JP2008078068A - 燃料電池システム、電子機器及び画像形成装置 - Google Patents

燃料電池システム、電子機器及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、遅れ時間があってもオーバーシュートやアンダーシュートを軽減し、出力可能な電力の変動を少なく制御できる燃料電池システム、電子機器及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】本発明の燃料電池システムは、負極と正極の二つの電極に挟持されたイオン伝導性の固体高分子電解質膜を有し、負極に循環タンクから低濃度の液体燃料を循環供給し、正極に酸化剤ガスが供給されるセルまたは当該セルを二つ以上積層されたセルスタック10と、全体制御を行う制御部20とを有している。更に、循環供給される低濃度の液体燃料の濃度を検出する液体燃料濃度検出手段41を有し、制御部20は、液体燃料濃度検出手段によって検出された低濃度の液体燃料の検出濃度が目標濃度になるように循環タンクに高濃度の液体燃料を多段的に補給するように制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は燃料電池システム、電子機器及び画像形成装置に関し、詳細には複写機やプリンタ等の電源部、特に燃料電池を使用した電源部の燃料補給制御に関する。
燃料電池システムにおける燃料電池セルはアノードとカソードが高分子電解質をはさんだ構造を有し、アノードに燃料を、カソードに空気を供給することで発電する。燃料の濃度を高めすぎると,アノードで反応しなかった燃料が高分子電解質膜を通り過ぎてカソードで反応する「クロスオーバー現象」が発生する問題があった。このためメタノール水溶液の濃度は数%程度にする必要がある。しかし、これでは燃料容器が非常に大きくなってしまう。そこで、特許文献1では、燃料容器には高濃度(例えば100%)の燃料を入れておき、循環タンクを設け、そこで濃度が数%になるように薄めてから燃料電池セルに供給している。そして、循環タンクからは数%に希釈された燃料が発電中はポンプで燃料電池セルに循環させている。更には、この循環タンクは燃料濃度センサで燃料濃度を監視され、制御部は予め設定しておいた値より、濃度が高い時はポンプで水を補給し、逆に濃度が低い時はポンプで燃料を補給して、常に濃度が一定になるように制御している。
特開2005−32610号公報
しかしながら、上記特許文献1の方式では負荷となる電子機器の消費する電力が変化する場合、負荷となる電子機器の最小負荷時にちょうど良い量の燃料を補給できる時間に、燃料ポンプを動作するように燃料ポンプの駆動時間を設定すると、電子機器の消費する電力が大きい場合、高濃度メタノール水溶液の供給が不足となってしまう。
また、最大負荷時でもメタノールが不足しない量を補給できる時間、燃料ポンプを動作するように燃料ポンプの駆動時間を設定すると、電子機器の消費する電力が最小の場合、メタノール供給過多となるため、一定周期で燃料ポンプを間欠動作させることができず燃料ポンプの駆動を禁止することになる。その後、補給が禁止されたことで、メタノール水溶液の濃度が低下しセンサが濃度低下を検知して燃料ポンプを駆動し、高濃度メタノール水溶液を補給する。しかし、高濃度メタノール水溶液を補給し濃度が上昇しても、センサの応答遅れがあるためオーバーシュートやアンダーシュートが発生する。
更に、安価で小型のアルコール濃度センサが無いため、セルスタック温度と出力可能な電力との間に密接な関係にあることに着目し、温度が低い時はポンプで高濃度メタノール水溶液を補給して、常に温度が一定になるように制御することでアルコール濃度センサを使わないでも、出力可能な電力を一定に制御することができるが、この方式では高濃度メタノール水溶液を補給してから温度が上昇するには更に遅れ時間が大きくなる。
本発明はこれらの問題点を解決するためのものであり、遅れ時間があってもオーバーシュートやアンダーシュートを軽減し、出力可能な電力の変動を少なく制御できる燃料電池システム、電子機器及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記問題点を解決するために、本発明の燃料電池システムは、負極と正極の二つの電極に挟持されたイオン伝導性の固体高分子電解質膜を有し、負極に循環タンクから低濃度の液体燃料を循環供給し、正極に酸化剤ガスが供給されるセルまたは当該セルを二つ以上積層されたセルスタックと、全体制御を行う制御部とを有している。更に、循環供給される低濃度の液体燃料の濃度を検出する液体燃料濃度検出手段を有し、制御部は、液体燃料濃度検出手段によって検出された低濃度の液体燃料の検出濃度が目標濃度になるように循環タンクに高濃度の液体燃料を多段的に補給するように制御することに特徴がある。よって、メタノール濃度変化のアンダーシュートやオーバーシュートが抑えられ、発電電力を一定に制御できる燃料電池システムを提供できる。
また、制御部は、液体燃料濃度検出手段によって検出された低濃度の液体燃料の検出濃度と高濃度の液体燃料の補給量の関係に基づいて、循環タンクに高濃度の液体燃料を多段的に補給するように制御する。よって、発電電力を一定に制御できる。
更に、制御部は、液体燃料濃度検出手段によって検出された低濃度の液体燃料の検出濃度と、高濃度の液体燃料を循環タンクに供給する供給手段の駆動時間の関係に基づいて、循環タンクに高濃度の液体燃料を多段的に補給するように制御する。よって、発電電力を一定に制御できる。
また、制御部は、液体燃料濃度検出手段によって検出された低濃度の液体燃料の検出濃度と、高濃度の液体燃料を循環タンクに供給する供給手段の駆動回数の関係に基づいて、循環タンクに高濃度の液体燃料を多段的に補給するように制御する。よって、発電電力を一定に制御できる。
更に、本発明の燃料電池ユニットにおいて、セルスタック内部の温度を検出する温度検出手段を設け、制御部は、温度検出手段によって検出されたセルスタック内部の検出温度が目標温度になるように循環タンクに高濃度の液体燃料を多段的に補給するように制御することに特徴がある。よって、安価に発電電力を一定に制御できるようになる。
また、制御部は、温度検出手段によって検出されたセルスタック内部の検出温度と高濃度の液体燃料の補給量の関係に基づいて、循環タンクに高濃度の液体燃料を多段的に補給するように制御する。よって、発電電力を一定に制御できる。
更に、制御部は、温度検出手段によって検出されたセルスタック内部の検出温度と、高濃度の液体燃料を循環タンクに供給する供給手段の駆動時間の関係に基づいて、循環タンクに高濃度の液体燃料を多段的に補給するように制御する。よって、発電電力を一定に制御できる。
また、制御部は、温度検出手段によって検出されたセルスタック内部の検出温度と、高濃度の液体燃料を循環タンクに供給する供給手段の駆動回数の関係に基づいて、循環タンクに高濃度の液体燃料を多段的に補給するように制御する。よって、発電電力を一定に制御できる。
更に、制御部は、循環タンクに高濃度の液体燃料を多段的に所定の時間連続補給するように制御することにより、間欠補給の時に発生するメタノール濃度の急激な変化が無いので、更に発電電力を一定に制御できる。
また、温度検出手段は、セルスタックの表面の温度、セルとセルの間の温度、セルスタックに供給される低濃度の液体燃料の温度、又は当該液体燃料の輸送管の表面或いは肉厚内部の温度を検出することが好ましい。
更に、別の発明としての電子機器は、上記燃料電池システムを有することに特徴がある。よって、電子機器の使用範囲が無限に広がり、かつ燃料を補給する限り数100時間以上、電子機器の連続運転が可能になる。
また、別の発明としての画像形成装置は、上記燃料電池システムを有することに特徴がある。よって、商用電源の無い地域でも、あるいは災害などで電気がこない場合でも、画像形成装置に燃料電池から給電することで、使用範囲が無限に広がり、かつ燃料を補給する限り数100時間以上、画像形成装置の連続運転が可能になる。
本発明の燃料電池システムによれば、メタノール濃度変化のアンダーシュートやオーバーシュートが抑えられ、発電電力を一定に制御できるようになる。
図1は本発明の一実施の形態例に係る燃料電池システムの構成を示す概略図である。同図では直接メタノール型燃料電池(DMFC:Direct Methanol Fuel Cell)を例に説明するが、エタノールやプロパノール等の液体を燃料とした燃料電池であっても良い。同図に示す本実施の形態例の燃料電池ユニット100は、燃料電池セルスタック10、燃料電池制御部20、その他の補機、蓄電器(図示せず)、DC−DCコンバータ(図示せず)を含んで構成されている。その他の補機としては、燃料タンク31、燃料ポンプ32、循環タンク33、循環ポンプ34、ブロワー35、凝縮器36、冷却ファン37、水タンク38、水ポンプ39、排水タンク40が含まれる。燃料電池セルスタック10、そして各補機には、供給路または排出路としての配管が設けられている。また、燃料電池制御部20は、燃料電池ユニット100の全体制御を行う。
更に、燃料電池セルスタック10は、図1の点線の円で囲んだ部分の拡大図である図2に示すように、メタノールを電気化学的酸化する触媒(メタノール酸化電極触媒)を有する燃料極のアノード11と酸素を選択的に電気化学的還元する触媒(酸素還元電極触媒)を有する空気極のカソード12との間に電解質膜13を有し、アノード11の外側には燃料を流すための溝を設け、かつカソード12の外側には空気を流すための溝を設けた導電性のセパレータ14を有している。燃料電池セルスタック10は単セルとしても良いが、通常は必要な電圧を確保するため、単セルを直列接続したセルスタックが用いられる。
また、補機のうち、蓄電器(図示せず)は負荷が変動し大きな電流が流れる時は蓄えておいた電力を供給し電圧低下を防止する。メタノールを貯蔵する燃料タンク31は、燃料ポンプ32を介して循環タンク33に接続されており、燃料ポンプ32の駆動時に燃料タンク31内のメタノールは循環タンク33に輸送される。循環タンク33には、燃料ポンプ32によって燃料タンク31から供給されたメタノールと、燃料電池セルスタック10から回収された水との混合液が入っている。循環タンク33と燃料電池セルスタック10とをつなぐ燃料供給路には循環ポンプ34が配置されており、この循環ポンプ34は循環タンク33内のメタノール水溶液を燃料電池セルスタック10のアノード側に供給する。また、ブロワー35は燃料電池セルスタック10のカソード側に空気を供給する。メタノール水溶液と空気の供給された燃料電池セルスタック10では、アノードとカソードとの間に電力が生じるとともに、アノード側には二酸化炭素が発生し、カソード側には水が発生する。アノード側からの排気は、循環タンク33で回収される。また、燃料電池の内部温度が高いため、カソード側で発生した水は一部水蒸気になっているが、凝集器36を通過する際に冷却され、水と空気に分離されて水タンク38に戻される。なお、凝集器36は冷却ファン37で作られた冷却風で冷却される。水タンク38で回収された水は、燃料タンク31から循環タンク33へ供給されたメタノールを希釈するために用いられ、その他不要な水は水蒸気として、二酸化炭素とともに循環タンク33から排出される。
そして、循環タンク33内のメタノール水溶液の量が少なくなると、水ポンプ39が動作して、水を水タンク38から循環タンク33に供給する。また、発電によりメタノールが消費され濃度が薄くなるので通常は、図1に示すように循環タンク33内、あるいはメタノール水溶液の循環経路の途中にメタノール濃度センサ41を設け、当該メタノール濃度センサ41によってメタノール濃度を定期的に(例えば1分毎に)測定し、例えば図3に示すような目標のメタノール濃度と高濃度のメタノール水溶液の補給量との関係、そしてメタノール濃度センサ41からの濃度測定信号42に基づいて、図1の燃料電池制御部20は、燃料ポンプ32への駆動信号を制御し目標濃度より濃度が高いときは少量、低い時は多量に多段階に高濃度のメタノール水溶液を補給することで、発電可能な電力を一定な値になるよう制御する。ここで重要なことは、測定結果が目標のメタノール濃度3%を超えても、高濃度のメタノール水溶液の補給を止めないことである。但し、補給量は、現在の発電電力を維持する量を下回るように設定しなければならない。そうすることで、メタノール濃度の変動は2.9〜3.1%に収まるようになり発電可能な電力がほぼ一定になる。この制御の時の抵抗負荷での発電電力の微動な変動は図4に示すようになる。また、図5に示すように、メタノール濃度を定期的に(例えば1分毎に)測定し、3%未満なら2cc高濃度のメタノール水溶液を補給し、3%以上なら補給しない制御を行う時の抵抗負荷での発電電力が変動する。メタノール濃度を定期的に(例えば1分毎に)測定するのは、高濃度のメタノール水溶液の補給をしてもメタノール濃度センサが、濃度が上昇したと測定できるまでに時間がかかるため、測定を連続して行い、高濃度のメタノール水溶液の補給をリアルタイムで行えないためである。なお、図3の目標のメタノール濃度と高濃度のメタノール水溶液の補給量との関係は、図1の燃料電池制御部20内の記憶テーブル(図示せず)に記憶されている。
また、図1の燃料電池制御部20は燃料ポンプ32への駆動信号を制御し、予め決めた目標濃度になるよう、循環供給される低濃度の液体燃料に高濃度の液体燃料を目標濃度より濃度が高いときは、図1の燃料ポンプ32の駆動時間を短時間、低い時は長時間に多段階に動作させて補給することで、発電可能な電力を一定な値になるよう制御する。例えば図6に示すような、目標のメタノール濃度と燃料ポンプの駆動時間との関係に基づいて制御する。なお、図6の目標のメタノール濃度と燃料ポンプの駆動時間との関係は、図1の燃料電池制御部20内の記憶テーブル(図示せず)に記憶されている。
更に、図1の燃料電池制御部20は、燃料ポンプ32への駆動信号を制御し、予め決めた目標濃度になるよう、循環供給される低濃度の液体燃料に当該濃度よりも高濃度の液体燃料を目標濃度より濃度が高いときは少数回、低い時は多数回、供給装置を多段階に動作させて補給することで、発電可能な電力を一定な値になるよう制御する。例えば図7に示すような、目標のメタノール濃度と燃料ポンプの駆動回数との関係に基づいて制御する。この方式はモータで駆動するポンプでも例えば1回の駆動時間を0.8秒にして駆動回数を可変すると言うやりかたで使えるが、むしろ駆動源が往復運動するもの、例えばソレノイドやピエゾでダイヤフラムやピストンを往復運動させるポンプの制御に向いている。なお、図7の目標のメタノール濃度と燃料ポンプの駆動回数との関係は、図1の燃料電池制御部20内の記憶テーブル(図示せず)に記憶されている。
また、図1の燃料電池制御部20は燃料ポンプ32への駆動信号を制御し、メタノール濃度を定期的に(例えば1分毎に)測定し、目標濃度より当該濃度が高いときは少量、低い時は多量に、供給量を多段階に、次にメタノール濃度を測定するまでの間連続して、循環供給される低濃度の液体燃料に当該濃度よりも高濃度の液体燃料を連続補給することで、間欠補給の時に発生するメタノール濃度の急激な変化が無いので、発電可能な電力を更に一定にすることができる。連続補給で補給量を変える方法はポンプの印可電圧を可変する方法、ポンプの駆動をステッピングモータで行う方法、ポンプ駆動モータをPWM方式で駆動するなど多くの方法がある。一例として、図8に示すように、1分間隔でメタノール濃度を測定し、その測定結果でモータへの印加電圧を変化させる。
更に、燃料電池セルスタック10の温度と出力可能な電力との間に密接な関係にあるので、高価なアルコール濃度センサを使ってメタノール水溶液の濃度を制御しなくても、図1に示すように、燃料電池セルスタック10に取り付けた温度センサ43で燃料電池セルスタック10の温度を測定し、その測定した温度を示す温度測定信号44を燃料電池制御部20に入力して、例えば図9に示すような目標のセルスタックの温度と高濃度のメタノール水溶液の補給量との関係に基づいて、図1の燃料電池制御部20は燃料ポンプ32への駆動信号を制御し、温度が低い時は燃料ポンプ32で高濃度メタノール水溶液を循環タンク33に補給して、常に温度が一定になるように制御することで高価なアルコール濃度センサを使わないでも、出力可能な電力を一定に制御することができる。なお、温度センサ41で測定する温度は燃料電池セルスタック10の表面とは限らず、セルとセルの間、セルスタック内部、セルスタックに供給される燃料、燃料を送るパイプ表面、あるいはパイプの肉厚内部などセルスタック内部の温度変化と相関関係を部分の温度ならどこでも可能である。なお、図9の目標のセルスタックの温度と高濃度のメタノール水溶液の補給量との関係は、図1の燃料電池制御部20内の記憶テーブル(図示せず)に記憶されている。
また、図1の燃料電池制御部20は燃料ポンプ32への駆動信号を制御し、予め決めた目標温度になるよう、循環供給される低濃度の液体燃料に当該濃度よりも高濃度の液体燃料を目標温度よりセルスタック温度が高いときは図1の燃料ポンプ32の駆動時間を短時間、低い時は長時間に多段階に動作させて補給することで、発電可能な電力を一定な値になるよう制御する。例えば図10に示すような、目標のセルスタック温度と燃料ポンプの駆動時間との関係に基づいて制御する。なお、図10の目標のセルスタック温度と燃料ポンプの駆動時間との関係は、図1の燃料電池制御部20内の記憶テーブル(図示せず)に記憶されている。
更に、図1の燃料電池制御部20は燃料ポンプ32への駆動信号を制御し、予め決めた目標温度になるよう、循環供給される低濃度の液体燃料に当該濃度よりも高濃度の液体燃料を目標温度より温度が高いときは少数回、低い時は多数回、供給装置を多段階に動作させて補給することで、発電可能な電力を一定な値になるよう制御する。例えば図11に示すような、目標温度とセルスタック温度と燃料ポンプの駆動回数との関係に基づいて制御する。上述したように、この方式はモータで駆動するポンプでも例えば1回の駆動時間を0.8秒にして駆動回数を可変すると言うやりかたで使えるが、むしろ駆動源が往復運動するもの、例えばソレノイドやピエゾでダイヤフラムやピストンを往復運動させるポンプの制御に向いている。なお、図11の目標温度とセルスタック温度と燃料ポンプの駆動回数との関係は、図1の燃料電池制御部20内の記憶テーブル(図示せず)に記憶されている。
また、図1の燃料電池制御部20は燃料ポンプ32への駆動信号を制御し、メタノール温度を定期的に(例えば1分毎に)測定し、目標温度よりセルスタック温度が高いときは少量、低い時は多量に、供給量を多段階に、次にセルスタック温度を測定するまでの間連続して、循環供給される低濃度の液体燃料に当該濃度よりも高濃度の液体燃料を連続補給することで、間欠補給の時に発生するメタノール濃度の急激な変化が無いので、発電可能な電力を更に一定にすることができる。連続補給で補給量を変える方法はポンプの印可電圧を可変する方法、ポンプの駆動をステッピングモータで行う方法、ポンプ駆動モータをPWM方式で駆動するなど多くの方法がある。一例としては、上述したように、図8に示すように、1分間隔でセルスタックの温度を測定し、その測定結果でモータへの印加電圧を変化させる。
なお、本発明の燃料電池システムは一般の電子機器へ給電して動作させることができる。特に、車のシガーライターソケットから電源が取れる、携帯テレビ、ノートパソコン、パソコン用携帯プリンタ等は燃料電池システムの直流電力を交流に変換する必要が無いので簡単に給電できる。また、商用電源で使用するテレビ、オーディオ、パソコン、複写機、インクジェット記録装置等の場合でもインバーターを介して給電することで動作させることができる。
また、上記のような本実施の形態例として、イオン伝導性の固体高分子電解質膜を負極と正極の二つの電極に挟持された単セル又はセルスタックの、負極に循環タンクからメタノールを燃料として供給する一例を説明したが、燃料は別にメタノールに限定されるものではなくエタノールやプロパノール等の液体を燃料とした燃料電池であっても良い。
なお、本発明は上記実施の形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載であれば多種の変形や置換可能であることは言うまでもない。
本発明の一実施の形態例に係る燃料電池システムの構成を示す概略図である。 本実施の形態例の燃料電池セルスタックの拡大図である。 目標のメタノール濃度と高濃度のメタノール水溶液の補給量との関係を示す図である。 抵抗負荷での発電電力変動を示す特性図である。 定期的に測定したメタノール濃度補給に伴う抵抗負荷での発電電力変動を示す特性図である。 目標のメタノール濃度と燃料ポンプの駆動時間との関係を示す図である。 目標のメタノール濃度と燃料ポンプの駆動回数との関係を示す図である。 1分間隔でのメタノール濃度の測定結果に対するモータへの印加電圧の変化を示す特性図である。 目標のセルスタックの温度と高濃度のメタノール水溶液の補給量との関係を示す図である。 目標のセルスタック温度と燃料ポンプの駆動時間との関係を示す図である。 目標温度とセルスタック温度と燃料ポンプの駆動回数との関係を示す図である。
符号の説明
10;燃料電池セルスタック、20;燃料電池制御部、
31;燃料タンク、32;燃料ポンプ、33;循環タンク、
34;循環ポンプ、35;ブロワー、36;凝縮器、
37;冷却ファン、38;水タンク、39;水ポンプ、
40;排水タンク、41;メタノール濃度センサ、
42;濃度測定信号、43;温度センサ、44;温度測定信号、
100;燃料電池ユニット。

Claims (12)

  1. 負極と正極の二つの電極に挟持されたイオン伝導性の固体高分子電解質膜を有し、負極に循環タンクから低濃度の液体燃料を循環供給し、正極に酸化剤ガスが供給されるセルまたは当該セルを二つ以上積層されたセルスタックと、全体制御を行う制御部とを有する燃料電池ユニットにおいて、
    循環供給される低濃度の液体燃料の濃度を検出する液体燃料濃度検出手段を設け、
    前記制御部は、該液体燃料濃度検出手段によって検出された低濃度の液体燃料の検出濃度が目標濃度になるように前記循環タンクに高濃度の液体燃料を多段的に補給するように制御することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記制御部は、前記液体燃料濃度検出手段によって検出された低濃度の液体燃料の検出濃度と高濃度の液体燃料の補給量の関係に基づいて、前記循環タンクに高濃度の液体燃料を多段的に補給するように制御することを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記制御部は、前記液体燃料濃度検出手段によって検出された低濃度の液体燃料の検出濃度と、高濃度の液体燃料を前記循環タンクに供給する供給手段の駆動時間の関係に基づいて、前記循環タンクに高濃度の液体燃料を多段的に補給するように制御することを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  4. 前記制御部は、前記液体燃料濃度検出手段によって検出された低濃度の液体燃料の検出濃度と、高濃度の液体燃料を前記循環タンクに供給する供給手段の駆動回数の関係に基づいて、前記循環タンクに高濃度の液体燃料を多段的に補給するように制御することを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  5. 負極と正極の二つの電極に挟持されたイオン伝導性の固体高分子電解質膜を有し、負極に循環タンクから低濃度の液体燃料を循環供給し、正極に酸化剤ガスが供給されるセルまたは当該セルを二つ以上積層されたセルスタックと、全体制御を行う制御部とを有する燃料電池ユニットにおいて、
    前記セルスタック内部の温度を検出する温度検出手段を設け、
    前記制御部は、該温度検出手段によって検出された前記セルスタック内部の検出温度が目標温度になるように前記循環タンクに高濃度の液体燃料を多段的に補給するように制御することを特徴とする燃料電池システム。
  6. 前記制御部は、前記温度検出手段によって検出された前記セルスタック内部の検出温度と高濃度の液体燃料の補給量の関係に基づいて、前記循環タンクに高濃度の液体燃料を多段的に補給するように制御することを特徴とする請求項5記載の燃料電池システム。
  7. 前記制御部は、前記温度検出手段によって検出された前記セルスタック内部の検出温度と、高濃度の液体燃料を前記循環タンクに供給する供給手段の駆動時間の関係に基づいて、前記循環タンクに高濃度の液体燃料を多段的に補給するように制御することを特徴とする請求項5記載の燃料電池システム。
  8. 前記制御部は、前記温度検出手段によって検出された前記セルスタック内部の検出温度と、高濃度の液体燃料を前記循環タンクに供給する供給手段の駆動回数の関係に基づいて、前記循環タンクに高濃度の液体燃料を多段的に補給するように制御することを特徴とする請求項5記載の燃料電池システム。
  9. 前記制御部は、前記循環タンクに高濃度の液体燃料を多段的に所定の時間連続補給するように制御することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  10. 前記温度検出手段は、前記セルスタックの表面の温度、セルとセルの間の温度、前記セルスタックに供給される低濃度の液体燃料の温度、又は当該液体燃料の輸送管の表面或いは肉厚内部の温度を検出することを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の燃料電池システムを有することを特徴とする電子機器。
  12. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の燃料電池システムを有することを特徴とする画像形成装置。
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