JP2008090942A - カートリッジケースおよび情報記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】セキュリティタグの取出しを防止し得るカートリッジケースを提供する。
【解決手段】浅皿状にそれぞれ形成された下ケース11および上ケース12が嵌合されて略扁平立方体に形成されたケース本体2と、ケース本体2内に回転可能に収容された単一のテープリール3と、セキュリティタグ9と、セキュリティタグ9を収容する収納容器10とを備え、セキュリティタグ9は、収納容器10によって覆われて収納された状態でケース本体2内の四隅のうちの一隅C1に固定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、略扁平立方体のケース本体、単一のテープリールおよびセキュリティタグを備えたカートリッジケース、およびそのカートリッジケースを備えた情報記録媒体に関するものである。
この種の情報記録媒体として、特許第3605106号公報に開示されたテープカートリッジが知られている。このテープカートリッジは、サーバ又はワークステーション用テープドライブ装置に装着可能な扁平立方体のテープカートリッジであって、フィルム状のセキュリティタグおよびテープ識別タグ(識別タグともいう)を備えている。このテープカートリッジでは、セキュリティタグが、扁平立方体のテープカートリッジの四隅のうちの一隅に形成された三角形の空間内に配置され、かつ識別タグが、セキュリティタグの配置された隅に対して対角に位置する隅に配置されている。
この場合、識別タグは、メモリを備え、テープカートリッジの製造情報(識別情報)および使用履歴情報などの管理情報が記憶可能に構成されている。一方、セキュリティタグは、特定周波数の電波を受信するダイポールアンテナ、ダイポールアンテナで受信された電波の周波数を逓倍するダイオード、およびダイポールアンテナと給電部を共有しダイオードによって逓倍された周波数の電波を送信するループアンテナを備え、このセキュリティタグが内蔵されたテープカートリッジが予め定められた検査領域内に置かれたときにこの検査領域内にあることを外部に通知可能に構成されている。
このテープカートリッジによれば、セキュリティタグを内蔵することにより所定のセキュリティエリアからの搬出を監視することが可能となる。また、セキュリティタグについては、識別タグが配置された隅に対して対角に位置する隅に配置されているため、電磁的識別情報を発生する識別タグから最も遠い位置、つまり最適な位置に配置させることができる。
特許第3605106号公報(第3−4頁、第3図)
ところが、従来のテープカートリッジには、以下の問題点がある。すなわち、この種のテープカートリッジでは、テープカートリッジの一隅に形成された三角形の空間内にセキュリティタグがそのままの状態(裸の状態)で、しかも固定されずに配置されている。したがって、このテープカートリッジには、セキュリティタグが配置されたテープカートリッジの一隅を破壊して孔を開けることにより、セキュリティタグをテープカートリッジから取り出すことができるため、盗難に遭うおそれがあるという課題が存在している。
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたものであり、セキュリティタグの取出しを防止し得るカートリッジケースおよび情報記録媒体を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく本発明に係るカートリッジケースは、浅皿状にそれぞれ形成された下ケースおよび上ケースが嵌合されて略扁平立方体に形成されたケース本体と、前記ケース本体内に回転可能に収容された単一のテープリールと、セキュリティタグと、前記セキュリティタグを収容する収納容器とを備え、前記セキュリティタグは、前記収納容器によって覆われて収納された状態で前記ケース本体内の四隅のうちの一隅に固定されている。
また、本発明に係るカートリッジケースは、前記ケース本体の前記一隅を形成する前記下ケースおよび前記上ケースのうちのいずれか一方のケースの主壁内面に柱状突起が形成され、前記収納容器は、前記セキュリティタグを収納する有底の筒体と、当該筒体の側壁に突設されると共に貫通孔が形成された鍔体とを備え、当該貫通孔に前記柱状突起が挿通されると共に前記いずれか一方のケースの主壁内面に前記筒体の開口縁が当接する(伏せられた)状態で、当該貫通孔から突出する当該柱状突起にプッシュナットが装着されて固定されている。
また、本発明に係るカートリッジケースは、前記ケース本体の前記一隅を形成する前記下ケースおよび前記上ケースのうちのいずれか一方のケースの主壁内面に柱状突起が形成され、前記収納容器は、前記セキュリティタグを収納する有底の筒体と、当該筒体の側壁に突設されると共に貫通孔が形成された鍔体とを備え、当該貫通孔に前記柱状突起が挿通されると共に前記いずれか一方のケースの主壁内面に前記筒体の開口縁が当接する状態で、当該貫通孔から突出する当該柱状突起の先端部位が溶融によって拡径されて固定されている。
また、本発明に係るカートリッジケースは、前記収納容器は、樹脂材料で形成されると共に、前記ケース本体の前記一隅を形成する前記下ケースおよび前記上ケースのうちのいずれか一方のケースの主壁内面に前記筒体の開口縁が当接する状態で超音波溶着によって当該一方のケースの主壁内面に固定されている。
また、本発明に係るカートリッジケースは、前記収納容器は不透明に形成されている。
また、本発明に係る情報記録媒体は、上記したいずれかのカートリッジケースを備えている。
本発明に係るカートリッジケースおよび情報記録媒体によれば、セキュリティタグが収納容器によって覆われて収納された状態でケース本体内の四隅のうちの一隅に固定されているため、この一隅を破壊して孔を開けたとしても、セキュリティタグのケース本体からの取り出しを防止できるため、盗難に遭うおそれを大幅に低減することができる。
また、本発明に係るカートリッジケースおよび情報記録媒体によれば、下ケースの主壁の内面に柱状突起を形成すると共に、筒体と、貫通孔が形成された鍔体とを備えて収納容器を形成し、筒体内にセキュリティタグを収納した状態で、貫通孔に柱状突起を挿通すると共に下ケースの主壁の内面に筒体の開口縁が当接する状態となるように筒体を伏せて配置し、貫通孔から突出する柱状突起にプッシュナットを装着して収納容器を下ケースに固定したことにより、筒体でセキュリティタグを完全に覆いつつ、プッシュナットを用いて収納容器をケース本体内の一隅に簡単かつ確実に固定することができる。また、プッシュナットは内周面に形成された複数の爪による抜け止め機構を備えているため、プッシュナットの使用により、セキュリティタグの取外しを確実に防止することができ、ひいては情報記録媒体の盗難を一層低減することができる。
また、本発明に係るカートリッジケースおよび情報記録媒体によれば、下ケースの主壁の内面に柱状突起を形成すると共に、筒体と、貫通孔が形成された鍔体とを備えて収納容器を形成し、筒体内にセキュリティタグを収納した状態で、貫通孔に柱状突起を挿通すると共に下ケースの主壁の内面に筒体の開口縁が当接する状態となるように筒体を伏せて配置し、貫通孔から突出する柱状突起の先端部位を電気こてなどで溶融して貫通孔の直径よりも拡径させて(つまり熱かしめで)収納容器を下ケースに固定したことにより、プッシュナットを使用する構成と比較して部品点数を削減しつつ、筒体でセキュリティタグを完全に覆った状態で、収納容器をケース本体内の一隅に簡単かつ確実に固定することができる。したがって、セキュリティタグの取外しを確実に防止することができ、ひいては情報記録媒体の盗難を一層低減することができる。
さらに、本発明に係るカートリッジケースおよび情報記録媒体によれば、ケース本体の一隅を形成する下ケースおよび上ケースのうちのいずれか一方のケースの主壁内面に筒体の開口縁が当接する状態で収納容器を超音波溶着によって固定したことにより、柱状突起や突出部の形成を不要にできるため、下ケースおよび上ケースを簡易に構成することができる。また、鍔体の形成が不要な分だけ収納容器を収納容器よりも簡易に構成することができる。したがって、ケース本体の製造コストおよび収納容器の製造コストを低減することができる。また、セキュリティタグを収納する収納容器自体を、下ケースおよび上ケースのいずれかに直接的に接合できるため、ケース本体からのセキュリティタグの取り出しをより一層確実に防止することができる。
さらに、本発明に係るカートリッジケースおよび情報記録媒体によれば、収納容器を不透明に形成したことにより、セキュリティタグを収納容器で覆い隠すことができる。
以下、本発明に係るカートリッジケースおよび情報記録媒体の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、テープカートリッジ1(本発明に係る情報記録媒体の一例)の構成について、図面を参照して説明する。
図1に示すテープカートリッジ1は、例えば、電子計算機に記録された記録データをバックアップするためのストレージデバイスとして使用されるLTO(Linear Tape Open)規格に準拠した1リール(単一リール)タイプのカートリッジ式の情報記録媒体であって、同図に示すように、ケース本体2、テープリール3、ブレーキ解除板4、ロック部材5、スプリング6、ドア部材7、識別タグ8、セキュリティタグ9、収納容器10および誤消去防止用プラグ31を備えて構成され、テープリール3には、図外の磁気テープが巻回される。この場合、磁気テープを除く各構成要素によって本発明に係るカートリッジケースが構成される。
ケース本体2は、図1に示すように、それぞれ平面視正方形の浅皿状に合成樹脂材料を用いて形成されて互いに嵌合可能な下ケース11および上ケース12を備えている。また、ケース本体2は、これらの下ケース11および上ケース12が互いに嵌合されることにより、外形が略扁平立方体に形成されて、両ケース11,12間に形成される内部空間にテープリール3を回転可能に収容する。
この場合、下ケース11は、図1,2に示すように、主壁11a、および4つの側壁11b,11c,11d,11eを備えている。また、1つの側壁11bには、テープリール3に巻回された磁気テープを外部に引き出すためのテープ引き出し口2aを構成する切り欠き11fが形成されている。また、主壁11aの四隅のうちの切り欠き11fの近傍の隅を除く他の3つの隅には、3つの弧状の壁部(以下、「弧状壁」ともいう)11g,11h,11iが立設されている。弧状壁11g,11h,11iの各々の両端は、それぞれに近接する2つの側壁11b,11c、側壁11c,11d、側壁11d,11eにそれぞれ連結されている。これにより、下ケース11の四隅のうちの切り欠き11fの近傍の隅を除く他の3つの隅には、2つの側壁と1つの弧状壁とで囲まれた平面視形状がほぼ三角形の区画領域A1,A2,A3がそれぞれ形成されている。また、各側壁11b,11c,11d,11eおよび各弧状壁11g,11h,11iで囲まれた下ケース11の中央領域A4には、テープリール3が収納される。
また、区画領域A3には、図2に示すように、収納容器10を固定するための柱状突起32が、主壁11aの内面に形成されている。一例として、本例では、図5に示すように、主壁11aの内面に、柱状突起32よりも大径な(太い)突出部(隆起部)33が形成され、その先端面(後述する上ケース12の主壁12aと対向する面)のほぼ中央部位に柱状突起32が主壁12aに向けて突出して形成されている。なお、本例では、同図に示すように、突出部33を筒状に形成している。なお、この筒状の突出部33によって主壁11aの表面に穴部が形成されるが、この穴部は、テープカートリッジ1をドライブ装置に装填した際にドライブ装置のガイドピンが入り込むことにより、位置決め穴として機能する。
一方、図1,3に示すように、上ケース12は、主壁12a、および4つの側壁12b,12c,12d,12eを備えている。また、1つの側壁12bには、テープ引き出し口2aを構成する切り欠き12fが形成されている。また、主壁12aの四隅のうちの切り欠き12fの近傍の隅を除く他の3つの隅には、3つの弧状の壁部(以下、「弧状壁」ともいう)12g,12h,12iが立設されている。弧状壁12g,12h,12iの各々の両端は、それぞれに近接する2つの側壁12b,12c、側壁12c,12d、側壁12d,12eにそれぞれ連結されている。これにより、上ケース12の四隅のうちの切り欠き12fの近傍の隅を除く他の3つの隅には、下ケース11と同様にして、2つの側壁と1つの弧状壁とで囲まれた平面視形状がほぼ三角形の区画領域B1,B2,B3がそれぞれ形成されている。また、各側壁12b,12c,12d,12eおよび各弧状壁12g,12h,12iで囲まれた上ケース12の中央領域B4には、テープリール3が収納される。
また、下ケース11の側壁11cと上ケース12の側壁12cとは、ケース本体2の後面壁(テープカートリッジ1の挿入方向における後方側の壁面)を構成し、それぞれの表面はラベル(インデックスラベル)貼付面として機能する。
テープリール3は、図1に示すように、ハブ21、下フランジ22、上フランジ23および金属板24を備えて構成されている。ハブ21は、上端部側が開口し、下端部側が閉塞する有底円筒状に形成されている。下フランジ22はハブ21の下端部に一体的に形成され、上フランジ23はハブ21の上端部に取り付けられている。金属板24は、円板状に形成されて、ハブ21の下端面に取り付けられている。以上のように構成されたテープリール3は、両フランジ22,23で挟まれたハブ21の外周面に磁気テープ(図示せず)を巻回可能に構成されている。
スプリング6は、図1に示すように、コイルスプリングで構成されると共に、上ケース12とロック部材5との間に配設されて、テープリール3側に向けてロック部材5を付勢する。ドア部材7は、同図に示すように、テープ引き出し口2aを閉塞可能な薄板状に形成されて、下ケース11の側壁11bおよび上ケース12の側壁12bにそれぞれ形成された案内溝(図示せず)にスライド可能に収納される。
識別タグ8は、メモリ、メモリ制御回路、通信回路およびアンテナ(いずれも図示せず)とを備えている。この場合、アンテナは特定周波数(第1周波数)の電波を送受信可能に構成され、通信回路はアンテナを介して受信した情報をメモリ制御回路に出力すると共に、メモリ制御回路から入力した情報をアンテナを介して送信可能に構成されている。メモリ制御回路は、通信回路から入力した情報をメモリに記憶させると共に、メモリから読み出した情報を通信回路に出力する。このように構成された識別タグ8は、テープカートリッジ1の製造情報(識別情報)、使用履歴情報、および磁気テープ上のパーテーション情報などを管理情報として記憶する。この識別タグ8は、図1,2に示すように、下ケース11の区画領域A1内に配設されている(取り付けられている)。
セキュリティタグ9は、一例として、図1,5に示すように、両端部にフランジが形成された円柱状の磁性コア9aと、磁性コア9aにおける各フランジで挟まれた外周面に線材を巻回して形成されたコイル9bとを備えている。なお、セキュリティタグは、この構成(コイル式)のもの以外に、平面アンテナが一体的に形成された弾性フィルム体、裏板、およびダイオードなどを備えたフィルム式のものも存在しており、この種のセキュリティタグを本願のセキュリティタグ9として使用してもよいのは勿論である。また、セキュリティタグ9は、このセキュリティタグ9を内蔵するテープカートリッジ1を予め定められた検査領域内から外部に持ち出そうとして、この検査領域の出入り口の両脇に配設された発振アンテナ(特定周波数(第1周波数とは異なる第2周波数))および受信アンテナ(いずれも図示せず)間をテープカートリッジ1が通過したときに、いわゆるアコーストマグネチック方式により、テープカートリッジ1の通過を検出して外部に通知する。
収納容器10は、図1,5に示すように、樹脂成形によって一体的に形成された筒体10aおよび鍔体10bを備えて構成されている。この場合、使用する樹脂材料としては、収納されているセキュリティタグ9を収納容器10で覆い隠すことができるように、不透明な材料を使用するのが好ましい。また、ケース本体2は、通常、不透明な樹脂材料で形成されている。このため、収納容器10もケース本体2と同じ樹脂材料で形成することにより、セキュリティタグ9を収納容器10で覆い隠しつつ、収納容器10の存在を目立ち難く構成することができる。
具体的には、筒体10aは、一例として有底の四角筒体として形成されて、セキュリティタグ9を内部に収納可能に構成されている。本例では、筒体10aは、図5に示すように、その奥行き(深さ)がセキュリティタグ9の長さに合わせて設定されている。なお、筒体10aの平面形状は、四角形に限定されるものではなく、三角形や五角形等の他の多角形であってもよいし、円形や楕円形であってもよい。鍔体10bは、筒体10aの一の側壁に、筒体10aの開口縁を含む仮想平面と平行な平面内において突設されている。また、筒体10aの開口縁から鍔体10bまでの距離は、突出部33の突出長(主壁11aの内面からの高さ)と一致するように設定されている。また、鍔体10bには、内径が柱状突起32の直径よりも若干大径な貫通孔10cが1つ形成されている。
以上のような構成を備えた収納容器10は、筒体10a内にセキュリティタグ9が収納された後に、図5に示すように、柱状突起32が貫通孔10cに挿通されると共に、筒体10aの開口縁が下ケース11の主壁11aの内面に当接し、かつ一の側壁(鍔体10bが形成された側壁と対向する側壁)が、側壁11eに形成されたVノッチ部34と接触した状態(図4参照)で区画領域A3に配置されている。この場合、上記したように、筒体10aは、その奥行き(深さ)がセキュリティタグ9の長さに合わせて設定されているため、その開口縁全体が下ケース11の主壁11aの内面と接触(当接)した状態となっている。したがって、セキュリティタグ9は、筒体10aによって完全に覆われた状態となっている。また、収納容器10は、同図に示すように、貫通孔10cから突出する柱状突起32に金属製のプッシュナット35が装着されることにより、プッシュナット35と突出部33とで鍔体10bが挟持されて、下ケース11に固定されている。これにより、収納容器10は、上ケース12側への移動が規制されている。また、上記したように、筒体10aの一の側壁(図4中の左上側の側壁)がVノッチ部34と接触しているため、収納容器10は、柱状突起32を中心とした回動についても規制された状態となっている。したがって、セキュリティタグ9は、ケース本体2内の四隅のうちの一隅C1(図1参照)、具体的には、ケース本体2における下ケース11の区画領域A3と上ケース12の区画領域B3とで構成される空間である一隅C1に、収納容器10に収納され、かつ収納容器10で覆われた状態で、しかも収納容器10内でがたつかない状態で固定される。なお、収納容器10の回動を規制する構成としては、図4に示すように、弧状壁11iと収納容器10の側壁との間に位置するように、弧状壁11iまたは主壁11aの内面に回転防止リブ36を形成する構成や、鍔体10bを貫通する回転防止ピン37を主壁11aの内面に突設する構成を採用することもできる。
誤消去防止用プラグ31は、情報記録媒体1に記録されているデータの誤消去を防止するために用いられ、ケース本体2における下ケース11の区画領域A2と上ケース12の区画領域B2とで構成される空間内に配設されている。また、誤消去防止用プラグ31は、この空間内において、下ケース11の側壁11cおよび上ケース12の側壁12cに沿って、消去許容位置と消去禁止位置との間でスライド可能に構成されている。
このように、このカートリッジケースおよびテープカートリッジ1によれば、セキュリティタグ9が収納容器10によって覆われて収納された状態でケース本体2内の四隅のうちの一隅C1に固定されているため、この一隅C1を破壊して孔を開けたとしても、セキュリティタグ9のケース本体2からの取り出しを防止できるため、盗難に遭うおそれを大幅に低減することができる。
また、このカートリッジケースおよびテープカートリッジ1によれば、下ケース11の主壁11aの内面に柱状突起32を形成すると共に、筒体10aと、貫通孔10cが形成された鍔体10bとを備えて収納容器10を形成し、筒体10a内にセキュリティタグ9を収納した状態で、貫通孔10cに柱状突起32を挿通すると共に下ケース11の主壁11aの内面に筒体10aの開口縁が当接する状態となるように筒体10aを伏せて配置し、貫通孔10cから突出する柱状突起32にプッシュナット35を装着して収納容器10を下ケース11に固定する構成を採用したことにより、筒体10aでセキュリティタグ9を完全に覆いつつ、プッシュナット35を用いて収納容器10をケース本体2内の一隅C1に簡単かつ確実に固定することができる。また、プッシュナット35が内周面に形成された複数の爪による抜け止め機構を備えており、柱状突起32に一旦装着した後は、これらの爪が柱状突起32に食い込んだ状態となるため、柱状突起32から抜くことが困難である。したがって、プッシュナット35を使用することにより、セキュリティタグ9の取外しを一層防止することができるため、ひいてはセキュリティタグ9の盗難を一層低減することができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、プッシュナット35を用いて収納容器10を固定する構成に代えて、図6,7に示すように、貫通孔10cから突出する柱状突起32の先端部位を電気こてなどで溶融して貫通孔10cの直径よりも拡径させる構成、いわゆる熱かしめを採用して固定することもできる。なお、図1〜5を用いて説明した上記構成と同一の構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。この構成によれば、プッシュナット35を不要にできる分だけ、部品点数を削減することができる。
また、上記の構成では、下ケース11にセキュリティタグ9を固定しているが、上ケース12にセキュリティタグ9を固定する構成を採用することもできる。一例として、図8,9,10に示す構成では、図8に示すように、上ケース12の区画領域B2内における主壁12aの表面に突出部33が形成され、さらに突出部33の先端面に柱状突起32が形成されている。収納容器10は、筒体10a内にセキュリティタグ9が収納された状態で、図9に示すように、柱状突起32が貫通孔10cに挿通され、筒体10aの開口縁が上ケース12の主壁12aの内面に当接し、かつ筒体10aが側壁12dおよび区画壁12j(弧状壁12hの中途部位から側壁12c側に向けて延出するように主壁12aの内面に突設された壁)に接触した状態で区画領域B2に配置されている。また、収納容器10は、一例として図9,10に示すように、貫通孔10cから突出する柱状突起32の先端部位を溶融して貫通孔10cの直径よりも拡径させる方法(熱かしめ方法)で固定されている。なお、熱かしめ方法に代えて、プッシュナット35を柱状突起32に装着して固定する方法を採用することもできる。
この構成により、セキュリティタグ9は、ケース本体2内の四隅のうちの一隅C2(図1,8,9,10参照)、具体的には、ケース本体2における下ケース11の区画領域A2と上ケース12の区画領域B2とで構成される空間である一隅C2に、収納容器10に収納され、かつ収納容器10で覆われた状態で固定されている。このように、上ケース12に固定する構成においても、収納容器10を使用してセキュリティタグ9を固定することにより、上記した下ケース11に固定する構成と同様の効果を奏することができる。
また、上記の各構成では、筒体10aおよび1つの鍔体10bを備えて収納容器10を構成し、かつ下ケース11および上ケース12のいずれかに収納容器10を固定するための柱状突起32を1つ形成して、プッシュナット35や熱かしめによって収納容器10を下ケース11および上ケース12のいずれかに固定しているが、鍔体10bおよび柱状突起32の数は1つに限定されず、複数設けることもできる。また、逆に、図11に示すように、鍔体10bおよび柱状突起32を設けない構成を採用することもできる。
図11に示す構成では、収納容器10における筒体だけで形成された収納容器40を使用して、セキュリティタグ9を収納容器40に収納した状態で、収納容器40の開口縁を下ケース11および上ケース12のいずれかの主壁(同図では一例として下ケース11の主壁11a)の内面に直接的に固着する。この場合、固着方法としては、接着剤で接着する方法や、超音波振動と圧力とを加えることによって収納容器40の開口縁および各ケース11,12のいずれかの主壁を溶融して接合する超音波溶着法を採用することができる。ただし、接着剤による方法では、接着剤の供給量のコントロールが難しく、また完全に接着するまでの時間が長いといった問題点があるため、超音波溶着法を採用するのが好ましい。この構成によれば、柱状突起32や突出部33の形成を不要にできるため、下ケース11および上ケース12を簡易に構成することができる。また、鍔体10bの形成が不要な分だけ収納容器40を収納容器10よりも簡易に構成することができる。したがって、ケース本体2の製造コストおよび収納容器40の製造コストを低減することができる。また、セキュリティタグ9を収納する収納容器40自体を、下ケース11および上ケース12のいずれかに直接的に接合できるため、ケース本体2からのセキュリティタグ9の取り出しをより一層確実に防止することができる。
テープカートリッジ1の分解斜視図である。 下ケース11の平面図である。 上ケース12の斜視図である。 下ケース11における区画領域A3部分の拡大図である。 図4で示されるX−X線でのテープカートリッジ1の断面図である(セキュリティタグ9は非断面)。 下ケース11の他の例における区画領域A3部分の拡大図である。 図6で示されるY−Y線でのテープカートリッジ1の断面図である(セキュリティタグ9は非断面)。 上ケース12の他の例における平面図である。 図8における区画領域B2部分のセキュリティタグ9を固定した状態の拡大図である。 図9で示されるZ−Z線での他のテープカートリッジ1の断面図である(セキュリティタグ9は非断面)。 収納容器40を用いたセキュリティタグ9の取付け構造を説明するためのテープカートリッジ1の一隅C1の断面図である。
符号の説明
1 テープカートリッジ
2 ケース本体
3 テープリール
9 セキュリティタグ
10,40 収納容器
10a 筒体
10b 鍔体
10c 貫通孔
11 下ケース
11a 下ケースの主壁
12 上ケース
12a 上ケースの主壁
32 柱状突起
35 プッシュナット

Claims (6)

  1. 浅皿状にそれぞれ形成された下ケースおよび上ケースが嵌合されて略扁平立方体に形成されたケース本体と、
    前記ケース本体内に回転可能に収容された単一のテープリールと、
    セキュリティタグと、
    前記セキュリティタグを収容する収納容器とを備え、
    前記セキュリティタグは、前記収納容器によって覆われて収納された状態で前記ケース本体内の四隅のうちの一隅に固定されているカートリッジケース。
  2. 前記ケース本体の前記一隅を形成する前記下ケースおよび前記上ケースのうちのいずれか一方のケースの主壁内面に柱状突起が形成され、
    前記収納容器は、前記セキュリティタグを収納する有底の筒体と、当該筒体の側壁に突設されると共に貫通孔が形成された鍔体とを備え、当該貫通孔に前記柱状突起が挿通されると共に前記いずれか一方のケースの主壁内面に前記筒体の開口縁が当接する状態で、当該貫通孔から突出する当該柱状突起にプッシュナットが装着されて固定されている請求項1記載のカートリッジケース。
  3. 前記ケース本体の前記一隅を形成する前記下ケースおよび前記上ケースのうちのいずれか一方のケースの主壁内面に柱状突起が形成され、
    前記収納容器は、前記セキュリティタグを収納する有底の筒体と、当該筒体の側壁に突設されると共に貫通孔が形成された鍔体とを備え、当該貫通孔に前記柱状突起が挿通されると共に前記いずれか一方のケースの主壁内面に前記筒体の開口縁が当接する状態で、当該貫通孔から突出する当該柱状突起の先端部位が溶融によって拡径されて固定されている請求項1記載のカートリッジケース。
  4. 前記収納容器は、樹脂材料で形成されると共に、前記ケース本体の前記一隅を形成する前記下ケースおよび前記上ケースのうちのいずれか一方のケースの主壁内面に前記筒体の開口縁が当接する状態で超音波溶着によって当該一方のケースの主壁内面に固定されている請求項1記載のカートリッジケース。
  5. 前記収納容器は不透明に形成されている請求項1から4のいずれかに記載のカートリッジケース。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のカートリッジケースを備えている情報記録媒体。
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