JP2021143810A - 空調システム - Google Patents

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杏奈 大橋
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Abstract

【課題】空調負荷に適切に対応しつつ、ネガワットの創出量を多くする。【解決手段】空調システム1は、電気で動作し、熱媒体を冷却または加熱して空調室内機12に供給するEHPユニット30と、主にガスで動作し、熱媒体を冷却または加熱して空調室内機12に供給するGHPユニット32と、EHPユニット30およびGHPユニット32の運転を制御する運転制御部50と、電気で動作し、空調室内機12が設置された室内で要求される空調熱負荷の少なくとも一部を負担する熱処理部40と、を備え、運転制御部50は、電力需要を減少させるように要求するデマンドレスポンス指令を受信した場合に需要家側が電力需要を減少させるデマンドレスポンスの開始に応じて、デマンドレスポンスの開始前に比べ、EHPユニット30の熱出力および熱処理部40の熱出力を減少させ、GHPユニット32の熱出力を空調熱負荷に従って導出する。【選択図】図1

Description

本発明は、空調システムに関する。
電気で動作して熱媒体の冷却または加熱を行うEHP(電気モータヒートポンプ)ユニットと、主にガスで動作して熱媒体の冷却または加熱を行うGHP(ガスヒートポンプ)ユニットとを含む空調システムがある(例えば、特許文献1)。また、このような空調システムにおいて、EHPユニットおよびGHPユニットとは異なる他の電気空調機を併用して空調を行うこともある。この電気空調機は、例えば、EHPユニットおよびGHPユニットとは独立して室内の温度および湿度を制御したり、室内の換気を行う。
特許第6100180号公報
ところで、近年、電力の供給者側だけでなく電力の需要家側においても電力の需給調整に貢献できるデマンドレスポンスという仕組みが検討されている。デマンドレスポンスは、電力需要を変化(例えば、減少)させるように要求するデマンドレスポンス指令を受信した場合に需要家側が電力需要を変化(例えば、減少)させる仕組みである。デマンドレスポンスに対応する需要家が多いほど系統電力の信頼性の低下を抑制することができるため、需要家がデマンドレスポンスに可能な限り対応して需給調整を行うことが望まれている。また、電力需要を減少させるデマンドレスポンスの対応時には、需要家が可能な限り多くのネガワットを創出することが望まれている。しかし、ネガワットの創出量を単純に増やすと、需要家において使用可能な電力が少なくなり、需要家で要求される空調負荷に適切に対応できない場合がある。
本発明は、このような課題に鑑み、空調負荷に適切に対応しつつ、ネガワットの創出量を多くすることが可能な空調システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の空調システムは、電気で動作し、熱媒体を冷却または加熱して空調室内機に供給するEHPユニットと、主にガスで動作し、熱媒体を冷却または加熱して空調室内機に供給するGHPユニットと、EHPユニットおよびGHPユニットの運転を制御する運転制御部と、電気で動作し、空調室内機が設置された室内で要求される空調熱負荷の少なくとも一部を負担する熱処理部と、を備え、運転制御部は、電力需要を減少させるように要求するデマンドレスポンス指令を受信した場合に需要家側が電力需要を減少させるデマンドレスポンスの開始に応じて、デマンドレスポンスの開始前に比べ、EHPユニットの熱出力および熱処理部の熱出力を減少させ、GHPユニットの熱出力を空調熱負荷に従って導出する。
また、運転制御部は、GHPユニットの最大熱出力が現在の空調熱負荷より低い場合、GHPユニットの熱出力を最大熱出力にさせ、GHPユニットの最大熱出力と現在の空調熱出力との差分の熱出力をEHPユニットから出力させてもよい。
また、空調システムは、外気を室内に供給する換気部と、室内の二酸化炭素濃度を検出する二酸化炭素センサと、デマンドレスポンスの開始に応じて、室内の二酸化炭素濃度を所定の上限値以内に維持しつつ、換気部の運転および停止を制御する構内制御部と、をさらに備えてもよい。
また、空調システムは、デマンドレスポンス指令の受信からデマンドレスポンスの開始までの間に所定の準備時間が設けられており、デマンドレスポンス指令の受信に応じて、デマンドレスポンスの開始後における空調熱負荷の予測値である予測空調熱負荷および熱出力の不足分の予測値である予測不足熱出力を導出し、予測不足熱出力が所定熱出力より高い場合、デマンドレスポンス指令の受信からデマンドレスポンスの開始までの間、予測空調熱負荷に従った熱出力をEHPユニットおよびGHPユニットから出力させる予空調制御部をさらに備えてもよい。
本発明によれば、空調負荷に適切に対応しつつ、ネガワットの創出量を多くすることが可能となる。
本実施形態による空調システムの構成を示す概略図である。 運転マップ生成部で生成される運転マップの概要を説明する図である。 運転マップの一例を示す図である。 通常時の空調熱負荷をDR期間中においてGHPユニットがすべて負担した場合の動作を説明する図である。 通常時の空調熱負荷をDR期間中においてGHPユニットがすべて負担できない場合の動作を説明する図である。 DR期間中にGHPユニットが空調熱負荷をすべて負担できない状態で、熱出力の不足分をEHPユニットが補う場合の動作を説明する図である。 準備時間を利用して予空調を行う場合を説明する図である。 換気部の換気出力について説明する図である。 換気部の動作を説明する図である。 DR指令を受信した後の予空調制御部の動作の流れを説明するフローチャートである。 DR開始指示を受信した後における運転制御部の動作の流れを説明するフローチャートである。 DR開始指示を受信した後における構内制御部の動作の流れを説明するフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態の態様について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態による空調システム1の構成を示す概略図である。図1では、制御信号の流れを破線の矢印で示している。
本実施形態の空調システム1は、ハイブリッド空調機10、空調室内機12、電気空調機14、二酸化炭素センサ16、温度センサ18、構内制御部20、遠隔監視アダプタ22および遠隔監視サーバ24を含む。このうち、ハイブリッド空調機10、空調室内機12、電気空調機14、二酸化炭素(CO2)センサ16、温度センサ18、構内制御部20および遠隔監視アダプタ22は、需要家の構内26に設けられる。なお、需要家は、例えば、受電電力の契約者単位である。また、構内26は、例えば、需要家の敷地内を示し、需要家が同一であれば複数の建物に亘った敷地内であってもよい。
本実施形態の空調システム1において、制御対象となる空調負荷には、空調熱負荷と空調換気負荷とがある。空調熱負荷は、温度および湿度に関連する空調負荷である。空調換気負荷は、外気の供給に関連する空調負荷である。以後、空調システム1における空調の対象となる室内を、対象室内と呼ぶ場合がある。
ハイブリッド空調機10は、EHPユニット30およびGHPユニット32を含む。また、EHPは、電気モータヒートポンプを示し、GHPは、ガスヒートポンプを示す。
EHPユニット30は、例えば、室外に設置される。なお、室外は、対象室内に対して外側の空間であればよく、建物の外に限らず建物内であってもよい。EHPユニット30には、系統電力(商用電力)が供給される。EHPユニット30は、供給された電力を消費して(電気で動作して)熱媒体の冷却および加熱を行う。EHPユニット30で冷却および加熱された熱媒体は、空調室内機12に供給される。つまり、EHPユニット30は、空調熱負荷の少なくとも一部に対応する熱を出力する。
GHPユニット32は、EHPユニット30とは独立して設けられる。GHPユニット32は、例えば、EHPユニット30と同様に室外に設置される。GHPユニット32は、主にガスで動作し、熱媒体の冷却および加熱を行う。GHPユニット32で冷却および加熱された熱媒体は、空調室内機12に供給される。つまり、GHPユニット32は、空調熱負荷の少なくとも一部に対応する熱を出力する。また、EHPユニット30から送出される熱媒体、および、GHPユニット32から送出される熱媒体は、共通の配管34を通じて空調室内機12に供給される。
以後、EHPユニット30が出力する熱、および、GHPユニット32が出力する熱を、それぞれ、熱出力と呼ぶ場合がある。また、EHPユニット30の熱出力とGHPユニット32の熱出力とを合計した熱出力をハイブリッド合計熱出力と呼ぶ場合がある。
空調室内機12は、対象室内に設置される。空調室内機12は、EHPユニット30の熱出力およびGHPユニット32の熱出力に基づいて、空調熱負荷の少なくとも一部に対する熱を対象室内に出力する。具体的には、空調室内機12は、EHPユニット30およびGHPユニット32から供給される熱媒体と、対象室内において供給される空気との間で熱交換を行い、対象室内において供給される空気を冷却または加熱する。空調室内機12は、熱交換後の空気を対象室内に送出し、熱交換後の熱媒体をEHPユニット30およびGHPユニット32に送出する。
電気空調機14は、EHPユニット30、GHPユニット32および空調室内機12とは別体で構成される。電気空調機14には、系統電力(商用電力)が供給される。電気空調機14は、供給された電力を消費して(電気で動作して)対象室内の空調を行う。電気空調機14は、例えば、温度および湿度を制御可能なデシカント空調機である。なお、電気空調機14は、デシカント空調機を例に挙げたが、デシカント空調機に限らず、例えば、電気ヒータなどであってもよい。
電気空調機14は、熱処理部40および換気部42を含む。熱処理部40は、例えば、EHPユニット30およびGHPユニット32とは独立したヒートポンプを含んでいる。熱処理部40は、電気で動作し、空調室内機12が設置された室内(対象室内)で要求される空調熱負荷の少なくとも一部を負担する。つまり、熱処理部40は、対象室内の温度および湿度を制御する。
このように、空調システム1では、EHPユニット30、GHPユニット32および熱処理部40の3種類の設備によって、空調熱負荷に対応する。
換気部42は、外気(室外の空気)を対象室内に送るファンを含む。換気部42は、電気で動作し、空調室内機12が設置された室内(対象室内)で要求される空調換気負荷に対する換気出力を行う。換気部42は、対象室内の二酸化炭素濃度が所定の上限値を超えないようにするために外気を対象室内に供給する。所定の上限値は、例えば、対象室内の人が許容可能な二酸化炭素濃度の上限値に設定される。
二酸化炭素センサ16は、対象室内の二酸化炭素濃度を検出する。温度センサ18は、対象室内の温度を検出する。
構内制御部20は、電気空調機14が設置される構内26に設けられる。構内制御部20は、温度センサ18から温度を取得し、二酸化炭素センサ16から二酸化炭素濃度を取得する。構内制御部20は、温度センサ18で検出された温度および二酸化炭素センサ16で検出された二酸化炭素濃度を参照し、電気空調機14の運転を制御することができる。また、構内制御部20は、遠隔監視アダプタ22と通信することができる。
遠隔監視アダプタ22は、EHPユニット30およびGHPユニット32の近傍に設置される。遠隔監視アダプタ22は、遠隔監視サーバ24および構内制御部20と通信することができる。遠隔監視アダプタ22は、運転制御部50を含む。運転制御部50は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路から構成される。運転制御部50は、EHPユニット30およびGHPユニット32の運転を制御する。運転制御部50については、後に詳述する。
遠隔監視サーバ24は、空調システム1を管理する事業者によって設置される。遠隔監視サーバ24は、例えば、構外(需要家の構内に対する外側)などのように、EHPユニット30、GHPユニット32および遠隔監視アダプタ22から離れた場所に設置される。遠隔監視サーバ24は、遠隔監視アダプタ22と通信することができる。
遠隔監視サーバ24は、運転マップ生成部60および予空調制御部62を含む。運転マップ生成部60および予空調制御部62は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路から構成される。ここでは、まず、運転マップ生成部60について詳述し、予空調制御部62については、後に詳述する。
運転マップ生成部60は、例えば、日付、曜日、時間、過去の空調熱負荷の実績などから、需要家における翌日の空調熱負荷の推移および電力需要(建物全体の電力需要)の推移を予測する。運転マップ生成部60は、予測結果にしたがって、時間と、デマンドレベルと、EHPユニット30の熱出力と、GHPユニット32の熱出力と、ハイブリッド合計熱出力とが関連付けられた運転マップを複数生成する。
デマンドレベルとは、需要家における電力需要の大きさを段階的に示すものである。デマンドレベルは、EHPユニット30等が設置される需要家における電力系統からの受電点の受電電力の大きさ(受電電力レベル)に対応付けられる。
図2は、運転マップ生成部60で生成される運転マップの概要を説明する図である。図2で示すように、運転マップは、時間およびデマンドレベルに関連付けられている。
例えば、受電電力に関して、第1閾値、第2閾値、第3閾値および第4閾値の4つの閾値が設けられる。第2閾値は、第1閾値より大きな値に設定され、第3閾値は第2閾値より大きな値に設定され、第4閾値は第3閾値より大きな値に設定される。デマンドレベルは、これらの4つの閾値によって区切られる。受電電力が第1閾値未満の場合、デマンドレベル0とし、受電電力が第1閾値以上第2閾値未満の場合、デマンドレベル1とし、受電電力が第2閾値以上第3閾値未満の場合、デマンドレベル2とし、受電電力が第3閾値以上第4閾値未満の場合、デマンドレベル3とし、受電電力が第4閾値以上の場合、デマンドレベル4とする。デマンドレベルは、デマンドレベル0からデマンドレベル4に進むに従って、需要家における電力需要が大きくなっていることを示す。運転マップは、デマンドレベルごとに生成される。なお、デマンドレベルは、デマンドレベル0からデマンドレベル4の5段階に限らない。
運転マップ生成部60は、時間ごとに、デマンドレベル0に対応する運転マップからデマンドレベル4に対応する運転マップまでの運転マップのセットを生成する。例えば、時刻T10について、デマンドレベル毎の運転マップのセットSA10が生成され、時刻T11について、デマンドレベル毎の運転マップのセットSA11が生成され、時刻T12について、デマンドレベル毎の運転マップのセットSA12が生成される。このような運転マップのセットは、例えば、24時間分生成される。
図3は、運転マップの一例を示す図である。図3(a)は、時刻T10およびデマンドレベル0の場合の運転マップを示し、図3(b)は、時刻T10およびデマンドレベル1の場合の運転マップを示し、図3(c)は、時刻T10およびデマンドレベル2の場合の運転マップを示し、図3(d)は、時刻T10およびデマンドレベル3の場合の運転マップを示し、図3(e)は、時刻T10およびデマンドレベル4の場合の運転マップを示す。また、図3(a)〜図3(e)では、EHPユニット30の熱出力をEHPユニット30の定格出力(kW)に対する出力百分率(%)で示し、GHPユニット32の熱出力をGHPユニット32の定格出力(kW)に対する出力百分率(%)で示し、ハイブリッド合計熱出力をEHPユニット30の定格出力とGHPユニット32の定格出力との合計定格出力(kW)に対する出力百分率で示している。なお、具体的な数値は、例示した値に限らない。
図3(a)〜図3(e)に示すように、運転マップでは、EHPユニット30の熱出力およびGHPユニット32の熱出力が、ハイブリッド合計熱出力ごとに関連付けられている。ハイブリッド合計熱出力は、EHPユニット30の熱出力とGHPユニット32の熱出力を合計した熱出力である。また、ハイブリッド合計熱出力(kW)は、空調熱負荷(kW)に相当する。つまり、運転マップでは、ハイブリッド合計熱出力(空調熱負荷)がEHPユニット30の熱出力とGHPユニット32の熱出力とで按分されており、EHPユニット30およびGHPユニット32の運転比率が示されている。
例えば、EHPユニット30の定格出力が50kW、GHPユニット32の定格出力が50kW、合計定格出力が100kWであるとする。図3(a)に示すように、時刻T10のデマンドレベル0に対応する運転マップでは、ハイブリッド合計熱出力(空調熱負荷)が30%(30kW/100kW)のとき、EHPユニット30の熱出力が60%(30kW/50kW)、GHPユニット32の熱出力が0%(0kW/50kW)となっている。この場合、EHPユニット30の運転比率が100%(30kW/30kW)であり、GHPユニット32の運転比率が0%(0kW/30kW)である。
また、図3(b)に示すように、時刻T10のデマンドレベル1に対応する運転マップでは、ハイブリッド合計熱出力(空調熱負荷)が30%(30kW/100kW)のとき、EHPユニット30の熱出力が40%(20kW/50kW)、GHPユニット32の熱出力が20%(10kW/50kW)となっている。この場合、EHPユニット30の運転比率が約67%(20kW/30kW)であり、GHPユニット32の運転比率が約33%(10kW/30kW)である。
また、図3(c)に示すように、時刻T10のデマンドレベル2に対応する運転マップでは、ハイブリッド合計熱出力(空調熱負荷)が30%(30kW/100kW)のとき、EHPユニット30の熱出力が30%(15kW/50kW)、GHPユニット32の熱出力が30%(15kW/50kW)となっている。この場合、EHPユニット30の運転比率が約50%(15kW/30kW)であり、GHPユニット32の運転比率が約50%(15kW/30kW)である。
また、図3(d)に示すように、時刻T10のデマンドレベル3に対応する運転マップでは、ハイブリッド合計熱出力(空調熱負荷)が30%(30kW/100kW)のとき、EHPユニット30の熱出力が24%(12kW/50kW)、GHPユニット32の熱出力が36%(18kW/50kW)となっている。この場合、EHPユニット30の運転比率が40%(12kW/30kW)であり、GHPユニット32の運転比率が60%(18kW/30kW)である。
また、図3(e)に示すように、時刻T10のデマンドレベル4に対応する運転マップでは、ハイブリッド合計熱出力(空調熱負荷)が30%(30kW/100kW)のとき、EHPユニット30の熱出力が20%(10kW/50kW)、GHPユニット32の熱出力が40%(20kW/50kW)となっている。この場合、EHPユニット30の運転比率が約33%(10kW/30kW)であり、GHPユニット32の運転比率が約67%(20kW/30kW)である。
このように、共通の時刻T10でも、デマンドレベルによっては、運転マップの内容が異なる。なお、図3では、ハイブリッド合計熱出力(空調熱負荷)が30%(30kW/100kW)の場合を例示しているが、運転マップでは、ハイブリッド合計熱出力(空調熱負荷)が30%より小さい場合および30%より大きい場合についても、ハイブリッド合計熱出力(空調熱負荷)がEHPユニット30の熱出力とGHPユニット32の熱出力とで按分されるように、EHPユニット30の熱出力およびGHPユニット32の熱出力が設定される。
また、運転マップ生成部60は、予測した空調熱負荷の推移および電力需要の推移に基づいて、例えば、電気料金およびガス料金を合計した合計料金が最も安くなるように、所定時間分(例えば、24時間分)の運転マップ(運転マップのセット)を生成する。この際、運転マップ生成部60は、電気料金が安い夜間などでは、GHPユニット32に対してEHPユニット30の運転比率が大きい運転マップを生成し、電気料金が高い昼間などでは、EHPユニット30に対してGHPユニット32の運転比率が大きい運転マップを生成するなどのように、時間帯によって、運転マップを異ならせてもよい。
なお、運転マップ生成部60は、合計料金が最も安くなるように運転マップを生成する態様に限らず、例えば、二酸化炭素の排出量が最も少なくなるように運転マップを生成してもよいし、投入エネルギー量が最も少なくなるように運転マップを生成してもよい。
運転マップ生成部60は、所定時間間隔ごとに(例えば、24時間ごとに)、所定時間分(例えば、24時間分)の運転マップ(運転マップのセット)を生成する。運転マップ生成部60は、生成した運転マップを遠隔監視アダプタ22に送信する。
図1に戻って、遠隔監視アダプタ22は、運転マップ生成部60で生成された所定時間分(例えば、24時間分)の複数の運転マップを、遠隔監視サーバ24から受信する。受信された運転マップは、運転制御部50内の記憶領域などに一時的に記憶される。運転制御部50は、記憶された運転マップに則してEHPユニット30およびGHPユニット32を動作させる。
まず、運転制御部50は、対象室内の現在の温度および対象室内の設定温度を取得する。設定温度は、設定用パネルなどを通じて対象室内の人が入力することで設定される温度である。運転制御部50は、基本的には、設定温度を目標温度として対象室内の温度を制御する。具体的には、運転制御部50は、目標温度(設定温度)と現在の温度との温度差を導出する。運転制御部50は、導出された温度差に基づいて現在の空調熱負荷を導出する。
次に、運転制御部50は、需要家の現在の受電電力から現在のデマンドレベルを導出する。運転制御部50は、導出された現在のデマンドレベルと現在の時刻とに対応する運転マップを読み出す。運転制御部50は、読み出された運転マップを参照し、現在の空調熱負荷を現在のハイブリッド合計熱出力とし、現在のハイブリッド合計熱出力に対応するEHPユニット30の熱出力およびGHPユニット32の熱出力を導出する。
そして、運転制御部50は、導出されたEHPユニット30の熱出力およびGHPユニット32の熱出力をハイブリッド空調機10に指示する。すなわち、運転制御部50は、通常、EHPユニット30およびGHPユニット32を、運転マップに則した最適な運転比率で制御(最適制御)している。
なお、遠隔監視アダプタ22では、受電点の受電電力が契約電力を超えないようにハイブリッド空調機10を制御する設定が行われてもよい。遠隔監視アダプタ22は、このような設定がされ、かつ、将来における受電点の受電電力が契約電力を超えると予想される場合には、使用する運転マップを、現在よりもデマンドレベルが大きな運転マップへ切り替えて、EHPユニット30の熱出力を抑えるようにしてもよい。
遠隔監視サーバ24は、電力広域的運営推進機関(OCCTO)70から送信されるデマンドレスポンス指令を受け付ける。デマンドレスポンス(以下、単にDRと呼ぶ場合がある)とは、市場価格の高騰時または系統信頼性の低下時において、電気料金価格の設定またはインセンティブの支払に応じて、需要家側が電力の使用を抑制するよう電力消費パターンを変化させることである。
デマンドレスポンス指令(以下、単にDR指令と呼ぶ場合がある)とは、電力需要を変化させるように要求する指令である。デマンドレスポンス指令には、電力需要を減少させるように要求する下げデマンドレスポンス指令(下げDR指令)、および、電力需要を増加させるように要求する上げデマンドレスポンス指令(上げDR指令)がある。つまり、デマンドレスポンスは、デマンドレスポンス指令(例えば、下げDR指令)を受信した場合に需要家側が電力需要を変化(例えば、減少)させる仕組みである。
例えば、電力の供給量に対して需要量が多くなり過ぎると、電力広域的運営推進機関70は、遠隔監視サーバ24に下げDR指令を送信し、需要家に電力需要を減少させるように要求することがある。需要家が下げDRに対応して電力需要を減らすと、電力の供給量と需要量との差が小さくなり、電力品質の低下を抑制できる。また、電力の供給量に対して需要量が少なくなり過ぎると、電力広域的運営推進機関70は、遠隔監視サーバ24に上げDR指令を送信し、需要家に電力需要を増加させるように要求することがある。需要家が上げDRに対応して電力需要を増やすと、電力の供給量と需要量との差が小さくなり、電力の品質の低下を抑制できる。
本実施形態では、電力需要を減少させるように要求する下げデマンドレスポンス指令を受信した場合に着目する。以後、下げデマンドレスポンスのことを、単にデマンドレスポンス(DR)と呼ぶ場合があり、下げデマンドレスポンス指令のことを、単に、デマンドレスポンス指令(DR指令)と呼ぶ場合がある。
DR指令には、例えば、DRの開始時刻、および、DRの実行期間の情報が含まれている。ここでは、DRの実行期間を、例えば、3時間とする。なお、DRの実行期間は、この例に限らず、電力系統における電力の供給量と需要量とのバランスの程度などによって決定されてもよい。また、DRの開始時刻は、DR指令の受信時刻であってもよいし、DR指令の受信から所定時間後であってもよい。つまり、DR指令の受信からDRの開始までの間に、例えば、30分や1時間といった準備時間が設けられてもよい。
遠隔監視サーバ24の予空調制御部62は、電力広域的運営推進機関70からDR指令を受信し、DRの開始時刻に到達すると、DRの開始を示すDR開始指示を遠隔監視アダプタ22に送信する。
遠隔監視アダプタ22の運転制御部50は、DR開始指示を受信すると、そのDR開始指示を構内制御部20に転送する。構内制御部20は、DR開始指示を受信すると、電気空調機14の制御に関し、遠隔監視アダプタ22から独立した制御から、遠隔監視アダプタ22の運転制御部50に従った制御に切り替える。
また、運転制御部50は、DR開始指示を受信すると、ハイブリッド空調機10の制御に関し、運転マップに従った制御(つまり、最適制御)を一時的に中断する。そして、運転制御部50は、DRの実行期間中(以後、単に、DR期間中と呼ぶ場合がある)、ハイブリッド空調機10および電気空調機14を直接的に制御する。
運転制御部50は、DRの開始に応じて、DRの開始前(DR指令の受信前)に比べ、EHPユニット30の熱出力および熱処理部40の熱出力を減少させ、GHPユニット32の熱出力を空調熱負荷に従って導出することでGHPユニット32の熱出力を増加させる。
運転制御部50は、DR開始指示の受信後、対象室内の現在の空調熱負荷を定期的(例えば、10分毎)に導出する。例えば、運転制御部50は、構内制御部20を通じて熱処理部40の現在の熱出力を取得し、ハイブリッド空調機10からEHPユニット30の現在の熱出力およびGHPユニット32の現在の熱出力を取得する。運転制御部50は、熱処理部40の熱出力、EHPユニット30の熱出力およびGHPユニット32の熱出力を合計した総合熱出力を導出する。
また、運転制御部50は、温度センサ18から対象室内の現在の温度を取得する。運転制御部50は、目標温度(設定温度)と現在の温度との温度差を導出する。運転制御部50は、導出された温度差および総合熱出力に基づいて現在の空調熱負荷を導出する。例えば、運転制御部50は、温度差がない場合、総合熱出力を現在の空調熱負荷とし、温度差がある場合、温度差に対応する熱出力を総合熱出力に加えた熱出力を現在の空調熱負荷とする。
そして、運転制御部50は、GHPユニット32の熱出力を現在の空調熱負荷に従って導出し、熱処理部40の熱出力およびEHPユニット30の熱出力を可能な限り減少させる。換言すると、運転制御部50は、現在の空調負荷のうち、DRの開始前に熱処理部40およびEHPユニット30で対応していた分の少なくとも一部を、熱処理部40およびEHPユニット30からGHPユニット32に置き換えるように制御する。
また、遠隔監視サーバ24は、DRの終了時刻に到達すると、DRの終了を示すDR終了指示を遠隔監視アダプタ22に送信する。遠隔監視アダプタ22は、DR終了指示を受信すると、そのDR終了指示を構内制御部20に転送する。構内制御部20は、DR終了指示を受信すると、電気空調機14の制御に関し、運転制御部50に従った制御を終了し、遠隔監視アダプタ22から独立した制御を再開する。
また、遠隔監視アダプタ22は、DR終了指示を受信すると、ハイブリッド空調機10および電気空調機14の直接的な制御を終了し、ハイブリッド空調機10の制御に関し、運転マップに従った制御(つまり、最適制御)を再開する。以下、DR期間中の熱出力の制御の概要を説明する。なお、以後、DRに対応していない時(DR期間中ではない時)を通常時と呼ぶ場合がある。
図4は、通常時の空調熱負荷をDR期間中においてGHPユニット32がすべて負担した場合の動作を説明する図である。図4(a)は、熱処理部40の熱出力、EHPユニット30の熱出力およびGHPユニット32の熱出力を合計した総合熱出力の一例を示している。図4(b)は、対象室内における温度の時間推移の一例を示している。
図4(a)で示すように、通常時では、空調熱負荷を熱処理部40、EHPユニット30およびGHPユニット32で分担している。ここで、空調熱負荷(すなわち、熱処理部40の熱出力、EHPユニット30の熱出力およびGHPユニット32の熱出力を合計した総合熱出力)は、GHPユニット32の最大熱出力以下であるとする。この状態でDRが開始されると、運転制御部50は、EHPユニット30を停止させ、構内制御部20を通じて熱処理部40を停止させ、空調熱負荷に等しい熱出力をGHPユニット32から出力させる。
この場合、DR直前の熱処理部40の熱出力に相当する電力と、DR直前のEHPユニット30の熱出力に相当する電力とを合計した電力を、DR期間中に削減することができる。つまり、空調における熱分に関して、ネガワット(熱分でのネガワット)を最大限に創出することができる。ネガワットとは、需要家の電力の削減により、本来消費される電力に対して余剰となった電力を、発電したとみなすことである。
また、図4(a)の場合、DR期間中において空調熱負荷のすべてをGHPユニット32で負担可能であるため、図4(b)に示すように、DR期間中の対象室内の温度は、通常時と同様に設定温度に維持される。
図5は、通常時の空調熱負荷をDR期間中においてGHPユニット32がすべて負担できない場合の動作を説明する図である。図5(a)は、熱処理部40の熱出力、EHPユニット30の熱出力およびGHPユニット32の熱出力を合計した総合熱出力の一例を示している。図5(b)は、対象室内における温度の時間推移の一例を示している。
図5(a)で示すように、空調熱負荷(すなわち、熱処理部40の熱出力、EHPユニット30の熱出力およびGHPユニット32の熱出力を合計した総合熱出力)がGHPユニット32の最大熱出力(熱出力の最大値)より高い状態でDRが開始される場合もある。このような場合において、運転制御部50は、EHPユニット30を停止させ、構内制御部20を通じて熱処理部40を停止させ、GHPユニット32の熱出力を最大熱出力にさせてもよい。
この場合においても、DR直前の熱処理部40の熱出力に相当する電力と、DR直前のEHPユニット30の熱出力に相当する電力とを合計した電力を、DR期間中に削減することができる。つまり、空調における熱分に関して、ネガワット(熱分でのネガワット)を最大限に創出することができる。
しかし、図5(a)で示すように、GHPユニット32が空調熱負荷をすべて負担できない場合、空調熱負荷に対して熱出力が不足し、対象室内の温度を設定温度に維持することができなくなる。このため、この場合、図5(b)の実線80で示すように、DR期間中の対象室内の温度は、DR開始時刻から時間が経過するに従って設定温度(一点鎖線82)から乖離していく。
図5(b)の例では、通常時、ハイブリッド空調機10および電気空調機14を冷房として機能させて、対象室内の温度を設定温度に冷やしている。図5(b)の例では、DR期間中、対象室内の温度を設定温度まで冷やす能力が不足するため、対象室内の温度は、DR開始時刻から時間が経過するに従って漸増している。なお、ハイブリッド空調機10および電気空調機14で対象室内の温度を設定温度になるように暖めている場合、DR期間中、対象室内の温度を設定温度に暖める能力が不足するため、対象室内の温度は、DR開始時刻から時間が経過するに従って漸減することとなる。
空調熱負荷がGHPユニット32の最大熱出力より高い場合において熱処理部40およびEHPユニット30の両方を停止させる(熱出力をゼロとする)制御(図5(a)の制御)は、DR期間中に図5(b)のような温度の上昇が許可できる需要家に適用される。つまり、制御誤差の範囲を超えて対象室内の温度が上昇しても構わないのであれば、図5(a)の制御を適用してもよい。一方、制御誤差の範囲を超えて対象室内の温度が上昇しては困るような需要家では、図5(a)の制御を行わず、後述の図6の制御が適用される。
DRが終了して通常時に戻ると、運転マップによる最適制御に復帰するため、空調熱負荷は、熱処理部40、EHPユニット30およびGHPユニット32で分担される。このため、図5(b)で示すように、DRが終了すると、対象室内の温度は、DR終了時刻から時間が経過するに従って設定温度(目標温度)との乖離量が減少し、DR開始前の温度(設定温度)に戻る。
図6は、DR期間中にGHPユニット32が空調熱負荷をすべて負担できない状態で、熱出力の不足分をEHPユニット30が補う場合の動作を説明する図である。図6(a)は、熱処理部40の熱出力、EHPユニット30の熱出力およびGHPユニット32の熱出力を合計した総合熱出力の一例を示している。図6(b)は、対象室内における温度の時間推移の一例を示している。
図6(a)で示すように、空調熱負荷(すなわち、熱処理部40の熱出力、EHPユニット30の熱出力およびGHPユニット32の熱出力を合計した総合熱出力)がGHPユニット32の最大熱出力より高い状態でDRが開始されたとする。運転制御部50は、構内制御部20を通じて熱処理部40を停止させ、GHPユニット32の熱出力を最大熱出力にさせる。次に、運転制御部50は、空調熱負荷に対する熱出力の不足分(すなわち、空調熱負荷とGHPユニット32の最大熱出力との差分)を導出する。そして、運転制御部50は、導出された不足分の熱出力をEHPユニット30から出力させる。
この場合、EHPユニット30に関しては、DR直前のEHPユニット30の熱出力に相当する電力と、DR期間中のEHPユニット30の熱出力に相当する電力との差分の電力(EHP差分電力)が削減される。その結果、この場合、DR直前の熱処理部40の熱出力に相当する電力と、上述のEHP差分電力とを合計した電力を、DR期間中に削減することができる。つまり、空調における熱分に関して、最大限ではないが、DRによって少なくともネガワット(熱分でのネガワット)を創出することができる。
また、図6(a)の場合、DR期間中において空調熱負荷のすべてをEHPユニット30およびGHPユニット32で負担可能であるため、図6(b)で示すように、DR期間中の対象室内の温度は、通常時と同様に設定温度に維持される。
また、GHPユニット32が空調熱負荷をすべて負担できない場合に、熱出力の不足分を補わないようにするか(図5)、または、熱出力の不足分をEHPユニット30が補うようにするか(図6)については、空調管理者などによって、予め、どちらのパターンにするかが設定される。つまり、空調管理者は、対象室内の温度の上昇が許可できる場合には、熱出力の不足分を補わない設定を行い(図5)、空調熱負荷のすべてに対応すべきである場合には、熱出力の不足分をEHPユニット30で補う設定を行う(図6)。
上述のように、DR期間中に熱出力の不足が生じ、その不足分を補わない場合、DR期間中に対象室内の温度が設定温度(目標温度)から乖離(例えば、漸増)していく。この温度の乖離を、DR期間中のネガワットの創出量を減少することなく、少しでも抑制したい場合がある。
そこで、予空調制御部62は、DR指令を受信してからDRが開始されるまでの準備時間を利用して、対象室内の温度を予め調整する予空調を行ってもよい。
図7は、準備時間を利用して予空調を行う場合を説明する図である。図7において、二点鎖線90は、予空調を行わない場合を示し、一点鎖線92は、目標温度を示し、実線94は、予空調を行った場合を示している。
DR期間中に対象室内の温度が設定温度に対して漸増する場合、予空調制御部62は、DR指令の受信時刻からDR開始時刻までの準備時間において、図7の実線94のように、対象室内の温度が設定温度に対して漸減するような予空調をハイブリッド空調機10に行わせる。これにより、DR開始時刻の対象室内の温度(例えば、温度A2)は、DR指令の受信時刻の対象室内の温度(例えば、温度A1)よりも低くなる。換言すると、予空調制御部62は、DR指令の受信時刻からDR開始時刻までの準備時間の間だけ、目標温度(一点鎖線92)を設定温度から意図的および一時的に低下させる。このような予空調を行った場合(実線94)、予空調を行わない場合(二点鎖線90)に比べ、DR期間中に対象室内の温度が漸増しても、DR期間中の対象室内の温度の最大値を小さくすることができる。つまり、準備時間において予空調を行うことで、DR期間中における対象室内の温度と設定温度との乖離を抑えることが可能となる。
なお、DR期間中に対象室内の温度が設定温度に対して漸減する場合、予空調制御部62は、準備時間において対象室内の温度が設定温度に対して漸増するような予空調をハイブリッド空調機10に行わせる。このような予空調を行った場合、予空調を行わない場合に比べ、DR期間中の対象室内の温度の最小値を大きくすることができ、DR期間中における対象室内の温度と設定温度との乖離を抑えることが可能となる。
これを実現するため、予空調制御部62は、DR指令を受信すると、まず、将来のDRの開始後(DR期間中)における空調熱負荷の予測値である予測空調熱負荷を導出する。例えば、予空調制御部62は、日付、曜日、時間、過去の空調熱負荷の実績などから、需要家におけるDR期間中の空調熱負荷の推移を予測する。予空調制御部62は、予測されたDR期間中の空調熱負荷の推移のうちの代表値(例えば、最大値や平均値など)を予測空調熱負荷として導出する。
予空調制御部62は、予測空調熱負荷からGHPユニット32の最大熱出力を減算して、熱出力の不足分の予測値である予測不足熱出力を導出する。予空調制御部62は、予測不足熱出力が所定熱出力以下である場合、DR期間中における対象室内の温度の乖離が許容できる範囲内であるとみなし、予空調を行わない。また、予空調制御部62は、予測不足熱出力が所定熱出力より高い場合、DR期間中における対象室内の温度の乖離が許容できる範囲内ではないとみなし、予空調を行う。ここでの所定熱出力は、例えば、DR期間中における対象室内の温度の乖離が所定温度範囲内(例えば±1℃など)となるような熱出力に設定される。
予空調を行う場合、予空調制御部62は、予測空調熱負荷を遠隔監視アダプタ22に送信する。遠隔監視アダプタ22の運転制御部50は、予測空調熱負荷を受信すると、予測空調熱負荷を現在のハイブリッド合計熱出力とする。そして、運転制御部50は、DR開始指示を受信するまで、現在のハイブリッド合計熱出力とされた予測空調熱負荷を運転マップに適用して、EHPユニット30の熱出力およびGHPユニット32の熱出力を導出する。運転制御部50は、予測空調熱負荷および運転マップに従って導出されたEHPユニット30の熱出力およびGHPユニット32の熱出力をEHPユニット30およびGHPユニット32に指示する。このようにして、予空調が行われる。
また、予空調を行うか否かについては、空調管理者によって、予め設定可能としてもよい。例えば、予空調制御部62は、予空調を行う設定がされていれば、予測不足熱出力が所定熱出力より高い場合に予空調を行ってもよい。また、予空調制御部62は、予空調を行わない設定がされていれば、予測不足熱出力が所定熱出力より高かったとしても、予空調を行わないようにしてもよい。
図1に戻って、構内制御部20は、遠隔監視アダプタ22からDR開始指示を受信すると、対象室内の二酸化炭素濃度を所定の上限値以内に維持しつつ、換気部42の運転および停止を制御する。
具体的には、構内制御部20は、DR開始指示を受信すると、二酸化炭素センサ16で検出された二酸化炭素濃度が所定濃度以下であるか否かを、定期的(例えば、10分毎)に判断する。所定濃度は、二酸化炭素濃度の上限値よりも小さな値に設定される。
二酸化炭素濃度が所定濃度以下である場合、構内制御部20は、換気部42を停止させる。換気部42が停止すると、対象室内の人の呼気などで、対象室内の二酸化炭素濃度が上昇する。二酸化炭素濃度が所定濃度より高い場合、構内制御部20は、換気部42を運転開始させる。換気部42が運転開始すると、外気が対象室内に供給されて対象室内の二酸化炭素濃度が低下する。これにより、対象室内の二酸化炭素濃度が上限値以内に維持される。
図8は、換気部42の換気出力について説明する図である。図8(a)は、DR期間中に換気部42を停止させた場合の換気出力を示し、図8(b)は、DR期間中に換気部42を運転開始させた場合の換気出力を示している。また、図9は、換気部42の動作を説明する図である。図9(a)は、対象室内における二酸化炭素(CO2)濃度の時間推移の一例を示し、図9(b)は、換気部42のオンオフの時間推移の一例を示している。図9(a)において、一点鎖線102は、二酸化炭素濃度の上限値を示し、二点鎖線104は、所定濃度を示している。
図8(a)および図8(b)で示すように、通常時、換気部42は、電力を消費して運転する(換気出力を行う)ことで空調換気負荷に対応している。構内制御部20は、DR開始指示の受信後、二酸化炭素濃度が所定濃度(図9の二点鎖線104)以下であれば、図8(a)で示すように、換気部42を停止させる。換気部42を停止させると、DR直前の換気部42の換気出力に相当する電力を、DR期間中に削減することができる。
また、構内制御部20は、DR開始指示の受信後、二酸化炭素濃度が所定濃度より高ければ、図8(b)で示すように、換気部42を運転させる。換気部42が運転されている間は、換気に関する電力を削減することができない。
つまり、空調における換気分に関して、換気部42を停止している間、ネガワット(換気分でのネガワット)を創出することができる。
また、図9(a)で示すように、換気部42が停止すると、DR開始時刻から時間が経過するに従って二酸化炭素濃度が上昇していく。図9(a)で示すように、DR期間中に二酸化炭素濃度が所定濃度より高くなると、構内制御部20は、図9(b)で示すように、換気部42をオン(運転)させる。換気部42がオンすると二酸化炭素濃度が低下するため、二酸化炭素濃度を所定濃度以下に回復させることができる。
構内制御部20は、二酸化炭素濃度が所定濃度以下となれば、換気部42を停止(オフ)させ、二酸化炭素濃度が所定濃度より高ければ、換気部を運転(オン)させることを、DRが終了するまで繰り返す。これにより、図9(a)で示すように、DR期間中に、二酸化炭素濃度を上限値(一点鎖線102)以下に維持しつつ、ネガワット(換気分でのネガワット)を創出することができる。
また、DR期間中において、二酸化炭素濃度が、一度も所定濃度を超えない場合もあり得る。このような場合、DR期間中に一度も換気部42を運転させなくてよいため、空調における換気分に関して、ネガワット(換気分でのネガワット)を最大限に創出することができる。
また、構内制御部20は、遠隔監視アダプタ22からDR終了指示を受信すると、その時点で換気部42を停止させていれば換気部42を運転開始させ、換気部42を運転させていれば換気部42の運転を継続させる。
図10は、DR指令を受信した後の予空調制御部62の動作の流れを説明するフローチャートである。予空調制御部62は、DR指令を受信すると、まず、DR指令で示されるDR開始時刻に到達したか否かを判断する(S100)。
DR開始時刻に到達していない場合(S100におけるNO)、予空調制御部62は、DR期間中における空調熱負荷の予測値である予測空調熱負荷を導出する(S110)。例えば、予空調制御部62は、過去の空調熱負荷の実績などから予測されたDR期間中の空調熱負荷の推移のうちの代表値を予測空調熱負荷として導出する。
次に、予空調制御部62は、予測空調熱負荷からGHPユニット32の最大熱出力を減算して予測不足熱出力を導出する(S120)。
次に、予空調制御部62は、予測不足熱出力が所定熱出力以下であるか否かを判断する(S130)。予測不足熱出力が所定熱出力以下である場合(S130におけるYES)、予空調制御部62は、運転マップによる最適制御を運転制御部50に維持させ(S140)、ステップS100の処理に戻る。
予測不足熱出力が所定熱出力以下ではない場合(S130におけるNO)、予空調制御部62は、予空調を行う設定であるか否かを判断する(S150)。予空調を行う設定ではない場合(S150におけるNO)、予空調制御部62は、運転マップによる最適制御を運転制御部50に維持させ(S140)、ステップS100の処理に戻る。
予空調を行う設定である場合(S150におけるYES)、予空調制御部62は、予空調を運転制御部50に行わせ(S160)、ステップS100の処理に戻る。具体的には、予空調制御部62は、導出された予測空調熱負荷を遠隔監視アダプタ22に送信し、遠隔監視アダプタ22において予測空調熱負荷を運転マップに適用させる。
ステップS100において、DR開始時刻に到達した場合(S100におけるYES)、予空調制御部62は、DR開始指示を遠隔監視アダプタ22に送信し(S170)、一連の処理を終了する。遠隔監視アダプタ22は、DR開始指示を受信すると、DR開始指示を構内制御部20に転送するとともに、運転マップによる制御(具体的には、最適制御および予空調)を中断する。
図11は、DR開始指示を受信した後における運転制御部50の動作の流れを説明するフローチャートである。運転制御部50は、DR開始指示を受信すると、DR終了指示を受信するまで、図11に示す一連の処理を所定時間毎(例えば、10分毎)に繰り返す。
まず、運転制御部50は、EHPユニット30の現在の熱出力、GHPユニット32の現在の熱出力、熱処理部40の現在の熱出力を取得する(S200)。次に、運転制御部50は、温度センサ18から現在の温度を取得する(S210)。
次に、運転制御部50は、現在の温度および設定温度に基づいて温度差を導出し、温度差に基づいて現在の空調熱負荷を導出する(S220)。
次に、運転制御部50は、GHPユニット32の最大熱出力が現在の空調熱負荷以上であるか否かを判断する(S230)。
GHPユニット32の最大熱出力が現在の空調熱負荷以上である場合(S230におけるYES)、運転制御部50は、GHPユニット32の熱出力が現在の空調熱負荷に等しくなるように、GHPユニット32の熱出力を決定する(S240)。また、運転制御部50は、EHPユニット30の熱出力をゼロに決定し(S250)、熱処理部40の熱出力をゼロに決定する(S260)。そして、運転制御部50は、EHPユニット30、GHPユニット32および熱処理部40のそれぞれについて、決定された各熱出力を指示し(S270)、一連の処理を終了する。これにより、図4のように、対象室内の温度を設定温度に維持しつつ、熱分でのネガワットを最大限に創出することができる。
GHPユニット32の最大熱出力が現在の空調熱負荷以上ではない場合(S230におけるNO)、運転制御部50は、GHPユニット32の熱出力をGHPユニット32の最大熱出力に決定する(S280)。
次に、運転制御部50は、熱出力の不足を補う設定であるか否かを判断する(S290)。熱出力の不足を補う設定ではない場合(S290におけるNO)、運転制御部50は、EHPユニット30の熱出力をゼロに決定し(S250)、熱処理部40の熱出力をゼロに決定する(S260)。そして、運転制御部50は、EHPユニット30、GHPユニット32および熱処理部40のそれぞれについて、決定された各熱出力を指示し(S270)、一連の処理を終了する。これにより、図5のように、対象室内の温度の設定温度に対する乖離を許容した状態で、熱分でのネガワットを最大限に創出することができる。
熱出力の不足を補う設定である場合(S290におけるYES)、運転制御部50は、現在の空調熱負荷からGHPユニット32の最大熱出力を減算し、熱出力の不足分を導出する(S300)。
次に、運転制御部50は、EHPユニット30の熱出力が熱出力の不足分に等しくなるようにEHPユニット30の熱出力を導出する(S310)。また、運転制御部50は、熱処理部40の熱出力をゼロに決定する(S260)。そして、運転制御部50は、EHPユニット30、GHPユニット32および熱処理部40のそれぞれについて、決定された各熱出力を指示し(S270)、一連の処理を終了する。これにより、図6のように、対象室内の温度を設定温度に維持しつつ、熱分でのネガワットを少なくとも創出することができる。
図12は、DR開始指示を受信した後における構内制御部20の動作の流れを説明するフローチャートである。構内制御部20は、DR開始指示を受信すると、DR終了指示を受信するまで、図12に示す一連の処理を所定時間毎(例えば、10分毎)に繰り返す。
まず、構内制御部20は、二酸化炭素センサ16から現在の二酸化炭素濃度を取得する(S400)。次に、構内制御部20は、現在の二酸化炭素濃度が所定濃度以下であるか否かを判断する(S410)。
二酸化炭素濃度が所定濃度以下である場合(S410におけるYES)、構内制御部20は、換気部42に換気を停止させる換気停止指示を行い(S420)、一連の処理を終了する。
二酸化炭素濃度が所定濃度以下ではない場合(S410におけるNO)、構内制御部20は、換気部42に運転を指示する換気運転指示を行い(S430)、一連の処理を終了する。図12の一連の処理が所定時間毎(例えば、10分毎)に繰り返されることにより、図8のように、対象室内の二酸化炭素濃度を上限値以下に維持しつつ、少なくとも換気分でのネガワットを創出することができる。
以上のように、本実施形態の空調システム1では、電力需要を減少させるように要求するデマンドレスポンス指令を受信した場合に需要家側が電力需要を減少させるデマンドレスポンスの開始に応じて、デマンドレスポンスの開始前に比べ、EHPユニット30の熱出力および熱処理部40の熱出力が減少され、GHPユニット32の熱出力が空調熱負荷に従って導出される。
したがって、本実施形態の空調システム1によれば、空調負荷(具体的には、空調熱負荷)に適切に対応しつつ、ネガワットの創出量を多くすることが可能となる。
また、本実施形態の空調システム1では、GHPユニット32の最大熱出力が現在の空調熱負荷より低い場合、GHPユニット32の熱出力が最大熱出力にされ、GHPユニット32の最大熱出力と現在の空調熱出力との差分の熱出力がEHPユニット30から出力される。これにより、本実施形態の空調システム1では、現在の空調熱負荷をGHPユニット32ですべて負担することができないとしても、空調負荷(具体的には、空調熱負荷)に適切に対応しつつ、ネガワットを創出可能となる。
また、本実施形態の空調システム1では、DRの開始に応じて、対象室内の二酸化炭素濃度を所定の上限値以内に維持しつつ、換気部42の運転および停止が制御される。このため、本実施形態の空調システム1では、空調負荷(具体的には、空調換気負荷)に適切に対応しつつ、ネガワットの創出量をより多くすることが可能となる。
また、本実施形態の空調システム1では、DR指令の受信に応じて、DRの開始後における空調熱負荷の予測値である予測空調熱負荷および熱出力の不足分の予測値である予測不足熱出力が導出される。そして、本実施形態の空調システム1では、予測不足熱出力が所定熱出力より高い場合、DR指令の受信からDRの開始までの間、予測空調熱負荷に従った熱出力がEHPユニット30およびGHPユニット32から出力される。これにより、本実施形態の空調システム1では、ネガワットの創出量を多くしつつ、DR期間中における対象室内の温度の設定温度との乖離を抑制することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、電気空調機14に熱処理部40と換気部42との両方が含まれる一例を挙げていた。しかし、電気空調機14は、換気部42が省略され、熱処理部40のみを含む構成であってもよい。この場合、少なくとも熱分でのネガワットの創出を行うことができる。
また、上記実施形態では、DR開始前の準備時間に、予空調を行う一例を挙げていた。しかし、例えば、GHPユニット32の最大熱出力が高く、予測不足熱出力がほとんど発生しないようであれば、予空調を省略してもよい。
また、上記実施形態では、熱出力の不足分をEHPユニット30で補う制御とするか否か(図5の制御とするか、または、図6の制御とするか)は、空調管理者などによって予め設定されていた。しかし、熱出力の不足分を補うか否かの選択に関して、次のようにしてもよい。例えば、設定温度を基準とした対象室内の許容可能な温度変動の範囲である許容変動範囲(例えば、±3℃など)が空調管理者などによって予め設定される。予空調制御部62は、予空調の有無の判断の後、予測不足熱出力、DR期間および予空調の有無に基づいて、DR期間中の対象室内の最高温度の予測値である予測最高温度(または、最低温度の予測値である予測最低温度)を導出する。運転制御部50は、設定温度(例えば、23℃)に許容変動範囲(例えば、±3℃)を加算して許容上限温度(例えば、26℃)および許容下限温度(例えば、20℃)を導出する。運転制御部50は、予測最高温度が許容上限温度以下の場合、熱出力の不足分を補わない制御(図5)とし、予測最高温度が許容上限温度より大きい場合、熱出力の不足分をEHPユニット30で補う制御(図6)としてもよい。また、運転制御部50は、予測最低温度が許容下限温度以上の場合、熱出力の不足分を補わない制御(図5)とし、予測最低温度が許容下限温度より小さい場合、熱出力の不足分をEHPユニット30で補う制御(図6)としてもよい。
本発明は、空調システムに利用することができる。
1 空調システム
12 空調室内機
16 二酸化炭素センサ
20 構内制御部
30 EHPユニット
32 GHPユニット
40 熱処理部
42 換気部
50 運転制御部
62 予空調制御部

Claims (4)

  1. 電気で動作し、熱媒体を冷却または加熱して空調室内機に供給するEHPユニットと、
    主にガスで動作し、熱媒体を冷却または加熱して前記空調室内機に供給するGHPユニットと、
    前記EHPユニットおよび前記GHPユニットの運転を制御する運転制御部と、
    電気で動作し、前記空調室内機が設置された室内で要求される空調熱負荷の少なくとも一部を負担する熱処理部と、
    を備え、
    前記運転制御部は、電力需要を減少させるように要求するデマンドレスポンス指令を受信した場合に需要家側が電力需要を減少させるデマンドレスポンスの開始に応じて、前記デマンドレスポンスの開始前に比べ、前記EHPユニットの熱出力および前記熱処理部の熱出力を減少させ、前記GHPユニットの熱出力を空調熱負荷に従って導出する空調システム。
  2. 前記運転制御部は、前記GHPユニットの最大熱出力が現在の空調熱負荷より低い場合、前記GHPユニットの熱出力を最大熱出力にさせ、前記GHPユニットの最大熱出力と現在の空調熱出力との差分の熱出力を前記EHPユニットから出力させる請求項1に記載の空調システム。
  3. 外気を前記室内に供給する換気部と、
    前記室内の二酸化炭素濃度を検出する二酸化炭素センサと、
    前記デマンドレスポンスの開始に応じて、前記室内の二酸化炭素濃度を所定の上限値以内に維持しつつ、前記換気部の運転および停止を制御する構内制御部と、
    をさらに備える請求項1または2に記載の空調システム。
  4. 前記デマンドレスポンス指令の受信から前記デマンドレスポンスの開始までの間に所定の準備時間が設けられており、
    前記デマンドレスポンス指令の受信に応じて、前記デマンドレスポンスの開始後における空調熱負荷の予測値である予測空調熱負荷および熱出力の不足分の予測値である予測不足熱出力を導出し、前記予測不足熱出力が所定熱出力より高い場合、前記デマンドレスポンス指令の受信から前記デマンドレスポンスの開始までの間、前記予測空調熱負荷に従った熱出力を前記EHPユニットおよび前記GHPユニットから出力させる予空調制御部をさらに備える請求項1から3のいずれか1項に記載の空調システム。
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