JP4947335B2 - プロジェクタ - Google Patents
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Description
また、プロジェクタを小型化すると、内部空間が小さくなるため熱源と排気口の距離が近くなる。そうすると高温の排気が拡散されずに直接に排気口から排気されることとなり、排気の一部が高温になってしまうという問題が生じる。
従って、プロジェクタの更なる小型化には排気口を大きくして冷却性能を向上させる必要がある。また、排気温度を所定温度以下にすること、そして騒音を許容値以下とすること、という条件もプロジェクタの小型化の支障となっている。
また、特許文献2に記載のプロジェクタのように、高温熱源である光源装置の冷却経路を別個に設けて、他の熱源のための冷却風とは別の経路により排気する構造とし、光源の冷却を効率よく行うことを可能とし、以ってプロジェクタの小型化を可能とするプロジェクタがある(例えば特許文献2)。しかしこのプロジェクタも、特許文献1に記載のプロジェクタと同様に、高温部を冷却して高温となった冷却風が直接排気されるものであり、高温排気の問題は解決されていない。
内部に光源装置81や送風ファン151,152、制御手段や光源側光学系、投影側光学系および表示素子75を収納し、光源装置81の冷却風を排出する通風口20を底板16に有する上ケースと、少なくとも底面板18および左右の側壁31,32と排気口138を備えた前板17を有する下ケースを有し、上ケースを下ケースに回動可能に組み立てたプロジェクタ10である。
更に、通風口20は、底板16の後端近傍に設けられ、通風口20には、変形可能な風向ガイド21を有し、底面板18の上面に放熱板19を設けたプロジェクタ10とするものである。
また、第1隔壁141は、図4に示すように、L字に形成しており、その内の正面板11に平行な部分は、上面板12から前面板に向かって環状に湾曲させた後、底板16に達するように平板に形成して、風向ガイド21を形成している。
なお、この放熱板19は、上ケースの底板16の下面に設置しても良い。
また、下ケースに緩衝領域を設けることにより、冷却風が、一旦、緩衝領域を介することで、騒音を低減することもできる。
第2流路122は、図2に示したように、第1隔壁141と右側板14とで囲まれる領域であり、この領域にはランプ電源回路基板111と制御回路基板113とを設けている。従って、この流路の形成により、熱源である回路基板を他の部品と区切ることができる。
これにより、光源装置81の直近に配置され、リフレクタ85などにより微小範囲に集光された光の特定波長のみを透過させるため、過熱され易く、熱破損を生じやすいカラーホイール91や表示素子75を充分に冷却することが可能となる。
これにより、ほとんど熱を発しない投影側光学系などを、他の熱源と分離することができる。
また、下ケースに設けられた排気口138は、上ケースに排気口137を設けた場合と比して大きいものである。そのため、排気抵抗を小さくすることができ、排気効率が向上し、プロジェクタの冷却性能を向上させることができる。
なお、この放熱板19は、上ケースの底板16の下面に設置しても良い。
また、他の実施の例として、図8に示すように、プロジェクタ10の中心にブロワーを設置し、背面板13や左側板15、右側板14に吸入口を形成することもある。そして、このプロジェクタ10では、光源装置81を投影系レンズ群100の光軸に平行に設置しているものである。
そして、光源装置81を直接冷却する構造としても、排気が高温となることがなく、又、騒音を低減させることのできるプロジェクタ10を提供することができる。
11 正面板 12 上面板
13 背面板 14 右側板
15 左側板 16 底板
17 前板 18 底面板
19 放熱板 20 通風口
21 風向ガイド
22 レンズカバー 23 開閉蓋
29 スピーカ穴
31 右側壁 32 左側壁
41 電源キー
42 パワーインジケータ 43 ランプインジケータ
44 過熱インジケータ 45 自動画質調整キー
46 手動画質調整キー 47 ズームリング
48 フォーカスリング
75 表示素子 81 光源装置
83 超高圧水銀ランプ 85 リフレクタ
87 防爆ガラス 91 カラーホイール
92 ホイールモータ 93 導光ロッド
95 光源側レンズ群 97 ミラー
99 中継レンズ 100 投影系レンズ群
101 固定鏡筒 103 固定レンズ群
105 可動鏡筒 107 可動レンズ群
111 ランプ電源回路基板 113 制御回路基板
115 表示素子放熱板
121 第1流路 122 第2流路
123 第3流路 124 第4流路
132 吸気口
137 排気口 138 排気口
141 第1隔壁 142 第2隔壁
143 第3隔壁
151、152 送風ファン
Claims (9)
- 内部に光源装置や送風ファン及び制御手段や表示素子を含む光学系を収納し、前記光源装置の冷却風を少なくとも下ケースへ排出する上ケースと、
少なくとも底面板および左右の側壁と排気口を備えた前板とを有する前記下ケースとを有し、
前記上ケースを前記下ケースに回動可能に接合し、
前記下ケースの底面板、前記左右の側壁及び前記前板と前記上ケースの底板とにより緩衝領域としての空間が形成され、
前記上ケースの底面に、前記光源装置の冷却風を前記空間に向けて排出する通風口が備えられていることを特徴とするプロジェクタ。 - 前記光源装置が前記上ケース内で区割して配置され、前記光源装置に冷却風を送る光源用送風ファンを有していることを特徴とする請求項1に記載したプロジェクタ。
- 前記光源用送風ファンに加えて前記光源装置以外の熱源を冷却する送風ファンを有することを特徴とする請求項1または2に記載したプロジェクタ。
- 前記通風口は、前記底板の後端近傍に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載したプロジェクタ。
- 前記通風口は、前記底板の前端近傍に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のプロジェクタ。
- 前記通風口には、変形可能な風向ガイドを有することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載したプロジェクタ。
- 前記底面板の上面に放熱板を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載したプロジェクタ。
- 前記底板の下面に放熱板を有することを特徴とする請求項4乃至7の何れかに記載したプロジェクタ。
- 前記上ケースは、当該上ケースの内部に前記下ケースを収納可能な大きさに形成されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載したプロジェクタ。
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