JP4946830B2 - カートリッジケースおよび情報記録媒体 - Google Patents

カートリッジケースおよび情報記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP4946830B2
JP4946830B2 JP2007307321A JP2007307321A JP4946830B2 JP 4946830 B2 JP4946830 B2 JP 4946830B2 JP 2007307321 A JP2007307321 A JP 2007307321A JP 2007307321 A JP2007307321 A JP 2007307321A JP 4946830 B2 JP4946830 B2 JP 4946830B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holder
case
security tag
cartridge case
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007307321A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009129531A (ja
Inventor
孝輝 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2007307321A priority Critical patent/JP4946830B2/ja
Publication of JP2009129531A publication Critical patent/JP2009129531A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4946830B2 publication Critical patent/JP4946830B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
  • Burglar Alarm Systems (AREA)

Description

本発明は、ケース本体内にテープリールおよびセキュリティタグが配設されたカートリッジケース、およびそのカートリッジケースを備えた情報記録媒体に関するものである。
コンピュータシステムに記録されている大量のデータをバックアップするための情報記録媒体として、1リールタイプの情報記録媒体が知られている。この場合、例えば保管場所からの情報記録媒体の不正持ち出しを規制してデータの外部流出を防止する手段として、セキュリティタグがケース本体内に配設された情報記録媒体(例えば、特許第3605106号公報に開示されたテープカートリッジ)が知られている。この種の情報記録媒体では、一般的に、テープリールが収容される収容部を区画するケース本体内の区画板とケース本体の側板との間のスペース、つまりケース本体内における隅部のスペースにセキュリティタグが配設されている。この場合、セキュリティタグは、保管場所の出入り口等に配置されたゲートから発信される電波を受信して共振し、所定周波数の電波を発信する機能を有している。このため、このセキュリティタグが配設された情報記録媒体では、情報記録媒体がゲートを通過したか否か、つまり、情報記録媒体が保管場所の外部に持ち出されたか否かを特定することが可能となっている。
特許第3605106号公報(第3頁、第2図)
ところが、従来の情報記録媒体には、以下の問題点がある。すなわち、この種の情報記録媒体では、がたつきによるセキュリティタグの損傷等を防止するために、一般的に、接着剤や粘着テープを用いてセキュリティタグをケース本体内の内面に貼付することで固定している。しかしながら、例えばコイルとコンデンサとで構成されたセキュリティタグをこの方法で固定する際には、接着面として利用できる平面部分が比較的少ないため、セキュリティタグを確実に固定するのが困難であるという問題点が存在する。また、この方法では、情報記録媒体を長期間保管する間に接着剤や粘着テープが経年劣化してセキュリティタグがケース本体の内面から剥がれて、がたつきが生じるおそれがある。この場合、ホルダーにセキュリティタグを取り付けて、そのホルダーをケース本体にねじ止めすることでセキュリティタグを固定する方法も考えられる。しかしながら、この方法では、セキュリティタグを確実に固定することは可能なものの、ねじ止めの工程が追加される分、生産効率の向上がやや困難となるという課題が生じる。
本発明は、かかる問題点を解決すべくなされたものであり、生産効率を向上しつつセキュリティタグを確実に固定し得るカートリッジケースおよび情報記録媒体を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく本発明に係るカートリッジケースは、互いに嵌合可能な下ケースおよび上ケースを有して当該両ケースの嵌合状態において略扁平立方体を形成するケース本体と、当該ケース本体内に形成された区画板によって区画された収容部に回転可能に収容されたテープリールと、前記ケース本体の底板、天板、側板および前記区画板によって囲まれた当該ケース本体内におけるいずれかの隅部の所定領域に配設されたセキュリティタグとを備えたカートリッジケースであって、前記セキュリティタグは、巻線が巻回された円筒状のコイル部と、当該コイル部の前記巻線の両端にリード端子が並列接続されたコンデンサとを備えて構成されると共に、前記底板、前記天板、前記側板および前記区画板に当接して移動が規制されるホルダーに取り付けられた状態で前記所定領域に配設され、前記ホルダーは、湾曲形成された胴部および当該胴部の両端部に配設された壁部によって略半円筒状に形成されて開口部から嵌め込まれた前記コイル部を保持するホルダー本体と、前記コンデンサの前記リード端子をワンタッチで嵌め込み可能でかつ嵌め込まれた当該リード端子を保持する一対の保持部とを備えて構成されている。
この場合、前記底板および前記天板の少なくとも一方に立設されて前記所定領域に突出する柱状突起部を備えて前記ケース本体を構成し、前記柱状突起部に当接させた状態で前記所定領域に前記ホルダーを配設することができる。
また、前記ホルダー本体から突出するように当該ホルダー本体の外周面に立設された第1保持片と、当該第1保持片から所定間隔離間するように前記外周面に立設されると共に当該第1保持片に向けて突出する爪部が先端部に形成された第2保持片とを備えて前記各保持部をそれぞれ構成することができる。
さらに、前記ホルダーの前記両壁部の少なくとも一方にスリットを形成した構成を採用することができる。
また、前記胴部の前記端部における前記開口部近傍の内周面に当該ホルダー本体の内側に突出するリブを形成した構成を採用することができる。
また、本発明に係る情報記録媒体は、上記のカートリッジケースと、前記テープリールに巻回された磁気テープとを備えている。
本発明に係るカートリッジケースおよび情報記録媒体によれば、セキュリティタグをホルダーに取り付けた状態でケース本体の所定領域に配設したことにより、ホルダーをケース本体の底板、天板、側板および区画板に当接させることで、セキュリティタグをホルダーと共にケース本体に固定することができる。このため、このカートリッジケースおよび情報記録媒体によれば、接着剤や粘着テープを用いる従来の固定方法とは異なり、接着面として利用できる平面部分が少ないセキュリティタグであっても、そのセキュリティタグをケース本体に確実に固定することができる。また、このカートリッジケースおよび情報記録媒体によれば、接着剤や粘着テープを用いることなくホルダーを用いてセキュリティタグを固定するため、接着剤や粘着テープの経年劣化によってセキュリティタグがケース本体から剥がれるおそれのある従来の固定方法とは異なり、セキュリティタグが確実に固定された状態を長期間に亘って維持することができる。さらに、このカートリッジケースおよび情報記録媒体によれば、ねじ止めの工程が不要なため、ねじ止めによってホルダーをケース本体に固定する方法と比較して、短時間でしかも容易に固定することができる結果、生産効率を十分に向上させることができる。また、本発明に係るカートリッジケースおよび情報記録媒体によれば、略半円筒状に形成されてセキュリティタグのコイル部を保持するホルダー本体と、セキュリティタグにおけるコンデンサのリード端子をワンタッチで嵌め込み保持する一対の保持部とを備えてホルダーを構成したことにより、コイル部とコンデンサとを確実かつ短時間で、しかも容易にホルダー取り付けることができる。したがって、このカートリッジケースおよび情報記録媒体によれば、生産効率を一層向上させつつセキュリティタグをより確実に固定することができる。
また、本発明に係るカートリッジケースおよび情報記録媒体によれば、ホルダーを、ケース本体の柱状突起部に当接させた状態で所定領域に配設したことにより、ホルダーおよびセキュリティタグをより確実に固定してセキュリティタグの移動を確実に防止することができる。
さらに、本発明に係るカートリッジケースおよび情報記録媒体によれば、ホルダー本体から突出するようにホルダー本体の外周面に立設された第1保持片と、第1保持片から所定間隔離間するようにホルダー本体の外周面に立設されて第1保持片に向けて突出する爪部が先端部に形成された第2保持片とを備えて保持部を構成したことにより、比較的簡易な構成でありながら、ワンタッチでのリード端子の嵌め込み、および嵌め込んだリード端子の確実な保持を実現することができる。
また、本発明に係るカートリッジケースおよび情報記録媒体によれば、ホルダーの両壁部の少なくとも一方にスリットを形成したことにより、コイル部をホルダー本体に嵌め込む際に、ホルダー本体が弾性変形して開口部が広がる結果、ホルダー本体に対するコイル部の嵌め込み作業を確実でしかも容易に行うことができる。
また、本発明に係るカートリッジケースおよび情報記録媒体によれば、胴部の端部における開口部近傍の内周面にホルダー本体の内側に突出するリブを形成したことにより、ホルダー本体に嵌め込んだコイル部の開口部側への移動をこのリブによって確実に規制することができる結果、コイル部のホルダー本体からの脱落を防止して、コイル部を確実に保持することができる。
以下、本発明に係るカートリッジケースおよび情報記録媒体の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、本発明に係る情報記録媒体の一例としてのテープカートリッジ1の構成について、図面を参照して説明する。
図1に示すテープカートリッジ1は、一例として、電子計算機に記録された記録データをバックアップするために用いられる1リール(単一リール)タイプのカートリッジ式の情報記録媒体であって、同図に示すように、ケース本体2、テープリール3、ブレーキ解除板4、ロック部材5、スプリング6、ドア部材7、識別タグ8、セキュリティタグ9、ホルダー10、およびテープリール3に巻回された図外の磁気テープを備えて構成されている。この場合、磁気テープを除く各構成要素によって本発明に係るカートリッジケースが構成される。
ケース本体2は、図1〜図3に示すように、平面視略正方形の浅皿状にそれぞれ形成されて互いに嵌合可能な下ケース11および上ケース12を備えて、両ケース11,12の嵌合状態において略扁平立方体を形成するように構成されている。
下ケース11は、図2に示すように、底板11a、および4つの側板11b〜11eを備えて構成されている。この場合、側板11bには、テープリール3に巻回された磁気テープを外部に引き出すためのテープ引き出し口2aを構成する切り欠き11fが形成されている。また、下ケース11の4つの隅部C11〜C14のうちの切り欠き11fの近傍の隅部C11を除く他の3つの隅部C12〜C14には、テープリール3を収容する収容部の一部(以下、「収容部A11」ともいう)を区画するための平面視弧状の区画板11g〜11iが形成されている。
この場合、区画板11gは、図2に示すように、隣接する側板11b,11cにその両端部が連結されている。また、区画板11hは、隣接する側板11c,11dにその両端部が連結され、区画板11iは、隣接する側板11d,11eにその両端部が連結されている。この構成により、下ケース11の各隅部C12〜C14には、各区画板11g〜11iおよび各側板11b〜11eによって囲まれた平面視三角形状の3つの区画領域A12〜A14がそれぞれ形成されている。
また、底板11a(天板および底板の少なくとも一方の一例)には、図6,7に示すように、2つの柱状突起部31,32が区画領域A14に突出するようにして立設されている。この場合、柱状突起部31には、嵌合状態の下ケース11および上ケース12をねじ止めするための孔31aが中心部に形成されると共に、補強用のリブ31bが外周面に形成されている。また、柱状突起部32には、テープカートリッジ1をドライブ装置にセットした際に位置決めを行うための基準孔32aが基端部側(図7における下側)に形成されている。
上ケース12は、図3に示すように、天板12a、および4つの側板12b〜12eを備えて構成されている。この場合、側板12bには、下ケース11の切り欠き11fと共にテープ引き出し口2aを構成する切り欠き12fが形成されている。また、上ケース12の4つの隅部C21〜C24のうちの切り欠き12fの近傍の隅部C21を除く他の3つの隅部C22〜C24には、テープリール3を収容する収容部の一部(以下、「収容部A21」ともいう)を区画するための平面視弧状の区画板12g〜12iが形成されている。
この場合、区画板12gは、図3に示すように、隣接する側板12b,12cにその両端部が連結されている。また、区画板12hは、隣接する側板12c,12dにその両端部が連結され、区画板12iは、隣接する側板12d,12eにその両端部が連結されている。この構成により、下ケース11の各隅部C22〜C24には、各区画板12g〜12iおよび各側板12b〜12eによって囲まれた平面視三角形状の3つの区画領域A22,A23,A24がそれぞれ形成されている。
テープリール3は、図1に示すように、ハブ21、下フランジ22、上フランジ23および金属板24を備えて構成されている。ハブ21は、上端部側が開口し、下端部側が閉塞する有底円筒状に形成されている。下フランジ22はハブ21の下端部に一体的に形成され、上フランジ23はハブ21の上端部に取り付けられている。金属板24は、円板状に形成されて、ハブ21の下端面に取り付けられている。以上のように構成されたテープリール3は、両フランジ22,23で挟まれたハブ21の外周面に磁気テープ(図示せず)を巻回した状態でケース本体2内の収容部A11,A21で構成される収容部S1に回転可能に収容される。
ブレーキ解除板4は、テープリール3におけるハブ21の底部に配設されて、ロック部材5によるテープリール3のロックの解除を行う。ロック部材5は、スプリング6によってハブ21の底部に向けて付勢された状態で、上ケース12の天板12aとブレーキ解除板4との間に配設されて、テープカートリッジ1の非使用時において、テープリール3を回転不可状態にロックする。スプリング6は、図1に示すように、コイルスプリングで構成されて、上ケース12とロック部材5との間に配設されて、テープリール3側に向けてロック部材5を付勢する。ドア部材7は、同図に示すように、テープ引き出し口2aを閉塞可能な薄板状に形成されて、下ケース11の側板11bおよび上ケース12の側板12bにそれぞれ形成された案内溝(図示せず)にスライド可能に収納される。
識別タグ8は、板状に形成されて、図1,2に示すように、下ケース11の区画領域A12に配設される。この場合、識別タグ8は、メモリ、メモリ制御回路、通信回路およびアンテナ(いずれも図示せず)を備えて構成されて、テープカートリッジ1の製造情報(識別情報)や使用履歴情報などを記憶すると共に、ドライブ装置との間でこれらの情報を非接触で送受信する。
セキュリティタグ9は、本発明におけるセキュリティタグの一例であって、図4に示すように、コイル部9aと、コンデンサ9bを備えて構成されて、後述するように、同図に示すホルダー10にセットされた状態で、下ケース11の区画領域A14および上ケース12の区画領域A24によって構成されるケース本体2内の区画領域A4(本発明における所定領域に相当する:図7参照)に配設される(図6参照)。コイル部9aは、図4に示すように、両端部にフランジを有するコイルボビン41と、コイルボビン41の中心部に挿入された円柱状の磁性コア42と、コイルボビン41の外周面に巻回された巻線43とを備えて全体として円筒状に構成されている。この場合、図5に示すように、巻線43の両端43a,43bには、後述するコンデンサ9bのリード端子44,44が並列接続されている。
また、コンデンサ9bは、一例としてフィルムコンデンサであって、図4に示すように、2本のリード端子(引出し端子)44,44が互いに略平行な状態でコンデンサ本体45から引き出されている。このセキュリティタグ9は、保管場所等からのテープカートリッジ1の不正持ち出しを規制するためのタグであって、例えば保管場所の出入り口等に配置されたゲートから発信される電波(例えば58kHzの所定周波数)を受信して共振する。したがって、セキュリティタグ9による電波の共振に基づいてテープカートリッジ1がゲートを通過したか否かを特定することが可能となっている。
ホルダー10は、本発明におけるホルダーの一例であって、図4に示すように、ホルダー本体51、一対の保持部52,52および突出片53を備えて構成されている。ホルダー本体51は、湾曲形成された胴部61と、胴部61の両端部61a,61aにそれぞれ配設された壁部62,62とによって略半円筒状に形成されて、開口部51aから嵌め込まれたセキュリティタグ9のコイル部9aを保持可能に構成されている。この場合、胴部61の端部61aにおける開口部51a近傍の内周面61bには、ホルダー本体51の内側(コイル部9aが嵌め込まれる空間側)に突出する4つのリブ(肉厚部)61c(本発明におけるリブに相当する)が形成されている。また、両壁部62の一方には、セキュリティタグ9のコイル部9aを開口部51aから嵌め込む方向に沿って切り欠かれた(つまり嵌め込む方向に沿って延在する)スリット62aが設けられている。
保持部52は、コンデンサ9bの各リード端子44をワンタッチで嵌め込み可能で、かつ嵌め込まれた各リード端子44を保持可能に構成されている。具体的には、保持部52は、図4に示すように、胴部61から突出するように胴部61の外周面61dに立設された第1保持片71と、第1保持片71から所定間隔離間するように胴部61の外周面61dに立設されて第1保持片71の先端部に向けて突出する爪部72aがその先端部に形成された第2保持片72とを備えて構成されている。突出片53は、同図に示すように、角部が切り欠かれた板状に構成されて、胴部61の縁部から突出するようにして胴部61に一体形成されている。
このテープカートリッジ1では、図5に示すように、コイル部9aがホルダー10のホルダー本体51に保持されると共に、コンデンサ9bのリード端子44がホルダー10の保持部52に保持された状態(セキュリティタグ9がホルダー10にセットされた状態)で、セキュリティタグ9が、図7に示すように、ケース本体2内の区画領域A4に配設されている。この場合、図6,7に示すように、この状態では、ホルダー10がケース本体2の底板11a、天板12a、側板11d,12d(側板12dと当接する図示を省略する)、区画板11i,12i、および柱状突起部31,32に当接して、セキュリティタグ9およびホルダー10の上下方向および水平方向への移動が規制されている。
次に、テープカートリッジ1の組立方法の一例について、図面を参照して説明する。
まず、下ケース11に各構成要素を組み付ける。具体的には、図1に示すように、磁気テープが巻回されたテープリール3を収容部A11に組み付けた後に、ブレーキ解除板4をテープリール3の底部に組み付ける。次に、ロック部材5をブレーキ解除板4の上に組み付けて、さらにその上にスプリング6を組み付ける。次いで、ドア部材7を組み付けた後に、識別タグ8を区画領域A12に取り付ける。
続いて、ホルダー10にセットした状態のセキュリティタグ9を区画領域A14に配設する。具体的には、図4,5に示すように、コイル部9aをホルダー本体51の開口部51aから内側の空間に向けて押し込んで嵌め込む。この場合、このホルダー10では、壁部62にスリット62aが形成されているため、コイル部9aの嵌め込みの際にホルダー本体51が弾性変形して開口部51aが広がる結果、ホルダー本体51に対するコイル部9aの嵌め込み作業を容易に行うことが可能となっている。また、このホルダー10では、開口部51a近傍における胴部61の内周面61bにリブ61cが形成されている。このため、このリブ61cによってコイル部9aの開口部51a側への移動が規制されるため、ホルダー本体51に嵌め込まれたコイル部9aの開口部51aからの脱落が防止されて、コイル部9aを確実に保持することが可能となっている。
次いで、図4,5に示すように、コンデンサ9bのリード端子44をホルダー10の保持部52に嵌め込む。この場合、保持部52を構成する両保持片71,72の間の隙間から両保持片71,72の基端部側に向けてリード端子44を押し込むことで、第1保持片71の先端部と第2保持片72の爪部72aとが互いに離間する向きに両保持片71,72が弾性変形する。続いて、リード端子44を爪部72aよりも基端部側にさらに押し込むことで、弾性変形が解除されて第1保持片71の先端部と第2保持片72の爪部72aとが近接する。これにより、リード端子44が保持部52に嵌め込まれて、保持部52によって保持される。この場合、リード端子44を押し込むだけで(ワンタッチで)、リード端子44を保持部52に取り付ける(保持させる)ことができるため、取り付け作業を短時間で容易に行うことが可能となっている。次いで、巻線43の9cの両端43a,43bをコンデンサ9bのリード端子44,44に半田付けする。以上により、ホルダー10に対するセキュリティタグ9のセットが完了する。
次いで、図6,7に示すように、ホルダー本体51の一方の壁部62が下ケース11の底板11aに当接し、ホルダー本体51の底部51b側が下ケース11の区画板11iおよび柱状突起部32に当接し、保持部52が下ケース11の側板11dに当接し、さらに突出片53が柱状突起部31に当接するようにして、ホルダー10、およびホルダー10にセットしたセキュリティタグ9を区画領域A14に配設する。
続いて、図7に示すように、各構成要素を組み付けた(配設した)下ケース11と上ケース12とを嵌合させる。この際に、ホルダー本体51の他方の壁部62が上ケース12の天板12aに当接し、ホルダー本体51の底部51b側が上ケース12の区画板12iに当接し、保持部52が上ケース12の側板12d(同図では図示せず)に当接する。次いで、両ケース11,12をねじ止めする。以上により、テープカートリッジ1の組立が完了する。この場合、図6,7に示すように、この状態では、ホルダー10が、ケース本体2の底板11a、天板12a、側板11d,12d、区画板11i,12iおよび柱状突起部31,32に当接して、その上下方向(天板12aおよび底板11aへの方向)および水平方向(側板11d,12d、区画板11i,12iおよび柱状突起部31,32への方向)への移動が規制されている。したがって、ホルダー10にセットされたセキュリティタグ9は、ホルダー10と共に同じく上下方向および水平方向への移動が確実に規制されている。
ここで、このテープカートリッジ1では、上記したように、セキュリティタグ9がセットされたホルダー10を底板11a、天板12a、側板11d,12d、区画板11i,12iおよび柱状突起部31,32に当接させることで、セキュリティタグ9およびホルダー10の移動が規制されている。このため、このテープカートリッジ1では、接着剤や粘着テープを用いる固定方法とは異なり、コイル部9aとコンデンサ9bとで構成されて接着面として利用できる平面部分が少ないセキュリティタグ9を、ケース本体2に確実に固定することが可能となっている。また、接着剤や粘着テープの経年劣化によってセキュリティタグ9がケース本体2から剥がれるおそれのある従来の固定方法とは異なり、セキュリティタグ9が確実に固定された状態を長期間に亘って維持することが可能となっている。さらに、このテープカートリッジ1では、ケース本体2の各板11a,12a,11d,12d、11i,12iおよび各柱状突起部31,32にホルダー10を当接させることで、ホルダー10をねじ止めを行うことなくケース本体2に固定している。このため、ねじ止めによってホルダー10をケース本体2に固定する方法と比較して、ねじ止めの工程が不要な分、生産効率を向上させることが可能となっている。
このように、このカートリッジケースおよびテープカートリッジ1によれば、セキュリティタグ9をホルダー10に取り付けた状態でケース本体2の区画領域4に配設したことにより、ホルダー10をケース本体2の底板11a、天板12a、側板11d,12dおよび区画板11i,12iに当接させることで、セキュリティタグ9をホルダー10と共にケース本体2に固定することができる。このため、このカートリッジケースおよびテープカートリッジ1によれば、接着剤や粘着テープを用いる従来の固定方法とは異なり、接着面として利用できる平面部分が少ないセキュリティタグ9であっても、そのセキュリティタグ9をケース本体2に確実に固定することができる。また、このカートリッジケースおよびテープカートリッジ1によれば、接着剤や粘着テープを用いることなくホルダー10を用いてセキュリティタグ9を固定するため、接着剤や粘着テープの経年劣化によってセキュリティタグ9がケース本体2から剥がれるおそれのある従来の固定方法とは異なり、セキュリティタグ9が確実に固定された状態を長期間に亘って維持することができる。さらに、このカートリッジケースおよびテープカートリッジ1によれば、ねじ止めの工程が不要なため、ねじ止めによってホルダー10をケース本体2に固定する方法と比較して、短時間でしかも容易に固定することができる結果、生産効率を十分に向上させることができる。
また、このカートリッジケースおよびテープカートリッジ1によれば、ホルダー10を、ケース本体2の柱状突起部31,32に当接させた状態で区画領域A4に配設したことにより、ホルダー10およびセキュリティタグ9をより確実に固定してセキュリティタグ9の移動を確実に防止することができる。
また、このカートリッジケースおよびテープカートリッジ1によれば、略半円筒状に形成されてセキュリティタグ9のコイル部9aを保持するホルダー本体51と、セキュリティタグ9におけるコンデンサ9bのリード端子44をワンタッチで嵌め込み保持する一対の保持部52とを備えてホルダー10を構成したことにより、コイル部9aとコンデンサ9bとを確実かつ短時間で、しかも容易にホルダー10取り付けることができる結果、生産効率を一層向上させつつセキュリティタグ9をより確実に固定することができる。
また、このカートリッジケースおよびテープカートリッジ1によれば、ホルダー本体51から突出するようにホルダー本体51の外周面に立設された第1保持片71と、第1保持片71から所定間隔離間するようにホルダー本体51の外周面に立設されて第1保持片71に向けて突出する爪部72aが先端部に形成された第2保持片とを備えて保持部52を構成したことにより、比較的簡易な構成でありながら、ワンタッチでのリード端子44の嵌め込み、および嵌め込んだリード端子44の確実な保持を実現することができる。
また、このカートリッジケースおよびテープカートリッジ1によれば、ホルダー10における両壁部62の一方にスリット62aを形成したことにより、コイル部9aをホルダー本体51に嵌め込む際に、ホルダー本体51が弾性変形して開口部51aが広がる結果、ホルダー本体51に対するコイル部9aの嵌め込み作業を確実でしかも容易に行うことができる。
また、このカートリッジケースおよびテープカートリッジ1によれば、胴部61の端部61aにおける開口部51a近傍の内周面61bにホルダー本体51の内側に突出するリブ61cを形成したことにより、ホルダー本体51に嵌め込んだコイル部9aの開口部51a側への移動をこのリブ61cによって確実に規制することができる。このため、コイル部9aのホルダー本体51からの脱落が防止されて、コイル部9aを確実に保持することができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、円筒状のコイル部9aを有するセキュリティタグ9と、そのセキュリティタグ9を取り付け可能なホルダー10とを備えた例について上記したが、平面状のコイルを有する板状のセキュリティタグと、この板状のセキュリティタグを取り付け可能なホルダーとを備えた構成を採用することもできる。また、ケース本体2の底板11a、天板12a、側板11d,12d、区画板11i,12iおよび柱状突起部31,32にホルダー10を当接させることで、セキュリティタグ9をホルダー10と共にケース本体2に固定する例について上記したが、上記以外の他の板材や突起部をケース本体2に形成して、上記の各板に加えてこれらの他の板材や突起部にホルダー10を当接させることで、セキュリティタグ9およびホルダー10をケース本体2に固定することもできる。この場合、ねじ止め用の孔31aや基準孔32aが形成されていないホルダー10を当接させるための専用の突起部を底板11aおよび天板12aの少なくとも一方に形成することもできる。さらに、ホルダー10が柱状突起部31,32に当接していない構成、つまり上記した各板だけにホルダー10を当接させる構成を採用することができる。また、単一のテープリール3を備えた1リールタイプの1テープカートリッジ1に適用した例について上記したが、2リールタイプのテープカートリッジに適用することができるのは勿論である。
テープカートリッジ1の分解斜視図である。 下ケース11の平面図である。 上ケース12の斜視図である。 セキュリティタグ9およびホルダー10の斜視図である。 ホルダー10にセキュリティタグ9をセットした状態の斜視図である。 セキュリティタグ9およびホルダー10の配設方法を説明するための説明図である。 図6におけるX−X線の断面図である。
符号の説明
1 テープカートリッジ
2 ケース本体
3 テープリール
9 セキュリティタグ
9a コイル部
9b コンデンサ
10 ホルダー
11 下ケース
11a 底板
11d,12d 側板
11g〜11i,12g〜12i 区画板
12 上ケース
12a 天板
31,32 柱状突起部
43a,43b 両端
44 リード端子
51 ホルダー本体
51a 開口部
52 保持部
61 胴部
61a 端部
61b 内周面
61c リブ
62 壁部
62a スリット
71 第1保持片
72 第2保持片
72a 爪部
A1,A11,A21 収容部
A4,A14,A24 区画領域

Claims (6)

  1. 互いに嵌合可能な下ケースおよび上ケースを有して当該両ケースの嵌合状態において略扁平立方体を形成するケース本体と、当該ケース本体内に形成された区画板によって区画された収容部に回転可能に収容されたテープリールと、前記ケース本体の底板、天板、側板および前記区画板によって囲まれた当該ケース本体内におけるいずれかの隅部の所定領域に配設されたセキュリティタグとを備えたカートリッジケースであって、
    前記セキュリティタグは、巻線が巻回された円筒状のコイル部と、当該コイル部の前記巻線の両端にリード端子が並列接続されたコンデンサとを備えて構成されると共に、前記底板、前記天板、前記側板および前記区画板に当接して移動が規制されるホルダーに取り付けられた状態で前記所定領域に配設され
    前記ホルダーは、湾曲形成された胴部および当該胴部の両端部に配設された壁部によって略半円筒状に形成されて開口部から嵌め込まれた前記コイル部を保持するホルダー本体と、前記コンデンサの前記リード端子をワンタッチで嵌め込み可能でかつ嵌め込まれた当該リード端子を保持する一対の保持部とを備えて構成されているカートリッジケース。
  2. 前記ケース本体は、前記底板および前記天板の少なくとも一方に立設されて前記所定領域に突出する柱状突起部を備え、
    前記ホルダーは、前記柱状突起部に当接した状態で前記所定領域に配設されている請求項1記載のカートリッジケース。
  3. 前記各保持部は、前記ホルダー本体から突出するように当該ホルダー本体の外周面に立設された第1保持片と、当該第1保持片から所定間隔離間するように前記外周面に立設されると共に当該第1保持片に向けて突出する爪部が先端部に形成された第2保持片とを備えてそれぞれ構成されている請求項1または2記載のカートリッジケース。
  4. 前記ホルダーの前記両壁部の少なくとも一方には、スリットが形成されている請求項1から3のいずれかに記載のカートリッジケース。
  5. 前記胴部の前記端部における前記開口部近傍の内周面には、当該ホルダー本体の内側に突出するリブが形成されている請求項からのいずれかに記載のカートリッジケース。
  6. 請求項1からのいずれかに記載のカートリッジケースと、前記テープリールに巻回された磁気テープとを備えている情報記録媒体。
JP2007307321A 2007-11-28 2007-11-28 カートリッジケースおよび情報記録媒体 Expired - Fee Related JP4946830B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007307321A JP4946830B2 (ja) 2007-11-28 2007-11-28 カートリッジケースおよび情報記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007307321A JP4946830B2 (ja) 2007-11-28 2007-11-28 カートリッジケースおよび情報記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009129531A JP2009129531A (ja) 2009-06-11
JP4946830B2 true JP4946830B2 (ja) 2012-06-06

Family

ID=40820291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007307321A Expired - Fee Related JP4946830B2 (ja) 2007-11-28 2007-11-28 カートリッジケースおよび情報記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4946830B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102804271A (zh) * 2010-03-16 2012-11-28 富士胶片株式会社 记录带盒

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011090757A (ja) * 2009-09-28 2011-05-06 Fujifilm Corp 記録テープカートリッジ
JP5137925B2 (ja) * 2009-09-28 2013-02-06 富士フイルム株式会社 記録テープカートリッジ
JP5430455B2 (ja) * 2010-03-15 2014-02-26 富士フイルム株式会社 記録テープカートリッジ
JP5479172B2 (ja) * 2010-03-16 2014-04-23 富士フイルム株式会社 記録テープカートリッジ
KR101910265B1 (ko) * 2017-01-16 2018-10-19 손영전 착탈식 전자태그

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3605106B2 (ja) * 2002-09-30 2004-12-22 イメーション株式会社 テープカートリッジ
BRPI0518842A2 (pt) * 2004-12-07 2008-12-09 Sensormatic Electronics Corp dispositivo de seguranÇa de disco àptico tendo um mecanismo de travamento magneticamente ativado

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102804271A (zh) * 2010-03-16 2012-11-28 富士胶片株式会社 记录带盒
CN102804271B (zh) * 2010-03-16 2014-06-11 富士胶片株式会社 记录带盒

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009129531A (ja) 2009-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4946830B2 (ja) カートリッジケースおよび情報記録媒体
JP4864928B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP4875017B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP2002042441A (ja) テープカートリッジ
JP4902583B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP2008090942A (ja) カートリッジケースおよび情報記録媒体
US8534586B2 (en) Recording tape cartridge
US8561931B2 (en) Recording tape cartridge
JP4864929B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP4902584B2 (ja) 記録テープカートリッジ
US8888032B2 (en) Tape cartridge
US20130001343A1 (en) Recording tape cartridge
JP5026453B2 (ja) リール及び記録テープカートリッジ
JP4974945B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP2005174399A (ja) 単リール型テープカートリッジ
JP2005293626A (ja) データカートリッジ
JP2001291355A (ja) データカートリッジ
JP2007226868A (ja) カートリッジケースおよび情報記録媒体
JP2005285179A (ja) データカートリッジ
JP2004127372A (ja) ディスクカートリッジ
JP2003213986A (ja) 非接触idタグ
JP2011070748A (ja) 記録テープカートリッジ
JPH1027456A (ja) 識別用基板を備えた記録再生用カセット
JP2002157855A (ja) カートリッジ
JP2001297566A (ja) テープカセット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100715

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120220

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees