JP4954125B2 - 大空間建築物の空調機構 - Google Patents

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Description

本発明は、アリーナ、ドーム球場、体育館等の大空間建築物の空調機構に関するものである。
アリーナ等の大空間建築物では、上下方向の温度分布や在席率、客席とフィールドの違いから空調の要求が場所により異なるため、夫々の空調場所に対応した空調機と熱源が必要である。また冷房期における熱気の排気や給気を行うために送風装置が設置されている。
例えば図17は従来方式による空調設備を示すものである。符号aは大空間建築物であり、3階の客席、この場合、階段式客席b1,b2,b3とフィールドcが構成されている。符号d1は低層階の客席b1に対応して設置した空調機であり、e1は熱源、f1は空気吹出口である。また符号d2は中、高層階の客席b2,b3に対応して設置した空調機であり、e2は熱源、f2,f3は空気吹出口である。また符号d3は、フィールドcに対応して設置した空調機であり、e3は熱源、f4は空気吹出口である。符号g1,g2は大空間建築物の上部に設けた2系統の送風装置であり、夫々送風機h1,h2と、ガラリi1,i2と、フィルターj1,j2とダンパーk1,k2とから構成されている。図に示すように一方側の送風装置g1は排気用、他方側の送風装置g2は給気用として構成されている。更に符号h3は大空間建築物aの下部に設けた排気用の送風機である。
このように大空間建築物における従来方式の空調設備としては、夫々の空調場所に対応した空調機と熱源、そして排気と給気を行うための送風装置が夫々独立して設置されている。
大空間建築物では、空調の不要な空間が大きいため、一般的には居住域のみを対象とした空調計画が望ましいとされる。例えば、特許文献1では、客席の各段の床面に中空部を有する床ユニットを構成すると共に座席にも中空部を構成して、床ユニットの中空部を空調ダクトとして供給した空調空気を座席の中空部を経て後方の座席方向に送気するように構成している。また特許文献2では、高い天井を有する大空間建築物の内部を、空調の不要な上層空間と、空調を必要とする低層空間とに区分し、それらの空間の境界面部分に配置したダクトからの噴気流により、低層空間内の空調空気が上層空間に移動するのを阻止するように構成している。
特許第2939077号公報 特許第2791137号公報
上述した特許文献1、2に示されるような従来技術は、居住域空調を実現する上では有効であるが、設備システムが大掛かりとなるため、使用頻度が低く、1日の使用時間も短い建築物の場合には過大な設備となる。
大空間建築物の空調機構を構成する場合においては、下記に示すような課題がある。
1.建築物内の大空間においては高さ方向に温度差が生じて、天井付近や客席上部に熱気が溜まり、空調不要な天井付近への暖房空気の流出により空調効率が悪くなり、また客席上部は空調空間であるため、温熱環境が悪くなる。
2.暖房期において、上層の階では熱気の上昇により熱気溜りが生じ、冷房が要求されることもある。このため、冷房・暖房を切り替えるための冷房用・暖房用熱源と空調機が夫々の階に必要となり、システムが複雑となる。
3.冷房期において、低層の階では冷気により温度が低くなるが上層の階では熱気溜まりが改善されず、温熱環境に悪影響を及ぼす。
本発明は、このような課題を解決することを目的とするものである。
上述した課題を解決するために、請求項1に係る発明では、複数階の居住域空間を有する大空間建築物の下部に空調装置を設置し、上部に給排気切替可能な送風装置を設けると共に、空調装置と送風装置間に共通空気経路を設け、共通空気経路には各階の居住域空間に対応する空気吹出口に至る空気経路を分岐して設けると共に分岐部間に切替ダンパーを設け、共通空気経路の上側は、夫々切替ダンパーを介して送風装置の送風機の吐出側と吸込側に接続して構成した大空間建築物の空調機構を提案する。
また請求項2に係る発明では、複数階の客席とフィールド部分を有する大空間建築物の下部に空調装置を設置し、上部に給排気切替可能な送風装置を設けると共に、空調装置と送風装置間に共通空気経路を設け、共通空気経路には各階の客席に対応する空気吹出口に至る空気経路を分岐して設けると共に分岐部間に切替ダンパーを設け、共通空気経路の上側は、夫々切替ダンパーを介して送風装置の送風機の吐出側と吸込側に接続して構成した大空間建築物の空調機構を提案する。
また請求項3に係る発明では、請求項2に係る発明の構成において、共通空気経路には、低層階の客席の空気吹出口に至る分岐空気経路よりも下側にフィールド用の空気吹出口に至るフィールド用空気経路を分岐して設け、このフィールド用空気経路に切替ダンパーを設けた大空間建築物の空調機構を提案する。
また請求項4に係る発明では、上述した構成において、共通空気経路には、フィールド用空気経路の分岐部と、低層階の客席の空気吹出口に至る分岐空気経路の分岐部の間に切替ダンパーを設けた大空間建築物の空調機構を提案する。
また請求項5に係る発明では、上述した構成において、送風装置は2系統以上設け、一方側の送風装置を共通空気経路に接続すると共に、他方側の送風装置の送風機の吐出側と吸込側を夫々切替ダンパーを介してフィールド用の空気吹出口に至る空気経路に接続した大空間建築物の空調機構を提案する。
請求項1に係る発明では、切替ダンパーを操作することにより、空調装置と送風装置間に設けた共通空気経路を介して、各階の居住域空間への空調空気の供給、最低層階を除いた各階の居住域空間への大空間建築物の上部の空気の供給又は外気の供給を選択して行うことができる。
請求項2に係る発明では、切替ダンパーを操作することにより、空調装置と送風装置間に設けた共通空気経路を介して、各階の居住域空間としての客席への空調空気の供給、最低層を除いた各階の客席への大空間建築物の上部の空気の供給又は外気の供給を選択して行うことができる。
請求項3に係る発明では、請求項2に係る発明の動作に加え、空調空気をフィールドに供給することができる。
請求項4に係る発明では、請求項3に係る発明の動作に加え、空調空気をフィールドにのみ供給することができる。
請求項5に係る発明では、請求項2、請求項3又は請求項4に係る発明の動作に加え、フィールドへの大空間建築物の上部の空気の供給又は外気の供給を選択して行うことができる。
このように本発明では、切替ダンパーを操作して経路を切り替えることにより、多様な動作モードでの空調・換気が可能であり、以下に示すような効果がある。
1.大空間の上下温度差を利用し、冬期・中間期の冷暖房時に高所の熱気を暖房や外気冷房に有効利用することができるため、省エネルギーと温熱快適性を実現することができる。
2.暖房時の冷房要求に対し、空調機を使用せず、外気導入を主として対応することにより、空調機、熱源なしで冷房を行うことが可能となる。
次に本発明の最良の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
まず、図1〜図10は本発明を適用した大空間建築物の空調機構の第1の実施の形態の構成と動作を示す要部の系統図である。
これらの図において、符号1はアリーナ、ドーム球場、体育館等の大空間建築物を示すもので、居住域空間としての客席2a,2b,2cが3層構成されている。この場合において、客席2a,2b,2cは階段式客席である。図示は省略しているが客席2a,2b,2cの左側には競技、演技、闘技等が行われるフィールドが構成されている。符号3は大空間建築物1の下部に設けた空調装置であり、4はその熱源である。一方、符号5は大空間建築物の空調システム1の上部、この場合、天井側に設けた送風装置であり、この送風装置5は、送風機6と、ガラリ7と、フィルター8と、ダクトにより構成した空気経路9と切替ダンパー10とを構成要素としており、給排気切替可能な構成である。即ち、送風装置5には送風機6の吐出側から屋外側のフィルター8、ガラリ7aに至る空気吐出経路9aと、屋内側のガラリ7b、フィルター8から送風機6の吸込側に至る屋内空気吸込経路9bと屋外側のガラリ7a、フィルター8から送風機6の吸込側に至る外気吸込経路9cを設けると共に、夫々の経路9a,9b,9cに切替ダンパー10a,10b,10cを設けて、これらの切替ダンパー10a,10b,10cの操作により給排気切替可能な構成としている。またこの実施の形態では切替ダンパー10b,10cは、夫々の開度を調整可能としており、これらの開度を調整することにより、外気と天井付近の空気の混合バランスを任意に変更することができるように構成している。
上記空調装置3と送風装置5間にはダクトにより共通空気経路11を設けており、共通空気経路11には各階の客席2a,2b,2cに対応する空気吹出口12a,12b,12cに至る分岐空気経路13a,13b,13cを分岐して設け、それらの分岐部間に切替ダンパー14a,14bを設けている。そして、この共通空気経路11の上側は夫々切替ダンパー14c,14dを有する空気経路15c,15dを経て上記送風機6の吐出側、吸込側に接続している。
尚、図中、符号16は空調装置3の屋内空気吸込口、17は屋内空気吸込経路、18は空調空気吐出経路を示すものである。
次にこの実施の形態の動作を説明する。
まず図2は各階の客席2a,2b,2cにおいて暖房が必要な場合の機構の状態、即ち、暖房運転におけるモードの一つを示すもので、このモードでは、切替ダンパー10a,10b,10c,14c,14dは閉として送風機6は運転せず、切替ダンパー14a,14bは開として空調装置3を暖房運転する。尚、図2においては、切替ダンパーは閉のものを黒塗りとして表示すると共に、空気の流れは一点鎖線の矢印により表示しており、この表示は以降の図においても同様である。
このモードの運転では、空調装置3から空調空気吐出経路18を経て共通空気経路11に流れる空調空気、この場合、暖気は共通空気経路11から分岐部を経て分岐空気経路13a,13b,13cに流れ、夫々の空気吹出口12a,12b,12cから吹き出して、客席2a,2b,2cの夫々の暖房に供される。
このモードの運転において、高層階に熱気が溜まり、冷房要求があった場合には、図3(a)、(b)に示すように切替ダンパーを切り替えて空調装置3を暖房運転する。即ち、まず図3(a)は高層階の客席2cにのみ冷房要求があった場合の機構の状態を示すもので、このモードでは、送風装置5に関する切替ダンパー10c、14cを開に移行すると共に、共通空気経路11の高層階と中層階の分岐部間の切替ダンパー14bを閉に移行する。
この運転では、空調装置3からの空調空気は、共通空気経路11から分岐部を経て分岐空気経路13a,13bに流れ、夫々の空気吹出口12a,12bから吹き出して、低層階と中層階の客席2a,2bの夫々の暖房に供される一方、外気がガラリ7a、フィルター8を通して外気吸込経路9cに流入し、送風機6の吸込側から吐出側に流れ、空気経路15cを経て共通空気経路11に流入し、分岐部から分岐空気経路13cを経て空気吹出口12cから吹き出す。
このように、冷房要求があった高層階の客席2cに対しては、送風装置5により冷涼な外気が導入されるので、空調機により冷房することなく温熱環境の改善が可能となる。
また冷房要求が高層階、中層階の客席2b,2cにある場合には、図3(b)に示すように、共通空気経路11の高層階と中層階の分岐部間の切替ダンパー14bを開に移行すると共に、中層階と低層階の分岐部間の切替ダンパー14aを閉に移行する。
こうすることにより、図3(b)に示すように、冷房要求がある高層階、中層階の客席2b,2cに対して、送風装置5により冷涼な外気を導入して、温熱環境の改善が可能となる。
次に図4は各階の客席2a,2b,2cにおいて暖房が必要な場合において、大空間建築物1の天井付近の熱気溜まりの空気を暖房に利用する場合の機構の状態を示すもので、このモードでは、送風装置5に関する切替ダンパー10b、14cを開に移行すると共に、切替ダンパー10a,10cは閉に移行する。そして熱気溜まりの空気を暖房に利用する階の客席を選択するために、共通空気経路11の分岐部間の切替ダンパー14a、14bを操作する。
図4(a)に示すように高層階と中層階の分岐部間の切替ダンパー14bを閉に移行した場合には、空調装置3からの空調空気は、図3(a)と同様に低層階と中層階の客席2a,2bの夫々の暖房に供される一方、熱気溜まりの屋内空気がガラリ7b、フィルター8を通して屋内空気吸込経路9bに流入し、送風機6の吸込側から吐出側に流れ、空気経路15cを経て共通空気経路11に流入し、分岐部から分岐空気経路13cを経て空気吹出口12cから吹き出して客席2cの暖房に供することができる。
また図4(b)に示すように高層階と中層階の分岐部間の切替ダンパー14bを開に移行すると共に、中層階と低層階の分岐部間の切替ダンパー14aを閉に移行した場合には、空調装置3からの空調空気は、図3(b)と同様に低層階のみの客席2aの暖房に供される一方、熱気溜まりの屋内空気が分岐空気経路13b,13cを経て空気吹出口12b,12cから吹き出して客席2b,2cの暖房に供することができる。
こうしてこのモードでは、大空間建築物1の天井付近の熱気溜まりの空気を暖房に供することにより、排熱回収を効率的に行うことができる。
上述したように図3(a)、(b)に示すモードでは、冷房要求がある高層階、中層階の客席2b,2cに対して、送風装置5により冷涼な外気を導入して、温熱環境の改善を図るものであるが、次に図5(a)、(b)に示すモードでは、外気と天井付近の熱気溜まりの空気を混合して適温にした状態で、冷房要求のある階の客席に導入することができる。
即ち、図5(a)、(b)に示す機構の状態は、図4(a)、(b)に示す機構の状態から、切替ダンパー10cを開に移行したものであり、この状態とし、切替ダンパー10b,10cの夫々の開度を調整することにより、外気と天井付近の熱気溜まりの空気を混合して適温にした状態で、冷房要求のある階の客席に導入することができる。そして導入する階の客席は、図5(a)、(b)から明らかなように、共通空気経路11の分岐部間の切替ダンパー14a、14bの操作により選択することができる。
次に図6は各階の客席2a,2b,2cにおいて冷房が必要な場合の機構の状態を示すもので、このモードでは、切替ダンパー10a,10bは開、10c,14c,14dは閉として送風機6を運転すると共に、切替ダンパー14a,14bは開として空調装置3を冷房運転する。
このモードの運転では、空調装置3から空調空気吐出経路18を経て共通空気経路11に流れる空調空気、この場合、冷気は共通空気経路11から分岐部を経て分岐空気経路13a,13b,13cに流れ、夫々の空気吹出口12a,12b,12cから吹き出して、客席2a,2b,2cの夫々の冷房に供される。
一方、送風機6の運転により、大空間建築物1の天井付近の熱気溜まりの屋内空気が屋内側のガラリ7b、フィルター8を通して屋内空気吸込経路9bに流入し、送風機6の吸込側から吐出側に流れ、空気吐出経路9aを経て屋外側のフィルター8、ガラリ7aを経て屋外に排出される。
次に図7は冷房時において、客席2a,2b,2cの利用数が少ない場合における機構の状態を示すもので、このモードでは、送風装置5に関しては、切替ダンパー10b,10c,14cを閉とすると共に切替ダンパー10a,14dを開とし、また共通空気経路11に関しては切替ダンパー14aを閉とすると共に切替ダンパー14bを開とする。
このモードの運転においては、客席2b,2cにおける空気吹出口12b,12cは空気吸込口として作用する。即ち、中層階、高層階の客席2b,2cの上部の熱気溜まりの熱気は空気吹出口12b,12cから分岐空気経路13b,13cに流入し、次いで共通空気経路11から空気経路15dを経て送風機6の吸込側に至り、送風機6から、その吐出側の空気吐出経路9a、屋外側のフィルター8、ガラリ7aを経て屋外に排出される。一方、低層階の客席2aには、空調装置3からの空調空気が空気吹出口12aから吹き出されて冷房に供される。
この際、中層階、高層階の客席2b,2cの空気が空気吹出口12b,12cを経て排気されることにより、低層階の客席2aに吹き出された空調空気は、上昇して中層階、高層階を経て排気されることになるので、中層階、高層階においても温熱環境が改善される。
尚、この冷房時のモードにおいても、共通空気経路11の切替ダンパー14aを開とすると共に、切替ダンパー14bを閉とすれば、高層階の客席2cの上部の熱気溜まりの熱気のみを空気吹出口12cを経て屋外に排出することができ、低層階、中層階の客席2a,2bには、空調装置3からの空調空気を空気吹出口12a,12bから導入して冷房に供することができる。
次に本発明では、夏期及び冬期の空調負荷が大きい時期には、図8〜図10に示すように大空間建築物の利用形態に応じて、空調を利用者の居る必要な場所に限定する空調ゾーニングを設定することができる。尚、図8〜図10において、(a)、(b)は夫々夏期、冬期における機構の状態を示すものである。
即ち、空調ゾーニングは図中2点鎖線で囲んで示すように、図8では切替ダンパー14aを閉として低層階の客席2aにのみ限定しており、図9では切替ダンパー14aを開、切替ダンパー14bを閉として低層階と中層階の客席2a,2bを含み、図10では、低層階、中層階及び高層階の客席2a,2b,2cの全てを含めている。これらの空調ゾーニングのいずれにおいても、送風装置5に関しては、夏期においては(a)に示すように、切替ダンパー10c,14c,14dを閉、切替ダンパー10a,10bを開として送風機6を運転することにより、大空間建築物1の天井付近の熱気溜まりの屋内空気を屋外に排出しており、一方、冬期においては、(b)に示すように、切替ダンパー10a,10b,10c,14c,14dを全て閉として送風機の運転を停止している。
冷房時において客席2a,2b,2cに導入された空調空気は、客席側からフィールド側にも流れて行くので、フィールド側の冷房が少量で良い場合で、客席の利用がある場合には、上述した空調ゾーニングを設定することができる。また暖房時において、フィールド側において運動等が行われていて暖房が不要であり、客席側のみ暖房が必要な場合においても上述した空調ゾーニングを設定することができる。
次に図11は本発明を適用した大空間建築物の空調機構の第2の実施の形態の構成と動作を示す要部の系統図である。この第2の実施の形態は、第1の実施の形態の構成に加え、共通空気経路11には、低層階の客席2aの空気吹出口12aに至る分岐空気経路13aよりも下側にフィールド用の空気吹出口19に至るフィールド用空気経路20を分岐して設け、このフィールド用空気経路20に切替ダンパー21を設けると共に、フィールド用空気経路20の分岐部と、低層階の客席2aの空気吹出口12aに至る分岐空気経路13aの分岐部の間に切替ダンパー22を設けた構成であり、その他の構成要素は第1の実施の形態と同様であるので、図中の対応する構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
この第2の実施の形態では、上述した第1の実施の形態の動作に加えて、図11に示すように送風装置5における切替ダンパー10a,10b,10c,14c,14dを閉として送風機6の運転は停止すると共に、共通空気経路11の切替ダンパー14aを閉とし、更に切替ダンパー22とフィールド用空気経路20の切替ダンパー21を開として空調装置3を運転すると、空調装置3による空調空気は共通空気経路11から、分岐空気経路13aを経て低層階の客席2aの空気吹出口12aから吹き出されると共に、フィールド用空気経路20を経てフィールド用の空気吹出口19から吹き出されて、夫々空調に供される。
このような空調運転モードは、大空間建築物1の利用形態がフィールドと低層階の客席2aのみを利用する場合に適している。このような利用形態は、例えば、フィールドで行われているスポーツを、低層階の客席2aのみを利用して観戦する場合、式典や講演会等でフィールドにも座席を置き、低層階の客席2aと共に利用する場合に考えられる。
次に図12に示すように切替ダンパー22を閉として空調装置3を運転すると、空調装置3による空調空気は共通空気経路11からフィールド用空気経路20にのみ流れてフィールド用の空気吹出口19から吹き出され、空調に供される。
このようなモードの運転は、大空間建築物1の利用形態がフィールドのみを利用する場合に適している。このような利用形態は、例えばスポーツの練習を行う場合に考えられる。
次に図13〜図16は、本発明を適用した大空間建築物の空調機構の第3の実施の形態の構成と動作を示す系統図である。
この実施の形態においては、送風装置は2系統設けており、一方側の送風装置5を、上述した実施の形態と同様に共通空気経路11に接続すると共に、他方側の送風装置5’の送風機6’の吐出側と吸込側を夫々切替ダンパー14c’,14d’を介して第2の実施の形態におけるフィールド用の空気吹出口19に至るフィールド用空気経路20’に接続した構成である。即ち、この実施の形態は、図11に示す第2の実施の形態における空気吹出口19を設けた経路の他端側をフィールド用空気経路20’を介して送風装置5’に接続した構成である。このため第2の実施の形態に相当する構成要素には、図中に同一の符号を付して重複する説明は省略する。
ここで、2系統目の送風装置5’は、送風装置5と同様に送風機6’と、ガラリ7’と、フィルター8’と、ダクトにより構成した空気経路9’と切替ダンパー10’とを構成要素としており、給排気切替可能な構成である。即ち、送風装置5’には送風機6’の吐出側から屋内側のフィルター8’、ガラリ7a’に至る空気吐出経路9a’と、屋外側のガラリ7b’、フィルター8’から送風機6’の吸込側に至る外気吸込経路9b’と屋内側のガラリ7a’、フィルター8’から送風機6’の吸込側に至る屋内空気吸込経路9c’を設けると共に、夫々の経路9a’,9b’,9c’に切替ダンパー10a’,10b’,10c’を設けて、これらの切替ダンパー10a’,10b’,10c’の操作により給排気切替可能な構成としている。この実施の形態においても切替ダンパー10b’,10c’は、夫々の開度を調整可能としており、これらの開度を調整することにより、外気と天井付近の空気の混合バランスを任意に変更することができるように構成している。
尚、図13〜図16において、符号23はフィールドを構成する二重床であり、符号24は二重床23の空間を利用して屋内空気の排気を行うための排気用送風機である。また符号25は地中に構成した蓄熱部であり、この蓄熱部25を経て予熱又は予冷を行った外気を吸込口26から吸込経路27を経て空調装置3の吸込側に導入する構成としている。
次にこの実施の形態の動作を説明する。
まず図13は冷房時の機構の状態、即ち、冷房運転におけるモードの一つを示すものである。
送風装置5側においては、図8(a)と同様に切替ダンパー10a,10bは開、10c,14c,14dは閉として送風機6を運転すると共に、空調装置3側においては図11と同様に共通空気経路11の切替ダンパー14aは閉、切替ダンパー22とフィールド用空気経路20の切替ダンパー21を開として空調装置3を運転する。
一方、送風装置5’側においては、切替ダンパー10a’,10b’を開とすると共に、切替ダンパー10c’,14c’,14d’は閉として送風機6’を運転する。
この運転モードでは、空調装置3による空調空気は共通空気経路11から、分岐空気経路13aを経て低層階の客席2aの空気吹出口12aから吹き出されると共に、フィールド用空気経路20を経てフィールド用の空気吹出口19から吹き出されて、夫々空調に供される。一方、送風装置5において送風機6の運転により、大空間建築物1の天井付近の熱気溜まりの屋内空気が屋外に排出されると共に、送風装置5’において送風機6’の運転により、外気が大空間建築物1の上部に導入される。
この運転モードでは、フィールドと低層階の客席2aの冷房を行えると共に、天井付近の熱気を除去して、外気で換気することができる。
次にまず図14は暖房時の機構の状態、即ち、暖房運転におけるモードの一つを示すものである。
送風装置5側においては、図4(b)と同様に切替ダンパー10b、14cを開とすると共に、切替ダンパー10a,10cは閉として送風機6を運転する。一方、空調装置3側においては、共通空気経路11の切替ダンパー22を開、切替ダンパー14aとフィールド用空気経路20の切替ダンパー21を閉として空調装置3を運転する。
また、送風装置5’側においては、切替ダンパー10c’,14c’を開とすると共に、切替ダンパー10a’,10b’,14d’は閉として送風機6’を運転する。
この運転モードでは、空調装置3による空調空気は共通空気経路11から、分岐空気経路13aを経て低層階の客席2aの空気吹出口12aから吹き出される。一方、送風装置5により、熱気溜まりの屋内空気が共通空気経路11に流入し、分岐部から分岐空気経路13b,13cを経て空気吹出口12b,12cから吹き出して中層階、上層階の客席2b,2cの暖房に供することができる。そして更に送風装置5’により、熱気溜まりの屋内空気が送風装置5’からフィールド用空気経路20’を経て空気吹出口19から吹き出してフィールドの暖房に供することができる。
この運転モードは、低層階の客席2aの暖房を重視したものであり、低層階の客席2aのみを空調装置3により暖房し、暖房に供された後上昇して天井付近の熱気溜まりに至った熱気を送風装置5,5’を利用して、上層階の客席2b,2cとフィールドの暖房に供することができる。
次に図15は暖房時の機構の他の状態、即ち、暖房運転における他のモードを示すものである。
この運転モードにおいては、送風装置5側と空調装置3側の機構の状態は図14と同様であるが、送風装置5’側においては、切替ダンパー10c’,14c’に加えて切替ダンパー10b’を開とし、切替ダンパー10a’,14d’は閉として送風機6’を運転する。
この運転モードでは、空調装置3による空調空気は共通空気経路11から、分岐空気経路13aを経て低層階の客席2aの空気吹出口12aから吹き出される。一方、送風装置5により、熱気溜まりの屋内空気が共通空気経路11に流入し、分岐部から分岐空気経路13b,13cを経て空気吹出口12b,12cから吹き出して中層階、上層階の客席2b,2cの暖房に供することができる。
一方、送風装置5’により、外気が熱気溜まりの屋内空気と混合され、この際、切替ダンパー10b’,10c’の夫々の開度を調整することにより、外気と天井付近の熱気溜まりの空気を混合して適温にした状態で送風装置5’からフィールド用空気経路20’を経て空気吹出口19から吹き出す。、
この運転モードは、低層階の客席2aの暖房を重視し、低層階の客席2aのみを空調装置3により暖房し、暖房に供された後上昇して天井付近の熱気溜まりに至った熱気を送風装置5,5’を利用して、上層階の客席2b,2cとフィールドの暖房に供する際、フィールドに導入する空気は、外気と熱気溜まりの屋内空気が混合されたものとすることにより、冬期のスポーツ観戦等のようにフィールドに吹出す外気温度を上昇させて温熱環境を良好に保つ場合に適している。
以上の切替ダンパー10b’,10c’の夫々の開度の調整において、切替ダンパー10c’の開度を0、即ち閉とすると図16に示すように、送風装置5’により、外気のみが送風装置5’からフィールド用空気経路20’を経て空気吹出口19から吹き出す。
尚、以上に説明した第3の実施の形態では、送風装置は2系統であるが、それ以上の系統の送風装置を設けることもでき、それをどのように組み合わせるかも適宜である。また第3の実施の形態における運転モードは、図13〜図16に示したものに限らず、第1及び第2の実施の形態において説明した送風装置5側及び空調装置3側の多種類の運転モードを実行できることは勿論である。
また以上に説明した実施の形態において、外気と天井付近の熱気溜まりの空気を混合して導入する場合には、それらの混合割合を適宜に調整する手段を設けることができる。この調整手段は、外気の経路又は屋内空気の経路に適宜の流量調整手段を設ける等の周知の手段を適用することができる。
更に以上の実施の形態では、居住域空間として客席、特に階段式客席を例示したが、本発明の空調機構は、複数階の居住域空間を有する大空間建築物であれば、居住域空間の構成等は階段式客席に限らず適宜である。
本発明は以上の通り、送風装置側及び空調装置側の切替ダンパーを操作して経路を切り替えることにより、多様な動作モードでの空調・換気が可能であるから、上述したような数々の効果を奏するものであり、アリーナ、ドーム球場、体育館等の大空間建築物の空調機構として、産業上の利用可能性が極めて大である。
本発明の第1の実施の形態の構成を示す要部系統図である。 本発明の第1の実施の形態の動作を示す要部系統図である。 本発明の第1の実施の形態の他の動作を示す要部系統図である。 本発明の第1の実施の形態の更に他の動作を示す要部系統図である。 本発明の第1の実施の形態の更に他の動作を示す要部系統図である。 本発明の第1の実施の形態の更に他の動作を示す要部系統図である。 本発明の第1の実施の形態の更に他の動作を示す要部系統図である。 本発明の第1の実施の形態の更に他の動作を示す要部系統図である。 本発明の第1の実施の形態の更に他の動作を示す要部系統図である。 本発明の第1の実施の形態の更に他の動作を示す要部系統図である。 本発明の第2の実施の形態の構成と動作を示す要部系統図である。 本発明の第3の実施の形態の構成と動作を示す要部系統図である。 本発明の第4の実施の形態の構成と動作を示す要部系統図である。 本発明の第4の実施の形態の他の動作を示す要部系統図である。 本発明の第4の実施の形態の更に他の動作を示す要部系統図である。 本発明の第4の実施の形態の更に他の動作を示す要部系統図である。 従来方式による空調設備を示す要部系統図である。
符号の説明
1 大空間建築物
2a,2b,2c 階段式客席
3 空調装置
4 熱源
5,5’ 送風装置
6,6’ 送風機
7a,7b;7a’,7b’ ガラリ
8a,8b;8a’,8b’ フィルター
9a,9a’ 空気吐出経路
9b,9b’ 屋内空気吸込経路
9c,9c’ 外気吸込経路
10a,10b,10c;10a’,10b’,10c’ 切替ダンパー
11 共通空気経路
12a,12b,12c 空気吹出部
13a,13b,13c 分岐空気経路
14a,14b,14c,14d,14c’,14d’ 切替ダンパー
15c’,15d’ 空気経路
16 屋内空気吸込口
17 屋内空気吸込経路
18 空調空気吐出経路
19 空気吹出口
20,20’ フィールド用空気経路
21,22 切替ダンパー
23 二重床
24 排気用送風機
25 蓄熱部
26 吸込口
27 吸込経路

Claims (5)

  1. 複数階の居住域空間を有する大空間建築物の下部に空調装置を設置し、上部に給排気切替可能な送風装置を設けると共に、空調装置と送風装置間に共通空気経路を設け、共通空気経路には各階の居住域空間に対応する空気吹出口に至る空気経路を分岐して設けると共に分岐部間に切替ダンパーを設け、共通空気経路の上側は、夫々切替ダンパーを介して送風装置の送風機の吐出側と吸込側に接続して構成したことを特徴とする大空間建築物の空調機構。
  2. 複数階の客席とフィールド部分を有する大空間建築物の下部に空調装置を設置し、上部に給排気切替可能な送風装置を設けると共に、空調装置と送風装置間に共通空気経路を設け、共通空気経路には各階の客席に対応する空気吹出口に至る空気経路を分岐して設けると共に分岐部間に切替ダンパーを設け、共通空気経路の上側は、夫々切替ダンパーを介して送風装置の送風機の吐出側と吸込側に接続して構成したことを特徴とする大空間建築物の空調機構。
  3. 共通空気経路には、低層階の客席の空気吹出口に至る分岐空気経路よりも下側にフィールド用の空気吹出口に至るフィールド用空気経路を分岐して設け、このフィールド用空気経路に切替ダンパーを設けたことを特徴とする請求項2に記載の大空間建築物の空調機構。
  4. 共通空気経路には、フィールド用空気経路の分岐部と、低層階の客席の空気吹出口に至る分岐空気経路の分岐部の間に切替ダンパーを設けたことを特徴とする請求項3に記載の大空間建築物の空調機構。
  5. 送風装置は2系統以上設け、一方側の送風装置を共通空気経路に接続すると共に、他方側の送風装置の送風機の吐出側と吸込側を夫々切替ダンパーを介してフィールド用の空気吹出口に至る空気経路に接続したことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の大空間建築物の空調機構。
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