JP4395170B2 - 効果音発生装置 - Google Patents

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この発明は、自動減速機を備える車両に搭載されたエンジンの回転周波数に基づいて効果音を発生させる効果音発生装置に関する。
従来から、運転者による加減速操作を検出し、加減速量に応じた効果音を車室内スピーカを通じて車室内に発生する効果音発生装置が提案されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。
これらの効果音発生装置では、例えば加速操作に応じてエンジン回転数が増加すると、そのエンジン回転数の増加に応じた高周波数で大音量の効果音をスピーカから発生させて車室内の演出効果を高めている。
上記各特許文献のうち特許文献3では、エンジンの回転周波数の単位時間当たりの変化量(以下「回転周波数変化量」という。)に応じて音圧レベル(ゲイン)を変化させることで、より好ましい効果音を発生させている(特許文献3の図14)。
ところで、自動変速機を有する車両には、手動でのシフトチェンジが可能なものが存在する。前記自動変速機には、例えば、トルクコンバータを有して、自動的にシフトチェンジする所謂オートマチック・トランスミッション(AT)と、クラッチ操作が必要な所謂マニュアル・トランスミッション(MT)で自動変速が可能な自動マニュアル・ミッション(自動MT、例えば、特許文献4に開示)等が含まれる。また、手動によるシフトチェンジが可能に構成された自動変速機には、シフトレバー、シフトパドル、或いは、シフトスイッチを有し、これらを操作することにより、手動でも変速段が選択可能なAT(例えば、特許文献5に開示)と、これらを操作することで同様に手動でも変速段が選択可能な自動MT等が含まれる。
上記のような自動変速機を有する車両では、クラッチ操作なしに運転手が手動操作することにより、シフトチェンジが可能である。例えば、図2に示すように、ハンドル80に2つのシフトチェンジスイッチ110を設け、図中右側のシフトチェンジスイッチ110によりシフトアップを、図中左側のシフトチェンジスイッチ110によりシフトダウンを手動で行うことができるようになっているものがある。
上述の各特許文献1〜3では、上記のようなAT車両における手動でのシフトチェンジが行なわれても、効果音の発生に特段の影響はなかった。すなわち、回転周波数変化量と、効果音の音圧レベルとの関係は、シフトチェンジに関係なく一定であった。
特開昭54−8024号公報(図1) 特表平4−504916号公報(図1) 特開2006−301598号公報(図14) 特開2006−258294号公報 特開平2−133240号公報
しかし、例えば、手動によるシフトダウンを行うと、それに伴い、エンジン回転周波数が一時的且つ急激に増加し、これに伴って効果音が大きくなり、運転手や同乗者に違和感を生じさせることがあった。また、手動によるシフトダウンを行った場合にあえて効果音を大きくすることで、エンジンブレーキの効き具合を強調し、スポーティ感を演出したい場合も存在する。
加えて、手動によるシフトアップを行うと、それに伴い、エンジン回転周波数が一時的に減少し、これに伴って効果音が急激に小さくなり、運転手や同乗者に違和感を生じさせることがある。また、手動によるシフトアップを行った場合にあえて効果音を小さくすることで、その後の加速に伴う効果音の音圧レベルの上昇を際立たせたい場合も存在する。
上記の事項は、手動でのシフトチェンジの場合のみでなく、自動でのシフトチェンジの場合にも該当することがある。
この発明は上記のような課題を考慮してなされたものであり、自動変速機を備える車両において、シフトチェンジに応じた効果音を発生させることのできる効果音発生装置の提供を目的とする。
この項では、理解の容易化のために添付図面中の符号を付けて説明する。この項に記載した内容がその符号を付けたものに限定して解釈されるものではない。
この発明に係る効果音発生装置(101)は、自動変速機を備える車両に搭載されたエンジンの回転周波数(fe)に基づいて効果音を発生させるものであって、1周期分の波形データを格納する波形データテーブル(16)と、前記回転周波数に基づく調波の基準信号(Sr1、Sr2、Sr3)を、前記波形データテーブルから順次前記波形データを読込むことにより生成する基準信号生成手段(18)と、前記基準信号に基づき制御信号(Sc5)を生成する制御手段(201)と、前記回転周波数の単位時間当たりの変化量である回転周波数変化量(Δaf)を演算する回転周波数変化量演算手段(68)と、シフトチェンジが行なわれたことを示すシフトチェンジ信号(Ssc)を生成し、前記制御手段に出力するシフトチェンジ信号生成手段(110)と、前記制御信号を効果音として出力する出力手段(14)と、を備え、前記制御手段は、前記回転周波数変化量に応じて第1の特性(72−1a、72−2a、72−3a)で変化する第1調整値を有する第1調整値テーブル(81)と、前記回転周波数変化量に応じて第2の特性(72−1b、72−2b、72−3b)で変化する第2調整値を有する第2調整値テーブル(82)と、前記第1調整値テーブル及び前記第2調整値テーブルを択一的に選択するテーブル選択手段(83)と、を備え、前記テーブル選択手段は、前記シフトチェンジ信号の受信後の一定時間、又は、前記シフトチェンジ信号の受信後、最初に前記回転周波数変化量が正から負若しくは負から正になるまで、前記第2調整値テーブルを選択し、前記制御手段は、前記テーブル選択手段により選択された前記第1調整値テーブル又は前記第2調整値テーブルを用いて前記基準信号の振幅を調整することにより前記制御信号の振幅を決定することを特徴とする。
この発明によれば、シフトチェンジが行われた際は、第1調整値テーブルに代えて第2調整値テーブルを用いて基準信号の振幅を調整することにより制御信号の振幅を決定することができる。このため、シフトチェンジに応じた効果音を発生させることができる。
また、制御手段が、シフトチェンジ信号の受信後の一定時間、第2調整値テーブルが選択される場合、回転周波数の一時的且つ急激な変化が生じる期間を比較的簡易に判定し、制御手段における処理を軽減することができる。
一方、制御手段が、シフトチェンジ信号の受信後、最初に回転周波数変化量が正から負若しくは負から正になるまで、前記第2調整値テーブルを選択する場合、シフトチェンジに伴う回転周波数の変化をより確実に判定し、シフトチェンジに応じた効果音の発生をより正確に行うことができる。
なお、前記自動変速機は、変速段の選択を自動的に行う電子式又は電気油圧式に制御される自動車の自動変速機を指す。
ここで、前記自動変速機は、手動によるシフトチェンジが可能に構成されており、前記シフトチェンジ信号は、手動によるシフトダウンが行なわれたことを示し、前記第2調整値テーブルを用いて調整される前記基準信号の振幅は、前記第1調整値テーブルを用いて調整される前記基準信号の振幅よりも小さいことが好ましい。
これにより、手動シフトダウンに伴う回転周波数の一時的且つ急激な増加が起こっても、効果音の増大が抑制され、運転手や同乗者に違和感を生じさせることがない。
なお、手動によるシフトチェンジが可能に構成される自動変速機とは、自動的にシフトされる変速段を手動で選択可能な電子式又は電気油圧式に制御される自動車の自動変速機を指す。
また、前記制御手段は、前記シフトチェンジ信号の受信後の一定時間、前記第2調整値テーブルを選択し、さらに、前記制御手段は、前記シフトチェンジ信号の受信後、前記一定時間よりも短い時間内に、前記回転周波数変化量が所定値を越える場合の前記基準信号の振幅を、前記所定値を越えない場合の前記基準信号の振幅よりも大きく設定してもよい。
これにより、後述する擬似ヒール・アンド・トゥモードが実現可能となり、擬似ヒール・アンド・トゥ操作が行われている際でも自然な効果音を生じさせることができる。
また、前記基準信号生成手段は、前記基準信号を複数生成し、前記第1の特性及び前記第2の特性は、前記基準信号ごとに設定されることが好ましい。さらに、前記制御手段は、前記基準信号ごとに前記一定時間を変化させることが好ましい。
これにより、基準信号ごとに前記第1の特性、前記第2の特性及び前記一定時間を設定することが可能となり、効果音の調整をより詳細に行うことができる。
この発明によれば、シフトチェンジが行われた際、第1調整値テーブルの代わりに第2調整値テーブルを用いて基準信号の振幅を調整することにより制御信号の振幅を決定することができる。このため、シフトチェンジに応じた効果音を発生させることができる。
以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
[1.効果音発生の仕組みの概要]
図1は、この発明の一実施形態に係る効果音発生装置101の構成を示すブロック図である。
この効果音発生装置101は、オートマチック・トランスミッション車両(AT車両)用のものであり、車両におけるエンジン(図示せず)の回転周波数に応じた効果音を発生させて、運転時の演出効果を高めるものである。この効果音を発生させるための仕組みの概要は以下のようなものである。
すなわち、エンジンの出力軸の回転毎にホール素子等のセンサから得られるエンジンパルスEpの周波数(エンジン回転周波数fe)を周波数カウンタ等の回転周波数検出器23で検出する。次に、周波数変換器としての3つの倍数器24、25、26において、回転周波数検出器23で検出されたエンジン回転周波数fe[Hz]に基づいてより高周波の周波数信号である調波信号4fe、5fe、6feを生成する。次いで、3つの基準信号生成器18において、前記調波信号4fe、5fe、6feと、波形データテーブル16に記憶されている波形データとに基づいて基準信号Sr1、Sr2、Sr3を生成する。制御手段201において、前記基準信号Sr1、Sr2、Sr3に各種の処理を加えた上で、加算器56により合成し、1つの制御信号Sc5を生成する。この制御信号Sc5をデジタル/アナログ変換器(D/A変換器)22によりアナログ変換して制御信号Sdを生成する。この制御信号Sdに基づく効果音をスピーカ14から出力する。なお、図示していないが、D/A変換器22とスピーカ14との間には出力増幅器が挿入され、乗員によりそのゲインを変更することができるようになっている。
また、本実施形態では、回転周波数変化量演算器68によりエンジン回転周波数feの単位時間当たりの変化量である回転周波数変化量Δaf[Hz/秒]が演算される。この回転周波数変化量Δafは、制御手段201に出力され、制御信号Sc5を生成する際の処理に用いられる。
さらに、本実施形態では、2つのシフトチェンジスイッチ110(図1、図2)において、手動でのシフトチェンジが検出され、シフトチェンジ信号Sscが生成される。このシフトチェンジ信号Sscは、制御手段201に出力され、制御信号Sc5を生成する際の処理に用いられる。
回転周波数検出器23、倍数器24、25、26、基準信号生成器18、波形データテーブル16、制御手段201、回転周波数変化量演算器68は、車両のダッシュボードに配置され、総合制御手段としてのECU(electric control unit)121を構成する。
スピーカ14は、運転席や助手席等の乗員位置29の乗員に対して音響を聞かせるためのものであり、両サイドのフロントドア内パネル、あるいは両サイドのキックパネル(運転者レッグスペースのドア側内側)に固定配置される。また、ダッシュボード中央下部に配置される場合もある。
[2.調波信号4fe、5fe、6fe(倍数器24、25、26)について]
上述の通り、倍数器24、25、26は、回転周波数検出器23で検出されたエンジン回転周波数feに基づいてより高周波の周波数信号である調波信号4fe、5fe、6feを生成する。調波信号4fe、5fe、6feは、基本次数の周波数としてのエンジン回転周波数feの4次、5次、6次の周波数である。倍数器24、25、26による倍数は、2、3、7、8、9、…等の他の整数倍でもよく、2.5、3.3…等の実数倍でもよい。
本実施形態では、3つの倍数器24、25、26が並列に回転周波数検出器23と接続されている。倍数器の数は必要に応じて変更可能であり、また、倍数器を設けない構成も可能である。
[3.基準信号Sr1、Sr2、Sr3(基準信号生成器18及び波形データテーブル16)について]
上述の通り、基準信号生成器18は、調波信号4fe、5fe、6feと、波形データテーブル16に記憶されている波形データとに基づいて基準信号Sr1、Sr2、Sr3を生成する。
ここで、基準信号Sr1、Sr2、Sr3の生成の仕方について説明すると、上述した波形データテーブル16は所定のメモリに格納されている。
図3A及び図3Bに模式的に示すように、波形データテーブル16は、正弦波1周期分の波形を時間軸方向(=位相軸方向)に所定数(N)で等分したときの各瞬時値を表すように、各瞬時値データをアドレス毎に波形データとして記憶している。なお、前記アドレス(i)は0からN−1までの整数(i=0、1、2、…、N−1)であり、図3A及び図3Bに記載されるアルファベットAは1又は任意の正の実数である。従って、アドレスiの波形データは、Asin(360°×i/N)で算出される。換言すれば、1サイクルの正弦波を時間方向にN分割して標本化し、各標本化点を順次メモリのアドレスとし、各標本化点における正弦波の瞬時値を量子化したデータを波形データとして、対応するメモリのアドレス位置に格納したものである。
基準信号生成器18は、入力される調波信号4fe、5fe、6feの周期に応じて読み出しアドレス周期(読み出しアドレス間隔)を変化させて、波形データテーブル16から波形データを読み出すことで、調波信号4fe、5fe、6feに対応する周波数の正弦波信号である基準信号Sr1、Sr2、Sr3を生成する。
[4.制御信号Sc5、回転周波数変化量Δaf及びシフトチェンジ信号Ssc(制御手段201、回転周波数変化量演算器68及びシフトチェンジスイッチ110)について]
図1に示すように、基準信号Sr1、Sr2、Sr3に基づいて制御信号Sc5を出力する制御手段201は、それぞれが音響補正手段としての第1音響調整器51、第2音響調整器52、第3音響調整器53、及び第4音響調整器54を備えている。第1音響調整器51は、後述する「音場調整処理」(「平坦化処理」ともいう。)を行う。第2音響調整器52は、後述する「周波数強調処理」を行う。第3音響調整器53は、後述する「次数毎調整処理」を行う。第4音響調整器54は、後述する「音圧調整処理」を行う。
(1)音場調整処理(平坦化処理)
音場である車室内では、場所毎に異なる音響特性(音場特性、周波数伝達特性、又はゲイン特性ともいう。)があり、乗員位置、例えば、運転席と後部座席に応じて聞き取り易い周波数と聞き取り難い周波数とが存在する。すなわち、図4に示すゲイン特性39のように、スピーカ位置と乗員位置との間の音響特性にはピークやディップが存在することが分かっている。
そのため、たとえ加速に応じてリニアに(直線的に)スピーカから発生される効果音の周波数を高くし且つ音量を大きくしても、乗員の耳元では、音響特性により処理された効果音となるので、リニア感がなくなり、息継ぎ感が発生し、却って商品性が悪くなっている。
この点を考慮して音響特性にリニア感を発生させるための処理が音場調整処理(平坦化処理)である。この音場調整処理は、第1音響調整器51を用いて以下のように行われる。
第1音響調整器51は、フィルタとしての機能を有し、このフィルタのゲイン特性(横軸はエンジン回転周波数、縦軸はゲイン)は、スピーカ14から乗員位置29までの基準信号Sr1、Sr2、Sr3の周波数に応じて変化するゲイン特性C00(図5A)を反転させたゲイン特性(反転ゲイン特性)Ci00(図5B)にしている。
反転させたゲイン特性とは、音響的に伝わりにくいディップとなっている周波数の出力信号は大きくなるようにし、音響的に伝わりやすいピークとなっている周波数の出力信号は小さくなるようにする特性であり、式(伝達関数)で表現すると、Ci00=B/C00(Bは基準値)となる。
ここで、第2音響調整器52、第3音響調整器53、及び第4音響調整器54のゲインが1、すなわち0[dB]であると仮定すると、効果音発生装置101では、基準信号生成器18により一定振幅で30[Hz]〜970[Hz]までの基準信号Sr1、Sr2、Sr3を生成したとき、乗員位置29では、第1音響調整器51の補正用のゲイン特性Ci00と音場のゲイン特性C00とが乗算されて、図5Cのゲイン特性C1に示すように、エンジン回転周波数に対して音圧が平坦な音響が聞こえるゲイン特性C1となる。
従って、乗員による加速操作、減速操作、一定速保持操作に応じて、エンジンパルスEpの周期が変化し、あるいは一定値に保持されたとき、回転周波数検出器23で検出されるエンジン回転周波数feの4次、5次及び6次の高調波周波数を有する調波信号4fe、5fe、6feに対して、略リアルタイムに周波数が増加し、減少し、あるいは一定周波数に保持される正弦波の基準信号Sr1、Sr2、Sr3が基準信号生成器18により生成される。
そして、図4に示すゲイン特性40のように、この基準信号Sr1、Sr2、Sr3は、第1音響調整器51のゲイン特性Ci00で補正された中間信号Sc11、Sc21、Sc31(図1)に変換される。第2音響調整器52、第3音響調整器53及び第4音響調整器54のゲインが周波数変化に対して0[dB]、いわゆるフラットであるとすれば、乗員位置29では、スピーカ14から出力された効果音が車室内音響特性C00により乗員位置29で周波数に応じて変動することを防止できる。すなわち、乗員位置29において、周波数特性が平坦な特性となる。このため、エンジン回転周波数fe(本実施形態ではエンジン回転周波数feの4倍、5倍及び6倍の周波数)に応じた、換言すれば、騒音源の状態に応じたリニア感のある効果音を乗員位置29で発生させることができる。
なお、この図4に示すゲイン特性40を得る際に、よりリニア感を増すために、基準信号Sr1、Sr2、Sr3又は中間信号Sc11、Sc21、Sc31は、エンジン回転周波数feに比例して振幅が大きくなる信号を発生するようにしている。
図4から分かるように、補正前のディップとピークのあるあばれ(エンジン回転周波数の増減に対する音圧の変化が線形でないこと)が存在するゲイン特性39に比較して、補正後のゲイン特性40は、エンジン回転周波数feに対して音圧レベル[dbA]がリニアに変化していることが分かる。
以上のように、音場調整処理(平坦化処理)とは、加速操作に対してリニア感のある効果音を乗員位置29で発生させる処理である。
(2)周波数強調処理
周波数強調処理は、基準信号Sr1、Sr2、Sr3における所定範囲の周波数の大きさ(ゲイン)を調整する、いわゆるイコライザの機能を実行する処理である。周波数強調処理は、以下のように行われる。
第2音響調整器52において、例えば、図5Dに実線で示すように、所定周波数範囲、例えば、300[Hz]〜450[Hz]帯のゲインが増加するゲイン特性Cehをゲイン特性Ci00に直列に接続することにより、合成ゲイン特性Ci00ehが、図5Eに示すように、図5Bに示した反転ゲイン特性Ci00に対して、300[Hz]〜450[Hz]帯の周波数範囲が強調される(この例では、音が大きくされる)特性Ci00ehとされる。
なお、乗員位置29で図5Dに点線で示したゲイン特性Ceh´となるように構成することで所定周波数範囲の音を弱める(小さくする)こともできる。また、本実施形態のように複数の倍数器24、25、26を設けた場合、それぞれの倍数器24
25、26からの出力に周波数強調処理が行われる。第2音響調整器52は、周波数強調処理を行った後、中間信号Sc12、Sc22、Sc32を出力する。
(3)次数毎調整処理
次数毎調整処理は、次数の異なる複数の基準信号Sr1、Sr2、Sr3毎に大きさ(ゲイン)を調整する処理である。次数毎調整処理は、本実施形態のように、倍数器が複数設けられ、基準信号が複数生成される構成において用いることができる。例えば、複数の基準信号毎に、エンジン回転周波数feに応じてゲインが調整される。
各基準信号Sr1、Sr2、Sr3をその次数に応じて補正することにより、乗員位置29に存在する乗員の耳元で演出したい重厚感のある音色の効果音を発生させることができ、一層商品性が向上する。
第3音響調整器53は、次数毎調整処理を行った後、中間信号Sc13、Sc23、Sc33を出力する。
(4)音圧調整処理
音圧調整処理は、第3音響調整器53から出力される中間信号Sc13、Sc23、Sc33(図1)に用いるゲインを変化させて、スピーカ14から出力される効果音の音圧レベルを調整するものである。本実施形態における音圧調整処理には、回転周波数変化量Δaf[Hz/秒]に応じてなされる第1音圧調整処理、手動シフトチェンジに応じてなされる第2音圧調整処理、及び手動シフトチェンジ直後、運転手が意図的に行うエンジン回転周波数feの増加に応じてなされる第3音圧調整処理が含まれる。第4音響調整器54は、音圧調整処理を行った後、中間信号Sc14、Sc24、Sc34を出力する。
(a)回転周波数変化量Δafに基づく音圧調整処理(第1音圧調整処理)
例えば、図6Aに示すように、第1音圧調整処理では、回転周波数変化量Δafに応じたゲイン特性72−1a、72−1bにより、中間信号Sc13に用いるゲインYを変化させる。
回転周波数変化量Δafは、ECU121に設けられた回転周波数変化量演算器68により算出される。回転周波数変化量演算器68は、回転周波数検出器23で順次検出されるエンジンパルスEp(図7)における前後のパルスの周波数f1(1つ前の周波数)及び周波数f2(今回の周波数)の差Δf(Δf=f2−f1)を採り、この差Δfに今回の周波数f2を乗算することで回転周波数変化量Δafを求める。Δaf=Δf×f2[Hz/秒]であり、Δafはエンジン回転周波数feの加速度である。
この回転周波数変化量Δafは、図8に示すように変速機が何速に入っているかにより異なる値となることが分かっている。ローギア側では回転周波数変化量Δafが大きく、ハイギア側では回転周波数変化量Δafが小さい。
一般に、ハイギア側に比較してローギア側では回転周波数変化量Δafに対して効果音の音量が大きくなることが好ましい。また、車両の速度を自動的に一定に保持するクルーズ走行時や減速時においては、効果音が小さくなることが好ましい。さらに、1速全開加速に対応する回転周波数変化量Δafを上回る空ぶかし時あるいはキックダウン時には、不快音とならないように効果音を低減させることが好ましい。
図6Aのゲイン特性72−1a、72−1bは、このような考察に基づいて、第4音響調整器54に設定される音響補正特性である重み付けのゲイン特性を示している。図6B及び図6Cのゲイン特性72−2a、72−2b、72−3a、72−3bも同様である。
ゲイン特性72−1a、72−2a、72−3aは、通常モードのゲイン特性を示す。通常モードとは、シフトチェンジに伴うゲイン調整を行っていないモードである。ゲイン特性72−1b、72−2b、72−3bは、シフトチェンジモードのゲイン特性を示す。シフトチェンジモードとは、シフトチェンジに伴うゲイン調整を行っているモードである。ゲイン特性72−1b、72−2b、72−3bの詳細については後述する。
例えば、通常モードのゲイン特性72−1a(図6A)では、1速全開周波数変化量X1(図8)における重み付けゲインYを最大(例えば、0[dB])とし、1速全開周波数変化量X1より回転周波数変化量Δafが小さくなるに従い4速全開周波数変化量X0(図8)まで徐々に重み付けゲインYが小さくなるようにしている。つまり、ローギア側での加速時には大きな効果音となり、ハイギア側での加速時には小さな効果音となるようにしている。また、クルーズ走行時、減速時といった回転周波数変化量Δafがゼロ近傍にある場合、重み付けゲインYが最小(例えば、−15[dB])となるようにしている。さらに1速全開周波数変化量X1を上回る空ぶかし領域(キックダウン時も含む)では、不快音を発生しないように急激に重み付けゲインYが小さくなるようにしている。
図6B及び図6Cのゲイン特性72−2a、72−3aも、ゲイン特性72−1aと同様である。なお、基準信号Sr2、Sr3の次数に応じて変化を加えることもできる。シフトチェンジモードのゲイン特性72−1b、72−2b、72−3bは、回転周波数変化量Δafと次数に応じて変化している。
(b)シフトチェンジに基づく音圧調整処理(第2音圧調整処理)
第2音圧調整処理では、中間信号Sc31、Sc32、Sc33(図1)に用いるゲインをシフトチェンジに応じて変化させる。図9には、シフトダウンの際に、通常モード用のゲイン特性テーブル81と、シフトチェンジモード用のゲイン特性テーブル82を切り換える構成が簡略的に示されている。
ゲイン特性テーブル81は、通常モードのゲイン特性で変化するゲインYの値を有するものであり、通常モードのゲイン特性としては、例えば、図6A〜図6Cに示すゲイン特性72−1a、72−2a、72−3aを用いることができる(この場合、ゲイン特性テーブル81には、ゲイン特性72−1a、72−2a、72−3aそれぞれに対応するゲインYの値が包含される。)。
ゲイン特性テーブル82は、シフトチェンジモードのゲイン特性で変化するゲインYの値を有するものであり、シフトチェンジモードのゲイン特性としては、例えば、図6A〜図6Cに示すゲイン特性72−1b、72−2b、72−3bを用いることができる(この場合、ゲイン特性テーブル82には、ゲイン特性72−1b、72−2b、72−3bそれぞれに対応するゲインYの値が包含される。)。
両ゲイン特性テーブル81、82の切換えは、シフトチェンジスイッチ110からのシフトチェンジ信号Ssc及びタイマ(図示せず)で計測された時間に応じてスイッチ83を切り換えることにより行われる。スイッチ83は、機械式若しくは電気的であってもよく、また、ソフトウェアによる切換え処理であってもよい。
図6A、図6B及び図6Cに示すように、シフトチェンジモードのゲイン特性72−1b、72−2b、72−3bも、通常モードのゲイン特性72−1a、72−2a、72−3aと同様の波形を示すが、ゲイン特性72−1a,72−2a、72−3aと比べてゲインYの値が低く設定されている。
なお、これらゲイン特性のデータ(ゲインYの値)は、EEPROM等のメモリ(図示せず)に予め書き込まれている。
次に、手動シフトチェンジに応じてゲイン特性72−1a、72−2a、72−3aとゲイン特性72−1b、72−2b、72−3bとを切り換える方法の詳細を説明する。
第4音響調整器54(制御手段201)は、手動によるシフトチェンジを検出するシフトチェンジスイッチ110からのシフトチェンジ信号Sscの有無により判断する。
図2に示すように、シフトチェンジスイッチ110には、ハンドルの左右2つがあり、図2中右側のシフトチェンジスイッチ110は、シフトアップ用であり、図2中左側のシフトチェンジスイッチ110は、シフトダウン用である。いずれのシフトチェンジスイッチ110も、運転手による特定方向(通常、ハンドルから運転手に向かう方向)のプッシュ操作によりオンとされる。これに応じて、シフトチェンジスイッチ110から制御手段201(第4音響調整器54)にシフトチェンジ信号Sscが出力される。
図10に示すように、シフトチェンジ信号Sscは、電圧0Vの信号である。すなわち、シフトチェンジスイッチ110は、ノーマルクローズタイプであり、運転手によるプッシュ操作により回路がオープンとなり、シフトチェンジ信号Sscが出力される。
なお、図6A〜図6Cでは、シフトダウンを示すシフトチェンジ信号Sscについて説明したが、シフトアップを示すシフトチェンジ信号Sscについても同様である。すなわち、第4音響調整器54には、2つのシフトチェンジスイッチ110それぞれからシフトチェンジ信号Sscが別々に入力されるため、第4音響調整器54は、シフトダウン及びシフトアップを判別することができる。ここで、シフトアップについても、図9に示すようなゲイン特性テーブルの切り替えが行われる。この場合、通常モードよりもシフトアップモードの方がゲインが低く設定される。
シフトチェンジ信号Sscを受信した第4音響調整器54は、固定された一定時間(例えば、2秒間)、中間信号Sc13、Sc23、Sc33に用いるゲイン特性を、ゲイン特性72−1a、72−2a、72−3aからゲイン特性72−1b、72−2b、72−3bに変更する。上記一定時間の経過後は、ゲイン特性72−1b、72−2b、72−3bからゲイン特性72−1a、72−2a、72−3aに戻す。
図10には、シフトダウン時のシフトチェンジ信号Ssc、車両の速度[km/h]及びエンジン回転数[rpm]の関係が示されている。図10に示されるように、車両を減速するために運転手が手動でシフトダウンすると、一時的にエンジン回転数が増加し、エンジンブレーキの効果により車両が減速する。シフトダウンの際、シフトチェンジ信号Sscが出力されるため、制御手段201(第4音圧調整器54)は、エンジン回転数の一時的な増加を判定することができる。
図11には、第4音響調整器54(制御手段201)が、手動シフトダウンに伴うゲイン特性の変更を行うフローチャートが示されている。
ステップS1において、図示しないバッテリがECU121に対して接続されると、第4音響調整器54は、通常モードのゲイン特性72−1a、72−2a、72−3aを用いて第1音圧調整処理を開始する。
ステップS2において、第4音響調整器54は、シフトチェンジスイッチ110からのシフトチェンジ信号Sscの電圧が、2Vより大きいかどうかを判定する。2Vより大きい場合、第4音響調整器54は、通常モードでの動作を継続する。シフトチェンジ信号Sscの電圧が、2V以下である場合、第4音響調整器54は、シフトチェンジモードに移行し、ゲイン特性72−1b、72−2b、72−3bを用いた第1音圧調整処理を開始する(ステップS3)。
シフトチェンジモードに移行すると、第4音響調整器54は、図示しないタイマによりシフトチェンジモード移行後の時間t1を計測する(ステップS4)。
ステップS5において、シフトチェンジモード移行後の時間t1が2秒未満であれば、第4音響調整器54は、シフトチェンジモードでの処理を継続する。シフトチェンジモード移行後の時間t1が2秒以上になると、第4音響調整器54は、通常モード(ステップS1)に戻る。
これらのステップS1〜S5は、車両のエンジンが停止するまで繰り返される。
図12Aには、時点taでトランスミッションを3速から2速にシフトダウンした際(及びその後の時点tbで2速から3速にシフトアップした際)のエンジン回転周波数feを縦軸に、時間t[秒]を横軸にとったデータが示されている。図12B(p次高周波の対策前後)、図12C(q次高周波の対策前後)及び図12D(高調波全体の対策前後)には、図12Aのエンジン回転周波数feに対応するスピーカからの出力Frの音圧[dB]が、この発明の一実施形態の実施である効果音発生装置を使用した場合と使用しない場合とで示されている。
図12A〜図12Dからわかるように、3速から2速へのシフトダウン後の一定時間、上記効果音発生装置を使用しない場合(対策前)に比べ、使用した場合(対策後)の方がスピーカからの出力Frの音圧が低くなっている。このため、この発明の実施をすることで、車両の実際の加速度と、スピーカから出力される効果音との間のずれを小さくすることができ、効果音に対する運転手や同乗者の違和感を低減することができているといえる。
(c)手動シフトチェンジ直後、運転手が意図的にエンジン回転周波数feを増加させた場合の音圧調整処理(第3音圧調整処理)
上述のように、本実施形態では、シフトチェンジモード移行後の一定時間、ゲイン特性72−1a、72−2a、72−3aからゲイン特性72−1b、72−2b、72−3bに変更し、中間信号Sc13、Sc23、Sc33に用いるゲインを低く設定している。
しかし、シフトチェンジモード移行後の一定時間内であっても、効果音を大きくする方がよい状況も存在する。例えば、いわゆる「ヒール・アンド・トゥ」と呼ばれる運転技術を用いる際は、シフトチェンジ直後であっても、効果音を大きくする方が、運転手や同乗者に違和感を発生させない。
「ヒール・アンド・トゥ」操作とは、一般に、マニュアル・トランスミッション車両(MT車両)においてシフトダウンをする際の運転技術の1つであり、その名の通り、右足のヒール(踵)と、右足のトゥ(爪先)によりシフトダウンを行う。ヒール・アンド・トゥ操作は、例えば次のように行われる。カーブを曲がる際、(a)カーブ手前で右足の爪先でブレーキを踏んで減速する。(b)左足でクラッチペダルを踏んでクラッチを切る。(c)エンジン回転数が車輪の回転数と略同一になるまで右足の踵でアクセルを踏んでエンジン回転数を上げた状態でクラッチをつなぎなおしてシフトダウンする。(d)再加速する。このような操作により、カーブに入る前に減速をしつつ、円滑なシフトダウンが行われ、その後の再加速によりカーブを円滑且つ高速に曲がることができる。
本発明が用いられるオートマチック・トランスミッション車両(AT車両)においては、クラッチがないため、ヒール・アンド・トゥ操作を行うことはできない。しかし、ヒール・アンド・トゥ操作と同様の目的で、シフトダウン直後に意識的にエンジン回転数を上げることで、円滑なシフトダウンを図る操作(以下では、便宜的に「擬似ヒール・アンド・トゥ操作」と呼ぶ。)を行うことができる。
擬似ヒール・アンド・トゥ操作では、運転手により意識的にエンジン回転数が増加されるため、当該操作を際立たせる意味で、効果音を大きくする方が好ましい。
図13には、上記の点を考慮した第4音響調整器54の処理フローが示されている。
ステップS11〜S14において、図11のステップS1〜S4と同様の処理を行う。
ステップS15において、第4音響調整器54は、回転周波数変化量Δafが、所定値B(例えば、30Hz/秒=1800rpm/秒)を超えるかどうかを判定する。
回転周波数変化量Δafが所定値Bを超える場合、擬似ヒール・アンド・トゥ操作を目的とした動作であると判断し、ステップS16において、擬似ヒール・アンド・トゥモードに移行する。但し、シフトチェンジモード移行後の時間t1の計測は継続する。
擬似ヒール・アンド・トゥモードでは、シフトチェンジモードよりも大きなゲインが用いられる。例えば、通常モードのゲイン特性72−1a、72−2a、72−3aとシフトチェンジモードのゲイン特性72−1b、72−2b、72−3bの中間値を、擬似ヒール・アンド・トゥモードのゲイン特性として用いることができる。
ステップS16において、擬似ヒール・アンド・トゥモードに移行された後は、ステップS17において、シフトチェンジモード移行後の時間t1が2秒未満であれば、第4音響調整器54は、擬似ヒール・アンド・トゥモードでの処理を継続する。シフトチェンジモード移行後の時間t1が2秒以上になると、第4音響調整器54は、通常モード(ステップS11)に戻る。
ステップS15において、回転周波数変化量Δafが所定値B以下である場合、擬似ヒール・アンド・トゥ操作以外を目的とした動作であると判断し、シフトチェンジモードのまま、ステップS17に移行する。
ステップS17において、シフトチェンジモード移行後の時間t1が2秒未満であれば、第4音響調整器54は、シフトチェンジモードでの処理を継続する。シフトチェンジモード移行後の時間t1が2秒以上になると、第4音響調整器54は、通常モード(ステップS11)に戻る。
これらのステップS11〜S17は、車両のエンジンが停止するまで繰り返される。
図14には、本発明の一実施形態における通常モード及びシフトチェンジモードの切換え処理の一例が示されている。図14に示すように、時点t11において、シフトダウンがなされ、シフトチェンジ信号Sscが発せられると、エンジン回転周波数feが増加すると共に、通常モードからシフトチェンジモードに切り換わる。
シフトチェンジモードへの切換え後2秒以内に回転周波数変化量Δafが所定値B(例えば、30Hz/秒=1800rpm/秒)を越えない場合、シフトチェンジモードへの切換え後2秒の時点である時点12において、シフトチェンジモードから通常モードに戻る。
図15には、本発明の一実施形態における通常モード、シフトチェンジモード及び擬似ヒール・アンド・トゥモードの切換え処理の一例が示されている。時点t21において、運転手がフットブレーキを踏むことにより車両が減速を開始する。時点t22において、シフトダウンがなされ、シフトチェンジ信号Sscが発せられると、エンジン回転周波数feが増加すると共に、通常モードからシフトチェンジモードに切り換わる。シフトダウン直後の時点t23において、運転手がアクセルを踏むことにより、エンジン回転周波数fe及び回転周波数変化量Δafが急激に増加する。
シフトチェンジモードへの切換え後2秒以内である時点t24において、回転周波数変化量Δafが所定値Bを越えると、シフトチェンジモードから擬似ヒール・アンド・トゥモードに切り換わり、上述した擬似ヒール・アンド・トゥモード用のゲイン特性(通常モード用のゲイン特性72−1a、72−2a、72−3aと、シフトチェンジモード用のゲイン特性72−1b、72−2b、72−3bの中間値)が用いられる。
シフトチェンジモードへの切換え後2秒が経過した時点t25において、擬似ヒール・アンド・トゥモードから通常モードに戻る。
[5.本実施形態における効果]
以上説明したように、本実施形態によれば、効果音発生装置101は、1周期分の波形データを格納する波形データテーブル16と、エンジン回転周波数feに基づく調波の基準信号Sr1、Sr2、Sr3を、波形データテーブル16から順次波形データを読込むことにより生成する基準信号生成器18と、基準信号Sr1、Sr2、Sr3に基づき制御信号Sc5を生成する制御手段201と、回転周波数変化量Δafを演算する回転周波数変化量演算器68と、シフトチェンジが行なわれたことを示すシフトチェンジ信号Sscを生成し、制御手段201に出力するシフトチェンジスイッチ110と、制御信号Sc5を効果音として出力するスピーカ14と、を備え、制御手段201は、回転周波数変化量Δafに応じてゲイン特性72−1a、72−2a、72−3aで変化するゲインYを有するゲイン特性テーブル81と、回転周波数変化量Δafに応じてゲイン特性72−1b、72−2b、72−3bで変化するゲインYを有するゲイン特性テーブル82と、ゲイン特性テーブル81、82を択一的に選択するスイッチ83と、を備え、スイッチ83は、シフトチェンジ信号Sscの受信後の一定時間(2秒間)、ゲイン特性テーブル82を選択し、制御手段201は、スイッチ83により選択されたゲイン特性テーブル81、82を用いて基準信号Sr1、Sr2、Sr3の振幅を調整することにより制御信号Sc5の振幅を決定する。
これにより、シフトチェンジが行われた際には、ゲイン特性テーブル81に代えてゲイン特性テーブル82を用いて基準信号Sr1、Sr2、Sr3を調整することにより制御信号Sc5の振幅を決定することができる。このため、シフトチェンジに応じた効果音を発生させることができる。
また、本実施形態では、制御手段201が、シフトチェンジ信号Sscの受信後の一定時間(2秒間)、ゲイン特性テーブル82が選択されるため、エンジン回転周波数feの一時的且つ急激な変化が生じる期間を比較的簡易に判定し、制御手段201における処理を軽減することができる。
さらに、本実施形態では、シフトチェンジ信号Sscは、手動によるシフトダウンが行なわれたことを示し、ゲイン特性テーブル82におけるゲインYの値は、ゲイン特性テーブル81におけるゲインYの値よりも低い。すなわち、ゲイン特性テーブル82を用いて調整される基準信号Sr1、Sr2、Sr3の振幅は、ゲイン特性テーブル81を用いて調整される基準信号Sr1、Sr2、Sr3の振幅よりも小さい。
このため、手動シフトダウンに伴うエンジン回転周波数feの一時的且つ急激な増加が起こっても、効果音の増大が抑制され、運転手や同乗者に違和感を生じさせることがない。
また、制御手段201は、シフトチェンジ信号Sscの受信後、2秒間よりも短い時間内に、回転周波数変化量Δafが所定値Bを越える場合の基準信号Sr1、Sr2、Sr3の振幅(ゲインYの値)を、所定値Bを越えない場合の基準信号Sr1、Sr2、Sr3の振幅(ゲインYの値)よりも大きく設定している。
これにより、擬似ヒール・アンド・トゥモードが実現可能となり、擬似ヒール・アンド・トゥ操作が行われている際でも自然な効果音を生じさせることができる。
さらに、基準信号生成器18は、複数の基準信号Sr1、Sr2、Sr3を生成し、ゲイン特性は、基準信号Sr1、Sr2、Sr3ごとに設定される。
これにより、基準信号Sr1、Sr2、Sr3ごとにゲイン特性を設定することが可能となり、効果音の調整をより詳細に行うことができる。
[6.この発明の応用]
なお、この発明は、上記各実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下に示す(1)〜(5)の構成を採ることができる。
(1)オートマチック・トランスミッション車両(AT車両)
上記実施形態におけるAT車両は、自動でのシフトチェンジに加え、運転手が手動でのシフトチェンジを行うことができるものであり、且つ運転手が手動でのシフトチェンジを行う場合にのみゲインYの値を変更するものであった。しかし、これに限られず、自動でのシフトチェンジを行う場合にゲインYの値を変更するAT車両であってもよい。また、クラッチ操作を省略するために用いるオートマチック・トランスミッション、すなわち、手動でのシフトチェンジのみを可能とし、自動シフトチェンジを行わないオートマチック・トランスミッションを有するAT車両であってもよい。
(2)シフトチェンジに伴うゲインの変化
上記実施形態では、シフトダウンに伴ってゲインYの値を下げる構成としたが、ゲインYの値を上げる構成も可能である。この場合、エンジンブレーキの効き具合を強調することでスポーティ感を演出することができる場合がある。例えば、スポーツモード(サスペンションの減衰力を上げたり、ハンドルの遊びを小さくしたりする走行モード)では、このような設定が好ましい場合がある。図16には、通常モードのゲイン特性72−2a(図6B)を5dB増加させたスポーツモード用のゲイン特性72−2cが示されている。なお、スポーツモードでは、通常モードと同じゲイン特性とすることも可能である。
また、上述したように、シフトアップに伴ってゲインYの値を上げる構成も可能である。この場合、エンジン回転周波数feが一時的に減少し、これに伴って効果音が急激に小さくなることで運転手や同乗者に違和感を生じることを避けることができる。さらに、シフトアップに伴ってゲインYの値を下げる構成も可能である。この場合、手動によるシフトアップを行った場合にあえて効果音を小さくすることで、その後の加速に伴う効果音の音圧レベルの上昇を際立たせることができる。
(3)シフトチェンジモードの継続期間
上記実施形態では、制御手段201は、シフト位置にかかわらず、シフトチェンジ信号Sscの受信後2秒間、シフトチェンジモードに移行したが、シフト位置に応じてシフトチェンジモードの継続期間を変化させてもよい。すなわち、図10にも示されるように、厳密に言えば、エンジン回転周波数feが一時的に増加する時間は、シフト位置毎に変化する。このため、シフト位置に応じてシフトチェンジモードの継続期間を変化させることで、エンジン回転周波数feが一時的に増加する時間をより正確に判定することができる。
また、基準信号Sr1、Sr2、Sr3ごとに時間を変化させることもできる。例えば、基準信号Sr1については3秒間、基準信号Sr2については2秒間、基準信号Sr3については1秒間とすることが可能である。このような構成では、効果音の調整をより詳細に行うことができる。
また、図17に示すように、シフトチェンジモードの継続期間を固定された一定時間とするのではなく、制御手段201がシフトチェンジ信号Sscを受信した後、最初にエンジン回転周波数feの変化量が正から負になるまで(シフトダウンの場合)、中間信号Sc13、Sc23、Sc33に用いるゲインYの値を、通常のゲインYの値よりも低く設定することもできる。図17の時点t31において、シフトダウンがなされ、シフトチェンジ信号Sscが発せられると、エンジン回転周波数feが増加すると共に、通常モードからシフトチェンジモードに切り換わる。
時点t32において、回転周波数変化量Δafが正から負になると(Δaf<0)、シフトチェンジモードから通常モードに戻る。これにより、シフトチェンジに伴うエンジン回転周波数feの変化をより確実に判定し、シフトチェンジに応じた効果音の発生をより正確に行うことができる。なお、シフトアップの場合、シフトチェンジ信号Sscの受信後、最初にエンジン回転周波数feの変化量が負から正になるまでを判定することとなる。
(4)シフトチェンジスイッチ110
上記実施形態では、ハンドル80に設けられた2つのシフトチェンジスイッチ110を用いたが、いずれか一方のみを用いる構成も可能である。
また、シフトチェンジを検出できるものであれば、別の構成も採ることができる。例えば、本出願人が開発したAT車両には、図18に示すように、シフトチェンジが自動的に行なわれる自動シフトチェンジモードと、シフトチェンジが手動で行なわれる手動シフトチェンジモードとをセレクトレバー(図示せず)により切り換えることができるものがある。このAT車両では、セレクトレバーを右側のゲートにシフトすることで自動シフトチェンジモードから手動シフトチェンジモードに切り換え、セレクトレバーを前後することで手動シフトチェンジを行う。すなわち、セレクトレバーを「+」に移動させることでシフトが1段上がり、「−」に移動させることでシフトが1段下がる。この手動シフトチェンジに応じてシフトチェンジ信号Sscを発生させることで、ハンドル80に設けたシフトチェンジスイッチ110と同様の機能を発揮することができる。
(5)その他
上記実施形態では、第4音響調整器54による音圧調整処理の前に、第1音響調整器51による音場調整処理、第2音響調整器52による周波数強調処理及び第3音響調整器53による次数毎調整処理を行ったが、乗員位置29のゲイン特性C00に応じて音場調整処理、周波数強調処理及び次数毎調整処理を行わないことも可能である。すなわち、基準信号Sr1、Sr2、Sr3に対して音圧調整処理を直接行うこともできる。
また、上記実施形態では、第4音響調整器54で音圧調整処理を行った後に、中間信号Sc14、Sc24、Sc34を加算器56で合成する構成としたが、合成後の信号に対して音圧調整処理を行う構成も可能である。さらに、第3音圧調整処理を行わない構成も可能である。
図1は、この発明の一実施形態に係る効果音発生装置の構成を示すブロック図である。 ハンドルに設けられたシフトチェンジスイッチ(シフトチェンジ信号発生手段)を示す図である。 図3Aは、波形データメモリの内容を示す説明図である。図3Bは、波形データメモリを参照して生成された正弦波を示す説明図である。 図4は、音場調整処理が行われる前後の音圧レベルの周波数特性を示している。 図5Aは、乗員位置において測定したゲイン特性図である。図5Bは、図5Aのゲイン特性を反転したゲイン特性図である。図5Cは、図5A及び図5Bのゲイン特性を合成したゲイン特性図である。図5Dは、所定の周波数範囲を強調するゲイン特性図である。図5Eは、所定の周波数範囲が強調された反転ゲイン特性図である。 図6A、図6B及び図6Cは、通常モード及びシフトチェンジモードのゲイン特性を示す図である。 図7は、エンジンパルスの波形図である。 図8は、AT車両の変速特性図である。 図9は、シフトチェンジに応じて2つの重み付けゲイン特性テーブルを切り換える方法を簡略的に示す図である。 図10は、シフトチェンジ信号の出力と、これに対応する車両の速度及びエンジン回転数を示す図である。 図11は、通常モードとシフトチェンジモードを切り換えるフローチャートである。 図12Aは、変速機を3速から2速にシフトダウンした際のエンジン回転周波数を示す図である。図12B〜図12Dは、この発明の一実施形態としての効果音発生装置を使用した場合と使用しない場合それぞれについて、スピーカからの出力Frの音圧レベルを示す図である。 図13は、通常モード、シフトチェンジモード及び擬似ヒール・アンド・トゥモードを切り換えるフローチャートである。 図14は、通常モード及びシフトチェンジモードの切換え処理の一例を示す図である。 図15は、通常モード、シフトチェンジモード及び擬似ヒール・アンド・トゥモードの切換え処理の一例を示す図である。 図16は、通常モード及びスポーツモードにおけるゲイン特性を示す図である。 図17は、通常モード及びシフトチェンジモードの切換え処理の別の例を示す図である。 図18は、別のシフトチェンジ信号生成手段を示す図である。
符号の説明
14…スピーカ(出力手段) 16…波形データテーブル
18…基準信号生成器(基準信号生成手段)
23…回転周波数検出器(回転周波数検出手段)
68…回転周波数変化量演算器(回転周波数変化量演算手段)
72−1a、72−2a、72−3a…ゲイン特性(第1の特性)
72−1b、72−2b、72−3b…ゲイン特性(第2の特性)
81…ゲイン特性テーブル(第1調整値テーブル)
82…ゲイン特性テーブル(第2調整値テーブル)
83…スイッチ(テーブル切換手段) 101…効果音発生装置
110…シフトチェンジスイッチ(シフトチェンジ信号生成手段)
fe…エンジン回転周波数
Sc11、Sc12、Sc13、Sc14、Sc21、Sc22、Sc23、Sc24、Sc31、Sc32、Sc33、Sc34…中間信号
Sc5…制御信号 Sr1、Sr2、Sr3…基準信号
Ssc…シフトチェンジ信号 Y…ゲイン
Δaf…回転周波数変化量

Claims (4)

  1. 自動変速機を備える車両に搭載されたエンジンの回転周波数に基づいて効果音を発生させる効果音発生装置であって、
    1周期分の波形データを格納する波形データテーブルと、
    前記回転周波数に基づく調波の基準信号を、前記波形データテーブルから順次前記波形データを読込むことにより生成する基準信号生成手段と、
    前記基準信号に基づき制御信号を生成する制御手段と、
    前記回転周波数の単位時間当たりの変化量である回転周波数変化量を演算する回転周波数変化量演算手段と、
    シフトチェンジが行なわれたことを示すシフトチェンジ信号を生成し、前記制御手段に出力するシフトチェンジ信号生成手段と、
    前記制御信号を効果音として出力する出力手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記回転周波数変化量に応じて第1の特性で変化する第1調整値を有する第1調整値テーブルと、
    前記回転周波数変化量に応じて第2の特性で変化する第2調整値を有する第2調整値テーブルと、
    前記第1調整値テーブル及び前記第2調整値テーブルを択一的に選択するテーブル選択手段と、を備え、
    前記テーブル選択手段は、前記シフトチェンジ信号の受信後の一定時間、又は、前記シフトチェンジ信号の受信後、最初に前記回転周波数変化量が正から負若しくは負から正になるまで、前記第2調整値テーブルを選択し、
    前記制御手段は、前記テーブル選択手段により選択された前記第1調整値テーブル又は前記第2調整値テーブルを用いて前記基準信号の振幅を調整することにより前記制御信号の振幅を決定し、
    前記自動変速機は、手動によるシフトチェンジが可能に構成されており、
    前記シフトチェンジ信号は、手動によるシフトダウンが行なわれたことを示し、
    前記第2調整値テーブルを用いて調整される前記基準信号の振幅は、前記第1調整値テーブルを用いて調整される前記基準信号の振幅よりも小さい
    ことを特徴とする効果音発生装置。
  2. 請求項記載の効果音発生装置において、
    前記制御手段は、前記シフトチェンジ信号の受信後の一定時間、前記第2調整値テーブルを選択し、
    さらに、前記制御手段は、前記シフトチェンジ信号の受信後、前記一定時間よりも短い時間内に、前記回転周波数変化量が所定値を越える場合の前記基準信号の振幅を、前記所定値を越えない場合の前記基準信号の振幅よりも大きく設定する
    ことを特徴とする効果音発生装置。
  3. 請求項1又は2記載の効果音発生装置において、
    前記基準信号生成手段は、前記基準信号を複数生成し、
    前記第1の特性及び前記第2の特性は、前記基準信号ごとに設定される
    ことを特徴とする効果音発生装置。
  4. 請求項1〜いずれか1項に記載の効果音発生装置において、
    前記基準信号生成手段は、前記基準信号を複数生成し、
    前記制御手段は、前記基準信号ごとに前記一定時間を変化させる
    ことを特徴とする効果音発生装置。
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