JP4946859B2 - 印字テープ及びテープカセット - Google Patents

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Description

本発明は、印字テープ及びテープカセットに関し、詳細には、カバーフィルムと基材フィルムとが剥がれ難い印字テープ、及び当該印字テープを備えたテープカセットに関する。
従来、印字面をカバーフィルムと基材フィルムとで挟み込み、印字面を保護するラミネートタイプの印字テープが知られている。このような印字テープにおいては、カバーフィルムを透かした状態で印字された文字等を認識することが可能なように、カバーフィルム、及びカバーフィルムと基材フィルムとを接着する粘着剤は、透明度の高い材料が使用されている。一般的に、カバーフィルムとしてポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、粘着剤としてアクリル系粘着剤が用いられている。この印字テープが湾曲した被着体に貼付された場合、貼付により湾曲されたカバーフィルムに湾曲方向と反発する力が働き、基材フィルムからカバーフィルムが剥がれてしまう。
また、耐熱性と耐薬品性に優れたラミネートタイプの粘着テープとして、基材フィルム及びカバーフィルムとしてポリオレフィン系樹脂又はポリ塩化ビニル系樹脂、粘着剤としてブチル系、アクリル系、シリコンゴム系、ビニルエーテル系、ポリエステル系等の粘着剤を使用した粘着テープが提案されている(例えば、特許文献1参照)。そして、特許文献1では、基材フィルムとカバーフィルムとを接着する粘着剤として特にポリエステル系の粘着剤を使用し、加熱圧着することで基材フィルムとカバーフィルムとが良好に接着されることが記載されている。
特開2006−152201号公報
しかしながら上記粘着テープでは、基材フィルムとカバーフィルムとを上記の粘着剤を介して粘着させて粘着テープを作成する場合に、上記の粘着剤は粘着剤としては粘着力が弱いので圧着だけでは接着に至らず、加熱圧着による接着工程を要する。従って、ラベルプリンタ等により上記粘着テープに印字する場合には、ラベルプリンタ内に加熱圧着機構を新たに搭載する必要があるという問題点があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、湾曲した被着体に貼付されてもカバーフィルムが基材フィルムから剥がれることがなく、加熱圧着を要せずカバーフィルムと基材フィルムとを良好に接着できる印字テープ、及び、当該印字テープを収容したテープカセットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明の印字テープは、ポリエステル系樹脂からなるカバーフィルム層と、基材フィルム層と、前記カバーフィルム層と前記基材フィルム層とを接着するための粘着剤層であって、−40℃以下のガラス転移点を有する、架橋したポリエステル系樹脂からなる粘着剤層である第一粘着剤層と、前記基材フィルム層における前記第一粘着剤層と接した面の反対側の面に塗着された第二粘着剤層とを積層したことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明の印字テープは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記カバーフィルム層は、ポリエチレンテレフタレートにより構成されていることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明の印字テープは、請求項1または2に記載の発明の構成に加え、前記第二粘着剤層に剥離紙が貼付されていることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明のテープカセットでは、請求項1乃至3のいずれかに記載の印字テープを繰出し可能に収容したことを特徴とする。
請求項1に係る発明の印字テープでは、ポリエステル系樹脂からなるカバーフィルム層と基材フィルム層とを接着するための第一粘着剤層の材料として、−40℃以下のガラス転移点を有する、架橋したポリエステル系樹脂を用いている。このことにより、カバーフィルム層と第一粘着剤層との粘着性を強くすることができるため、カバーフィルムが基材フィルム層から剥がれ難い印字テープを作成することが可能となる。
また、請求項2に係る発明の印字テープは、請求項1に記載の発明の効果に加え、カバーフィルム層の材料としてポリエチレンテレフタレートを使用することが可能である。このことにより、カバーフィルム層と第一粘着剤層との粘着性を強くすることができるため、カバーフィルムが基材フィルム層から剥がれ難い印字テープを作成することが可能となる。
また、請求項3に係る発明の印字テープには、第二粘着剤層に剥離紙が貼付されている。従って、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、印字された印字テープ68を使用する場合に、不用意に被着体以外の場所に接着してしまうことを防止することができる。
また、請求項4に係る発明のテープカセットは、請求項1乃至3のいずれかに記載の印字テープを繰出し可能に収容している。従って、ラベルプリンタにより請求項1乃至3のいずれかに記載の印字テープに対する印字が容易に可能となる。
以下、本発明の実施の形態であるテープカセット51について、図面を参照して説明する。このテープカセット51は、テーププリンタ(図示外)に装着されるものであり、本実施形態の要部である印字テープを構成するカバーフィルム69(図1参照)と、基材シート70とを収納している。図1は、テープカセット51の内部構成図であり、図2は、印字テープ68の断面図である。
はじめに、図1を参照して、テープカセット51の内部構成について説明する。テープカセット51は、箱形状を有し、下部筺体40と、上蓋(図示外)とから構成されており、テーププリンタ(図示外)に装着されて使用される。図1は、テープカセット51の上蓋(図示外)を取り去った状態における、下部筺体40の内部の構成を示している。なお、以下の説明においては、図1における下側を下部筺体40の後方、上側を下部筺体40の前方とする。
図1に示すように、下部筺体40内の後方左側には、基材シート70が、剥離紙74(図2参照)側を外側に向けて基材シートスプール61に巻回された状態で配置されている。この基材シートスプール61は、支持孔62を介して回動可能な状態となっている。また、下部筺体40内の後方右側には、カバーフィルム69が巻回されたカバーフィルムスプール52が、支持孔65を介して回動可能に配置されている。また、下部筺体40内の略中央には、インクリボン54がリボンスプール53に巻回された状態で配置されている。そして、サーマルヘッド(図示外)によりインクリボン54からカバーフィルム69上に顔料を転写させ、文字、記号及び図形等を形成させるために、リボンスプール53からインクリボン54が引き出されている。そして、リボンスプール53からインクリボン54を引き出すとともに、サーマルヘッド(図示外)により加熱され使用された後の使用済みインクリボン54を巻き取るリボン巻き取りスプール55が、リボンスプール53の左側に配置されている。また、テープカセット51がテーププリンタに装着された状態でサーマルヘッド(図示外)が挿入されるヘッド穴64が、リボン巻き取りスプール55の前方に配置されている。また、その左側に、使用済みインクリボン54をリボン巻き取りスプール55へと導くためのリボンローラ63が配置されている。
また、下部筺体40内の前方左側には、カバーフィルム69と基材シート70とを圧着するとともに、走行方向に引き出すためのテープ送りローラ56a、56bが、カバーフィルム69と基材シート70とを挟み込んだ状態で配置されている。そして、印字されたカバーフィルム69と基材シート70とがテープ送りローラ56a、56bにより挟まれて接着され一体となり、印字テープ68が成形される。また、印字テープ68をテープカセット51から送出するテープ排出口57が、テープ送りローラ56a、56bの移送方向下流側に設けられている。また、テープ送りローラ56a、56bの移送方向上流側には、カバーフィルム69に対してヘッド穴64の反対側に、サーマルヘッド(図示外)による加熱時にカバーフィルム69を支持する支持ローラ58が配置されている。さらに、下部筺体40内の前方右側には、カバーフィルムスプール52から送り出されたカバーフィルム69をテープ送りローラ56a、56b及びテープ排出口57へと搬送するためにその送出方向を調整する送出ローラ59が配置されている。
次に、本実施の形態における要部である、印字テープ68の断面構成について、図2を参照して説明する。印字テープ68は、カバーフィルム69と、基材シート70とからなる。また、基材シート70は、基材フィルム72と、剥離紙74と、カバーフィルム69と基材フィルム72とを粘着するための第一粘着剤71と、基材フィルム72と剥離紙74とを粘着するための第二粘着剤73とから構成されている。具体的には、図2に示すように、カバーフィルム69の下面に第一粘着剤71からなる粘着剤層が設けられ、さらにその下面に基材フィルム72が設けられ、さらにその下面に第二粘着剤73からなる粘着剤層が設けられ、さらにその下面に剥離紙74が設けられている。
カバーフィルム69について説明する。カバーフィルム69における第一粘着剤71と接する面には、インクリボン54(図1参照)の顔料がサーマルヘッド(図示外)による加熱により熱転写される。そして、その表面に文字、記号、図形等が形成される。その後、第一粘着剤71を介して基材フィルム72と接着されることにより、印字された顔料が保護される。カバーフィルム69の材料として、ポリエステル系樹脂が使用される。そしてより好ましくは、ポリエステル系樹脂の一種であるポリエチレンテレフタレートが使用される。
次に、第一粘着剤71について説明する。第一粘着剤71は、印字がされたカバーフィルム69と基材フィルム72とを粘着させるために用いられる。第一粘着剤71の材料として、−40℃以下のガラス転移点を有するポリエステル系樹脂が使用される。このポリエステル系樹脂は、イソシアネートやメラミン、エポキシ樹脂により架橋した状態で使用される。
カバーフィルム69と同じポリエステル系樹脂を第一粘着剤71として使用することにより、カバーフィルム69と第一粘着剤71との親和性を良好にして第一粘着剤71の粘着性を強くしている。また、第一粘着剤71として使用するポリエステル系樹脂のガラス転移点は、一般的なホットメルトタイプのポリエステル系の接着剤と比較して低い−40℃である。
次に、基材フィルム72について説明する。基材フィルム72は、印字テープ68自体に剛性及び耐久性を持たせ、印字テープとしての使用利便性を向上させるために用いられている。
次に、第二粘着剤73について説明する。第二粘着剤73は、印字テープ68を被着体に接着させるために塗着されており、基材フィルム72における第一粘着剤71と接した面の反対側の面に塗着されている。第二粘着剤73の材料として、アクリル系樹脂、天然ゴム系樹脂、合成ゴム系樹脂、ウレタン系樹脂、シリコン系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、エステル系樹脂等による粘着剤が使用される。
次に、剥離紙74について説明する。剥離紙74は、基材シート70をテープカセットの基材シートスプール61に巻回して収納した場合に、基材シート70同士が接着してしまうことを防止するとともに、第二粘着剤73の乾燥を防止するために、第二粘着剤73に貼付されている。さらに、剥離紙74は、印字された印字テープ68を使用する場合に、不用意に被着体以外の場所に接着してしまうことを防止する効果を有している。
次に、以下の実施例によって本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例>
本発明の印字テープ68(図2参照)の製法、当該製法により作成した印字テープ68を使用した試験方法及びその試験結果について説明する。
印字テープ68の製法について説明する。はじめに、第一粘着剤71を作製した。第一粘着剤71を構成するポリエステル系樹脂として、ユニチカ(株)製「エリーテル(登録商標)UE3400」(ガラス転移点:−20℃)(以下「粘着材料1」という。)と、日本合成化学工業(株)製「ポリエスター(登録商標)XI−0002」(ガラス転移点:−40℃)(以下「粘着材料2」という。)と、日本合成化学工業(株)製「ポリエスター(登録商標)XI−1001」(ガラス転移点:−50℃)(以下「粘着材料3」という。)とを使用した。また、第一粘着剤71を構成するアクリル系粘着剤として、日本合成化学工業(株)製「コーポニール(登録商標)8708」(以下「粘着材料4」という。)を使用した。そして、粘着材料1〜粘着材料4の各々について、固形分濃度40%となるように酢酸エチルにより希釈し、希釈溶剤を調整した。
次いで、希釈した粘着材料1〜粘着材料4の各々を架橋させるために、架橋剤を添加した。架橋剤として、日本ポリウレタン工業(株)製「コロネート(登録商標)L55E」を使用した。そして以下に示す配合にて、希釈した粘着材料1〜粘着材料4に対して架橋剤を添加した。
−希釈した粘着材料1:粘着材料1の固形分に対して3.0重量部の架橋剤を添加
−希釈した粘着材料2:粘着材料2の固形分に対して3.0重量部の架橋剤を添加
−希釈した粘着材料3:粘着材料3の固形分に対して3.0重量部の架橋剤を添加
−希釈した粘着材料4:粘着材料4の固形分に対して3.0重量部の架橋剤を添加
以上により得られた粘着剤を、第一粘着剤71として使用した。以下、「粘着材料1」より得られた粘着剤を「粘着剤1」、「粘着材料2」より得られた粘着剤を「粘着剤2」、「粘着材料3」より得られた粘着剤を「粘着剤3」、「粘着材料4」より得られた粘着剤を「粘着剤4」と呼ぶ。
次に、基材フィルム72に第一粘着剤71及び第二粘着剤73を塗工し、第二粘着剤73に剥離紙74を貼付することにより、印字テープ68における基材シート70を作製した。基材フィルム72として、12μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルム(以下「基材PETフィルム」という。)を使用し、第一粘着剤71として、上記により得られた粘着剤1〜粘着剤4を使用した。また第二粘着剤73として、粘着材料4を使用した。また剥離紙74として、両面シリコン加工がなされた剥離紙を使用した。
まず、基材PETフィルム(基材フィルム72)の片側面に、乾燥後の厚みが25μmとなるように、粘着材料4(第二粘着剤73)を塗工した。塗工はバーコート法により行った。そして100℃において1分間放置して乾燥させた。次いで、基材PETフィルムに塗工した粘着材料4に、剥離紙(剥離紙74)を貼り合わせた。次いで、基材PETフィルム(基材フィルム72)における粘着材料4(第二粘着剤73)が塗工されている面と反対側の面に、乾燥後の厚みが25μmとなるように、粘着剤1〜粘着剤4(第一粘着剤71)を塗工した。塗工はバーコート法により行った。以上より、印字テープ68における基材シート70(第一粘着剤71(粘着剤1〜粘着剤4)、基材フィルム72(基材PETフィルム)、第二粘着剤73(粘着材料4)、剥離紙74(剥離紙))を得た。
次に、上記にて得られた基材シート70にカバーフィルム69を貼付し、印字テープ68を作製した。カバーフィルム69として、38μm厚のラミネート用ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下「ラミネートPETフィルム」という。)を使用した。
上記にて得られた基材シート70を幅12mmに切断してテープ状にし、ブラザー製ラベルプリンタ「P−touch(登録商標)」用テープカセット「TZ−131」(商品名)における基材シートと入れ替えて収容した。そして、作成した基材シート70が収容されたテープカセットを「P−touch(登録商標)」に装着し、「P−touch(登録商標)」のテープ送り機能を利用して、ラミネートPETフィルムを貼り合わせた。以上より、印字テープ68(カバーフィルム69(ラミネートPETフィルム)、第一粘着剤71(粘着剤1〜粘着剤4)、基材フィルム72(基材PETフィルム)、第二粘着剤73(粘着材料4)、剥離紙74(剥離紙))を得た。
次に、上記にて得られた印字テープ68を使用した試験の方法について説明する。はじめに、得られた印字テープ68(幅12mm)を長さ35mmにカットした。次いで、カットした印字テープ68を、ステンレス製の直径5mmの丸棒に外周に沿って巻きつけるように貼り合わせた。貼付方向は、丸棒の長さ方向と印字テープ68の長さ方向とが直交する方向とした。次いで、テープを貼り付けた丸棒を20℃にて7日間放置した。そしてこの状態で、丸棒からのカバーフィルム69(ラミネートPETフィルム)の剥がれ具合を、使用した粘着剤毎に比較することにより評価した。
次に試験結果について説明する。粘着剤1〜粘着剤4のそれぞれを使用した場合における丸棒からの剥がれ具合について、以下に示す。
−粘着剤1(ポリエステル系樹脂、ガラス転移点:−20℃)使用:16mmの剥がれ
−粘着剤2(ポリエステル系樹脂、ガラス転移点:−40℃)使用:剥がれなし
−粘着剤3(ポリエステル系樹脂、ガラス転移点:−50℃)使用:剥がれなし
−粘着剤4(アクリル系樹脂)使用:10mmの剥がれ
以上の結果、第一粘着剤71としてアクリル系樹脂(粘着剤4)を使用した場合に10mmの剥がれが観察されたのに対して、ポリエステル系樹脂(粘着剤2、粘着剤3)を使用した場合に剥がれが観察されなかったことから、第一粘着剤71としてポリエステル系樹脂を使用した場合の方がアクリル系樹脂を使用した場合に比べてカバーフィルム69と基材フィルム72とが強力に粘着していることがわかった。このことから、第一粘着剤71としてポリエステル系樹脂を使用することにより、ポリエステル系樹脂からなるカバーフィルム69に対する第一粘着剤71の親和性を良好とすることができ、第一粘着剤71の粘着性を強くすることが可能であることが明らかとなった。
また、第一粘着剤71としてガラス転移点が−20℃である粘着剤1を使用した場合に、16mmの剥がれが観察されたのに対して、ガラス転移点が−40℃である粘着剤2、及び、ガラス転移点が−50℃である粘着剤3を使用した場合に、剥がれが観察されなかったことから、ガラス転移点が−40℃以下であるポリエステル系樹脂を使用した場合に、カバーフィルム69と基材フィルム72とが強力に粘着していることがわかった。このことから、ガラス転移点が−40℃以下であるポリエステル系樹脂を架橋させて第一粘着剤71として使用することにより、強い粘着性が得られることが明らかとなった。
以上説明したように、ポリエステル系樹脂からなるカバーフィルム69と、−40℃以下のガラス転移点を有する、架橋したポリエステル系樹脂からなる第一粘着剤71とを使用することにより、カバーフィルム69と基材フィルム72とを強く粘着させることができる。従って、平坦ではない被着体に貼付した場合でもカバーフィルム69が基材フィルム72から剥がれることがない印字テープ68を作製することが可能となる。
なお、図2に示す印字テープ68の断面図における、カバーフィルム69により形成される層が、本発明の「カバーフィルム層」に相当し、基材フィルム72により形成される層が、本発明の「基材フィルム層」に相当し、第一粘着剤71により形成される層が、本発明の「第一粘着剤層」に相当し、第二粘着剤73により形成される層が、本発明の「第二粘着剤層」に相当する。
本実施の形態に係るラミネートタイプの印字テープにおいては、カバーフィルムに熱転写によって印字を行っているが、基材に熱転写によって印字を行うように構成してもよい。その場合、例えば、カセットの中には、カバーフィルムと第一粘着剤層とからなるテープの小巻と、基材フィルムと第二粘着剤層と剥離紙とからなるテープの小巻と、インクリボンの小巻とが格納されているように構成してもよい。
テープカセット51の内部構成図である。 印字テープ68の断面図である。
符号の説明
51 テープカセット
68 印字テープ
69 カバーフィルム
70 基材シート
71 第一粘着剤
72 基材フィルム
73 第二粘着剤
74 剥離紙

Claims (4)

  1. ポリエステル系樹脂からなるカバーフィルム層と、基材フィルム層と、
    前記カバーフィルム層と前記基材フィルム層とを接着するための粘着剤層であって、−40℃以下のガラス転移点を有する、架橋したポリエステル系樹脂からなる粘着剤層である第一粘着剤層と、
    前記基材フィルム層における前記第一粘着剤層と接した面の反対側の面に塗着された第二粘着剤層とを積層したことを特徴とする印字テープ。
  2. 前記カバーフィルム層は、ポリエチレンテレフタレートにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の印字テープ。
  3. 前記第二粘着剤層に剥離紙が貼付されていることを特徴とする請求項1または2に記載の印字テープ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の印字テープを繰出し可能に収容したことを特徴とするテープカセット。
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