JP4951976B2 - 空気調和機群制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の空気調和機(空気調和機群)を制御する空気調和機群制御装置に関する。
空気調和機、特に、業務用の空気調和機として、圧縮機の駆動源に電動モータを使用した電気式ヒートポンプ空気調和機と、圧縮機の駆動源にガスエンジンを使用したガスヒートポンプ空気調和機とが存在する。前者はEHP(Electric Heat Pump)、後者はGHP(Gas engine driven Heat Pump)と呼ばれることが多い。
GHPは、一般に、エンジン排熱を利用した急速暖房や低外気暖房に優れる一方、空調負荷が小さい場合に効率の悪い回転数範囲でガスエンジンを駆動させなければならないといった問題点がある。
この問題点を低減するために、特許文献1では、ガスエンジンを駆動源とする圧縮機と電動モータを駆動源とする圧縮機とを1つの冷凍サイクルの中に併存させ、それらの圧縮機を個々に駆動させたり組み合わせて駆動させたりするという技術を開示している。
特開2003−56931号公報(2003年2月26日公開)
上記の特許文献1に開示されている空気調和機では、大容量の圧縮機の駆動源にガスエンジンを採用し、小容量の圧縮機の駆動源に電動モータを採用した上で、それらを包含する空気調和機において選択的に圧縮機を駆動させたり同時に駆動させたりして、GHPの欠点をカバーするようにしている。
ただ、特許文献1は、あくまでも1つの冷凍サイクルにおいてガスエンジンを駆動源とする圧縮機と電動モータを駆動源とする圧縮機とを併存させるという発明であり、既存のビルなどに従来のGHPあるいはEHPが既に設置されている場合には、それを撤去して、ガスエンジンの圧縮機および電動モータの圧縮機を併せ持つ新しい空気調和機を設置することを想定したものである。
しかし、現実には、既存の空気調和機を継続使用しつつ別タイプの空気調和機を追加設置する場合や、従来のGHPとEHPとを併存させなければならない状況が生じる場合もある。そのような場合には、GHPとEHPとが、それぞれ最適制御をすることになるが、両方式の空気調和機(GHP,EHP)を併用するビルにおいては、それがトータルとして最適制御になっているとは言えないことが多い。
本発明の課題は、被空調空間の空調にGHPおよびEHPの両方が係わるような場合に、それらの複数の空気調和機をトータルとして最適に制御することができる制御装置を提供することにある。
発明に係る空気調和機群制御装置は、第1指令部と、第2指令部と、バランス決定部とを備えている。第1指令部は、ガスヒートポンプ空気調和機に第1制御指令を送る。ガスヒートポンプ空気調和機は、ガスエンジンを駆動源とする第1圧縮機により冷媒を循環させて第1冷凍サイクルを形成し、被空調空間の空調を行うものである。第2指令部は、電気式ヒートポンプ空気調和機に第2制御指令を送る。電気式ヒートポンプ空気調和機は、電動モータを駆動源とする第2圧縮機により冷媒を循環させて第2冷凍サイクルを形成し、ガスヒートポンプ空気調和機とは独立して被空調空間の空調を行う。バランス決定部は、空調負荷の変動に応じて、ガスヒートポンプ空気調和機による空調と電気式ヒートポンプ空気調和機による空調とのバランスを決め、第1制御指令および第2制御指令を生成する。また、バランス決定部は、空調負荷を演算し、空調負荷が電力会社との契約電力量に相当する空調負荷でありデマンド時限毎の総電力使用量が契約電力量に収まる第2負荷以下のときに、ガスヒートポンプ空気調和機を作動させずに、電気式ヒートポンプ空気調和機だけを作動させる。また、バランス決定部は、空調負荷が第2負荷よりも大きいときに、第2負荷の分だけを処理するように電気式ヒートポンプ空気調和機を作動させ、第2負荷を超える分についてはガスヒートポンプ空気調和機を作動させる。
ここでは、ガスヒートポンプ空気調和機、および、それとは別の電気式ヒートポンプ空気調和機に、それぞれ制御指令が送られるように、空気調和機群制御装置を構成している。そして、この空気調和機群制御装置は、被空調空間の空調負荷や、被空調空間を空調するための負荷などの空調負荷に応じて、バランス決定部において各空気調和機による空調のバランスを決め、それを基にガスヒートポンプ空気調和機への第1制御指令および電気式ヒートポンプ空気調和機への第2制御指令を生成している。
一般に、ガスヒートポンプ空気調和機のガスエンジンは、電気式ヒートポンプ空気調和機の電動モータに較べて短寿命である。一方、電気式ヒートポンプ空気調和機は、部分的に能力を出すときにも比較的効率が良いという特性を持つ一方、電力使用量のピーク値を抑えて電力使用の平準化を図ることが望ましい。
これに鑑み、ここでは、電気式ヒートポンプ空気調和機による処理負荷が第2負荷を超えないように制御をして、電力使用量のピーク値を抑えて電力使用の平準化を図っている。また、それに加え、空調負荷が所定の第2負荷以下のときに、ガスヒートポンプ空気調和機を作動させずに、電気式ヒートポンプ空気調和機だけを作動させるようにして、ガスヒートポンプ空気調和機を過度に作動させ続けることを回避することによって、ガスエンジンの寿命を延ばしている。
このように、第発明に係る空気調和機群制御装置によれば、被空調空間の空調にガスヒートポンプ空気調和機および電気式ヒートポンプ空気調和機の両方が絡む場合において、電力使用の平準化を図ることができるとともに、ガスエンジンの寿命を延ばすことができる。
第2発明に係る空気調和機群制御装置は、第1発明に係る制御装置であって、バランス決定部は、被空調空間の温度、外気温度、及び設定温度の少なくとも1つの情報に基づいて、空調負荷を演算する。
発明に係る空気調和機群制御装置は、第1指令部と、第2指令部と、バランス決定部とを備えている。第1指令部は、ガスヒートポンプ空気調和機に第1制御指令を送る。ガスヒートポンプ空気調和機は、ガスエンジンを駆動源とする第1圧縮機により冷媒を循環させて第1冷凍サイクルを形成し、被空調空間の空調を行うものである。第2指令部は、電気式ヒートポンプ空気調和機に第2制御指令を送る。電気式ヒートポンプ空気調和機は、電動モータを駆動源とする第2圧縮機により冷媒を循環させて第2冷凍サイクルを形成し、ガスヒートポンプ空気調和機とは独立して被空調空間の空調を行う。バランス決定部は、空調負荷の変動に応じて、ガスヒートポンプ空気調和機による空調と電気式ヒートポンプ空気調和機による空調とのバランスを決め、第1制御指令および第2制御指令を生成する。また、バランス決定部は、ガスヒートポンプ空気調和機ベース制御と、電気式ヒートポンプ空気調和機ベース制御との切換を行うことができる。ガスヒートポンプ空気調和機ベース制御では、空調負荷が所定の第1負荷以上のときに、ガスエンジンが最適効率で運転されるようにガスヒートポンプ空気調和機が作動するとともに、そのガスヒートポンプ空気調和機の作動で処理できない負荷の分については電気式ヒートポンプ空気調和機が作動する。また、ガスヒートポンプ空気調和機ベース制御では、空調負荷が第1負荷未満のときに、ガスヒートポンプ空気調和機は作動せず、電気式ヒートポンプ空気調和機だけが作動する。電気式ヒートポンプ空気調和機ベース制御では、空調負荷が所定の第2負荷以下のときに、ガスヒートポンプ空気調和機が作動せず、電気式ヒートポンプ空気調和機だけが作動する。また、電気式ヒートポンプ空気調和機ベース制御では、空調負荷が第2負荷よりも大きいときに、第2負荷の分だけを処理するように電気式ヒートポンプ空気調和機が作動し、第2負荷を超える分についてはガスヒートポンプ空気調和機が作動する。
ガスヒートポンプ空気調和機ベース制御では、トータルの効率を高く維持することと、ガスエンジンの寿命を延ばすこととの両方を実現できるようになり、電気式ヒートポンプ空気調和機ベース制御では、電力使用の平準化を図ることができるとともに、ガスエンジンの寿命を延ばすことができる。そして、ここでは、ガスヒートポンプ空気調和機ベース制御と、電気式ヒートポンプ空気調和機ベース制御との切換を行うことができるため、両制御の利点を時と場合に応じて生かすようにすることが可能である。例えば、空調負荷、ガスヒートポンプ空気調和機の処理負荷能力、電気式ヒートポンプ空気調和機の使用電力の上限値などのパラメータの組み合わせ条件によって、いずれの制御を選択するかを決めることができる。
第4発明に係る空気調和機群制御装置は、第1発明から第3発明のいずれかの制御装置であって、バランス決定部は、立ち上げ連携制御を行うことができる。立ち上げ連携制御では、ガスヒートポンプ空気調和機および電気式ヒートポンプ空気調和機による空調の開始時に、まずガスヒートポンプ空気調和機を立ち上げ、次に電気式ヒートポンプ空気調和機を立ち上げる。
例えば、冬季の休日明けの朝に、オフィスビルなどの暖房を開始する場合には、ビルの躯体が冷え切っていることもあり、特に電気式ヒートポンプ空気調和機の立ち上げ時における使用電力量が突出して大きくなり使用電力の平準化に反する恐れがある。一方、比較的急速暖房に秀でるガスヒートポンプ空気調和機だけを使って暖房の立ち上げを行うことにしたのでは、ガスエンジンの負担が大きくなり、相対的に短寿命であるガスエンジンの寿命をさらに縮めることになってしまう。
このようなことに鑑み、ここでは、ガスヒートポンプ空気調和機および電気式ヒートポンプ空気調和機を違うタイミングで立ち上げる立ち上げ連携制御を設け、上記の問題点を回避することを可能としている。これにより、電力使用の平準化やガスエンジンの寿命を考慮した空調の立ち上げを行うことができるようになる。
また、立ち上げ時の高い負荷をガスヒートポンプ空気調和機で吸収することができ、立ち上げ時における電気式ヒートポンプ空気調和機の使用電力量の突出を抑えることができる。また、ガスヒートポンプ空気調和機の後に電気式ヒートポンプ空気調和機を立ち上げるため、途中から電気式ヒートポンプ空気調和機だけの作動に切り換えれば、ガスエンジンの寿命を縮めてしまうことを回避できる。
発明に係る空気調和機群制御装置は、第1発明から第4発明のいずれかの制御装置であって、被空調空間に、ガスヒートポンプ空気調和機から供給される空調空気の送出口と、電気式ヒートポンプ空気調和機から供給される空調空気の送出口とが、それぞれ設置されている。
ここでは、ガスヒートポンプ空気調和機からの空調空気の送出口と、電気式ヒートポンプ空気調和機からの空調空気の送出口とが、ともに被空調空間に設置されているため、例えば、ガスヒートポンプ空気調和機だけを作動させて電気式ヒートポンプ空気調和機を作動させないときにも、反対に電気式ヒートポンプ空気調和機だけを作動させてガスヒートポンプ空気調和機を作動させないときにも、被空調空間を空調できる。そして、例えば、ガスヒートポンプ空気調和機の室内機と電気式ヒートポンプ空気調和機の室内機とが、ビルの大きなフロアスペースの天井に交互に設置されるような構成を採る場合には、そのフロアスペース(被空調空間)の各場所における温度偏差を小さく抑えることもできる。
発明に係る空気調和機群制御装置は、第1発明から第4発明のいずれかの制御装置であって、ガスヒートポンプ空気調和機から供給される空調空気と、電気式ヒートポンプ空気調和機から供給される空調空気とが、共通の送出口を介して被空調空間に送られる。
ここでは、ガスヒートポンプ空気調和機からの空調空気と、電気式ヒートポンプ空気調和機からの空調空気とが、ともに被空調空間に供給されるため、例えば、ガスヒートポンプ空気調和機だけを作動させて電気式ヒートポンプ空気調和機を作動させないときにも、反対に電気式ヒートポンプ空気調和機だけを作動させてガスヒートポンプ空気調和機を作動させないときにも、被空調空間を空調できる。さらに、ガスヒートポンプ空気調和機からの空調空気と、電気式ヒートポンプ空気調和機からの空調空気とが、共通の送出口を介して被空調空間に送られるため、被空調空間の各場所における温度偏差が小さくなる。例えば、ガスヒートポンプ空気調和機からの空調空気と、電気式ヒートポンプ空気調和機からの空調空気とを、1つのダクトに集合させ、そのダクトを共通の送出口につなぐ構成を採ることができる。
なお、そのダクトにおいて両空調空気の混合調整を行うことができるダンパなどを設置した場合には、ガスヒートポンプ空気調和機および電気式ヒートポンプ空気調和機の両方を作動させているときにおける被空調空間のより均一な温熱環境提供を図ることも可能となる。
発明に係る空気調和機群制御装置は、第発明に係る空気調和機群制御装置であって、立ち上げ連携制御では、設定温度と被空調空間の温度との差が予め設定された温度差設定値よりも小さくなった時点で電気式ヒートポンプ空気調和機を立ち上げる。
発明によれば、被空調空間の空調にガスヒートポンプ空気調和機および電気式ヒートポンプ空気調和機の両方が絡む場合において、電力使用の平準化を図ることができるとともに、ガスエンジンの寿命を延ばすことができる。
発明によれば、ガスヒートポンプ空気調和機ベース制御の利点と電気式ヒートポンプ空気調和機ベース制御の利点とを時と場合に応じて生かすように制御することが可能となる。
発明によれば、立ち上げ時における電気式ヒートポンプ空気調和機の使用電力量の突出を抑えることができ、またガスエンジンの寿命を縮めてしまうことを回避できる。
<空調システムの概略>
本発明の一実施形態に係る総合空調コントローラ(空気調和機群制御装置)50を備えるビル空調システムを、図1〜図3に示す。この空調システムは、図1に示すように、ビルBの各階のフロアスペースを被空調空間Sとするものであり、各被空調空間Sの天井に室内機32および室内機42を設置している。室内機32を含む電気式ヒートポンプ空気調和機30(以下、実施形態においてEHPという。)および室内機42を含むガスヒートポンプ空気調和機(以下、実施形態においてGHPという。)40の他、空調システムは、それらの空気調和機30,40を総合的に制御する総合空調コントローラ50を備えており、GHP40の寿命やEHP30の使用電力の平準化に考慮した各種制御を行うことができる。
<EHPの構成>
EHP30は、圧縮機61、室外熱交換器62、室外ファン、四路切換弁63などを含む室外機31と、室内熱交換器32b、室内ファン、膨張弁32cなどを含む複数の室内機32とを備えている。また、EHP30では、圧縮機61、室外熱交換器62、四路切換弁63、室内熱交換器32b、膨張弁32c、室外機31と室内機32とを結ぶ連絡冷媒配管などが、冷媒を循環させる冷凍サイクル30aを構成している。
圧縮機61の駆動源は、圧縮機ケーシングの中に配置されている電動モータ61aであり、外部から供給される電力によって圧縮機61が作動する。
このEHP30は、GHP40とともに、あるいは単独で、被空調空間Sの冷房や暖房を行う。天井に設置された室内機32の室内熱交換器32bを通って冷やされた(あるいは暖められた)空気は、室内機32の下面に形成されている吹出口(送出口)32aから被空調空間Sに送られる。
なお、EHP30の室内機32と、下記のGHP40の室内機42とは、被空調空間Sの天井に交互に配置されている。
<GHPの構成>
GHP40は、圧縮機81、室外熱交換器82、室外ファン、四路切換弁83などを含む室外機41と、室内熱交換器42b、室内ファン、膨張弁42cなどを含む複数の室内機42とを備えている。また、GHP40では、圧縮機81、室外熱交換器82、四路切換弁83、室内熱交換器42b、膨張弁42c、室外機41と室内機42とを結ぶ連絡冷媒配管などが、冷媒を循環させる冷凍サイクル40aを構成している。
圧縮機81の駆動源は、圧縮機本体81bに隣接するガスエンジン81aであり、外部から供給される燃料ガスによって圧縮機81が作動する。圧縮機81は、開放型圧縮機であり、圧縮機本体81bとガスエンジン81aとは、直結、あるいはベルトを介して連結されている。
このGHP40は、EHP30とともに、あるいは単独で、被空調空間Sの冷房や暖房を行う。天井に設置された室内機42の室内熱交換器42bを通って冷やされた(あるいは暖められた)空気は、室内機42の下面に形成されている吹出口(送出口)42aから被空調空間Sに送られる。
なお、このGHP40の電力消費量は少なく、本空調システムにおいて主として電力を消費する空気調和機はEHP30である。消費電力については、電力会社の設置設備が備える取引用計器のパルス信号を検出する使用電力測定器91によって測定され、図3に示すように、総合空調コントローラ50のほうに送られる。
<総合空調コントローラの構成>
総合空調コントローラ50は、CPU、RAM、ROM、メモリなどから成る記憶手段、外部との通信を行うインタフェースなどから構成されており、所定のプログラムによりEHP30やGHP40に対して各種制御指令を生成する。また、この総合空調コントローラ50には、EHP30、GHP40から各種情報が入力され、使用電力測定器91から、空調で使用した電力量あるいはビルB全体の電力使用量の入力が随時為されている。
図3に示すように、総合空調コントローラ50は、主として、送受信部51と制御部52とを備える。
送受信部51は、使用電力測定器91から電力量の情報を受ける電力値受信部51a、EHP30に制御指令を送るEHP指令部50c、GHP40に制御指令を送るGHP指令部50b、EHP30あるいはGHP40から室内温度の情報を受ける室内温度受信部51b、EHP30あるいはGHP40から設定温度の情報を受ける設定温度受信部51c、EHP30あるいはGHP40から外気温度の情報を受ける外気温度受信部51dなどの役割を果たすもので、EHP30の室外機31の制御ユニット、GHP40の室外機41の制御ユニット、使用電力測定器91などと通信線59により結ばれる。
制御部52は、後述するデマンド制御部52aやバランス決定部50aの役割を果たすもので、CPUやメモリから成る。バランス決定部50aは、後述するGHPベース制御やEHPベース制御、さらには立ち上げ連携制御を行うことができる。GHPベース制御とEHPベース制御とは、選択的に何れかが実施される。
制御部52は、入力される各種情報から空調負荷を演算し、その空調負荷に応じてEHP30による空調とGHP40による空調とのバランスを決め、EHP指令部50cからEHP30に制御指令を出すとともにGHP指令部50bからGHP40に制御指令を出す。
<総合空調コントローラによる制御>
〔制御の前提となるEHP、GHPの効率や寿命について〕
EHP30は、部分負荷時の効率(最大能力未満の運転時の効率)がよいのに対し、GHP40は、エンジン特性を概ね最大能力時に合わせており、部分負荷時の効率が悪い。
また、EHP30では、圧縮機61の交換が容易であり、電動モータ61aも長寿命であるのに対し、GHP40では、ガスエンジン81aの寿命が電動モータ61aよりも短く、圧縮機81のみの交換が困難である。
〔制御の前提となるEHP,GHPのエネルギーコストについて〕
電力料金、ガス料金とも、通常、基本料金と従量料金との和により決まる。
電力料金は、一般のビルにおいては、その基本料金が最大デマンド値より算出される。デマンド値は、刻々と変わる消費電力を30分単位で計量して30分単位の平均値として求めた値である。日本の電力会社のデマンド料金制度では、過去1年間における最大デマンド値により基本料金が決まる。最大デマンド値により変動はするが、電力の基本料金は、ガスの基本料金よりも高くなることが多い。一方、従量料金(ランニングコスト)については、電力の場合は一定である。
ガス料金は、契約形態(使用量依存)により異なるが、契約形態毎に基本料金が固定されている。従量料金については、ガス料金の場合は、基本料金が高い契約ほど単価は安くなる。
このようなエネルギーコストの特性より、空調に要するエネルギーと料金との関係は、図4に示すようになる。EHP30を使用する場合には、電力の基本料金C2に従量料金を加算した電力料金総額は、図4において点線で示すように比較的傾斜が緩い。GHP40を使用する場合には、ガスの基本料金C1に従量料金を加算したガス料金総額は、図4において実線で示すように比較的傾斜がきつい。この図4に示すように、EHP30では基本料金は高めであるが従量料金(単価)が安く、GHP40では基本料金は安いが従量料金が高い。そして、空調使用エネルギーが所定値EbまでであればGHP40がコスト的に有利であり、空調使用エネルギーが所定値Ebを超えるとEHP30のほうがコスト的に有利となる。
なお、電力料金については、最大デマンド値を抑えるようにし、負荷を平準化して使用すれば、基本料金が低く抑えられてコスト的に有利となる。
〔GHPベース制御〕
GHPベース制御は、上記の前提のうちGHP40の効率や寿命を重視した制御である。
このGHPベース制御を選択実行可能なバランス決定部50aは、まず、送受信部51において受信した室内温度、外気温度、設定温度、使用電力値などの情報から、現在の空調負荷を演算する。空調負荷の予測方式としては、電力消費状況からのフィードバック方式や、気象予測を用いた負荷予測などが挙げられる。後者の場合には、公衆回線などを介して気象予測の情報を総合空調コントローラ50で受信することになる。そして、GHPベース制御では、空調負荷が所定の負荷L1以上のときにガスエンジン81aが最適効率で運転されるようにGHP40を作動させるとともに、そのGHP40の作動で処理できない負荷の分についてはEHP30を作動させる。また、バランス決定部50aは、GHPベース制御において、空調負荷が負荷L1未満のときに、GHP40を作動させず、EHP30だけを作動させる。すなわち、GHPベース制御では、基本的にGHP40を作動させて空調負荷を処理するが、GHP40が最適効率を維持できない部分においてEHP30を作動させる。このように、GHPベース制御では、GHP40の部分負荷特性の悪い部分を、部分負荷に強いEHP30で制御することにより、トータルとしての効率化が図られるとともに、GHP40の運転時間を比較的短くできるため、GHP40の寿命を延ばすことができる。
このGHPベース制御について、図5を参照して具体的に説明する。
図5の時刻T1〜T2および時刻T3〜T4では、空調負荷がGHP最適能力ラインに相当する負荷L1より少ないため、GHP40を停止しEHP30のみの運転としている。時刻T2〜T3および時刻T4以降では、空調負荷が負荷L1以上であるため、GHP40を最適能力で運転させるとともに、負荷L1を超える空調負荷の部分についてはEHP30に処理させている。図5から明らかなように、空調負荷の負荷変動部分については、部分負荷効率の良いEHP30が処理するようになっている。
〔EHPベース制御〕
EHPベース制御は、上記の前提を全体的に考慮した制御である。すなわち、EHPベース制御では、最大デマンド値の抑制による基本料金の低減が効果的であって使用の平準化が望ましいというEHP30の特性、および、寿命およびガス料金の観点から最大能力による最短時間で運転を行うことが望ましいというGHP40の特性を考慮に入れている。
このEHPベース制御を選択実行可能なバランス決定部50aは、まず、送受信部51において受信した室内温度、外気温度、設定温度などの情報から、現在の空調負荷を演算する。そして、EHPベース制御では、その空調負荷が所定の負荷L2以下のときに、GHP40を作動させず、EHP30だけを作動させる。所定の負荷L2は、電力会社とのデマンド契約ライン(契約電力量)に相当する空調負荷値であり、デマンド時限毎の総電力使用量が契約電力量に収まるような値となっている。また、バランス決定部50aは、EHPベース制御において、空調負荷が負荷L2よりも大きいときに、負荷L2の分だけを処理するようにEHP30を作動させ、負荷L2を超える分についてはGHP40を作動させる。すなわち、EHPベース制御は、デマンド重視の制御であり、EHP30のエネルギーコストでは基本料金の占める割合が大きく使用量(従量料金)の割合が小さいことから、EHP30のエネルギーコストを最小化することを目的とし、EHP30の消費電力を可能な限り契約電力に一致するように運転を制御する。このため、EHP30の最大消費電力の抑制が実現できるとともに、GHP40の運転時間の短縮化も図ることができる。
このEHPベース制御について、図6を参照して具体的に説明する。
図6の時刻T5〜T6および時刻T7以降では、空調負荷がデマンド契約ラインに相当する負荷L2よりも大きいため、負荷L2の分だけをEHP30に処理させ、残りをGHP40に処理させる。時刻T5以前および時刻T6〜T7では、空調負荷が負荷L2以下であるため、GHP40を停止させてEHP30だけを運転させる。このように、ベースとなる負荷L2まではEHP30で処理させることによりデマンド時限毎の総電力使用量が契約電力量に収まるようになるとともに、空調負荷が負荷L2を下回ったときにGHP40を停止するためGHP40の長寿命化が図れる。
〔GHPベース制御とEHPベース制御との切換〕
バランス決定部50aは、上記のGHPベース制御およびEHPベース制御のうち何れかを選択し、EHP指令部50cからEHP30へ、GHP指令部50bからGHP40へ制御指令を送る。この選択は、初期設定入力などにより手動設定できるようにしてもよいが、ここでは、自動切換が行われている。
この自動切換は、GHP40の寿命およびトータルのエネルギーコストの両方が最適となるように行われ、具体的には、演算して求めた空調負荷、GHP40の最適能力値、デマンド契約の契約電力量の3つのパラメータによって決定される。
〔立ち上げ連携制御〕
冬季の最大デマンド値は、休日明けの朝に発生する場合が多い。この際の使用電力量が夏季の最大デマンド値を越える場合には、冬季のデマンド値によって電力の基本料金が高くなってしまうことになる。
一方、従来のEHP単独の空調システムでは、予熱制御によって電力使用のピークのシフトをずらすことが行われているが、EHP30およびGHP40を併せ持つ本空調システムにおいて同様の制御を行ったのでは、使用する総エネルギー量で見たときにロスが大きくなる。EHP30およびGHP40の混在システムで成行きの制御を行ったのでは、GHP40が効率の悪い部分負荷運転となってエネルギー効率の面でロスがあるからである。
そこで、本空調システムの制御部52においては、以下に説明する立ち上げ連携制御が行われる。なお、立ち上げ連携制御時には、上記のGHPベース制御やEHPベース制御は適用されない。
立ち上げ連携制御は、冬季の立上げ時におけるEHP30およびGHP40の特性に合わせた最適な連携制御であり、最大デマンド値の低減と空気調和機の運転効率の向上を図る。特に、立ち上げ連携制御では、GHP40の寿命の観点よりGHP40の運転時間を考慮している。
具体的には、図7に示すように、空調負荷フィードバックによる連携制御が行われている。ここでは、目標とする設定温度と現在の室内温度との差から空調負荷を予測し、最大デマンド値を超過しないレベルでEHP30の能力を調整する。まず、立上げ時の運転は、GHP40で開始する。そして、GHP40による処理で設定温度と室内温度との差が予め設定された温度差設定値Dよりも小さくなった時点で、EHP30の運転に切り替える(図7の時刻Tcの時点を参照)。このように、GHP40とEHP30との立ち上げのタイミングをずらし、先にGHP40によって設定温度と室内温度との差を小さくしてからEHP30による処理に切り替えているため、GHP40の作動時間を短く抑えることができるとともにEHP30の作動における最大デマンド値を所定レベルに迎えることができている。
(デマンド制御)
総合空調コントローラ50では、上記のGHPベース制御や立ち上げ連携制御と並行して、デマンド制御部52aによりデマンド制御を行う。
このデマンド制御では、使用電力測定器91によって測定され電力値受信部51aにおいて受信された電力使用値を基に、デマンド時限毎の総電力使用量を予測し、その予測が契約電力量あるいは管理目標使用量を超過するおそれが生じた場合、あらかじめ設定されている制御方式に従ってEHP30およびGHP40を制御して、デマンド時限毎の総電力使用量を契約電力量あるいは管理目標使用量の範囲内に抑える。このデマンド制御として、具体的には、設定温度の変更や圧縮機の能力制御、EHP30,GHP40のON/OFF制御などが行われる。
<第1実施形態に係る空調システムの特徴>
(1)
本空調システムでは、GHP40と、それとは別のEHP30とに、それぞれ制御指令を送る総合空調コントローラ50を設けている。そして、この総合空調コントローラ50は、被空調空間Sの空調負荷に応じて、バランス決定部50aにおいて各空気調和機30,40による空調のバランスを決め、それを基にGHP40やEHP30への制御指令を生成している。
このため、電動モータ61aに較べて一般に短寿命であるガスエンジン81aをできるだけ短時間だけ使用するようにしてEHP30を中心に被空調空間Sの空調を行うことができる。また、最大能力を出すときに較べて部分的に能力を出すときの効率が比較的悪いGHP40と、部分的に能力を出すときにも比較的効率が良いという特性を持つ一方、最大デマンド値を抑えて電力使用の平準化を図ることが望ましいという性格を持つEHP30とを、空調負荷に応じて、空気調和機30,40のトータルとして最適制御が為されるように、各々制御できるようになっている。
具体的に、本空調システムでは、トータルとしての最適制御によって、電力およびガスの基本料金と使用料金(従量料金)との和であるエネルギーコストの最適化と、GHP40の長寿命化の実現とを両立させている。
(2)
本空調システムでは、GHP40からの空調空気の吹出口42aと、EHP30からの空調空気の吹出口32aとを、ともに被空調空間Sに設置している(図2参照)。このため、GHP40だけを作動させてEHP30を作動させないときにも、反対にEHP30だけを作動させてGHP40を作動させないときにも、被空調空間Sを空調できる。また、GHP40の室内機42とEHP30の室内機32とを、ビルBの大きなフロアスペース(被空調空間S)の天井に交互に設置しているため、そのフロアスペースの各場所における温度偏差を小さく抑えることができている。
(3)
GHPベース制御では、トータルの効率を高く維持することと、ガスエンジン81aの寿命を延ばすこととの両方を実現できるようになり、EHPベース制御では、電力使用の平準化を図って最大デマンド値を低減することができるとともに、ガスエンジン81aの寿命を延ばすことができる。そして、ここでは、GHPベース制御と、EHPベース制御との切換を行うことができるため、両制御の利点を時と場合に応じて生かすようにすることができる。
(4)
ビルBの暖房を開始する場合には、ビルBの躯体が冷え切っていることもあり、特にEHP30の立ち上げ時における使用電力量が突出して大きくなり使用電力の平準化に反してしまう傾向がある。一方、比較的急速暖房に秀でるGHP40だけを使って暖房の立ち上げを行うことにしたのでは、ガスエンジン81aの負担が大きくなり、相対的に短寿命であるガスエンジン81aの寿命をさらに縮めることになってしまう。
このようなことに鑑み、本空調システムの総合空調コントローラにおいては、GHP40をまず立ち上げ、その後に所定条件でEHP30に切り替える立ち上げ連携制御を設け、上記の問題点を回避するようにしている。これにより、電力使用の平準化やガスエンジン81aの寿命を考慮した空調システムの立ち上げを行うことができるようになっている。
<他の実施形態>
(A)
上記実施形態では、GHP40、EHP30とも室内空気循環式の空調を行うものを例示している(図2参照)が、以下に説明する図8のような構成の空調システムにおいても本発明の適用が可能である。
図8に示す空調システムでは、外気OAを取り込んで空調し、その空調空気(外気)をダクトを介して室内の被空調空間Sに供給空気SAとして供給する外気導入用の空気調和機として、ガスエンジンを駆動源とする圧縮機181を有するGHP140を設置している。一方、室内空気RAを取り込んで空調後に供給空気SAとして室内に吹き出す室内空気循環式で被空調空間Sの天井に室内機が設置される空気調和機として、電動モータを駆動源とする圧縮機161を有するEHP130を設置している。この空調システムでも、EHP130およびGHP140の両方を総合的に制御する総合空調コントローラ(図示せず)を設けることで上記実施形態と同様の各種連携制御が可能になるとともに、空調負荷のうち外気負荷と室内負荷とを切り分けて処理することができるようになる。
また、図8に示す空調システムにおけるGHP140およびEHP130の配置を反対にして、外気導入用の空気調和機としてEHPを、室内空気循環式の空気調和機としてGHPを設置する空調システムとすることもできる。
室内側の負荷変動をEHPで吸収して外気処理をGHPに任せるという考え方を採る場合には、前者の空調システム、外気処理は外気温度による負荷変動が大きいため部分負荷特性のよいEHPで処理するという考え方を採る場合には、後者の空調システムとなる。何れを採るかは、用途や負荷によりパターンを使い分けることになる。
(B)
上記実施形態では、EHP30の室内機32とGHP40の室内機42とを被空調空間Sの天井に単純に交互に配置する構成を採っているが、これに代えて、図9に示す次のような構成を採ることも可能である。
図9に示すように、ここでは、オフィス空間である被空調空間Sのうち、ペリメータゾーンS1にEHP230の室内機を、インテリアゾーンS2にGHP240の室内機を配置している。オフィス空間は、熱負荷の特性から、ペリメータゾーン(窓際ゾーン)とインテリアゾーン(室内ゾーン)とに分かれるが、ペリメータゾーンは、外気温や日射などの影響を受けて熱流が大きく変化するという特性があり、インテリアゾーンは、照明や人間の発熱によって生じる空調負荷が中心で変化が少ないという特性がある。ペリメータゾーンは、窓Wのガラス面からの放射熱や対流熱の影響を受ける範囲であり、窓Wから3〜5m程度までの範囲である。
なお、ここでは、比較的温熱変化の少ないインテリアゾーンS2にGHP240を配置し、温熱変化の大きいペリメータゾーンS1には、部分負荷運転でも高い効率を維持できるEHP230を配置しているが、これに代えて、速暖性に優れるGHP240を温熱変化の激しいペリメータゾーンS1に配置する構成を採って快適性の向上を図ることも可能である。
(C)
上記実施形態の立ち上げ連携制御では、GHP40による処理で設定温度と室内温度との差が予め設定された温度差設定値Dよりも小さくなった時点で、EHP30の運転に切り替えているが、この切り替えのタイミングを予め用意されたスケジュール機能により行うこともできる。
この場合には、GHP40の起動タイミングとEHP30の起動タイミングとをスケジュール制御することになるが、上記の立ち上げ連携制御と同様に、立上げ時の負荷をGHP40で吸収することによって最大デマンド値を抑制する効果が得られる。
(D)
上記実施形態では、EHP30からの空調空気の吹出口32aとGHP40からの空調空気の吹出口42aとを、ともに被空調空間Sに設置している(図2参照)が、このような構成に代えて、図10に示すように、EHP330から吹き出された空調空気とGHP340から吹き出された空調空気とを混合・調整した上で共通のダクト395aおよび吹出口395bから被空調空間Sに供給するような構成を採ることもできる。
図10に示す空調システムは、EHP330による熱交換およびGHP340による熱交換を混合装置390内のダンパ391,392によりバランス制御し、能力調整時において均一な温熱環境の提供を実現するシステムである。ここでは、EHP330から供給される空調空気SA1と、GHP340から供給される空調空気SA2とが、混合装置390で合流した後、共通のダクト395aおよび吹出口395bを介して被空調空間Sに供給空気SAとして送られる。また、ビルの被空調空間Sから戻ってくる還気RAは、外気混合装置370において必要に応じて外気と混合され、EHP330やGHP340に送られる。外気混合装置370では、外気導入ダンパ371によって所定量の外気が取り入れられ、ビルに必要な換気量を確保する。
混合装置390では、電動モータを駆動源とする圧縮機361を有するEHP330、および、ガスエンジンを駆動源とする圧縮機381を有するGHP340からの空調空気SA1,SA2を、所定のパラメータに応じてダンパ391,392を開度調整することによって混合する。具体的には、EHP330の熱交換器の温度、GHP340の熱交換器の温度、運転モード、設定温度(目標温度)などを参照し、被空調空間Sへ吹き出す供給空気SAの温度あるいは還気RAの温度が一定となるように、図示しないコントローラによってダンパ391,392の開度調整が行われる。
なお、EHP330、GHP340、混合装置390、外気混合装置370などは、例えば、1つのユニット399としてビルの機械室などに設置することができる。
本発明の一実施形態に係る総合空調コントローラを有する空調システムの概略構成図。 総合空調コントローラを有する空調システムの概略構成図。 総合空調コントローラの概略構成図。 EHP、GHPのエネルギーコストの特性 GHPベース制御における空調負荷に応じたEHP、GHP作動のバランスを示す図。 EHPベース制御における空調負荷に応じたEHP、GHP作動のバランスを示す図。 立ち上げ連携制御の温度と時間の条件を示す図。 他の実施形態(A)に係る空調システムの概略図。 他の実施形態(C)に係る空調システムの概略図。 他の実施形態(D)に係る空調システムの概略図。
30 EHP(電気式ヒートポンプ空気調和機)
30a 冷凍サイクル
32a 吹出口
40 GHP(ガスヒートポンプ空気調和機)
40a 冷凍サイクル
42a 吹出口
50 総合空調コントローラ(空気調和機群制御装置)
50a バランス決定部
50b GHP指令部
50c EHP指令部
61 圧縮機
61a 電動モータ
81 圧縮機
81a ガスエンジン
S 被空調空間
L1 GHP最適効率相当負荷(第1負荷)
L2 デマンド契約相当負荷(第2負荷)

Claims (7)

  1. ガスエンジン(81a)を駆動源とする第1圧縮機(81)により冷媒を循環させて第1冷凍サイクル(40a)を形成し被空調空間(S)の空調を行うガスヒートポンプ空気調和機(40)に第1制御指令を送る第1指令部(50b)と、
    電動モータ(61a)を駆動源とする第2圧縮機(61)により冷媒を循環させて第2冷凍サイクル(30a)を形成し前記ガスヒートポンプ空気調和機とは独立して前記被空調空間(S)の空調を行う電気式ヒートポンプ空気調和機(30)に第2制御指令を送る第2指令部(50c)と、
    空調負荷の変動に応じて前記ガスヒートポンプ空気調和機(40)による空調と前記電気式ヒートポンプ空気調和機(30)による空調とのバランスを決め、前記第1制御指令および前記第2制御指令を生成するバランス決定部(50a)と、
    を備え、
    前記バランス決定部(50a)は、
    前記空調負荷を演算し、
    前記空調負荷が、電力会社との契約電力量に相当する空調負荷でありデマンド時限毎の総電力使用量が契約電力量に収まる第2負荷(L2)以下のときに、前記ガスヒートポンプ空気調和機(40)を作動させずに、前記電気式ヒートポンプ空気調和機(30)だけを作動させ、
    前記空調負荷が前記第2負荷(L2)よりも大きいときに、前記第2負荷の分だけを処理するように前記電気式ヒートポンプ空気調和機(30)を作動させ、前記第2負荷を超える分については前記ガスヒートポンプ空気調和機(40)を作動させる、
    空気調和機群制御装置(50)。
  2. 前記バランス決定部(50a)は、前記被空調空間の温度、外気温度、及び設定温度の少なくとも1つの情報に基づいて、前記空調負荷を演算する、
    請求項1に記載の空気調和機群制御装置(50)。
  3. ガスエンジン(81a)を駆動源とする第1圧縮機(81)により冷媒を循環させて第1冷凍サイクル(40a)を形成し被空調空間(S)の空調を行うガスヒートポンプ空気調和機(40)に第1制御指令を送る第1指令部(50b)と、
    電動モータ(61a)を駆動源とする第2圧縮機(61)により冷媒を循環させて第2冷凍サイクル(30a)を形成し前記ガスヒートポンプ空気調和機とは独立して前記被空調空間(S)の空調を行う電気式ヒートポンプ空気調和機(30)に第2制御指令を送る第2指令部(50c)と、
    空調負荷の変動に応じて前記ガスヒートポンプ空気調和機(40)による空調と前記電気式ヒートポンプ空気調和機(30)による空調とのバランスを決め、前記第1制御指令および前記第2制御指令を生成するバランス決定部(50a)と、
    を備え、
    前記バランス決定部(50c)は、
    ガスヒートポンプ空気調和機ベース制御と、電気式ヒートポンプ空気調和機ベース制御との切換を行うことができ、
    前記ガスヒートポンプ空気調和機ベース制御では、
    前記空調負荷が、前記ガスエンジン(81a)を最適効率で運転したときの処理可能負荷である第1負荷(L1)以上のときに、前記ガスヒートポンプ空気調和機(40)が作動するとともに、その前記ガスヒートポンプ空気調和機(40)の作動で処理できない負荷の分については前記電気式ヒートポンプ空気調和機(30)が作動し、
    前記空調負荷が前記第1負荷(L1)未満のときに、前記ガスヒートポンプ空気調和機(40)が作動せずに、前記電気式ヒートポンプ空気調和機(30)だけが作動し、
    前記電気式ヒートポンプ空気調和機ベース制御では、
    前記空調負荷が、電力会社との契約電力量に相当する空調負荷である第2負荷(L2)以下のときに、前記ガスヒートポンプ空気調和機(40)が作動せずに、前記電気式ヒートポンプ空気調和機(30)だけが作動し、
    前記空調負荷が前記第2負荷(L2)よりも大きいときに、前記第2負荷の分だけを処理するように前記電気式ヒートポンプ空気調和機(30)が作動し、前記第2負荷を超える分については前記ガスヒートポンプ空気調和機(40)が作動する、
    空気調和機群制御装置(50)。
  4. 前記バランス決定部(50c)は、前記ガスヒートポンプ空気調和機(40)および前記電気式ヒートポンプ空気調和機(30)による空調の開始時に、まず前記ガスヒートポンプ空気調和機(40)を立ち上げ、次に前記電気式ヒートポンプ空気調和機(30)を立ち上げる立ち上げ連携制御を行うことができる、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和機群制御装置(50)。
  5. 前記被空調空間(S)に、前記ガスヒートポンプ空気調和機(40)から供給される空調空気の送出口(42a)と、前記電気式ヒートポンプ空気調和機(30)から供給される空調空気の送出口(32a)とが、それぞれ設置されている、
    請求項からのいずれか1項に記載の空気調和機群制御装置(50)。
  6. 前記ガスヒートポンプ空気調和機(340)から供給される空調空気と、前記電気式ヒートポンプ空気調和機(330)から供給される空調空気とが、共通の送出口(395b)を介して、前記被空調空間(S)に送られる、
    請求項からのいずれか1項に記載の空気調和機群制御装置(50)。
  7. 前記立ち上げ連携制御では、設定温度と前記被空調空間の温度との差が予め設定された温度差設定値よりも小さくなった時点で前記電気式ヒートポンプ空気調和機(30)を立ち上げる、
    請求項に記載の空気調和機群制御装置(50)。
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