JP4914742B2 - 効果音発生装置 - Google Patents
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Description
(1)効果音発生の仕組みの概要
図1は、この発明の第1実施形態に係る効果音発生装置101の構成を示すブロック図である。
上述の通り、倍数器24、25、26は、エンジン回転周波数検出器23で検出されたエンジン回転周波数feに基づいてより高周波の周波数信号である調波信号4fe、5fe、6feを生成する。調波信号4fe、5fe、6feは、基本次数の周波数としてのエンジン回転周波数feの4次、5次、6次の周波数である。倍数器24、25、26による倍数は、2、3、7、8、9、…等の他の整数倍でもよく、2.5、3.3…等の実数倍でもよい。
上述の通り、基準信号生成器18は、調波信号4fe、5fe、6feと、波形データテーブル16に記憶されている波形データとに基づいて基準信号Sr1、Sr2、Sr3を生成する。
図1に示すように、基準信号Sr1、Sr2、Sr3を音響変化させて制御信号Scを出力する制御手段201は、それぞれが音響調整手段としての第1音響調整器51、第2音響調整器52、第3音響調整器53、及び第4音響調整器54を備えている。第1音響調整器51は、後述する「音場調整処理」(「平坦化処理」ともいう。)を行う。第2音響調整器52は、後述する「周波数強調処理」を行う。第3音響調整器53は、後述する「次数毎補正処理」を行う。第4音響調整器54は、後述する「重み付け音圧調整処理」を行う。
音場である車室内では、場所毎に異なる音響特性(音場特性、周波数伝達特性、又はゲイン特性ともいう。)があり、乗員位置、例えば、運転席と後部座席に応じて聞き取り易い周波数と聞き取り難い周波数とが存在する。すなわち、図3のゲイン特性39に示すように、スピーカ位置と乗員位置との間の音響特性にはピークやディップが存在することが分かっている。
周波数強調処理は、基準信号Sr1、Sr2、Sr3における所定範囲の周波数の大きさ(ゲイン)を調整する、いわゆるイコライザの機能を実行する処理である。周波数強調処理は、以下のように行われる。
図5A〜図5Cには、次数毎補正処理において中間信号Si12、Si22、Si32を増幅するゲインY1とエンジン回転数Ne[rpm](エンジン回転周波数fe[Hz]の60倍の数値)の関係を、中間信号Si12、Si22、Si32それぞれについて示すゲイン特性61、62、63が示されている。ゲイン特性61(図5A)は、中間信号Si12を増幅するのに用いられ、ゲイン特性62(図5B)は、中間信号Si22を増幅するのに用いられ、ゲイン特性63(図5C)は、中間信号Si32を増幅するのに用いられる。
(i)重み付け音圧調整処理の基本的な内容
重み付け音圧調整処理は、第3音響調整器53から出力される中間信号Si13、Si23、Si33(図1)が加算器56により合成されることで生成された中間信号Si4を増幅するゲインY2を、エンジン回転周波数変化量Δafに基づいて変化させて、スピーカ14から出力される効果音の音圧レベルを調整するものである。
本実施形態における重み付け音圧調整処理は、車速v[km/時]及び車速変化量Δav[km/時/秒]に応じてそのゲイン特性を切り替える。車速変化量Δavは、車速センサ30からの車速信号に基づいて第4音響調整器54において演算される。
図11には、第1実施形態に係る効果音発生装置101における重み付け音圧調整処理のフローチャートが示されている。
図12A及び図12Bは、この発明の一実施形態に係る効果音発生装置を用いて能動音響制御(ASC:Active Sound Control)を行った場合{ASC ON(対策後)}、上記実施形態に係る効果音発生装置以外の効果音発生装置を用いて能動音響制御を行った場合{ASC ON(対策前)}、及びいずれの効果音発生装置も用いない場合(ASC OFF)それぞれについて、スピーカからの出力Frの音圧[Pa]を示す図である。
以上説明したように第1実施形態によれば、制御手段201は、エンジン回転周波数変化量Δaf及び車速vに応じたゲインY2を用いて基準信号Sr1、Sr2、Sr3を調整することにより制御信号Scの振幅を決定する(図9参照)。
(1)第1実施形態との相違点
図14は、この発明の第2実施形態に係る効果音発生装置101Aの構成を簡易的に示すブロック図である。
第2実施形態のゲイン調整回路55は、ゲイン特性Aに対して付加するゲインを、エンジン回転周波数変化量演算器68からのエンジン回転周波数変化量Δafと、車速センサ30からの車速信号とから決定する。換言すると、第1実施形態では、車速v及び車速変化量Δavに応じて複数のゲイン特性の中から1つのゲイン特性を選択したのに対し、第2実施形態では、ゲイン特性は1つのみ備え、車速v及び車速変化量Δavに応じて前記1つのゲイン特性におけるゲインの値を調整する。
図15には、第2実施形態に係る効果音発生装置101Aにおける第4音響調整器54でゲインを決定するフローチャートが示されている。
(1)第1実施形態との相違点
図16は、この発明の第3実施形態に係る効果音発生装置101Bの構成を示すブロック図である。
第1実施形態において説明したように、次数毎補正処理は、第2音響調整器52から出力される中間信号Si12、Si22、Si32(図16)を増幅するゲインY1を、基準信号Sr1、Sr2、Sr3の次数及びエンジン回転数Ne[rpm](エンジン回転周波数fe[Hz]を60倍したもの)に基づいて変化させて、スピーカ14から出力される効果音の音圧レベルを調整するものである。
図18には、第3実施形態に係る効果音発生装置101Bにおける次数毎補正処理でゲイン特性を決定するフローチャートが示されている。
なお、この発明は、上記実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下に示す(a)〜(f)の構成を採ることができる。
上記各実施形態では、本発明に係る効果音発生装置を搭載する車両として、オートマチック・トランスミッション車両(AT車両)を用いたが、マニュアル・トランスミッション車両(MT車両)を用いてもよい。また、エンジン回転周波数に基づいて効果音を発生させることが可能な移動体であれば、車両以外でも、本発明に係る効果音発生装置を搭載することができる。例えば、ヘリコプター、飛行機、プレジャーボート等の移動体にも用いてもよい。
上記各実施形態では、エンジン回転周波数feを検出するためにエンジンパルスEpを用いたが、エンジン回転周波数feを検出することができるものであれば、これに限られない。例えば、マイクロフォンを介して得られたエンジン音、アクセル開度、スロットル開度に基づいてエンジン回転周波数feを判定することもできる。
上記各実施形態では、3つの基準信号Sr1、Sr2、Sr3を用いたが、効果音発生装置の仕様に応じて基準信号の数は任意に設定可能である。必要とされる基準信号の数に応じて、その他の構成要素(倍数器、基準信号生成器等)の数も変化する。
上記各実施形態では、車速vを検出するために車速センサ30を用いたが、車速vを求めることができるものであれば、これに限られない。例えば、カウンタシャフトパルス、メインシャフトパルス、プロペラシャフト回転パルスから車速vを検出してもよい。さらに、GPSにより車両の位置を検出し、単位時間毎の車両の走行距離を演算してこの演算結果から車速vを判定することもできる。
上記各実施形態では、車速変化量Δavを判定するために車速センサ30で検出した車速vから車速変化量Δavを演算したが、車速変化量Δavを判定することができるものであれば、これに限られない。例えば、車速変化量Δavを直接検出する加速度センサを設けてもよい。また、カウンタシャフトパルス、メインシャフトパルス、プロペラシャフト回転パルスから車速変化量Δavを判定してもよい。さらに、GPSにより車両の位置を検出し、単位時間毎の車両の走行距離を演算してこの演算結果から車速変化量Δavを判定することもできる。
上記各実施形態では、フェードイン処理及びフェードアウト処理の両方を用いたが、片方のみでもよい。また、これらの処理を全く用いない構成も可能である。さらに、上記実施形態では、ゲイン特性の切換え処理にヒステリシス特性を持たせたが、持たせないことも可能である。加えて、制御手段201は、エンジン回転周波数feに応じて速度区分を変化させたが、変化させない構成もとり得る。
18…基準信号生成器(基準信号生成手段)
23…エンジン回転周波数検出器(回転周波数検出手段)
30…車速センサ(車速検出手段) 51…第1音響調整器
52…第2音響調整器 53…第3音響調整器
54…第4音響調整器(選定手段)
68…エンジン回転周波数変化量演算器(回転周波数変化量演算手段)
101、101A、101B、101C…効果音発生装置
201…制御手段
fe…エンジン回転周波数 Sc…制御信号
Sr1、Sr2、Sr3…基準信号 v…車速
X1、X2…閾値 Y2…ゲイン(調整値)
Δaf…エンジン回転周波数変化量 Δav…車速変化量
Claims (5)
- 1周期分の波形データを格納する波形データテーブルと、
エンジンの回転周波数を検出する回転周波数検出手段と、
前記波形データテーブルから順次前記波形データを読み出して、前記回転周波数に基づく調波の基準信号を生成する基準信号生成手段と、
前記基準信号から制御信号を生成する制御手段と、
前記回転周波数の単位時間当たりの変化量である回転周波数変化量を演算する回転周波数変化量演算手段と、
前記制御信号を効果音として出力する出力手段と、
車速を検出する車速検出手段と、
を備えた車両用効果音発生装置において、
前記制御手段は、前記回転周波数変化量と、前記車速又はこの車速の変化量の少なくとも一方に応じた調整値を用いて前記基準信号の振幅を調整することにより前記制御信号の振幅を決定し、
さらに、前記制御手段は、前記回転周波数変化量と前記調整値との関係を規定する振幅調整特性を複数備え、前記複数の振幅調整特性のうちの一つを、前記車速又は前記車速の変化量に応じて択一的に選定する選定手段を有し、前記選定手段で選定された振幅調整特性を用いて前記調整値を変化させる
ことを特徴とする効果音発生装置。 - 請求項1記載の効果音発生装置において、
前記選定手段は、前記複数の振幅調整特性のうちの一つを、前記車速の変化量について設定された所定の閾値に基づいて選定する
ことを特徴とする効果音発生装置。 - 請求項1又は2記載の効果音発生装置において、
前記選定手段は、前記複数の振幅調整特性のうちの一つを、前記車速の範囲に基づいて選定する
ことを特徴とする効果音発生装置。 - 請求項1〜3いずれか1項に記載の効果音発生装置において、
前記選定手段は、前記車両が停止中であるときの前記振幅調整特性の値を、前記車両が走行中であるときの前記振幅調整特性の値よりも低く設定する
ことを特徴とする効果音発生装置。 - 請求項1〜4いずれか1項に記載の効果音発生装置において、
前記選定手段は、前記車速の変化量が負であるときの前記振幅調整特性の値を、前記車速の変化量が正であるときの前記振幅調整特性の値よりも低く設定する
ことを特徴とする効果音発生装置。
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