JP6282864B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、室内を空調する空気調和装置に関する。
従来の空気調和装置は、ガスエンジンを駆動源としたエンジン駆動式圧縮機を含んで構成される室外機ユニットを備えたGHP(ガスヒートポンプエアコン)と、電動機を駆動源とした電気駆動式圧縮機を含んで構成される室外機ユニットを備えたEHP(電気式ヒートポンプエアコン)とに大別される。
EHPは、ガスエンジンを備えないため、GHPに必要なエンジンオイルの補充や交換、オイルフィルタの交換、点火プラグの点検や交換等のメンテナンスを行う必要がなく、メンテナンスに要するコストがかからない。
一方、GHPは、ヒートポンプによる暖房(室内空気の加熱)に加えて、ガスエンジンの排熱を回収して空気を加熱することができるため、EHPと比較して効率的に室内を暖めることが可能となる。また、GHPは、ほとんど電力を消費しないため、EHPと比較して、消費電力を大幅に削減することができるという利点がある。
このように、GHPとEHPとはそれぞれ異なる利点を有している。そこで、それぞれの利点を活かすために、1筐体で構成される室外機ユニットに、エンジン駆動式圧縮機と、電気駆動式圧縮機と、室外熱交換器と、各種センサとを収容し、双方の圧縮機を並行して駆動させる空気調和装置が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2007−10291号公報
上述したエンジン駆動式圧縮機と電気駆動式圧縮機とが一体的に構成される室外機ユニットでは、エンジン駆動式圧縮機と電気駆動式圧縮機とでセンサや制御機構を共用しているため、センサや制御機構といった共用部が故障した場合、室外機ユニット全体が利用できなくなり、空気調和装置の運転が不可能となる。
本発明は、このような課題に鑑み、エンジン駆動式圧縮機と、電気駆動式圧縮機とを双方とも備えた空気調和装置において、一方の圧縮機や、当該圧縮機用のセンサや制御機構が故障した場合であっても他方の圧縮機を駆動して空気調和装置を運転させることができ、また、容量の増減を低コストで実現することができる空気調和装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の空気調和装置は、施設に設置される空気調和装置であって、冷媒が循環する連続した循環路と、循環路に設けられ、ガスエンジンを駆動源として冷媒を圧縮するエンジン駆動式圧縮機と、冷媒と室外の空気とで熱交換を行うGHP室外熱交換器とを有するGHPユニットと、GHPユニットとは独立して構成され、循環路に設けられ、電動機を駆動源として冷媒を圧縮する電気駆動式圧縮機と、冷媒と室外の空気とで熱交換を行うEHP室外熱交換器とを有するEHPユニットと、循環路に設けられ、冷媒を減圧する減圧部と、冷媒と室内の空気とで熱交換を行う室内熱交換器と、室内熱交換器に空気を送り熱交換を促進させる室内送風部とを有する1または複数の室内機ユニットと、検知器によって検知された、EHPユニットの使用電力量と、施設における他の装置の使用電力量の総計と、施設に設定された契約電力との差分が第1値である場合に送信される第1信号、または、差分が第1値より小さい第2値である場合に送信される第2信号を受信した場合に、契約電力未満の所定の制限値に収まる範囲となるようにEHPユニットの運転出力を制御し、第1信号および第2信号を受信しない場合にはGHPユニットおよびEHPユニットを両方とも運転させる運転制御部と、を備え、運転制御部は、第1信号を受信した場合であって、室内機ユニットにおいて要求される所定の空調負荷を実現できない場合には、GHPユニットが停止しているとGHPユニットの運転を開始し、GHPユニットが運転中であると、GHPユニットの運転出力を上昇させ、第2信号を受信した場合、EHPユニットを駆動させず、GHPユニットおよびEHPユニットを両方とも立ち上げることが決定された場合に、GHPユニットおよびEHPユニットのうち一方を先に立ち上げ、次に他方を立ち上げ、両方の立ち上げの度に先に立ち上げるユニットを変更することを特徴とする。
また、GHPユニットの駆動に要するガスの料金は、当該ガスの使用量に応じて決定され、室内機ユニットにおいて要求される所定の空調負荷を実現するための、エンジン駆動式圧縮機の容量と電気駆動式圧縮機の容量との比は、電力の料金とガスの料金との合計が最も少なくなるように設計されるとしてもよい。
本発明によれば、エンジン駆動式圧縮機および電気駆動式圧縮機のうち一方の圧縮機や、当該圧縮機用のセンサや制御機構が故障した場合であっても他方の圧縮機を駆動して空気調和装置を運転させることができ、また、容量の増減を低コストで実現することができる。
空気調和装置の構成を説明するための図である。 エンジン駆動式圧縮機および電気駆動式圧縮機の容量比と、空気調和装置が配される施設全体のガスの料金および電力の料金、空気調和装置に要するコストの合計と、電力の最大使用量とをシミュレーションした結果を説明する図である。 エンジン駆動式圧縮機および電気駆動式圧縮機の運転比率をシミュレーションした結果を説明する図である。 運転比率テーブルを示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(空気調和装置100)
図1は、本実施形態にかかる空気調和装置100の構成を説明するための図である。空気調和装置100は、ビルや学校等の施設に設置され、室外機ユニットとして機能するGHPユニット110と、当該GHPユニット110とは別体であり室外機ユニットとして機能するEHPユニット150と、室内機ユニット200と、GHPユニット110、EHPユニット150、室内機ユニット200に冷媒を循環させるための冷媒管230と、GHPユニット110、EHPユニット150、室内機ユニット200を制御する運転制御部250とを含んで構成される。なお、図1中、冷房時の冷媒の流れを実線の矢印で、信号線を破線で示す。
GHPユニット110は、ガスエンジン112と、ガスエンジン112を駆動源とするエンジン駆動式圧縮機114と、四方弁120と、冷媒と室外の空気とで熱交換を行うGHP室外熱交換器130と、GHP室外熱交換器130に空気を送り熱交換を促進させるGHP送風部132と、GHP制御部140とを含んで構成される。エンジン駆動式圧縮機114の出口は、冷媒管230によって四方弁120の第1ポートに接続され、エンジン駆動式圧縮機114の入口は、冷媒管230によって四方弁120の第3ポートに接続される。また、GHP室外熱交換器130の一端側は、冷媒管230によって四方弁120の第2ポートに接続される。GHP室外熱交換器130の他端側は、冷媒管230によって後述する室内機ユニット200の減圧部210に接続される。四方弁120の第4ポートは、冷媒管230によって後述する室内機ユニット200の室内熱交換器220の一端側に接続される。GHP制御部140は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、後述する運転制御部250からの制御指令に基づいて、GHPユニット110全体(例えば、ガスエンジン112、GHP送風部132、各種センサ等)を制御する。
EHPユニット150は、GHPユニット110とは独立して構成され、電動機152と、電動機152を駆動源とする電気駆動式圧縮機154と、四方弁160と、冷媒と室外の空気とで熱交換を行うEHP室外熱交換器170と、EHP室外熱交換器170に空気を送り熱交換を促進させるEHP送風部172と、EHP制御部180とを含んで構成される。電気駆動式圧縮機154の出口は、冷媒管230によって四方弁160の第1ポートに接続され、電気駆動式圧縮機154の入口は、冷媒管230によって四方弁160の第3ポートに接続される。また、EHP室外熱交換器170の一端側は、冷媒管230によって四方弁160の第2ポートに接続される。EHP室外熱交換器170の他端側は、冷媒管230によって室内機ユニット200の減圧部210に接続される。四方弁160の第4ポートは、冷媒管230によって室内機ユニット200の室内熱交換器220の一端側に接続される。EHP制御部180は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、運転制御部250からの制御指令に基づいて、EHPユニット150全体(例えば、電動機152、EHP送風部172、各種センサ等)を制御する。
本実施形態において、空気調和装置100は、2つの室内機ユニット200(図1中、200a、200bで示す)を備えている。室内機ユニット200は、冷媒を減圧する減圧部210(膨張弁)と、冷媒管230によって減圧部210に接続され冷媒と室内の空気とで熱交換を行う室内熱交換器220と、室内熱交換器220に空気を送り熱交換を促進させる室内送風部222とを含んで構成される。上述したように、減圧部210の一端側は、冷媒管230によってGHP室外熱交換器130、EHP室外熱交換器170の他端側に接続され、減圧部210の他端側は冷媒管230によって室内熱交換器220の他端側に接続され、室内熱交換器220の一端側は冷媒管230によって四方弁120、160の第4ポートに接続されている。
したがって、エンジン駆動式圧縮機114や電気駆動式圧縮機154が駆動されると、冷媒は、冷媒管230を循環することとなり、冷媒管230によって一連の循環路が形成される。また、本実施形態において、冷媒が循環する一連の循環路は、GHPユニット110、EHPユニット150、室内機ユニット200aを通る循環路と、GHPユニット110、EHPユニット150、室内機ユニット200bを通る循環路とに分岐されている。
なお、室内機ユニット200を冷房として機能させる場合、四方弁120の第1ポートと第2ポートとを接続し、第4ポートと第3ポートとを接続するとともに、四方弁160の第1ポートと第2ポートとを接続し、第4ポートと第3ポートとを接続することで、図1中矢印で示す方向に冷媒を流通させて、圧縮された冷媒をGHP室外熱交換器130、EHP室外熱交換器170に送出する。一方、室内機ユニット200を暖房として機能させる場合、四方弁120の第1ポートと第4ポートとを接続し、第2ポートと第3ポートとを接続するとともに、四方弁160の第1ポートと第4ポートとを接続し、第2ポートと第3ポートとを接続することで、図1中矢印で示す方向とは逆の方向に冷媒を流通させて、圧縮された冷媒を室内熱交換器220に送出する。
運転制御部250は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、ROMからCPU自体を動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出し、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働して空気調和装置100全体を管理および制御する。運転制御部250は、ユーザによる操作部(例えば、リモートコントローラ)への操作入力に応じて、冷媒の循環方向を切り換え、室内機ユニット200の機能を冷房または暖房に切り換える。
また、本実施形態において運転制御部250は、不図示の記憶部に予め記憶された運転比率テーブルに基づいて、GHPユニット110とEHPユニット150との運転比率を制御する。運転比率テーブルおよびこれを用いた運転制御部250による運転比率の制御については後に詳述する。
以上説明したように、本実施形態にかかる空気調和装置100によれば、GHPユニット110とEHPユニット150とを独立して構成することにより、GHPユニット110およびEHPユニット150のいずれか一方が故障したとしても、室内熱交換器220に冷媒を循環させることができ、空気調和装置100を運転させることが可能となる。
また、GHPユニット110とEHPユニット150とは、別体であるため、GHPユニット110の数、および、EHPユニット150の数をそれぞれ増減させて空気調和装置100を構成することができ、効率的に容量の増減を図ることが可能となる。したがって、1のGHPユニット110自体の部品や、1のEHPユニット150自体の部品を大型化する必要がなく、部品の大型化に伴うコスト上昇を回避することが可能となる。
続いて、空気調和装置100における、GHPユニット110のエンジン駆動式圧縮機114およびEHPユニット150の電気駆動式圧縮機154の容量比の設計について説明する。
(エンジン駆動式圧縮機114および電気駆動式圧縮機154の容量比の設計)
GHPユニット110を構成するガスエンジン112はガスで駆動力を発生させ、EHPユニット150を構成する電動機152は電力で駆動力を発生させる。したがって、GHPユニット110およびEHPユニット150を双方とも運転させる場合、ガスおよび電力が必要となるため、ガス供給会社や電力供給会社からガスおよび電力を購入することとなる。
ガスおよび電力の料金は、使用量に依存しない基本料金と、予め設定された単価と使用量とに応じて決定される従量料金との2つの料金体系で構成される。一般的に、基本料金は、電力の方がガスよりも高く、従量料金は、ガスの方が電力よりも高いことが多い。
また、ガスの料金において、基本料金および従量料金は、いずれも使用量に依存しており、使用量が多いほど高くなる。
一方、電力の料金において、基本料金は、契約電力に基づいて決定される。ここで、契約電力は、所定期間(例えば、1年)における電力の最大使用量(kWh)(詳細には、例えば、所定時間(例えば、30分間)の平均電力使用量の最大値)である。なお、契約電力を超えて電力を使用すると、基本料金および従量料金に加えてペナルティ料金が科されることとなる。
したがって、契約電力を超えない範囲であれば、使用量が同一である場合、基本料金が低いほど電力の料金(基本料金と従量料金との合算値)は安くなる。そのため、可能な限り基本料金を低くすることが望ましいが、基本料金を低くしすぎると、使用量が契約電力を超える頻度が高くなり、ペナルティ料金が科されて却って電力の料金が増加してしまうおそれもある。そこで、基本料金を適切に低く設定し、契約電力を超えないように電力の使用量を制御することが望ましい。
そこで、本実施形態では、空気調和装置100におけるエンジン駆動式圧縮機114と電気駆動式圧縮機154との容量比を、ガスの料金と電力の料金との合計が最も少なくなるように設計する。
本願発明者らは、エンジン駆動式圧縮機114および電気駆動式圧縮機154の容量比を変化させることで、空気調和装置100が配される施設全体のガスの料金および電力の料金の合計と、電力の最大使用量とがどのように変化するかのシミュレーションを行った。
図2は、エンジン駆動式圧縮機114および電気駆動式圧縮機154の容量比と、空気調和装置100が配される施設全体のガスの料金および電力の料金、空気調和装置100に要するコストの合計と、電力の最大使用量とをシミュレーションした結果を説明する図である。
図2において、室内機ユニット200において要求される最大の空調負荷を実現するための容量を100%とする。また、空気調和装置100が配される施設における空気調和装置100以外の他の機器に要する電力の基本料金および従量料金は、一定であると仮定している。
図2に示すように、空気調和装置100の導入時に要するGHPユニット110の料金(図2中、イニシャル(GHP))およびガス工事費用(図2中、イニシャル(ガス工事))は、エンジン駆動式圧縮機114の容量比が大きくなるほど(図2中、左になるにつれて)高くなる。空気調和装置100の導入時に要するEHPユニット150の料金(図2中、イニシャル(EHP))およびキュービクル式高圧受電設備(図2中、イニシャル(キュービクル))は、電気駆動式圧縮機154の容量比が大きくなるほど(図2中、右になるにつれて)高くなる。一方、空気調和装置100の導入時に要する室内機ユニット200の料金は、エンジン駆動式圧縮機114の容量比、電気駆動式圧縮機154の容量比に拘わらず、一定の料金を要する。
また、空気調和装置100の運転時に要する電力の基本料金および従量料金は、電気駆動式圧縮機154の容量比が大きくなるほど高くなり、特に、電力の基本料金は、電気駆動式圧縮機154の容量比が50%の場合、電気駆動式圧縮機154の容量比が33%(エンジン駆動式圧縮機114の容量比が67%)の場合と比較して、著しく上昇することが確認できる。
また、空気調和装置100の運転時に要するガスの基本料金および従量料金、空気調和装置100のメンテナンス費用は、エンジン駆動式圧縮機114の容量比が大きくなるほど高くなる。
さらに、図2に示す例では、電力の最大使用量は、エンジン駆動式圧縮機114(GHPユニット110)の容量比が80%であり、電気駆動式圧縮機154(EHPユニット150)の容量比が20%である場合に最小となるものの、空気調和装置100の導入時に要するコストおよび運転に要するコスト全体(年間コスト)は、エンジン駆動式圧縮機114の容量比が67%であり、電気駆動式圧縮機154の容量比が33%である場合に最も少なくなることが分った。
ガスの料金および電力の料金は、空気調和装置100が設置される施設が契約するガス供給会社、電力供給会社によって異なる。そこで、上述したように、エンジン駆動式圧縮機114の容量と電気駆動式圧縮機154の容量との比を、ガスの料金、電力の料金、空気調和装置100に要するコストの合計(年間コスト)が最も少なくなるように設計することで、室内機ユニット200において要求される空調負荷を実現しつつ、コストを最小限に抑えることが可能となる。
図2に示す例では、シミュレーションの結果、エンジン駆動式圧縮機114の容量比が67%であり、電気駆動式圧縮機154の容量比が33%である場合に年間コストが最も少なくなることが分った。
そこで、本願発明者らは、エンジン駆動式圧縮機114の容量比を67%とし、電気駆動式圧縮機154の容量比を33%とした空気調和装置100(年間コストが最も少なくなるように設計された空気調和装置100)を用いて、エンジン駆動式圧縮機114の運転比率と電気駆動式圧縮機154の運転比率を変化させることで、年間コストがどの程度変化するかのシミュレーションを行った。
図3は、エンジン駆動式圧縮機および電気駆動式圧縮機の運転比率をシミュレーションした結果を説明する図である。図3中、Aは、エンジン駆動式圧縮機114を最大の運転出力で駆動させ、室内機ユニット200において要求される空調負荷の不足分を、電気駆動式圧縮機154を駆動させて補った場合を、Bは、エンジン駆動式圧縮機114の運転比率および電気駆動式圧縮機154の運転比率を最適値として、室内機ユニット200において要求される空調負荷を実現する場合を、Cは、電気駆動式圧縮機154を最大の運転出力で駆動させ、室内機ユニット200において要求される空調負荷の不足分を、エンジン駆動式圧縮機114を駆動させて補った場合を示す。
図3に示すように、上記年間コストが最も少なくなるように設計された空気調和装置100において、Bの場合、年間コストが最も小さくなるものの、A、B、Cいずれの場合であっても、年間コストが著しく変化することはないことが確認された。
したがって、エンジン駆動式圧縮機114の容量と電気駆動式圧縮機154の容量との比を、年間コストが最も少なくなるように設計することで、どのような運転比率で、GHPユニット110(エンジン駆動式圧縮機114)およびEHPユニット150(電気駆動式圧縮機154)を運転させたとしても、年間コストにほとんど変化させることなく、室内機ユニット200において要求される空調負荷を実現することが可能となることが確認できた。
(運転制御部250による運転比率制御)
続いて、運転制御部250による制御について説明する。本実施形態において運転制御部250は、記憶部に予め記憶された運転比率テーブルに基づいて、GHPユニット110と、EHPユニット150との運転比率を制御する。ここで、運転比率テーブルは、空気調和装置100が設置される施設における他の機器(例えば、照明、パーソナルコンピュータ、冷蔵庫等)の使用電力量とEHPユニット150の使用電力量との総計、ガスの料金、電力の料金、および、契約電力に基づいて決定される運転状況と、室内機ユニット200において要求される空調負荷とに基づいて、1つの運転比率を一義的に導出するためのものである。
図4は、運転比率テーブルを示す図である。図4では、室内機ユニット200において要求される最大の空調負荷を200%とした場合のGHPユニット110、EHPユニット150の運転比率が設定された運転比率テーブルを示し、GHPユニット110と、EHPユニット150との容量比が100%:100%で設計された空気調和装置100を例に挙げて説明する。
また、運転状況として、通常運転する際に参照される「通常Aモード」および「通常Bモード」、GHPユニット110を主に運転する際に参照される「GHP主体モード」、EHPユニット150を主に運転する際に参照される「EHP主体モード」、他の機器の使用電力量が契約電力に逼迫している際に参照される「デマンド1モード」および「デマンド2モード」を例に挙げて説明する。
運転制御部250は、空気調和装置100が設置される施設に設けられた使用電力量を検知する検知器からのデマンド信号に基づいて、運転状況を把握する。検知器は、契約電力と、施設全体の使用電力量(空気調和装置100が設置される施設における他の機器の使用電力量とEHPユニット150の使用電力量との総計)との差分Zに応じて、デマンド信号1、デマンド信号2を送信する。ここで、検知機は、例えば、契約電力が100kWである場合に、差分Zが30kW(すなわち、施設全体の使用電力量が70kW)となった場合にデマンド信号1を運転制御部250に送信し、差分Zが10kW(すなわち、施設全体の使用電力量が90kW)となった場合にデマンド信号2を運転制御部250に送信する。
運転制御部250は、デマンド信号1およびデマンド信号2のいずれも受信していない場合、通常運転を行うべく、運転比率テーブルの「通常Aモード」または「通常Bモード」を参照して、GHPユニット110およびEHPユニット150の運転比率を設定する。なお、「通常Aモード」は、GHPユニット110およびEHPユニット150を並行して駆動する際にGHPユニット110を先に立ち上げ、「通常Bモード」は、GHPユニット110およびEHPユニット150を並行して駆動する際にEHPユニット150を先に立ち上げるように構成されている。このため、運転制御部250は、通常運転を実行する場合、「通常Aモード」と「通常Bモード」とを交互に参照することで、GHPユニット110およびEHPユニット150の駆動回数を実質的に均一化している。
また、通常運転を行う場合であって、例えば、ガス供給会社や、電力供給会社、時間帯等によって、EHPユニット150を最大の運転出力で駆動させたときに要する電力の料金が、GHPユニット110を最大の運転出力で駆動させたときに要するガスの料金より高い場合、運転制御部250は、「GHP主体モード」を参照する。これにより、EHPユニット150よりGHPユニット110の運転比率を高くすることができ、低コストで、室内機ユニット200において要求される空調負荷を実現することが可能となる。
一方、通常運転を行う場合であって、例えば、地域や時間帯等によって、GHPユニット110を最大の運転出力で駆動させたときに要するガスの料金が、EHPユニット150を最大の運転出力で駆動させたときに要する電力の料金より高い場合、運転制御部250は、「EHP主体モード」を参照する。これにより、GHPユニット110よりEHPユニット150の運転比率を高くすることができ、低コストで、室内機ユニット200において要求される空調負荷を実現することが可能となる。
また、運転制御部250は、施設全体の使用電力量が契約電力に逼迫しており、EHPユニット150の運転出力によっては、契約電力を超えてしまう場合、つまり、デマンド信号1を受信した場合、「デマンド1モード」を参照して、EHPユニット150に供給される電力と他の機器の使用電力量との総計が契約電力未満の所定の制限値(例えば、80kW)内に収まる範囲で、運転比率を設定する。
具体的に説明すると、「デマンド1モード」においては、EHPユニット150に供給される電力と他の機器の使用電力量との総計が最大でも制限値内となる運転出力(例えば、EHPユニット150の運転出力が60%)となるように運転比率が割り当てられている。これにより、運転制御部250は、EHPユニット150の使用電力量と、施設における他の装置の使用電力量との総計が、契約電力未満となるようにEHPユニット150に供給する電力を制限することができる。したがって、空気調和装置100が設置される施設の総計使用電力量が、契約電力を超え、ペナルティ料金が科されてしまう事態を回避することが可能となる。
また、この際、GHPユニット110が停止している場合、GHPユニット110の運転を開始し、GHPユニット110が運転中である場合、GHPユニット110の運転出力を上昇させる。これにより、ペナルティ料金が科されてしまう事態を回避しつつ、室内機ユニット200において要求される空調負荷を実現することが可能となる。
なお、「デマンド1モード」において、GHPユニット110のみで実現できる室内機ユニット200の空調負荷(例えば、40%、100%)が要求された場合には、GHPユニット110のみが駆動されるように運転比率が割り当てられている。また、GHPユニット110のみでは実現できない室内機ユニット200の空調負荷(例えば、160%、200%)が要求された場合には、GHPユニット110に加えてEHPユニット150を最大でも制限値内となる運転出力の60%まで駆動させるように運転比率が割り当てられている。
なお、「デマンド1モード」において、室内機ユニット200において要求される空調負荷が最大の200%である場合には、EHPユニット150を最大でも制限値内となる運転出力60%で駆動させるため、GHPユニット110を運転出力100%で駆動させたとしても、室内機ユニット200において要求される空調負荷を実現できないものの、ペナルティ料金が科される事態を回避することができる。
また、運転制御部250は、施設全体の使用電力量が契約電力に逼迫しており、EHPユニット150を駆動させれば、契約電力を超えてしまう場合、つまり、デマンド信号2を受信した場合、EHPユニット150を駆動させないように設定された「デマンド2モード」を参照する。これにより、運転制御部250は、空気調和装置100によって契約電力を超えてしまう事態を防止することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態において、エンジン駆動式圧縮機114および電気駆動式圧縮機154の容量比を設計する際に、ガスの料金と電力の料金との合計が最も少なくなるように設計する構成を例に挙げて説明した。しかし、ガスの料金と電力の料金の合計に加えて、GHPユニット110自体の費用、EHPユニット150自体の費用、これらのメンテナンス費用を加算した値で容量比を設計してもよい。
また、上述した実施形態において、施設全体の使用電力量の逼迫状況を把握するために、デマンド信号を利用した構成を例に挙げて説明した。しかし、施設における他の機器の使用電力量を予め入力しておき、GHPユニット110およびEHPユニット150で使用している電力量を推定して、入力した他の機器の使用電力量と、GHPユニット110およびEHPユニット150の推定使用電力量との和から施設全体の使用電力量の逼迫状況を把握するとしてもよい。
本発明は、室内を空調する空気調和装置に利用することができる。
100 空気調和装置
110 GHPユニット
112 ガスエンジン
114 エンジン駆動式圧縮機
130 GHP室外熱交換器
150 EHPユニット
152 電動機
154 電気駆動式圧縮機
170 EHP室外熱交換器
200 室内機ユニット
210 減圧部
220 室内熱交換器
222 室内送風部
250 運転制御部

Claims (2)

  1. 施設に設置される空気調和装置であって、
    冷媒が循環する連続した循環路と、
    前記循環路に設けられ、ガスエンジンを駆動源として前記冷媒を圧縮するエンジン駆動式圧縮機と、該冷媒と室外の空気とで熱交換を行うGHP室外熱交換器とを有するGHPユニットと、
    前記GHPユニットとは独立して構成され、前記循環路に設けられ、電動機を駆動源として前記冷媒を圧縮する電気駆動式圧縮機と、該冷媒と室外の空気とで熱交換を行うEHP室外熱交換器とを有するEHPユニットと、
    前記循環路に設けられ、前記冷媒を減圧する減圧部と、該冷媒と室内の空気とで熱交換を行う室内熱交換器と、該室内熱交換器に空気を送り熱交換を促進させる室内送風部とを有する1または複数の室内機ユニットと
    検知器によって検知された、前記EHPユニットの使用電力量と、前記施設における他の装置の使用電力量の総計と、前記施設に設定された契約電力との差分が第1値である場合に送信される第1信号、または、前記差分が前記第1値より小さい第2値である場合に送信される第2信号を受信した場合に、契約電力未満の所定の制限値に収まる範囲となるように該EHPユニットの運転出力を制御し、前記第1信号および前記第2信号を受信しない場合には前記GHPユニットおよび前記EHPユニットを両方とも運転させる運転制御部と、
    を備え、
    前記運転制御部は、
    前記第1信号を受信した場合であって、前記室内機ユニットにおいて要求される所定の空調負荷を実現できない場合には、前記GHPユニットが停止していると該GHPユニットの運転を開始し、該GHPユニットが運転中であると、該GHPユニットの運転出力を上昇させ
    前記第2信号を受信した場合、前記EHPユニットを駆動させず、
    前記GHPユニットおよび前記EHPユニットを両方とも立ち上げることが決定された場合に、前記GHPユニットおよび前記EHPユニットのうち一方を先に立ち上げ、次に他方を立ち上げ、前記両方の立ち上げの度に先に立ち上げるユニットを変更することを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記GHPユニットの駆動に要するガスの料金は、当該ガスの使用量に応じて決定され、
    前記室内機ユニットにおいて要求される所定の空調負荷を実現するための、前記エンジン駆動式圧縮機の容量と前記電気駆動式圧縮機の容量との比は、前記電力の料金と前記ガスの料金との合計が最も少なくなるように設計されることを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
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