み込みベルト32b、挟み込みベルト駆動ローラ33b、挟み込みベルト案内ローラ34b、挟み込みベルト張力付与ローラ35b、挟み込みベルト押付案内部材37からなるピンボーン押付ベルト部bとを有して構成される。
ピンボーン除去手段支持フレーム31は、一端が装置のフレーム11に回動可能に支持されている。ピンボーン除去手段支持フレーム31には、ピンボーン除去手段3の主体部分が支持される。
引き抜きベルト32aは、搬送ベルト21の下方で搬送ベルト21とは逆方向に駆動される。挟み込みベルト32bは、搬送ベルト21の下方で搬送ベルト21と同じ方向に駆動される。図において、搬送ベルト21および挟み込みベルト32abは反時計方向に回転駆動され、引き抜きベルト32aは時計方向に回転駆動される。
引き抜きベルト32aおよび挟み込みベルト32bは、それぞれ、ウレタンを含浸したポリエステルのベルトからなり、無端ベルトとして構成され、かつベルトの継ぎ目の厚みが他の部分と変わらないように構成される。このことにより、ピンボーン除去位置におけるベルトの厚みの変化がなくなり、ピンボーンの先端を確実に挟み込むことができる。これらのベルト32a、32bの表面には微小な窪みが千鳥状に設けられるエンボス加工を施している。
引き抜きベルト駆動ローラ33aおよび挟み込みベルト駆動ローラ33bは、それぞれ引き抜きベルト32aおよび挟み込みベルト32bを駆動するローラであり、ピンボーン除去手段支持フレーム31に回転可能に片持支持されている。
引き抜きベルト案内ローラ34aおよび挟み込みベルト案内ローラ34bは、それぞれ引き抜きベルト32aおよび挟み込みベルト32bを案内するローラであり、ピンボーン除去手段支持フレーム31に回転可能に片持支持されている。
引き抜きベルト張力付与ローラ35aおよび挟み込みベルト張力付与ローラ35bは、それぞれ引き抜きベルト32aおよび挟み込みベルト32bに張力を付与するローラであり、ピンボーン除去手段支持フレーム31に回転可能に片持支持されている。
引き抜きベルト固定案内部材36は、ピンボーン除去位置の下方に配置され、引き抜きベルト32aの内側に接して固定されて設けられ、引き抜きベルト32aを下方に方向変換する手段であり、鋼材や不錆鋼などで構成され、ベルト32aに屈曲部を形成する鋭角の先端部を有している。この先端部がピンボーン除去位置に位置するように配置される。引き抜きベルト32aは、引き抜きベルト固定案内部材36の先端部で、略直角に方向変換される。
挟み込みベルト押付案内部材37は、ピンボーン除去位置の下方に配置され、挟み込みベルト32bの内側に接して回動可能に設けられ、挟み込みベルト32bを下方に方向変換する手段であり、鋼材や不錆鋼などで構成され、ベルト32bに屈曲部を形成する鋭角の先端部を有している。この先端部がピンボーン除去位置に位置するように配置されるとともに、付勢手段375により挟み込みベルト32bの屈曲部が引き抜きベルト32aの屈曲部に押し付けられるように付勢されている。挟み込みベルト32bは、挟み込みベルト押付案内部材37の先端部で、略直角に方向転換される。
ピンボーン除去手段支持フレーム31の後方には、駆動ローラ33a、33bを駆動するための動力伝達機構が設けられ、動力伝達機構支持フレーム39が装置のフレーム11に片持ち支持される。動力伝達機構支持フレーム39は、回転軸391を中心に回動可能とされる。動力伝達機構支持フレーム39には、動力伝達歯車392、393、挟み込みベルト駆動ローラ駆動歯車394、引き抜きベルト駆動ローラ駆動歯車395が設けられ、駆動モータ5bからの動力をそれぞれ駆動ローラ32a、32bに伝達する。
フィレー押付手段4は、フィレー押付手段フレーム41と、上部押付ローラ42と、フィレー押付手段フレームを回動自在に支持する回動支持部43と、上部押付ローラ42に下方への押付力を付与する押付力付勢ばね44と、駆動軸45と、駆動プーリー部46と、上部押付ローラ駆動プーリー部47を有している。上部押付ローラ駆動プーリー部47の回転軸には、上部押付ローラ42が取り付けられる。
上部押付ローラ駆動プーリー部47は、ポリエステルからなる断面円形で平滑な表面を有するロープを介して駆動プーリー部46により回転駆動される。
フィレー押付手段フレーム41は、回動支持部43によって、回動可能に支持される。
上部押付ローラ42は、フィレー押付手段フレーム41の先端部近傍に配置され、かつピンボーン除去位置の上部に配置され、搬送ベルト21によって搬送されてきたフィレーを下方に押し付けてフィレーのピンボーンを下方に押し出す働きを有している。上部押付ローラ42は、表面に軸方向の溝が設けられており、その表面の速度が搬送ベルト21および挟み込みベルト32bと同じ速度で同じ方向に回転する。
回動支持部43は、駆動モータ5bによって駆動される駆動回転軸45によって装置のフレーム11に片持ち支持され、フィレー押付手段支持フレーム41を回動可能に支持する。
押付力付勢ばね44は、一端が装置のフレーム11に支持され、他端がフィレー押付手段フレーム41の上部押付ローラ42とは反対側の端部に固定され、上部押付ローラ42を下方に押し付けるように付勢される。
駆動モータ5a、5bは、ピンボーン自動除去装置1のフレーム11に固定される。駆動モータ5aは、搬送ベルト駆動ローラ22を駆動するためのモータであり、図示を省略した駆動チェーンなどによりベルト駆動ローラ22の回転軸221を駆動する。駆動モータ5bは、図示を省略した駆動チェーンなどによりピンボーン除去手段3の引き抜きベルト駆動ローラ33aおよび挟み込みベルト駆動ローラ33bを駆動するとともに、図示を省略した駆動チェーンなどによりフィレー押付手段4の上部押付ローラ42を駆動する。
さらに、ピンボーン自動除去装置1は、装置フレーム11に取り付けられた、搬送ベルト洗浄ノズル61、引き抜きベルト洗浄ノズル62、挟み込みベルト洗浄ノズル63を有している。それぞれのノズルは搬送ベルト、引き抜きベルト、挟み込みベルトの近傍に配置され、それぞれのベルトを洗浄する。
この実施例においては、装置の手前側と後側に二組のピンボーン自動除去装置1が並んで設けられる。この二組のピンボーン自動除去装置1は、それぞれ1台の搬送ベルト駆動モータ5aと、1台のピンボーン除去手段駆動モータ5bで駆動される。この装置のフレーム11には、第2のピンボーン除去装置1のピンボーン除去手段3が配置される部分に切り欠き部19が設けられており、図の後方(装置背面)から第2のピンボーン除去装置の引き抜きベルト32a−2、挟み込みベルト32b−2の着脱を容易にしている。
この構成を有するピンボーン自動除去装置は、使用後、ベルト案内兼張力調整ローラ支持フレーム25のロック機構252を解除することにより、ベルト案内兼張力調整ローラ支持フレーム25が下方に回動して、搬送ベルト21の張力を取り除いて搬送ベルト21を容易に取り外して洗浄することが可能となる。搬送ベルト21を取り付けるときには、搬送ベルト21を搬送ベルト駆動ローラ22、案内ローラ23a、23b、案内兼張力調整ローラ24に掛けた後、ベルト案内兼張力調整ローラ支持フレーム25を上方に回動させた後ロック機構252により固定することで容易に取付けが完了する。
この装置は、フィレー搬送部2、ピンボーン除去手段3、フィレー押付手段4を全て装置のフレーム11に片持ち支持させてあり、前面が開放されているので、無端の搬送ベルト21、引き抜きベルト32a、挟み込みベルト32bを装置前面から取り外すことができるのでベルトの洗浄を容易に行うことができる。フィレー押付手段4が配置される位置の装置フレームに、切り欠き部19を設けることにより、第2のピンボーン除去装置の引き抜きベルト32a、挟み込みベルト32bも容易に取り外すことができる。このように本装置によれば、洗浄を必要とする各ベルトなどの部材を容易に取り外したり取り付けることができるので、きわめて衛生的に使用することができる。
図5〜図7を用いて、本発明にかかるピンボーン除去装置の働きを説明する。搬送ベルト21上にピンボーンの先端がピンボーン除去手段側に向くように載置されたフィレー60は、搬送ベルト21によってピンボーン除去位置に運ばれ、ピンボーン除去位置で上部押付ローラ42によって、下方に押し付けられ、ピンボーンの先端部がフィレーから突出する。ピンボーン除去位置の引き抜きベルト32aの屈曲部と挟み込みベルト32bの屈曲部の間の間隙に押し込まれたピンボーン61の先端は、引き抜きベルト32aと挟み込みベルト32bの間に挟み込まれて下方に引っ張られ、ピンボーン61はフィレー60から抜き去られる。
ピンボーン除去位置では、引き抜きベルト32aが引き抜きベルト案内部材36の先端部に、挟み込みベルト32bが挟み込みベルト押付案内部材37の先端部にそれぞれ押し付けられて急角度で方向転換して屈曲部を形成するので、押し出されたピンボーン61は、引き抜きベルト32aと挟み込みベルト32bの間に確実に挟みこまれる。
このとき、ピンボーン除去位置にあるフィレー60は、搬送ベルト21と、挟み込みベルト32bと、引き抜きベルト32aに支持され、フィレー60の身が挟み込みベルト32bと引き抜きベルト32aの間に引き込まれることはなく、フィレーを傷めることなくピンボーンを除去することができる。
抜き去られたピンボーン61は、二つのベルト32a、32bに挟まれて下方に搬送され、下方に投下される。引き抜きベルト駆動ローラ33aと挟み込みベルト駆動ローラ33bの下方にピンボーンを収集するシュータを設けることにより、引き抜かれたピンボーンを吸引して回収することができる。
[変形例]
以下、本発明の変形例について説明する。上記実施例では、ピンボーン除去位置の搬送ベルト21の上部に上部押付ローラ42を、ピンボーン除去位置の搬送ベルト21の下方にピンボーン除去手段3を設けてピンボーン61を下方に垂直に引き抜く構造とした。この変形例の説明では、ピンボーンを上方にかつ垂直方向に引き抜くようにした構成を説明する。
この変形例のピンボーン除去装置では、ピンボーン除去位置の搬送ベルト21の下面に接して上方向に付勢された下部押付ローラ42を設けるとともに、ピンボーン除去位置の上方に、ピンボーン除去手段3を設ける。ピンボーン除去手段3は、実施例に示したピンボーン除去手段3を略上下を逆転した構造とする。すなわち、引き抜きベルト32aは、反時計方向に回転し、ベルト案内ローラ34aと引き抜きベルト固定案内部材36が搬送ベルト21の上方に、ベルト駆動ローラ33aおよびベルト張力調整ローラ35aがさらにその上方に配置される。同様に、挟み込みベルト31bは、時計方向に回転し、ベルト案内ローラ34bと挟み込みベルト押付案内部材37が搬送ベルト21の上方に、ベルト駆動ローラ33bおよびベルト張力調整ローラ35bがさらにその上方に配置される。
この装置では、フィレーの表面側を下にして搬送ベルト21上に載置してピンボーン除去位置へ搬送し、ピンボーン除去位置では、引き抜きベルト31aと挟み込みベルト31bの屈曲部が、下方から下部押付ローラ42によって押し上げられたフィレーのピンボーンを挟み込んで上方に垂直に引き抜く。引き抜かれたピンボーンは、引き抜きベルト31aと挟み込みベルト32bに挟まれて上方に搬送され、ベルト32a32bが離反する部分に近づけて設けた吸引手段によって回収される。
以上のように、本発明によれば、搬送ベルトに間隔をおいて搭載されたフィレーは、ピンボーン除去位置に到達し、ここでピンボーンが連続して自動的に確実に除去され、フィレーの表面側から中骨に向かって垂直に存在するピンボーンの除去作業が、フィレーを傷つけることなく効率的に自動化される。
1:ピンボーン自動除去装置
11:フレーム
19:きり欠き部
2:搬送部
21:搬送ベルト
22:搬送ベルト駆動ローラ
23:ベルト案内ローラ
24:ベルト案内兼張力調整ローラ
25:ベルト案内兼張力調整ローラ支持フレーム
251:回転支持機構
252:ロック機構
26:ベルト案内兼張力調整ローラ支持フレーム支持フレーム
3:ピンボーン除去手段
31:ピンボーン除去手段支持フレーム
32a:引き抜きベルト
32b:挟み込みベルト
33:ベルト駆動ローラ
34:ベルト案内ローラ
35:ベルト張力調整ローラ
36:引き抜きベルト固定案内部材
37:挟み込みベルト押付案内部材
375:付勢手段
4:フィレー押付手段
41:フィレー押付手段フレーム
42:上部押付ローラ(下部押付ローラ)
43:回動支持部
44:押付力付勢ばね
5:駆動モータ
61〜63:洗浄ノズル

Claims (10)

  1. 処理の対象となる表面側から中骨に向けて垂直にピンボーンを有する魚類のフィレーを搬送する搬送ベルトと、前記フィレーのピンボーンを除去するピンボーン除去手段とを有するピンボーン自動除去装置であって、
    前記前記搬送ベルトが、間隔を設けて配置された2本の繋ぎをなくした全長にわたって同じ厚さの無端ベルトとして構成され、
    前記搬送ベルトに近接して設けたピンボーン除去手段が、
    前記搬送ベルトと同一の方向に回転する繋ぎをなくした全長に渡って同じ厚さの無端の第1のベルトと、
    前記第1のベルトと反対の方向に回転する繋ぎをなくした全長に渡って同じ厚さの無端の第2のベルトと、
    前記第1のベルトを駆動する第1の駆動ローラとおよび第1のベルトに張力を与える第1の張力付加手段ならびにピンボーン除去位置で第1のベルトの移動方向を略直角に変更させる固定ガイドとからなる第1のベルト駆動手段と、
    前記第2のベルトを駆動する第2の駆動ローラとおよび第2のベルトに張力を与える第2の張力付加手段ならびにピンボーン除去位置で第2のベルトの移動方向を略直角に変更させる押付圧力を変更可能に設けた挟み込みガイドとからなる第2のベルト駆動手段と、
    前記搬送ベルトのピンボーン除去位置に近接して設けた前記フィレーにピンボーンの先端を押し出す方向の押し圧力を与える押付ローラと
    を備えたことを特徴とするピンボーン自動除去装置。
  2. 請求項1記載のピンボーン自動除去装置において、
    ピンボーの引き抜き方向が下方向となるように、前記搬送ベルトおよび前記ピンボーン除去手段ならびに前記押付ローラを配置したことを特徴とするピンボーン自動除去装置。
  3. 請求項1記載のピンボーン自動除去装置において、
    ピンボーの引き抜き方向が上方向となるように、前記搬送ベルトおよび前記ピンボーン除去手段ならびに前記押付ローラを配置したことを特徴とするピンボーン自動除去装置。
  4. 請求項1記載のピンボーン自動除去装置において、
    前記ピンボーン除去手段が、上記搬送ベルトの間に設けられた間隙の近傍に設けられる
    ことを特徴とするピンボーン自動除去装置。
  5. 請求項1記載のピンボーン自動除去装置において、
    前記ピンボーン除去手段が、処理対象のフィレーのピンボーンを下方に引き抜くように配置されることを特徴とするピンボーン自動除去装置。
  6. 請求項1記載のピンボーン自動除去装置において、
    前記ピンボーン除去手段が、処理対象のフィレーのピンボーンを上方に引き抜くように配置されることを特徴とするピンボーン自動除去装置。
  7. 請求項1記載のピンボーン自動除去装置において、
    前記第1のベルトおよび第2のベルトが、表面にエンボス加工を施した樹脂からなる無端の帯状ベルトである
    ことを特徴とするピンボーン自動除去装置。
  8. 請求項1記載のピンボーン自動除去装置において、
    前記第1の搬送ベルトおよび第2の搬送ベルトの表面を洗浄する洗浄手段をベルトの移動経路の近傍に設けた
    ことを特徴とするピンボーン自動除去装置。
  9. 請求項1記載のピンボーン自動除去装置において、
    前記搬送ベルトが、駆動ローラおよび張力付加ローラならびに案内ローラにより案内され、前記張力付加ローラの支持部が張力を緩和する方向に折り曲げ可能に構成された
    ことを特徴とするピンボーン自動除去装置。
  10. 請求項1記載のピンボーン自動除去装置において、
    前記搬送ベルトに間隔をおいて搭載されてピンボーン除去位置に到達したフィレーから連続してピンボーンを除去することが可能な
    ことを特徴とするピンボーン自動除去装置。
JP2009137389A 2009-06-08 2009-06-08 垂直なピンボーンを有する魚類のピンボーン自動除去装置 Active JP4955036B2 (ja)

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