JP2008176010A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】回路素子の冷却、および回路素子への光の遮蔽を効果的に行う機能を有するシールド部材を備えたプロジェクタを提供する。
【解決手段】プロジェクタ1は、IC19を搭載した制御基板12と、制御基板12を電気的ノイズから保護するシールド板20と、IC19および光源部411などの発熱部を冷却する冷却空気を供給する冷却機構部と、を備え、シールド板20は、冷却空気がIC19へ流入するようにするIC冷却部30と、光LがIC19へ入射しないように遮蔽する遮蔽部40と、冷却空気が光源部411へ流入するようにする光源冷却板21と、を有することを特徴とする。
【選択図】図8

Description

本発明は、冷却風を用いる冷却機構を備えたプロジェクタに関する。
従来、プロジェクタの冷却機構は、例えば液晶パネルを用いて光束を変調するタイプにおいて、主な発熱源である光源部、電源部、および液晶パネルを重点的に冷却している。また、プロジェクタを制御する制御基板は、電気的ノイズなどから制御基板を保護するためのシールド部材と共に備えられていて、制御基板に実装されている発熱性の回路素子は、液晶パネルを冷却した冷却風によって冷却される。この冷却風は、液晶パネルの冷却後、筐体内面に案内されて排気ファンの方向へ流れながら、筐体内面に沿って配置されている制御基板の回路素子を冷却している(例えば特許文献1)。
特開2004−264759号公報
しかし、近年、プロジェクタの光源部の高輝度化による発熱量の増加、およびそれに伴う液晶パネルの高温化などに加え、高密度実装され高機能化した回路素子の発熱量も増加する傾向にある。そのため、従来の技術では、このような回路素子を十分に冷却できないという課題が顕著になってきた。また、光源部の高輝度化が進んでおり、強い光束が漏洩すると、漏洩した光束に含まれる紫外線などによって、回路素子が影響を受けやすくなるという課題もあった。
本発明は、上記課題を解決するために、回路素子の冷却、および回路素子への光の遮蔽を効果的に行う機能を有するシールド部材を備えたプロジェクタを提供することを目的とする。
本発明のプロジェクタは、光源部から射出された光束を画像信号に応じて変調して投射するものであって、回路素子を搭載した制御基板と、制御基板を電気的ノイズから保護するシールド部材と、発熱部を冷却する冷却空気を供給する冷却機構部と、を備え、シールド部材は、冷却空気を回路素子へ誘導する第一冷却部と、光束が回路素子へ入射しないように遮蔽する遮蔽部と、を有することを特徴とする。
このプロジェクタによれば、従来は電気的ノイズを防ぐ役目だけを果たしていたシールド部材へ、第一冷却部と遮蔽部とを付加している。第一冷却部は、冷却空気の流れを回路素子の方向へ向くように誘導して、回路素子へより多くの冷却空気を流入させることにより、回路素子をより効果的に冷却するためのものである。回路素子が高機能化して発熱量が増加しても、第一冷却部により誘導された冷却空気によって、回路素子が効果的に冷却され、高温状態となって機能を損なうことなどを回避することが可能である。また、遮蔽部は、光源部からの光束が漏洩した場合などにおいて、光束が回路素子へ入射することを防いで、回路素子を保護するためのものである。シールド部材にこれらを付加することで、回路素子の高機能化などによる高温化および光源部からの光束の影響を抑制でき、プロジェクタは、安定した性能を維持することが可能である。よってプロジェクタの長寿命化を図ることができる。
この場合、第一冷却部は、冷却空気の流路に対して回路素子より上流側に設けられ、冷却空気を貫通させる開口部と、冷却空気の流れを開口部を介して回路素子へ誘導する誘導板と、を有することが好ましい。
この構成によれば、第一冷却部は、まず、誘導板によって冷却空気の流れの方向を変えて開口部の方向へ誘導し、次に、開口部を通って回路素子の方向へ冷却空気を供給する。これにより、回路素子には、制御基板とシールド部材との間に沿って流れてくる冷却空気に加え、シールド部材の制御基板と反対側を流れる冷却空気が、開口部を介してさらに供給される。そのため、回路素子は、より多量の冷却空気によって十分冷却される。シールド部材に、開口部と誘導板とを設ける簡単な構成により、新たな冷却装置等の増設をせずに、回路素子の冷却を効果的に行うことが可能である。
この場合、誘導板は、シールド部材を部分的に切断し非切断部を折り曲げて立設されており、開口部は、誘導板の立設によって形成される貫通孔であることが好ましい。
この構成によれば、誘導板は、シールド部材を誘導板の形状に合わせて部分的に切断し、シールド板から切断されていない部分を基準に折り曲げて形成されている。そして、誘導板が切り出されて立設された後の貫通孔が開口部である。この第一冷却部によれば、シールド部材のプレス抜き加工などによる製造過程において、切断および折り曲げを同時に行うことができ、別工程で個々に行う場合に比べて効率的であると共に、誘導板と開口部の位置がズレて冷却空気を回路素子へ効果的に供給できないというような事態を回避することが可能である。また、回路素子が効果的に冷却されるようにするため、誘導板の折り曲げ角度を変えるだけで、開口部から回路素子への冷却空気の供給方向を簡単に調節することが可能である。
この場合、遮蔽部は、少なくとも回路素子に対して光源部側に立設されていることが好ましい。
この構成によれば、遮蔽部は、回路素子へ光束が入射しないようにするため、回路素子の位置よりも光源部の側に立設されている。少なくとも光源部側に立設されていれば、光束の入射を遮蔽することが可能である。これにより、例えば、光束に含まれる紫外線等により、回路素子が影響を受けることなどを防止することが可能である。
この場合、シールド部材は、冷却空気を光源部へ誘導する第二冷却部をさらに有することが好ましい。
この構成によれば、シールド部材は、第一冷却部および遮蔽部に加え、光源部へ冷却空気を流入させるための第二冷却部を有している。シールド部材は、第一冷却部による回路素子の冷却だけでなく、光源部の冷却をさらに促進する第二冷却部の機能により、冷却空気をより有効に活用することを可能にする。
以下、本発明を具体化した実施形態について、図面に従って具体的に説明する。なお、実施形態におけるプロジェクタは、光源部からの光(光束)を赤、青、緑の色光に分光し、分光した光をそれぞれの色用の液晶パネルへ射出し、さらに、各液晶パネルで色光毎に変調された光学像を合成することによりカラー画像を生成する方式である。このプロジェクタは、電気的ノイズの遮断、プロジェクタを冷却する冷却空気の制御および光の遮蔽などの多機能を有するシールド板を備えている。
(実施形態)
図1は、本発明のプロジェクタを前面上方から見た外観を示す斜視図である。また、図2は、プロジェクタを背面下方から見た外観を示す斜視図である。図1に示すように、プロジェクタ1は、上面、側面、および背面を構成する上部外装2aと、底面、側面、および背面を構成する下部外装2bと、前面を構成する前部外装2cと、で形成された略直方体状の外観をしており、これら外装2はプロジェクタ1の機構部分を収容する筐体である。そして、上部外装2a上面の前部外装2c側には、プロジェクタ1を操作するための操作パネル5が設けられている。また、前部外装2cには、操作パネル5の位置近傍に切り欠きが設けられていて、この切り欠きの部分にカラー画像を投射する投射部3が配置されている。投射部3には、ズーム操作およびフォーカス操作を行うためのレバー7が設けられている。
前部外装2cの投射部3と反対側の位置には、機構部分が発する熱を排出するための排気口8が設けられている。そして、下部外装2bの投射部3側の側面には、冷却用の空気を導入するための吸気口9の一つである吸気口9aが設けられている。さらに、図2に示すように、下部外装2bの底面には吸気口9bが設けられている。これにより、冷却空気が吸気口9からプロジェクタ1内部を流通して排気口8より排出され、機構部分の温度が所定温度以上に上昇しないように配慮されている。吸気口9には、導入する冷却空気に含まれる塵埃を除去するために、吸気口9内側の全域に図示していない除塵フィルタが設けられている。
同じく図2に示すように、下部外装2bの底面には、着脱可能な嵌め込み式のランプカバー14と、プロジェクタ1を3点で支持する3つの脚部10と、が設けられている。ランプカバー14は、図3および図4を参照して後述する光源部の光源ランプを装着または交換する際に着脱される。脚部10は、底面の後方側の略中央部分に1つの後脚と、前方側の隅部にそれぞれ1つの前脚と、が設けられている。2つの前脚は、それぞれ上下方向に伸縮可能に構成されており、プロジェクタ1の傾きを調整して、投射する画像の位置合わせが行えるようになっている。そして、上部外装2aの背面に、プロジェクタ1と外部装置とを接続するためのコネクタ部11が設けられ、下部外装2bの背面に、スピーカ13が設けられている。
次に、プロジェクタ1の機構部分の構成および機能を簡単に説明する。図3は、プロジェクタの内部の構成を示す斜視図である。図3に示すように、下部外装2bの前面の側には、既述した投射部3と、排気口8に連続するように位置する排気ユニット18と、投射部3および排気ユニット18の間に位置する電源部6と、が配置され、排気ユニット18および電源部6の後部には、平面視略L字状の光学ユニット4(41,42,43,44)が配置されている。そして、電源部6、光学ユニット4および投射部3の上部外装2aの側に、プロジェクタ1を制御するための制御部(不図示)が実装された制御基板12が配置されている。図3では、制御基板12が取り外された状態が示されている。
制御基板12は、ガラスおよびエポキシからなるいわゆるガラエポ基板であり、ガラエポ基板には、回路素子などの各種回路からなる制御部が設けられている。ガラエポ基板の背面の側には、図2に示すコネクタ部11が配設され、コネクタ部11は、コンポーネント信号を入力するためのRGB入力端子、ビデオ入力端子、Sビデオ入力端子、USB入力端子、オーディオ入力端子を有している。
排気ユニット18は、冷却空気を強制排気する軸流ファン18aと、冷却空気を排気口8へ導くための排気ダクト18bと、を有する。
電源部6は、電源ブロックと光源駆動ブロックとを含んで2段に構成されており、電源ブロックは、電源ケーブルを通して、外部から供給された電力を光源駆動ブロックや制御基板12等に供給している。光源駆動ブロックは、光源部を構成する光源ランプに、電源ブロックから供給された電力を供給するものであり、光源ランプと電気的に接続されている。
これらの電源ブロックおよび光源駆動ブロックは、略平行に上下に並んで配置され、それぞれ筒状部材15によって覆われて保持されている。筒状部材15は、外装2の側面へ向いた側が開口しており、電源ブロックおよび光源駆動ブロックを保持すると共に、冷却空気を誘導するダクトとしての機能も有している。そして、これらの電源ブロックおよび光源駆動ブロックから制御基板12へ電気的ノイズが漏れることを防止するために、さらに、シールド板(シールド部材)20が電源部6を覆って設けられている。図3では、内部構成を詳細に示すために、シールド板20は、仮想線で描いてある。
そして、光学ユニット4は、排気ユニット18近傍にあり光源部を有するインテグレータ照明部41と、色分離部42と、リレー光学部43と、3枚の液晶パネル(不図示)を光学変調素子として有する光学変調部44と、を有し、光学変調部44が投射部3に接続されている。
以下では、この光学ユニット4について、詳細に説明する。図4は、光学ユニットの光学系を示す模式図である。インテグレータ照明部41は、光学変調部44を構成する3枚の液晶パネル441(赤、緑、青の色光毎にそれぞれ液晶パネル441R,441G,441Bとする)の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系であり、光源部411と、第1レンズアレイ412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換素子414と、重畳レンズ415とを備えている。
光源部411は、放射光源としての光源ランプ416と、リフレクタ417とを備え、光源ランプ416から射出された放射状の光線をリフレクタ417で反射して平行光線とし、この平行光線を外部へと射出する。光源ランプ416としては、この場合ハロゲンランプを採用している。なお、ハロゲンランプ以外に、メタルハライドランプや高圧水銀ランプ等も採用できる。リフレクタ417としては、放物面鏡を採用しているが、放物面鏡の代わりに、平行化凹レンズおよび楕円面鏡を組み合わせたものを採用してもよい。
第1レンズアレイ412は、光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源ランプ416から射出される光束を、複数の部分光束に分割している。各小レンズの輪郭形状は、液晶パネル441の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。例えば、液晶パネル441の画像形成領域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であるならば、各小レンズのアスペクト比も4:3に設定する。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415と共に、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を液晶パネル441上に結像させる機能を有する。
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413と重畳レンズ415との間に配置されると共に、第2レンズアレイ413と一体でユニット化されている。このような偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413からの光を1種類の偏光光に変換するものであり、これにより、光学変調部44での光の利用効率が高められている。
具体的に述べると、偏光変換素子414によって1種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ415によって最終的に光学変調部44の液晶パネル441上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル441を用いたプロジェクタ1では、1種類の偏光光しか利用できないため、他種類のランダムな偏光光を発する光源ランプ416からの光のほぼ半分が利用されない。このため、偏光変換素子414を用いることにより、光源ランプ416から射出された光束を全て1種類の偏光光に変換し、光学変調部44での光の利用効率を高めている。
色分離部42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備え、ダイクロイックミラー421,422によりインテグレータ照明部41から射出された複数の部分光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を有している。
リレー光学部43は、入射側レンズ431と、リレーレンズ433と、反射ミラー432,434とを備え、色分離部42で分離された色光である赤色光を液晶パネル441Rまで導く機能を有している。
この際、色分離部42のダイクロイックミラー421では、インテグレータ照明部41から射出された光束の赤色光成分と緑色光成分とが透過し、青色光成分が反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した青色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ418を通って、青色用の液晶パネル441Bに到達する。このフィールドレンズ418は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束をその中心軸に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル441G,441Rの光入射側に設けられたフィールドレンズ418も同様である。
また、ダイクロイックミラー421を透過した赤色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ418を通って、緑色用の液晶パネル441Gに到達する。一方、赤色光は、ダイクロイックミラー422を透過してリレー光学部43を通り、さらにフィールドレンズ418を通って、赤色光用の液晶パネル441Rに到達する。なお、赤色光にリレー光学部43が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の拡散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ418に伝えるためである。
光学変調部44は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、色分離部42で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板442と、各入射側偏光板442の後段に配置される液晶パネル441R,441G,441Bと、各液晶パネル441R,441G,441Bの後段に配置される射出側偏光板443と、色合成のための光学系であるクロスダイクロイックプリズム444とを備える。
液晶パネル441R,441G,441Bは、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものである。光学変調部44において、色分離部42で分離された各色光は、これら3枚の液晶パネル441R,441G,441B、入射側偏光板442、および射出側偏光板443によって、画像情報に応じて変調された光学像を形成する。
入射側偏光板442は、色分離部42で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイヤガラス等の基板に偏光膜が貼付されたものである。射出側偏光板443も、入射側偏光板442と略同様に構成され、液晶パネル441(441R,441G,441B)から射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。これらの入射側偏光板442および射出側偏光板443は、互いの偏光軸の方向が直交するように設定されている。
クロスダイクロイックプリズム444は、射出側偏光板443から射出され、色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成するものである。クロスダイクロイックプリズム444には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成される。クロスダイクロイックプリズム444で合成されたカラー画像は、投射部3の投射レンズ46によって拡大されて投射される。
以上説明したプロジェクタ1において、冷却が必要な発熱部は、光源ランプ416を有する光源部411および液晶パネル441を有する光学変調部44を含む光学ユニット4と、電源部6と、制御基板12の回路素子である。以下では、プロジェクタ1の発熱部を冷却するための冷却機構について説明する。図5は、冷却空気の流れを示す斜視図である。また、図6は、光学変調部を主に冷却する冷却空気流Aの詳細を示す斜視図である。なお、電源部6を主に冷却する冷却空気流Bは、図5に記してある。これらの冷却空気流A,Bは、シロッコファン16(16a,16b)および軸流ファン17によってそれぞれ導入される。以降において、冷却空気流A,Bと冷却空気とは同義に用い、区別した方が分かり易い場合に冷却空気流A,Bを用いている。
図5に示すように、光学変調部44を主に冷却する冷却空気流Aは、投射レンズ46と吸気口9aとの間に配置された2つのシロッコファン16a,16bによって、プロジェクタ1の外部から吸気口9aを介して導入される。シロッコファン16a,16bには、図6に示すように、冷却空気を導くための流路25,26がそれぞれ接続されている。
流路25は、シロッコファン16aにより導入された冷却空気を光学変調部44の下方まで導くものであり、緑色光用の液晶パネル441Gの下方に対応する位置には、矩形の送風口28が形成されている。また、流路26は、シロッコファン16bによって導入された冷却空気を光学変調部44の下方まで導くものであり、赤色光用および青色光用の液晶パネル441R,441Bの下方に対応する位置には、矩形の送風口29a,29bがそれぞれ形成されている。
従って、冷却空気流Aにおいて、シロッコファン16a,16bによって導入された冷却空気は、送風口28,29a,29bから上方へ向けて吹き出され、各液晶パネル441R,441G,441Bを冷却することに加えて、図6では図示していない入射側偏光板442および射出側偏光板443も冷却するように流れる。そして、液晶パネル441R,441G,441B等を冷却した冷却空気は、図5に示すように、上部外装2a(図1)の内面および制御基板12に沿って流れ、排気ユニット18の軸流ファン18aに吸い込まれる。この時、制御基板12に沿って流れる冷却空気は、制御基板12に設けられている回路素子などを冷却する。この場合、回路素子は、発熱部でもあるIC(Integrated Circuit)19(19a,19b)である。
また、電源部6を主に冷却する冷却空気流Bは、図5に示す投射レンズ46と電源部6との間に設けられた軸流ファン17によって、図2および図6に示す吸気口9bを介してプロジェクタ1の外部から導入される。軸流ファン17によって導入された冷却空気は、シールド板20の下面および筒状部材15に沿って、電源部6の電源ブロックおよび光源駆動ブロックを冷却しながら流れ、排気ユニット18の軸流ファン18aに吸い込まれる。この場合、冷却空気流Bの冷却空気は、軸流ファン18aに吸い込まれる前に、冷却空気流Aと共に、軸流ファン18aの直近に位置する光源部411を冷却する。
このように、プロジェクタ1において、吸気口9a,9bと、シロッコファン16a,16bと、軸流ファン17と、流路25,26と、送風口28,29a,29bと、により吸気部が構成され、軸流ファン18aと、排気ダクト18bと、排気口8と、により排気部が構成されている。これら吸気部と排気部とにより冷却装置が構成され、冷却空気が循環してプロジェクタ1の発熱部の冷却が行われる。
ここで、近年、プロジェクタ1の光源部411の高輝度化による発熱量の増加、およびそれに伴う液晶パネル441の高温化などに加え、高密度実装され高機能化したIC19の発熱量も増加する傾向にある。従って、IC19の冷却が、液晶パネル441等を冷却した冷却空気流Aによって、十分に行えない場合が生じている。同様に、光源部411の冷却についても、冷却効果をさらに高めることが必要になってきている。また、光源部411の高輝度化によって、紫外線等が制御基板12の方向へ漏洩した場合などには、IC19などの機能に与える影響が増加する傾向である。
これらに対応するため、図5に示すように、プロジェクタ1では、シールド板20へ、この場合2つのIC19aおよびIC19bをより効果的に冷却するためのIC冷却部(第一冷却部)30を冷却装置として付加し、さらに、IC19a,19bへ光が入射することを防ぐための遮蔽部40と、光源部411をより効果的に冷却するための光源冷却板(第二冷却部)21と、を設けている。以下では、これらIC冷却部30、遮蔽部40および光源冷却板21について説明する。
図7は、シールド板の外観を示す斜視図、また、図8は、シールド板による冷却風の流れを示す模式図である。図7に示すように、シールド板20は、IC冷却部30として、IC19aを冷却するためのIC冷却板310(310a,310b)と、IC19bを冷却するためのIC冷却板320(320a,320b)とを有している。また、シールド板20は、遮蔽部40として、IC19aへ光が入射するのを防止するための遮蔽板410と、IC19bへ光Lが入射するのを防止するための遮蔽板420とを有している。さらに、シールド板20は、光源部411近傍の端部に光源冷却板21を有している。このシールド板20は、図8に示すように、筒状部材15と制御基板12との間に設けられている。
また、図8には、電源部6を冷却する冷却空気流Bが示されている。冷却空気流Bは、軸流ファン17から供給され、冷却空気流B1,B2が電源部6を冷却する。電源部6は、既述したように、筒状部材15によって覆われており、電源部6と筒状部材15との間を冷却空気流B1,B2として示す冷却空気が流れることにより、電源部6が冷却される。軸流ファン17から供給される冷却空気流Bは、筒状部材15とシールド板20との間へも冷却空気流B3,B4,B5として供給されるが、これらの詳細は、後述する。
同じく図8に示すように、IC冷却板310およびIC冷却板320は、IC19aおよびIC19bのそれぞれの位置に対して、冷却空気流Bの上流側に設けられ、遮蔽板410および遮蔽板420は、IC19aおよびIC19bのそれぞれの位置に対して、光源部411の側に設けられている。さらに、光源冷却板21は、シールド板20の光源部411近傍の端部に設けられている板状部であって、シールド板20に沿って流れた冷却空気流B3が、光源部411へ冷却空気流B5のように方向を変えて流入するように、光源部411の方向へシールド板20の一部を折り曲げたものである。
ここで、IC冷却部30の形成について説明する。IC冷却部30のIC冷却板310は、四角形状(図7)をなす誘導板310aと、開口部310bとを有している。誘導板310aは、四角形状の3辺をシールド板20から切り出し、残る1辺を基準に折り曲げて立設したものであり、開口部310bは、誘導板310aが切り出されて立設された後にシールド板20に残った貫通孔である。誘導板310aの折り曲げ角度を調節すれば、IC19a,19bにとって最適な冷却位置へ、冷却空気を供給することが可能である。IC冷却板320の誘導板320aおよび開口部320bも同様に形成されている。
また、遮蔽板410および遮蔽板420も、誘導板310a,320aと同様に形成されている。但し、遮蔽板410,420の形成によって生じる開口孔は、遮蔽板410,420より光源部411の側に設けられていて、開口孔から光Lが入射したとしても、遮蔽板410,420によって遮蔽することが可能である構成になっている。
そして、筒状部材15とシールド板20との間を流れる冷却空気流Bである冷却空気は、誘導板310a,320aによって、シールド板20の開口部310b、320bの方向へ誘導される冷却空気流B4と、そのままシールド板20に沿って流れる冷却空気流B3と、に分かれる。開口部310b、320bへ誘導された冷却空気流B4は、シールド板20を貫通して、IC19a,19bへ流入する。冷却空気流B4は、液晶パネル441の冷却後シールド板20に沿って流れてくる冷却空気流Aの一部である冷却空気とは異なり、軸流ファン17から供給された冷たい冷却空気であるため、冷却空気流Aのみによる冷却に比べ、IC19a,19bをより確実に冷却することが可能である。
一方、冷却空気流B3は、筒状部材15とシールド板20との間を流れて、シールド板20の端部に達する。この端部は、光源部411の上面側に位置しており、冷却空気流B3は、シールド板20の光源冷却板21によって、光源部411の内部への冷却空気導入口(不図示)へ向けて誘導され、冷却空気流B5のように光源部411へ流れる。これにより、IC19a,19bの冷却と同じように、光源部411をより確実に冷却することが可能である。なお、シールド板20に光源冷却板21が無ければ、冷却空気流B5は、光源部411の上面を通って排気ユニット18へ排気されるため、光源部411の内部の冷却には、直接的にほとんど寄与しない。従って、光源冷却板21をシールド板20に付加することによって、冷却空気流Bは、IC19a,19b等の冷却の他に、さらに、光源部411の冷却に有効活用される。
以下、実施形態の効果をまとめて記載する。
プロジェクタ1が備えるシールド板20は、IC冷却部30と光源冷却板21とを有することにより、電源部6から発生する電気的ノイズの漏洩を防ぐ従来の機能に加え、IC19および光源部411をより効果的に冷却する機能を有する。IC19が高機能化して発熱量が増加しても、IC冷却部30により誘導された冷却空気によって、IC19が効果的に冷却され、高温状態となって機能を損なうことなどを回避することが可能である。また、遮蔽部40は、光源部411からの光が漏洩した場合などにおいて、光が回路素子へ入射することを防ぐことにより、光源部411からの光の影響を抑制でき、プロジェクタ1は、安定した性能を維持することが可能である。よってプロジェクタ1の長寿命化を図ることができる。また、プロジェクタ1の高輝度化およびICの高機能化による発熱増に対し、容易に対応することが可能である。
また、IC冷却部30は、シールド板20を部分的に切り出して立設した誘導板310a,320aと、開口部310b,320bと、を有する簡単な構成であり、同じく、光源冷却板21は、シールド板20を部分的に光源部411方向へ折り曲げた簡単な構成であるため、プロジェクタ1の大型化、製造工数増、コスト高などの影響を抑制しつつ、必要な冷却効果を得ることが可能である。
さらに、遮蔽部40は、IC冷却部30と同構成の簡単な構成であり、プロジェクタ1の大型化、製造工数増、コスト高などの影響を抑制しつつ、IC19への光Lの入射を遮断することが可能である。
また、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、次に挙げる変形例のような形態であっても、実施形態と同様な効果が得られる。
IC冷却部30の誘導板310a,320aは、シールド板20から切り出して、曲げて、立設した一体構成のものに限定されず、別途作成した誘導板をシールド板20へ接合した構成であっても良い。同様に、光源冷却板21および遮蔽部40についても、別途作成してシールド板20へ接合した構成であっても良い。この構成では、遮蔽部40における貫通孔は不要である。これにより、シールド板20が曲げ加工し難い材質であっても、実施形態と同形状に加工可能であり、同様な効果が得られる。
IC冷却部30が冷却する対象は、IC19に限定されるものではなく、制御基板12に実装される他の部品に対しての冷却にも応用することが可能である。
制御基板12およびシールド板20は、電源部6の上面側に設けられているが、電源部6の下面側、前部外装2c側、背面側のいずれかに設ける構成であっても良い。制御基板12、光学ユニット4および排気ユニット18等の配置に対応して、最適な配置とすることが可能である。
光源部411の冷却は、排気ユニット18に吸引される冷却空気流A,Bによって行う構成ではなく、光源部411の冷却専用ファンによって、冷却空気を供給する構成であっても良い。光源冷却板21の冷却効果と相まって、光源部411をより効果的に冷却することが可能である。
遮蔽部40は、IC19に対して光源部411の側にだけ設けられているが、IC19を囲むように設けられていても良い。外装2を取り外した場合に入射する不測の光から回路素子を保護することが可能である。
プロジェクタ1は、光学変調部44において、液晶パネル441を3つ備える三板式のプロジェクタで構成していたが、これに限らず、液晶パネルを1つ備える単板式のプロジェクタで構成しても良い。また、液晶パネルを2つ備えるプロジェクタや、液晶パネルを4つ以上備えるプロジェクタとして構成しても良い。また、光入射面と光射出面とが異なる透過型の液晶パネル441を用いているが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いても良い。さらに、光学変調素子として液晶パネル441を用いることに限定せず、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外の光変調素子を用いても良い。
本発明のプロジェクタを前面上方から見た外観を示す斜視図。 プロジェクタを背面下方から見た外観を示す斜視図。 プロジェクタの内部の構成を示す斜視図。 光学ユニットの光学系を示す模式図。 冷却空気の流れを示す斜視図。 光学変調部を冷却する冷却空気流Aの詳細を示す斜視図。 シールド板の外観を示す斜視図。 シールド板による冷却風の流れを示す模式図。
符号の説明
1…プロジェクタ、2…外装、3…投射部、4…光学ユニット、6…電源部、8…排気口、9…吸気口、12…制御基板、15…筒状部材、16…シロッコファン、17…軸流ファン、18…排気ユニット、19…IC、20…シールド部材としてのシールド板、21…第二冷却部としての光源冷却板、30…第一冷却部としてのIC冷却部、40…遮蔽部、41…インテグレータ照明部、42…色分離部、43…リレー光学部、44…光学変調部、310a,320a…誘導板、310b,320b…開口部、A,B…冷却空気流。

Claims (5)

  1. 光源部から射出された光束を画像信号に応じて変調して投射するプロジェクタであって、
    回路素子を搭載した制御基板と、
    前記制御基板を電気的ノイズから保護するシールド部材と、
    発熱部を冷却する冷却空気を供給する冷却機構部と、を備え、
    前記シールド部材は、前記冷却空気を前記回路素子へ誘導する第一冷却部と、
    前記光束が前記回路素子へ入射しないように遮蔽する遮蔽部と、を有することを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記第一冷却部は、前記冷却空気の流路に対して前記回路素子より上流側に設けられ、
    前記冷却空気を貫通させる開口部と、
    前記冷却空気の流れを前記開口部を介して前記回路素子へ誘導する誘導板と、を有することを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
    前記誘導板は、前記シールド部材を部分的に切断し非切断部を折り曲げて立設されており、前記開口部は、前記誘導板の立設によって形成される貫通孔であることを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、
    前記遮蔽部は、少なくとも前記回路素子に対して前記光源部側に立設されていることを特徴とするプロジェクタ。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、
    前記シールド部材は、前記冷却空気を前記光源部へ誘導する第二冷却部をさらに有することを特徴とするプロジェクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010262151A (ja) * 2009-05-08 2010-11-18 Seiko Epson Corp プロジェクター
JP2014219493A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター

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