JP4950424B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関するものである。
従来から、各種携帯機器の電源として、マイクロ燃料電池と呼ばれている小型の燃料電池が注目されており、この種の燃料電池の一種である直接メタノール型燃料電池を備えた燃料電池システムが各所で研究開発されている(例えば、特許文献1,2)。
上記特許文献1,2に開示されている燃料電池システムは、直接メタノール型燃料電池からなる燃料電池と、燃料電池用のメタノール水溶液を入れた燃料容器と、燃料容器と燃料電池との間に設けられメタノール水溶液が流れる燃料供給路と、燃料電池の出力を検出する出力検出手段と、出力検出手段の出力に基づいて燃料電池へ供給されるメタノール水溶液の流量をフィードバック制御する流量制御手段とを備えている。なお、上記特許文献2には、メタノールが入れられた第1の燃料容器と水が入れられた第2の燃料容器と、第1の燃料容器から送出されたメタノールと第2の燃料容器から送出された水とを混合して燃料電池へ供給する混合器とを備えた燃料電池システムも開示されている。
ここにおいて、上記特許文献1,2に開示された燃料電池システムは、燃料供給路上に流体ポンプが設けられており、上記流量制御手段が出力検出手段の出力に基づいて流体ポンプを制御することで燃料電池へ供給されるメタノール水溶液の流量を制御するように構成されている。なお、上記特許文献1,2に開示されている燃料電池システムは、燃料電池で消費されなかったメタノール水溶液を燃料容器に循環させて再利用するように構成されている。
ところで、近年では、携帯機器の電源として、小型の燃料電池とリチウムリオン電池などの2次電池とを併用することが主流になりつつあり、上記特許文献1には、複数個の燃料電池セルを直列接続した燃料電池の出力電流によりリチウムイオン電池を充電することが記載されている。
特開2003−22830号公報(段落〔0075〕〜〔0107〕、および図9〜図16) 特開2004−127671号公報(段落〔0026〕〜〔0039〕、および図1〜図7)
上記特許文献1に記載されているように燃料電池の出力電流によりリチウムイオン電池のような2次電池を充電することを考えた場合、2次電池の充電電流が変動して2次電池の充電電圧が変動すると、2次電池の異常発熱や劣化などの原因となるので、2次電池の充電時には燃料電池から2次電池へ一定の出力電流(充電電流)を流すことが要求される。
しかしながら、上述のような直接メタノール型燃料電池からなる燃料電池の出力はメタノール水溶液の流量およびメタノール水溶液のメタノール濃度それぞれの変化に伴って変動するにもかかわらず、上記特許文献1,2に開示された燃料電池システムは、燃料電池の出力に基づいて燃料電池へのメタノール水溶液の流量を制御するように構成されており、燃料電池へ供給されるメタノール水溶液の流量が一定ではないので、燃料電池へ供給されるメタノール水溶液の流量の変化に伴って出力電流が変動してしまう。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、従来に比べて燃料電池の出力を安定化することが可能な燃料電池システムを提供することにある。
請求項1の発明は、燃料電池と、燃料電池用の希釈有機液体燃料を入れた希釈燃料容器と、希釈燃料容器と燃料電池との間に設けられ希釈有機液体燃料が流れる燃料供給路と、燃料電池で消費されなかった希釈有機液体燃料を希釈燃料容器へ循環させる循環流路と、補充用の有機液体燃料を入れた補充燃料容器と、補充燃料容器と燃料供給路との間に設けられる燃料補充流路と、燃料補充流路上に設けられたバルブと、燃料供給路上に設けられ希釈燃料容器から供給される希釈有機液体燃料と補充燃料容器から供給される有機液体燃料とを混合する混合器と、燃料供給路のうち希釈燃料容器と混合器との間の上流側供給路上に設けられたバルブと、燃料供給路のうち混合器と燃料電池との間の下流側供給路上に設けられ希釈有機液体燃料を燃料電池へ送り込む流体ポンプと、燃料電池の出力を検出する出力検出手段と、燃料電池へ一定流量の希釈有機液体燃料が供給されるように流体ポンプを制御し且つ出力検出手段の出力が一定の目標値に近づくように燃料補充流路上のバルブを制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、制御手段によって、燃料電池へ一定流量の希釈有機液体燃料が供給されるように流体ポンプが制御された上で、出力検出手段の出力が一定の目標値に近づくように燃料補充流路上のバルブが制御されることにより、出力検出手段の出力が一定の目標値に近づくように希釈有機液体燃料の濃度が調整されることになるので、従来に比べて燃料電池の出力を安定化することが可能になる。したがって、従来に比べて安定した定電流出力あるいは定電圧出力を得ることが可能となる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記燃料補充流路上のバルブが、対向配置される一対の電極間に作用する静電力によって弁体を変位させる静電駆動型マイクロバルブであることを特徴とする。
この発明によれば、前記燃料補充流路上のバルブとして、圧電ユニモルフ型のアクチュエータを用いたマイクロバルブを採用する場合に比べて、前記燃料補充流路上のバルブの小型化および低消費電力化を図ることができ、燃料電池システム全体の小型化および低消費電力化を図れる。
請求項3の発明は、燃料電池と、燃料電池用の希釈有機液体燃料を入れた希釈燃料容器と、希釈燃料容器と燃料電池との間に設けられ希釈有機液体燃料が流れる燃料供給路と、燃料電池で消費されなかった希釈有機液体燃料を希釈燃料容器へ循環させる循環流路と、補充用の有機液体燃料を入れた補充燃料容器と、有機液体燃料の希釈用の溶媒を入れた溶媒容器と、補充燃料容器と燃料供給路または希釈燃料容器との間に設けられた燃料補充流路と、溶媒容器と燃料供給路との間に設けられた溶媒補充流路と、燃料補充流路上に設けられた第1のバルブと、溶媒補充流路上に設けられた第2のバルブと、燃料供給路上に設けられ希釈燃料容器から供給される希釈有機液体燃料と補充燃料容器から供給される有機液体燃料とを混合する混合器と、燃料供給路のうち希釈燃料容器と混合器との間の上流側供給路上に設けられたバルブと、燃料供給路のうち混合器と燃料電池との間の下流側供給路上に設けられ希釈有機液体燃料を燃料電池へ送り込む流体ポンプと、燃料電池の出力を検出する出力検出手段と、燃料電池へ一定流量の希釈有機液体燃料が供給されるように流体ポンプを制御し且つ出力検出手段の出力が一定の目標値に近づくように第1のバルブおよび第2のバルブを制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、制御手段によって、燃料電池へ一定流量の希釈有機液体燃料が供給されるように流体ポンプが制御された上で、出力検出手段の出力が一定の目標値に近づくように第1のバルブおよび第2のバルブが制御されることにより、出力検出手段の出力が一定の目標値に近づくように希釈有機液体燃料の濃度が調整されることになるので、従来に比べて燃料電池の出力を安定化することが可能になる。したがって、従来に比べて安定した定電流出力あるいは定電圧出力を得ることが可能となる。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記第1のバルブおよび第2のバルブそれぞれが、対向配置される一対の電極間に作用する静電力によって弁体を変位させる静電駆動型マイクロバルブであることを特徴とする。
この発明によれば、前記第1のバルブおよび第2のバルブとして、それぞれ圧電ユニモルフ型のアクチュエータを用いたマイクロバルブを採用する場合に比べて、前記第1のバルブおよび第2のバルブそれぞれの小型化および低消費電力化を図ることができ、燃料電池システム全体の小型化および低消費電力化を図れる。
請求項5の発明は、請求項2または請求項4の発明において、前記制御手段は、前記電極間へ与える電圧パルスのパルス幅を調節することを特徴とする。
この発明によれば、補充量を数十マイクロリットルレベルの微小な流量で制御することができるので、ポンプのように流量が脈動する補機により希釈有機液体燃料の濃度を制御する場合に比べて、希釈有機液体燃料の濃度の制御が容易になる。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5の発明において、前記流体ポンプが、圧電ポンプであることを特徴とする。
この発明によれば、前記流体ポンプとして電磁ポンプを採用する場合に比べて、前記流体ポンプの小型化および低消費電力化を図れ、燃料電池システム全体の小型化および低消費電力化を図ることができる。
請求項1、3の発明では、従来に比べて燃料電池の出力を安定化することが可能になるという効果がある。
(実施形態1)
本実施形態の燃料電池システムは、図1に示すように、小型の燃料電池1と、燃料電池1用の希釈有機液体燃料である所定濃度のメタノール水溶液(例えば、メタノール濃度が5%のメタノール水溶液)を入れた希釈燃料容器2と、希釈燃料容器2と燃料電池1との間に設けられメタノール水溶液が流れる燃料供給路3と、燃料電池1で発生した水を希釈燃料容器2へ循環させる循環流路4aと、燃料電池1で消費されなかったメタノール水溶液を希釈燃料容器2へ循環させる循環流路4bと、補充用の有機液体燃料であるメタノール(濃度が100%のメタノール)を入れた補充燃料容器5と、補充燃料容器5と燃料供給路3との間に設けられる燃料補充流路6と、燃料補充流路6上に設けられたバルブであるマイクロバルブ7と、燃料供給路3上に設けられ希釈燃料容器2から供給されるメタノール水溶液と補充燃料容器5から供給されるメタノールとを混合する混合器8と、燃料供給路3のうち希釈燃料容器2と混合器8との間の上流側供給路3a上に設けられたバルブ9と、燃料供給路3のうち混合器8と燃料電池1との間の下流側供給路3b上に設けられメタノール水溶液を燃料電池1へ送り込む流体ポンプ10と、燃料電池1へ空気を送り込む空気ポンプ11と、空気ポンプ11と燃料電池1との間に設けられた空気供給路12と、燃料電池1の出力電流を検出する電流センサ13と、マイクロバルブ7およびバルブ9および流体ポンプ10を制御する制御回路14とを備えており、燃料電池1の両端間にリチウムイオン電池のような2次電池からなる負荷20が接続される。ここにおいて、本実施形態では、電流センサ13が燃料電池1の出力を検出する出力検出手段を構成し、制御回路14が、燃料電池1へ一定流量の希釈有機液体燃料が供給されるように流体ポンプ10を制御し且つ出力検出手段の出力が一定の目標値に近づくように燃料補充流路6上のバルブを制御する制御手段を構成している。
なお、本実施形態の燃料電池システムでは、燃料電池1とは別に図示しない小型の補助電源(例えば、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素二次電池、電気二重層コンデンサ等)と、補助電源の出力電圧を昇圧して流体ポンプ10およびマイクロバルブ7およびバルブ9を駆動する電圧を発生する図示しない昇圧回路(第1の昇圧回路)とを備えており、制御回路14が補助電源から電源供給されて流体ポンプ10および各バルブ7,9を制御するようになっているが、燃料電池1の発電が開始された後には燃料電池1の出力電圧を昇圧する昇圧回路(第2の昇圧回路)30から電源が供給されて流体ポンプ10およびマイクロバルブ7およびバルブ9を制御する。
燃料電池1は、メタノール水溶液を燃料とする直接メタノール型燃料電池であって、複数個(例えば、8個)の燃料電池セル1aが直列接続されている。なお、燃料電池セル1aの数は特に限定するものではなく、負荷20である2次電池の充電に必要な充電電流に応じて適宜設定すればよい。
各燃料電池セル1aは、水素イオンの伝導性の高い固体高分子膜からなるイオン伝導膜1aaが厚み方向の両側に設けた燃料極(アノード集電体およびアノード触媒層を含むアノード電極)1abと空気極(カソード集電体およびカソード触媒層を含むカソード電極)1acとで挟まれており、上述の燃料供給路3を通して燃料極1abへメタノール水溶液が供給される一方で、上述の空気供給路12を通して空気極1acへ空気が供給される。要するに、各燃料電池セル1aは、燃料極1abへメタノール水溶液が供給される一方で、空気極1acへ酸化剤としての空気が供給されて、発電することになり、燃料極1abでは二酸化炭素(CO)が発生し、空気極1acでは水が発生する。ここにおいて、各燃料電池セル1aの燃料極1abで発生した二酸化炭素および燃料極1abで消費されなかったメタノール水溶液は循環流路4bを通して希釈燃料容器2へ循環され、各燃料電池セル1aの空気極1acで発生した水および空気極1acで消費されなかった空気は循環流路4aを通して希釈燃料容器2へ循環される。
燃料電池1以外の構成要素について説明する前に、本実施形態における燃料電池1の特性について図2および図3を参照しながら説明する。
図2は、燃料電池1の各燃料電池セル1aの燃料極1abへ供給するメタノール水溶液のメタノール濃度を5%で一定として、メタノール水溶液の流量(供給量)を種々変化させた場合の電流密度−電圧特性を示しており、図2から、メタノール水溶液のメタノール濃度が一定であってもメタノール水溶液の流量により電流密度−電圧特性が変化することが分かる。要するに、燃料電池1は、図2中に示した負荷線に対してそれぞれの流量の場合の動作点が異なる電流密度となる。一方、図3は、燃料電池1の各燃料電池セル1aの燃料極1abへ供給するメタノール水溶液の流量を0.1ml/minで一定として、メタノール水溶液のメタノール濃度を種々変化させた場合の電流−電圧特性を示しており、図3から、メタノール水溶液の流量が一定であってもメタノール水溶液の濃度により電流−電圧特性が変化することが分かる。なお、上述の燃料電池1では、各燃料電池セル1aのMEA面積を25cmとしてある。
希釈燃料容器2は、上述のように燃料電池1にて消費されなかったメタノール水溶液および燃料電池1で発生した水が循環されるものであるから、二酸化炭素および空気を外部へ排出するための気液分離部としてガスセパレータ(図示せず)が設けられている。
流体ポンプ10は、圧電効果を利用して入口側の流体(ここでは、メタノール水溶液)を出口側へ送り出す圧電ポンプからなるマイクロポンプであって、圧電ポンプ本体10aと、圧電ポンプ本体10aの入口側(吸入側)に設けられる逆止弁10bと圧電ポンプ本体10aの出口側(吐出側)に設けられる逆止弁10cとを備えており、圧電ポンプ本体10aおよび各逆止弁10b,10cそれぞれが上述の制御回路14により制御される。
混合器8では、希釈燃料容器2から上述の上流側供給路3aを通して供給されるメタノール水溶液と補充燃料容器5から燃料補充流路6を通して供給されるメタノールとを混合して得られるメタノール水溶液を上述の下流側供給路3bを通して燃料電池1へ供給するものであり、燃料補充流路6上のマイクロバルブ7が閉じている状態では希釈燃料容器2から上述の上流側供給路3aを通して供給されるメタノール水溶液をそのまま燃料電池1へ供給し、マイクロバルブ7が開いたときに燃料補充流路6を通して供給されるメタノールにより上流側供給路3aを通るメタノール水溶液よりも濃度を高めたメタノール水溶液を燃料電池1へ供給する。
上述のマイクロバルブ7としては、図4および図5に示す構成の静電駆動型マイクロバルブを用いている。図4および図5に示す構成のマイクロバルブ7は、ガラス基板を用いて形成され流体(ここでは、メタノール)の流出口72が厚み方向に貫設されるとともに一表面(図5(a)における上面)側において流出口72の周部に弁座73が突設された弁座形成基板70と、シリコン基板を用いて形成され弁座形成基板70の上記一表面側に固着されるフレーム81およびフレーム81の内側に配置され流出口72を開閉するように上記厚み方向に変位可能な弁体83およびフレーム81と弁体83とを連結する薄肉の撓み部82を一体に有する弁体形成基板80とを備えている。つまり、弁体83は撓み部82を介してフレーム81に支持されている。一方、弁座形成基板70は、流出口72が円形状に開口され、流出口72の周部において弁体83との対向面に上述の弁座73が形成されている。なお、弁体形成基板80のフレーム81と弁座形成基板70とは陽極接合により固着されている。
マイクロバルブ7は、対向配置される一対の電極間に作用する静電力によって弁体83を弁座形成基板70の厚み方向に変位させるものであって、上記一対の電極の一方を構成する可動電極84が弁体83における弁座形成基板70側とは反対側に形成され、弁体形成基板80における弁座形成基板70とは反対側に固着されるガラス製のアクチュエータ形成基板90に上記一対の電極の他方を構成する固定電極91が設けられている。ここにおいて、マイクロバルブ7は、アクチュエータ形成基板90の周部に流体の流入口98を貫設し、弁体形成基板80に、流入口98と弁座形成基板70の流路用凹部74とを連通させる連通孔88を厚み方向に貫設してある。ここにおいて、弁体形成基板80のフレーム81とアクチュエータ形成基板90とは、陽極接合により固着してある。
アクチュエータ形成基板90における弁体形成基板80との対向面において、撓み部82および弁体83に対向する部位には弁座形成基板70の厚み方向への弁体83の移動空間を確保するためのギャップ形成用凹部93が形成されており、ギャップ形成用凹部93の内底面に上述の固定電極91を形成してある。
上述のマイクロバルブ7は、可動電極84および固定電極91それぞれに接続されたパッド(図示せず)を介して可動電極84と固定電極91との間に電圧を印加していない状態では、図5(a)に示すように弁体83が弁座73の先端面に密着することで流出口72が弁体83により閉止されている。これに対して、可動電極84と固定電極91との間に規定電圧(例えば、20V)以上の電圧を印加すると、図5(b)に示すように弁体83が弁座73から離れる向きに変位して流出口72が開放され、撓み部82と弁座形成基板70との間の空間が流出口72を通して外部と連通するから、流入口98−連通孔88−流路用凹部74−流出口72の経路で流体が流れる。すなわち、上述のマイクロバルブ7は、ノーマリクローズ型のマイクロバルブを構成している。ここにおいて、弁体83によって流出口72を閉止した状態における可動電極84と固定電極91との間の間隔は、数μm(例えば、3μm程度)に設定してある。なお、図5(a)は、弁体形成基板80と弁座形成基板70との間の空間へアクチュエータ形成基板90に形成された流入口98を通して流体が導入された状態を示しており、図5(b)のように流出口72が開放されると、流入口98を通して弁体形成基板80と弁座形成基板70との間の空間へ導入された流体が流出口72を通って流出することとなる(図4中の矢印で示した経路は流体の流れる経路を示している)。
ところで、上述のマイクロバルブ7は、流出口72が弁体83により閉止された状態において、流入口98を通して撓み部82と弁座形成基板70との間の空間に流れ込んだ流体の圧力により弁体83が浮き上がって流出口72が開放されるのを防止するために、弁体形成基板80のフレーム81の上記一表面側に他の部位に比べて薄肉の圧力調整用ダイヤフラム部85が形成され、アクチュエータ形成基板90における弁体形成基板80との対向面において、圧力調整用ダイヤフラム部85に対向する部位には圧力調整空間用凹部94が形成され、圧力調整空間用凹部94とギャップ形成用凹部93とが連通している。圧力調整用ダイヤフラム部85の厚さは撓み部82の厚さと同じ厚さに設定してあるので、製造時に圧力調整用ダイヤフラム部85と撓み部82とを同時に形成することができる。
ここにおいて、アクチュエータ形成基板90に各凹部93,94を設けたことによりアクチュエータ形成基板90と弁体形成基板80との間に形成される空間には、気体(例えば、窒素、アルゴン、キセノン、ヘリウムなどの不活性ガスや空気など)若しくは液体(例えば、フロリナート、シリコーンオイル、フレオン、シリコーンゲルなど)からなる受圧媒体が封入されている。受圧媒体として用いる液体として電気絶縁性を有するものが好ましい。また、受圧媒体として気体を採用する場合には、不活性ガスを用いた方が空気を用いた場合よりも長期的な信頼性が向上し安定した開閉動作が得られる。
したがって、上述のマイクロバルブ7では、流入口98を通して弁座形成基板70と圧力調整用ダイヤフラム部85との間の空間へ流入した流体の圧力を受けて圧力調整空間(圧力調整空間用凹部94の内面と圧力調整用ダイヤフラム部85とで囲まれる空間)の容積が縮小するように圧力調整用ダイヤフラム部85が変形する(アクチュエータ形成基板90側へ凸となる形で撓む)ことによって、アクチュエータ形成基板90と弁体形成基板80との間の空間内の受圧媒体が圧縮されて圧力が高まり弁体83が流出口72を閉止する向き(つまり、弁体83を押し下げる向き)の力が作用するので、可動電極84と固定電極91との間に電圧が印加されていない状態では、図5(a)に示すように、圧力調整用ダイヤフラム部85が変形し、弁体83が浮き上がることなく弁体83により流出口72が確実に閉止されている。これに対して、可動電極84と固定電極91との間に上述の力に抗して弁体83が流出口72を開くのに必要な規定電圧以上の電圧を印加すれば、両電極84,91間に発生する静電力によって可動電極84が固定電極91に当接するように撓み部82が撓んで流出口72が開放されるので、上述のように、流入口98−連通孔88−流路用凹部74−流出口72の経路で流体が流れることとなる。
以上説明したマイクロバルブ7では、可動電極84と固定電極91との間の間隔が弁体83のストローク量に等しく、弁体83のストローク量を数μm程度に設定することができるので、応答性が良く、数十μl/minレベルの微量な流体を精度良く高速に制御することができる。
上述のマイクロバルブ7では、例えば、図6(a)に示すような電圧パルスを可動電極84と固定電極91との間に印加した場合の流量特性は図6(b)に示すような特性となる。また、可動電極84と固定電極91との間に電圧パルスを周期的に印加した場合、図7に示すように1周期の時間Tに対する電圧パルスのパルス幅tの割合をデューティ比(=t/T)と定義すれば、図8に示すように流量がデューティ比に略比例するので、デューティ比を制御することにより、流量を制御することができる。要するに、可動電極84と固定電極91との間へ与える電圧パルスのパルス幅を調節することにより、メタノールの補充量を調整することができる。ここに、電圧パルスのパルス幅は制御回路14において調節される。この点については後述する。
なお、燃料供給路3上に設けられたバルブ9は、開閉制御が行えるものであればよく、ノーマリオープン型のバルブを用いることが望ましい。
ところで、上述の制御回路14は、燃料電池1へ一定流量(例えば、0.1ml/min)のメタノール水溶液が供給されるように流体ポンプ10を制御し且つ電流センサ13の出力が一定の目標値(電流値)に近づくようにマイクロバルブ7を制御する。ここにおいて、制御回路14は、電流センサ13の出力に基づいてマイクロバルブ7へ与える電圧パルスのパルス幅を決める信号処理部を備えている。信号処理部は、燃料電池1の各燃料電池セル1aの燃料極1abで消費されたメタノールの合計量を演算し、各燃料電池セル1aの燃料極1abで消費された水の合計量および各燃料電池セル1aの空気極1acで発生した水の合計量を演算する。
ここにおいて、燃料電池1の各燃料電池セル1aの燃料極1abでは、
CH3OH+H2O→6H++CO2+6e-
の反応が起こり、燃料電池1の出力電流値(つまり、電流センサ13による検出電流値)がI〔A〕のときに燃料電池1でのメタノールの消費量(使用量)をQa〔mol/s〕、上述の反応に関与する電子数をn(メタノールではn=6)、ファラデー定数をF(=96500C/mol)とすれば、ファラデーの電気分解の法則から、
I=nFQa (式1)
の関係式が成り立つ。したがって、燃料電池1の出力電流値Iが分かれば、燃料電池1でのメタノールの消費量Qaは、
Qa=I/(6×96500) (式2)
の数式から算出することができる。
また、燃料電池1の各燃料電池セル1aの燃料極1abではメタノールと水とが1対1で消費されるので、燃料電池1の各燃料電池セル1aの燃料極1abで消費される水の合計量をQbとすれば、Qb=Qaとなる。また、燃料電池1の各燃料電池セル1aの空気極1acでは燃料極1abで消費される水の3倍の水が発生するので、燃料電池1の各燃料電池セル1aの空気極1acで発生する水の合計量をQcとすれば、Qc=3Qb(=3Qa)となるから、補充燃料容器5から燃料供給路3へメタノールを補充しなければ、燃料電池1へ供給されるメタノール水溶液のメタノール濃度が徐々に低下することとなる。
しかしながら、本実施形態の燃料電池システムでは、制御回路14における信号処理部が、電流センサ13の出力に基づいて上述の式2からメタノールの消費量Qaを算出し、メタノールの消費量Qaに応じてマイクロバルブ7用の駆動部からマイクロバルブ7の可動電極84と固定電極91との間へ与える駆動電圧(電圧パルス)のパルス幅を決定するように構成されており。制御回路14からマイクロバルブ7へは上記駆動電圧が制御信号として与えられる。ここに、上記駆動電圧のパルス幅を長くするほど、燃料供給路3へ補充されるメタノールの補充量が多くなり、燃料電池1へ供給されるメタノール水溶液の濃度が高くなり、燃料電池1の出力電流が大きくなる。要するに、制御回路7は、電流センサ13の出力が一定の目標値(希釈燃料容器2に入っているメタノール水溶液の初期濃度と燃料電池1へ供給するメタノール水溶液の流量とから決まる燃料電池1の出力電流)に近づくように燃料補充流路6上のマイクロバルブ7を制御する。また、信号処理部は、電流センサ13の出力に関わらず、バルブ9を開いた状態に制御し、且つ、燃料電池1へ一定流量のメタノール水溶液が供給されるように流体ポンプ10の圧電ポンプ本体10aおよび各逆止弁10b、10cを制御する。なお、制御回路14は、上述のマイクロバルブ7用の駆動部の他に、流体ポンプ10用の駆動部およびバルブ9駆動用の駆動部を備えており、これら各駆動部は燃料電池1の発電後には上述の昇圧回路30から給電されることとなる。また、制御回路14の信号処理部は、マイクロコンピュータに適宜のソフトウェアを搭載することにより実現される。
しかして、本実施形態の燃料電池システムでは、制御回路14によって、燃料電池1へ一定流量のメタノール水溶液が供給されるように流体ポンプ10が制御された上で、電流センサ13の出力が一定の目標値に近づくように燃料補充流路6上のマイクロバルブ7が制御されることにより、電流センサ13の出力が一定の目標値に近づくようにメタノール水溶液の濃度が初期濃度に近づくように調整されることになるので、従来に比べて燃料電池1の出力電流を安定化することが可能になる。言い換えれば、本実施形態の燃料電池システムでは、従来に比べて安定した定電流出力を得ることが可能となる。また、本実施形態では、燃料補充流路6上に設けるマイクロバルブ7が、対向配置される一対の電極間に作用する静電力によって弁体を変位させる静電駆動型マイクロバルブにより構成されているので、マイクロバルブ7として、圧電ユニモルフ型のアクチュエータを用いたマイクロバルブを採用する場合に比べて、マイクロバルブ7の小型化および低消費電力化を図ることができ、燃料電池システム全体の小型化および低消費電力化を図れる。また、制御回路14がマイクロバルブ7の可動電極84と固定電極91との間へ与える電圧パルスのパルス幅を調節することにより、メタノールの補充量を調節するので、メタノールの補充量を数十マイクロリットルレベルの微小な流量で制御することができるから、ポンプのように流量が脈動する補機によりメタノール水溶液の濃度を制御する場合に比べて、メタノール水溶液の濃度の制御が容易になる。また、流体ポンプ10が圧電ポンプにより構成されているので、流体ポンプ10として電磁ポンプを採用する場合に比べて、流体ポンプ10の小型化および低消費電力化を図れ、燃料電池システム全体の小型化および低消費電力化を図ることができる。
したがって、図9に示すように、携帯電話機などの携帯機器200の電源であるリチウムイオン電池Eを充電する充電器100であって、燃料電池1と燃料カートリッジ102と燃料制御部103とで構成される充電器を本実施形態の燃料電池システムにより実現することが可能となる(リチウムイオン電池Eは図10に示すような充電特性を有していて一定電流で充電することが望ましい)。この場合、リチウムイオン電池Eが図1における負荷20を構成し、燃料カートリッジ101が図1における希釈燃料容器2により構成され、燃料制御部103が図1における希釈燃料容器2と燃料電池1と負荷20とを除いた他の構成要素により構成される。また、図9における携帯機器200には、リチウムイオン電池Eの出力電圧を所定の直流電圧へ変換するDC/DCコンバータ201が設けられており、DC/DCコンバータ201の出力電圧が携帯機器200の電子回路の電源として利用される。
なお、本実施形態では、電流センサ13が燃料電池1の出力を検出する出力検出手段を構成しているが、出力検出手段として燃料電池1の出力電圧を検出するものを用いるようにして、制御回路14の信号処理部が、燃料電池1の出力電圧が一定の目標値に近づくようにマイクロバルブ7を制御するように構成してもよく、この場合には従来に比べて安定した定電圧出力を得ることが可能となる。また、補充燃料容器5を燃料補充流路6に着脱可能に構成しておけば、補充燃料容器5を交換することで燃料電池1の発電を継続させることができ、長時間の連続使用が可能になる。また、本実施形態では、有機液体燃料としてメタノールを採用しているが、メタノールの代わりに、ジメチルエーテル、エタノール等の他の有機液体燃料を採用すれば、メタノールを採用する場合に比べて有機液体燃料の安全性を高めることができるとともに有機液体燃料の取り扱いが容易になる。また、本実施形態では、燃料補充流路6を補充燃料容器5と燃料供給路3との間に設けてあるが、燃料補充流路6は補充燃料容器5と燃料供給路3との間ではなく補充燃料容器5と希釈燃料容器2との間に設けるようにしてもよい。
(実施形態2)
本実施形態の燃料電池システムの基本構成は実施形態1と略同じであり、図11に示すように、有機液体燃料であるメタノールの希釈用の溶媒である水を入れた溶媒容器15と、溶媒容器15と燃料供給路3との間に設けられた溶媒補充流路16と、溶媒補充流路16上に設けられたマイクロバルブ17とを備えており、制御回路14が燃料電池1へ一定流量のメタノール水溶液が供給されるように流体ポンプ10を制御し且つ電流センサ13の出力が一定の目標値に近づくように各マイクロバルブ7,17を制御する点などが相違する。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、溶媒補充流路16が燃料補充流路6におけるマイクロバルブ7よりも下流側の部位に合流しており、混合器8には上流側供給路3aを通して供給されるメタノール水溶液の他に、補充燃料容器5からのメタノールと溶媒容器15からの水とが混合されたメタノール水溶液が供給可能となっている。したがって、混合器8では、互いに異なる経路で供給され濃度の異なる2種類のメタノール水溶液を混合して燃料電池1へ供給することができる。
ところで、本実施形態における制御回路14は、補充燃料容器5からのメタノールと溶媒容器15からの水との混合液からなるメタノール水溶液の濃度を各マイクロバルブ7,17それぞれへ与える電圧パルスの面積比により制御するように構成してある。すなわち、燃料補充流路6上のマイクロバルブ7へ与える電圧パルスの面積をS1、溶媒補充流路16上のマイクロバルブ17へ与える電圧パルスの面積をS2とするとき、S1:S2の比を制御することによりメタノール水溶液の濃度を制御するように構成されている。ここで、S1:S2を制御することによりメタノール水溶液の濃度の制御が可能なことを実験的に確認するために、図12(a)に示すように補充燃料容器5内のメタノールおよび溶媒容器15内の水を加圧する加圧ポンプ18を備えた実験用のシステムを作成し、S1:S2を5:100とした場合に燃料補充流路6を流れるメタノールと溶媒補充流路16を流れる水とを収集容器19に収集し、収集容器19内のメタノール水溶液に対して液クロマトグラフ測定を行った。液クロマトグラフ測定では、図12(b)に示すようにメタノールの吸収ピークP1および水の吸収ピークP2が観測され、図12(c)に示すようにメタノールの吸収ピークP1のピーク値から検量線に基づいて濃度の同定を行ったところ、S1:S2の比を制御することでメタノール水溶液の濃度を制御可能なことが確認された。
ここにおいて、上述の溶媒補充流路16上に設けられたマイクロバルブ17としては、燃料補充流路6上に設けられたマイクロバルブ7と同様の静電駆動型マイクロバルブを用いており、水の補充量を数十μl/minレベルの微小な流量で制御することができる。したがって、例えば、図13(a)に示すような電圧パルスをマイクロバルブ7へ与えることにより、図13(b)に示すような流量特性でメタノールを流す一方で、図14(a)に示すような電圧パルスをマイクロバルブ17へ与えることにより、図14(b)に示すような流量特性で水を流すことができ、メタノール水溶液の濃度を高精度に制御することが可能である。なお、本実施形態では、燃料補充流路6上に設けられたマイクロバルブ7が第1のバルブを構成し、溶媒補充流路16上に設けられたマイクロバルブ17が第2のバルブを構成している。
しかして、本実施形態の燃料電池システムでは、制御回路14によって、燃料電池1へ一定流量のメタノール水溶液が供給されるように流体ポンプ10が制御された上で、電流センサ13の出力が一定の目標値に近づくように燃料補充流路6上のマイクロバルブ7および溶媒補充流路16上のマイクロバルブ17それぞれが制御されることにより、電流センサ13の出力が一定の目標値に近づくようにメタノール水溶液の濃度が初期濃度に近づくように調整されることになるので、従来に比べて燃料電池1の出力電流を安定化することが可能になる。言い換えれば、本実施形態の燃料電池システムでは、従来に比べて安定した定電流出力を得ることが可能となる。また、本実施形態では、各マイクロバルブ7,17が、対向配置される一対の電極間に作用する静電力によって弁体を変位させる静電駆動型マイクロバルブにより構成されているので、各マイクロバルブ7,17として、圧電ユニモルフ型のアクチュエータを用いたマイクロバルブを採用する場合に比べて、マイクロバルブ7,17の小型化および低消費電力化を図ることができ、燃料電池システム全体の小型化および低消費電力化を図れる。また、制御回路14が、マイクロバルブ7,17それぞれの可動電極84と固定電極91との間へ与える電圧パルスのパルス幅を調節することにより、有機液体燃料であるメタノールおよび溶媒である水それぞれの補充量を数十マイクロリットルレベルの微小な流量で制御することができるので、ポンプのように流量が脈動する補機により希釈有機液体燃料であるメタノール水溶液の濃度を制御する場合に比べて、メタノール水溶液の濃度の制御が容易になる。
なお、本実施形態では、燃料補充流路6を補充燃料容器5と燃料供給路3との間に設けてあるが、燃料補充流路6は補充燃料容器5と燃料供給路3との間ではなく補充燃料容器5と希釈燃料容器2との間に設けるようにしてもよい。また、本実施形態では、溶媒補充流路16を溶媒容器15と燃料供給路3との間に設けてあるが、溶媒補充流路16は溶媒容器15と燃料供給路3との間ではなく溶媒容器15と希釈燃料容器2との間に設けるようにしてもよい。
実施形態1を示す燃料電池システムの概略構成図である。 同上における燃料電池の出力特性図である。 同上における燃料電池の出力特性図である。 同上におけるマイクロバルブを示し、一部破断した概略分解斜視図である。 同上におけるマイクロバルブの動作説明図である。 同上におけるマイクロバルブの特性説明図である。 同上におけるマイクロバルブの制御方法の説明図である。 同上におけるマイクロバルブの特性説明図である。 同上を充電器として用いた場合のシステム構成図である。 リチウムイオン電池の充電特性図である。 実施形態2を示す燃料電池システムの概略構成図である。 同上におけるメタノール濃度の制御方法の説明図である。 同上における一方のマイクロバルブの特性説明図である。 同上における他方のマイクロバルブの特性説明図である。
符号の説明
1 燃料電池
2 希釈燃料容器
3 燃料供給路
3a 上流側供給路
3b 下流側供給路
4a,4b 循環流路
5 補充燃料容器
6 燃料補充流路
7 マイクロバルブ
8 混合器
9 バルブ
10 流体ポンプ
11 空気ポンプ
12 空気供給路
13 電流センサ
14 制御回路
20 負荷
30 昇圧回路

Claims (6)

  1. 燃料電池と、燃料電池用の希釈有機液体燃料を入れた希釈燃料容器と、希釈燃料容器と燃料電池との間に設けられ希釈有機液体燃料が流れる燃料供給路と、燃料電池で消費されなかった希釈有機液体燃料を希釈燃料容器へ循環させる循環流路と、補充用の有機液体燃料を入れた補充燃料容器と、補充燃料容器と燃料供給路との間に設けられる燃料補充流路と、燃料補充流路上に設けられたバルブと、燃料供給路上に設けられ希釈燃料容器から供給される希釈有機液体燃料と補充燃料容器から供給される有機液体燃料とを混合する混合器と、燃料供給路のうち希釈燃料容器と混合器との間の上流側供給路上に設けられたバルブと、燃料供給路のうち混合器と燃料電池との間の下流側供給路上に設けられ希釈有機液体燃料を燃料電池へ送り込む流体ポンプと、燃料電池の出力を検出する出力検出手段と、燃料電池へ一定流量の希釈有機液体燃料が供給されるように流体ポンプを制御し且つ出力検出手段の出力が一定の目標値に近づくように燃料補充流路上のバルブを制御する制御手段とを備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 記燃料補充流路上のバルブが、対向配置される一対の電極間に作用する静電力によって弁体を変位させる静電駆動型マイクロバルブであることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 燃料電池と、燃料電池用の希釈有機液体燃料を入れた希釈燃料容器と、希釈燃料容器と燃料電池との間に設けられ希釈有機液体燃料が流れる燃料供給路と、燃料電池で消費されなかった希釈有機液体燃料を希釈燃料容器へ循環させる循環流路と、補充用の有機液体燃料を入れた補充燃料容器と、有機液体燃料の希釈用の溶媒を入れた溶媒容器と、補充燃料容器と燃料供給路または希釈燃料容器との間に設けられた燃料補充流路と、溶媒容器と燃料供給路との間に設けられた溶媒補充流路と、燃料補充流路上に設けられた第1のバルブと、溶媒補充流路上に設けられた第2のバルブと、燃料供給路上に設けられ希釈燃料容器から供給される希釈有機液体燃料と補充燃料容器から供給される有機液体燃料とを混合する混合器と、燃料供給路のうち希釈燃料容器と混合器との間の上流側供給路上に設けられたバルブと、燃料供給路のうち混合器と燃料電池との間の下流側供給路上に設けられ希釈有機液体燃料を燃料電池へ送り込む流体ポンプと、燃料電池の出力を検出する出力検出手段と、燃料電池へ一定流量の希釈有機液体燃料が供給されるように流体ポンプを制御し且つ出力検出手段の出力が一定の目標値に近づくように第1のバルブおよび第2のバルブを制御する制御手段とを備えることを特徴とする燃料電池システム。
  4. 記第1のバルブおよび前記第2のバルブそれぞれが、対向配置される一対の電極間に作用する静電力によって弁体を変位させる静電駆動型マイクロバルブであることを特徴とする請求項3記載の燃料電池システム。
  5. 前記制御手段は、前記電極間へ与える電圧パルスのパルス幅を調節することを特徴とする請求項2または請求項4記載の燃料電池システム。
  6. 前記流体ポンプが、圧電ポンプであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の燃料電池システム。
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