JP6235348B2 - 空気調和システム - Google Patents

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Description

本発明は、1または複数の空気調和装置を含んで構成されるグループを複数備えた空気調和システムに関する。
従来の空気調和装置は、ガスエンジンを駆動源としたエンジン駆動式圧縮機を含んで構成される室外機ユニットを備えたGHP(ガスヒートポンプエアコン)と、電動機を駆動源とした電気駆動式圧縮機を含んで構成される室外機ユニットを備えたEHP(電気式ヒートポンプエアコン)とに大別される。
EHPは、ガスエンジンを備えないため、GHPに必要なエンジンオイルの補充や交換、オイルフィルタの交換、点火プラグの点検や交換等のメンテナンスを行う必要がなく、メンテナンスに要するコストがかからない。
一方、GHPは、ヒートポンプによる暖房(室内空気の加熱)に加えて、ガスエンジンの排熱を回収して空気を加熱することができるため、EHPと比較して効率的に室内を暖めることが可能となる。また、GHPは、ほとんど電力を消費しないため、EHPと比較して、消費電力を大幅に削減することができるという利点がある。
このように、GHPとEHPとはそれぞれ異なる利点を有している。そこで、それぞれの利点を活かすために、1筐体で構成される室外機ユニットに、エンジン駆動式圧縮機と、電気駆動式圧縮機と、室外熱交換器と、各種センサとを収容し、双方の圧縮機を並行して駆動させる空気調和装置が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2007−10291号公報
上述したエンジン駆動式圧縮機と電気駆動式圧縮機とが一体的に構成される室外機ユニットでは、エンジン駆動式圧縮機と電気駆動式圧縮機とでセンサや制御機構を共用しているため、センサや制御機構といった共用部が故障した場合、室外機ユニット全体が利用できなくなり、空気調和装置の運転が不可能となる。
また、空気調和装置が設置される地域によって、電力供給会社およびガス供給会社が異なる場合があり、この場合、例えば、1つの事業者において、電力供給会社およびガス供給会社が異なる2つの地域に施設A、施設Bを有する場合、施設Aの空気調和装置と施設Bの空気調和装置とを同一の運転出力で駆動したとしても、電力に関して予め定められた料金規定、ガスに関して予め定められた料金規定、電力量に対応する二酸化炭素排出量といったエネルギーの使用条件が異なってしまう。そこで、電力供給会社およびガス供給会社が異なる地域に配された空気調和装置を包括的に把握して、使用した結果生じる、電力の料金、ガスの料金、二酸化炭素排出量を低減させたいという要望がある。
本発明は、このような課題に鑑み、エンジン駆動式圧縮機と、電気駆動式圧縮機とを双方とも備えた複数の空気調和装置が異なるエネルギーの使用条件下に配される場合において、複数の空気調和装置を包括的に把握することができる空気調和システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の空気調和システムは、1または複数の空気調和装置を含んで構成される複数のグループと、各グループそれぞれと通信を行うホスト制御装置とを備えた空気調和システムであって、空気調和装置は、冷媒が循環する連続した循環路と、循環路に設けられ、ガスエンジンを駆動源として冷媒を圧縮するエンジン駆動式圧縮機と、冷媒と室外の空気とで熱交換を行うGHP室外熱交換器とを有するGHPユニットと、GHPユニットとは独立して構成され、循環路に設けられ、電動機を駆動源として冷媒を圧縮する電気駆動式圧縮機と、冷媒と室外の空気とで熱交換を行うEHP室外熱交換器とを有するEHPユニットと、循環路に設けられ、冷媒を減圧する減圧部と、冷媒と室内の空気とで熱交換を行う室内熱交換器と、室内熱交換器に空気を送り熱交換を促進させる室内送風部とを有する1または複数の室内機ユニットと、を備え、複数のグループは、1の事業者が有しており、グループは、他のグループと、電力供給会社との契約、ガス供給会社との契約、およびエネルギーの使用条件が独立して設定されており、ホスト制御装置と通信を行うグループ通信部を備え、ホスト制御装置は、複数のグループそれぞれと通信を行うホスト通信部と、ホスト通信部を通じて、複数のグループそれぞれのエネルギーの使用条件を取得する条件取得部と、取得されたエネルギーの使用条件に基づいて、各グループにおける推奨の電力供給会社およびガス供給会社の選定を実行する演算部と、を備え、エネルギーの使用条件は、電力に関して予め定められた料金規定、ガスに関して予め定められた料金規定、および、電力量に対応する二酸化炭素排出量であり、演算部は、複数のグループ全体において、電力に関して予め定められた料金規定、ガスに関して予め定められた料金規定、および、電力量に対応する二酸化炭素排出量の群から選択される1または複数が最も少なくなるように、各グループの空気調和装置の運転出力の比率の推奨値の推算、および、各グループにおける推奨の電力供給会社およびガス供給会社の選定を実行することを特徴とする。
本発明によれば、エンジン駆動式圧縮機と、電気駆動式圧縮機とを双方とも備えた複数の空気調和装置が異なるエネルギーの使用条件下に配される場合において、複数の空気調和装置を包括的に把握することができる。
実施形態にかかる空気調和システムの構成を説明するための図である。 空気調和装置の構成を説明するための図である。 ホスト制御装置の構成を説明するための図である。 運転出力値テーブルを示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(空気調和システム100)
図1は、本実施形態にかかる空気調和システム100の構成を説明するための図である。図1に示すように、空気調和システム100は、複数のグループ110(図1中、110a、110bで示す)と、通信網120と、ホスト制御装置130とを含んで構成される。
グループ110は、1または複数(ここでは、2)の空気調和装置150の集合体であり、エネルギー供給源(電力供給会社、ガス供給会社)との1つの契約で、グループ110を構成するすべての空気調和装置150にエネルギー(電力、ガス)が供給される。したがって、グループ110は、契約が同一であれば、例えば、1つの施設であってもよいし、電力供給会社やガス供給会社が等しい地域のビルや学校等の施設群であってもよい。
本実施形態にかかる空気調和システム100は、エネルギー供給源との契約およびエネルギーの使用条件がそれぞれ異なる複数(ここでは、2)のグループ110a、110bを含んで構成される。ここで、エネルギーの使用条件は、電力に関して予め定められた料金規定、ガスに関して予め定められた料金規定、および、電力量に対応する二酸化炭素排出量の群から選択される1または複数であり、例えば、グループ110aとグループ110bとでは地域が異なり、グループ110aの電力供給会社およびガス供給会社と、グループ110bの電力供給会社およびガス供給会社とが異なるため、エネルギーの使用条件が異なるとする。
また、グループ110には、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、ROMからCPU自体を動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出し、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働して、グループ110を構成する空気調和装置150全体を管理および制御するグループ制御部112が設けられている。
本実施形態において、グループ制御部112は、グループ通信部114、出力値導出部116、運転制御部118としても機能する。グループ通信部114は、通信網120を介してホスト制御装置130と通信を行う。
出力値導出部116は、ホスト制御装置130から送信された空気調和装置150の稼動比率に基づいて空気調和装置150の運転出力値を導出する。出力値導出部116による空気調和装置150の運転出力値の導出処理については後に詳述する。
運転制御部118は、ユーザによる操作部(例えば、リモートコントローラ)への操作入力に応じて、冷媒の循環方向を切り換え、後述する室内機ユニット300の機能を冷房または暖房に切り換えたり、出力値導出部116が導出した運転出力値となるように空気調和装置150の運転を制御したりする。
グループ110を構成する空気調和装置150は、グループ110の施設の空調を実行する。図2は、空気調和装置150の構成を説明するための図である。空気調和装置150は、ビルや学校等の1のグループ110に属する施設に設置され、室外機ユニットとして機能するGHPユニット210と、当該GHPユニット210とは別体であり室外機ユニットとして機能するEHPユニット250と、1または複数の室内機ユニット300と、GHPユニット210、EHPユニット250、室内機ユニット300に冷媒を循環させるための冷媒管330とを含んで構成される。なお、図2中、冷房時の冷媒の流れを実線の矢印で、信号線を破線で示す。
GHPユニット210は、ガスエンジン212と、ガスエンジン212を駆動源とするエンジン駆動式圧縮機214と、四方弁220と、冷媒と室外の空気とで熱交換を行うGHP室外熱交換器230と、GHP室外熱交換器230に空気を送り熱交換を促進させるGHP送風部232と、GHP制御部240とを含んで構成される。エンジン駆動式圧縮機214の出口は、冷媒管330によって四方弁220の第1ポートに接続され、エンジン駆動式圧縮機214の入口は、冷媒管330によって四方弁220の第3ポートに接続される。また、GHP室外熱交換器230の一端側は、冷媒管330によって四方弁220の第2ポートに接続される。GHP室外熱交換器230の他端側は、冷媒管330によって後述する室内機ユニット300の減圧部310に接続される。四方弁220の第4ポートは、冷媒管330によって後述する室内機ユニット300の室内熱交換器320の一端側に接続される。GHP制御部240は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、運転制御部118からの制御指令に基づいて、GHPユニット210全体(例えば、ガスエンジン112、GHP送風部232、各種センサ等)を制御する。
EHPユニット250は、GHPユニット210とは独立して構成され、電動機252と、電動機252を駆動源とする電気駆動式圧縮機254と、四方弁260と、冷媒と室外の空気とで熱交換を行うEHP室外熱交換器270と、EHP室外熱交換器270に空気を送り熱交換を促進させるEHP送風部272と、EHP制御部280とを含んで構成される。電気駆動式圧縮機254の出口は、冷媒管330によって四方弁260の第1ポートに接続され、電気駆動式圧縮機254の入口は、冷媒管330によって四方弁260の第3ポートに接続される。また、EHP室外熱交換器270の一端側は、冷媒管330によって四方弁260の第2ポートに接続される。EHP室外熱交換器270の他端側は、冷媒管330によって室内機ユニット300の減圧部310に接続される。四方弁260の第4ポートは、冷媒管330によって室内機ユニット300の室内熱交換器320の一端側に接続される。EHP制御部280は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、運転制御部118からの制御指令に基づいて、EHPユニット250全体(例えば、電動機252、EHP送風部272、各種センサ等)を制御する。
本実施形態において、空気調和装置150は、2つの室内機ユニット300(図2中、300a、300bで示す)を備えている。室内機ユニット300は、冷媒を減圧する減圧部310(膨張弁)と、冷媒管330によって減圧部310に接続され冷媒と室内の空気とで熱交換を行う室内熱交換器320と、室内熱交換器320に空気を送り熱交換を促進させる室内送風部322とを含んで構成される。上述したように、減圧部310の一端側は、冷媒管330によってGHP室外熱交換器230、EHP室外熱交換器270の他端側に接続され、減圧部310の他端側は冷媒管330によって室内熱交換器320の他端側に接続され、室内熱交換器320の一端側は冷媒管330によって四方弁220、260の第4ポートに接続されている。
したがって、エンジン駆動式圧縮機214や電気駆動式圧縮機254が駆動されると、冷媒は、冷媒管330を循環することとなり、冷媒管330によって一連の循環路が形成される。また、本実施形態において、冷媒が循環する一連の循環路は、GHPユニット210、EHPユニット250、室内機ユニット300aを通る循環路と、GHPユニット210、EHPユニット250、室内機ユニット300bを通る循環路とに分岐されている。
なお、室内機ユニット300を冷房として機能させる場合、四方弁220の第1ポートと第2ポートとを接続し、第4ポートと第3ポートとを接続するとともに、四方弁260の第1ポートと第2ポートとを接続し、第4ポートと第3ポートとを接続することで、図2中矢印で示す方向に冷媒を流通させて、圧縮された冷媒をGHP室外熱交換器230、EHP室外熱交換器270に送出する。一方、室内機ユニット300を暖房として機能させる場合、四方弁220の第1ポートと第4ポートとを接続し、第2ポートと第3ポートとを接続するとともに、四方弁260の第1ポートと第4ポートとを接続し、第2ポートと第3ポートとを接続することで、図2中矢印で示す方向とは逆の方向に冷媒を流通させて、圧縮された冷媒を室内熱交換器320に送出する。
図1に戻って、通信網120は、LAN、専用回線、インターネット等で構成され、グループ110とホスト制御装置130とを無線または有線により接続する。
ホスト制御装置130は、通信網120を介して、各グループ110のグループ通信部114と通信を行い、各グループ110の空気調和装置150の稼動比率の推奨値の推算や、各グループ110における推奨のエネルギー供給源の選定を実行したりする。
図3は、ホスト制御装置130の構成を説明するための図である。図3に示すように、ホスト制御装置130は、ホスト制御部132を含んで構成され、ホスト制御部132は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、ROMからCPU自体を動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出し、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働してホスト制御装置130全体を管理および制御する。
本実施形態において、ホスト制御部132は、ホスト通信部134、条件取得部136、演算部138として機能する。ホスト通信部134は、通信網120を介して、複数のグループ110それぞれと通信を行う。
条件取得部136は、ホスト通信部134を通じて、複数のグループ110それぞれのエネルギーの使用条件(電力に関して予め定められた料金規定、ガスに関して予め定められた料金規定、電力量に対応する二酸化炭素排出量)を取得する。
演算部138は、条件取得部136によって取得された複数のグループ110それぞれのエネルギーの使用条件に基づいて、各グループ110の稼動比率の推奨値の推算、および、各グループ110における推奨のエネルギー供給源の選定のいずれか一方または双方を実行する。
上述したように、各グループ110で、エネルギー供給源との契約や、エネルギーの使用条件が独立して設定されるため、グループ110ごとに、電力に関して予め定められた料金規定、ガスに関して予め定められた料金規定、および、電力量に対応する二酸化炭素排出量が異なる場合がある。
そこで、演算部138は、複数のグループ110それぞれのエネルギーの使用条件に基づいて、複数のグループ110全体において、電力に関して予め定められた料金規定、ガスに関して予め定められた料金規定、および、電力量に対応する二酸化炭素排出量の群から選択される1または複数が最も少なくなるように、各グループ110の稼動比率の推奨値の推算を実行する。例えば、導出された現在のグループ110aとグループ110bの稼動比率が100%:100%であったところ、同一の運転出力を実現する際の、電力に関して予め定められた料金規定、ガスに関して予め定められた料金規定、および、電力量に対応する二酸化炭素排出量がグループ110aより、グループ110bが少ない場合、演算部138は、グループ110aとグループ110bの稼動比率の推奨値を、80%:120%と推算する。
かかる構成により、空気調和システム100全体において、稼動比率の合計を維持したまま、使用した結果生じる、電力の料金、ガスの料金、二酸化炭素排出量を低減できる稼動比率の推奨値を提案することが可能となる。
また、近年、同一の地域において、複数の電力供給会社や複数のガス供給会社がエネルギー(電力、ガス)を供給することになったため、空気調和システム100を有する事業者は、エネルギー供給源としての電力供給会社やガス供給会社を選択することが可能となった。
そこで、演算部138は、現在の複数のグループ110それぞれのエネルギーの使用条件に基づいて、複数のグループ110全体において、電力に関して予め定められた料金規定、ガスに関して予め定められた料金規定、および、電力量に対応する二酸化炭素排出量の群から選択される1または複数が最も少なくなるエネルギー供給源の選定を実行する。
これにより、空気調和システム100全体で、使用した結果生じる、電力の料金、ガスの料金、二酸化炭素排出量を低減可能なエネルギー供給源を提案することが可能となる。
続いて、グループ110の出力値導出部116による運転出力値の導出処理について説明する。
出力値導出部116は、演算部138が推算した稼動比率の推奨値に基づいて、空気調和装置150におけるGHPユニット210の運転出力値とEHPユニット250の運転出力値を導出する。
さらに、出力値導出部116は、演算部138によって推算された稼動比率の推奨値の範囲内で、不図示の記憶部に予め記憶された運転出力値テーブルに基づいて、GHPユニット210とEHPユニット250との運転出力値を導出する。ここで、運転出力値テーブルは、空気調和装置150が設置されるグループ110における他の機器(例えば、照明、パーソナルコンピュータ、冷蔵庫等)の使用電力量とEHPユニット250の使用電力量との総計、GHPユニット210のガスに関して予め定められた料金規定、および、EHPユニット250の電力に関して予め定められた料金規定、および、契約電力に基づいて決定される運転状況と、室内機ユニット300において要求される空調負荷とに基づいて、1つの運転出力値を一義的に導出するためのものである。
図4は、運転出力値テーブルを示す図である。図4では、室内機ユニット300において要求される最大の空調負荷を200%とした場合のGHPユニット210、EHPユニット250の運転比率が設定された運転出力値テーブルを示し、GHPユニット210と、EHPユニット250との容量比が100%:100%で設計された空気調和装置150を例に挙げて説明する。
また、運転状況として、通常運転する際に参照される「通常Aモード」および「通常Bモード」、GHPユニット210を主に運転する際に参照される「GHP主体モード」、EHPユニット250を主に運転する際に参照される「EHP主体モード」、他の機器の使用電力量が契約電力に逼迫している際に参照される「デマンド1モード」および「デマンド2モード」を例に挙げて説明する。
各グループ110には、当該グループ110での所定期間(例えば、1年)における電力の最大使用量(kWh)(詳細には、例えば、所定時間(例えば、30分間)の平均電力使用量の最大値)である契約電力が設定されている。そして契約電力を超えて電力を使用すると、ペナルティ料金が科されることとなる。
そこで、出力値導出部116は、空気調和装置150が設置されるグループ110に設けられた使用電力量を検知する検知器からのデマンド信号に基づいて、運転状況を把握する。検知器は、契約電力と、施設全体の使用電力量(空気調和装置150が設置されるグループ110における他の機器の使用電力量とEHPユニット250の使用電力量との総計)との差分Zに応じて、デマンド信号1、デマンド信号2を送信する。ここで、検知機は、例えば、契約電力が100kWである場合に、差分Zが30kW(すなわち、グループ110全体の使用電力量が70kW)となった場合にデマンド信号1を出力値導出部116に出力し、差分Zが10kW(すなわち、グループ110全体の使用電力量が90kW)となった場合にデマンド信号2を出力値導出部116に出力する。
出力値導出部116は、デマンド信号1およびデマンド信号2のいずれも受信していない場合、通常運転を行うべく、運転出力値テーブルの「通常Aモード」または「通常Bモード」を参照して、GHPユニット210およびEHPユニット250の運転出力値を導出する。なお、「通常Aモード」は、GHPユニット210およびEHPユニット250を並行して駆動する際にGHPユニット210を先に立ち上げ、「通常Bモード」は、GHPユニット210およびEHPユニット250を並行して駆動する際にEHPユニット250を先に立ち上げるように構成されている。このため、出力値導出部116は、通常運転を実行する場合、「通常Aモード」と「通常Bモード」とを交互に参照することで、GHPユニット210およびEHPユニット250の駆動回数を実質的に均一化している。
また、通常運転を行う場合であって、例えば、エネルギー供給源や時間帯等によって、EHPユニット250を最大の運転出力値で駆動させたときに要する電力の料金が、GHPユニット210を最大の運転出力値で駆動させたときに要するガスの料金より高い場合、出力値導出部116は、「GHP主体モード」を参照する。これにより、EHPユニット250よりGHPユニット210の運転出力値を高くすることができ、低コストで、室内機ユニット300において要求される空調負荷を実現することが可能となる。
一方、通常運転を行う場合であって、例えば、エネルギー供給源や時間帯等によって、GHPユニット210を最大の運転出力値で駆動させたときに要するガスの料金が、EHPユニット250を最大の運転出力値で駆動させたときに要する電力の料金より高い場合、出力値導出部116は、「EHP主体モード」を参照する。これにより、GHPユニット210よりEHPユニット250の運転出力値を高くすることができ、低コストで、室内機ユニット300において要求される空調負荷を実現することが可能となる。
さらに、出力値導出部116は、グループ110全体の使用電力量が契約電力に逼迫しており、EHPユニット250の運転出力によっては、契約電力を超えてしまう場合、つまり、デマンド信号1を受信した場合、「デマンド1モード」を参照して、EHPユニット250に供給される電力と他の機器の使用電力量との総計が契約電力未満の所定の電力値(制限値)内に収まる範囲で、運転出力値を導出する。
具体的に説明すると、「デマンド1モード」においては、EHPユニット250に供給される電力と他の機器の使用電力量との総計が最大でも制限値内となる運転出力値(例えば、EHPユニット250の運転出力が60%)となるように運転出力値が割り当てられている。これにより、出力値導出部116は、EHPユニット250の使用電力量と、施設における他の装置の使用電力量との総計が、契約電力未満となるようにEHPユニット250に供給する電力を制限することができる。したがって、空気調和装置150が設置されるグループ110の総計使用電力量が、契約電力を超え、ペナルティ料金が科されてしまう事態を回避することが可能となる。
また、この際、出力値導出部116は、室内機ユニット300において要求される所定の空調負荷を実現できない場合には、GHPユニット210が停止しているとGHPユニット210の運転が開始されるように運転出力値を導出し、GHPユニット210が運転中であると、GHPユニット210の現在の運転出力を上回る運転出力値を導出する。これにより、ペナルティ料金が科されてしまう事態を回避しつつ、室内機ユニット300において要求される空調負荷を実現することが可能となる。
なお、「デマンド1モード」において、GHPユニット210のみで実現できる室内機ユニット300の空調負荷(例えば、40%、100%)が要求された場合には、GHPユニット210のみが駆動されるように運転出力値が割り当てられている。また、GHPユニット210のみでは実現できない室内機ユニット300の空調負荷(例えば、160%、200%)が要求された場合には、GHPユニット210に加えてEHPユニット250を最大でも制限値内となる運転出力値60%まで駆動させるように運転出力値が割り当てられている。
なお、「デマンド1モード」において、室内機ユニット300において要求される空調負荷が最大の200%である場合には、EHPユニット250を最大でも制限値内となる運転出力値60%で駆動させるため、GHPユニット210を運転出力値100%で駆動させたとしても、室内機ユニット300において要求される空調負荷を実現できないものの、ペナルティ料金が科される事態を回避することができる。
また、出力値導出部116は、グループ110全体の使用電力量が契約電力に逼迫しており、EHPユニット250を駆動させれば、契約電力を超えてしまう場合、つまり、デマンド信号2を受信した場合、出力値導出部116は、EHPユニット250を駆動させないように設定された「デマンド2モード」を参照する。これにより、出力値導出部116は、空気調和装置150によって契約電力を超えてしまう事態を防止することができる。
以上説明したように、本実施形態にかかる空気調和システム100によれば、ホスト制御装置130を備える構成により、エンジン駆動式圧縮機214と、電気駆動式圧縮機254とを双方とも備えた複数の空気調和装置150が異なるエネルギーの使用条件下に配される場合において、複数の空気調和装置150を包括的に把握して、制御することが可能となる。
また、空気調和装置150が、GHPユニット210とEHPユニット250とを独立して構成することにより、GHPユニット210およびEHPユニット250のいずれか一方が故障したとしても、室内熱交換器320に冷媒を循環させることができ、空気調和装置150を運転させることが可能となる。
また、GHPユニット210とEHPユニット250とは、別体であるため、GHPユニット210の数、および、EHPユニット250の数をそれぞれ増減させて空気調和装置150を構成することができ、効率的に容量の増減を図ることが可能となる。したがって、1台のGHPユニット210自体の部品や、1のEHPユニット250自体の部品を大型化する必要がなく、部品の大型化に伴うコスト上昇を回避することが可能となる。
(変形例)
上記実施形態において、出力値導出部116は、EHPユニット250の使用電力量と、グループ110における他の装置の使用電力量との総計が、契約電力未満の所定の制限値に収まる範囲となるようにEHPユニット250の運転出力値を導出するとした。
しかし、出力値導出部116は、EHPユニット250が電力を使用することで生じる二酸化炭素排出量が、所定の制限値に収まる範囲となるようにEHPユニット250の運転出力値を導出するとしてもよい。かかる構成により、空気調和装置150を運転させることで生じる二酸化炭素排出量を所定量に抑えることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態において、施設全体の使用電力量の逼迫状況を把握するために、デマンド信号を利用した構成を例に挙げて説明した。しかし、施設における他の機器の使用電力量を予め入力しておき、GHPユニット210およびEHPユニット250で使用している電力量を推定して、入力した他の機器の使用電力量と、GHPユニット210およびEHPユニット250の推定使用電力量との和から施設全体の使用電力量の逼迫状況を把握するとしてもよい。
本発明は、1または複数の空気調和装置を含んで構成されるグループを複数備えた空気調和システムに利用することができる。
100 空気調和システム
110 グループ
114 グループ通信部
116 出力値導出部
118 運転制御部
130 ホスト制御装置
134 ホスト通信部
136 条件取得部
138 演算部
150 空気調和装置
210 GHPユニット
212 ガスエンジン
214 エンジン駆動式圧縮機
230 GHP室外熱交換器
240 GHP制御部
250 EHPユニット
252 電動機
254 電気駆動式圧縮機
270 EHP室外熱交換器
280 EHP制御部
300 室内機ユニット
320 室内熱交換器
322 室内送風部

Claims (1)

  1. 1または複数の空気調和装置を含んで構成される複数のグループと、各グループそれぞれと通信を行うホスト制御装置とを備えた空気調和システムであって、
    前記空気調和装置は、
    冷媒が循環する連続した循環路と、
    前記循環路に設けられ、ガスエンジンを駆動源として前記冷媒を圧縮するエンジン駆動式圧縮機と、該冷媒と室外の空気とで熱交換を行うGHP室外熱交換器とを有するGHPユニットと、
    前記GHPユニットとは独立して構成され、前記循環路に設けられ、電動機を駆動源として前記冷媒を圧縮する電気駆動式圧縮機と、該冷媒と室外の空気とで熱交換を行うEHP室外熱交換器とを有するEHPユニットと、
    前記循環路に設けられ、前記冷媒を減圧する減圧部と、該冷媒と室内の空気とで熱交換を行う室内熱交換器と、該室内熱交換器に空気を送り熱交換を促進させる室内送風部とを有する1または複数の室内機ユニットと、
    を備え、
    前記複数のグループは、1の事業者が有しており、
    前記グループは、
    他のグループと、電力供給会社との契約、ガス供給会社との契約、およびエネルギーの使用条件が独立して設定されており、
    前記ホスト制御装置と通信を行うグループ通信部を備え、
    前記ホスト制御装置は、
    前記複数のグループそれぞれと通信を行うホスト通信部と、
    前記ホスト通信部を通じて、前記複数のグループそれぞれのエネルギーの使用条件を取得する条件取得部と、
    取得された前記エネルギーの使用条件に基づいて、各グループにおける推奨の電力供給会社およびガス供給会社の選定を実行する演算部と、
    を備え
    前記エネルギーの使用条件は、電力に関して予め定められた料金規定、ガスに関して予め定められた料金規定、および、電力量に対応する二酸化炭素排出量であり、
    前記演算部は、前記複数のグループ全体において、電力に関して予め定められた料金規定、ガスに関して予め定められた料金規定、および、電力量に対応する二酸化炭素排出量の群から選択される1または複数が最も少なくなるように、各グループの空気調和装置の運転出力の比率の推奨値の推算、および、該各グループにおける推奨の電力供給会社およびガス供給会社の選定を実行することを特徴とする空気調和システム。
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