JP4954820B2 - 足場用階段 - Google Patents
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Description
この足場用階段50は左右の支持材51と両支持材51間に固定されたステップ52とによる基本構造を採用しており、支持材51上端にはフック53が形成され支持材51下端には回動可能にベース板54が装着されている。そして、足場の手すりGにフック53を引っ掛けるとともにベース板54を設置面に置いて使用される。ステップ52は前方に張り出し、踏み代が大きく取られている。これによってステップ52の足を乗せる面積が大きくなり、上り下りがしやすくなっている。
本発明は上記課題を解決するためのものである。その目的は、剛性のあるしっかりとした構造のステップを備えた足場用階段を提供することにある。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記第2の耳部の上端位置は前記第1の耳部の直下に配置されるようにしたことをその要旨とする。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記ステッププレートの前端及び後端には下方に屈曲された補強部が形成されていることをその要旨とする。
請求項4に記載の発明では請求項3に記載の発明の構成に加え、前記ステッププレートの前端に形成された補強部に沿って補強部材が溶着されていることをその要旨とする。
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の発明の構成に加え、前記ブラケットの前方は補強部材に連結されていることをその要旨とする。
そのため、ステップは第1の耳部及び第2の耳部でステップにかかる荷重をしっかりと受け止めることができるとともに、ブラケットがステップを左右位置で受けるためブラケットがたわみにくくなる。また、第2の耳部が支持材の長手方向に沿って延出されるため片持ち梁状に張り出すステップの荷重を比較的正対して受けることができ、第2の耳部がねじれにくく溶着部分が劣化しにくくなる。
第2の耳部はなるべく支持材の長手方向に沿うことが好ましいが、わずかに角度がある場合でもよい、つまり略支持材の長手方向に沿っていればよい。
またブラケットの前方は補強部材に連結されていることが好ましい。これによってステッププレートは前端及び左右端において下方からコ字状のフレーム体に支持されることとなって非常に剛性が向上する。
図1〜図3に示すように、足場用階段11は左右に配設された支持材12を備えている。支持材12は断面長方形形状の鋼製のパイプから構成されている。両支持材12の上下端にはそれぞれ上下フック13,14が固着されている。両支持材12間には鋼製の複数(本実施例では7枚)のステップ15が等間隔で固着されている。足場用階段11は全体にメッキが施されている。
図1〜図6に示すように、ステップ15はステッププレート16及びステッププレート16の左右両端位置に溶着された一対のブラケット17から構成されている。図3に示すように、ステッププレート16は平面視において略長方形形状に構成され、基部寄りに左右外方に張り出す一対の第1の耳部19が形成されている。第1の耳部19の後端は屈曲されて第1の補強部20とされている。第1の耳部19は所定長さの水平な線状の溶接部位と第1の補強部20の側縁によって支持材12の内側面に溶着されている。
ステッププレート16の前端は下方側に屈曲されて第2の補強部21とされている。第2の補強部21の裏面側(内側)には補強部材としての補強プレート22が配設されている。補強プレート22は第2の補強部21の先端とステッププレート16の裏面に対して溶着されている。補強プレート22は肉厚長尺の鋼材から構成されステッププレート16の左右方向全域に渡って配設されている。
ステッププレート17には適度に間隔を空けながら円錐台形状に上方に隆起した滑り止め部23がバーリング加工により形成されている。
ブラケット17の前端は前記補強プレート22に当接した状態で溶着されている。従って、両ブラケット17と補強プレート22によってコ字状に構成されたフレームの上にステッププレート17が載置されることとなりステッププレート17は前端及び左右端の三方において下方から支持されていることとなる。
図3に示すように、第1の耳部19の左右幅L1はステッププレート16自体の左右幅L2よりも幅広とされている。つまり、L1とL2の間には若干の隙間Pが形成されることとなる。つまりステッププレート16の左右の支持材12から前方に突出する部分は左右の支持材12の幅よりも狭くなっている。
まず、足場用階段11を足場において使用する場合には、図1及び図2に示すように支持材12の上下フック13,14を手すり等の上下の横架材Gに係合させる。この時、ステッププレート16は水平に配置される。作業者はこのステッププレート16の上を歩行して階上あるいは階下に移動することとなる。
尚、運搬や収納の際には図6に示すように足場用階段11を複数台数を積み重ねることができる。上記のようにステッププレート16前方に突出する部分は左右の支持材12の幅よりも狭くなっているため下方位置にある足場用階段11のステッププレート16が上方位置にある足場用階段11の支持材12間に食い込んでしまうことはない。
(1)ステッププレート16はブラケット17と第1及び第2の補強部20,21や補強プレート22によって下方から支持されるため剛性が向上し、ステッププレート16の上を歩行する際にたわみにくくなる。
(2)図2(b)に示すようにこのステップ15に荷重(白矢印のイメージ)がかかると片持ち梁状態にあるステップ15にはトルクが発生し、黒矢印の方向に荷重がかかっていくこととなる。ところが、ブラケット17の第2の耳部25は支持材12の長手延出方向と同じ方向に延出されている。つまりこの荷重を概ね直交するように受けることができ、第2の耳部25にねじれが生じにくく溶着部分が劣化しにくいようになっている。
(3)ステッププレート16はブラケット17によって左右位置のみで支持されることとなっており、ステッププレート16の下側に支持部材が配設されることはない。上記従来のステップ52であると下側に配置される支持材が邪魔となって見通しが悪くなったり靴が当たったりする不具合が生じることとなっていたが、そのような不具合は完全に解消される。
・ブラケット17の形状や第2の耳部25の第1の耳部19に対する位置関係は上記に限定されるものではない。
・上記実施例では支持材12は上下フック13,14を上下の横架材Gに係合させるようにしていたが、下フック14の替わりに接地面に置かれるベース板を装着するようにしてもよい。
・ステッププレート16の形状は上記以外の略方形形状であってもよい。
・支持材12の断面形状は上記では長方形形状とされたが、他の形状であっても構わない。
・補強部材としては上記実施例のような補強プレート22でなくともよい。
・その他、材質を変更したり、積み重ねた状態で緊縛ベルトを取り付けたり、フック13,14の形状を変更したり、ステップ15の数を変更したり等、本発明はその態様を変更して実施することは自由である。
Claims (5)
- 建築現場に設置される足場の手すり等の横架材間あるいは横架材と設置面との間に装着され、同横架材に係合する係合部が形成されるとともに同横架材に同係合部が係合された状態で斜め下方に延出される左右一対の支持材と、同両支持材に挟持されるとともに同両支持材から前方に突出する複数のステップとを備えた足場用階段において、
前記ステップはステッププレートと、同ステッププレートの左右両端位置で同ステッププレートの前後方向に延出され同ステッププレートを下方から支持するブラケットから構成され、同ステッププレートは左右基部位置に外方に張り出す略水平に配置される第1の耳部を備えるとともに、同ブラケットは外方に張り出す前記支持材の長手方向に略沿って延出される第2の耳部を備え、同ステップは同第1及び第2の耳部によって前記支持材の内側面に溶着されて片持ち梁状に支持されることを特徴とする足場用階段。 - 前記第2の耳部の上端位置は前記第1の耳部の直下に配置されることを特徴とする請求項1に記載の足場用階段。
- 前記ステッププレートの前端及び後端には下方に屈曲された補強部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の足場用階段。
- 前記ステッププレートの前端に形成された補強部に沿って補強部材が溶着されていることを特徴とする請求項3に記載の足場用階段。
- 前記ブラケットの前方は補強部材に連結されていることを特徴とする請求項4に記載の足場用階段。
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