JP4953797B2 - 樹脂製品の成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、中心軸に沿って所定深さの軸穴を有する樹脂製品のその軸穴の底部に穴を形成する樹脂製品の成形方法に関し、詳しくは、樹脂製品の軸穴の内周面にウエルドが発生するのを防止すると共に、軸穴の底部の穴を製品の成形と同時に形成しようとする樹脂製品の成形方法に係るものである。
従来の樹脂製品において、中心軸に沿って結合ピンや回転軸等の軸部材を圧入するための軸穴は、一般に、貫通穴として形成する場合が多かった。この場合、例えば図11に示すように、樹脂製品の形を形作る成形金型31に形成されたキャビティ32には、そのキャビティ32を貫いて軸部材の径と略等しい径のセンターピン33が立てられ、キャビティ32の側面にサイドゲート34を設けてセンターピン33の中心軸に直交する側方からキャビティ32内に溶融樹脂35を注入するようになっていた。
また、サイドゲート34の代わりに、図11に符号37を付して示すように、キャビティ32の上端部にてセンターピン33の中心軸に平行に延びるピンゲートを設け、このピンゲート37から前記キャビティ32の内側面とセンターピン33の外側面との間の空間部に向けて溶融樹脂35を注入する場合もあった。
図11において、サイドゲート34から注入された溶融樹脂35は、図12に示すように、センターピン33の側面に衝突してそこで矢印で示す左右二方向に別れ、センターピン33を包み込むようにして流れていく。そして、二方向に流れた溶融樹脂35は、矢印で示す流れの先端がサイドゲート34と反対側のセンターピン33の側面で合流する。この場合、溶融樹脂35の流れの先端は、冷えて温度が低下しているので、二方向から合流した溶融樹脂35は混合せず、この合流部にウエルド36が発生することになる。その後、図11において、成形金型31の上部材を開いてセンターピン33の周りに配設されたスリーブピン38を突き上げることにより、中心軸に沿って貫通穴が形成された樹脂製品が押し出される。
また、図11において、サイドゲート34の代わりに、ピンゲート37から溶融樹脂35を注入した場合も、図12に示すと同様の状態で溶融樹脂35がセンターピン33を包み込むようにして流れて行き、ピンゲート37が位置する側と反対側のセンターピン33の側面で合流して、その合流部にウエルド36が発生することになる。
このように軸穴の内周面にウエルド36の発生した樹脂製品のその軸穴に軸部材を圧入した場合には、ウエルド36の発生した部分で樹脂製品の強度が低下することがあり、ウエルド36の部分で樹脂製品が割れるという問題があった。また、樹脂製品が回転体である場合には、ウエルド36の発生部に段差が生じ、重量バランスが偏ることにより、回転の安定性を欠くという問題があった。
このようなウエルド36の発生を防止するためには、図13に示すように、キャビティ32内にセンターピン33の先端面33aを、キャビティ32の頂部32aの手前側に所定の距離を置いた状態で配置し、センターピン33の中心軸の延長上にてキャビティ32の頂部32aにピンゲート37を設ければよい。これにより、ピンゲート37から注入された溶融樹脂35は、図14に示すようにセンターピン33の先端面33aに衝突して矢印で示すように放射状に広がり、その後、図13に示すようにセンターピン33を包み込むようにしてセンターピン33の後端部33b側に向かってキャビティ32内を一様に流れて行く。したがって、この場合は、溶融樹脂35の矢印で示す流れの先端が互いにぶつかることがなく、ウエルド36が発生しない。その後、図13において、成形金型31の上部材を開いてセンターピン33の周りに配設されたスリーブピン38を突き上げることにより、中心軸に沿って貫通穴が形成された樹脂製品が押し出される。
しかし、この場合は、軸部材を圧入するために樹脂製品に形成された軸穴は、袋穴状となり、軸部材を圧入する際に袋穴内の空気が逃げられず圧縮されて、軸部材の圧入が妨げられるという問題があった。
そこで、このような問題に対処して、樹脂製品に軸部材を圧入するための支持穴を所定深さで形成し、その支持穴の底部に穴を形成して軸部材の圧入時に穴内部の空気をその穴から外に逃し、空気が穴内部で圧縮されて軸部材の抜け方向に力が働くのを防止するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−268513号公報(図1)
しかし、このような従来の樹脂製品において、その中心軸に沿って形成された軸穴の内周面にウエルドが発生するのを防止すると共に、その軸穴の底部に穴を形成するためには、図13に示すように、センターピン33の中心軸の延長上にてキャビティ32の頂部32aにピンゲート37を設け、このピンゲート37からキャビティ32内に溶融樹脂35を注入して固化し、ピンゲート37を切って樹脂製品を完成した後、特許文献1に示されるように、樹脂製品の軸穴の底部に穴を後加工により形成することとなる。この場合は、穴の後加工によって加工工数が増えて製品のコストが高くなるという問題がある。
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、樹脂製品の中心軸に沿って形成された軸穴の内周面にウエルドが発生するのを防止すると共に、軸穴の底部の穴を製品の成形と同時に形成しようとする樹脂製品の成形方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明による樹脂製品の成形方法は、一方端に底部を有し中心軸に沿って所定深さの軸穴を有する樹脂製品の形を形作るキャビティが形成され、このキャビティ内に前記軸穴を形成するための棒状部材が配置され、前記キャビティの外部にて前記棒状部材の軸方向の延長線上で前記キャビティに向けて延びる樹脂流路が形成され、この樹脂流路の終端側に向けてゲートスプルー及び、前記キャビティに連通してキャビティ内に溶融樹脂を注入するゲートが連続して形成されると共に、前記ゲートのゲート径が前記ゲートスプルーの径に対して小さくなるように形成されており、前記棒状部材の先端面にて前記ゲートに対向してそのゲート径と略等しい幅を有する突部が形成され、前記ゲート径よりも前記棒状部材の先端面の突部から前記ゲートまでの距離の方が小さくなるように前記棒状部材が前記キャビティ内に配置された成形金型を用い、前記樹脂流路を介して前記ゲートから前記キャビティ内に前記溶融樹脂を注入して固化させ、前記樹脂流路及び前記ゲート内で固化した樹脂を前記ゲート近傍で引きちぎる際に、前記キャビティ内で固化した樹脂製品部材の前記ゲートに繋がる部分の樹脂も一緒に引きちぎって、前記樹脂製品の軸穴の底部に穴を形成するものである。
また、前記棒状部材の先端面に設けられた前記突部の断面形状は、先細りのテーパー状に形成されている
第2の発明による樹脂製品の成形方法は、一方端に底部を有し中心軸に沿って所定深さの軸穴を有する樹脂製品の形を形作るキャビティが形成され、このキャビティ内に前記軸穴を形成するための棒状部材が配置され、前記キャビティの外部にて前記棒状部材の軸方向の延長線上で前記キャビティに向けて延びる樹脂流路が形成され、この樹脂流路の終端側に向けてゲートスプルー及び、前記キャビティに連通してキャビティ内に溶融樹脂を注入するゲートが連続して形成されると共に、前記ゲートのゲート径が前記ゲートスプルーの径に対して小さくなるように形成されており、このゲート径よりも前記棒状部材の先端面から前記ゲートまでの距離の方が小さくなるように前記棒状部材が前記キャビティ内に配置された成形金型を用い、前記樹脂流路を介して前記ゲートから前記キャビティ内に前記溶融樹脂を注入して固化させ、前記キャビティ内で固化した樹脂製品部材の前記ゲートに繋がる部分の樹脂製品にて前記ゲートの周囲に、前記キャビティの内側に向けて所定深さの切欠き溝を形成し、前記樹脂流路及び前記ゲート内で固化した樹脂を前記ゲート近傍で引きちぎる際に、前記キャビティ内で固化した樹脂製品部材の前記ゲートに繋がる部分の樹脂も一緒に引きちぎって、前記樹脂製品の軸穴の底部に穴を形成するものである
第3の発明による樹脂製品の成形方法は、一方端に底部を有し中心軸に沿って所定深さの軸穴を有する樹脂製品の形を形作るキャビティが形成され、このキャビティ内に前記軸穴を形成するための棒状部材が配置され、前記キャビティの外部にて前記棒状部材の軸方向の延長線上で前記キャビティに向けて延びる樹脂流路が形成され、この樹脂流路の終端側に向けてゲートスプルー及び、前記キャビティに連通してキャビティ内に溶融樹脂を注入するゲートが連続して形成されると共に、前記ゲートのゲート径が前記ゲートスプルーの径に対して小さくなるように形成されており、このゲート径よりも前記棒状部材の先端面から前記ゲートまでの距離の方が小さくなるように前記棒状部材が前記キャビティ内に配置された成形金型を用い、前記樹脂流路を介して前記ゲートから前記キャビティ内に前記溶融樹脂を注入して固化させ、前記キャビティ内で固化した樹脂製品部材の前記ゲートに繋がる部分の樹脂製品にて前記ゲートのゲート径に対応する部分に、前記樹脂製品の軸穴の底部から前記ゲートに向けて所定深さの切欠き溝を形成し、前記樹脂流路及び前記ゲート内で固化した樹脂を前記ゲート近傍で引きちぎる際に、前記キャビティ内で固化した樹脂製品部材の前記ゲートに繋がる部分の樹脂も一緒に引きちぎって、前記樹脂製品の軸穴の底部に穴を形成するものである
第4の発明による樹脂製品の成形方法は、一方端に底部を有し中心軸に沿って所定深さの軸穴を有する樹脂製品の形を形作るキャビティが形成され、このキャビティ内に前記軸穴を形成するための棒状部材が配置され、前記キャビティの外部にて前記棒状部材の軸方向の延長線上で前記キャビティに向けて延びる樹脂流路が形成され、この樹脂流路の終端側に向けてゲートスプルー及び、前記キャビティに連通してキャビティ内に溶融樹脂を注入するゲートが連続して形成されると共に、前記ゲートのゲート径が前記ゲートスプルーの径に対して小さくなるように形成されており、前記棒状部材の先端部を前記ゲートのゲート径よりも小さい外径に形成し、前記ゲートに接近させてゲートの中心部に位置させ、前記ゲート径よりも前記棒状部材の先端部から前記ゲートまでの距離の方が小さくなるように前記棒状部材が前記キャビティ内に配置された成形金型を用い、前記樹脂流路を介して前記ゲートから前記キャビティ内に前記溶融樹脂を注入して固化させ、前記樹脂流路及び前記ゲート内で固化した樹脂を前記ゲート近傍で引きちぎる際に、前記キャビティ内で固化した樹脂製品部材の前記ゲートに繋がる部分の樹脂も一緒に引きちぎって、前記樹脂製品の軸穴の底部に穴を形成するものである
請求項1に係る発明によれば、一方端に底部を有し中心軸に沿って所定深さの軸穴を有する樹脂製品の形を形作るキャビティが形成され、このキャビティ内に軸穴を形成するための棒状部材が配置され、キャビティに連通してキャビティ内に溶融樹脂を注入するゲートが形成されると共に、ゲートのゲート径がゲートスプルーの径に対して小さくなるように形成されており、前記棒状部材の先端面にて前記ゲートに対向してそのゲート径と略等しい幅を有する突部が形成され、前記ゲート径と、棒状部材の先端面の突部からゲートまでの距離とは、ゲート径よりも棒状部材の先端面の突部からゲートまでの距離の方が小さくなるように棒状部材がキャビティ内に配置された成形金型のキャビティ内に、樹脂流路を介してゲートから溶融樹脂を注入して固化させ、キャビティ内で固化した樹脂製品部材の軸穴底部の肉厚がゲート直下においてゲート径よりもさらに薄くなり、樹脂流路及びゲート内で固化した樹脂をゲート近傍で引きちぎる際、下端角部における応力の集中により、ゲートに繋がる部分の樹脂も一緒に容易に引きちぎられて、樹脂製品の軸穴の底部に穴を形成することができる。また、棒状部材の先端面に設けられた突部のエッジに対応した樹脂製品部材の角部に応力を集中させることができ、この部分に亀裂を発生し易くすることができる。したがって、穴の形成をより確実に行うことができる。また、キャビティ内に配置された棒状部材の先端面に突部を設けたことにより、キャビティ内で固化した樹脂製品部材の軸穴底部の肉厚がゲート直下においてゲート径よりも薄くなり、樹脂材料が減少してコスト安を図ることができる
また、請求項に係る発明によれば、前記棒状部材の先端面に設けられた前記突部の断面形状は、先細りのテーパー状に形成されていることにより、上述と同様の状態で、前記ゲートに繋がる部分の樹脂も一緒に容易に引きちぎられて、前記樹脂製品の軸穴の底部に穴を形成することができる
さらに、請求項に係る発明によれば、キャビティ内で固化した樹脂製品部材のゲートの周囲に形成された所定深さの切欠き溝の存在によって、樹脂流路及びゲート内で固化した樹脂をゲート近傍で引きちぎる際、切欠き溝の先端角部における応力の集中により、切欠き溝の先端角部から肉厚方向に亀裂が発生してゲートに繋がる部分の樹脂も一緒に引きちぎられて、樹脂製品の軸穴の底部に穴を形成することができる。
また、請求項に係る発明によれば、キャビティ内で固化した樹脂製品部材のゲート径に対応する部分に形成された所定深さの切欠き溝の存在によって、樹脂流路及びゲート内で固化した樹脂をゲート近傍で引きちぎる際、切欠き溝の先端角部における応力の集中により、該切欠き溝の先端角部から肉厚方向に亀裂が発生してゲートに繋がる部分の樹脂も一緒に引きちぎられて、樹脂製品の軸穴の底部に穴を形成することができる。
さらに、請求項に係る発明によれば、キャビティ内で固化した樹脂製品部材がゲート内で固化した樹脂に繋がるゲート近傍にてゲート径よりも小さい断面部分が形成され、樹脂流路及びゲート内で固化した樹脂をゲート近傍で引きちぎる際、下端角部における応力の集中により、ゲートに繋がる部分の樹脂も一緒に引きちぎられて、樹脂製品の軸穴の底部に穴を形成することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2は本発明による樹脂製品の成形方法の実施形態を示す工程図であり、図1(a)〜図1(c)は工程の前半部を示す中央縦断面図であり、図2(a)及び(b)は工程の後半部を示す中央縦断面図である。この樹脂製品の成形方法は、一方端に底部を有し中心軸に沿って所定深さの軸穴を有する樹脂製品のその軸穴の底部に穴を形成するものであり、溶融樹脂注入・固化工程と、ゲート切断工程と、製品取出し工程とを行う。以下、例えば円筒状の樹脂製品を射出成形する場合について、工程順に説明する。
先ず、図1(a)に示すような樹脂製品の形を形作るキャビティ2が形成された成形金型1を図示省略の射出成形装置の所定位置に配置する。この成形金型1は、キャビティ2に溶融樹脂5を充填して樹脂製品を成形するためのものであり、キャビティ2内に前記軸穴を形成するための棒状部材が配置され、キャビティ2の外部にて前記棒状部材の軸方向の延長線上でキャビティ2に向けて延びる樹脂流路が形成され、この樹脂流路の終端側に向けてゲートスプルー及び、キャビティ2に連通してキャビティ2内に溶融樹脂5を注入するゲートが連続して形成されると共に、前記ゲートのゲート径が前記ゲートスプルーの径に対して小さくなるように形成されており、このゲート径と、前記棒状部材の先端面から前記ゲートまでの距離とは、ゲート径よりも前記棒状部材の先端面から前記ゲートまでの距離の方が小さくなるように前記棒状部材がキャビティ2内に配置されて成る。具体的には、図1(a)に示すように、第1のプレート7と、第2のプレート8と、第3のプレート9とを備えて成る。
第1のプレート7は、後述の第2のプレート8と組み合わせて樹脂製品の形を形作るキャビティ2を形成するものであり、図3に示すように中央部に樹脂製品の外形と同じ内周面を有する円筒形穴10を上下に形成し、射出成形装置に固定されている。この第1のプレート7に形成された円筒形穴10の中心部には、丸棒状のセンターピン3が配置されている。このセンターピン3は、樹脂製品に回転軸等の軸部材を圧入する所定深さの軸穴を形成するための棒状部材となるもので、その先端面3aを第2のプレート8の下端面8aに接近させて配置している。また、円筒形穴10の内周面10aとセンターピン3の外周面3cとの間には、円管状のスリーブピン11が設けられている。このスリーブピン11は、樹脂製品を成形金型1から押し出すものであり、その外周面11aを円筒形穴10の内周面10aに摺接し、その内周面11bをセンターピン3の外周面3cに摺接して矢印で示す上下方向に移動可能となっている。そして、円筒形穴10の内周面10aと、センターピン3の外周面3c及びその先端面3aと、スリーブピン11の上端面11cと、第2のプレート8の下端面8aとに囲まれた空間が樹脂製品の形を形作るキャビティ2となる。
第1のプレート7の上部には、図1(a)に示すように、第2のプレート8が重ねて設けられている。この第2のプレート8は、第1のプレート7に対して上下方向に動かすことができるものであり、第1のプレート7の円筒形穴10内に配置されたセンターピン3の中心軸に略一致させて上下方向に貫通する第1の流路12を形成し、その下端部にはキャビティ2に連通してキャビティ2内に溶融樹脂5を注入するピンゲート(以下単に「ゲート」と記載)4が形成されている。さらに、第2のプレート8の上部には、第1の流路12に連続する第2の流路13が形成された部材が配置されている(後述)。この第2のプレート8に形成された第1の流路12と第2の流路13とで溶融樹脂5を第1のプレート7に形成されたキャビティ2に導く樹脂流路15を形成している。
第2のプレート8の上部には、第3のプレート9が重ねて設けられている。この第3のプレート9は、第1のプレート7及び、または第2のプレート8に対して上下方向に動かすことができるものであり、第2のプレート8に形成された第1の流路12に連続する第2の流路13の上端部側にランナーロックピン14が配設され、その下端部にアンダーカット部14aを設けている。
そして、このような状態で、図3に示すように、キャビティ2内に配置されたセンターピン3の先端面3aをキャビティ2のゲート4側の端面(第2のプレート8の下端面8aと一致)に接近させて対向配置し、キャビティ2内で固化した樹脂製品部材における軸穴底部の肉厚tが、ゲート4からキャビティ2に連通するゲート径dの寸法よりも薄くされる。例えば、ゲート径dは約2mmとされ、軸穴底部の肉厚tは約0.5mmとされる。なお、図3において、ゲート4のキャビティ2内への注入口部の側壁は、第2のプレート8の下端面8aに対して角度θ(例えば約60度)で傾斜しており、キャビティ2内への注入口部が先細りに絞られている。ここで、ゲート4とは、寸法dで開けられた円形穴の領域をいい、また、側壁が角度θで傾斜して断面が台形状に形成されたキャビティ2内への注入口部をゲートスプルー(符号27)という。この場合、ゲート4のゲート径dは、ゲートスプルー27の台形状の太径部に対して小さくなるように形成されている。
次に、図1(b)に示す溶融樹脂注入・固化工程においては、先ず、射出成形装置から供給される溶融樹脂5を、成形金型1に形成された樹脂流路15を介してその終端のゲート4から成形金型1のキャビティ2内に注入する。この場合、ゲート4が第1のプレート7の円筒形穴10内に配置されたセンターピン3の軸方向の延長線上にてその中心軸に略一致させて設けられているので、注入された溶融樹脂5は、図13に示すと同様に、センターピン3の先端面3aに衝突して放射状に広がり、その後センターピン3を包み込むようにしてセンターピン3の後端部3b側に向かってキャビティ2内を一様に流れて行く。したがって、溶融樹脂5の矢印で示す流れの先端が互いにぶつかることがないので、図11に示すようなウエルド36は発生しない。
そして、成形金型1に形成されたキャビティ2内に溶融樹脂5が十分に充填されると、溶融樹脂5の注入が止められ、樹脂が冷却されて固化する。
次に、図1(c)に示すゲート切断工程においては、樹脂が十分に固化すると、第3のプレート9が矢印Aで示すように上方に開かれる。このとき、第2のプレート8に形成された第2の流路13の上端部側に配設されたランナーロックピン14の下端部にはアンダーカット部14aが設けられているので、このアンダーカット部14aに樹脂流路15内で固化した樹脂16aが係止される。そのため、第3のプレート9を矢印A方向に開くと、樹脂流路15内で固化した樹脂16aは、第2のプレート8のゲート4の注入口部においてキャビティ2内で固化した樹脂から引きちぎられて樹脂流路15内から引き抜かれる。
ここで、図1(b)に示す溶融樹脂注入・固化工程において、成形金型1に形成されたキャビティ2内に注入された溶融樹脂5が固化した状態を図4に示す。この図4では、図3に示すゲート4からキャビティ2内に注入されて固化した樹脂製品部材18′のゲートスプルー27前後の部分を拡大して示している。この場合、キャビティ2内で固化した樹脂製品部材18′における軸穴底部の肉厚tが、ゲート4のゲート径dの寸法よりも薄く(例えば1/4程度)されているので、ゲート4内で固化した樹脂に図4において矢印Aのように上向きの力が加わると、ゲートスプルー27で絞られた下端角部28に応力が集中し、下端角部28において肉厚t方向に亀裂rが発生してゲート4に繋がる部分16b(図1(c)参照)が一緒に引きちぎられる。これによって、図5に示すように樹脂製品18の軸穴19の底部19aに穴17が形成される。
さらに、図2に示す製品取出し工程に進んで、先ず、図2(a)に示すように、第2のプレート8が第1のプレート7に対して矢印B方向に開かれて樹脂製品18の端部18aが露出される。次に、図2(b)に示すスリーブピン11を矢印Cで示すように上方に突き上げて、樹脂製品18を第1のプレート7から取り出す。このようにして、図5に示すように、中心軸に沿って所定深さに形成された軸穴19の底部19aに穴17を設けた樹脂製品18が完成する。これにより、樹脂製品18の成形と同時に軸穴19の底部に穴17を形成することができ、樹脂製品18の製造が容易になる。
図6は、成形金型1のキャビティ2の第1の変形例を示す中央縦断面図である。この変形例は、キャビティ2内に配置されたセンターピン3の先端面3aに、ゲート4に対向してそのゲート径dの寸法と略等しい幅を有する突部20を設けてキャビティ2を形成するようにしたものである。これにより、キャビティ2内で固化した樹脂製品部材18′の軸穴底部19a(図5参照)の肉厚t′がゲート4の注入口部直下においてゲート径dの寸法よりもさらに薄くなり、樹脂流路15及びゲート4内で固化した樹脂をゲート4の注入口部で引きちぎる際、ゲートスプルー27で絞られた下端角部28における応力の集中により、ゲート4に繋がる部分の樹脂も一緒に容易に引きちぎられて、樹脂製品18の軸穴19の底部19aに穴17が形成される。また、センターピン3の先端面3aに設けられた突部20のエッジ20aに対応した樹脂製品部材18′の角部に応力を集中させることもでき、下端角部28からエッジ20aにわたる部分に亀裂をより発生し易くすることができる。したがって、図5に示すような穴17の形成をより確実に行うことができる。
図7は、成形金型1のキャビティ2の第2の変形例を示す中央縦断面図である。この変形例は、図6に示すセンターピン3の先端面3aに設けられた突部20の断面形状を、先細りのテーパー状に形成してキャビティ2を形成するようにしたものである。この場合も、図6に示すと同様に、樹脂流路15及びゲート4内で固化した樹脂をゲート4の注入口部で引きちぎる際、ゲートスプルー27で絞られた下端角部28における応力の集中により、ゲート4に繋がる部分の樹脂も一緒に容易に引きちぎられて、樹脂製品18の軸穴19の底部19aに穴17が形成される。また、センターピン3の先端面3aに設けられた突部20のエッジ20aに対応した樹脂製品部材18′の角部に応力を集中させることができ、下端角部28とエッジ20aとの間に亀裂を発生し易くすることができる。
図8は、成形金型1のキャビティ2の第3の変形例を示す中央縦断面図である。この変形例は、キャビティ2内で固化した樹脂製品部材18′のゲート4に繋がる部分の樹脂製品にてゲート4の周囲に、キャビティ2の内側に向けて所定深さの切欠き溝22を形成するようにしてキャビティ2を形成するものである。この場合、成形金型1の第2のプレート8において、ゲート4を形成する部分に、下向きのリング状の突起部23が突出されている。この突起部23は、例えば約30度〜80度の角度で先細りの断面形状に形成され、突起部23の先端部23aはセンターピン3の先端面3a側に向って延びている。ここで、突起部23の先端部23aとセンターピン3の先端面3aとの間の距離は、ゲート4のゲート径dの寸法よりも小さく(例えば1/4程度)されている。この突起部23の存在により、キャビティ2内に溶融樹脂5を注入すると、樹脂製品部材18′には、ゲート4の周囲にて下方に延びた切欠き溝22が形成される。
図8の変形例においては、図4に示すと同様に、ゲート4内で固化した樹脂に矢印Aのように上向きの力が加わると、ゲート4の周囲にて下方に延びたリング状の突起部23の先端部23aに応力が集中し、突起部23の先端部23aからセンターピン3の先端面3aに向って肉厚方向に亀裂rが発生してゲート4に繋がる部分16b(図1(c)参照)が一緒に引きちぎられる。これによって、図5に示すように樹脂製品18の軸穴19の底部19aに穴17が形成される。
図9は、成形金型1のキャビティ2の第4の変形例を示す中央縦断面図である。この変形例は、キャビティ2内で固化した樹脂製品部材18′のゲート4に繋がる部分の樹脂製品にてゲート4のゲート径dに対応する部分に、樹脂製品18の軸穴19の底部19aからゲート4に向けて所定深さの切欠き溝24を形成するようにしてキャビティ2を形成するものである。この場合、センターピン3の先端面3aにおいて、ゲート4の周囲に対応する部分に、上向きのリング状の突起部25が突出されている。この突起部25は、例えば約30度〜80度の角度で先細りの断面形状に形成され、突起部25の先端部25aはゲート4側に向って延びている。ここで、突起部25の先端部25aとゲート4との間の距離は、ゲート4のゲート径dの寸法よりも小さく(例えば1/4程度)されている。この突起部25の存在により、キャビティ2内に溶融樹脂5を注入すると、樹脂製品部材18′には、センターピン3の先端面3a側にてゲート4の周囲に向けて上方に延びた切欠き溝24が形成される。
図9の変形例においては、図4に示すと同様に、ゲート4内で固化した樹脂に矢印Aのように上向きの力が加わると、センターピン3の先端面3a側にてゲート4の周囲に向けて上方に延びたリング状の突起部25の先端部25aに応力が集中し、突起部25の先端部25aからゲートスプルー27の下端角部28に向って肉厚方向に亀裂rが発生してゲート4に繋がる部分16b(図1(c)参照)が一緒に引きちぎられる。これによって、図5に示すように樹脂製品18の軸穴19の底部19aに穴17が形成される。なお、切欠き溝24は、約30度〜80度の角度の先細りの断面形状に限られず、例えばI字形の断面形状に形成してもよい。
図10は、成形金型1のキャビティ2の第5の変形例を示す中央縦断面図である。この変形例は、キャビティ2内に配置されたセンターピン3の先端部26を、ゲート4のゲート径dの寸法よりも小さい(例えば1/2程度)外径に形成し、ゲート4に接近させてゲート4の中心部に位置させてキャビティ2を形成するものである。この場合、センターピン3の先端面3aにおいて丸棒状の軸部材26bが突出され、先端部26はゲート4の中心部に向けて延長されている。ここで、センターピン3の軸部材26bのエッジ26aとゲート4の内周縁との間の距離は、ゲート4のゲート径dの寸法よりも小さく(例えば1/2〜1/4程度)されている。この軸部材26bの存在により、キャビティ2内に溶融樹脂5を注入すると、ゲート4の内側においてゲート径dの寸法よりも小さい断面部分が形成される。
図10の変形例においては、図4に示すと同様に、ゲート4内で固化した樹脂に矢印Aのように上向きの力が加わると、ゲート4の内側においてゲート径dの寸法よりも小さい断面部分に応力が集中し、ゲートスプルー27の下端角部28と軸部材26bのエッジ26aとの間の部分においてやや斜め下に傾斜する亀裂rが発生してゲート4に繋がる部分が一緒に引きちぎられる。これによって、図5に示すように樹脂製品18の軸穴19の底部19aに穴17が形成される。なお、センターピン3の先端面3aに突出される軸部材26bは、丸棒状に限られず、断面四角形などの多角形棒状であってもよい。
なお、以上の説明においては、ゲート4を介してキャビティ2内に溶融樹脂5を注入する樹脂流路15が、キャビティ2内に配置されたセンターピン3の中心軸の延長線上に略一致して設けられている場合を示したが、本発明はこれに限られず、センターピン3の中心軸の延長線に対して或る角度で傾斜させて設けてもよい。或いは、センターピン3の中心軸の延長線に平行の状態にて、センターピン3の直径の幅内で左右にずらして設けてもよい。
また、成形される樹脂製品18が円筒状である場合について説明したが、これに限られず、軸部材である結合ピンや回転軸等を圧入する軸穴19が形成された樹脂製品18であれば、例えばウオームギヤ、その他の樹脂製品等であっても同様に適用することができる。
本発明による樹脂製品の成形方法の実施形態を示す工程図であり、工程の前半部を示す中央縦断面図である。 本発明による樹脂製品の成形方法の実施形態を示す工程図であり、工程の後半部を示す中央縦断面図である。 本発明の実施に使用される成形金型のキャビティを拡大して示す中央縦断面図である。 図1(b)に示す溶融樹脂注入・固化工程において、成形金型に形成されたキャビティ内に注入された溶融樹脂が固化した状態を示す要部断面図である。 所定深さの軸穴の底部に穴を形成した樹脂製品を示す斜視図である。 成形金型のキャビティの第1の変形例を示す中央縦断面図である。 成形金型のキャビティの第2の変形例を示す中央縦断面図である。 成形金型のキャビティの第3の変形例を示す中央縦断面図である。 成形金型のキャビティの第4の変形例を示す中央縦断面図である。 成形金型のキャビティの第5の変形例を示す中央縦断面図である。 キャビティの側面にゲートを設けた場合に、樹脂製品の軸穴の内周面にウエルドが発生することを説明する中央縦断面図である。 キャビティの側面にゲートを設けた場合に、樹脂製品の軸穴の内周面にウエルドが発生することを説明する図であり、図11のX−X線断面図である。 センターピンの中心軸の延長上にてキャビティの頂部にゲートを設けた場合の溶融樹脂の流れを説明する中央縦断面図である。 センターピンの中心軸の延長上にてキャビティの頂部にゲートを設けた場合の溶融樹脂の流れを説明する図であり、図13のY−Y線断面図である。
符号の説明
1…成形金型
2…キャビティ
3…センターピン
3a…センターピンの先端面
4…ゲート(ピンゲート)
5…溶融樹脂
7…第1のプレート
8…第2のプレート
8a…第2のプレートの下端面
9…第3のプレート
15…樹脂流路
17…穴
18…樹脂製品
18′…樹脂製品部材
19…樹脂製品の軸穴
19a…軸穴の底部
20…突部
22,24…切欠き溝
23,25…リング状の突起部
26…センターピンの先端部
26b…センターピンの軸部材
27…ゲートスプルー
28…ゲートスプルーの下端角部
d…ゲート径
t…軸穴底部の肉厚
r…樹脂製品部材の亀裂

Claims (5)

  1. 一方端に底部を有し中心軸に沿って所定深さの軸穴を有する樹脂製品の形を形作るキャビティが形成され、このキャビティ内に前記軸穴を形成するための棒状部材が配置され、前記キャビティの外部にて前記棒状部材の軸方向の延長線上で前記キャビティに向けて延びる樹脂流路が形成され、この樹脂流路の終端側に向けてゲートスプルー及び、前記キャビティに連通してキャビティ内に溶融樹脂を注入するゲートが連続して形成されると共に、前記ゲートのゲート径が前記ゲートスプルーの径に対して小さくなるように形成されており、前記棒状部材の先端面にて前記ゲートに対向してそのゲート径と略等しい幅を有する突部が形成され、前記ゲート径よりも前記棒状部材の先端面の突部から前記ゲートまでの距離の方が小さくなるように前記棒状部材が前記キャビティ内に配置された成形金型を用い、
    前記樹脂流路を介して前記ゲートから前記キャビティ内に前記溶融樹脂を注入して固化させ、
    前記樹脂流路及び前記ゲート内で固化した樹脂を前記ゲート近傍で引きちぎる際に、前記キャビティ内で固化した樹脂製品部材の前記ゲートに繋がる部分の樹脂も一緒に引きちぎって、前記樹脂製品の軸穴の底部に穴を形成する、
    ことを特徴とする樹脂製品の成形方法。
  2. 前記棒状部材の先端面に設けられた前記突部の断面形状は、先細りのテーパー状に形成されていることを特徴とする請求項記載の樹脂製品の成形方法。
  3. 一方端に底部を有し中心軸に沿って所定深さの軸穴を有する樹脂製品の形を形作るキャビティが形成され、このキャビティ内に前記軸穴を形成するための棒状部材が配置され、前記キャビティの外部にて前記棒状部材の軸方向の延長線上で前記キャビティに向けて延びる樹脂流路が形成され、この樹脂流路の終端側に向けてゲートスプルー及び、前記キャビティに連通してキャビティ内に溶融樹脂を注入するゲートが連続して形成されると共に、前記ゲートのゲート径が前記ゲートスプルーの径に対して小さくなるように形成されており、このゲート径よりも前記棒状部材の先端面から前記ゲートまでの距離の方が小さくなるように前記棒状部材が前記キャビティ内に配置された成形金型を用い、
    前記樹脂流路を介して前記ゲートから前記キャビティ内に前記溶融樹脂を注入して固化させ、
    前記キャビティ内で固化した樹脂製品部材の前記ゲートに繋がる部分の樹脂製品にて前記ゲートの周囲に、前記キャビティの内側に向けて所定深さの切欠き溝を形成し、
    前記樹脂流路及び前記ゲート内で固化した樹脂を前記ゲート近傍で引きちぎる際に、前記キャビティ内で固化した樹脂製品部材の前記ゲートに繋がる部分の樹脂も一緒に引きちぎって、前記樹脂製品の軸穴の底部に穴を形成する、
    ことを特徴とする樹脂製品の成形方法。
  4. 一方端に底部を有し中心軸に沿って所定深さの軸穴を有する樹脂製品の形を形作るキャビティが形成され、このキャビティ内に前記軸穴を形成するための棒状部材が配置され、前記キャビティの外部にて前記棒状部材の軸方向の延長線上で前記キャビティに向けて延びる樹脂流路が形成され、この樹脂流路の終端側に向けてゲートスプルー及び、前記キャビティに連通してキャビティ内に溶融樹脂を注入するゲートが連続して形成されると共に、前記ゲートのゲート径が前記ゲートスプルーの径に対して小さくなるように形成されており、このゲート径よりも前記棒状部材の先端面から前記ゲートまでの距離の方が小さくなるように前記棒状部材が前記キャビティ内に配置された成形金型を用い、
    前記樹脂流路を介して前記ゲートから前記キャビティ内に前記溶融樹脂を注入して固化させ、
    前記キャビティ内で固化した樹脂製品部材の前記ゲートに繋がる部分の樹脂製品にて前記ゲートのゲート径に対応する部分に、前記樹脂製品の軸穴の底部から前記ゲートに向けて所定深さの切欠き溝を形成し、
    前記樹脂流路及び前記ゲート内で固化した樹脂を前記ゲート近傍で引きちぎる際に、前記キャビティ内で固化した樹脂製品部材の前記ゲートに繋がる部分の樹脂も一緒に引きちぎって、前記樹脂製品の軸穴の底部に穴を形成する、
    ことを特徴とする樹脂製品の成形方法。
  5. 一方端に底部を有し中心軸に沿って所定深さの軸穴を有する樹脂製品の形を形作るキャビティが形成され、このキャビティ内に前記軸穴を形成するための棒状部材が配置され、前記キャビティの外部にて前記棒状部材の軸方向の延長線上で前記キャビティに向けて延びる樹脂流路が形成され、この樹脂流路の終端側に向けてゲートスプルー及び、前記キャビティに連通してキャビティ内に溶融樹脂を注入するゲートが連続して形成されると共に、前記ゲートのゲート径が前記ゲートスプルーの径に対して小さくなるように形成されており、前記棒状部材の先端部を前記ゲートのゲート径よりも小さい外径に形成し、前記ゲートに接近させてゲートの中心部に位置させ、前記ゲート径よりも前記棒状部材の先端部から前記ゲートまでの距離の方が小さくなるように前記棒状部材が前記キャビティ内に配置された成形金型を用い、
    前記樹脂流路を介して前記ゲートから前記キャビティ内に前記溶融樹脂を注入して固化させ、
    前記樹脂流路及び前記ゲート内で固化した樹脂を前記ゲート近傍で引きちぎる際に、前記キャビティ内で固化した樹脂製品部材の前記ゲートに繋がる部分の樹脂も一緒に引きちぎって、前記樹脂製品の軸穴の底部に穴を形成する、
    ことを特徴とする樹脂製品の成形方法。
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