JP4378388B2 - 能動型効果音発生装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両の走行状態又はエンジンの作動状態の情報を示す振動騒音源信号に基づいて効果音を発生させる能動型効果音発生装置に関する。
車室内の騒音に関連して音響を制御する装置の一つとして、能動型効果音発生装置(Active Sound Control Apparatus)(以下「ASC装置」とも称する。)が知られている。
ASC装置は、前記騒音に同期した効果音を発生させることで、車両の速度変化を強調するなど車室内の音響効果を高める。すなわち、ASC装置では、エンジン回転数[rpm]に基づく調波の基準信号に対し、基準信号の次数、エンジン回転数、車速変化量[km/時/秒]等の制御パラメータを用いて、前記車室内の演出効果を高める効果音をスピーカから前記車室内に出力する(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−301598号公報
しかしながら、特許文献1の発明にも、未だ車室内の演出効果を高める余地が存在する。
この発明は、このような問題を考慮してなされたものであり、車室内の演出効果を向上させることが可能な能動型効果音発生装置を提供することを目的とする。
この発明に係る能動型効果音発生装置(以下、「ASC装置」とも称する。)は、車両の走行状態又はエンジンの作動状態の情報を示す振動騒音源信号に基づいて効果音を発生させるものであって、前記効果音の少なくとも1つの成分の出力に遅延を与える遅延手段を有することを特徴とする。
この発明によれば、効果音の少なくとも1つの成分の出力に遅延を与えることができる。このため、効果音の出力制御をより広範囲に行うことが可能となり、車室内の演出効果を向上させることが可能となる。
前記振動騒音源信号としては、例えば、エンジン回転周波数[Hz](エンジン回転数[rpm]を60倍したもの)、車両の速度[km/時]、及びマイクロフォンを介して得られた実際のエンジン音を示す信号を用いることができる。
前記効果音の成分には、前記効果音の周波数成分、及び振幅成分が含まれる。
前記振動騒音源信号がエンジン回転周波数を示す信号である場合、前記遅延手段は、前記エンジン回転周波数を示す信号を遅延させることで前記効果音の周波数成分の出力に遅延を与えることが好ましい。
エンジン回転周波数を示す信号を遅延させると、例えば、実際のエンジン音の周波数と前記効果音の周波数との間にずれが生じる。このずれにより、効果音の出力対象となる乗員位置では、実際のエンジン音と効果音とにより唸りが感受されることで、車室内の演出効果を高めることが可能となる。
さらに、前記ASC装置は、次数の異なる複数の調波の基準信号を前記エンジン回転周波数を示す信号に基づいて生成する基準信号生成手段を備え、前記遅延手段は、前記エンジン回転周波数を示す信号を前記複数の基準信号毎に遅延させることで前記効果音の周波数成分の出力に遅延を与えることが好ましい。
これにより、エンジン回転周波数に対応する効果音の周波数成分の出力の遅延を基準信号毎に設定することが可能となり、効果音の制御をより詳細に行うことが可能となる。
また、前記振動騒音源信号がエンジン回転周波数を示す信号である場合、前記ASC装置は、さらに、前記エンジン回転周波数の単位時間当たりの変化量(以下、「エンジン回転周波数変化量」又は「変化量」とも称する。)を示す信号に応じて前記効果音の振幅成分を調整し、前記遅延手段は、前記エンジン回転周波数変化量を示す信号を遅延させることで前記効果音の振幅成分の出力に遅延を与えることが好ましい。
上記構成では、エンジン回転周波数変化量を示す信号を遅延させることで、前記効果音の振幅成分の出力に遅延を与えることができる。このため、前記効果音の振幅成分の出力が、例えば、実際のエンジン音の振幅成分の出力に対して遅れることにより、効果音の出力対象となる乗員位置では残響感が感受され、車室内の演出効果を高めることが可能となる。
また、前記ASC装置は、次数の異なる複数の調波の基準信号を前記エンジン回転周波数を示す信号に基づいて生成する基準信号生成手段を備え、前記遅延手段は、前記変化量を示す信号を前記複数の基準信号毎に遅延させることで、前記効果音の振幅成分の出力に遅延を与えてもよい。
これにより、エンジン回転周波数変化量に対応する効果音の振幅成分の出力の遅延を基準信号毎に設定することが可能となり、効果音の制御をより詳細に行うことが可能となる。
前記遅延手段は、前記周波数成分及び前記振幅成分を含む前記効果音の全成分の出力に遅延を与えてもよい。
これにより、効果音は、実際のエンジン音よりも遅れて、効果音の出力対象となる乗員位置に到達する。このため、乗員位置では、振動騒音源としてのエンジンが移動しているように感受され、車室内の演出効果を高めることが可能となる。
また、前記効果音の出力手段を複数設け、前記遅延手段は、複数の前記出力手段毎に前記効果音の全成分の出力に遅延を与えてもよい。これにより、振動騒音源の移動感がより感受しやすくなり、車室内の演出効果をより高めることができる。
なお、前記遅延手段は、前記振動騒音源信号に基づいて前記遅延を変化させてもよい。これにより、遅延を発生すべき条件を設定し、遅延の程度を変更することができる。従って、状況に応じた遅延を発生させることが可能となる。
この発明によれば、効果音の少なくとも1つの成分の出力に遅延を与えることができる。このため、効果音の出力制御をより広範囲に行うことが可能となり、車室内の演出効果を向上させることが可能となる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[A.第1実施形態]
(1)第1実施形態の概要
図1に示す第1実施形態に係る能動型効果音発生装置10(以下、「ASC装置10」とも称する。)では、各時点において効果音SEの音圧レベル(振幅成分の出力)を実際のエンジン音RSの音圧レベルに一致させつつ、エンジン回転周波数fe[Hz]に対応する効果音SEの周波数成分の出力を遅延させる。
(2)効果音発生の仕組み
図1は、ASC装置10の概略的な機能構成を示すブロック図である。ASC装置10は、エンジン回転周波数検出回路12(以下、「検出回路12」とも称する。)と、基準信号生成回路14と、エンジン回転周波数変化量演算回路16(以下、「演算回路16」とも称する。)と、ゲイン決定回路18と、乗算器20と、スピーカ22と、遅延回路50(50a)と、を有する。
ASC装置10では、以下のような処理が行われる。すなわち、エンジンパルスEpからエンジン回転周波数fe[Hz]を検出回路12で検出し、このエンジン回転周波数feを示すエンジン回転周波数信号Sfe(以下、「信号Sfe」とも称する。)を生成する。次に、基準信号生成回路14において、信号Sfeと、波形データテーブル(図示せず)に記憶されている波形データとに基づいて正弦波の調波の基準信号Srを生成する。これと並行して、エンジン回転周波数変化量演算回路16において、エンジン回転周波数信号Sfeに基づいてエンジン回転周波数feの単位時間当たりの変化量であるエンジン回転周波数変化量Δaf(以下、「変化量Δaf」とも称する。)[Hz/秒]を演算し、変化量Δafを示すエンジン回転周波数変化量信号Saf(以下、「信号Saf」とも称する。)を生成する。ゲイン決定回路18において、信号Safに基づいて、基準信号Srに乗算するゲインGを決定し、このゲインGを示すゲイン信号Sgを生成する。乗算器20において、ゲイン信号Sgに示されるゲインGを、基準信号Srに乗算する。乗算後の信号(制御信号Sc)を図示しないD/A変換器によりアナログ変換し、アナログ変換後の制御信号Scに基づく効果音SEをスピーカ22から出力する。
上述した処理は、基本的に特許文献1に記載された技術を用いて行うことができる。すなわち、エンジン回転周波数feの検出については、特許文献1の段落[0036]等に、基準信号Srの生成については、同段落[0041]〜[0043]等に、エンジン回転周波数変化量Δafの算出については、同段落[0081]〜「0082」等に記載されている技術を用いることができる。ゲインGの決定については、エンジン回転周波数変化量Δafに応じてゲインGを決定する点は、特許文献1と同様であるが、本実施形態では、エンジン回転周波数変化量Δafに応じて直線的にゲインGが決定される。
また、第1実施形態では、検出回路12と基準信号生成回路14との間に、遅延回路50(50a)が配置されており、検出回路12から送信されたエンジン回転周波数信号Sfeに所定時間(例えば、50マイクロ秒)の遅延Zaを与える。
なお、以下では、遅延回路をまとめて「遅延回路50」と称し、個々の遅延回路には、参照符号50にアルファベット等の文字を付加して示すものとする。
(3)第1実施形態のASC装置10により出力される効果音
上述の通り、第1実施形態では、基準信号生成回路14に入力されるエンジン回転周波数信号Sfeに対して遅延回路50aにより遅延処理が行われる。その一方、エンジン回転周波数変化量演算回路16に入力されるエンジン回転周波数信号Sfeには、遅延処理が行われない。すなわち、エンジン回転周波数feの出力に対して遅延を発生させ、エンジン回転周波数変化量Δafの出力には遅延を発生させない。このため、エンジン80の負荷が図2Aに示すものであり、これに伴う実際のエンジン音RSが図2Bに示すものである場合、第1実施形態のASC装置10により出力される効果音SEは図2Cのようになる。
図2B及び図2Cからわかるように、実際のエンジン音RSの音圧レベル(振幅成分の出力)と、効果音SEの音圧レベルは、各時点において同一であるが、効果音SEの周波数成分の出力は、実際のエンジン音RSの周波数成分の出力よりも遅れて現れる。この際の遅延時間は、遅延回路50に設定されている遅延Zaに起因する。
このため、エンジン回転周波数feが一定ではない場合、すなわち、エンジン回転周波数変化量Δafがゼロでない場合、同一の時点において、実際のエンジン音RSの周波数と効果音SEの周波数との間には、ずれが生じる。そして、このずれにより、乗員位置30では、2つの音による唸りが感受される。
(4)第1実施形態による効果
上述のように、第1実施形態に係るASC装置10は、エンジン回転周波数信号Sfeに基づいて効果音SEを発生させるものであって、効果音SEの周波数成分の出力に遅延Zaを与える遅延回路50aを有する。
この構成では、効果音SEの周波数成分の出力に遅延Zaを与えることができる。このため、効果音SEの出力制御をより広範囲に行うことが可能となり、車室内の演出効果を向上させることが可能となる。
また、エンジン回転周波数信号Sfeに遅延Zaを付与しているため、実際のエンジン音RSの周波数と効果音SEの周波数との間にずれが生じる。このずれにより、効果音SEの出力対象となる乗員位置30では、実際のエンジン音RSと効果音SEとにより唸りが感受されることで、車室内の演出効果を高めることが可能となる。
なお、エンジン回転周波数信号Sfeに与える遅延Zaは、エンジン回転周波数変化量Δafに応じて変化させることができる。例えば、エンジン回転周波数変化量Δafの増加に応じて遅延時間を増やすことができる。また、エンジン回転周波数変化量Δafが所定値(例えば、5Hz/秒)を越える場合のみ、遅延Zaを付与してもよい。
[B.第2実施形態]
(1)第2実施形態の特徴
図3に示す第2実施形態の能動型効果音発生装置10A(以下、「ASC装置10A」とも称する。)では、エンジン回転周波数fe[Hz]に対応する効果音SEの周波数成分の出力を維持しつつ、効果音SEの音圧レベル(振幅成分の出力)を実際のエンジン音RSの音圧レベルに対して遅延させる点に特徴がある。
(2)効果音発生の仕組み(第1実施形態との相違)
図3は、第2実施形態のASC装置10Aの概略的な機能構成を示すブロック図である。ASC装置10Aは、第1実施形態のASC装置10と基本的に同じ構成を有するが、遅延回路50(50b)が、エンジン回転周波数検出回路12と基準信号生成回路14との間ではなく、エンジン回転周波数検出回路12とエンジン回転周波数変化量演算回路16との間に配置されている点で第1実施形態のASC装置10と異なる。
(3)第2実施形態のASC装置10Aにより出力される効果音
上述のように、ASC装置10Aでは、遅延回路50bが、検出回路12と演算回路16との間に配置されているため、遅延回路50bにより発生される遅延Zbは、ASC装置10Aの効果音SEの周波数成分の出力ではなく、ASC装置10Aの効果音SEの音圧レベル(振幅成分の出力)に生じる。
すなわち、エンジン80の負荷が図4Aに示すものであり、これに伴う実際のエンジン音RSが図4Bに示すものである場合、ASC装置10Aにより出力される効果音SEは図4Cのようになる。
図4B及び図4Cからわかるように、実際のエンジン音RSの周波数成分の出力と、効果音SEの周波数成分の出力は、各時点において同一であるが、効果音SEの音圧レベル(振幅成分の出力)は、実際のエンジン音RSの音圧レベルよりも遅れて現れる。この際の遅延時間は、遅延回路50に設定されている遅延Zbに依存する。
このため、例えば、エンジン回転周波数変化量Δafが増加し、これに伴って実際のエンジン音RSの音圧レベルが増加した場合、効果音SEの音圧レベルの増加は所定時間遅れて発生し、その結果、乗員位置30では、効果音SEの音圧レベルの増加の遅れに伴う残響が感受される。
(4)第2実施形態による効果
上述のように、ASC装置10Aは、エンジン回転周波数信号Sfeに基づいて効果音SEを発生させるものであって、効果音SEの振幅成分の出力に遅延Zbを与える遅延回路50bを有する。
この構成では、効果音SEの振幅成分の出力に遅延Zbを与えることができる。このため、効果音SEの出力制御をより広範囲に行うことが可能となり、車室内の演出効果を向上させることが可能となる。
また、ASC装置10Aのゲイン決定回路18は、さらに、エンジン回転周波数変化量Δafに応じて効果音SEの振幅成分を調整し、遅延回路50bは、エンジン回転周波数変化量信号Safを遅延させることで効果音SEの振幅成分の出力に遅延Zbを与える。
上記構成では、エンジン回転周波数変化量信号Safを遅延させることで、効果音SEの振幅成分の出力に遅延Zbを与えることができる。このため、効果音SEの振幅成分の出力が、実際のエンジン音RSの振幅成分の出力に対して遅れることにより、効果音SEの出力対象となる乗員位置30では残響感が感受され、車室内の演出効果を高めることが可能となる。
なお、エンジン回転周波数変化量信号Safに付与する遅延Zbは、エンジン回転周波数変化量Δafに応じて変化させることができる。例えば、エンジン回転周波数変化量Δafの増加に応じて遅延時間を増やすことができる。また、エンジン回転周波数変化量Δafが所定値(例えば、5Hz/秒)を越える場合のみ、遅延を発生させてもよい。
[C.第3実施形態]
(1)第3実施形態の特徴
図5に示す第3実施形態の能動型効果音発生装置10B(以下、「ASC装置10B」とも称する。)では、複数のスピーカ22a、22bを設け、各スピーカ22a、22bからの効果音SE1、SE2の出力を、タイミングをずらして乗員位置30に到達させる点に特徴がある。
(2)効果音発生の仕組み(第1実施形態との相違)
図5は、第3実施形態に係るASC装置10Bの概略的な機能構成を示すブロック図である。ASC装置10Bは、第1実施形態のASC装置10と基本的に同じ構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、ASC装置10Bでは、乗員位置30の前方及び後方の2つの位置にスピーカ22a、22bを設け、これに伴って後方のスピーカ22b用に補償フィルタ24を設けている。補償フィルタ24は、スピーカ22aから乗員位置30への伝達特性C00と、スピーカ22bから乗員位置30への伝達特性C10の相違を補償するものである。補償フィルタ24としては、例えば、特許文献1に記載のものを用いることができる(特許文献1の段落[0075]〜[0079]等参照)。
また、遅延回路50(50c1、50c2)は、エンジン回転周波数検出回路12と基準信号生成回路14との間ではなく、乗算器20と前方のスピーカ22aの間、及び乗算器20と補償フィルタ24の間に配置される。そして、乗算器20と前方のスピーカ22aの間の遅延回路50c1による遅延Zc1よりも、乗算器20と補償フィルタ24の間に配置される遅延回路50c2による遅延Zc2の方が遅延時間が長く設定されている。
(3)第3実施形態のASC装置10Bにより出力される効果音
上述のように、ASC装置10Bでは、乗算器20と前方のスピーカ22aの間に遅延回路50c1が、及び乗算器20と補償フィルタ24の間に遅延回路50c2が配置されている。また、遅延回路50c1の遅延Zc1よりも遅延回路50c2の遅延Zc2の方が遅延時間が長くなるように設定されている。このため、エンジン80の負荷が図6Aに示すものであり、これに伴う実際のエンジン音RSが図6Bに示すものである場合、前方のスピーカ22aにより出力される効果音SE1は、実際のエンジン音RSから所定時間(例えば、0.05秒)遅れて出力される。また、後方のスピーカ22bにより出力される効果音SE2は、さらに長い遅延時間(例えば、0.15秒)で出力される。
このため、乗員位置30には、実際のエンジン音RS→前方のスピーカ22aからの効果音SE1→後方のスピーカ22bからの効果音SE2の順に到達することとなり、乗員位置30では、エンジン80が乗員位置30の前方から後方へと移動しているように感受される。
なお、スピーカ22a、22bから出力される効果音SE1、SE2の周波数ずれに応じて、第1実施形態と同様に、乗員位置30において周波数ずれに起因する唸りが感受される。
また、実際のエンジン音RSと前方のスピーカ22aから出力される効果音SE1との間の振幅成分の出力の遅延時間、並びに実際のエンジン音RS及び前方のスピーカ22aから出力される効果音SE1と後方のスピーカ22bから出力される効果音SE2の振幅成分の出力の遅延時間に応じて、第2実施形態と同様に、乗員位置30において残響が感受される。
(4)第3実施形態による効果
上述のように、ASC装置10Bは、エンジン回転周波数信号Sfeに基づいて効果音SE1、SE2を発生させるものであって、効果音SE1、SE2の全成分の出力に遅延を与える遅延回路50c1、50c2を有する。
この構成では、効果音SE1、SE2の全成分の出力に遅延を与えることができる。このため、効果音SE1、SE2の出力制御をより広範囲に行うことが可能となり、車室内の演出効果を向上させることが可能となる。
また、効果音SE1、SE2は、実際のエンジン音RSよりも遅れて、効果音SE1、SE2の出力対象となる乗員位置30に到達する。このため、乗員位置30では、振動騒音源としてのエンジン80が移動しているように感受され、車室内の演出効果を高めることが可能となる。
さらに、第3実施形態では複数のスピーカ22a、22bを設け、遅延回路50c1、50c2は、スピーカ22a、22b毎に効果音SE1、SE2の全成分の出力の遅延を設定している。
これにより、振動騒音源としてのエンジン80の移動感がより感受しやすくなり、車室内の演出効果をより高めることができる。
なお、上述のように、スピーカ22a、22bから出力される効果音SE1、SE2の周波数ずれが小さい場合、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、実際のエンジン音RSと前方のスピーカ22aから出力される効果音SE1との間の振幅成分の出力の遅延時間、並びに実際のエンジン音RS及び前方のスピーカ22aから出力される効果音SE1と後方のスピーカ22bから出力される効果音SE2の振幅成分の出力の遅延時間に応じて、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
[D.第4実施形態]
(1)第4実施形態の特徴
図7に示す第4実施形態の能動型効果音発生装置10C(以下、「ASC装置10C」とも称する。)では、上記第1〜第3実施形態のASC装置10、10A、10B全ての特徴を有する。すなわち、エンジン回転周波数検出回路12と基準信号生成回路14の間に遅延回路50d1が、エンジン回転周波数検出回路12とエンジン回転周波数変化量演算回路16の間に遅延回路50d2が、乗算器20と前方のスピーカ22aとの間に遅延回路50d3が、乗算器20と補償フィルタ24との間に遅延回路50d4が設けられている。
(2)第4実施形態のASC装置10Cにより出力される効果音
上述の通り、第4実施形態では、4つの遅延回路50(50d1〜50d4)それぞれにより遅延処理が行われる。このため、エンジン80の負荷が図8Aに示すものであり、これに伴う実際のエンジン音RSが図8Bに示すものである場合、前方のスピーカ22aにより出力される効果音SE1は図8Cのようになり、後方のスピーカ22bにより出力される効果音SE2は図8Dのようになる。
図8B〜図8Dからわかるように、ASC装置10Cでは、効果音SE1、SE2の周波数が実際のエンジン音RSの周波数とずれることによる唸り感と、効果音SE1、SE2の振幅成分の出力が実際のエンジン音RSの振幅成分の出力から遅れることによる残響感と、スピーカ22aから出力される効果音SE1が、実際のエンジン音RSから遅れること及びスピーカ22bから出力される効果音SE2が、実際のエンジン音RS及びスピーカ22aから出力される効果音SE1から遅れることによる振動騒音源の移動感とが、乗員位置30で感受される。
(3)第4実施形態による効果
上述のように、ASC装置10Cは、第1〜第3実施形態のASC装置10、10A、10Bの全ての効果を得ることができる。
[E.第5実施形態]
(1)第5実施形態の特徴
図9に示す第5実施形態の能動型効果音発生装置10D(以下、「ASC装置10D」とも称する。)では、異なる次数を有する複数の基準信号Sr1、Sr2、Sr3それぞれに対応させて遅延Ze1〜Ze6を与える点に特徴がある。
(2)効果音発生の仕組み(第1実施形態との相違)
図9は、第5実施形態に係るASC装置10Dの概略的な機能構成を示すブロック図である。ASC装置10Dは、異なる次数の調波の基準信号Sr1、Sr2、Sr3に基づく制御信号Sc1、Sc2、Sc3を生成し、この3つの制御信号を加算器44で合成して制御信号SCを生成する。
各制御信号Sc1、Sc2、Sc3の生成は、基本的に第1実施形態のASC装置10の制御信号Scの生成と同様に行われる。
すなわち、制御信号Sc1の生成については、まず、基準信号生成回路14において、エンジン回転周波数検出回路12からのエンジン回転周波数信号Sfeに基づいて基準信号Sr1を生成する。これと並行してゲイン決定回路18において、エンジン回転周波数変化量演算回路16からのエンジン回転周波数変化量信号Safに基づいてゲイン信号Sgを生成する。そして、乗算器20において、ゲイン信号Sgに示されるゲインGを用いて、基準信号Sr1を増幅することで制御信号Sc1を生成する。なお、検出回路12と基準信号生成回路14の間には、遅延回路50e1が配置され、信号Sfeに遅延Ze1を発生させる。また、ゲイン決定回路18と乗算器20の間には、遅延回路50e4が配置され、ゲイン信号Sgに遅延Ze4を発生させる。
制御信号Sc2、Sc3も基本的に同様に生成されるが、制御信号Sc2を生成する際は倍数器40が、制御信号Sc3を生成する際は倍数器42が用いられる。倍数器40、42は、周波数変換器の機能を有するものである。倍数器40は、エンジン回転周波数信号Sfeの周波数を2倍に変換する。すなわち、エンジン回転周波数feの2次の調波信号Shを生成する。倍数器42は、信号Sfeの周波数を3倍に変換する。すなわち、エンジン回転周波数feの3次の調波信号Shを生成する。
なお、第1〜第4実施形態と異なり、第5実施形態のゲイン決定回路18では、エンジン回転周波数信号Sfe、エンジン回転周波数変化量信号Saf及び生成する基準信号Sr1、Sr2、Sr3の次数に応じて各基準信号Sr1、Sr2、Sr3に乗算するゲインGを決定する。
例えば、特許文献1の「加速度調整処理」(特許文献1の段落[0080]〜[0090]、[0099]等参照)、及び「次数毎補正処理」(同段落[0058]〜[0063]、[0097]等参照)に用いるゲインや、エンジン回転周波数feに応じたゲインを、エンジン回転周波数fe、エンジン回転周波数変化量Δaf及び上記次数をパラメータとして記憶したゲイン特性マップを設け、これら3つのパラメータに基づいてゲインGを決定する。第1実施形態の説明において述べたように、エンジン回転周波数変化量Δafに対応するゲインは、必ずしも特許文献1に記載のゲイン特性を用いる必要はなく、その他のゲイン特性であってもよい。
また、エンジン回転周波数feに応じたゲインとしては、例えば、低速域(例えば、0〜3000rpm)ではゲインの加算がなく、中速域(例えば、3001〜4500rpm)では、エンジン回転周波数feの増加に応じてゲインの加算を増加させ、高速域(例えば、4501rpm以上)では、ゲインの加算を最大且つ一定とするものを用いることができる。
なお、図9では、発明の理解の容易化のため、乗員位置、エンジン等を省略している。
(3)第5実施形態による効果
上述のように、第5実施形態のASC装置10Dは、エンジン回転周波数信号Sfeに基づいて効果音を発生させるものであって、前記効果音の周波数成分及び振幅成分の出力に遅延Ze1〜Ze6を与える遅延回路50e1〜50e6を有する。
この構成では、効果音の周波数成分及び振幅成分の出力に遅延を与えることができる。このため、効果音の出力制御をより広範囲に行うことが可能となり、車室内の演出効果を向上させることが可能となる。
また、エンジン回転周波数信号Sfeに遅延を与えると、実際のエンジン音の周波数と効果音の周波数との間にずれが生じる。このずれにより、効果音の出力対象となる乗員位置では、実際のエンジン音と効果音とにより唸りが感受され、車室内の演出効果を高めることが可能となる。
また、ASC装置10Dのゲイン決定回路18は、さらに、エンジン回転周波数変化量Δafに応じて効果音の振幅成分を調整し、遅延回路50e4〜50e6は、ゲイン信号Sgに遅延Ze4〜Ze6を与えることで効果音の振幅成分の出力に遅延を与える。
上記構成では、ゲイン信号Sgに遅延Ze4〜Ze6を与えると、効果音の振幅成分の出力に遅延を与える。このため、効果音の振幅成分の出力が、実際のエンジン音の振幅成分の出力に対して遅れることにより、効果音の出力対象となる乗員位置では、残響感が感受され、車室内の演出効果を高めることが可能となる。
さらに、ASC装置10Dは、エンジン回転周波数信号Sfeに基づき、次数の異なる複数の調波の基準信号Sr1、Sr2、Sr3を生成する基準信号生成回路14を備え、遅延回路50e1〜50e6は、複数の基準信号Sr1、Sr2、Sr3毎にエンジン回転周波数信号Sfe及びゲイン信号Sgの遅延を発生させている。
これにより、エンジン回転周波数信号Sfe及びゲイン信号Sgに与える遅延Ze1〜Ze6を基準信号Sr1、Sr2、Sr3毎に設定することが可能となり、効果音の出力制御をより詳細に行うことが可能となる。
なお、エンジン回転周波数信号Sfe及びゲイン信号Sgに与える遅延Ze1〜Ze6は、エンジン回転周波数変化量Δafに応じて変化させることができる。例えば、エンジン回転周波数変化量Δafの増加に応じて遅延時間を増やすことができる。また、エンジン回転周波数変化量Δafが所定値(例えば、5Hz/秒)を越える場合のみ、遅延を発生させてもよい。
[F.この発明の応用]
なお、この発明は、上記各実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下に示す(1)〜(6)の構成を採ることができる。
(1)振動騒音源信号
上記各実施形態では、効果音を発生させるための振動騒音源信号としてエンジン回転周波数信号Sfeを用いたが、車両の走行状態又はエンジンの作動状態の情報を示す信号であれば、これに限られない。例えば、車両の速度、タイヤの回転周波数、ホイールの回転周波数、プロペラシャフトの回転周波数、変速機のシャフトの回転周波数、エンジンのスロットル開度、エンジンのインテークマニホールド内圧力、エンジンの点火角度、車両の車速変化量、エンジンマウントの変位を示す信号を用いることができる。また、車両がハイブリッド車両や電気自動車の場合、モータの回転周波数を示す信号を用いてもよい。
(2)遅延対象及び遅延回路の配置
上記各実施形態では、遅延回路50により遅延を発生させる対象として、基準信号生成回路14に入力されるエンジン回転周波数信号Sfe(図1の第1実施形態、図7の第4実施形態、図9の第5実施形態)、エンジン回転周波数変化量演算回路16に入力されるエンジン回転周波数信号Sfe(図3の第2実施形態、図7の第4実施形態)、スピーカ22a、22bに入力される制御信号Sc(図5の第3実施形態、図7の第4実施形態)を示した。しかし、遅延を発生させる対象は、適宜変更可能である。換言すると、遅延回路50の配置は適宜変更できる。
例えば、図10の能動型効果音発生装置10a(以下、「ASC装置10a」と称する。)に示すように、エンジン回転周波数検出回路12の直後に遅延回路50(50f)を配置し、基準信号Srを生成するため及び基準信号Srに乗算するゲインGを決定するためのエンジン回転周波数信号Sfe、並びに基準信号Srに乗算するゲインGを決定するためのエンジン回転周波数変化量信号Safの全てを一括して遅延させてもよい。
図11の能動型効果音発生装置10b(以下、「ASC装置10b」と称する。)、図12の能動型効果音発生装置10c(以下、「ASC装置10c」と称する。)及び図13の能動型効果音発生装置10d(以下、「ASC装置10d」と称する。)に示すように、エンジン回転周波数変化量演算回路16の直前に遅延回路50(50g、50h1、50i1)を配置し、各ゲイン決定回路18に入力されるエンジン回転周波数変化量信号Safを一括して遅延することもできる。或いは、図14の能動型効果音発生装置10e(以下、「ASC装置10e」と称する。)に示すように、各ゲイン決定回路18におけるエンジン回転周波数変化量信号Safの入力側の直前にそれぞれ遅延回路50(50j5〜50j8)を設けることで、効果音の振幅成分の出力に対する遅延を細かく設定することもできる。
図12のASC装置10c及び図15の能動型効果音発生装置10f(以下、「ASC装置10f」と称する。)に示すように、各基準信号生成回路14の直前に遅延回路50(50h2〜50h5、50k6〜50k9)を配置し、基準信号Sr毎に遅延を発生させてもよい。
図13、図14及び図15のASC装置10d、10e、10fに示すように、各ゲイン決定回路18におけるエンジン回転周波数信号Sfeの入力側に遅延回路50(50i2〜50i5、50j1〜50j4、50k2〜50k5)を配置してもよい。
図16の能動型効果音発生装置10g(以下、「ASC装置10g」と称する。)に示すように、各加算器44の各入力側に遅延回路50(50l1〜50l4)を設けることもできる。
また、上記項目F(1)で延べた効果音を発生させるための振動騒音源信号の内容に応じても遅延対象及び遅延回路の配置を変更可能である。
(3)遅延時間
各遅延回路50に設定される遅延時間は、任意に設定可能であり、上記各実施形態における遅延時間に限られない。
また、各遅延回路50に設定される遅延時間は、固定値に限定されず、例えば、エンジン回転周波数変化量Δafに応じて可変としてもよい。例えば、エンジン回転周波数変化量Δafや車両の車速変化量[km/時/秒]の増減に応じて遅延時間を増減させることもできる。また、車両の加速時のみに遅延を発生させるため、エンジン回転周波数変化量Δafが所定値(例えば、5Hz/秒)を越えた場合にのみ、遅延を発生させる構成も可能である。
さらに、複数の基準信号Srを生成する構成では、基準信号Sr毎に異なる遅延時間を設定することもできる。
(4)唸り感
第1、第4及び第5実施形態のASC装置10、10C、10D(図1、図7、図9)では、実際のエンジン音に対して唸りを発生させる構成とした。しかし、同一次数の基準信号を複数生成し、一方の基準信号を他方の基準信号に対して遅延させることで唸りを発生させることもできる。第3実施形態(図5)の説明で述べたように、このような構成は、2つのスピーカ22a、22bを備え、各スピーカに出力される制御信号Sc(基準信号Sr)に遅延を発生させる構成(図5、図7等)において可能である。2つのスピーカ22a、22bの位置は、乗員位置30の前方及び後方のように異なる位置に限られず、前方に2つスピーカを設ける構成も可能である。
(5)残響感
第2、第4及び第5実施形態のASC装置10A、10C、10D(図3、図7、図9)では、実際のエンジン音に対して残響感を発生させる構成とした。しかし、同一次数の基準信号を複数生成し、一方の基準信号の振幅成分の出力を他方の基準信号の振幅成分の出力に対して遅延させることで残響を発生させることもできる。第3実施形態(図5)の説明で述べたように、このような構成は、2つのスピーカ22a、22bを備え、各スピーカに出力される制御信号Sc(基準信号Sr)の振幅成分の出力に遅延を発生させる構成(図5、図7等)において可能である。2つのスピーカ22a、22bの位置は、乗員位置30の前方及び後方のように異なる位置に限られず、前方に2つスピーカを設ける構成も可能である。
(6)振動騒音源の移動感
第3及び第4実施形態のASC装置10B、10C(図5、図7)では、振動騒音源としてのエンジン80の移動感を発生させるために複数のスピーカ22a、22bを用いたが、乗員位置30に対する方向がスピーカとエンジンで異なるのであれば、スピーカは1つでもよい。例えば、後方のスピーカ22bのみでも移動感を発生させることができる。
また、スピーカ22a、22bの位置は、車両の前側及び後ろ側のみならず、側面側でもよい。
図1は、この発明の第1実施形態に係る能動型効果音発生装置の概略的な機能構成を示すブロック図である。 図2Aは、エンジン負荷の一例を示す図であり、図2Bは、図2Aのエンジン負荷に対応する実際のエンジン音の波形を示す図であり、図2Cは、図2Aのエンジン負荷に対応して図1の能動型効果音発生装置が出力する効果音の波形を示す図である。 図3は、この発明の第2実施形態に係る能動型効果音発生装置の概略的な機能構成を示すブロック図である。 図4Aは、エンジン負荷の一例を示す図であり、図4Bは、図4Aのエンジン負荷に対応する実際のエンジン音の波形を示す図であり、図4Cは、図4Aのエンジン負荷に対応して図3の能動型効果音発生装置が出力する効果音の波形を示す図である。 図5は、この発明の第3実施形態に係る能動型効果音発生装置の概略的な機能構成を示すブロック図である。 図6Aは、エンジン負荷の一例を示す図であり、図6Bは、図6Aのエンジン負荷に対応する実際のエンジン音の波形を示す図であり、図6Cは、図6Aのエンジン負荷に対応して図5の能動型効果音発生装置における前方のスピーカが出力する効果音の波形を示す図であり、図6Dは、図6Aのエンジン負荷に対応して図5の能動型効果音発生装置における後方のスピーカが出力する波形を示す図である。 図7は、この発明の第4実施形態に係る能動型効果音発生装置の概略的な機能構成を示すブロック図である。 図8Aは、エンジン負荷の一例を示す図であり、図8Bは、図8Aのエンジン負荷に対応する実際のエンジン音の波形を示す図であり、図8Cは、図8Aのエンジン負荷に対応して図7の能動型効果音発生装置における前方のスピーカが出力する効果音の波形を示す図であり、図8Dは、図8Aのエンジン負荷に対応して図7の能動型効果音発生装置における後方のスピーカが出力する効果音の波形を示す図である。 図9は、この発明の第5実施形態に係る能動型効果音発生装置の概略的な機能構成を示すブロック図である。 図10は、この発明の第1の変形例に係る能動型効果音発生装置の概略的な機能構成を示すブロック図である。 図11は、この発明の第2の変形例に係る能動型効果音発生装置の概略的な機能構成を示すブロック図である。 図12は、この発明の第3の変形例に係る能動型効果音発生装置の概略的な機能構成を示すブロック図である。 図13は、この発明の第4の変形例に係る能動型効果音発生装置の概略的な機能構成を示すブロック図である。 図14は、この発明の第5の変形例に係る能動型効果音発生装置の概略的な機能構成を示すブロック図である。 図15は、この発明の第6の変形例に係る能動型効果音発生装置の概略的な機能構成を示すブロック図である。 図16は、この発明の第7の変形例に係る能動型効果音発生装置の概略的な機能構成を示すブロック図である。
符号の説明
10、10A〜10D、10a〜10g…能動型効果音発生装置
14…基準信号生成回路(基準信号生成手段)
50…遅延回路(遅延手段) 80…エンジン
fe…エンジン回転周波数
Saf…エンジン回転周波数変化量信号
SE、SE1、SE2…効果音
Sfe…エンジン回転周波数信号
Sr、Sr1〜Sr3…基準信号
Za、Zb、Zc1、Zc2、Zd1〜Zd4、Ze1〜Ze6、Zf、Zg、Zh1〜Zh5、Zi1〜Zi5、Zj1〜Zj8、Zk1〜Zk9、Zl1〜Zl4…遅延
Δaf…エンジン回転周波数変化量(エンジン回転周波数の単位時間当たりの変化量)

Claims (6)

  1. 車両の走行状態又はエンジンの作動状態の情報を示す振動騒音源信号に基づいて効果音を発生させる能動型効果音発生装置であって、
    前記信号騒音源信号に応じて前記効果音の周波数成分を出力する周波数成分出力手段と、
    前記振動騒音源信号の単位時間当たりの変化量に応じて前記効果音の振幅成分を出力する振幅成分出力手段と、
    前記周波数成分と前記振幅成分を乗算することで前記効果音を出力する乗算器と、
    前記効果音の周波数成分の出力に遅延を与える遅延手段
    を有し、
    前記能動型効果音発生装置は、前記振幅成分の出力に対し、前記周波数成分の出力を遅延させた前記効果音を出力する
    ことを特徴とする能動型効果音発生装置。
  2. 車両の走行状態又はエンジンの作動状態の情報を示す振動騒音源信号に基づいて効果音を発生させる能動型効果音発生装置であって、
    前記信号騒音源信号に応じて前記効果音の周波数成分を出力する周波数成分出力手段と、
    前記振動騒音源信号の単位時間当たりの変化量に応じて前記効果音の振幅成分を出力する振幅成分出力手段と、
    前記周波数成分と前記振幅成分を乗算することで前記効果音を出力する乗算器と、
    前記効果音の振幅成分の出力に遅延を与える遅延手段と
    を有し、
    前記能動型効果音発生装置は、前記周波数成分の出力に対し、前記振幅成分の出力を遅延させた前記効果音を出力する
    ことを特徴とする能動型効果音発生装置。
  3. 車両の走行状態又はエンジンの作動状態の情報を示す振動騒音源信号に基づいて効果音を発生させる能動型効果音発生装置であって、
    乗員位置の前方に配置された前方スピーカと、
    前記乗員位置の後方に配置された後方スピーカと、
    前記前方スピーカからの効果音の出力に遅延を与える第1遅延手段と、
    前記後方スピーカからの効果音の出力に遅延を与える第2遅延手段と
    を有し、
    前記能動型効果音発生装置は、振動騒音源からの振動騒音と比して、前記前方スピーカからの効果音が前記乗員位置に到達するタイミングを遅らせ、さらに、前記前方スピーカからの効果音が前記乗員位置に到達するタイミングと比して、前記後方スピーカからの効果音が前記乗員位置に到達するタイミングを遅らせる
    ことを特徴とする能動型効果音発生装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の能動型効果音発生装置において、
    前記振動騒音源信号は、エンジン回転周波数を示す信号であ
    ことを特徴とする能動型効果音発生装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の能動型効果音発生装置において、
    前記遅延手段は、前記振動騒音源信号の単位時間当たりの変化量に応じて前記遅延を変化させる
    ことを特徴とする能動型効果音発生装置。
  6. 請求項5記載の能動型効果音発生装置において、
    前記遅延手段は、前記振動騒音源信号の単位時間当たりの変化量の増加に応じて前記遅延を増加させる
    ことを特徴とする能動型効果音発生装置。
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