JP4881187B2 - 効果音発生装置 - Google Patents

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Description

この発明は、エンジンの回転周波数に基づいて効果音を発生する効果音発生装置に関する。
従来から、運転者による加減速操作を検出し、加減速量に応じた効果音を車室内スピーカを通じて車室内に発生する効果音発生装置が提案されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。
これらの効果音発生装置では、例えば加速操作に応じてエンジン回転数が増加すると、そのエンジン回転数の増加に応じた高周波数で大音量の効果音をスピーカから発生させて車室内の演出効果を高めている。
前記3件の特許文献のうち、特許文献3では、エンジン回転周波数[Hz]の単位時間当たりの変化量(以下「エンジン回転周波数変化量」という。)[Hz/秒]に応じて効果音の音圧レベル(ゲイン)を変化させることで、すなわち、前記エンジン回転周波数変化量が小さいときは音圧レベルを小さくし、前記エンジン回転周波数変化量が大きいときは音圧レベルを大きくするようにすることで、より好ましい効果音を発生させている(特許文献3の図14参照)。
特開昭54−8027号公報(図1) 特表平4−504916号公報(図1) 特開2006−301598号公報(図14)
しかし、本発明者の研究の結果、より好ましい効果音、すなわち、ユーザ(運転手や同乗者)の様々な好みに応じることのできる効果音を発生させるためには、図14で示される特許文献3に開示される、エンジン回転周波数変化量にのみ依存させて音圧レベルを変化させる構成では限界があることがわかった。例えば、ハイギア側(高変速段、4速段)でエンジン回転数が3000rpmを超える中高回転時高速クルーズ走行では、アクセルを踏み込んで速度が増加してもエンジン回転周波数変化量は比較的小さくなる。このため、中高回転域でより効果音を望むユーザの要望には十分に応えることができないことがあった。そこで、図14に記載される引用文献3の音圧調整器70の補正量を全体的にかさ上げすると、発進時のようにローギア側(低変速段、1速段)でアクセルを踏み込むと、エンジン回転数が1000〜3000rpmの低回転域では、速度の増加が小さくてもエンジン回転周波数変化量は比較的大きくなり、その結果、必要以上に効果音が発生し、ユーザに違和感を与えてしまう。
この発明は上記のような課題を考慮してなされたものであり、効果音の音圧レベルを設定する自由度を増加させ、より好適な効果音を発生させることのできる効果音発生装置の提供を目的とする。
この項では、理解の容易化のために添付図面中の符号を付けて説明する。この項に記載した内容がその符号を付けたものに限定して解釈されるものではない。
この発明に係る効果音発生装置(101、101A)は、エンジンの回転周波数(fe)に基づいて効果音を発生させるものであって、1周期分の波形データを格納する波形データテーブル(16)と、前記回転周波数に基づく調波の基準信号(Sr1、Sr2、Sr3)を、前記波形データテーブルから順次前記波形データを読み込むことにより生成する基準信号生成手段(18)と、前記基準信号から制御信号(Sc)を生成する制御手段(201)と、前記回転周波数の単位時間当たりの変化量である回転周波数変化量(Δaf)を演算する回転周波数変化量演算手段(68)と、前記制御信号を効果音として出力する出力手段(14)と、を備え、前記制御手段は、前記基準信号を増幅するゲイン(Yd、Yd’)の値を、前記回転周波数及び前記回転周波数変化量の組合せ毎に設定し、この設定したゲインの値を用いて前記基準信号を増幅することを特徴とする。
この発明によれば、回転周波数変化量に加えて、エンジン回転周波数を用いてゲインの値が設定される。このため、ゲインの値に依存する効果音の音圧レベルを、エンジン回転周波数に基づいても変化させることが可能となる。従って、効果音の音圧レベルを設定する自由度を増加させ、より好適な効果音を発生させることができる。
また、回転周波数と回転周波数変化量の組合せ毎にゲインの値が設定されているため、回転周波数に基づく増幅処理及び回転周波数変化量に基づく増幅処理をまとめて行うことができる。このため、信号処理時間を短縮することが可能となり、信号処理の応答性を向上することができる。
ここで、前記基準信号生成手段は、次数が異なる複数の基準信号を生成し、前記制御手段は、前記複数の基準信号毎に前記ゲインの値を設定し、この設定したゲインの値を用いて前記複数の基準信号を増幅し、増幅後の前記基準信号を加算して前記制御信号を生成することが好ましい。
これにより、複数の基準信号毎にゲインの値を設定し、このゲインの値に応じた効果音を設定することができる。このため、基準信号毎の調整が容易となり、より好ましい効果音を発生することが可能となる。
さらに、前記ゲインの値は、前記回転周波数毎に一定の範囲(Z)内で変化可能であり、前記一定の範囲は、前記回転周波数により決定される範囲(Y3)と、前記回転周波数変化量により決定される範囲(Y2’)とに区分され、前記回転周波数により決定される範囲は、前記回転周波数の増加に伴って拡張することが好ましい。
これにより、回転周波数変化量が急激に増加した場合、前記回転周波数が高いときのゲインの値は、前記回転周波数により決定されるゲインの値が大きい分、前記回転周波数が低いときのゲインの値よりも早く目標設定値に到達することができる。このため、前記回転周波数が高いときの効果音発生の応答性を高めることができる。従って、高速走行中の効果音をより自然なものとすることができる。
前記回転周波数及び前記回転周波数変化量の組合せ毎に設定される前記ゲインの値は、前記回転周波数に応じて決定されるゲインの値と、前記回転周波数変化量に応じて決定されるゲインの値の和とすることができる
この発明に係る効果音発生装置(101、101A)は、エンジンの回転周波数(fe)に基づいて効果音を発生させるものであって、1周期分の波形データを格納する波形データテーブル(16)と、前記回転周波数に基づく調波の基準信号(Sr1、Sr2、Sr3)を、前記波形データテーブルから順次前記波形データを読み込むことにより生成する基準信号生成手段(18)と、前記基準信号から制御信号(Sc)を生成する制御手段(201)と、前記回転周波数の単位時間当たりの変化量である回転周波数変化量(Δaf)を演算する回転周波数変化量演算手段(68)と、前記制御信号を効果音として出力する出力手段(14)と、を備え、前記制御手段は、前記基準信号を増幅する第1のゲイン(Y3)の値を、前記回転周波数に対応させて設定し、前記基準信号を増幅する第2のゲイン(Y2、Y2’)の値を、前記回転周波数変化量に対応させて設定し、前記設定した第1及び第2のゲインの値を用いて前記基準信号を増幅して前記制御信号を生成することを特徴とする。
この発明によれば、回転周波数変化量に加えて、エンジン回転周波数を用いてゲインの値が設定される。このため、ゲインの値に影響される効果音の音圧レベルを、エンジン回転周波数に基づいても変化させることが可能となる。従って、効果音の音圧レベルを設定する自由度を増加させ、より好適な効果音を発生させることができる。
ここで、前記基準信号生成手段は、次数が異なる複数の基準信号を生成し、前記制御手段は、前記複数の基準信号毎に前記第1及び第2のゲインの値を設定し、この設定した第1及び第2のゲインの値を用いて前記複数の基準信号を増幅し、増幅後の前記基準信号を加算して前記制御信号を生成することが好ましい。
これにより、複数の基準信号毎にゲインの値を設定し、このゲインの値に応じた効果音を設定することができる。このため、基準信号毎の調整が容易となり、より好ましい効果音を発生することが可能となる。
さらに、前記第1のゲインの値と第2のゲインの値の最大値との和(Z)は、前記回転周波数毎に一定であり、前記第1のゲインの値は、前記回転周波数の増加に伴って増加することが好ましい。
これにより、回転周波数変化量が急激に増加した場合、前記回転周波数が高いときの第2のゲインの値の最大値は、第1のゲインの値が大きい分、小さくなるため、前記回転周波数が低いときの第2のゲインの値の最大値よりも早く目標設定値に到達することができる。このため、前記回転周波数が高いときの効果音発生の応答性を高めることができる。従って、高速走行中の効果音をより自然なものとすることができる。
この発明によれば、回転周波数変化量に加えて、エンジン回転周波数を用いてゲインの値が設定される。このため、ゲインの値に影響される効果音の音圧レベルを、エンジン回転周波数に基づいても変化させることが可能となる。従って、効果音の音圧レベルを設定する自由度を増加させ、より好適な効果音を発生させることができる。
以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
[1.効果音発生の仕組みの概要]
図1は、この発明の一実施形態に係る効果音発生装置101の構成を示すブロック図である。
この効果音発生装置101は、オートマチック・トランスミッション車両(AT車両)におけるエンジン(図示せず)の回転周波数に応じた効果音を発生させて、運転時の演出効果を高めるものである。この効果音を発生させるための仕組みの概要は以下のようなものである。
すなわち、エンジンの出力軸の回転毎にホール素子等のセンサから得られるエンジンパルスEpの周波数(エンジン回転周波数fe)[Hz]を周波数カウンタ等の回転周波数検出器23で検出する。次に、周波数変換器としての3つの倍数器24、25、26において、回転周波数検出器23で検出されたエンジン回転周波数feに基づいてより高周波の周波数信号である調波信号4fe、5fe、6feを生成する。次いで、3つの基準信号生成器18において、前記調波信号4fe、5fe、6feと、波形データテーブル16に記憶されている波形データとに基づいて基準信号Sr1、Sr2、Sr3を生成する。制御手段201において、前記基準信号Sr1、Sr2、Sr3に各種の処理を加えた上で、1つの制御信号Scを生成する。この制御信号Scをデジタル/アナログ変換器(D/A変換器)22によりアナログ変換して制御信号Sdを生成する。この制御信号Sdに基づく効果音をスピーカ14から出力する。なお、図示していないが、D/A変換器22とスピーカ14との間には出力増幅器が挿入され、乗員によりそのゲインを変更することができるようになっている。
また、本実施形態では、回転周波数変化量演算器68によりエンジン回転周波数feの単位時間当たりの変化量であるエンジン回転周波数変化量Δaf[Hz/秒]が演算される。このエンジン回転周波数変化量Δafは、制御手段201に出力され、制御信号Scを生成する際の処理に用いられる。
さらに、本実施形態では、回転周波数検出器23で検出されたエンジン回転周波数feは、制御手段201にも出力され、制御信号Scを生成する際の処理に用いられる。
回転周波数検出器23、倍数器24、25、26、基準信号生成器18、波形データテーブル16、制御手段201、回転周波数変化量演算器68、及びD/A変換器22は、車両のダッシュボードに配置され、総合制御手段としてのECU(electric control unit)121を構成する。
スピーカ14は、運転席や助手席等の乗員位置29の乗員に対して音響を聞かせるためのものであり、両サイドのフロントドア内パネル、あるいは両サイドのキックパネル(運転者レッグスペースのドア側内側)に固定配置される。また、ダッシュボード中央下部に配置される場合もある。
[2.調波信号4fe、5fe、6fe(倍数器24、25、26)について]
上述の通り、倍数器24、25、26は、回転周波数検出器23で検出されたエンジン回転周波数feに基づいてより高周波の周波数信号である調波信号4fe、5fe、6feを生成する。調波信号4fe、5fe、6feは、基本次数の周波数としてのエンジン回転周波数feの4次、5次、6次の周波数である。倍数器24、25、26による倍数は、2、3、7、8、9、…等の他の整数倍でもよく、2.5、3.3…等の実数倍でもよい。
本実施形態では、3つの倍数器24、25、26が並列に回転周波数検出器23と接続されている。倍数器の数は必要に応じて変更可能であり、また、倍数器を設けない構成も可能である。
[3.基準信号Sr1、Sr2、Sr3(基準信号生成器18及び波形データテーブル16)について]
上述の通り、基準信号生成器18は、調波信号4fe、5fe、6feと、波形データテーブル16に記憶されている波形データとに基づいて基準信号Sr1、Sr2、Sr3を生成する。
ここで、基準信号Sr1、Sr2、Sr3の生成の仕方について説明すると、上述した波形データテーブル16は所定のメモリに格納されている。
図2A及び図2Bに模式的に示すように、波形データテーブル16は、正弦波1周期分の波形を時間軸方向(=位相軸方向)に所定数(N)で等分したときの各瞬時値を表すように、各瞬時値データをアドレス毎に波形データとして記憶している。なお、前記アドレス(i)は0からN−1までの整数(i=0、1、2、…、N−1)であり、図2A及び図2Bに記載されるアルファベットAは1又は任意の正の実数である。従って、アドレスiの波形データは、Asin(360°×i/N)で算出される。換言すれば、1サイクルの正弦波を時間方向にN分割して標本化し、各標本化点を順次メモリのアドレスとし、各標本化点における正弦波の瞬時値を量子化したデータを波形データとして、対応するメモリのアドレス位置に格納したものである。
基準信号生成器18(図1)は、入力される調波信号4fe、5fe、6feの周期に応じて読み出しアドレス周期を変化させて、波形データテーブル16から波形データを読み出すことで、調波信号4fe、5fe、6feに対応する周波数の正弦波信号である基準信号Sr1、Sr2、Sr3を生成する。
[4.制御信号Sc及びエンジン回転周波数変化量Δaf(制御手段201及び回転周波数変化量演算器68)について]
図1に示すように、基準信号Sr1、Sr2、Sr3に基づいて制御信号Scを出力する制御手段201は、それぞれが音響調整手段としての第1音響調整器51、第2音響調整器52、第3音響調整器53及び第4音響調整器54を備えている。第1音響調整器51は、後述する「音場調整処理」(「平坦化処理」ともいう。)を行う。第2音響調整器52は、後述する「周波数強調処理」を行う。第3音響調整器53は、後述する「次数毎補正処理」を行う。第4音響調整器54は、後述する「二重重み付け音圧調整処理」を行う。
(1)音場調整処理(平坦化処理)
音場である車室内では、場所毎に異なる音響特性(音場特性、周波数伝達特性、又はゲイン特性ともいう。)があり、乗員位置、例えば、運転席と後部座席に応じて聞き取り易い周波数と聞き取り難い周波数とが存在する。すなわち、図3に示すゲイン特性39のように、スピーカ位置と乗員位置との間の音響特性にはピークやディップが存在することが分かっている。
そのため、たとえ加速に応じてリニアに(直線的に)スピーカから発生される効果音の周波数を高くし且つ音量を大きくしても、乗員の耳元では、音響特性により処理された効果音となるので、リニア感がなくなり、息継ぎ感が発生し、却って商品性が悪くなっている。
この点を考慮して音響特性にリニア感を発生させるための処理が音場調整処理(平坦化処理)である。この音場調整処理は、第1音響調整器51を用いて以下のように行われる。
第1音響調整器51は、フィルタとしての機能を有し、このフィルタのゲイン特性(横軸はエンジン回転周波数、縦軸はゲイン)は、スピーカ14から乗員位置29までの基準信号Sr1、Sr2、Sr3の周波数に応じて変化するゲイン特性C00(図4A)を反転させたゲイン特性(反転ゲイン特性)Ci00(図4B)にしている。
反転させたゲイン特性とは、音響的に伝わりにくいディップとなっている周波数の出力信号は大きくなるようにし、音響的に伝わりやすいピークとなっている周波数の出力信号は小さくなるようにする特性であり、式(伝達関数)で表現すると、Ci00=B/C00(Bは基準値)となる。
ここで、第2音響調整器52及び第3音響調整器53のゲインが1、すなわち0[dB]であると仮定すると、効果音発生装置101では、基準信号生成器18により一定振幅で30[Hz]〜970[Hz]までの基準信号Sr1、Sr2、Sr3を生成したとき、乗員位置29では、第1音響調整器51の補正用のゲイン特性Ci00と音場のゲイン特性C00とが乗算されて、図4Cのゲイン特性C1に示すように、エンジン回転周波数に対して音圧が平坦な音響が聞こえるゲイン特性C1となる。
従って、乗員による加速操作、減速操作、一定速保持操作に応じて、エンジンパルスEpの周期が変化し、あるいは一定値に保持されたとき、回転周波数検出器23で検出されるエンジン回転周波数feの倍数器24、25、26による4次、5次及び6次の高調波周波数を有する調波信号4fe、5fe、6feに対して、略リアルタイムに周波数が増加し、減少し、あるいは一定周波数に保持される正弦波の基準信号Sr1、Sr2、Sr3が基準信号生成器18により生成される。
そして、この基準信号Sr1、Sr2、Sr3は、第1音響調整器51のゲイン特性Ci00で補正された中間信号Si11、Si21、Si31に変換される。よって、乗員位置29では、スピーカ14から出力された効果音が車室内音響特性C00により乗員位置29で周波数に応じて変動することを防止できる。すなわち、乗員位置29において、周波数特性が平坦な特性となる。このため、エンジン回転周波数fe(本実施形態ではエンジン回転周波数feの4倍、5倍及び6倍の周波数)に応じた、換言すれば、騒音源の状態に応じたリニア感のある効果音を乗員位置29で発生させることができる。
図3は、補正前後の乗員位置29における音圧レベルの周波数特性を示している。但し、この図3のゲイン特性を得る際に、よりリニア感を増すために、基準信号Sr1、Sr2、Sr3又は制御信号Scは、エンジン回転周波数feに比例して振幅が大きくなる信号を発生するようにしている。
図3から分かるように、補正前のディップとピークのあるあばれが存在するゲイン特性39に比較して、補正後のゲイン特性40は、エンジン回転周波数feに対して音圧レベルがリニアに変化していることが分かる。
以上のように、音場調整処理(平坦化処理)とは、加速操作に対してリニア感のある効果音を乗員位置29で発生させる処理である。
(2)周波数強調処理
周波数強調処理は、基準信号Sr1、Sr2、Sr3における所定範囲の周波数の大きさ(ゲイン)を調整する、いわゆるイコライザの機能を実行する処理である。周波数強調処理は、以下のように行われる。
第2音響調整器52において、例えば、図4Dに実線で示すように、所定周波数範囲、例えば、300[Hz]〜450[Hz]帯のゲインが増加するゲイン特性Cehをゲイン特性Ci00に直列に接続することにより、合成ゲイン特性Ci00ehが、図4Eに示すように、図4Bに示した反転ゲイン特性Ci00に対して、300[Hz]〜450[Hz]帯の周波数範囲が強調される(この例では、音が大きくされる)特性Ci00ehとされる。
なお、乗員位置29で図4Dに点線で示したゲイン特性Ceh´となるように構成することで所定周波数範囲の音を弱める(小さくする)こともできる。また、本実施形態のように複数の倍数器24、25、26を設けた場合、それぞれの倍数器24
25、26からの出力に周波数強調処理が行われる。第2音響調整器52は、周波数強調処理を行った後、中間信号Si12、Si22、Si32を出力する。
(3)次数毎補正処理
図5A〜図5Cには、次数毎補正処理において中間信号Si12、Si22、Si32を増幅するゲインY1とエンジン回転数Ne[rpm](エンジン回転周波数fe[Hz]の60倍の数値)の関係を、中間信号Si12、Si22、Si32それぞれについて示すゲイン特性61、62、63が示されている。ゲイン特性61(図5A)は、中間信号Si12を増幅するのに用いられ、ゲイン特性62(図5B)は、中間信号Si22を増幅するのに用いられ、ゲイン特性63(図5C)は、中間信号Si32を増幅するのに用いられる。
各基準信号Sr1、Sr2、Sr3に基づく中間信号Si12、Si22、Si32をエンジン回転数Neに応じて各次数の寄与度を変化させることで、演出効果を向上させることができる。
(4)二重重み付け音圧調整処理
(a)二重重み付け音圧調整処理の概要
二重重み付け音圧調整処理は、第4音響調整器54に設定され、第3音響調整器53から出力される中間信号Si13、Si23、Si33(図1)を増幅するゲインY2を、第4音響調整器54が、エンジン回転周波数fe及びエンジン回転周波数変化量Δafの組合せに基づいて変化させて、スピーカ14から出力される効果音の音圧レベルを調整するものである。二重重み付け音圧調整処理は、エンジン回転周波数変化量Δafによる重み付け音圧調整処理(以下「第1重み付け音圧調整処理」という。)と、エンジン回転数Ne[rpm](エンジン回転周波数fe[Hz]を60倍したもの)による重み付け音圧調整処理(以下「第2重み付け音圧調整処理」という。)とを組み合わせた処理である。
(b)エンジン回転周波数変化量Δafによる重み付け音圧調整処理(第1重み付け音圧調整処理)
図6には、第1重み付け音圧調整処理におけるゲインY2を決定するためのゲイン特性72と、このゲイン特性72を具体的な数値として有するゲイン特性テーブル80が示されている。
ゲイン特性72は、ゲインY2とエンジン回転周波数変化量Δafの関係を示す一例である。ゲイン特性72において、ゲインY2は、エンジン回転周波数変化量Δafがゼロ近傍の正の所定値より小さい場合、最低値(Y2=0.1)で一定であり、エンジン回転周波数変化量Δafが上記ゼロ近傍の正の所定値を越えると、エンジン回転周波数変化量Δafが増加するに従ってゲイン特性Y2が大きくなる。ここで、ゲインY2は、前記正の所定値を超えたところで急激に増加し、徐々にその増加量が小さくなる。
エンジン回転周波数変化量Δafは、ECU121に設けられた回転周波数変化量演算器68により算出される。回転周波数変化量演算器68は、回転周波数検出器23で順次検出されるエンジンパルスEp(図7)における前後のパルスの周波数f1(1つ前の周波数)及び周波数f2(今回の周波数)の差Δf(Δf=f2−f1)を採り、この差Δfに今回の周波数f2を乗算することでエンジン回転周波数変化量Δafを求める。Δaf=Δf×f2[Hz/秒]であり、Δafはエンジン回転周波数feの加速度である。
このエンジン回転周波数変化量Δafは、同じアクセル開度で加速した場合、図8に示すように変速機が何速に入っているかにより異なる値となることが分かっている。ローギア側ではエンジン回転周波数変化量Δafが大きく、ハイギア側ではエンジン回転周波数変化量Δafが小さい。
エンジン回転周波数変化量Δafに応じた効果音を演出するため、図6のゲイン特性72は、エンジン回転周波数変化量Δafがゼロ近傍の正の所定値より大きいときは、エンジン回転周波数変化量Δafの増加に応じてゲインY2の値を大きくしている。また、エンジン回転周波数変化量Δafが前記ゼロ近傍の正の所定値より小さいときは、エンジン回転周波数変化量Δafの値に関係なく、ゲインY2の値を一定としている。
図6のゲイン特性テーブル80は、ゲイン特性72を具体的な数値として有する。図6では、発明の理解を容易化するために、ゲイン特性テーブル80の数値の数を少なくしているが、実際に用いる際は、ゲイン特性72を示すのに十分な数のデータが含まれる。
(c)エンジン回転数(エンジン回転周波数fe)による重み付け音圧調整処理(第2重み付け音圧調整処理)
図9には、第2重み付け音圧調整処理において中間信号Si13、Si23、Si33を増幅するゲインY3を決定するためのゲイン特性74と、このゲイン特性74を具体的な数値として有するゲイン特性テーブル82が示されている。
ゲイン特性74は、ゲインY3とエンジン回転数Ne(エンジン回転周波数fe)の関係を示す一例である。ゲイン特性74において、ゲインY3は、例えば、エンジン回転数Neが2200rpm未満(低回転粋)では、最低値(Y3=0)で一定であり、エンジン回転数が2200〜4800rpmの範囲(中回転域)でリニアに増加し、エンジン回転数が4800rpmを越える(高回転域)と最高値(Y3=0.5)で一定となる。エンジン回転周波数feは、エンジンパルスEp(図7)として回転周波数検出器23(図1)で順次検出され、制御手段201(第4音響調整器54)に送信される。
図9のゲイン特性テーブル82は、ゲイン特性74を具体的な数値として有する。図9では、発明の理解を容易化するために、ゲイン特性テーブル82の数値の数を少なくしているが、実際に用いる際は、ゲイン特性74を示すのに十分な数のデータが含まれる。
(d)二重重み付け音圧調整処理の詳細
上述したように、二重重み付け音圧調整処理は、第1重み付け音圧調整処理及び第2重み付け音圧調整処理を組み合わせた処理である。
図10には、二重重み付け音圧調整処理を説明するための概念図が示されている。図10において、図1の構成要素に対応するものには同一の参照符号を付す。なお、基準信号生成器18、波形データテーブル16、第1音響調整器51、第2音響調整器52等の構成要素は記載を省略している。フィルタAは、従来技術を示す図14の音圧調整器70に対応し、上述した第1重み付け音圧調整処理を行う。フィルタBは、上述した第2重み付け音圧調整処理を行う。フィルタA及びフィルタBの出力は、加算器60で加算されたものがフィルタCである。フィルタCは、複数の第3音響調整器53からの出力を加算器56により合成した信号に対し、ゲイン処理を施す。
図10のフィルタA及びフィルタBは、あくまで説明目的の概念的なものであり、実際の使用上は、フィルタAのゲイン特性と、フィルタBのゲイン特性とを予め1つにしてゲイン特性テーブルとして数値化したものを第4音響調整器54に用いる。
すなわち、二重重み付け音圧調整処理で用いられるゲインYdは、図11に示すようなゲイン特性テーブル84の形式で用いられる。ゲインYdは、第1重み付け音圧調整処理で用いられるゲインY2と、第2重み付け音圧調整処理で用いられるゲインY3の和である(Yd=Y2+Y3)。但し、Ydの最大値は1であり、Y2+Y3の値が1を超えるときはYd=1となる。また、エンジン回転周波数変化量Δafの値がゼロ又は負であるときは、Yd=0.1に固定される。このようにゲインYdをマップ化することで単純な足し算ではなく、自由な演出効果を得ることができる。
[5.本実施形態における効果]
以上説明したように、本実施形態によれば、制御手段201は、基準信号Sr1、Sr2、Sr3を増幅するゲインYdの値を、エンジン回転周波数fe及び回転周波数変化量Δafの組合せ毎に設定し、この設定したゲインYdの値を用いて基準信号Sr1、Sr2、Sr3を増幅する。
この構成では、エンジン回転周波数変化量Δafに加えて、エンジン回転周波数feを用いてゲインYdの値が設定される。このため、ゲインYdの値に影響される効果音の音圧レベルを、エンジン回転周波数feに基づいても変化させることが可能となる。従って、効果音の音圧レベルを設定する自由度が増加し、より好適な効果音を発生させることができる。
また、エンジン回転周波数feとエンジン回転周波数変化量Δafの組合せ毎にゲインYdの値が設定されているため、エンジン回転周波数feに基づく増幅処理及びエンジン回転周波数変化量Δafに基づく増幅処理をまとめて行うことができる。このため、信号処理時間を短縮することが可能となり、信号処理の応答性を向上することができる。
エンジン回転周波数fe及びエンジン回転周波数変化量Δafの組合せ毎に設定されるゲインYdの値は、エンジン回転周波数feに応じて決定されるゲインY3の値と、エンジン回転周波数変化量Δafに応じて決定されるゲインY2の値の和とすることができる。そして、エンジン回転周波数feに応じて決定されるゲインY3の値は、低速域において一定であり、中速域においてリニアに増加し、高速域で一定である。
これにより、低速域、中速域、高速域を一律にかさ上げすることなく、中高回転のときのみエンジン回転周波数変化量Δafに応じて決定されるゲインY2の値を大きくすることができ、演出効果を増加させることができる。
[6.この発明の応用]
なお、この発明は、上記実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下に示す(1)〜(4)の構成を採ることができる。
(1)搭載対象
上記実施形態では、本発明に係る効果音発生装置を搭載する車両として、オートマチック・トランスミッション車両(AT車両)を用いたが、マニュアル・トランスミッション車両(MT車両)を用いてもよい。また、エンジン回転周波数に基づいて効果音を発生させることが可能な移動体であれば、車両以外でも、本発明に係る効果音発生装置を搭載することができる。
(2)各構成要素の数
上記実施形態では、3つの基準信号Sr1、Sr2、Sr3を用いたが、効果音発生装置の仕様に応じて基準信号の数は任意に設定可能である。必要とされる基準信号の数に応じて、その他の構成要素(倍数器、基準信号生成器等)の数も変化する。
また、上記実施形態では、倍数器、基準信号生成器等の構成要素の数を、基準信号Sr1、Sr2、Sr3の数と同じ3つとしたが、1つ又は2つの構成要素で処理させることも可能である。
(3)二重重み付け音圧調整処理(第1重み付け音圧調整処理及び第2重み付け音圧調整処理)
上記実施形態では、二重重み付け音圧調整処理のゲインYdを、第1重み付け音圧調整処理のゲインY2と第2重み付け音圧調整処理のゲインY3との和としたが、これに限られない。図11に示すようなテーブルを用いるため、テーブルの各々の値は、自由に設定可能である。これにより、自由自在の演出効果を得ることが可能となる。
例えば、図12に示すように、エンジン回転数変化量ΔNe(エンジン回転周波数変化量Δaf)に基づく第1重み付け音圧調整処理のゲイン(ゲインY2’)と、エンジン回転数Ne(エンジン回転周波数fe)に基づく第2重み付け音圧調整処理のゲイン(ゲインY3)を設定することができる。図12においても、二重重み付け音圧調整処理のゲイン(ゲインYd’)は、ゲインY2’とゲインY3の和として定義される。但し、ゲインY2’は、ゲインYd’の最大値ZからゲインY3を引いた残りについて、エンジン回転数変化量ΔNe(エンジン回転周波数変化量Δaf)の値に応じた割合でその値が決定される。
ゲインY3のゲイン特性90は、図9のゲイン特性74と同様の特性を示す。また、図12のゲイン特性92、94、96、98は、それぞれ一定のエンジン回転周波数変化量Δafに対応するゲイン特性であり、ゲインY2’を示す。すなわち、ゲイン特性92は、エンジン回転周波数変化量Δafが1速全開加速{1速WOT(wide open throttle)}時の値であるときの、エンジン回転数Neに応じて変化するゲインY2’を示す。同様に、ゲイン特性94、96、98のそれぞれは、エンジン回転周波数変化量Δafが2速WOT、3速WOT及び4速WOTであるときに、エンジン回転数Neに応じて変化するゲインY2’を示す。なお、図12に示すように、ゲインYd’の最大値(1速WOTにおけるゲインY’)は、エンジン回転数Ne(エンジン回転周波数fe)毎に一定となっている。
図12に示すように、エンジン回転数Neが低いときは、シフト位置毎の全開加速時のゲインY2’の値の差が相対的に大きいが、エンジン回転数Neが高いときは、シフト位置毎の全開加速時のゲインY2’の値の差が相対的に小さくなっている。換言すると、エンジン回転数が2200〜4800rpmの範囲におけるゲインY3’の増加率は、その他の範囲よりも大きくなっている(正の傾きが大きくなっている)。このため、本変形例では、上記範囲におけるゲインY3’の変化が、上記範囲以外のゲインY3’の変化より強調されるようになっている。
上記実施形態では、エンジン回転周波数変化量Δafに基づく第1重み付け音圧調整処理と、エンジン回転周波数feに基づく第2重み付け音圧調整処理とを組み合わせた二重重み付け音圧調整処理を用いたが、図13に示すように、第2重み付け音圧調整処理に次数毎補正処理を組み合わせた処理(三重重み付け音圧調整処理)を行ってもよい。すなわち、図5A〜図5Cに示すように、次数毎補正処理では、エンジン回転数Ne(エンジン回転周波数fe)に応じてゲインY1を設定することから、同じくエンジン回転数Neに依存する第2重み付け音圧調整処理のゲインY3とこのゲインY1を組み合わせた上で、第1重み付け音圧調整処理のゲインY2と組み合わせることもできる。
(4)その他
上記実施形態では、第4音響調整器54による二重重み付け音圧調整処理の前に、第1音響調整器51による音場調整処理、第2音響調整器52による周波数強調処理及び第3音響調整器53による次数毎補正処理を行ったが、乗員位置29のゲイン特性C00や使用する基準信号の数に応じて音場調整処理、周波数強調処理及び次数毎補正処理を行わないことも可能である。すなわち、基準信号Sr1、Sr2、Sr3に対して二重重み付け音圧調整処理を直接行うこともできる。
図1は、この発明の一実施形態に係る効果音発生装置の構成を示すブロック図である。 図2Aは、波形データメモリの内容を示す説明図である。図2Bは、波形データメモリを参照して生成された正弦波を示す説明図である。 図3は、音場調整処理が行われる前後の音圧レベルの周波数特性を示している。 図4Aは、乗員位置において測定したゲイン特性図である。図4Bは、図4Aのゲイン特性を反転したゲイン特性図である。図4Cは、図4A及び図4Bのゲイン特性を合成したゲイン特性図である。図4Dは、所定の周波数範囲を強調するゲイン特性図である。図4Eは、所定の周波数範囲が強調された反転ゲイン特性図である。 図5A〜図5Cは、次数毎補正処理のゲイン特性を示す図である。 図6は、第1重み付け音圧調整処理のゲイン特性を示す図である。 図7は、エンジンパルスの波形図である。 図8は、AT車両の変速特性図である。 図9は、第2重み付け音圧調整処理のゲイン特性を示す図である。 図10は、二重重み付け音圧調整処理を説明するための概念図である。 図11は、二重重み付け音圧調整処理で用いるゲイン特性を示す図である。 図12は、二重重み付け音圧調整処理で用いるゲイン特性の別の例を示す図である。 本発明に係る効果音発生装置の変形例を示す図である。 図14は、従来技術としての効果音発生装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
14…スピーカ(出力手段) 16…波形データテーブル
18…基準信号生成器(基準信号生成手段)
23…回転周波数検出器(回転周波数検出手段)
68…周波数変化量演算器(周波数変化量演算手段)
101、101A…効果音発生装置
fe…エンジン回転周波数
P1、P2、P3…割合値
Sc11、Sc12、Sc13、Sc21、Sc22、Sc23、Sc31、Sc32、Sc33…中間信号
Sc…制御信号 Sr1、Sr2、Sr3…基準信号
Y、Y1、Y2、Y2’Y3…ゲイン Δaf…エンジン回転周波数変化量

Claims (5)

  1. エンジンの回転周波数に基づいて効果音を発生させる効果音発生装置であって、
    1周期分の波形データを格納する波形データテーブルと、
    前記回転周波数に基づく調波の基準信号を、前記波形データテーブルから順次前記波形データを読み込むことにより生成する基準信号生成手段と、
    前記基準信号から制御信号を生成する制御手段と、
    前記回転周波数の単位時間当たりの変化量である回転周波数変化量を演算する回転周波数変化量演算手段と、
    前記制御信号を効果音として出力する出力手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記基準信号を増幅するゲインの値を、前記回転周波数及び前記回転周波数変化量の組合せ毎に設定し、この設定したゲインの値を用いて前記基準信号を増幅し、
    前記ゲインの値は、前記回転周波数毎に一定の範囲内で変化可能であり、
    前記一定の範囲は、前記回転周波数により決定される範囲と、前記回転周波数変化量により決定される範囲とに区分され、
    前記回転周波数により決定される範囲は、前記回転周波数の増加に伴って拡張する
    ことを特徴とする効果音発生装置。
  2. 請求項1記載の効果音発生装置において、
    前記基準信号生成手段は、次数が異なる複数の基準信号を生成し、
    前記制御手段は、前記複数の基準信号毎に前記ゲインの値を設定し、この設定したゲインの値を用いて前記複数の基準信号を増幅し、増幅後の前記基準信号を加算して前記制御信号を生成する
    ことを特徴とする効果音発生装置。
  3. 請求項1又は2記載の効果音発生装置において、
    前記回転周波数及び前記回転周波数変化量の組合せ毎に設定される前記ゲインの値は、前記回転周波数に応じて決定されるゲインの値と、前記回転周波数変化量に応じて決定されるゲインの値の和である
    ことを特徴とする効果音発生装置。
  4. エンジンの回転周波数に基づいて効果音を発生させる効果音発生装置であって、
    1周期分の波形データを格納する波形データテーブルと、
    前記回転周波数に基づく調波の基準信号を、前記波形データテーブルから順次前記波形データを読み込むことにより生成する基準信号生成手段と、
    前記基準信号から制御信号を生成する制御手段と、
    前記回転周波数の単位時間当たりの変化量である回転周波数変化量を演算する回転周波数変化量演算手段と、
    前記制御信号を効果音として出力する出力手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記基準信号を増幅する第1のゲインの値を、前記回転周波数に対応させて設定し、
    前記基準信号を増幅する第2のゲインの値を、前記回転周波数変化量に対応させて設定し、
    前記設定した第1及び第2のゲインの値を用いて前記基準信号を増幅して前記制御信号を生成し、
    前記第1のゲインの値と第2のゲインの値の最大値との和は、前記回転周波数毎に一定であり、
    前記第1のゲインの値は、前記回転周波数の増加に伴って増加する
    ことを特徴とする効果音発生装置。
  5. 請求項記載の効果音発生装置において、
    前記基準信号生成手段は、次数が異なる複数の基準信号を生成し、
    前記制御手段は、前記複数の基準信号毎に前記第1及び第2のゲインの値を設定し、この設定した第1及び第2のゲインの値を用いて前記複数の基準信号を増幅し、増幅後の前記基準信号を加算して前記制御信号を生成する
    ことを特徴とする効果音発生装置。
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