JP4954726B2 - 射出成形機 - Google Patents

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本発明は、複数組の金型を備えた射出成形機に係り、特に、セル生産方式(cell production system;屋台生産方式)をとる生産現場などに用いて好適な射出成形機に関する。
上型と下型の対からなる金型を複数組もち、あるいは、1つの上型に対して複数の下型をもち、縦配置された1つの射出ユニットによって、射出を行うようにした射出成形機は、種々の構成が提案されている。これらの射出成形機においては、例えば、回転テーブル上に複数の下型を配置し、上下動する可動ダイプレートの下面に1つの上型を配置して、所定の回転停止位置で停止した回転テーブル上のある1つの下型に対して、可動ダイプレートと共に上型を下降させて型締めを行うようになっており、可動ダイプレート上には、射出ユニットが搭載される場合が多い。ところが、このような構成をとると、上型を取り付けた可動ダイプレートと一体となって射出ユニットを昇降させる必要があり、このように重量の嵩むメカニズムを昇降させるので、型締め駆動減が大型化したり、型締めメカニズムの機械的強度のアップを図る必要があり、さらに、型締め時には、固定ダイプレートを搭載した回転テーブルに大きな荷重が掛かるので、回転テーブルも堅牢なものにする必要がある。
そこで、特許文献1に記載されたロータリー式射出成形機では、固定配置された固定プラテンの下面に取り付けた上型に対して、回転テーブル上に載置された下型を、回転テーブルから切り離して上昇させることで、型締めを行うようにしており、これにより、型締め時に回転テーブルに対して大きな荷重が掛かることがないようにして、回転テーブルを重量が嵩む機械的強度の高いものにする必要がないようにしている。
特開平8−281696号公報
特許文献1に示された射出成形機では、複数の下型を搭載した金型搭載テーブル(回転テーブル)を軽量化することができる。しかし、下型を上下動させるのにリンク機構を用いているので、型締め機構の構成要素が増えて、型締め機構の小型化・簡素化を図ることができない。
また、特許文献1に示された射出成形機では、1つの上型に対して複数の下型を対応付けているので、通常は、同一形状の成形品を1つの上型と複数の下型とで成形を行うものとなっており、1つの射出ユニットで異なる形状の成形品を連続的に成形することに関しては配慮が払われていない。もちろん、特許文献1に示された射出成形機においても、各下型におけるキャビティ(成形用空間)形成用の形状を変えることで、ある程度は1つの射出ユニットで異なる形状の成形品を連続的に成形することは可能であるが、上型が共通であるので、成形品の形状変化は自ずと限界がある。これに対して、1つの射出ユニットに対して、上型と下型の対からなる金型を複数対応付けるようにすると、各金型で異なる形状の成形品を得ることが容易となる。セル生産方式をとる生産現場では、一定時間内に異なる形状の成形品が、セル(屋台)と呼ばれる作業台に供給されることが要求される場合があり、この場合には、1つのセルに対して複数台の射出成形機を用意すると、設備費が大幅に嵩み、大きな設置スペースも必要となることから、1つの射出ユニットに対して、上型と下型の組(対)からなる金型を複数設けた構成をとる射出成形機を、セルの近辺に配置することが望まれる。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、1つの射出ユニットに対して上型と下型の組からなる金型を複数組設けた構成をとる射出成形機において、金型搭載テーブルに対して型締め時に荷重が掛からないようにすると共に、型締め機構の小型化・簡素化を図ることが可能な射出成形機を提供することを目的とする。
請求項1に係る射出成形機は、縦配置された1つの射出ユニットに対して複数組の金型をもち、選択された金型に対して前記射出ユニットで溶融樹脂の射出を行う射出成形機において、上型と下型とで構成される前記金型の複数組を、前記下型の上に前記上型を載置した状態で搭載すると共に、移動機構によって水平方向に移動される金型搭載テーブルと、前記射出ユニットを搭載してフレーム上に固定され、前記金型の上型を挟持するクランパを備えた固定プラテンと、前記射出ユニットに対向する位置に配置され、型開閉用サーボモータの回転を直線運動に変換するボールネジ機構の直動部と一体となって上下動する型昇降用部材と、前記型昇降用部材の上面側に設けられ前記下型を吸着保持可能な下側電磁石とを備え、前記金型搭載テーブルの移動によって型締め可能な位置に移送された金型を、前記下型の上に前記上型を載置した状態で、前記型昇降用部材により前記金型搭載テーブルから離れるよう上昇させて前記固定プラテンに当接させ、前記クランパにより前記金型の上型を挟持し、前記型締め可能な位置に移送された金型の上型を前記固定プラテンに押し付けることによって型締めを行い、該固定プラテンに押し付けられることにより型締めされた前記金型の上型がクランパで挟持された状態を維持し、この状態で、前記下型が前記下側電磁石により前記型昇降用部材に吸着保持された状態で、前記型昇降用部材を下降させることによって前記金型の型開きを行うようにしたことを特徴とする。
請求項2に係る射出成形機は、請求項1記載の射出成形機において、前記金型の成形順序を選択設定するための操作手段と、前記成形順序を画面として表示する表示装置と、前記操作手段で選択設定された前記金型の成形順序に基づいて、前記金型搭載テーブルを移動させる制御手段とを備え、該制御手段が前記選択設定された金型の成形順序に基づいて前記金型搭載テーブルを移動させることにより、前記金型の一つずつを順次型締め可能な位置になるように配置し、これら各金型の成形を順次行なうようにしたことを特徴とする。
請求項3に係る射出成形機は、請求項1記載の射出成形機において、前記複数組の金型のうちの型締め可能な位置に移送された金型による成形が終わった後、該成形が終わった金型又はそれ以外の一つの金型を型締め可能な位置に配置する前記金型搭載テーブルを備え、該金型搭載テーブルの移動動作を制御する制御手段が、予め選択設定された前記金型の成形順序に基づき前記金型搭載テーブルを移動することにより、前記金型の一つずつを型締め可能な位置に移送するようにしたことを特徴とする。
請求項4に係る射出成形機は、請求項1〜3の何れか1項に記載の射出成形機において、前記複数組の金型の少なくとも2つは、それぞれ形状の異なる成形品を成形する金型であることを特徴とする。
請求項5に係る射出成形機は、請求項1〜4の何れか1項に記載の射出成形機において、前記射出成形機の下部に、該射出成形機を移動可能とするキャスターを設けたことを特徴とする。
本発明の射出成形機によれば、縦配置された1つの射出ユニットに対して上型と下型とで構成される金型を複数組もつ構成なので、同一樹脂の成形品であることが前提となるが、単独の射出成形機に備えた複数組の各金型で異なる形状の成形品を成形し容易に得ることができる。また、下型の上に上型を載置した状態で各金型を金型搭載テーブルに搭載し、型昇降用部材により金型を金型搭載テーブルから離れるよう上昇させて、固定プラテンに押し付けることによって型締めを行うので、金型搭載テーブルに対して型締め時に荷重が掛かることがなく、金型搭載テーブルを軽量化できると共に、型締め用電動サーボモータの回転を直線運動に変換するボールネジ機構の直動部と一体となって上下動する型昇降用部材によって、型締めを行うので、型締め機構の小型化・簡素化を図ることが可能となる。さらに、下型の上に上型を載置した状態の金型のみを上昇させて型締めを行う構成であっても、固定プラテンには上型を保持可能なクランパが設けられ、型昇降用部材には下型を吸着保持可能な下型電磁石が設けられて、下型を下側電磁石により型昇降用部材に吸着保持した状態で該型昇降用部材を下降させることによって型開きを行う際、クランパが固定プラテンに当接された上型を強固に挟持しているので、上型が固定プラテンから落下しないよう確実に保持することが可能となる。さらに、射出成形機に備えられた表示装置で複数の金型の成形順序を選択設定すると、その成形順序に基づき、制御手段が金型の一つずつを型締め可能な位置になるように金型搭載テーブルを移動するので、設定された順序に基づき各金型の成形を順次自動的に行なうことができる。
さらに、複数組の金型の少なくとも2つは、それぞれ形状の異なる成形品を成形する金型であるので、形状の異なる複数組の金型を用いて、異なる形状の成形品を射出成形機1台で簡単に製造することができるので利便性に優れ、セル生産方式の製造現場に用いて好適である。
さらに、射出成形機の下部にキャスターを設けたので、製造現場において射出成形機の移動が必要な場合などにおいて、比較的重量のある射出成形機であっても、簡単に所望の場所へと移動することができる。
以下、本発明を実施の形態を、図面を用いて説明する。図1〜9は、本発明の一実施形態(以下、本実施形態と記す)による射出成形機に係り、図1は本実施形態の射出成形機の全体外観を示す斜視図である。
図1において、1は射出成形機であり、この射出成形機1の骨格であるフレーム1aは、直方体状の骨組みとなっている。フレーム1aの下部には射出成形機1を搬送可能とする複数のキャスター2が設けられている。キャスター2を設けることで、射出成形機1を手で押すことによりキャスター2のローラの回転で、射出成形機1を容易に所望の場所に移動できるようになっており、これにより、射出成形機1を、例えばセル生産方式をとる生産現場の所望のセル(屋台)の近傍に配置できるようになっている。なお、キャスター2にはストッパーが付設されており、射出成形機1の移動後は、ストッパーにより射出成形機1は移動しないよう固定可能になっている。
3は、フレーム1aの上面側にその一端を固定されて立設された4本のタイバーで、このタイバー3の他端には固定プラテン4が固定されており、固定プラテン4上には、縦配置されて射出ユニット5が取り付けられている。射出ユニット5は、スクリューを内蔵した加熱シリンダ、スクリューを回転させる計量用電動サーボモータ、スクリューを前後進させる射出用電動サーボモータ等々を含んで構成されている。
また、4aは固定プラテン4の下面に一体的に取り付けられた対をなすエアー式のクランパであり、後述するエアシリンダによりクランパ4aが開閉動作されるようになっており、固定プラテン4の下部に配置される金型9の上型11を所定位置で挟持するものである。
6は、フレーム1a内に配設された型締め用電動サーボモータで、図1では示されていないが、型開閉用サーボモータ6の回転を直線運動に変換するボールネジ機構と、該ボールネジ機構の直動部に固定された型昇降用部材が、射出ユニット5(固定プラテン4)と対向する位置に縦配置されている。なお、ボールネジ機構や型昇降用部材については、図3を用いて後述する。
7は、フレーム1aの上面に水平直線移動可能であるように配設された金型搭載テーブルで、フレーム1の上面に固設された2本の平行なレール部材8に沿って移動可能となっている。9は、下型10と上型11とで構成される金型で、複数の金型9が、下型10の上に上型11を載置した状態で、金型搭載テーブル7上に載置されている。
図2は、金型搭載テーブル7とその移動機構を示す図である。図2に示すように、フレーム1aの上面に固設されたレール部材8は、対をなす案内部8aを有し、この案内部8a、8a間には、金型搭載テーブル7の下部に取り付けられた直動ガイド部材12が介装されており、直動ガイド部材12がレール部材8に沿って移動することにより、金型搭載テーブル7がフレーム1a上を直線移動するようになっている。13は、各レール部材8に対応して配設されたテーブル用サーボモータ13で、レール部材8の端部に設けた支持体14に設けられた各テーブル用サーボモータ13は、ボールネジ機構16の回転部であるボールネジ軸16aをそれぞれ回転駆動するようになっている。図2では、ボールネジ機構16として、支持体14および支持体15に回転可能に保持されたボールネジ軸16aのみが示されているが、ボールネジ機構16にはボールネジ軸16aが螺合した図示せぬナット体(ボールネジ機構16の直動部)が備えられており、このナット体が直動ガイド部材12に固定されている。そして、2つのテーブル用サーボモータ13が同期して回転駆動されることにより、ボールネジ機構16のボールネジ軸16aが回転し、これによりボールネジ軸16aに螺合した図示せぬナット体が直線移動することで、直動ガイド部材及び金型9を搭載した金型搭載テーブル7が直線移動するようになっている。
図2に示すように、金型搭載テーブル7には、各金型9の下型10を位置決めするための位置決め片17が取り付けられており、各金型9の下型10は、位置決め片17で形づくられる矩形領域内に、位置決めして載置されるようになっている。また、金型搭載テーブル7の上記した矩形領域の中央には、後記する型昇降用部材が出入り可能な開口部18が穿設されている。
図3は、型締め機構(金型昇降メカニズム)などを示す一部を切断した要部斜視図である。図3において、19はフレーム1aと一体の保持部材で、この保持部材19にボールネジ機構20のボールネジ軸20aが、軸受けを介して回転可能に保持されている。ボールネジ軸20aの下端側には被動プーリ21が固着されており、前記した型開閉用サーボモータ6の回転が、タイミングベルト22、被動プーリ21を介してボールネジ軸20aに伝達されるようになっている。ボールネジ軸20aにはナット体20bが螺合されており、ボールネジ軸20aが回転するとナット体20bが直線移動(ここでは、上下方向に直線移動)するようになっている(なお、ナット体20bは適宜の手段により回り止めされている)。ボールネジ機構20のナット体20bの上面にはロードセル23が固定され、ロードセル23の上面には型昇降用部材24が固定されている。そして、型開閉用サーボモータ6が回転駆動されることにより、ボールネジ機構20のナット体20bが上昇または下降駆動され、ナット体20bと一体となってロードセル23および型昇降用部材24が、上昇または下降するようになっている。
また、図3において、25は、型昇降用部材24の上面側に設けられた下型10を吸着保持可能な下側電磁石である。
本実施形態の射出成形機1の動作を説明する。図4(a)に示す金型選択/型締め(型閉じ)待機状態では、型昇降用部材24の上面は、金型搭載テーブル7の開口部18よりも下側の位置にあり、型昇降用部材24の上面は、金型9の下型10と離間した状態となっており、このとき、型昇降用部材24の下側電磁石25は非吸着状態にあり、クランパ4aは開いた状態である。このような状態で、射出成形機1の制御手段たるシステムコントローラ60からの指令で、テーブル用サーボモータ13が回転駆動されて、これにより金型搭載テーブル7が直線移送されて、次に成形を行うための金型9を型昇降用部材24の真上(固定プラテン4の真下)位置付けた後、テーブル用サーボモータ13の回転が停止される。
次に、型締め(型閉じ)開始タイミングに至ると、システムコントローラ60からの指令で、型開閉用サーボモータ6が所定方向に回転駆動されて、図4(b)に示すように、ボールネジ機構20を介して型昇降用部材24が上昇駆動される。また、型締め(型閉じ)開始タイミングに至ると、射出成形機1のシステムコントローラ60からの指令で、下側電磁石25は、磁力が生じ吸着状態に遷移する。型昇降用部材24が上昇して、型昇降用部材24の上面が金型9の下型10の下面に当接すると、型昇降用部材24の下側電磁石25に下型10が強固に吸着保持される。そして、これ以後、型昇降用部材24がさらに上昇すると、型昇降用部材24は、下型10の上に上型11を載置した状態の金型9を、金型搭載テーブル7から離して持ち上げる。このように、下型10を型昇降用部材24の下側電磁石25で吸着保持した状態で上昇させることで、金型9に位置ずれが生じる虞がないようにすることができる(なお、下型10に対して、上型11は位置決めピンによって位置決めされている)。型昇降用部材24がさらにまた上昇すると、図4(c)に示すように金型9の上型11の上面が固定プラテン4の下面に当接し、この状態で、システムコントローラ60からの指令で、クランパ4aが上型11を強固に挟持することにより、下側電磁石25の磁力によって相互に吸着された上型11及び下型9が所定位置からずれることがないよう位置決めすることができる。そして、クランパ4aにより上型11が強固に保持されることにより、金型9の上型11の上面が固定プラテン4の下面に当接した後も、型開閉用サーボモータ6は所定量だけ、型昇降用部材24を上昇させる方向に回転駆動され、これにより、金型9に対して所定の型締め力が付与され、所定の型締め力の発生後、型開閉用サーボモータ6は型締め力を維持するように制御される。
続いて、型締めが完了すると、図4(d)に示すように、システムコントローラ60からの指令で、射出ユニット5から金型9のキャビティ内に所定量の溶融樹脂が射出・充填される。次にキャビティ内に充填された樹脂が冷却・固化して、型開き開始タイミングに至ると、図4(e)に示すように、システムコントローラ60からの指令で、型開閉用サーボモータ6が先とは逆方向に回転駆動されて、ボールネジ機構20を介して型昇降用部材24が下降駆動される。このとき、下側電磁石25は吸着状態にあるが、上型11はクランパ4aにより挟持された状態を維持した状態で、下型10が型昇降用部材24と一体となって下降することで型開きされる。そして、下型10が金型搭載テーブル7上に載置された状態となると、型開閉用サーボモータ6の回転は停止される。この型開き完了状態において、下型10側に被着した成形品30は、図5(f)に示すように、エジェクタ28により突き出され、突き出された成形品30は、射出成形機1に付設した図示せぬ成形品取り出しロボットによって取り出される。その後、エジェクタ28は下降し、図5(g)に示すように、次の成形のための待機状態となる。
また、金型9に割り当てられた所定の生産数の成形が終了し、成形品30の取り出しが完了すると、図5(g)に示した待機状態から、図5(h)に示すように、型昇降用部材24は上昇駆動され、下型10の上面が上型11の下面に当接すると、型昇降用部材24の上昇は停止される。この後、図5(i)に示すように、システムコントローラ60からの指令で、上型11を挟持したクランパ4aが開き、クランパ4aによる上型11の挟持が解除される。上型11の挟持が解除されると、図5(j)に示すように、型昇降用部材24は下降駆動され、これにより、下型10の上に上型11の自重で載置された状態の金型9が、型昇降用部材24と共に下降する。そして、金型9の下型10が金型搭載テーブル7上に載置された状態となると、型昇降用部材24の下降は一旦停止されて、システムコントローラ60からの指令で、下側電磁石25も非吸着状態に遷移させられ、下側電磁石25による下型10の吸着保持が解除される。この後、型昇降用部材24はさらに所定量だけ下降駆動され、型昇降用部材24が金型搭載テーブル7の移動を阻害しない位置まで下降すると、型昇降用部材24の下降は停止される。
続いて、システムコントローラ60による金型搭載テーブル7の一連の動作について、図6〜8に基づいて説明する。また、図6〜9に基づく説明においては、3組の金型が、金型搭載テーブル7上に搭載されているものであり、3組の金型のそれぞれを、第1の金型9a、第2の金型9b、第3の金型9cとして以下に説明するが、金型搭載テーブル7上に載置される複数組の金型の数は、図1などに図示されているように4つ、或いは図示はしないが2つでもよく、また、前記3組の金型のそれぞれの高さは異なっていてもよく、用途などに応じて適宜選定すればよいことは言うまでもない。
図6は、成形品の成形を終え、金型搭載テーブル7に複数の金型9とする第1,第2,第3の金型9a,9b,9cが載置された状態であり、例えば、第1の金型9aによる成形が終わった後には、型昇降用部材24が下降(図6の矢印方向)することで、第1の金型9aが金型搭載テーブル7に載置される。次に、第2の金型9bを選択し、この第2の金型9bを用いて成形が引き続き行われる場合には、図7に示すように、金型搭載テーブル7が移動(図7に示す矢印方向)され、第2の金型9bが型昇降用部材24の真上(固定プラテン4の真下)位置(型締め可能な位置)で停止する。その後、図8に示すようにシステムコントローラ60により型昇降用部材24が上昇(図8の矢印方向)駆動され、第2の金型9bが型締めのために上昇され成形が行われる。なお、第3の金型9cで引き続き成形を行う場合にも、第2の金型9bの移動動作と同様に、第3の金型9cが型昇降用部材24の真上(固定プラテン4の真下)位置(型締め可能な位置)となるように金型搭載テーブル7が停止されることにより、第3の金型9cが型締めのために上昇されて成形される。
図9は、射出成形機1の表示装置49に表示された制御画面50の一例を示している。この制御画面50に表示されている「1」〜「3」の数字は、第1〜3の金型9a〜9cと対応付けられており、制御画面50の「シーケンス」で上から下の順序に設定されている白抜きの数字「1」、「2」、「3」、「3」、「2」の順に対応して、第1の金型9a、第2の金型9b、第3の金型9c、第3の金型9c、第2の金型9bの順序で各金型の成形が行なわれる。よって、例えばオペレータなどが、表示装置49に構成された後述する入力キーなどでシーケンスに表示される数字を適宜選択設定することで、その設定に基づき、システムコントローラ60が金型搭載テーブル7の移動制御を行い、選択設定された順序で各金型の成形を順次行なうことができ、さらには前記選択設定された順序の動作を1サイクルの動作と定義して説明すれば、オペレータが所望のサイクル数を入力キーなどで入力設定することにより、所望なサイクル数で自動的に繰り返し成形動作をさせることも可能である。従って、各金型9a、9b、9cの形状(キャビティの形状)をそれぞれ異なる形状にすることで、1台の射出成形機1で形状の異なる成形品を容易に成形することができ、さらには1台の射出成形機1で形状の異なる成形品を必要に応じて所定の数だけ簡単に成形することも可能となる。
次に、前述したシステムコントローラ60について、図10に基づき説明する。同図に示すように、システムコントローラ60には、メイン制御部61、このメイン制御部61により制御される、クランパ制御部62、テーブル制御部63、型開閉制御部64、及び条件記憶部65を備える。
また、制御画面50が表示される表示装置49に構成される入力キー49aにより、第1,第2,第3の金型9a,9b,9cの成形順序を選択設定した際には、その成形順序が条件記憶部65に記憶され、条件記憶部65に記憶された成形順序に基づいたメイン制御部61の指示信号により、テーブル制御部63がテーブル用サーボドライバ66を介してテーブル用サーボモータ13を駆動制御し、複数の金型の一つずつを順次型締め可能な位置になるように金型搭載テーブル7の移動制御を行う。
68はクランパ4aの挟持(開閉)動作を行うためのエアシリンダであり、メイン制御部61の指示信号により、クランパ制御部62がエアシリンダ68を駆動することで、クランパ4aが上型の挟持及びその解除動作を行なう。
また、型締め(型開閉)可能な位置に移送された金型9の型開閉は、メイン制御部61の指示信号により、型開閉制御部64がサーボドライバ67を介して型開閉用サーボモータ6を駆動することで行う。
以上のように本実施形態における射出成形機1においては、縦配置された1つの射出ユニット5に対して上型11と下型10とで構成される金型9を複数組もつ構成なので、同一樹脂の成形品であることが前提となるが、各金型9で異なる形状の成形品を容易に得ることができ、一定時間内に異なる形状の成形品をセル(屋台)に供給されることが要求されるような、セル生産方式の製造現場で、1つのセルに対して複数台の射出成形機を用意しなくても、単独の射出成形機1で、形状の異なる成形体を容易に製造できるので好適なものとなる。また、下型10の上に上型11を載置した状態で各金型9を金型搭載テーブル7に搭載し、型昇降用部材24により金型9を金型搭載テーブル7から上昇させて、固定プラテン4に押し付けることによって型締めを行うので、金型搭載テーブル7に対して型締め時に荷重が掛かることがなく、金型搭載テーブル7を軽量化できると共に、型開閉用サーボモータ6の回転を直線運動に変換するボールネジ機構20の直動部(ナット体20b)と一体となって上下動する型昇降用部材24によって、直圧式の型締めを行うので、型締め機構の小型化・簡素化を図ることができる。
さらに、上型11が固定プラテン4に当接された状態であって、下側電磁石25により下型10を型昇降用部材24に吸着保持した状態で、型昇降用部材24を下降させることによって型締めされた金型9の型開きを行う際、クランパ4aが上型11を強固に挟持しているので、上型11が、固定プラテン4から外れてしまうことを防止することができる。さらに、複数組の金型9の少なくとも2つは、それぞれ形状の異なる成形品を成形する金型9であるので、複数組の金型9を用いて、複数の異なる形状の成形品を射出成形機1台で簡単に製造することができるので利便性に優れ、セル生産方式の製造現場における生産効率を向上することができる。
さらに、射出成形機1に備えられた表示装置49の操作手段たる入力キー49aの操作により、複数の金型の成形順序を選択設定した際、その成形順序に基づき、システムコントローラ60が金型の一つずつを型締め可能な位置になるように金型搭載テーブル7を移動するので、設定された順序に基づき各金型の成形を順次自動的に行なうことができる。また、複数組の金型のうちの型締め可能な位置に移送された金型による成形が終わった後、成形が終わった金型又はそれ以外の一つの金型を型締め可能な位置に配置する金型搭載テーブル7を備え、この金型搭載テーブル7の移動動作を制御するシステムコントローラ60が、入力キー49aで予め選択設定された順序に基づき金型搭載テーブル7を移動することで、金型の一つずつを型締め可能な位置に移送することが可能となる。さらに、入力キー49aの操作により選択設定された複数組の金型の成形順序は、表示装置49の制御画面50に表示されるので、オペレータなどは、複数組の金型の成形順序を一瞥して把握できるので利便性に優れる。しかも、射出成形機1の下部にキャスター2を設けたので、製造現場などにおいて射出成形機1の移動が必要な際、比較的重量のある射出成形機1であっても、簡単に所望の場所へと移動することができる。
本実施形態の射出成形機の全体外観を示す斜視図である。 同上、射出成形機における金型搭載テーブルとその移送機構を示す説明図である。 同上、射出成形機における型締め機構などを示す一部を切断した要部斜視図である。 同上、射出成形機の動作を示す説明図である。 同上。射出成形機の動作を示す説明図である。 同上、射出成形機における金型搭載テーブルの動作例を示す説明図であり、成形品の成形を終えた後、第1,第2,第3の金型が金型搭載テーブルに載置された状態を示している。 同上、射出成形機における金型搭載テーブルの動作例を示す説明図であり、図6に示した状態から金型搭載テーブルが移動され、第2の金型が型昇降用部材の真上位置に移動した状態を示している。 同上、射出成形機における金型搭載テーブルの動作例を示す説明図であり、図7に示した状態から型昇降用部材が上昇駆動されている状態を示している。 同上、射出成形機の表示装置に表示された制御画面の一例を示す説明図である。 同上、射出成形機の制御系統の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 射出成形機
1a フレーム
2 キャスター
4 固定プラテン
4a クランパ
5 射出ユニット
6 型開閉用サーボモータ
7 金型搭載テーブル
9,9a,9b,9c 金型
10 下型
11 上型
16 ボールネジ機構
24 型昇降用部材
25 下側電磁石
30 成形品
49 表示装置
49a 入力キー(操作手段)
60 システムコントローラ(制御手段)

Claims (5)

  1. 縦配置された1つの射出ユニットに対して複数組の金型をもち、選択された金型に対して前記射出ユニットで溶融樹脂の射出を行う射出成形機において、
    上型と下型とで構成される前記金型の複数組を、前記下型の上に前記上型を載置した状態で搭載すると共に、
    移動機構によって水平方向に移動される金型搭載テーブルと、
    前記射出ユニットを搭載してフレーム上に固定され、前記金型の上型を挟持するクランパを備えた固定プラテンと、
    前記射出ユニットに対向する位置に配置され、型開閉用サーボモータの回転を直線運動に変換するボールネジ機構の直動部と一体となって上下動する型昇降用部材と、
    前記型昇降用部材の上面側に設けられ前記下型を吸着保持可能な下側電磁石とを備え、
    前記金型搭載テーブルの移動によって型締め可能な位置に移送された金型を、前記下型の上に前記上型を載置した状態で、前記型昇降用部材により前記金型搭載テーブルから離れるよう上昇させて前記固定プラテンに当接させ、前記クランパにより前記金型の上型を挟持し、前記型締め可能な位置に移送された金型の上型を前記固定プラテンに押し付けることによって型締めを行い、
    該固定プラテンに押し付けられることにより型締めされた前記金型の上型がクランパで挟持された状態を維持しつつ、前記下型が前記下側電磁石により前記型昇降用部材に吸着保持された状態で、前記型昇降用部材を下降させることによって前記金型の型開きを行うようにしたことを特徴とする射出成形機。
  2. 前記金型の成形順序を選択設定するための操作手段と、
    前記成形順序を画面として表示する表示装置と、
    前記操作手段で選択設定された前記金型の成形順序に基づいて、前記金型搭載テーブルを移動させる制御手段とを備え、
    該制御手段が前記選択設定された金型の成形順序に基づいて前記金型搭載テーブルを移動させることにより、前記金型の一つずつを順次型締め可能な位置になるように配置し、これら各金型の成形を順次行なうようにしたことを特徴とする請求項1記載の射出成形機。
  3. 前記複数組の金型のうちの型締め可能な位置に移送された金型による成形が終わった後、該成形が終わった金型又はそれ以外の一つの金型を型締め可能な位置に配置する前記金型搭載テーブルを備え、
    該金型搭載テーブルの移動動作を制御する制御手段が、予め選択設定された前記金型の成形順序に基づき前記金型搭載テーブルを移動することにより、前記金型の一つずつを型締め可能な位置に移送するようにしたことを特徴とする請求項1記載の射出成形機。
  4. 前記複数組の金型の少なくとも2つは、それぞれ形状の異なる成形品を成形する金型であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の射出成形機。
  5. 前記射出成形機の下部に、該射出成形機を移動可能とするキャスターを設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の射出成形機。
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