JP4946723B2 - エンジン音加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン回転数やアクセルペダルの踏み込み量、車速等の運転状態に応じて加工したエンジン音を車室内に再生する技術に関する。
近年、騒音防止の観点からエンジン音の外部への放射の少ない車両が求められているが、その一方、車両内において加速感や迫力に富んだエンジン音を楽しみたいという要求もある。そこで、このような要求に応えるための技術手段として、車両においてマイクによりエンジン音を収音し、これに加工を施して車両内に出力するエンジン音加工装置が各種提案されている。例えば特許文献1は、車両において発生するエンジン音を収音し、そのエンジン音に対し、運転状態に応じて低音域の音量を上げる等、周波数特性の調整を施して車室内に放音する装置を提案している。また、特許文献2は、収音したエンジン音に対し、エンジン回転数に対応した次数成分のレベル調整を施して車室内に放音する装置を提案している。
特開2005−134749号公報 特開2004−74994号公報
ところで、エンジン音から感じられる加速感は、エンジン音の音像の広がり感、すなわち、残響音の音量レベルや残響時間などに大きく依存していることが知られている。したがって、エンジン音から感じられる加速感を向上させるためには、収音されたエンジン音に適度な残響音を付与すること(以下、「残響効果の付与」という)が重要である。しかし、特許文献1や2に開示された技術のようにエンジン音に含まれる特定の周波数成分を強調する態様では、残響効果を付与することはできない。また、特許文献1や2に開示された技術により得られたエンジン音に、所定の残響レベルおよび所定の残響時間の残響効果を付与して上記加速感を演出することも考えられるが、実際の運転状況とは無関係に残響効果を付与すると、その加速感に不自然さを与えかねない。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、収音したエンジン音または再生したエンジン音を運転状態に即した残響効果を有するエンジン音に加工して運転者に提供することにより、運転状態に即した加速感を演出できるエンジン音加工装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明は、車両のエンジンルームにおいて発生するエンジン音を示すエンジン音信号を生成するエンジン音信号生成手段と、前記エンジン音信号に残響効果を付与する残響効果付与部と、前記残響効果付与部による残響効果付与前のエンジン音信号と、前記残響効果付与部により残響効果の付与されたエンジン音信号とをミキシングするミキシング部とを含む信号処理手段と、車速に応じた長さの残響時間または車速に応じた広さのディフュージョンを持った残響効果の付与を前記残響効果付与部に指示する残響効果制御手段と、アクセル開度とエンジン回転数の両方が増加傾向にある場合に、エンジン回転数が大きくなる程、前記ミキシング部から出力されるエンジン音信号において前記残響効果付与部により残響効果の付与されたエンジン音信号の占める割合が大きくなり、その他の場合には、前記ミキシング部から出力されるエンジン音信号において前記残響効果付与部により残響効果の付与されたエンジン音信号の占める割合が0になるように、前記ミキシング部におけるミキシングバランスを設定するミキシングバランス設定手段と、前記信号処理手段から出力されるエンジン音信号を音として出力するスピーカとを具備することを特徴とするエンジン音加工装置を提供する。
より好ましい態様においては、上記エンジン音加工装置の信号処理手段は、エンジン回転数が閾値以下である場合に、前記残響効果付与部により残響効果の付与されたエンジン音信号に対し、前記エンジン回転数に応じた1以下の係数を乗算して、前記ミキシング部に供給する調整部を具備することを特徴とする。
また、別の好ましい態様においては、上記エンジン音加工装置の信号処理手段は、前記残響効果付与部へ与えるエンジン音信号または前記残響効果付与部から出力されるエンジン音信号に、車両の特徴と前記車速と前記エンジン回転数と前記アクセル開度のうちの少なくとも1つに応じて定まる歪みを付与する歪み付与部を有することを特徴とする。
本発明によれば、収音したエンジン音または再生したエンジン音が、車速やエンジン回転数、アクセル開度などの運転状態に即した残響効果が付与されたエンジン音に加工されるため、運転状態に則した加速感を演出することが可能になる、といった効果を奏する。
(A:第1の実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係るエンジン音加工装置の構成例を示すブロック図である。図1に示すエンジン音加工装置は、例えばガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関を動力源として走行する車両に搭載され、エンジンルーム内で収音したエンジン音に適宜加工を施して、車室内に再生するものである。
以下、本実施形態に係るエンジン音加工装置の構成について詳細に説明する。
マイク110aおよび110bは、エンジン音加工装置が搭載されている車両のエンジンルーム内にて例えば吸気口の近傍やエンジンの近傍等互いに異なる位置に設置され、各々の設置位置にてエンジン音を収音し、そのエンジン音を示す電気信号(以下、エンジン音信号)をヘッドアンプ120aおよび120bに各々出力する。本実施形態では、エンジンルーム内の互いに異なる位置に設置された2個のマイクによってそのエンジンルーム内のエンジン音を収音する場合について説明するが、1個のマイクでエンジン音を収音しても良く、また、3個以上のマイクでエンジン音を収音しても良い。ヘッドアンプ120aおよび120bは、各々マイク110aおよび110bから受け取ったエンジン音信号を後段の回路における各種信号処理に適した信号レベルまで増幅してステレオ信号生成部130に出力する。ステレオ信号生成部130は、例えばオーディオミキサであり、ヘッドアンプ120aおよび120bから受け取ったエンジン音信号からノイズ成分等を除去した後に両者を合成し、左右2チャネル分のエンジン音信号XLおよびXRを生成して出力する。このように、マイク110aおよび110b、ヘッドアンプ120aおよび120b、ステレオ信号生成部130は、エンジン音信号を生成するエンジン音信号生成手段の役割を担っている。本実施形態では、マイク、アンプおよびオーディオミキサによりエンジン音信号生成手段を構成したが、エンジン音の波形データが書き込まれたCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)などの記録媒体とその記録媒体から読み出した波形データにしたがってエンジン音信号を再生し出力する再生装置とを組み合わせてエンジン音信号生成手段を構成しても良い。
図1に示すように、ステレオ信号生成部130により生成されたエンジン音信号XLとエンジン音信号XRは信号処理手段140へ与えられる。信号処理手段140は、例えばDSP(Digital Signal Processor)であり、ステレオ信号生成部130から受け取ったエンジン音信号XLおよびXRの各々に、アクセルペダルの踏み込み量であるアクセル開度やエンジン回転数、車速等の運転状態に応じた残響効果を付与してエンジン音信号YLおよびYRに加工し、出力アンプ150Lおよび150Rに出力するものである。信号処理手段140から出力されるエンジン音信号YLおよびYRは、各々アンプ150Lおよび150Rによりスピーカ駆動に適したレベルに増幅された後に、車室内に設置されたスピーカ160Lおよび160Rに供給され、それらスピーカによってエンジン音として出力される。
図1に示すように、信号処理手段140は、エンジン音信号XLをエンジン音信号YLに加工する左チャネル信号処理系と、エンジン音信号XRをエンジン音信号YRに加工する右チャネル信号処理系の2つの信号処理系を有している。本実施形態では、信号処理手段140はDSPであるため、上記各信号処理系の構成要素はソフトウェアモジュールとして信号処理手段140に実装されているが、これら各ソフトウェアモジュールに対応する電子回路を組み合わせて信号処理手段140を構成しても勿論良い。図1に示すように、左チャネル信号処理系には、残響効果付与部141L、アンプ142Lおよび143L、調整部144L、加算器145Lが含まれており、右チャネル信号処理系には、残響効果付与部141R、アンプ142Rおよび143R、調整部144R、加算器145Rが含まれている。このように、両信号処理系は同一の構成を有するため、以下では、左チャネル信号処理系を例にとってその構成および機能を説明する。
信号処理手段140に入力されたエンジン音信号XLは、図1に示すように、2分流され、その一方は残響効果付与部141L、アンプ142Lおよび調整部144Lにより各種信号処理が施された後に加算器145Lへ入力され、他方はアンプ143Lにより増幅された後に加算器145Lへ入力される。残響効果付与部141Lは、例えばデジタルリバーブであり、残響効果制御手段170から与えられるパラメータ(本実施形態では、残響時間RTとディフュージョンDif)で規定される残響効果をエンジン音信号XLに付与してアンプ142Lへ出力する。詳細については後述するが、残響効果制御手段170は、車速Sが高速であるほど、長い残響時間を表し、かつ、広いディフュージョン(音像の広がり感)を表すパラメータを残響効果付与部141Lに与える。このため、本実施形態では、車速Sが高速であるほど、残響時間が長く、かつ、ディフュージョンの広い残響効果が付与されたエンジン音信号が残響効果付与部141Lから出力されるのである。
アンプ142Lとアンプ143Lは、何れも可変利得増幅器であり、各々与えられた入出力特性(すなわち、入力信号レベルと出力信号レベルの比:すなわち増幅率)にしたがって入力信号を増幅し出力する。これら2つのアンプの入出力特性は、ミキシングバランス設定手段180によって設定される。詳細については後述するが、ミキシングバランス設定手段180は、エンジン回転数ECの時間勾配およびアクセル開度AOの時間勾配に応じてアンプ142Lおよび143Lの各々の増幅率を設定する。
調整部144Lは、アンプ142Lから出力されるエンジン音信号XLに、エンジン回転数ECに応じたエフェクト係数を乗算して出力することにより、残響効果の微調整を行うものである。図2は、調整部144Lにより乗算されるエフェクト係数とエンジン回転数ECとの関数関係を示すグラフである。図2に示すように、上記エフェクト係数は、エンジン回転数ECが0から所定の閾値(本実施形態では、2000rpmに相当する値)まで増加するにつれて、0から1まで線形に増加し、エンジン回転数ECが上記所定の閾値を超えている場合には、エンジン回転数ECとは無関係に1に固定される。本実施形態では、調整部144Lによって、エンジン回転数ECと上記関数関係を有するエフェクト係数がアンプ142Lの出力信号に乗算されるため、エンジン回転数ECが上記所定の閾値以下である区間においては、エンジン回転数ECが増加するにつれて上記残響効果がフェードインするような微調整が施されるのである。
加算器145Lは、アンプ143Lの出力信号と調整部144Lの出力信号とを加算してエンジン音信号YLを生成し、出力アンプ150Lへ出力するものである。前述したように、アンプ143Lを介して加算器145Lへ入力されるエンジン音信号XLには残響効果は付与されておらず、残響効果付与部141L、アンプ142Lおよび調整部144Lを介して加算器145へ入力されるエンジン音信号XLには車速Sに応じた残響効果が付与されている。そして、アンプ142Lおよび143Lにはエンジン回転数ECの時間勾配およびアクセル開度AOの時間勾配に応じて増幅率が設定されるのであるから、加算器145L、アンプ142Lおよびアンプ143Lは、車速Sに応じた残響効果が付与されたエンジン音信号と同残響効果が付与されていないエンジン音信号とを、エンジン回転数ECの時間勾配およびアクセル開度AOの時間勾配に応じて定まるミキシングバランスでミキシングするミキシング部の役割を担っている。
以上が信号処理手段140の左チャネル信号処理系の構成である。
(A−1;残響効果制御手段170の構成および機能)
次いで、残響効果制御手段170の構成および機能について詳細に説明する。
残響効果制御手段170は、図1に示すように、パラメータテーブル171とパラメータ設定部172とを含んでいる。パラメータテーブル171は、例えばFlashROMなどの不揮発性メモリに格納された状態で残響効果制御手段170に実装されている。このパラメータテーブル171には、車速を表すデータに対応付けて、その車速で走行している車両のエンジン音に付与するべき残響効果を規定するパラメータが格納されている。図3は、パラメータテーブル171の一例を示す図である。図3に例示したパラメータテーブルでは、10km/h刻みで0km/hから100km/hまでの11通りの車速を表す車速データの各々に対応付けて、残響時間RTを表すパラメータとディフュージョンDifを表すパラメータの2種類のパラメータが格納されている。図3を参照すれば明らかように、本実施形態では、速い車速に対応付けられているパラメータほど長い残響時間を表すものであるとともに、広いディフュージョンを表すものである。このパラメータテーブル171の格納内容は、残響効果付与部141Lおよび141Rに与えるパラメータを車速に応じて決定する処理の過程で利用される。
パラメータ設定部172は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、ECU(Engine
Control Unit)200に接続されている。ここで、ECU200は、アクセル操作などの運転操作に応じてエンジンの駆動制御を行うとともに、車速やエンジン回転数等を計測し、その計測結果を運転者に報知するものである。パラメータ設定部172は、ECU200から車速Sを表す運転状態パラメータを受け取り、その運転状態パラメータの表す車速Sに応じた残響時間RTおよびディフュージョンDifを表すパラメータをパラメータテーブル171の格納内容を参照して特定し、その特定結果であるパラメータを残響効果付与部141Lおよび141Rに与える処理を実行する。例えば、ECU200から受け取った運転状態パラメータの表す車速Sが「50km/h」である場合のように、その車速に対応する残響時間およびディフュージョンを表すパラメータがパラメータテーブル171(図3参照)に格納されている場合には、パラメータ設定部172は、該当するパラメータをパラメータテーブル171から読み出し、そのパラメータを残響効果付与部141Lおよび141Rに与える。逆に、ECU200から受け取った運転状態パラメータの表す車速Sが「55km/h」である場合のように、その車速に対応する残響時間およびディフュージョンを表すパラメータがパラメータテーブル171に格納されていない場合には、パラメータ設定部172は、その前後の車速(この例では、50km/hと60km/h)に対応付けてパラメータテーブル171に格納されているパラメータを読み出し、それらパラメータに対して適宜補間演算を施して得られるパラメータを残響効果付与部141Lおよび141Rに与える。なお、本実施形態では、残響効果を表すパラメータとして、残響時間RTおよびディフュージョンDifの2種類を用いたが両者のうちの一方のみを用いても良い。具体的には、インストルメントパネル等に設けられた操作子を操作することによって、上記2種類のパラメータのうちの何れを用いるかを運転者に指示させ、指示された方のパラメータのみを残響効果付与部141Lおよび141Rに与えれば良い。
(A−2;ミキシングバランス設定手段180の構成および機能)
ミキシングバランス設定手段180は、エンジン回転数ECおよびアクセル開度AOを表す運転状態パラメータをECU200から受け取り、エンジン回転数ECの時間勾配およびアクセル開度AOに時間勾配に応じた増幅率をアンプ142Lおよび143Lと、アンプ142Rおよび143Rに設定する処理を実行する。このミキシングバランス設定手段180は、例えばCPUと本発明に特徴的な態様で上記ミキシングバランスを設定する処理を同CPUに実行させる制御プログラムが書き込まれたFlashROMなどのメモリとを含んでいる(図1では何れも図示省略)。上記CPUを上記制御プログラムにしたがって作動させることにより、ミキシングバランス設定手段180は、図4に示す各部として機能する。
図4の時間勾配算出部181および182は、ECU200から受け取った運転状態パラメータの時間微分演算を行い、同運転状態パラメータの時間微分値を算出する処理を実行する。図4に示すように、本実施形態では、エンジン回転数ECを表す運転状態パラメータの時間微分値が時間勾配算出部181によって算出され、アクセル開度AOを表す運転状態パラメータの時間微分値が時間勾配算出部182によって算出される。図4の規格化部183は、時間勾配算出部181により算出された時間微分値に対して係数乗算などの演算処理を施して所定範囲(本実施形態では、−100から100の範囲)の値に規格化する。例えば、時間勾配算出部181が−DM〜+DMの範囲内で出される時間微分値Dinを算出する場合には、規格化部183は、以下の(式1)に示す演算を実行しその演算結果Doutを出力する。
Dout=Din×100/DM…(式1)
図4のパラメータ加工部184および185では、まず、前段までの処理で得られた運転状態パラメータの時間微分値に対して所定の時定数を持ったローパスフィルタ処理、あるいは上記時間微分値列の移動平均を算出する処理を実行し、上記時間微分値列のエンベロープを示すエンベロープデータを生成する。このようにして算出されるエンベロープデータは、その算出元になった時間微分値列に対応する運動状態パラメータの時間勾配を表すデータである。すなわち、エンベロープデータの値が正であることは、対応する運転状態パラメータが時間の経過とともに増加していることを示し、逆に、エンベロープデータの値が負であることは、対応する運転状態パラメータが時間の経過とともに減少していることを示す。したがって、本実施形態では、パラメータ加工部184により算出されるエンベロープデータによってエンジン回転数ECの時間勾配が特定され、パラメータ加工部185により算出されるエンベロープデータによってアクセル開度AOの時間勾配が特定される。
パラメータ加工部184および185は、ローパスフィルタ処理等で算出したエンベロープデータの値が正であるか否かを判定し、その判定結果に応じた値を乗算部186へ出力する。より詳細に説明すると、パラメータ加工部184はローパスフィルタ処理等により算出したエンベロープデータの値が正である場合にはそのエンベロープデータの値を出力し、逆に、正ではない場合(0または負である場合)には0を出力する。前述したように、パラメータ加工部184に与えられる時間微分値の各々は、規格化部183によって−100から100の範囲の値に規格されているため、パラメータ加工部184の出力値は0から100の範囲の値になる。一方、パラメータ加工部185は、上記ローパスフィルタ処理等により算出したエンベロープデータの値が正である場合には1を出力し、逆に、正ではない場合(0または負である場合)には0を出力する。
乗算部186は、パラメータ加工部184の出力値にパラメータ加工部185の出力値を乗算して得られる値Valをミキシングバランス算出部187へ与える。前述したように、パラメータ加工部184からは、ローパスフィルタ処理等により算出したエンベロープデータの値が正である場合にはそのエンベロープデータの値が出力され、逆に、正ではない場合には0が出力される。一方、パラメータ加工部185からは、ローパスフィルタ処理等により算出したエンベロープデータの値が正である場合には1が出力され、逆に、正ではない場合には0が出力される。このため、乗算部186の出力値Valは、図5に示すように、エンジン回転数ECが時間とともに増加し、かつ、アクセル開度AOが時間とともに増加している場合にのみ、そのエンジン回転数ECの時間勾配に応じた値(0から100の範囲内の値)になり、その他の場合には0になる。
ミキシングバランス算出部187は、乗算部186の出力値Valを用いて以下の(式2)〜(式5)に示す演算処理を実行してアンプ142Lおよびアンプ142Rへ設定する増幅率GainEとアンプ143Lおよび143Rへ設定する増幅率GainTを算出し、それら増幅率の各々を該当するアンプへ設定する処理を実行する。
G=−40×100/Val…(式2)
V0=10(G/20)…(式3)
GainT=((1−Val×0.01)−V0)*0.2+V0…(式4)
GainE=1−GainT…(式5)
図6は、乗算部186の出力値Valと上記各式にしたがって算出されるGainEおよびGainTとの関数関係を示すグラフである。図6を参照すれば明らかように、本実施形態では、乗算部186の出力値Valの増加に伴って対数関数的に増加する増幅率であるGainEがミキシングバランス算出部187によってアンプ142Lおよび142Rに設定され、GainEの増加に応じて1から対数関数的に減少する増幅率GainTがミキシングバランス算出部187によってアンプ143Lおよびアンプ143Rに設定される。
以上が本実施形態に係るエンジン音加工装置の構成である。
以上に説明した構成としたため本実施形態に係るエンジン音加工装置によれば、車両の運転者が加速感を味わおうとする運転シーン(例えば、低速走行中の車両において運転者が所望の車速に達するまでアクセルペダルを踏み込み続けるような運転シーン)において、車速S、エンジン回転数ECの時間勾配およびアクセル開度AOの時間勾配に応じて以下のように加工したエンジン音が車室内に再生される。
アクセルペダルを踏み込み続け、エンジン回転数が増加してゆく過程では、アクセル開度AOの時間勾配およびエンジン回転数ECの時間勾配はともに正である。このため、エンジン回転数ECの増加に伴ってアンプ142Lおよびアンプ142Rの増幅率が対数関数的に増加し、逆に、アンプ143Lおよびアンプ143Rの増幅率は対数関数的に減少する(図6参照)。前述したように、アンプ142Lおよびアンプ142Rは、残響効果が付与されたエンジン音信号を増幅するアンプであり、アンプ143Lおよびアンプ143Rは、残響効果が付与されていないエンジン音信号を増幅するアンプであるから、本運転シーンにおいては、エンジン回転数ECの増加につれて、車室内に再生されるエンジン音に含まれる残響音の音量レベルが次第に高くなって行く。そして、車両の走行速度が運転者の所望する速度に近づき、運転者がアクセルペダルの踏み込みを緩めると、アクセル開度AOの時間勾配は0または負になり、アンプ142Lおよびアンプ142Rの増幅率は0に設定され、アンプ143Lおよびアンプ143Rの増幅率は1に設定される。したがって、上記のように運転者がアクセルペダルの踏み込みを緩めた後は、上記車両の車室内には残響効果が全く付与されていないエンジン音が再生される。
一方、残響効果付与部141Lおよび141Rによって付与される残響音の残響時間RTは、車速Sが低速である間は短く、高速になるにつれて長くなる。このため、低速である間は残響の付与によりエンジン音全体の音量が上がりすぎることが回避される一方、高速になるにつれてエンジン音が目立たなくなってゆく過程では残響時間を長くしてゆくことによりエンジン音が自然に減衰してゆく感じを演出することが可能になる。また、残響効果付与部141Lおよび141Rによって付与される残響音のディフュージョンも、低速である間は小さく、高速になるにつれて大きくなってゆく。このため、低速である間はディフュージョンを小さくすることによって加速初期のパワフル感が演出される一方、高速になるにつれてエンジン音が目立たなくなってゆく過程ではディフュージョンを広くしてゆくことによりエンジン音が自然に減衰してゆく感じを演出することが可能になる。このように、本実施形態に係るエンジン音加工装置によれば、車両のエンジンルーム内で収音したエンジン音を運転状態に即した残響効果を有するエンジン音に加工することにより、運転状態に即した加速感の演出が可能なる。
(B:その他の実施形態)
以上、本発明の1実施形態について説明したが、係る実施形態に以下に述べる変形を加えても良いことは勿論である。
(1)上述した実施形態では、車速Sに応じた残響効果を付与したエンジン音と同効果を付与していないエンジン音のミキシングバランスをエンジン回転数ECおよびアクセル開度AOに応じて設定するための各処理をソフトウェアモジュールで実現したが、ハードウェアモジュールで実現しても良い。具体的には、時間勾配算出部181および182の各々を微分回路で構成し、パラメータ加工部184および185をフィルタ回路などで構成し、これら電子回路を組み合わせてミキシングバランス設定手段180を構成すれば良い。
(2)上述した実施形態では、車速Sに応じた残響効果を付与したエンジン音と同効果を付与していないエンジン音のミキシングバランスをエンジン回転数ECおよびアクセル開度AOに応じて設定することにより、車室内で再生されるエンジン音に運転状態に則した自然な加速感が付与された。しかし、上記残響効果に加えて、例えば車種などの車両の特徴またはエンジン回転数ECやアクセル開度AO、車速Sなどに応じて定まる歪み(特定の周波数成分の強調または低減)をエンジン音信号XLおよびXRに付与することによって、より迫力に富んだエンジン音の再生を行うことも可能である。このようなことは、図1に示したエンジン音加工装置の信号処理手段140を図7に示す信号処理手段240に置き換えることにより実現される。
図7は、本変形例に係る信号処理手段240の構成例を示す図である。図7と図1とを比較すれば明らかなように、信号処理手段240は、歪み付与部241Lおよび241R、アンプ242Lおよび242R、アンプ243Lおよびアンプ243R、加算器244Lおよび244Rを有している点で前述した信号処理手段140と異なっている。信号処理手段240においては、エンジン音信号XLに対する信号処理とエンジン音信号XRに対する信号処理とは基本的に同一であるため、左チャネルについてのみ説明する。
歪み付与部241Lは、例えばイコライザであり各々ステレオ信号生成部130から与えられるエンジン音信号XLに車種の特徴や車速S等に応じた歪みを付与するためのものである。車両の特徴に応じた歪みを付与する態様にあっては、例えばスポーツカーや高級車などの車種や車両の製品名を示す識別子に対応付けてその車両の特徴に応じた歪みの音色や強さを表すデータ(すなわち、強調または低減を施す周波数成分とその度合いを示すデータ)が書き込まれたパラメータテーブルを歪み付与部241Lに記憶させておき、インストルメントパネルなどに設けられている操作子等を操作することにより指定された車種や製品名に応じた歪みの音色や強さを上記パラメータテーブルを参照して特定し、その特定結果に応じた歪みを付与する処理を歪み付与部241Lに実行させれば良い。このような態様によれば、車両の特徴に応じて定まり、車速とは無関係な歪みを付与したエンジン音を再生することが可能になる。なお、車種や製品名などの入力により車両の特徴を指定する際には、本変形例に係るエンジン音加工装置を実際に搭載している車両の車種等を指定しても良く、また、それとは無関係に車種等を指定しても良い。エンジン音加工装置を搭載している車両の車種とは無関係に車種を指定することにより、スポーツカーや高級車などのエンジン音を手軽に楽しむことが可能になる。一方、車速Sに応じた歪みを付与する態様にあっては、例えば0km/hから100km/hの各車速に対応付けてその車速に応じた歪みの音色や歪みの強さを表すデータが書き込まれたパラメータテーブルを歪み付与部241Lに記憶させておき、ECU200から与えられる運転状態パラメータの表す車速Sに応じた歪みの音色や強さを上記パラメータテーブルを参照して特定すれば良い。さらに、車速Sに応じた歪みの音色や強さを表わすパラメータテーブルを車種毎に用意しておけば、車種および車速の両者に応じた歪みを付与することも可能である。アンプ242Lは、歪み付与部241Lにより歪みが付与されたエンジン音信号XLをミキシングバランス設定手段180により設定された増幅率GainEで増幅して加算器244へ出力する。一方、アンプ243Lは、上記歪みが付与されていないエンジン音信号XLをミキシングバランス設定手段180により設定された増幅率GainTで増幅して加算器244へ出力する。そして、加算器244Lは、アンプ242Lおよびアンプ243Lから受け取った各エンジン音信号の和信号を生成し、前述した残響効果付与部141Lに与える。
つまり、図7に示す信号処理手段240においては、残響効果付与部141Lには、歪み付与部141Lにより歪みが付与されたエンジン音信号と同歪みが付与されていないエンジン音信号とをエンジン回転数ECおよびアクセル開度AOに応じて定まる比率(GainE:GainT)でミキシングしたエンジン音信号が入力され、このエンジン音信号に車速Sに応じて定まる残響効果が付与されるのである。このように、車速Sに応じて定まる残響効果の他に車種等の車両の特徴や車速S等に応じて定まる歪みを付与することによって、加速感とともに迫力に富んだエンジン音を得ることができる。加えて本変形例によれば、歪み付与部241Lにより歪みが付与されたエンジン音信号と同歪みが付与されていないエンジン音信号とのミキシングもエンジン回転数ECおよびアクセル開度AOに応じて定まる比率で行われるため、運転状態に即した自然な迫力感を付与することが可能になる。なお、本変形例では、歪み付与部241Lにより歪みが付与されたエンジン音信号と同歪みが付与されていないエンジン音信号とのミキシング比率を、残響効果付与部141Lにより残響効果が付与されたエンジン音信号と同効果が付与されていないエンジン音信号とのミキシング比率と同一にしたが、両ミキシング比率を異ならせても良いことは勿論である。また、本変形例では、歪み付与部141Lにより歪みを付与した後に残響効果付与部141Lにより残響効果を付与したが、両信号処理の順序を入れ替えても勿論良い。具体的には、図7において、歪み付与部241Lと残響効果付与部141Lを入れ替え、歪み付与部241Rと残響効果付与部141Rを入れ替えても良い。
(3)上述した実施形態では、車速Sに応じて定まる残響効果が残響効果付与部141により付与され、エンジン回転数ECおよびアクセル開度AOに応じて定まる増幅率GainEでアンプ142によって増幅されたエンジン音信号に対して、エンジン回転数ECに応じたフェードインを調整部144によって施したが、調整部144を残響効果付与部141とアンプ142の間に設けても勿論良い。また、上記フェードインを行わない態様においては、調整部144を設ける必要がないことは勿論である。
本発明の一実施形態に係るエンジン音加工装置の構成例を示すブロック図である。 調整部144Lにより乗算されるエフェクト係数とエンジン回転数ECとの関数関係の一例を示す図である。 残響効果制御部170が有するパラメータテーブル171の一例を示す図である。 ミキシングバランス設定手段180の構成例を示す図である。 エンジン回転数ECの時間変化およびアクセル開度AOの時間変化と、スピーカ160Lおよび160Rから出力されるエンジン音の残響レベルとの関係を説明するための図である。 ミキシングバランス設定手段180によりアンプ142および143へ設定される増幅率の一例を示す図である。 変形例1に係る信号処理手段240の一例を示す図である。
符号の説明
110a,110b…マイク、120a,120b…ヘッドアンプ、130…ステレオ信号生成部、140…信号処理手段、150L,150R…出力アンプ、160L,160R…スピーカ、170…残響効果制御手段、180…ミキシングバランス設定手段、200…ECU。

Claims (3)

  1. 車両のエンジンルームにおいて発生するエンジン音を示すエンジン音信号を生成するエンジン音信号生成手段と、
    前記エンジン音信号に残響効果を付与する残響効果付与部と、前記残響効果付与部による残響効果付与前のエンジン音信号と、前記残響効果付与部により残響効果の付与されたエンジン音信号とをミキシングするミキシング部とを含む信号処理手段と、
    車速に応じた長さの残響時間または車速に応じた広さのディフュージョンを持った残響効果の付与を前記残響効果付与部に指示する残響効果制御手段と、
    アクセル開度とエンジン回転数の両方が増加傾向にある場合に、エンジン回転数が大きくなる程、前記ミキシング部から出力されるエンジン音信号において前記残響効果付与部により残響効果の付与されたエンジン音信号の占める割合が大きくなり、その他の場合には、前記ミキシング部から出力されるエンジン音信号において前記残響効果付与部により残響効果の付与されたエンジン音信号の占める割合が0になるように、前記ミキシング部におけるミキシングバランスを設定するミキシングバランス設定手段と、
    前記信号処理手段から出力されるエンジン音信号を音として出力するスピーカと
    を具備することを特徴とするエンジン音加工装置。
  2. 前記信号処理手段は、エンジン回転数が閾値以下である場合に、前記残響効果付与部により残響効果の付与されたエンジン音信号に対し、前記エンジン回転数に応じた1以下の係数を乗算して、前記ミキシング部に供給する調整部を具備することを特徴とする請求項1に記載のエンジン音加工装置。
  3. 前記信号処理手段は、前記残響効果付与部へ与えるエンジン音信号または前記残響効果付与部から出力されるエンジン音信号に、車両の特徴と前記車速と前記エンジン回転数と前記アクセル開度のうちの少なくとも1つに応じて定まる歪みを付与する歪み付与部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のエンジン音加工装置。
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