JP2003331885A - 燃料電池装置 - Google Patents

燃料電池装置

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JP2003331885A
JP2003331885A JP2002142243A JP2002142243A JP2003331885A JP 2003331885 A JP2003331885 A JP 2003331885A JP 2002142243 A JP2002142243 A JP 2002142243A JP 2002142243 A JP2002142243 A JP 2002142243A JP 2003331885 A JP2003331885 A JP 2003331885A
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fuel
fuel cell
concentration
mixing ratio
supply
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JP2002142243A
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Koji Yamada
浩次 山田
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直接燃料供給型燃料電池を用いて、低出力か
ら高出力まで効率良く発電することができ、良好な性能
を実現することのできる燃料電池装置を提供すること。 【解決手段】 直接燃料供給型の燃料電池2に、燃料濃
度の低い混合液が貯留されている第1タンク14と、燃
料濃度の高い混合液が貯留されている第2タンク15と
を、選択的に切り替えて接続できるように構成し、平坦
走行時において、アクセル開度センサ(負荷センサ27)
によりアクセルの開度が小さく検知された時には、CP
U5の制御によって、第1タンク14を燃料電池2に接
続して、燃料濃度の低い混合液を燃料電池2に供給し、
登板走行時において、アクセルの開度が大きく検知され
た時には、CPU5の制御によって、第2タンク15を
燃料電池2に接続して、燃料濃度の高い混合液を燃料電
池2に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池装置、詳
しくは、メタノールなどの燃料を燃料側電極に直接供給
する直接燃料供給型燃料電池を備える燃料電池装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、メタノールなどの燃料を燃料側電
極に直接供給する直接燃料供給型燃料電池の開発が進め
られつつある。
【0003】このような直接燃料供給型燃料電池は、た
とえば、電解質層を挟んで対向配置される燃料側電極お
よび酸素側電極と、燃料側電極と接触され、燃料と水と
の混合液が導入される燃料側通路が形成されている燃料
側セパレータと、酸素側電極と接触され、酸素が導入さ
れる酸素側通路が形成されている酸素側セパレータとを
備えており、メタノールなどの燃料と水との混合液を、
燃料側セパレータの燃料側通路から、直接、燃料側電極
に供給するとともに、酸素側セパレータの酸素側通路か
ら、酸素を酸素側電極に供給して、燃料の電気化学反応
によって生じるプロトンを、電解質層中において燃料側
電極から酸素側電極に移動させることにより、電気エネ
ルギーを得るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような直
接燃料供給型燃料電池では、混合液中の燃料濃度が低い
場合には、低い出力で効率良く発電できる一方、高い出
力を得ようとすると、燃料濃度が低いため、混合液を大
量に供給しなければならず、圧力損失が大きくなって効
率良く発電できず、また、混合液中の燃料濃度が高い場
合には、混合液の供給量を増加しなくても高い出力が得
られる一方、低い出力では、燃料濃度が高いため、燃料
が電気化学反応を起こさないまま電解質層を通過してし
まうクロスリークを生じて、効率良く発電できないとい
う特性を有している。
【0005】そのため、このような直接燃料供給型燃料
電池を、負荷変動のあるデバイス、たとえば、自動車な
どに搭載すると、低出力から高出力まで一律に効率良く
発電することができず、直接燃料供給型燃料電池の良好
な性能を実現できないという不具合がある。
【0006】本発明は、このような不具合に鑑みなされ
たものであり、その目的とするところは、直接燃料供給
型燃料電池を用いて、低出力から高出力まで効率良く発
電することができ、良好な性能を実現することのできる
燃料電池装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、電解質層を挟んで対向配
置される燃料側電極および酸素側電極、前記燃料側電極
と接触され、燃料と水との混合物が導入される燃料側通
路が形成されている燃料側供給部材、および、前記酸素
側電極と接触され、酸素が導入される酸素側通路が形成
されている酸素側供給部材を備える直接燃料供給型燃料
電池と、前記燃料側通路に、燃料と水との混合物を供給
するための燃料供給手段とを備える燃料電池装置におい
て、前記燃料供給手段は、燃料と水との混合比を変更す
るための混合比変更手段を備えていることを特徴として
いる。
【0008】このような構成によると、混合比変更手段
によって、要求される出力に応じて、燃料側供給部材の
燃料側通路に燃料供給手段から供給される混合物中の燃
料濃度を変更することができる。そのため、負荷変動の
ある、たとえば、自動車などのデバイスに搭載しても、
低出力時には、燃料濃度の低い混合物を供給し、また、
高出力時には、燃料濃度の高い混合物を供給することに
より、低出力から高出力まで効率良く発電することがで
き、良好な性能を実現することができる。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記直接燃料供給型燃料電池に
対する要求出力に対応する負荷を検知するための負荷検
知手段と、前記負荷検知手段により検知された負荷に基
づいて、前記混合比変更手段を制御するための混合比制
御手段とを備えていることを特徴としている。
【0010】このような構成によると、負荷検知手段に
よって負荷を検知した後、その負荷に基づいて混合比制
御手段が混合比変更手段を制御することにより、その検
知された負荷に対応する要求出力が得られるような混合
比で、混合物を燃料側供給部材の燃料側通路に供給する
ことができる。そのため、負荷変動があっても、常にそ
の負荷に応じた適切な混合比の混合物を供給することが
でき、常に効率の良い発電を実現することができる。
【0011】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の発明において、前記混合比変更手段は、燃料と
水との混合比がそれぞれ異なる混合物が、それぞれ貯留
されている複数の貯留部と、各前記貯留部からの供給を
切り替える切替手段を備えており、前記混合比制御手段
は、前記切替手段を制御することを特徴としている。
【0012】このような構成によると、混合比制御手段
の制御により、切替手段が各貯留部からの供給を、負荷
に対応して切り替えるので、簡易な構成によって、確実
に、その負荷に対応した適切な混合比の混合物を供給す
ることができ、効率の良い発電を実現することができ
る。
【0013】また、請求項4に記載の発明は、請求項2
に記載の発明において、前記燃料供給手段は、前記直接
燃料供給型燃料電池の前記燃料側通路の流入側と流出側
とが接続され、燃料と水との混合物が循環されるクロー
ズドラインを備えており、前記混合比変更手段は、少な
くとも燃料または水がそれぞれ貯留されている複数の貯
留部と、各前記貯留部からの供給を切り替える切替手段
を備えており、前記混合比変更手段が、前記クローズド
ラインに接続されるとともに、前記クローズドラインに
おける前記混合比変更手段との接続部分の上流側には、
前記クローズドラインを流れる燃料と水との混合物中の
燃料濃度を検知するための濃度検知手段が設けられてお
り、前記混合比制御手段は、前記濃度検知手段によって
検知された燃料濃度に基づいて、前記燃料側通路に、負
荷に対応する燃料濃度の混合物が供給されるように前記
切替手段を制御することを特徴としている。
【0014】このような構成によると、一旦、直接燃料
供給型燃料電池に供給された混合物を、クローズドライ
ンを介して、再び、直接燃料供給型燃料電池に供給する
ことができるので、混合物の有効利用を図ることができ
るとともに、混合物を排出するための装置構成を不要と
することができ、経済性の向上を図ることができる。
【0015】しかも、この構成においては、濃度検知手
段によって、再び供給されようとする混合物中の燃料濃
度を検知して、その検知された燃料濃度に基づいて、混
合比制御手段が切替手段を制御することにより、その混
合物を、負荷に対応する燃料濃度の混合物が供給される
ような混合比に変更して、燃料側供給部材の燃料側通路
に供給することができるので、常にその負荷に応じた適
切な混合比の混合物を供給することができ、常に効率の
良い発電を実現することができる。
【0016】そのため、混合物の有効利用を図りつつ、
常に負荷に対応した適切な混合比の混合物を供給するこ
とができ、常に効率の良い発電を実現することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の燃料電池装置の
一実施形態を示す概略構成図である。この燃料電池装置
1は、たとえば、電気自動車に搭載して、車両駆動用の
モータに対して電力を供給するための発電装置として構
成されている。
【0018】図1において、この燃料電池装置1は、直
接燃料供給型燃料電池としての燃料電池2、燃料供給手
段としての燃料供給部3、エアコンプレッサ4および混
合比制御手段としてのCPU5などを備えている。
【0019】燃料電池2は、構成単位である単位セル6
を複数積層したスタック構造とされている。単位セル6
は、図2に示すように、電解質層としてのプロトン移動
層7と、プロトン移動層7を挟んで対向配置される燃料
側電極8および酸素側電極9と、さらに、これら燃料側
電極8および酸素側電極9を挟んで対向配置される燃料
側供給部材としての燃料側セパレータ10および酸素側
供給部材としての酸素側セパレータ11とを備えてい
る。
【0020】プロトン移動層7は、燃料から生成される
プロトンHを移動させることができる媒体、たとえ
ば、固体高分子膜、ゼオライト、セラミックス、ガラス
などから形成されており、好ましくは、固体高分子膜か
ら形成されている。固体高分子膜としては、より具体的
には、パーフルオロスルホン酸膜(例えば、Nafio
n、Du pont社)などのプロトン導電性のイオン
交換膜などが用いられる。
【0021】燃料側電極8は、たとえば、触媒が担持さ
れるカーボンなどからなる多孔質電極からなり、その一
方の面がプロトン移動層7の一方の面と接触するように
配置されている。なお、触媒としては、燃料からプロト
ンHおよび電子eを生成させる触媒作用を有するも
のであって、たとえば、白金族元素(Ru、Rh、P
d、Os、Ir、Pt)、鉄族元素(Fe、Co、N
i)などの周期表第VIII族元素や、例えば、Cu、
Ag、Auなどの周期表第Ib族元素など、さらにはこ
れらの組み合わせなどが用いられる。好ましくは、P
t、Pd、Niが用いられ、また、これらとともに、R
uを用いれば、触媒の被毒を防止することができる。
【0022】酸素側電極9は、たとえば、上記と同様
に、触媒が担持される多孔質電極からなり、その一方の
面がプロトン移動層7の他方の面と接触するように配置
されている。
【0023】燃料側セパレータ10は、ガス不透過の導
電性材料から形成されており、その一方の面が燃料側電
極8の他方の面と接触するように配置されている。この
燃料側セパレータ10には、その一方の面に、燃料側電
極8の全体に燃料を接触させるための燃料側通路として
の燃料側流路溝12が形成されている。
【0024】酸素側セパレータ11は、ガス不透過の導
電性材料から形成されており、その一方の面が酸素側電
極9の他方の面と接触するように配置されている。この
酸素側セパレータ11には、その一方の面に、酸素側電
極9の全体に酸素(空気)を接触させるための酸素側通
路としての酸素側流路溝13が形成されている。
【0025】そして、この燃料電池2は、このような単
位セル6が複数積層されるスタック構造とされており、
燃料側セパレータ10および酸素側セパレータ11は、
実際には、両面または片面に燃料側流路12および/ま
たは酸素側流路13が形成されるセパレータ(より具体
的には、たとえば、スタックされる端部に配置される端
部セパレータには、通常、燃料側流路12または酸素側
流路13のいずれかが片面に形成されており、この端部
セパレータが、燃料側供給部材または酸素側供給部材を
構成し、スタックされる途中に介装される中央セパレー
タには、通常、燃料側流路12および酸素側流路13の
両方が両面に形成されており、この中央セパレータが、
燃料側供給部材および酸素側供給部材を兼ねるように構
成される。)として構成されている。
【0026】そして、このような燃料電池2に、たとえ
ば、燃料としてメタノールを用いて、メタノールと水と
の混合液(すなわち、メタノール水溶液)を、燃料側セ
パレータ10の燃料側流路溝12に導入するとともに、
酸素(空気)を、酸素側セパレータ11の酸素側流路溝
13に導入すると、燃料側流路溝12に導入されたメタ
ノール水溶液は、燃料側電極8に直接供給され、その燃
料側電極8において、触媒作用により下記式(1)の反
応が促される。
【0027】 CHOH+HO→CO+6H+6e (1) 一方、酸素側流路溝13に導入された酸素(空気)は、
酸素側電極9に供給されるので、上記式(1)により生
成したプロトンHが、プロトン移動層7を通過すると
ともに、電子eが図示しない外部回路を通過して酸素
側電極9に到達すると、その酸素側電極9において、下
記式(2)に示すように、酸素と反応して水を生成し、
その結果、電気化学的反応によって、起電力が発生す
る。
【0028】 3/2O+6H+6e→3HO (2) 燃料供給部3は、図1に示すように、混合比変更手段と
しての混合比調整部3Aおよび送液ポンプ18を備えて
おり、混合比調整部3Aは、貯留部としての第1タンク
14および第2タンク15、切替手段としての切替バル
ブ16を備えている。そして、これら各部が燃料電池2
とともに配管を介して接続されている。
【0029】すなわち、第1タンク14と切替バルブ1
6とが第1配管19によって接続され、第2タンク15
と切替バルブ16とが第2配管20によって接続され、
切替バルブ16と燃料電池2とが第3配管21によって
接続されている。また、第3配管21の途中には、送液
ポンプ18が介装されている。なお、第3配管21は、
より具体的には、燃料電池2の単位セル6において、燃
料側セパレータ10の燃料側流路溝12の流入側に接続
されている。
【0030】第1タンク14には、第2タンク15に貯
留される混合液よりも、燃料濃度の低い燃料と水との混
合液が貯留されている。より具体的には、たとえば、メ
タノール濃度が、0.05〜1M/Lのメタノール水溶
液が貯留されている。また、第2タンク15には、第1
タンク14に貯留される混合液よりも、燃料濃度の高い
燃料と水との混合液が貯留されている。より具体的に
は、たとえば、メタノール濃度が、2〜10M/Lのメ
タノール水溶液が貯留されている。
【0031】また、切替バルブ16には、第1タンク1
4または第2タンク15から選択的に流出した混合液
を、燃料電池2に流入させるべく、3方向切替バルブが
用いられている。
【0032】送液ポンプ18は、第1タンク14または
第2タンク15から選択的に流出した混合液を、加圧し
て燃料電池2に向けて送液するように構成されている。
【0033】そして、この混合比調整部3Aでは、切替
バルブ16によって、燃料電池2に対して第1タンク1
4または第2タンク15の接続が選択的に切り替えられ
ることにより、第1タンク14または第2タンク15か
らの混合液が選択的に燃料電池2に供給される。
【0034】すなわち、切替バルブ16を第1配管19
と第3配管21とを接続する第1方向に切り替えた状態
では、第1タンク14に貯留される混合液が、第1配管
19、切替バルブ16および第3配管21を介して燃料
電池2に流入される。
【0035】また、切替バルブ16を第2配管20と第
3配管21とを接続する第2方向に切り替えた状態で
は、第2タンク15に貯留される混合液が、第2配管2
0、切替バルブ16および第3配管21を介して燃料電
池2に流入される。
【0036】エアコンプレッサ4は、第4配管22を介
して、燃料電池2、より具体的には、燃料電池2の単位
セル6において、酸素側セパレータ11の酸素側流路溝
13の流入側に接続されている。
【0037】CPU5は、切替バルブ16に接続されて
おり、切替バルブ16の第1方向または第2方向の選択
的な切り替えを制御している。また、このCPU5に
は、負荷センサ27が接続されている。この負荷センサ
27は、燃料電池2に対する要求出力に対応する負荷を
検知するためのものであって、特に制限されないが、よ
り具体的には、自動車本体の負荷抵抗検知センサや、ア
クセル開度検知センサなどとして構成されている。
【0038】なお、このCPU5は、送液ポンプ18に
も接続されており、送液ポンプ18の作動および停止あ
るいは送液量を制御している。また、このCPU5は、
燃料電池2によって出力された電流値をモニタしてい
る。
【0039】そして、このCPU5では、負荷センサ2
7によって検知された負荷に基づいて、切替バルブ16
の切り替えを制御している。
【0040】すなわち、直接燃料供給型の燃料電池2で
は、混合液中の燃料濃度が低い場合には、低い出力で効
率良く発電できる一方、高い出力を得ようとすると、燃
料濃度が低いため、混合液を燃料側セパレータ10の燃
料側流路溝12に大量に供給しなければならず、圧力損
失が大きくなって効率良く発電できず、また、混合液中
の燃料濃度が高い場合には、混合液の供給量を増加しな
くても高い出力が得られる一方、低い出力では、燃料濃
度が高いため、燃料が電気化学反応を起こさないままプ
ロトン移動層7を通過してしまうクロスリークを生じ
て、効率良く発電できないという特性がある。
【0041】そのため、負荷センサ27によって負荷を
検知し、その負荷に対応する要求出力が低い場合、つま
り、燃料電池2に対して低出力が要求されている場合に
は、CPU5が、切替バルブ16を第1方向に切り替え
るように制御する。そうすると、より燃料濃度の低い混
合液が燃料電池2に供給されるので、低い出力において
効率の良い発電を実現することができる。また、その負
荷に対応する要求出力が高い場合、つまり、燃料電池2
に対して高出力が要求されている場合には、CPU5
が、切替バルブ16を第2方向に切り替えるように制御
する。そうすると、より燃料濃度の高い混合液が燃料電
池2に供給されるので、高い出力において効率の良い発
電を実現することができる。
【0042】図3は、この燃料電池2において、混合液
として、0.1M/Lメタノール水溶液と、5M/Lメ
タノール水溶液とが用いられる場合の電圧−電流特性が
それぞれ示されている。次に、図3を参照して、上記の
制御をより具体的に説明する。
【0043】図3において、0.1M/Lメタノール水
溶液の場合には、電流値(つまり出力)が、180mA
/cm(すなわち、0.1M/Lメタノール水溶液の
特性曲線と5M/Lメタノール水溶液の特性曲線との交
点における電流値)以下の低出力領域においては、電圧
(つまり効率)が、0.8〜0.5V程度と高く、一
方、電流値(つまり出力)が、180mA/cmを超
える高出力領域においては、たとえば、300mA/c
を超えると、電圧(つまり効率)が急激に低下す
る。また、5M/Lメタノール水溶液の場合には、電流
値(つまり出力)が、180mA/cm以下の低出力
領域においては、電圧(つまり効率)が、0.6〜0.
5V程度とそれほど高くなく、一方、電流値(つまり出
力)が、180mA/cmを超える高出力領域におい
ても、電圧(つまり効率)が急激に低下することなく、
0.5〜0.4V程度を維持している。
【0044】そのため、このような場合には、第1タン
ク14に0.1M/Lメタノール水溶液を、第2タンク
15に5M/Lメタノール水溶液を、それぞれ貯留する
とともに、CPU5において、閾値として、たとえば、
180mA/cmを設定しておき、負荷センサ27で
検知された負荷を、燃料電池2に対して要求される出力
(電流値)に換算した場合に、その換算された電流値
が、180mA/cm以下の時(たとえば、アクセル
開度センサによって、アクセルの開度が小さく検知され
た時)には、切替バルブ16を第1方向に切り替えるよ
うに制御する。そうすると、より燃料濃度の低い0.1
M/Lメタノール水溶液が燃料電池2に供給されるの
で、低出力時において効率の良い発電を実現することが
できる。また、換算された電流値が、180mA/cm
を超えている時(たとえば、アクセル開度センサによ
って、アクセルの開度が大きく検知された時)には、切
替バルブ16を第2方向に切り替えるように制御する。
そうすると、より燃料濃度の高い5M/Lメタノール水
溶液が燃料電池2に供給されるので、高出力時において
効率の良い発電を実現することができる。
【0045】その結果、この燃料電池装置1では、負荷
センサ27によって負荷を検知した後、その負荷に基づ
いてCPU5が切替バルブ16の切り替えを制御するこ
とにより、その検知された負荷に対応する要求出力が得
られるような混合比の混合液を、第1タンク14または
第2タンク15から選択的に、燃料側セパレータ10の
燃料側流路溝12に供給することができる。そのため、
負荷変動があっても、常にその負荷に応じた適切な混合
比の混合液を供給することができる、つまり、低出力時
(たとえば、平坦走行時)には、燃料濃度の低い混合液
を供給し、また、高出力時(たとえば、登板走行時)に
は、燃料濃度の高い混合液を供給することができるの
で、低出力から高出力まで効率良く発電することがで
き、直接燃料供給型の燃料電池2の良好な性能を実現し
つつ、常に効率の良い発電を実現することができる。
【0046】しかも、この燃料電池装置1では、CPU
5の制御により、切替バルブ16の切り替えを制御する
が、燃料電池2に対する第1タンク14または第2タン
ク15の供給を、負荷に対応して切り替えるのみである
ので、簡易な構成によって、確実に、その負荷に対応し
た適切な混合比の混合液を供給することができ、効率の
良い発電を実現することができる。
【0047】また、上記の燃料電池装置1では、燃料電
池2に対する第1タンク14または第2タンク15の接
続を、負荷に対応して、直接選択的に切り替えるように
したが、たとえば、燃料電池2を循環するクローズドラ
インを形成して、そのクローズドラインにおける燃料電
池2の上流側に、燃料タンク32または水タンク33を
接続して、それら燃料タンク32または水タンク33の
接続を、負荷に対応して選択的に切り替えるようにして
もよい。
【0048】図4に、そのような燃料電池装置1の一実
施形態を示す概略構成図を示す。
【0049】すなわち、図4において、この燃料電池装
置1も、上記と同様に、直接燃料供給型燃料電池として
の燃料電池2、燃料供給手段としての燃料供給部3、エ
アコンプレッサ4および混合比制御手段としてのCPU
5などを備えている。
【0050】燃料電池2は、上記と同一構成であり、上
記と同様の単位セル6が複数積層されたスタック構造と
されている。
【0051】燃料供給部3は、クローズドライン28
と、混合比変更手段としての混合比調整部3Aとを備え
ている。
【0052】クローズドライン28は、配管からなり、
燃料電池2を循環するように、その一端が燃料電池2の
下流側に接続されるとともに、その他端が燃料電池2の
上流側に接続される閉鎖回路として形成されている。ま
た、このクローズドライン28には、燃料電池2から流
出した混合液中のガス成分を排気するための気液分離装
置26と、流量を安定させるために循環する混合液を一
時貯留するためのリザーバタンク29と、上記の送液ポ
ンプ18と同様の構成のメイン送液ポンプ38と、クロ
ーズドライン28を流れる混合液中の燃料濃度を検知す
るための濃度検知手段としての第1濃度検知センサ30
および第2濃度検知センサ31とが、燃料電池2の下流
側から上流側に向かって、順次介装されている。
【0053】なお、クローズドライン28の一端は、よ
り具体的には、燃料電池2の単位セル6において、燃料
側セパレータ10の燃料側流路溝12の流出側に接続さ
れており、クローズドライン28の他端は、より具体的
には、燃料電池2の単位セル6において、燃料側セパレ
ータ10の燃料側流路溝12の流入側に接続されてい
る。
【0054】そして、このようなクローズドライン28
において、燃料電池2から流出した混合液は、まず、気
液分離装置26に送られ、ガス成分が排気された後、リ
ザーバタンク29に送られ、一時貯留された後、メイン
送液ポンプ38によって、第1濃度検知センサ30およ
び第2濃度検知センサ31に送られる。そして、第1濃
度検知センサ30および第2濃度検知センサ31によっ
て、後述する混合比調整部3Aから燃料または水が供給
される前後の混合液中の燃料濃度がそれぞれ検知された
後、再び、燃料電池2に流入される。
【0055】混合比調整部3Aは、貯留部としての燃料
タンク32および水タンク33、切替手段としての燃料
側送液ポンプ34および水側送液ポンプ35を備えてお
り、これらが配管を介して、クローズドライン28にお
ける第1濃度検知センサ30と第2濃度検知センサ31
との間に接続されている。
【0056】すなわち、燃料タンク32と、クローズド
ライン28における第1濃度検知センサ30と第2濃度
検知センサ31との間とが燃料側配管36によって接続
され、水タンク33と、クローズドライン28における
第1濃度検知センサ30と第2濃度検知センサ31との
間とが水側配管37によって接続されている。また、燃
料側配管36の途中に、燃料側送液ポンプ34が介装さ
れ、水側配管37の途中に、水側送液ポンプ35が介装
されている。なお、燃料タンク32には、燃料、より具
体的には、たとえば、メタノールが貯留されており、水
タンク33には、水が貯留されている。また、燃料側送
液ポンプ34および水側送液ポンプ35は、上記したメ
イン送液ポンプ38と略同一構成である。
【0057】エアコンプレッサ4は、上記と同様に、第
4配管22を介して、燃料電池2、より具体的には、燃
料電池2の単位セル6において、酸素側セパレータ11
の酸素側流路溝13の流入側に接続されている。
【0058】CPU5は、燃料側送液ポンプ34、水側
送液ポンプ35およびメイン送液ポンプ38に接続され
ており、これら燃料側送液ポンプ34、水側送液ポンプ
35およびメイン送液ポンプ38の作動および停止ある
いは送液量を制御している。また、このCPU5には、
第1濃度検知センサ30および第2濃度検知センサ31
が接続されており、CPU5において、燃料電池2に循
環して供給される混合液中の燃料濃度、より具体的に
は、クローズドライン28における混合比調整部3Aが
接続されている前後の燃料濃度をモニタしている。ま
た、このCPU5には、上記と同様に、負荷センサ27
が接続されている。また、このCPU5は、上記と同様
に、燃料電池2によって出力された電流値をモニタして
いる。
【0059】そして、このCPU5では、負荷センサ2
7によって検知された負荷に基づいて、燃料側送液ポン
プ34、水側送液ポンプ35およびメイン送液ポンプ3
8の選択的な作動および停止あるいは送液量を制御して
いる。すなわち、この燃料電池装置1では、負荷センサ
27によって負荷が検知されると、CPU5が、まず、
その負荷に対応する要求出力を出力するために必要とさ
れる混合液中の燃料濃度(目標濃度)を算出し、次い
で、その目標濃度と、第1濃度検知センサ30により検
知されている混合液中の燃料濃度(測定濃度)とを比較
して、測定濃度が目標濃度より高い時には、燃料側送液
ポンプ34の作動を停止させるとともに、水側送液ポン
プ35およびメイン送液ポンプ38を所定の送液量で作
動させる。一方、測定濃度が目標濃度より低い時には、
水側送液ポンプ35の作動を停止させるとともに、燃料
側送液ポンプ34およびメイン送液ポンプ38を所定の
送液量で作動させる。
【0060】すなわち、たとえば、負荷に対応する要求
出力が低い場合、つまり、燃料電池2に対して低出力が
要求されている場合において、目標濃度と測定濃度とを
比較して、測定濃度が目標濃度より高い時には、燃料側
送液ポンプ34の作動を停止させるとともに、水側送液
ポンプ35およびメイン送液ポンプ38を所定の送液量
で作動させる。そうすると、燃料電池2の上流側におい
て、水タンク33からクローズドライン28に水が供給
されるので、そのクローズドライン28を流れる混合液
中の燃料濃度が低くなって、より燃料濃度の低い混合液
が燃料電池2に供給される。その結果、低い出力におい
て効率の良い発電を実現することができる。
【0061】また、たとえば、負荷に対応する要求出力
が高い場合、つまり、燃料電池2に対して高出力が要求
されている場合には、目標濃度と測定濃度とを比較し
て、測定濃度が目標濃度より低い時には、水側送液ポン
プ35の作動を停止させるとともに、燃料側送液ポンプ
34およびメイン送液ポンプ38を所定の送液量で作動
させる。そうすると、燃料電池2の上流側において、燃
料タンク32からクローズドライン28に燃料が供給さ
れるので、そのクローズドライン28を流れる混合液中
の燃料濃度が高くなって、より燃料濃度の高い混合液が
燃料電池2に供給される。その結果、高い出力において
効率の良い発電を実現することができる。
【0062】図5は、このような制御のより具体的な一
例を示すフロー図である。次に、図5を参照して、この
ような制御の一例を説明する。なお、図5においては、
負荷センサ27として、アクセル開度検知センサが用い
られている。
【0063】図5において、この制御では、まず、CP
U5に、燃料電池2から出力された電流値Iのモニタ信
号、および、アクセル開度検知センサからのアクセル開
度量Vの出力信号が入力される(S1)。そうすると、
CPU5は、これらの入力に基づいて、予め設定されて
いる電流値Iの関数式f(I)とアクセル開度量Vの関
数式f(V)との和から、目標濃度Cを算出(C
f(I)+f(V))するとともに、その目標濃度C
から、予め設定されている目標濃度Cの関数式f(C
)に従って、総流量Fを算出(F=f(C))する
(S2)。次いで、CPU5に、第1濃度検知センサ3
0から測定濃度Cが入力されると(S3)、CPU5
は、算出された目標濃度Cと入力された測定濃度Cと
を比較する(S4)。測定濃度Cが目標濃度Cよりも
高い場合(S4:YES)には、燃料側送液ポンプ34
の作動を停止させる(S5)。そうすると、燃料側送液
ポンプ34の流量Faが0(Fa=0)となるので、総
流量Fは、メイン送液ポンプ38の流量Fmと水側送液
ポンプ35の流量Fbとの和となり(Fm+Fb=
F)、その結果、目標濃度C=(測定濃度C×メイン
送液ポンプ流量Fm)/総流量Fの関係が導かれる。そ
して、これらの式から、目標濃度Cとなるように、メ
イン送液ポンプ38の流量Fmおよび水側送液ポンプ3
5の流量Fbを算出し、その算出された流量Fmおよび
流量Fbとなるように、メイン送液ポンプ38および水
側送液ポンプ35を制御する(S7)。これによって、
要求出力に対応した効率の良い発電を実現することがで
きる。
【0064】一方、測定濃度Cが目標濃度Cよりも低
いか同じ場合(S4:NO)には、水側送液ポンプ35
の作動を停止させる(S6)。そうすると、水側送液ポ
ンプ35の流量Fbが0(Fb=0)となるので、総流
量Fは、メイン送液ポンプ38の流量Fmと燃料側送液
ポンプ34の流量Faとの和となり(Fm+Fa=
F)、その結果、目標濃度C=(測定濃度C×メイン
送液ポンプ流量Fm+燃料側送液ポンプ流量Fa)/総
流量Fの関係が導かれる。そして、これらの式から、目
標濃度Cとなるように、メイン送液ポンプ38の流量
Fmおよび燃料側送液ポンプ34の流量Faを算出し、
その算出された流量Fmおよび流量Faとなるように、
メイン送液ポンプ38および燃料側送液ポンプ34を制
御する(S7)。これによって、要求出力に対応した効
率の良い発電を実現することができる。
【0065】なお、第2濃度検知センサ31では、燃料
タンク32または水タンク33から供給された後の混合
液中の濃度が、目標濃度Cに調整されていることを確
認している。
【0066】そして、この燃料電池装置1では、一旦、
燃料電池2に供給された混合液を、クローズドライン2
8を介して、再び、燃料電池2に供給することができる
ので、混合液の有効利用を図ることができるとともに、
混合液を排出するための装置構成を不要とすることがで
き、経済性の向上を図ることができる。
【0067】しかも、この燃料電池装置1においては、
第1濃度検知センサ30によって、再び供給されようと
する混合液中の燃料濃度を検知して、その検知された燃
料濃度に基づいて、CPU5が,燃料側送液ポンプ3
4、水側送液ポンプ35およびメイン送液ポンプ38の
作動および停止あるいは送液量を制御しているので、そ
の混合液を、負荷に対応する燃料濃度の混合液が供給さ
れるような混合比に変更して、再度、燃料電池2に供給
することができるので、常にその負荷に応じた適切な混
合比の混合液を供給することができ、常に効率の良い発
電を実現することができる。
【0068】そのため、混合液の有効利用を図りつつ、
常に負荷に対応した適切な混合比の混合液を供給するこ
とができ、常に効率の良い発電を実現することができ
る。
【0069】なお、上記の説明においては、いずれも燃
料濃度または種類の異なる2つのタンクを設けて、これ
らタンクから選択的に供給するように構成したが、たと
えば、水タンク33、第1タンク14、第2タンク1
5、燃料タンク32などの4つのタンクを設けるなど、
タンクの数は特に限定されず、また、各タンクに貯留さ
れる混合液の燃料濃度も、適宜決定すればよい。
【0070】また、この燃料電池装置1に用いられる燃
料としては、メタノールに限定されることはなく、たと
えば、ヒドラジン類やアンモニアなどであってもよい。
またそのような場合には、たとえば、第1タンクにヒド
ラジン、第2タンクにメタノール、第3タンクに水をそ
れぞれ貯留して、各タンクから選択的に供給するように
してもよい。
【0071】さらに、燃料と水との混合液に限らず、こ
れらの混合ガスとして、燃料電池2に供給するようにし
てもよい。
【0072】また、上記の燃料電池装置1は、自動車に
限らず、たとえば、船舶、航空機など、負荷変動を伴な
うその他のデバイスに搭載してもよい。
【0073】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、低出力時には、燃料濃度の低い混合物を供
給し、また、高出力時には、燃料濃度の高い混合物を供
給することにより、低出力から高出力まで効率良く発電
することができ、良好な性能を実現することができる。
【0074】請求項2に記載の発明によれば、負荷変動
があっても、常にその負荷に応じた適切な混合比の混合
物を供給することができ、常に効率の良い発電を実現す
ることができる。
【0075】請求項3に記載の発明によれば、簡易な構
成によって、確実に、その負荷に対応した適切な混合比
の混合物を供給することができ、効率の良い発電を実現
することができる。
【0076】請求項4に記載の発明によれば、混合物の
有効利用を図りつつ、常に負荷に対応した適切な混合比
の混合物を供給することができ、常に効率の良い発電を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池装置の一実施形態を示す概略
構成図である。
【図2】図1に示す燃料電池の単位セルの要部側断面図
である。
【図3】図2に示す燃料電池における、電圧−電流特性
を示すグラフである。
【図4】本発明の燃料電池装置の他の実施形態を示す概
略構成図である。
【図5】図4に示す燃料電池装置の制御を実行するため
のフロー図である。
【符号の説明】
1 燃料電池装置 2 燃料電池 3 燃料供給部 3A 混合比調整部 5 CPU 7 プロトン移動層 8 燃料側電極 9 酸素側電極 10 燃料側セパレータ 11 酸素側セパレータ 12 燃料側流路溝 13 酸素側流路溝 14 第1タンク 15 第2タンク 16 切替バルブ 27 負荷センサ 28 クローズドライン 30 第1濃度検知センサ 32 燃料タンク 33 水タンク 34 燃料側送液ポンプ 35 水側送液ポンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質層を挟んで対向配置される燃料
    側電極および酸素側電極、 前記燃料側電極と接触され、燃料と水との混合物が導入
    される燃料側通路が形成されている燃料側供給部材、お
    よび、 前記酸素側電極と接触され、酸素が導入される酸素側通
    路が形成されている酸素側供給部材を備える直接燃料供
    給型燃料電池と、 前記燃料側通路に、燃料と水との混合物を供給するため
    の燃料供給手段とを備える燃料電池装置において、 前記燃料供給手段は、燃料と水との混合比を変更するた
    めの混合比変更手段を備えていることを特徴とする、燃
    料電池装置。
  2. 【請求項2】 前記直接燃料供給型燃料電池に対する要
    求出力に対応する負荷を検知するための負荷検知手段
    と、 前記負荷検知手段により検知された負荷に基づいて、前
    記混合比変更手段を制御するための混合比制御手段とを
    備えていることを特徴とする、請求項1に記載の燃料電
    池装置。
  3. 【請求項3】 前記混合比変更手段は、燃料と水との混
    合比がそれぞれ異なる混合物が、それぞれ貯留されてい
    る複数の貯留部と、各前記貯留部からの供給を切り替え
    る切替手段を備えており、 前記混合比制御手段は、前記切替手段を制御することを
    特徴とする、請求項2に記載の燃料電池装置。
  4. 【請求項4】 前記燃料供給手段は、前記直接燃料供給
    型燃料電池の前記燃料側通路の流入側と流出側とが接続
    され、燃料と水との混合物が循環されるクローズドライ
    ンを備えており、 前記混合比変更手段は、少なくとも燃料または水がそれ
    ぞれ貯留されている複数の貯留部と、各前記貯留部から
    の供給を切り替える切替手段を備えており、 前記混合比変更手段が、前記クローズドラインに接続さ
    れるとともに、 前記クローズドラインにおける前記混合比変更手段との
    接続部分の上流側には、前記クローズドラインを流れる
    燃料と水との混合物中の燃料濃度を検知するための濃度
    検知手段が設けられており、 前記混合比制御手段は、前記濃度検知手段によって検知
    された燃料濃度に基づいて、前記燃料側通路に、負荷に
    対応する燃料濃度の混合物が供給されるように前記切替
    手段を制御することを特徴とする、請求項2に記載の燃
    料電池装置。
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