JP4387973B2 - エンジン音合成装置およびそれを備えた車両、ならびにエンジン音合成方法 - Google Patents

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Description

この発明は、エンジン音を合成するエンジン音合成装置およびそれを備えた車両、ならびにエンジン音合成方法に関する。
四輪自動車や自動二輪車に代表される車両のエンジン音は、沿道の住民にとっては騒音に過ぎない場合が多い。そこで、近年の騒音規制を契機として、エンジン音の低減のための改良が重ねられ、現在では、著しく静音化されたエンジンが実用化されている。
ところが、車両の運転者にとっては、車両に搭載されたエンジン音には捨てがたい魅力があり、運転時の楽しみの一つでもある。そのため、静音化されたエンジンを搭載した車両は、運転者に十分な満足をもたらすことができず、車両の購買意欲の低下の原因となりかねない。
そこで、下記の特許文献1に記載されているように、四輪自動車の車室内や二輪自動車の運転者が装着するヘルメット内で、合成エンジン音を発生することにより、周囲に対しては静粛性を維持しながら、運転者には十分な音量のエンジン音を感じさせることができる構成が提案されている。特許文献1には、エンジン音データを記憶手段から読み出してエンジン音を合成するエンジン音合成装置が開示されている。
特開2000−001142号公報
運転者その他の乗員が感じるエンジン音(実音)は、エンジンから運転者の耳に直接到達する直接音だけではない。すなわち、運転者等は、沿道の建築物等からの反射音(間接音)をも感じるのが通常である。
しかし、特許文献1に記載された先行技術では、エンジンからの直接音が合成されるだけであるので、沿道の構造による反射音の影響が考慮されていない。そのため、実際の走行時のエンジン音の変化を忠実に再現することができず、自然な合成エンジン音を運転者等に提供することができない。
そこで、この発明の目的は、車両が置かれた音環境に応じた自然な合成エンジン音を生成することができるエンジン音合成装置およびエンジン音合成方法を提供することである。
また、この発明の他の目的は、そのようなエンジン音合成装置を搭載することによって、車両の乗員に実音に近似したエンジン音を提供でき、これにより、運転者等の満足度を高めることができる車両を提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、前記エンジンを搭載した車両から当該車両の周囲の音反射物までの距離を検出し、当該距離を表す距離データを生成する距離検出手段と、前記運転状態検出手段によって検出される運転状態、および前記距離検出手段が生成する距離データに応じて、合成エンジン音データを生成する合成エンジン音データ生成手段とを含むことを特徴とするエンジン音合成装置である。
この構成によれば、エンジンの運転状態とともに、車両とその周囲の音反射物との間の距離をも反映した合成エンジン音データを生成することができる。これにより、車両が置かれた音環境に応じた自然な合成エンジン音の生成が可能になる。
前記運転状態検出手段によって検出される運転状態は、エンジンのスロットル開度およびエンジン回転速度のうちの少なくとも一方を含むことが好ましい。すなわち、運転状態検出手段の例としては、エンジンのスロットル開度を検出するスロットル開度検出手段、およびエンジンの回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段を例示することができる。
前記エンジンは、車両に実際に搭載されたエンジンであってもよいし、車両に仮想的に搭載されたエンジンであってもよい。「車両に仮想的に搭載されたエンジン」とは、たとえば、電動モータを駆動源として車輪を駆動する電動車両において、電動モータの出力に対応して運転状態が変動する仮想的なエンジンである。この場合、たとえば、アクセルペダル等の運転操作部の操作に基づいて仮想的なエンジンのスロットル開度を演算したり、車両の走行速度および前記演算されるスロットル開度に基づいてエンジン回転速度を演算したりすることにより、仮想的なエンジンの運転状態を検出することができる。仮想的なエンジンは、レーシングゲーム等において、エンジン音を合成するためのものであってもよい。
請求項2記載の発明は、前記合成エンジン音データ生成手段は、前記エンジンから前記車両の乗員の耳元に直接到達するエンジン音に対応した直接音データを生成する直接音データ生成手段と、前記距離検出手段が生成する距離データに応じた遅れ時間(直接音に対する反射音の遅れ時間)を計算する遅れ時間計算手段と、前記直接音データ生成手段によって生成される直接音データを、前記遅れ時間計算手段によって計算される遅れ時間だけ遅延させて出力する遅延手段を有し、エンジンから発生して音反射物によって反射された後に前記車両の乗員の耳元に到達する反射音に対応した反射音データを生成する反射音データ生成手段と、前記直接音データ生成手段によって生成される直接音データ、および前記反射音データ生成手段によって生成される反射音データを重畳して、合成エンジン音データを生成する重畳手段とを含むことを特徴とする請求項1記載のエンジン音合成装置である。
この構成によれば、直接音データおよび反射音データが重畳されて合成エンジン音データが生成されることにより、この合成エンジン音データは、車両の乗員(たとえば運転者)が感じるべきエンジン音(実音)を忠実に再現できるデータとなる。これにより、車両が置かれた音環境に応じた自然な合成エンジン音を生成することができる。
しかも、反射音データは、直接音データに対して、車両から音反射物までの距離を表す距離データに応じた遅延を施すことによって生成される。そのため、合成エンジン音中の反射音は、直接音に対応するとともに、音反射物までの実際の距離に応じて直接音に対する遅延時間が変動する自然な音となる。これにより、車両の走行中に乗員が感じるべき実際のエンジン音に極めて近似した自然な合成エンジン音を車両の乗員に提供できる。
前記直接音データ生成手段は、予め収録して記憶手段に記憶させてあるエンジン音データを再生する(読み出す)エンジン音再生手段を含むものであってもよい。より具体的には、前記エンジン音再生手段は、予め収録した所定時間分(たとえば、1燃焼サイクル分、1回の爆発区間など)のエンジン音データを記憶手段から読み出して再生するものであってもよい。このような構成により、エンジンの実音に近似したエンジン音の合成が可能になる。
また、前記直接音データ生成手段は、エンジンの複数の異なる運転状態で収録した複数の直接音データを重畳することにより、直接音に対応するエンジン音データを合成する合成音生成手段を含むものであってもよい。この構成によれば、異なる運転状態に対応した少数の直接音データを予め収録しておけば、これらを重畳することによって、種々の運転状態の直接音データを合成できる。これにより、直接音データの記憶に要する記憶容量を削減できる。しかも、エンジンの運転状態に応じた直接音データを合成できるので、運転状態に応じた自然なエンジン音を提供できる。
前記運転状態検出手段として、スロットル開度検出手段およびエンジン回転速度検出手段が備えられている場合には、たとえば、前記エンジン音再生手段は、前記スロットル開度検出手段によって検出されるスロットル開度および前記エンジン回転速度検出手段によって検出されるエンジン回転速度の組み合わせによって特定される運転状態に応じて、直接音データを合成するものであることが好ましい。この構成によれば、スロットル開度およびエンジン回転速度に応じた直接音データが生成されることにより、より実音に近い合成エンジン音を得ることができる。
前記遅れ時間計算手段は、エンジンから発生したエンジン音が音反射物に到達し、この音反射物で反射されて乗員の耳元に届くまでに要する時間を遅れ時間として計算するものであることが好ましい。より厳密には、エンジンからの直接音と反射音とが乗員の耳元に届く時間差を計算するものであることが好ましい。具体的には、遅れ時間計算手段は、距離データと音速とに基づいて、遅れ時間を計算するものであってもよい。この構成により、実際の反射音に極めて近似した遅れ特性の反射音を再現可能な反射音データを生成できる。
請求項3記載の発明は、前記合成エンジン音データ生成手段は、前記距離検出手段が生成する距離データに応じた振幅倍率を計算する振幅倍率計算手段をさらに含み、前記反射音データ生成手段は、前記振幅倍率計算手段によって計算される振幅倍率を前記直接音データ生成手段によって生成される直接音データに掛けて減衰させる減衰手段をさらに有することを特徴とする請求項2記載のエンジン音合成装置である。
この構成によれば、反射音データ生成手段は、直接音データに対して、距離データに応じた遅延処理だけでなく、距離データに応じた減衰処理をも施して反射音データを生成する。これにより、音波の伝搬距離に依存する減衰を反映した反射音を合成でき、より自然な反射音を含む合成エンジン音を車両の乗員に提供できる。
前記振幅倍率計算手段は、前記距離データによって表される距離を音波が伝搬したときの減衰率に相当する振幅倍率(<1)を計算するものであることが好ましい。これにより、音反射物までの距離に応じて直接音データを減衰させて反射音データを生成でき、より自然な反射音の合成が可能になる。
請求項4記載の発明は、前記合成エンジン音データ生成手段は、前記直接音データ生成手段によって生成される直接音データを前記遅れ時間計算手段によって計算される遅れ時間のn倍(nは2以上の整数)だけ遅延させてn次反射音に対応したn次反射音データを生成する複数次反射音データ生成手段をさらに含み、前記重畳手段は、前記直接音データ生成手段によって生成される直接音データ、前記反射音データ生成手段によって生成される1次反射音に対応した反射音データ、および前記複数次反射音データ生成手段によって生成されるn次反射音データを重畳して合成エンジン音データを生成するものであることを特徴とする請求項2または3記載のエンジン音合成装置である。
この構成によれば、複数次の反射音に対応したn次反射音データが生成される。すなわち、反射音データ生成手段が、音反射物によって1回の反射を受けた1次反射音に対応した反射音データ(1次反射音データ)を生成するのに対して、複数次反射音データ生成手段は、音反射物によって2回以上の反射を受けた2次以上の反射音に対応するn次反射音データを生成する。このn次反射音データを1次反射音データとともに直接音データに重畳することにより、たとえば、トンネル内で感じるような反響音を再現することができる。
請求項5記載の発明は、前記合成エンジン音データ生成手段は、前記複数次反射音データ生成手段によって生成されるn次反射音データを前記重畳手段で重畳するか否かを選択する複数次反射音データ選択手段と、前記車両の周囲の状況に応じて前記複数次反射音データ選択手段を制御する選択制御手段とをさらに含むことを特徴とする請求項4記載のエンジン音合成装置である。
この構成によれば、車両の周囲の状況に応じてn次反射音データを重畳するか否かが切り換わる。これにより、適切な状況(たとえばトンネル内を通行中)のときに限定してn次反射音データを重畳し、反響音を再現できる。
前記選択制御手段は、たとえば、所定時間内の前記距離データの変化量に応じて前記複数次反射音データ選択手段を制御するものであってもよい。より具体的には、前記選択制御手段は、たとえば、前記複数次反射音データ選択手段を、所定時間内の距離データの変化量が第1所定値以下となったことに応答して前記n次反射音データを重畳手段における重畳の対象として選択する選択状態に制御し、前記所定時間内の距離データの変化量が第2所定値(たとえば、第2所定値≧第1所定値)を超えたことに応答して前記n次反射音データを重畳手段における重畳の対象から除外する非選択状態に制御するものであってもよい。初期状態では、前記選択制御手段は、たとえば、複数次反射音データ選択手段を前記非選択状態に制御すればよい。
また、前記選択制御手段は、カーナビゲーションシステムから車両の現在位置の周囲の状況に関する情報を取得し、その情報に応じて複数次反射音データ選択手段を切り換え制御するものであってもよい。すなわち、選択制御手段は、カーナビゲーションシステムからの情報に基づいて、車両がトンネル内やコンクリート壁に近接した道路を通行中であるような反響音が生じやすい状況にあるかどうかを判断し、その判断結果に基づいて複数次反射音データ選択手段を切り換え制御するものであってもよい。
請求項6記載の発明は、前記複数次反射音データ生成手段は、次数の異なる複数の反射音に対応した反射音データを生成するものであることを特徴とする請求項4または5記載のエンジン音合成装置である。この構成により、複数の複数次反射音を重畳することができるので、より現実味のある反響音を再現できる。
請求項7記載の発明は、車輪を回転させるための駆動力を発生するエンジンと、請求項1ないし6のいずれかに記載のエンジン音合成装置と、このエンジン音合成装置が生成する合成エンジン音データに対応した合成エンジン音を出力する音出力部とを含むことを特徴とする車両である。
この構成によれば、エンジンの直接音だけでなく反射音をも再現した合成エンジン音を車両の乗員に提供することができるので、運転者その他の乗員は、車両が置かれた音環境に応じた自然なエンジン音を感じることができる。これにより、車両に対する運転者等の満足度を高めることができる。
請求項8記載の発明は、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出ステップと、前記エンジンを搭載した車両から当該車両の周囲の音反射物までの距離を検出する距離検出ステップと、前記運転状態検出ステップで検出される運転状態、および前記距離検出ステップで検出される距離に応じて、合成エンジン音データを生成する合成エンジン音データ生成ステップとを含むことを特徴とするエンジン音合成方法である。
この発明により、エンジンの運転状態だけでなく、車両とその周囲の音反射物との間の距離をも反映した合成エンジン音データを生成できるから、車両が置かれた音環境に応じた自然な合成エンジン音を車両の乗員に提供できる。
請求項9記載の発明は、前記合成エンジン音データ生成ステップは、前記エンジンから前記車両の乗員の耳元に直接到達するエンジン音に対応した直接音データを生成する直接音データ生成ステップと、前記距離検出ステップで検出された距離に応じた遅れ時間を計算する遅れ時間計算ステップと、前記直接音データ生成ステップによって生成される直接音データを、前記計算された遅れ時間だけ遅延させて出力する遅延ステップを含み、前記エンジンから発生して音反射物によって反射された後に前記車両の乗員の耳元に到達する反射音に対応した反射音データを生成する反射音データ生成ステップと、前記直接音データおよび前記反射音データを重畳して合成エンジン音データを生成する重畳ステップとを含むことを特徴とする請求項8記載のエンジン音合成方法である。
この方法により、直接音だけでなく反射音をも含む合成エンジン音を車両の乗員に提供できる。そして、反射音データは、直接音データに対して、車両から音反射物までの距離に応じた遅延を施して生成されるので、車両が置かれた音環境に適合した自然な反射音を直接音とともに合成することができる。
請求項10記載の発明は、前記合成エンジン音データ生成ステップは、前記距離検出ステップで検出された距離に応じた振幅倍率を計算する振幅倍率計算ステップをさらに含み、前記反射音データ生成ステップは、前記計算された振幅倍率を前記直接音データに掛けて当該直接音データを減衰させる減衰ステップをさらに含み、前記遅延ステップおよび減衰ステップを経た直接音データを反射音データとして生成するステップであることを特徴とする請求項9記載のエンジン音合成方法である。
この方法では、反射音データは、直接音データに対して、車両から音反射物までの距離に応じた遅延および減衰を施して生成されることになる。これにより、実際の反射音の特性により近似した自然な反射音を直接音とともに合成できる。
請求項11記載の発明は、前記合成エンジン音データ生成ステップは、前記直接音データを前記計算された遅れ時間のn倍(nは2以上の整数)だけ遅延させてn次反射音に対応したn次反射音データを生成する複数次反射音データ生成ステップをさらに含み、前記重畳ステップは、前記直接音データ生成ステップで生成される直接音データ、前記反射音データ生成ステップで生成される1次反射音に対応した反射音データ、および前記複数次反射音データ生成ステップで生成されるn次反射音データを重畳して合成エンジン音データを生成するステップを含むことを特徴とする請求項9または10記載のエンジン音合成方法である。
この方法により、1次反射音とともに複数次反射音を直接音に重畳して合成することができ、反響音を再現した合成エンジン音を車両の乗員に提供できる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係るエンジン音合成装置を装備した車両である四輪自動車の構成を説明するための概念図である。この自動車1は、たとえば電子制御式4サイクルエンジンからなるエンジン2を動力源とし、このエンジン2からの駆動力を車輪3に伝達して走行するものである。車室4内の運転席5の前方の操作パネル6には、カーオーディオ装置本体7が配置されている。このカーオーディオ装置本体7に接続されたスピーカ8は、たとえば、運転席5の近傍の位置と、車室4の後方位置とに配置されている。カーオーディオ装置本体7は、外部音声入力端子を装備しており、この外部音声入力端子から入力された音声信号を増幅してスピーカ8に伝達することができる。これにより、外部から入力された音声信号を車室4内に向けて放音できるようになっており、カーオーディオ装置本体7およびスピーカ8は、音出力部を構成している。
エンジン音合成装置10は、たとえば、カーオーディオ装置本体7の近傍に配置され、このカーオーディオ装置本体7の前記外部音声入力端子に接続されている。すなわち、エンジン音合成装置10が発生する合成エンジン音信号は、カーオーディオ装置本体7によって増幅され、スピーカ8から車室4内に向けて放音される。
エンジン2には、スロットル開度を検出するスロットル開度センサ11と、エンジン2の回転パルスを生成する回転パルス生成手段としての回転パルス生成器13とが装備されており、これらの出力信号は、エンジン音合成装置10に入力されている。回転パルス生成器13は、たとえば、クランクシャフトの一回転毎に1パルスを出力するものである。
エンジン2のスロットル開度は、運転席の床面付近に設けられたアクセルペダル9の操作量に対応するので、スロットル開度センサ11の代わりに、アクセルペダル9の操作量を検出するアクセル操作量センサ14の出力信号をエンジン音合成装置10に入力することもできる。
図2は、自動車1の図解的な平面図である。自動車1の両側面部には、当該自動車1の側方(左右方向)に位置するいずれかの音反射物(反射物体、図示せず)までの距離を検出する距離検出部12L,12Rが配置されている。音反射物の例としては、自動車1が走行する経路の周囲の建造物(ビル、家屋、トンネル、コンクリート壁など)、および周囲の他の自動車(対向車など)を挙げることができる。この実施形態においては、トンネル内では自動車1の車体上方からの反射音があることも考慮して、車体上面部に、車体上方に位置する音反射物までの距離を検出する距離検出部12Tがさらに設けられている。自動車1の進行方向前方または後方に関しては、とくに、走行中においては、近くに障害物が存在しないと考えられるから、音反射物までの距離を計測する必要性は少ない。したがって、この実施形態では、自動車1の側方の音反射物までの距離を距離検出部12L,12Rによって、上方の音反射物までの距離を距離検出部12Tによって、それぞれ計測することとしている。
距離検出部12L,12Rの例としては、レーザ式距離測定装置、ミリ波レーダ式距離測定装置および超音波式距離測定装置を挙げることができる。これらは、それぞれ、レーザ光、ミリ波および超音波を発生するとともに、反射物体からの反射光または反射波を検出することにより、当該距離測定装置から反射物体までの距離を測定し、その距離を表す距離データを生成するものである。
図3は、レーザ式距離測定装置の構成例を示すブロック図である。このレーザ式距離測定装置は、レーザ光を発生するレーザダイオード63と、このレーザダイオード63から発生して物標(反射物体)64によって反射された反射光を受光するフォトダイオード(たとえばPINフォトダイオード)65とを備え、レーザ光の発生から受光までの時間を計測することによって物標64までの距離を測定するものである。より具体的には、この装置は、レーザダイオード電源61と、このレーザダイオード電源61からの電力をレーザダイオード63に供給するレーザダイオード駆動回路62と、このレーザダイオード駆動回路62を制御する演算手段としてのマイクロコンピュータ71とを備えている。さらに、この装置は、フォトダイオード65と電源との間に接続された負荷抵抗66と、フォトダイオード65の出力信号がカップリングコンデンサ67を介して入力されるアンプ68と、このアンプ68の出力を受けてカウント停止するカウンタ69と、計数動作のためのクロックをカウンタ69に与えるクロック発生回路70とを備えている。カウンタ69は、マイクロコンピュータ71がレーザダイオード駆動回路62に対してレーザ駆動制御信号を出力することに応答して計数動作を開始するとともに、アンプ68からの信号に応答して計数動作を停止し、そのときの計数値をマイクロコンピュータ71に与えるものである。
この構成により、マイクロコンピュータ71がレーザ駆動制御信号を出力すると、レーザダイオード63からレーザ光が発生するとともに、カウンタ69が計数動作を開始する。その後、レーザ光が物標64によって反射され、これにより生成された反射光がフォトダイオード65によって受光される。これにより、フォトダイオード65が受光信号を生成し、これがアンプ68によって増幅されてカウンタ69に入力される。これにより、カウンタ69の計数動作が停止し、その計数値がマイクロコンピュータ71に入力される。この計数値は、レーザ光の発生から受光までの時間に相当し、この時間は、結局、当該レーザ式距離測定装置から物標64までの距離の2倍に相当する。マイクロコンピュータ71は、カウンタ69から与えられる計数値に対応する距離データを出力する。
図4は、エンジン音合成装置10の電気的構成を説明するためのブロック図である。エンジン音合成装置10は、スロットル開度センサ11またはアクセル操作量センサ14の出力信号に基づいてスロットル開度データAを生成するスロットル開度検出部21と、回転パルス生成器13が生成する回転パルスCに基づいてエンジン回転速度データBを演算するエンジン回転速度検出部22と、自動車1から周囲の音反射物までの距離を測定して距離データD(ここでは、自動車1から音反射物までの距離の2倍を表すデータであるものとする。)を求める前述の距離検出部12L,12Rと、合成エンジン音データ生成部24と、この合成エンジン音データ生成部24が生成した合成エンジン音データをアナログ音声信号に変換するディジタル/アナログ変換機能を備えた出力処理部25とを備えている。合成エンジン音データ生成部24には、スロットル開度データA、エンジン回転速度データB、回転パルスCおよび距離データDが入力されており、合成エンジン音データ生成部24は、これらに基づいて合成エンジン音データを生成する。スロットル開度検出部21およびエンジン回転速度検出部22は、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出部23を構成している。
図5は、合成エンジン音データ生成部24の構成を説明するためのブロック図である。合成エンジン音データ生成部24は、自動車1のエンジン2から運転者の耳元に直接到達するエンジン音(直接音)に対応する合成音データである直接音データを生成する直接音データ生成部30と、エンジン2から発生して自動車1の周囲の音反射物に反射された後に自動車1内の運転者の耳に到達するエンジン音(反射音、間接音)に対応する合成音データである反射音データを生成する反射音データ生成部80と、直接音データおよび反射音データを重畳する重畳手段としてのデータ混合部90とを備えている。
反射音データ生成部80は、距離データDに基づいて直接音に対する反射音の遅れ時間Δを計算する遅れ時間計算部81と、距離データDに基づいて直接音に対する反射音の減衰倍率(振幅倍率γ)を計算する振幅倍率計算部82と、直接音データ生成部30によって生成された直接音データを遅延させる音遅延部SD(遅延手段)と、直接音データ生成部30によって生成された直接音データの振幅を減衰させる減衰部AT(減衰手段)とを備えている。
遅れ時間計算部81は、直接音が運転者に到達してから反射音が運転者に到達するまでの遅れ時間Δを見積もる。具体的には、遅れ時間計算部81は、音速(たとえば、気温15℃のときの音速340m/秒)を用いて、次式によって、遅れ時間Δを計算する。ただし、ここでは、「反射音の伝搬距離」は、距離データDによって表される距離(自動車1から音反射物までの距離の2倍)であり、正確には、エンジン音が音反射物まで伝搬する距離と、音反射物からの反射音が運転者まで伝搬する距離との和に相当する。
(遅れ時間Δ)=(反射音の伝搬距離)÷(音速)
振幅倍率計算部82は、たとえば、直接音の伝搬距離(エンジン2から運転者の耳元までの距離。たとえば1m)を用いて、次式によって、減衰倍率(振幅倍率γ)を計算する。
(振幅倍率γ)={(直接音の伝搬距離)÷(反射音の伝搬距離)}1/2
音遅延部SDは、遅れ時間計算部81によって求められた遅れ時間Δだけ、直接音データを遅延させる。これにより、直接音データに対して、直接音および反射音の伝搬距離の差に対応する遅れ時間Δだけ遅延させられた音データが得られる。音遅延部SDは、具体的には、直接音データ生成部30が生成する直接音データを一時的に格納するバッファによって構成することができる。
減衰部ATは、前記遅延させられた音データに対して、振幅倍率計算部82によって計算された振幅倍率γを掛け、振幅減衰された音データを生成する。この音データは、したがって、音反射物までの距離に応じて遅延されており、かつ、振幅減衰させられた合成音データである。この合成音データは、直接音データ生成部30によって生成される直接音データに対応する反射音データとなる。
このような構成により、直接音データおよび反射音データがデータ混合部90で加算され(重ね合わせられ)、直接音および反射音の両方を含むエンジン音に対応した合成エンジン音データが生成される。
なお、直接音に対する遅延処理および減衰処理はいずれが先に行われてもよい。したがって、図5の構成を変形して、直接音データ生成部30が生成する直接音を減衰部ATによって処理した後、その減衰後の直接音データに対して音遅延部SDによる遅延処理を行う構成としてもよい。
図6は、直接音データ生成部30の具体的な構成例を示すブロック図である。直接音データ生成部30は、予め収録したエンジン音データを再生することにより合成音データを生成するエンジン音再生手段としての第1再生部31および第2再生部32と、これらの動作を制御するエンジン音再生制御手段としての再生制御部33と、第1および第2再生部31,32が生成する合成音データを重ね合わせて(加算、すなわち重畳して)合成エンジン音データ(直接音データ)を生成する重ね合わせ部34とを備えている。第1再生部31および第2再生部32は、この実施形態では、同様な構成を有し、回転パルスCに同期して交互に合成音データを生成する。
第1再生部31は、スロットル開度および/またはエンジン回転速度が異なる複数の運転状態で収録したエンジン音データをそれぞれ格納した複数個(この実施形態では5個)のエンジン音メモリM11,M12,M13,M14,M15(記憶手段)と、このエンジン音メモリM11〜M15から出力されるエンジン音データに対してそれぞれ重み付け処理(音圧増幅処理)を施す複数の重み付け部W11,W12,W13,W14,W15と、この重み付け部W11〜W15によって重み付けされたエンジン音データを重ね合わせて(加算、すなわち重畳して)合成音データを生成する重ね合わせ部S1と、この重ね合わせ部S1が生成する合成音データに対して減音処理を施す減音処理部Y1とを備えている。減音処理とは、再生音圧を漸減させるための処理である。
第2再生部32も同様に、複数の運転状態で収録したエンジン音データをそれぞれ格納した複数個(この実施形態では5個)エンジン音メモリM21,M22,M23,M24,M25(記憶手段)と、このエンジン音メモリM21〜M25から出力されるエンジン音データに対してそれぞれ重み付け処理(音圧増幅処理)を施す複数の重み付け部W21,W22,W23,W24,W25と、この重み付け部W21〜W25によって重み付けされたエンジン音データを重ね合わせて(加算、すなわち重畳して)合成音データを生成する重ね合わせ部S2と、この重ね合わせ部S2が生成する合成音データに対して減音処理を施す減音処理部Y2とを備えている。
エンジン音メモリM11〜M15;M21〜M25、重み付け部W11〜W15;W21〜W25および重ね合わせ部S1,S2は、スロットル開度およびエンジン回転速度をパラメータとして表される運転状態に応じた合成音データを生成する合成音生成手段としての合成処理部Z1,Z2を構成している。
図7は、合成処理部Z1,Z2の働きを説明するための図である。この実施形態では、エンジン2の運転状態が、スロットル開度およびエンジン回転速度をパラメータとして表される複数(この実施形態では25個)の運転状態範囲1〜25に区分されている。エンジン音メモリM11〜M15;M21〜M25には、運転状態範囲1〜25のうち、その四隅の運転状態範囲1(アイドリング状態:スロットル開度最低、エンジン回転速度最低),5(スロットル開度最低、エンジン回転速度最高),21(スロットル開度最高、エンジン回転速度最低),25(最大出力:スロットル開度最高、エンジン回転速度最高)と、中央の運転状態範囲13に関して、実際に収録したエンジン音データが1つずつ記憶されている。つまり、たとえば、エンジン音メモリM11,M21には運転状態範囲1の状態で収録したエンジン音データが格納されており、エンジン音メモリM12,M22には運転状態範囲5の状態で収録したエンジン音データが格納されており、エンジン音メモリM13,M23には運転状態範囲21の状態で収録したエンジン音データが格納されており、エンジン音メモリM14,M24には運転状態範囲25の状態で収録したエンジン音データが格納されており、エンジン音メモリM15,M25には運転状態範囲13の状態で収録したエンジン音データが格納されている。
他の運転状態範囲については、エンジン音データは記憶されておらず、前記5つの運転状態範囲のエンジン音データを利用した補間処理によって、未収録のエンジン音データが合成されるようになっている。収録されているエンジン音データは、たとえば、1燃焼サイクル中における爆発区間のデータである。より具体的には、1気筒の1回の爆発に対応するデータである。
前記補間処理は、エンジン音メモリM11〜M15;M21〜M25に格納されたエンジン音データを重み付けして重ね合わせる(加算、すなわち重畳する)ことによって達成される。たとえば、運転状態範囲3の合成音データは、重み付け部W11,W21およびW12,W22に対してそれぞれ重み「0.5」を設定し、他の重み付け部W13〜W15;W23〜W25に対してそれぞれ重み「0」を設定することによって得られる。すなわち、運転状態範囲1のエンジン音データに重み0.5を付与し、運転状態範囲5のエンジン音データに重み0.5を付与して、これらを重ね合わせ部S1,S2で加算することによって、運転状態範囲3に対応した合成音データを得る補間処理を達成できる。エンジン音データが格納されていない他の任意の運転状態範囲の合成音データも、補間処理によって得ることができる。エンジン音データが格納されている運転状態範囲については、当該運転状態範囲に対応するエンジン音メモリのエンジン音データの重みを「1」とし、残余のすべてのエンジン音メモリのエンジン音データの重みを「0」とすればよい。
図6に示すように、再生制御部33は、重み付け部W11〜W15;W21〜W25に対して、上記のような補間処理のための重みを設定する重み設定部35を備えている。この重み設定部35は、スロットル開度データAおよびエンジン回転速度データBに基づいて、エンジン2の運転状態が運転状態範囲1〜25のいずれに該当するかを特定し、その特定された運転状態範囲に応じた重みを、重み付け部W11〜W15;W21〜W25に対して設定する。これにより、エンジン2の運転状態に対応した合成音データが得られる。
なお、エンジン音メモリM11〜M15;M21〜M25に格納されるエンジン音データは、エンジン2と同種のエンジンのエンジン音から抽出されたものであることが好ましいが、他の種類のエンジンのエンジン音から抽出されたものであってもよい。
再生制御部33は、回転パルスCの波形を変換して再生制御信号C1を生成する波形変換部37を備えている。この波形変換部37は、図8(a)に示す回転パルスCを図8(b)に示す波形の再生制御信号C1に変換する。回転パルスCは、たとえばクランクシャフトが1回転するごとに瞬間的に立ち上がるパルス列である。再生制御信号C1は、回転パルスCの入力ごとにハイレベルとローレベルとの間で交互に切り換わる信号である。ただし、再生制御信号C1の切り換わりタイミングは、エンジン2の音が車室4内の運転者に伝わるまでの時間δだけ遅れるようにされている。
このような波形の再生制御信号C1は、第1再生部31の合成処理部Z1のエンジン音メモリM11〜M15からのエンジン音データの読み出しを制御する読み出し制御部としてのカウンタC11に与えられている。カウンタC11は、再生制御信号C1の立ち上がりによってリセットされるとともに、クロック信号CLKに同期してカウントし、そのカウント値をエンジン音メモリM11〜M15にアドレス信号として供給する。クロック信号CLKは、エンジン音データの収録時のサンプリング周波数と同じ周波数とされている。これにより、エンジン音メモリM11〜M15からは、収録時の再生レートでエンジン音データが生成されることになる。
一方、再生制御信号C1は、反転部38で論理反転されて、図8(c)に示す再生制御信号C2へと変換されるようになっている。この再生制御信号C2は、カウンタC21に与えられるようになっている。このカウンタC21は、第2再生部32の合成処理部Z2のエンジン音メモリM21〜M25からのエンジン音データの読み出しを制御する読み出し制御部として機能する。カウンタC21は、再生制御信号C2の立ち上がりによってリセットされるとともに、クロック信号CLKに同期してカウントし、そのカウント値をエンジン音メモリM21〜M25にアドレス信号として供給する。クロック信号CLKは、エンジン音データの収録時のサンプリング周波数と同じ周波数とされているので、エンジン音メモリM21〜M25からは、収録時の再生レートでエンジン音データが生成される。
再生制御信号C1,C2は、回転パルスCの時間間隔ΔT(エンジン2の爆発間隔に応じて変動する時間間隔)で交互に立ち上がるから、第1および第2再生部31,32は、交互に合成音データを生成することになり、これらが重ね合わせ部34で加算されることにより、一連の合成音に対応した合成エンジン音データが生成される。
再生制御部33には、さらに、減音処理部Y1,Y2における減音処理を制御する減音制御部としてのカウンタC12,C22が備えられている。
カウンタC12は、再生制御信号C1の立ち上がりでリセットされるとともに、再生制御信号C1がローレベルのときにカウント動作を行う。このカウント動作は、クロック信号CLKを分周器39で分周した信号に応じて行われる。カウンタC12のカウント値は、減音制御信号として減音処理部Y1に与えられる。減音処理部Y1は、たとえば、カウンタC12のカウント値に応じて、合成音データを下位ビット側にビットシフトするビットシフト処理部で構成されている。これにより、カウンタC12のカウントが進むに従って、音圧が指数関数的に減少していく。分周器39は、このような減音が急激に生じないように、クロック信号CLKよりも周期の長いカウント信号をカウンタC12に与えるためのものである。
カウンタC22も同様に、再生制御信号C2の立ち上がりでリセットされるとともに、再生制御信号C2がローレベルのときにカウント動作を行う。このカウント動作は、クロック信号CLKを分周器40で分周した信号に応じて行われる。カウンタC22のカウント値は、減音制御信号として減音処理部Y2に与えられる。減音処理部Y2は、減音処理部Y1と同様に、たとえば、カウンタC22のカウント値に応じて、合成音データを下位ビット側にビットシフトするビットシフト処理部で構成されている。これにより、カウンタC22のカウントが進むに従って、音圧が指数関数的に減少していくことになる。分周器40は、このような減音の進行を緩和する。
図9は、回転パルスCに応じた第1および第2再生部31,32による合成音データの生成を説明するための図解的な波形図である。パルスP1は、第1再生部31におけるエンジン音データ再生開始トリガとなり、エンジン音がエンジン2から運転者にとどくまでに要すると推定される時間δだけ遅れて、第1再生部31でのエンジン音データ再生が始まる。次のパルスP2は、第1再生部31においては減音処理開始トリガとなり、前記時間δだけ遅れて減音処理が開始される。このパルスP2は、第2再生部32においてはエンジン音再生開始トリガとなり、前記時間δだけ遅れてエンジン音データの再生が開始される。その次のパルスP3は、第1再生部31におけるエンジン音データ再生開始トリガとなり、第2再生部32においては減音処理開始トリガとなる。続くパルスP4は、第1再生部31においては減音処理開始トリガとなり、第2再生部32においてはエンジン音再生開始トリガとなる。
このようにして、第1および第2再生部31,32によるエンジン音の再生が循環的に(すなわち交互に)行われることにより、連続したエンジン音が生成される。この間、重み付け部W11〜W15;W21〜W25に設定される重みは、スロットル開度データAおよびエンジン回転速度データBに基づいて定められるため、運転状態に応じたエンジン音が生成されることになる。
回転パルスCは間隔が予測できないため、回転パルスCの到来によりエンジン音データの再生が開始される。これにより、エンジン2の爆発間隔の変動(揺らぎ)を忠実に再現できる。
エンジン音データの再生を開始した後、エンジン音データの再生を完了するよりも前に次の回転パルスCが到来したときには、エンジン音データの再生を中止しなければならない。しかし、いきなり消音すると、ノイズの原因となり、運転者に違和感を与えてしまう。そこで、この実施形態では、エンジン音データの再生中に次のパルスが到来することにより、減音処理を開始し、音圧を漸減させるようにしている。ところが、このままでは、音が間引かれてしまうため、2つの再生部31,32を設けて、交互にエンジン音データを再生させ、重ね合わせ部34で重畳するようにしている。
以上のようにこの実施形態によれば、距離検出部12L,12Rによって、自動車1からその周囲の音反射物までの距離が計測され、その計測された距離に応じた遅延および減衰を直接音データに施すことによって反射音データが生成されるようになっている。したがって、この反射音データは、直接音データに相当するエンジン音が自動車1から発生されたときに、この自動車1が置かれた音環境中で生じる現実の反射音に近似した合成音を生成させることができるものである。このような反射音データが直接音データと重畳されて合成エンジン音データが生成されて放音されるので、自動車1が置かれた音環境に適応した自然な合成エンジン音を自動車1の乗員に提供することができる。
図10は、合成エンジン音データ生成部24の他の構成例を説明するためのブロック図である。この図10において、前述の図5に示された各部に対応する部分には、同一の参照符号が付されている。
この構成例では、反射音データ生成部80は、直接音データに対して、遅延および減衰処理を施して反射音データを生成するN個(ただしNは2以上の整数)の反射音生成部91〜9Nを備えている。反射音生成部91〜9Nは、それぞれ、直接音データに対して、反射音の伝搬距離(自動車1から音反射物までの距離の2倍)の1倍〜N倍の距離に応じた遅延および減衰を施した反射音データを生成する。すなわち、反射音生成部91は、反射音の伝搬距離に応じた反射音データ(1次反射音データ)を生成し、反射音生成部92は、反射音の伝搬距離の2倍に応じた反射音データ(2次反射音データ)を生成し、……、反射音生成部9Nは、反射音の伝搬距離のN倍の距離に応じた反射音データ(N次反射音データ)を生成する。このように、反射音生成部92〜9Nは、n次(ただし、nは2以上の整数)の反射音を表すn次反射音データを生成する複数次反射音データ生成手段を構成している。
この実施形態では、反射音生成部91〜9Nは、直列に接続されており、それぞれ、遅れ時間計算部81によって求められた遅れ時間Δだけ音データを遅延させる音遅延部SD1〜SDN(遅延手段)と、音遅延部SD1〜SDNによって遅延された音データに対して振幅倍率計算部82によって計算された振幅倍率γを掛けて振幅減衰した音データを生成する減衰部AT1〜ATN(減衰手段)とを備えている。そして、音遅延部SD1は、直接音データ生成部30が生成する音遅延部を遅延させ、音遅延部SD2〜SDNは、前段の反射音生成部91〜9(N−1)が生成する音データをそれぞれ遅延させるようになっている。反射音生成部91〜9Nの減衰部AT1〜ATNが生成するN個の反射音データは、データ混合部90において、直接音データとともに重ね合わせられて(加算、すなわち重畳されて)、合成エンジン音データが生成される。
反射音生成部91〜9Nが生成する反射音データは、それぞれ、直接音データに対して遅れ時間Δ,2Δ,3Δ,……,NΔだけ遅延され、かつ、振幅倍率γ,γ2,γ3,……,γNだけ振幅減衰させられた音データとなる。
このような構成により、たとえば、トンネル内を走行している場合やコンクリート壁が沿道に接地されている道路を走行している場合のように、自動車1に近接した音反射物による多重反射(反響)を再現した合成エンジン音データを生成することができる。
1次反射音データを生成する反射音生成部91の出力データは、常時、データ混合部90において直接音データと重畳されるようになっている。これに対して、反射音生成部92〜9Nが生成するn次反射音データは、n次反射音データ選択手段としての反射音データ選択部100を介して、必要時に、データ混合部90に与えられて、直接音データおよび1次反射音データと重畳されるようになっている。
反射音データ選択部100は、選択制御手段としての反響制御部101によって制御され、反射音生成部92〜9Nが生成するn次反射音データをデータ混合部90に与える選択状態と、そのn次反射音データのデータ混合部90への入力を禁止する非選択状態との間で切り換わる。
反響制御部101は、自動車1がトンネル内のように反響の生じやすい場所にある場合に、反射音データ選択部100を選択状態に制御し、反響が生じない状況のときには、反射音データ選択部100を非選択状態に制御する。
反響制御部101は、たとえば、距離データDに基づいて、反響が生じる状況かどうかを判断し、その判断結果に基づいて反射音データ選択部100を制御する。より具体的には、たとえば、図11に示すように、反響制御部101は、所定時間(好ましくは、自動車1の走行速度に応じて定められる時間。たとえば、走行速度が30km/hの場合は、0.01秒。反射面の長さに換算して1m)ごとに距離データDの変化量を求める(ステップS11,S12)。反響制御部101は、さらに、その変化量が所定値(たとえば、距離に換算して1m)以下であるかどうかを判断する(ステップS13)。この判断が肯定されると(ステップS13のYES)、反響制御部101は、トンネル内を走行中である場合のように、自動車1と音反射物との間の距離が長時間にわたってほぼ一定に保持され、反響が生じる状況であるものとみなして、反射音データ選択部100を選択状態に制御する(ステップS14)。当該判断が否定される状況では(ステップS13のNO)、反響制御部101は、反射音データ選択部100を非選択状態に制御する(ステップS15)。初期状態では、たとえば、反響制御部101は、反射音データ選択部100を非選択状態に制御する。
反射音データ選択部100の切り換え制御にヒステリシス特性を導入することもできる。すなわち、たとえば、反響制御部101は、前記所定時間ごとの距離データDの変化量が第1の所定値以下となったことに応答して反射音データ選択部100を選択状態に制御し、当該距離データDの変化量が第2の所定値(>第1の所定値)を超えたことに応答して反射音データ選択部100を非選択状態に制御するものであってもよい。前記第1および第2の所定値が等しければ、ヒステリシス特性のない制御、すなわち、図11に示す制御内容となる。
反響制御部101としては、他にも、たとえば、カーナビゲーションシステムからの情報を得て、自動車1がトンネル等の多重反射の生じる場所にあるときに、反射音データ選択部100を選択状態に制御し、それ以外のときには反射音データ選択部100を非選択状態に制御する構成を採用することができる。
なお、N個の反射音生成部91〜9Nは、必ずしも直列に接続した構成とする必要はなく、整列に設けられてもよい。この場合、音遅延部SD1〜SDNに対しては、それぞれ、遅延時間Δ,2Δ,3Δ,……,NΔを設定し、減衰部AT1〜ATNに対してはそれぞれ振幅倍率γ,γ2,γ3,……,γNを設定すればよい。
また、図10に示された構成では、反射音生成部92〜9Nが生成するn次反射音データの選択/非選択が反射音データ選択部100によって一括して切り換えられているが、個々の反射音生成部92〜9Nごとに、または1または複数の反射音生成部を含むグループ毎に、n次反射音データの選択/非選択を切り換えるようにしてもよい。具体的には、たとえば、距離データDの値に応じて、音反射物までの距離が短い場合には低次の反射音データのみを選択するとともに、音反射物までの距離が長いほど、低次から高次の反射音データまでをデータ混合部90での加算の対象として選択するようにしてもよい。
図12は、この発明の他の実施形態に係る車両としての二輪車両(自動二輪車)の構成例を示す図解図である。この図12において、前述の図1に示された各部に対応する部分には、図1の場合と同一の参照符号を付して示す。
二輪車両50は、エンジン2を駆動源とし、このエンジン2からの駆動力を車輪51に伝達して走行するものである。エンジン音合成装置10は、たとえば、運転者45が着座するシート52の下方に配置されている。また、距離検出部12L,12Rは、車体の左右方向に向けてそれぞれ装着されている。
一方、運転者45が装着するヘルメット46には、アンプ47、スピーカ48および赤外線受信器56が内蔵されている。アンプ47および赤外線受信器56は、たとえば、ヘルメット46の顎部(運転者45の顎に対向する部分)に配置され、スピーカ48は、ヘルメット46の耳部(運転者45の耳に対向する部分)に配置されている。赤外線受信器56は、運転者45がヘルメット46を装着した状態で運転者の前方に受信方向が向くように取り付けられている。
運転者45よりも車体の前方部、たとえば燃料タンク53の上部には、赤外線発信器55が配設されている。この赤外線発信器55が発生する赤外線信号が運転者45が装着するヘルメット46に設けられた赤外線受信器56によって受信されることになる。
赤外線発信器55には、エンジン音合成装置10から、合成エンジン音データに対応した音声信号が与えられるようになっている。
このような構成により、エンジン音合成装置10が生成した合成エンジン音データに対応する音声信号が、赤外線発信器55から赤外線受信器56へと送られ、アンプ47で増幅された後に、スピーカ48によって出力される。これにより、エンジンからの直接音だけでなく、二輪車両50の周囲の状況に応じた反射音をも含む合成エンジン音が運転者45の耳元で生成されることになる。したがって、エンジン2が静粛性の高いものである場合でも、運転者45は、周囲の音環境に応じて変化する合成エンジン音を十分に感じながら、二輪車両50の運転を愉しむことができる。
以上、この発明の2つの実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。たとえば、上記の実施形態では、車両の側方の音反射物までの距離を測定して、それに応じて反射音データを生成するようにしているが、たとえば、車両の下方(すなわち道路)からの反射音に対応する反射音データをも生成して、直接音データに重畳するようにしてもよい。
また、運転者が感じるエンジン音の大きさを調整するために、運転者が操作可能な操作部を有する音量調整手段を設けてもよい。さらに、複数種類のエンジンのエンジン音をメモリに格納しておいて、運転者の好みに応じてエンジン音の種類を切り換えられるようにしてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の一実施形態に係るエンジン音合成装置を装備した車両である四輪自動車の構成を説明するための概念図である。 前記自動車の図解的な平面図であり、距離検出部の配置例を示す。 レーザ式距離測定装置の構成例を示すブロック図である。 エンジン音合成装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。 合成エンジン音データ生成部の構成を説明するためのブロック図である。 直接音データ生成部の具体的な構成例を示すブロック図である。 合成処理部の働きを説明するための図である。 エンジン音データの再生制御を説明するための波形図である。 回転パルスに応じた合成音データの生成を説明するための図解的な波形図である。 合成エンジン音データ生成部の他の構成例を説明するためのブロック図である。 反響音制御部の動作例を示すフローチャートである。 この発明の他の実施形態に係る車両としての自動二輪車の構成例を示す図解図である。
符号の説明
1 自動車
2 エンジン
3 車輪
4 車室
5 運転席
6 操作パネル
7 カーオーディオ装置本体
8 スピーカ
9 アクセルペダル
10 エンジン音合成装置
11 スロットル開度センサ
12L,12アール 距離検出部
13 回転パルス生成器
14 アクセル操作量センサ
21 スロットル開度検出部
22 エンジン回転速度検出部
23 運転状態検出部
24 合成エンジン音データ生成部
25 出力処理部
30 直接音データ生成部
31,32 再生部
33 再生制御部
34 重ね合わせ部
35 重み設定部
37 波形変換部
38 反転部
39,40 分周器
40 分周器
45 運転者
46 ヘルメット
47 アンプ
48 スピーカ
50 二輪車両
51 車輪
52 シート
53 燃料タンク
55 赤外線発信器
56 赤外線受信器
61 レーザダイオード電源
62 レーザダイオード駆動回路
63 レーザダイオード
64 物標
65 フォトダイオード
66 負荷抵抗
67 カップリングコンデンサ
68 アンプ
69 カウンタ
70 クロック発生回路
71 マイクロコンピュータ
80 反射音データ生成部
81 遅れ時間計算部
82 振幅倍率計算部
90 データ混合部
91〜9N 反射音生成部
100 反射音データ選択部
101 反響制御部
AT,AT1〜ATN 減衰部
C11,C12,C22 カウンタ
M11〜M15,M21〜M25 エンジン音メモリ
S1,S2 重ね合わせ部
SD,SD1〜SDN 音遅延部
W11〜W15,W21〜W25 重み付け部
Y1,Y2 減音処理部
Z1,Z2 合成処理部

Claims (11)

  1. エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    前記エンジンを搭載した車両から当該車両の周囲の音反射物までの距離を検出し、当該距離を表す距離データを生成する距離検出手段と、
    前記運転状態検出手段によって検出される運転状態、および前記距離検出手段が生成する距離データに応じて、合成エンジン音データを生成する合成エンジン音データ生成手段とを含むことを特徴とするエンジン音合成装置。
  2. 前記合成エンジン音データ生成手段は、
    前記エンジンから前記車両の乗員の耳元に直接到達するエンジン音に対応した直接音データを生成する直接音データ生成手段と、
    前記距離検出手段が生成する距離データに応じた遅れ時間を計算する遅れ時間計算手段と、
    前記直接音データ生成手段によって生成される直接音データを、前記遅れ時間計算手段によって計算される遅れ時間だけ遅延させて出力する遅延手段を有し、エンジンから発生して音反射物によって反射された後に前記車両の乗員の耳元に到達する反射音に対応した反射音データを生成する反射音データ生成手段と、
    前記直接音データ生成手段によって生成される直接音データ、および前記反射音データ生成手段によって生成される反射音データを重畳して、合成エンジン音データを生成する重畳手段とを含むことを特徴とする請求項1記載のエンジン音合成装置。
  3. 前記合成エンジン音データ生成手段は、前記距離検出手段が生成する距離データに応じた振幅倍率を計算する振幅倍率計算手段をさらに含み、
    前記反射音データ生成手段は、前記振幅倍率計算手段によって計算される振幅倍率を前記直接音データ生成手段によって生成される直接音データに掛けて減衰させる減衰手段をさらに有することを特徴とする請求項2記載のエンジン音合成装置。
  4. 前記合成エンジン音データ生成手段は、前記直接音データ生成手段によって生成される直接音データを前記遅れ時間計算手段によって計算される遅れ時間のn倍(nは2以上の整数)だけ遅延させてn次反射音に対応したn次反射音データを生成する複数次反射音データ生成手段をさらに含み、
    前記重畳手段は、前記直接音データ生成手段によって生成される直接音データ、前記反射音データ生成手段によって生成される1次反射音に対応した反射音データ、および前記複数次反射音データ生成手段によって生成されるn次反射音データを重畳して合成エンジン音データを生成するものであることを特徴とする請求項2または3記載のエンジン音合成装置。
  5. 前記合成エンジン音データ生成手段は、
    前記複数次反射音データ生成手段によって生成されるn次反射音データを前記重畳手段で重畳するか否かを選択する複数次反射音データ選択手段と、
    前記車両の周囲の状況に応じて前記複数次反射音データ選択手段を制御する選択制御手段とをさらに含むことを特徴とする請求項4記載のエンジン音合成装置。
  6. 前記複数次反射音データ生成手段は、次数の異なる複数の反射音に対応した反射音データを生成するものであることを特徴とする請求項4または5記載のエンジン音合成装置。
  7. 車輪を回転させるための駆動力を発生するエンジンと、
    請求項1ないし6のいずれかに記載のエンジン音合成装置と、
    このエンジン音合成装置が生成する合成エンジン音データに対応した合成エンジン音を出力する音出力部とを含むことを特徴とする車両。
  8. エンジンの運転状態を検出する運転状態検出ステップと、
    前記エンジンを搭載した車両から当該車両の周囲の音反射物までの距離を検出する距離検出ステップと、
    前記運転状態検出ステップで検出される運転状態、および前記距離検出ステップで検出される距離に応じて、合成エンジン音データを生成する合成エンジン音データ生成ステップとを含むことを特徴とするエンジン音合成方法。
  9. 前記合成エンジン音データ生成ステップは、
    前記エンジンから前記車両の乗員の耳元に直接到達するエンジン音に対応した直接音データを生成する直接音データ生成ステップと、
    前記距離検出ステップで検出された距離に応じた遅れ時間を計算する遅れ時間計算ステップと、
    前記直接音データ生成ステップによって生成される直接音データを、前記計算された遅れ時間だけ遅延させて出力する遅延ステップを含み、前記エンジンから発生して音反射物によって反射された後に前記車両の乗員の耳元に到達する反射音に対応した反射音データを生成する反射音データ生成ステップと、
    前記直接音データおよび前記反射音データを重畳して合成エンジン音データを生成する重畳ステップとを含むことを特徴とする請求項8記載のエンジン音合成方法。
  10. 前記合成エンジン音データ生成ステップは、前記距離検出ステップで検出された距離に応じた振幅倍率を計算する振幅倍率計算ステップをさらに含み、
    前記反射音データ生成ステップは、前記計算された振幅倍率を前記直接音データに掛けて当該直接音データを減衰させる減衰ステップをさらに含み、前記遅延ステップおよび減衰ステップを経た直接音データを反射音データとして生成するステップであることを特徴とする請求項9記載のエンジン音合成方法。
  11. 前記合成エンジン音データ生成ステップは、
    前記直接音データを前記計算された遅れ時間のn倍(nは2以上の整数)だけ遅延させてn次反射音に対応したn次反射音データを生成する複数次反射音データ生成ステップをさらに含み、
    前記重畳ステップは、前記直接音データ生成ステップで生成される直接音データ、前記反射音データ生成ステップで生成される1次反射音に対応した反射音データ、および前記複数次反射音データ生成ステップで生成されるn次反射音データを重畳して合成エンジン音データを生成するステップを含むことを特徴とする請求項9または10記載のエンジン音合成方法。
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