JP6100180B2 - 空気調和装置、および、空気調和システム - Google Patents

空気調和装置、および、空気調和システム Download PDF

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Description

本発明は、室内を空調する空気調和装置、および、空気調和装置を複数備えた空気調和システムに関する。
従来の空気調和装置は、ガスエンジンを駆動源としたエンジン駆動式圧縮機を含んで構成される室外機ユニットを備えたGHP(ガスヒートポンプエアコン)と、電動機を駆動源とした電気駆動式圧縮機を含んで構成される室外機ユニットを備えたEHP(電気式ヒートポンプエアコン)とに大別される。
EHPは、ガスエンジンを備えないため、GHPに必要なエンジンオイルの補充や交換、オイルフィルタの交換、点火プラグの点検や交換等のメンテナンスを行う必要がなく、メンテナンスに要するコストがかからない。
一方、GHPは、ヒートポンプによる暖房(室内空気の加熱)に加えて、ガスエンジンの排熱を回収して空気を加熱することができるため、EHPと比較して効率的に室内を暖めることが可能となる。また、GHPは、ほとんど電力を消費しないため、EHPと比較して、消費電力を大幅に削減することができるという利点がある。
このように、GHPとEHPとはそれぞれ異なる利点を有している。そこで、それぞれの利点を活かすために、1筐体で構成される室外機ユニットに、エンジン駆動式圧縮機と、電気駆動式圧縮機と、室外熱交換器と、各種センサとを収容し、双方の圧縮機を並行して駆動させる空気調和装置が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2007−10291号公報
上述したエンジン駆動式圧縮機と電気駆動式圧縮機とが一体的に構成される室外機ユニットでは、エンジン駆動式圧縮機と電気駆動式圧縮機とでセンサや制御機構を共用しているため、センサや制御機構といった共用部が故障した場合、室外機ユニット全体が利用できなくなり、空気調和装置の運転が不可能となる。
本発明は、このような課題に鑑み、エンジン駆動式圧縮機と、電気駆動式圧縮機とを双方とも備えた空気調和装置において、一方の圧縮機や、当該圧縮機用のセンサや制御機構が故障した場合であっても他方の圧縮機を駆動して空気調和装置の運転を維持させることができる空気調和装置、および、空気調和システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の空気調和システムは、施設に設置される、複数の空気調和装置を含んで構成される空気調和システムであって、空気調和装置は、冷媒が循環する連続した循環路と、循環路に設けられ、ガスエンジンを駆動源として冷媒を圧縮するエンジン駆動式圧縮機と、冷媒と室外の空気とで熱交換を行うGHP室外熱交換器とを有するGHPユニットと、GHPユニットとは独立して構成され、循環路に設けられ、電動機を駆動源として冷媒を圧縮する電気駆動式圧縮機と、冷媒と室外の空気とで熱交換を行うEHP室外熱交換器とを有するEHPユニットと、循環路に設けられ、冷媒を減圧する減圧部と、冷媒と室内の空気とで熱交換を行う室内熱交換器と、室内熱交換器に空気を送り熱交換を促進させる室内送風部とを有する1または複数の室内機ユニットと、GHPユニットが故障したか否かを判定するGHP故障判定部と、を備え、空気調和システムは、GHP故障判定部によってGHPユニットが故障したと判定された空気調和装置であるGHP故障空気調和装置が生じたとき、GHP故障空気調和装置以外の空気調和装置のEHPユニットの運転出力を低下させてEHPユニットに供給される電力を減少させ、減少させた分の電力がGHP故障空気調和装置のEHPユニットに供給され、GHP故障空気調和装置のEHPユニットが停止している場合にはEHPユニットの運転を開始させ、EHPユニットが運転中である場合にはEHPユニットの運転出力を上昇させるとともに、GHP故障空気調和装置以外のGHPユニットが停止している場合にはGHPユニットの運転を開始させ、GHP故障空気調和装置以外のGHPユニットが運転中である場合にはGHPユニットの運転出力を上昇させる運転制御部をさらに備えたことを特徴とする。
また、複数の空気調和装置のEHPユニットが受ける電力の合計に制限値が設けられる場合、運転制御部は、GHP故障判定部がGHPユニットの故障を判定したときに、EHPユニットに供給される電力の合計が制限値内に収まる範囲でEHPユニットの運転出力を上昇させるとしてもよい。
また、施設には、当該施設での所定期間における電力の最大使用量である契約電力が設定されており、施設において契約電力を超えて電力を使用すると、ペナルティ料金が科され、制限値は、契約電力から施設における他の装置の使用電力量を減じた値未満に設定されるとしてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の他の空気調和システムは、施設に設置される、複数の空気調和装置を含んで構成される空気調和システムであって、空気調和装置は、冷媒が循環する連続した循環路と、循環路に設けられ、ガスエンジンを駆動源として冷媒を圧縮するエンジン駆動式圧縮機と、冷媒と室外の空気とで熱交換を行うGHP室外熱交換器とを有するGHPユニットと、GHPユニットとは独立して構成され、循環路に設けられ、電動機を駆動源として冷媒を圧縮する電気駆動式圧縮機と、冷媒と室外の空気とで熱交換を行うEHP室外熱交換器とを有するEHPユニットと、循環路に設けられ、冷媒を減圧する減圧部と、冷媒と室内の空気とで熱交換を行う室内熱交換器と、室内熱交換器に空気を送り熱交換を促進させる室内送風部とを有する1または複数の室内機ユニットと、EHPユニットが故障したか否かを判定するEHP故障判定部と、を備え、空気調和システムは、EHP故障判定部によってEHPユニットが故障したと判定された空気調和装置であるEHP故障空気調和装置が生じたとき、EHP故障空気調和装置のEHPユニットに供給されていた電力を、EHP故障空気調和装置以外の空気調和装置のEHPユニットに供給して運転出力を上昇させ、EHP故障空気調和装置のGHPユニットが停止している場合にはGHPユニットの運転を開始させ、GHPユニットが運転中である場合にはGHPユニットの運転出力を上昇させる運転制御部をさらに備えたことを特徴とする。
本発明によれば、エンジン駆動式圧縮機と、電気駆動式圧縮機とを双方とも備えた空気調和装置において、一方の圧縮機や、当該圧縮機用のセンサや制御機構が故障した場合であっても他方の圧縮機を駆動して空気調和装置の運転を維持させることができる。
第1の実施形態にかかる空気調和装置の構成を説明するための図である。 運転比率テーブルを示す図である。 第2の実施形態にかかる空気調和システムの構成を説明するための図である。 装置間運転比率テーブルを示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1の実施形態:空気調和装置100)
図1は、第1の実施形態にかかる空気調和装置100の構成を説明するための図である。空気調和装置100は、ビルや学校等の施設に設置され、室外機ユニットとして機能するGHPユニット110と、当該GHPユニット110とは別体であり室外機ユニットとして機能するEHPユニット150と、1または複数の室内機ユニット200と、GHPユニット110、EHPユニット150、室内機ユニット200に冷媒を循環させるための冷媒管230と、GHPユニット110、EHPユニット150、室内機ユニット200を制御する運転制御部250とを含んで構成される。なお、図1中、冷房時の冷媒の流れを実線の矢印で、信号線を破線で示す。
GHPユニット110は、ガスエンジン112と、ガスエンジン112を駆動源とするエンジン駆動式圧縮機114と、四方弁120と、冷媒と室外の空気とで熱交換を行うGHP室外熱交換器130と、GHP室外熱交換器130に空気を送り熱交換を促進させるGHP送風部132と、GHP制御部140とを含んで構成される。エンジン駆動式圧縮機114の出口は、冷媒管230によって四方弁120の第1ポートに接続され、エンジン駆動式圧縮機114の入口は、冷媒管230によって四方弁120の第3ポートに接続される。また、GHP室外熱交換器130の一端側は、冷媒管230によって四方弁120の第2ポートに接続される。GHP室外熱交換器130の他端側は、冷媒管230によって後述する室内機ユニット200の減圧部210に接続される。四方弁120の第4ポートは、冷媒管230によって後述する室内機ユニット200の室内熱交換器220の一端側に接続される。
GHP制御部140は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、後述する運転制御部250からの制御指令に基づいて、GHPユニット110全体(例えば、ガスエンジン112、GHP送風部132、各種センサ等)を制御する。
また、本実施形態において、GHP制御部140は、GHP故障判定部142としても機能し、GHPユニット110が故障したか否か、詳細には、GHPユニット110を構成する、ガスエンジン112、GHP送風部132、四方弁120、各種センサが故障したか否かを判定し、GHPユニット110が故障した場合、その旨を運転制御部250に出力する。
EHPユニット150は、GHPユニット110とは独立して構成され、電動機152と、電動機152を駆動源とする電気駆動式圧縮機154と、四方弁160と、冷媒と室外の空気とで熱交換を行うEHP室外熱交換器170と、EHP室外熱交換器170に空気を送り熱交換を促進させるEHP送風部172と、EHP制御部180とを含んで構成される。電気駆動式圧縮機154の出口は、冷媒管230によって四方弁160の第1ポートに接続され、電気駆動式圧縮機154の入口は、冷媒管230によって四方弁160の第3ポートに接続される。また、EHP室外熱交換器170の一端側は、冷媒管230によって四方弁160の第2ポートに接続される。EHP室外熱交換器170の他端側は、冷媒管230によって室内機ユニット200の減圧部210に接続される。四方弁160の第4ポートは、冷媒管230によって室内機ユニット200の室内熱交換器220の一端側に接続される。
EHP制御部180は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、運転制御部250からの制御指令に基づいて、EHPユニット150全体(例えば、電動機152、EHP送風部172、各種センサ等)を制御する。
また、本実施形態において、EHP制御部180は、EHP故障判定部182としても機能し、EHPユニット150が故障したか否か、詳細には、EHPユニット150を構成する、電動機152、EHP送風部172、四方弁160、各種センサが故障したか否かを判定し、EHPユニット150が故障した場合、その旨を運転制御部250に出力する。
本実施形態において、空気調和装置100は、2つの室内機ユニット200(図1中、200a、200bで示す)を備えている。室内機ユニット200は、冷媒を減圧する減圧部210(膨張弁)と、冷媒管230によって減圧部210に接続され冷媒と室内の空気とで熱交換を行う室内熱交換器220と、室内熱交換器220に空気を送り熱交換を促進させる室内送風部222とを含んで構成される。上述したように、減圧部210の一端側は、冷媒管230によってGHP室外熱交換器130、EHP室外熱交換器170の他端側に接続され、減圧部210の他端側は冷媒管230によって室内熱交換器220の他端側に接続され、室内熱交換器220の一端側は冷媒管230によって四方弁120、160の第4ポートに接続されている。
したがって、エンジン駆動式圧縮機114や電気駆動式圧縮機154が駆動されると、冷媒は、冷媒管230を循環することとなり、冷媒管230によって一連の循環路が形成される。また、本実施形態において、冷媒が循環する一連の循環路は、GHPユニット110、EHPユニット150、室内機ユニット200aを通る循環路と、GHPユニット110、EHPユニット150、室内機ユニット200bを通る循環路とに分岐されている。
なお、室内機ユニット200を冷房として機能させる場合、四方弁120の第1ポートと第2ポートとを接続し、第4ポートと第3ポートとを接続するとともに、四方弁160の第1ポートと第2ポートとを接続し、第4ポートと第3ポートとを接続することで、図1中矢印で示す方向に冷媒を流通させて、圧縮された冷媒をGHP室外熱交換器130、EHP室外熱交換器170に送出する。一方、室内機ユニット200を暖房として機能させる場合、四方弁120の第1ポートと第4ポートとを接続し、第2ポートと第3ポートとを接続するとともに、四方弁160の第1ポートと第4ポートとを接続し、第2ポートと第3ポートとを接続することで、図1中矢印で示す方向とは逆の方向に冷媒を流通させて、圧縮された冷媒を室内熱交換器220に送出する。
運転制御部250は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、ROMからCPU自体を動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出し、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働して空気調和装置100全体を管理および制御する。運転制御部250は、ユーザによる操作部(例えば、リモートコントローラ)への操作入力に応じて、冷媒の循環方向を切り換え、室内機ユニット200の機能を冷房または暖房に切り換える。
また、本実施形態において運転制御部250は、不図示の記憶部に予め記憶された運転比率テーブルに基づいて、GHPユニット110とEHPユニット150との運転比率を制御する。ここで、運転比率テーブルは、GHPユニット110が故障しているか否か、EHPユニット150が故障しているか否か、空気調和装置100が設置される施設における他の機器(例えば、照明、パーソナルコンピュータ、冷蔵庫等)の使用電力量とEHPユニット150の使用電力量との総計、および、契約電力に基づいて決定される運転状況と、室内機ユニット200において要求される空調負荷とに基づいて、1つの運転比率を一義的に導出するためのものである。なお、運転比率テーブルは、空気調和装置100の室内機ユニット200において要求される空調負荷ごとに複数記憶されている。
図2は、運転比率テーブルを示す図である。図2では、室内機ユニット200において要求される空調負荷を100%とした場合のGHPユニット110、EHPユニット150の運転比率が割り当てられた運転比率テーブルを示し、GHPユニット110と、EHPユニット150との容量比が100%:100%で設計された空気調和装置100を例に挙げて説明する。
また、運転状況として、GHPユニット110およびEHPユニット150が故障していないときに参照される「通常モード」、GHPユニット110が故障しており、EHPユニット150が故障していないときに参照される「GHP故障モード」、EHPユニット150が故障しており、GHPユニット110が故障していないときに参照される「EHP故障モード」、GHPユニット110およびEHPユニット150は故障していないが施設全体の使用電力量が契約電力に逼迫している際に参照される「通常デマンド優先モード」、GHPユニット110が故障しており、EHPユニット150が故障していないが施設全体の使用電力量が契約電力に逼迫している際に参照される「GHP故障デマンド優先モード」を例に挙げて説明する。
空気調和装置100が設置される施設には、当該施設での所定期間(例えば、1年)における電力の最大使用量(kWh)(詳細には、例えば、所定時間(例えば、30分間)の平均電力使用量の最大値)である契約電力が設定されている。そして契約電力を超えて電力を使用すると、ペナルティ料金が科されることとなる。
そこで、運転制御部250は、まず、GHP故障判定部142によってGHPユニット110が故障していると判定されたか否かを確認し、EHP故障判定部182によってEHPユニット150が故障していると判定されたか否かを確認し、続いて、空気調和装置100が設置される施設に設けられた使用電力量を検知する検知器からのデマンド信号に基づいて、運転状況を把握する。検知器は、契約電力と、施設全体の使用電力量(空気調和装置100が設置される施設における他の機器の使用電力量とEHPユニット150の使用電力量との総計)との差分Xに応じて、デマンド信号を送信する。ここで、検知機は、例えば、契約電力が100kWである場合に、差分Xが30kW(すなわち、施設全体の使用電力量が70kW)となった場合にデマンド信号を運転制御部250に送信する。なお、GHPユニット110(エンジン駆動式圧縮機114)の消費電力量は、運転出力に応じてほとんど変化しないため、ここでは、実際の契約電力からGHPユニット110の消費電力を減じた値を契約電力として扱うこととする。
例えば、GHP故障判定部142によってGHPユニット110が故障していないと判定されるとともに、EHP故障判定部182によってEHPユニット150が故障していないと判定されたとき、運転制御部250は、デマンド信号を受信したか否かを判定する。
そして、デマンド信号を受信していない場合、運転制御部250は、運転比率テーブルの「通常モード」を参照して、GHPユニット110およびEHPユニット150の運転比率を設定する。「通常モード」では、例えば、GHPユニット110、EHPユニット150の運転出力が50%に割り当てられており、運転制御部250が「通常モード」を参照して運転比率を設定することで、室内熱交換器220において要求される空調負荷(100%)を実現する。
また、運転制御部250は、施設全体の使用電力量が契約電力に逼迫しており、EHPユニット150の運転出力によっては、契約電力を超えてしまう場合、つまり、デマンド信号を受信した場合、「通常デマンド優先モード」を参照して、EHPユニット150に供給される電力と他の機器の使用電力量との総計が契約電力未満の所定値(例えば、80kW)内に収まる範囲となるように運転比率を設定する。
運転比率テーブルの「通常デマンド優先モード」では、EHPユニット150に供給される電力が所定の制限値内に収まる範囲となるように運転比率が割り当てられている。ここで、制限値は、契約電力から、施設における他の装置の使用電力量を減じた値未満に設定される。
具体的に説明すると、「通常デマンド優先モード」においては、例えば、EHPユニット150に供給される電力が制限値内となる運転出力(ここでは、40%)に低下させた運転比率がEHPユニット150に割り当てられている。また、「通常モード」と比較して、EHPユニット150の運転出力が制限された分(10%)上昇させた運転出力(60%)にGHPユニット110の運転比率が割り当てられており、運転制御部250が「通常デマンド優先モード」を参照して運転比率を設定することで、室内機ユニット200において要求される空調負荷(100%)を実現する。
一方、GHP故障判定部142によってGHPユニット110が故障していると判定されたが、EHP故障判定部182によってEHPユニット150が故障していないと判定されたとき、運転制御部250は、デマンド信号を受信したか否かを判定する。
そして、デマンド信号を受信していない場合、運転制御部250は、運転比率テーブルの「GHP故障モード」を参照して、EHPユニット150の運転比率を設定する。
ここでは、「GHP故障モード」において、EHPユニット150の運転出力が100%となるように割り当てられている。運転制御部250は、このように割り当てられた運転比率でEHPユニット150を運転させることにより、EHPユニット150のみで室内機ユニット200において要求される空調負荷(100%)を実現することができる。
つまり、運転制御部250は、GHP故障判定部142がGHPユニット110の故障を判定したとき、EHPユニット150が停止している場合にEHPユニット150の運転を開始させ、EHPユニット150が運転中である場合にEHPユニット150の運転出力を上昇させる。
このように本実施形態にかかる空気調和装置100では、GHPユニット110とEHPユニット150とを独立して構成することにより、GHPユニット110が故障したとしても、EHPユニット150を駆動させて、室内熱交換器220に冷媒を循環させることができ、空気調和装置100の運転を維持することが可能となる。
また、運転制御部250は、GHP故障判定部142によってGHPユニット110が故障していると判定されたが、EHP故障判定部182によってEHPユニット150が故障していないと判定されたときであって、施設全体の使用電力量が契約電力に逼迫しており、EHPユニット150の運転出力によっては、契約電力を超えてしまう場合、つまり、デマンド信号を受信した場合、「GHP故障デマンド優先モード」を参照して、EHPユニット150に供給される電力と他の機器の使用電力量との総計が契約電力未満の所定値(例えば、80kW)内に収まる範囲に運転比率を設定する。具体的に説明すると、運転比率テーブルの「GHP故障デマンド優先モード」においては、EHPユニット150に供給される電力が制限値内に収まる範囲となる運転出力(ここでは、40%)に低下させた運転比率がEHPユニット150に割り当てられている。
運転制御部250が「GHP故障デマンド優先モード」を参照することで、EHPユニット150が受ける電力が制限値内に収まるように、EHPユニット150の運転出力を40%に低減させるため、室内機ユニット200において要求される空調負荷(100%)は実現できないが、室内熱交換器220が全く機能しない、つまり、空気調和装置100が運転できないという事態を回避することが可能となる。
これにより、運転制御部250は、EHPユニット150の使用電力量と、施設における他の装置の使用電力量との総計が、契約電力未満となるようにEHPユニット150に供給する電力を制限することができる。したがって、空気調和装置100が設置される施設の総計使用電力量が、契約電力を超え、ペナルティ料金が科されてしまう事態を回避することが可能となる。
また、EHP故障判定部182によってEHPユニット150が故障していると判定されたが、GHP故障判定部142によってGHPユニット110が故障していないと判定されたとき、運転制御部250は、GHPユニット110のみで、要求される空調負荷(100%)を実現するために、運転比率テーブルの「EHP故障モード」を参照して、GHPユニット110の運転比率を設定する。
ここでは、「EHP故障モード」において、GHPユニット110の運転出力が100%となるように割り当てられている。運転制御部250は、このように割り当てられた運転比率でGHPユニット110を運転させることにより、GHPユニット110のみで室内機ユニット200において要求される空調負荷(100%)を実現することができる。
つまり、運転制御部250は、EHP故障判定部182がEHPユニット150の故障を判定したとき、GHPユニット110が停止している場合にGHPユニット110の運転を開始させ、GHPユニット110が運転中である場合にGHPユニット110の運転出力を上昇させる。
このように本実施形態にかかる空気調和装置100では、GHPユニット110とEHPユニット150とを独立して構成することにより、EHPユニット150が故障したとしても、GHPユニット110を駆動させて、室内熱交換器220に冷媒を循環させることができ、空気調和装置100の運転を維持することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態にかかる空気調和装置100によれば、GHPユニット110が故障したとしても、EHPユニット150を駆動させて、空気調和装置100を運転させることが可能となる。また、EHPユニット150が故障したとしても、GHPユニット110を駆動させて、空気調和装置100を運転させることが可能となる。
(第2の実施形態:空気調和システム300)
第2の実施形態では、GHPユニット110とEHPユニット150と室内機ユニット200とを備えた空気調和装置310を複数備えた空気調和システム300について説明する。
図3は、第2の実施形態にかかる空気調和システム300の構成を説明するための図である。図3に示すように、空気調和システム300は、ビルや学校等の施設に設置され、複数(ここでは、3つ)の空気調和装置310(図3中、310a〜310cで示す)と、運転制御部350とを含んで構成される。空気調和装置310は、室外機ユニットとして機能するGHPユニット110と、当該GHPユニット110とは別体であり室外機ユニットとして機能するEHPユニット150と、1または複数の室内機ユニット200と、GHPユニット110、EHPユニット150、室内機ユニット200に冷媒を循環させるための冷媒管230とを含んで構成される。なお、上述した空気調和装置100と実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、ここでは、構成の異なる運転制御部350について詳述する。
運転制御部350は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、ROMからCPU自体を動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出し、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働して空気調和システム300全体を管理および制御する。運転制御部350は、ユーザによる操作部(例えば、リモートコントローラ)への操作入力に応じて、冷媒の循環方向を切り換え、各空気調和装置310の室内機ユニット200の機能を冷房または暖房に切り換える。
また、本実施形態において運転制御部350は、不図示の記憶部に予め記憶された装置間運転比率テーブルに基づいて、各空気調和装置310におけるGHPユニット110とEHPユニット150との運転比率を制御する。ここで、装置間運転比率テーブルは、GHPユニット110が故障しているか否か、EHPユニット150が故障しているか否か、空気調和システム300が設置される施設における他の機器の使用電力量とすべてのEHPユニット150の使用電力量との総計、および、契約電力に基づいて決定される運転状況と、室内機ユニット200において要求される空調負荷とに基づいて、1つの運転比率を一義的に導出するためのものである。なお、装置間運転比率テーブルは、複数の空気調和装置310それぞれの室内機ユニット200において要求される空調負荷ごとに複数記憶されている。
図4は、装置間運転比率テーブルを示す図である。図4では、各室内機ユニット200において要求される空調負荷を100%とした場合の各空気調和装置310a、310b、310cにおけるGHPユニット110、EHPユニット150の運転比率が割り当てられた装置間運転比率テーブルを示し、GHPユニット110と、EHPユニット150との容量比が100%:100%で設計された空気調和装置310a、310b、310cを備えた空気調和システム300を例に挙げて説明する。
また、運転状況として、GHPユニット110が故障している空気調和装置310(以下、「GHP故障空気調和装置」と称する)、および、EHPユニット150が故障している空気調和装置310(以下、「EHP故障空気調和装置」と称する)が生じていない時に参照される「通常モード」、EHP故障空気調和装置は生じていないがGHP故障空気調和装置が生じた時に参照される「GHP故障モード」、GHP故障空気調和装置およびEHP空気調和装置は生じていないが施設全体の使用電力量が契約電力に逼迫している際に参照される「通常デマンド優先モード」、EHP故障空気調和装置は生じていないがGHP故障空気調和装置が生じており施設全体の使用電力量が契約電力に逼迫している際に参照される「GHP故障デマンド優先モード」、GHP故障空気調和装置は生じていないがEHP故障空気調和装置が生じた時に参照される「EHP故障モード」を例に挙げて説明する。
なお、図4では、各空気調和装置310a、310b、310cのうち、GHP故障空気調和装置またはEHP故障空気調和装置を「故障」で示し、GHP故障空気調和装置、EHP故障空気調和装置のいずれでもない空気調和装置310(以下、「正常空気調和装置」と称する)を「正常」で示す。
運転制御部350は、まず、GHP故障空気調和装置が生じたか否かを確認し、EHP故障空気調和装置が生じたか否かを確認し、続いて、空気調和システム300が設置される施設に設けられた使用電力量を検知する検知器からのデマンド信号に基づいて、運転状況を把握する。検知器は、契約電力と、施設全体の使用電力量(空気調和システム300が設置される施設における他の機器の使用電力量とすべてのEHPユニット150の使用電力量との総計)との差分Yに応じて、デマンド信号を送信する。ここで、検知機は、例えば、契約電力が100kWである場合に、差分Yが30kW(すなわち、施設全体の使用電力量が70kW)となった場合にデマンド信号を運転制御部350に送信する。なお、GHPユニット110(エンジン駆動式圧縮機114)の消費電力量は、運転出力に応じてほとんど変化しないため、ここでは、実際の契約電力からGHPユニット110の消費電力を減じた値を契約電力として扱うこととする。
GHP故障空気調和装置およびEHP故障空気調和装置が生じていないとき、運転制御部350は、デマンド信号を受信したか否かを判定する。
そして、デマンド信号を受信していない場合、運転制御部350は、装置間運転比率テーブルの「通常モード」を参照して、GHPユニット110およびEHPユニット150の運転比率を設定する。「通常モード」では、例えば、すべてのGHPユニット110、すべてのEHPユニット150の運転出力が50%に割り当てられており、運転制御部350が「通常モード」を参照して運転比率を設定することで、各空気調和装置310の室内機ユニット200において要求される空調負荷(100%)を実現する。この場合、空気調和システム300を構成するすべてのGHPユニット110の運転出力の合計は150%となり、すべてのEHPユニット150の運転出力の合計は150%となる。
また、運転制御部350は、施設全体の使用電力量が契約電力に逼迫しており、EHPユニット150の運転出力によっては、契約電力を超えてしまう場合、つまり、デマンド信号を受信した場合、「通常デマンド優先モード」を参照して、すべてのEHPユニット150に供給される電力と他の機器の使用電力量との総計が契約電力未満の所定値(例えば、80kW)内に収まる範囲(例えば、EHPユニット150の運転出力の合計が120%)となるように運転比率を設定する。
具体的に説明すると、「通常デマンド優先モード」においては、例えば、すべてのEHPユニット150に供給される電力の合計が制限値内となる運転出力(ここでは、120%)に低下させた運転比率(それぞれ40%ずつ)が3つのEHPユニット150に割り当てられている。また、「通常モード」と比較して、EHPユニット150の運転出力が制限された分(10%)上昇させた運転出力(60%)にGHPユニット110それぞれの運転比率が割り当てられており、運転制御部350が「通常デマンド優先モード」を参照して運転比率を設定することで、各空気調和装置310の室内機ユニット200において要求される空調負荷(100%)を実現する。
この場合、空気調和システム300を構成するすべてのGHPユニット110の運転出力の合計は180%となり、すべてのEHPユニット150の運転出力の合計は、電力の制限値に相当する運転出力の120%となり、空気調和システム300が設置される施設の総計使用電力量が、契約電力を超え、ペナルティ料金が科されてしまう事態を回避することが可能となる。
一方、GHP故障空気調和装置が生じているが、EHP故障空気調和装置が生じていないとき、運転制御部350は、デマンド信号を受信したか否かを判定する。
そして、デマンド信号を受信していない場合、運転制御部350は、運転比率テーブルの「GHP故障モード」を参照して、各空気調和装置310の運転比率を設定する。
ここでは、「GHP故障モード」において、正常空気調和装置のGHPユニット110、EHPユニット150の運転出力が50%となるように割り当てられ、GHP故障空気調和装置のEHPユニット150の運転出力が100%となるように割り当てられている。運転制御部350は、このように割り当てられた運転比率で、各空気調和装置310を運転させることにより、各空気調和装置310の室内機ユニット200において要求される空調負荷(100%)を実現する。
この場合、空気調和システム300を構成するすべてのGHPユニット110の運転出力の合計は150%となり、すべてのEHPユニット150の運転出力の合計は200%となる。
つまり、運転制御部350は、GHP故障空気調和装置が生じたとき、GHP故障空気調和装置のEHPユニット150が停止している場合にEHPユニット150の運転を開始させ、EHPユニット150が運転中である場合にEHPユニット150の運転出力を上昇させる。
また、運転制御部350は、GHP故障空気調和装置が生じたが、EHP故障空気調和装置が生じていないときであって、施設全体の使用電力量が契約電力に逼迫しており、EHPユニット150の運転出力によっては、契約電力を超えてしまう場合、つまり、デマンド信号を受信した場合、「GHP故障デマンド優先モード」を参照して、すべてのEHPユニット150に供給される電力と他の機器の使用電力量との総計が契約電力未満の所定値内に収まる範囲(例えば、EHPユニット150の運転出力の合計が120%)となるように運転比率を設定する。
具体的に説明すると、「GHP故障デマンド優先モード」においては、「GHP故障モード」と比較して、正常空気調和装置のEHPユニット150の運転出力が低下するように運転比率が割り当てられ、当該EHPユニット150に供給される電力を減少させ、減少させた分の電力がGHP故障空気調和装置のEHPユニット150に供給されるようにする。また、「GHP故障優先デマンドモード」においては、すべてのEHPユニット150に供給される電力の合計が制限値内となる運転出力(ここでは、120%)に低下させた運転比率となるように、かつ、GHP故障空気調和装置のEHPユニット150の運転出力が最も大きくなるように運転比率が割り当てられている。
ここでは、例えば、正常空気調和装置のEHPユニット150の運転出力が10%に割り当てられており、GHP故障空気調和装置のEHPユニット150の運転出力が100%に割り当てられている。
なお、正常空気調和装置の室内機ユニット200において、要求される空調負荷(100%)を実現するために、正常空気調和装置のGHPユニット110には、EHPユニット150の運転出力を低下させた分(40%)上昇させた運転出力(90%)が割り当てられている。
この場合、空気調和システム300を構成するすべてのGHPユニット110の運転出力の合計は180%となり、すべてのEHPユニット150の運転出力の合計は、電力の制限値に相当する運転出力の120%となる。したがって、各空気調和装置310の室内機ユニット200において、要求される空調負荷(100%)を実現しつつ、空気調和システム300が設置される施設の総計使用電力量が、契約電力を超え、ペナルティ料金が科されてしまう事態を回避することが可能となる。
また、EHP故障空気調和装置が生じているが、GHP故障空気調和装置が生じていないとき、運転制御部350は、運転比率テーブルの「EHP故障モード」を参照して、各空気調和装置310の運転比率を設定する。
ここでは、「EHP故障モード」において、「通常モード」と比較して、EHP故障空気調和装置のEHPユニット150に供給されていた電力を、正常空気調和装置のEHPユニット150に供給して(按分して)運転出力を上昇させるような運転比率が割り当てられている。そして、「EHP故障モード」では、正常空気調和装置において、EHPユニット150の運転出力が上昇された分、GHPユニット110の運転出力が低下するように運転比率が割り当てられている。
図4に示す例では、正常空気調和装置のGHPユニット110の運転出力が25%、EHPユニット150の運転出力が75%となるように割り当てられ、EHP故障空気調和装置のGHPユニット110の運転出力が100%となるように割り当てられている。運転制御部350は、このように割り当てられた運転比率で、各空気調和装置310を運転させることにより、各空気調和装置310の室内機ユニット200において要求される空調負荷(100%)を実現する。
この場合、空気調和システム300を構成するすべてのGHPユニット110の運転出力の合計は150%となり、すべてのEHPユニット150の運転出力の合計は150%となる。
つまり、運転制御部350は、EHP故障空気調和装置が生じたとき、EHP故障空気調和装置のGHPユニット110が停止している場合にGHPユニット110の運転を開始させ、GHPユニット110が運転中である場合にGHPユニット110の運転出力を上昇させる。
以上説明したように、本実施形態にかかる空気調和システム300によれば、GHPユニット110が故障した空気調和装置310が生じたとしても、EHPユニット150を駆動させて、空気調和装置310を運転させることが可能となる。また、EHPユニット150が故障した空気調和装置310が生じたとしても、EHPユニット150を駆動させて、空気調和装置310を運転させることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態において、空気調和装置100、310は、GHP故障判定部142およびEHP故障判定部182を双方とも備える構成を例に挙げて説明したが、GHP故障判定部142およびEHP故障判定部182のうちいずれか一方を備えるとしてもよい。
また、上述した実施形態において、施設全体の使用電力量の逼迫状況を把握するために、デマンド信号を利用した構成を例に挙げて説明した。しかし、施設における他の機器の使用電力量を予め入力しておき、GHPユニット110およびEHPユニット150で使用している電力量を推定して、入力した他の機器の使用電力量と、GHPユニット110およびEHPユニット150の推定使用電力量との和から施設全体の使用電力量の逼迫状況を把握するとしてもよい。
本発明は、室内を空調する空気調和装置、および、空気調和装置を複数備えた空気調和システムに利用することができる。
100、310 空気調和装置
110 GHPユニット
112 ガスエンジン
114 エンジン駆動式圧縮機
130 GHP室外熱交換器
142 GHP故障判定部
150 EHPユニット
152 電動機
154 電気駆動式圧縮機
170 EHP室外熱交換器
182 EHP故障判定部
200 室内機ユニット
210 減圧部
220 室内熱交換器
222 室内送風部
250、350 運転制御部
300 空気調和システム

Claims (4)

  1. 施設に設置される、複数の空気調和装置を含んで構成される空気調和システムであって、
    前記空気調和装置は、
    冷媒が循環する連続した循環路と、
    前記循環路に設けられ、ガスエンジンを駆動源として前記冷媒を圧縮するエンジン駆動式圧縮機と、該冷媒と室外の空気とで熱交換を行うGHP室外熱交換器とを有するGHPユニットと、
    前記GHPユニットとは独立して構成され、前記循環路に設けられ、電動機を駆動源として前記冷媒を圧縮する電気駆動式圧縮機と、該冷媒と室外の空気とで熱交換を行うEHP室外熱交換器とを有するEHPユニットと、
    前記循環路に設けられ、前記冷媒を減圧する減圧部と、該冷媒と室内の空気とで熱交換を行う室内熱交換器と、該室内熱交換器に空気を送り熱交換を促進させる室内送風部とを有する1または複数の室内機ユニットと、
    前記GHPユニットが故障したか否かを判定するGHP故障判定部と、
    を備え、
    前記空気調和システムは、
    前記GHP故障判定部によって前記GHPユニットが故障したと判定された空気調和装置であるGHP故障空気調和装置が生じたとき、該GHP故障空気調和装置以外の空気調和装置のEHPユニットの運転出力を低下させて該EHPユニットに供給される電力を減少させ、該減少させた分の電力が該GHP故障空気調和装置のEHPユニットに供給され、該GHP故障空気調和装置の前記EHPユニットが停止している場合には該EHPユニットの運転を開始させ、該EHPユニットが運転中である場合には該EHPユニットの運転出力を上昇させるとともに、該GHP故障空気調和装置以外のGHPユニットが停止している場合には該GHPユニットの運転を開始させ、該GHP故障空気調和装置以外のGHPユニットが運転中である場合には該GHPユニットの運転出力を上昇させる運転制御部をさらに備えたことを特徴とする空気調和システム。
  2. 複数の前記空気調和装置のEHPユニットが受ける電力の合計に制限値が設けられる場合、前記運転制御部は、前記GHP故障判定部が前記GHPユニットの故障を判定したときに、前記EHPユニットに供給される電力の合計が前記制限値内に収まる範囲で該EHPユニットの運転出力を上昇させることを特徴とする請求項に記載の空気調和システム。
  3. 前記施設には、当該施設での所定期間における電力の最大使用量である契約電力が設定されており、
    前記施設において前記契約電力を超えて電力を使用すると、ペナルティ料金が科され、
    前記制限値は、前記契約電力から前記施設における他の装置の使用電力量を減じた値未満に設定されることを特徴とする請求項に記載の空気調和システム。
  4. 施設に設置される、複数の空気調和装置を含んで構成される空気調和システムであって、
    前記空気調和装置は、
    冷媒が循環する連続した循環路と、
    前記循環路に設けられ、ガスエンジンを駆動源として前記冷媒を圧縮するエンジン駆動式圧縮機と、該冷媒と室外の空気とで熱交換を行うGHP室外熱交換器とを有するGHPユニットと、
    前記GHPユニットとは独立して構成され、前記循環路に設けられ、電動機を駆動源として前記冷媒を圧縮する電気駆動式圧縮機と、該冷媒と室外の空気とで熱交換を行うEHP室外熱交換器とを有するEHPユニットと、
    前記循環路に設けられ、前記冷媒を減圧する減圧部と、該冷媒と室内の空気とで熱交換を行う室内熱交換器と、該室内熱交換器に空気を送り熱交換を促進させる室内送風部とを有する1または複数の室内機ユニットと、
    前記EHPユニットが故障したか否かを判定するEHP故障判定部と、
    を備え、
    前記空気調和システムは、
    前記EHP故障判定部によって前記EHPユニットが故障したと判定された空気調和装置であるEHP故障空気調和装置が生じたとき、該EHP故障空気調和装置のEHPユニットに供給されていた電力を、該EHP故障空気調和装置以外の空気調和装置のEHPユニットに供給して運転出力を上昇させ、該EHP故障空気調和装置の前記GHPユニットが停止している場合には該GHPユニットの運転を開始させ、該GHPユニットが運転中である場合には該GHPユニットの運転出力を上昇させる運転制御部をさらに備えたことを特徴とする空気調和システム。
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