JP4387973B2 - エンジン音合成装置およびそれを備えた車両、ならびにエンジン音合成方法 - Google Patents
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Description
ところが、車両の運転者にとっては、車両に搭載されたエンジン音には捨てがたい魅力があり、運転時の楽しみの一つでもある。そのため、静音化されたエンジンを搭載した車両は、運転者に十分な満足をもたらすことができず、車両の購買意欲の低下の原因となりかねない。
しかし、特許文献1に記載された先行技術では、エンジンからの直接音が合成されるだけであるので、沿道の構造による反射音の影響が考慮されていない。そのため、実際の走行時のエンジン音の変化を忠実に再現することができず、自然な合成エンジン音を運転者等に提供することができない。
また、この発明の他の目的は、そのようなエンジン音合成装置を搭載することによって、車両の乗員に実音に近似したエンジン音を提供でき、これにより、運転者等の満足度を高めることができる車両を提供することである。
前記運転状態検出手段によって検出される運転状態は、エンジンのスロットル開度およびエンジン回転速度のうちの少なくとも一方を含むことが好ましい。すなわち、運転状態検出手段の例としては、エンジンのスロットル開度を検出するスロットル開度検出手段、およびエンジンの回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段を例示することができる。
しかも、反射音データは、直接音データに対して、車両から音反射物までの距離を表す距離データに応じた遅延を施すことによって生成される。そのため、合成エンジン音中の反射音は、直接音に対応するとともに、音反射物までの実際の距離に応じて直接音に対する遅延時間が変動する自然な音となる。これにより、車両の走行中に乗員が感じるべき実際のエンジン音に極めて近似した自然な合成エンジン音を車両の乗員に提供できる。
前記振幅倍率計算手段は、前記距離データによって表される距離を音波が伝搬したときの減衰率に相当する振幅倍率(<1)を計算するものであることが好ましい。これにより、音反射物までの距離に応じて直接音データを減衰させて反射音データを生成でき、より自然な反射音の合成が可能になる。
前記選択制御手段は、たとえば、所定時間内の前記距離データの変化量に応じて前記複数次反射音データ選択手段を制御するものであってもよい。より具体的には、前記選択制御手段は、たとえば、前記複数次反射音データ選択手段を、所定時間内の距離データの変化量が第1所定値以下となったことに応答して前記n次反射音データを重畳手段における重畳の対象として選択する選択状態に制御し、前記所定時間内の距離データの変化量が第2所定値(たとえば、第2所定値≧第1所定値)を超えたことに応答して前記n次反射音データを重畳手段における重畳の対象から除外する非選択状態に制御するものであってもよい。初期状態では、前記選択制御手段は、たとえば、複数次反射音データ選択手段を前記非選択状態に制御すればよい。
請求項7記載の発明は、車輪を回転させるための駆動力を発生するエンジンと、請求項1ないし6のいずれかに記載のエンジン音合成装置と、このエンジン音合成装置が生成する合成エンジン音データに対応した合成エンジン音を出力する音出力部とを含むことを特徴とする車両である。
請求項8記載の発明は、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出ステップと、前記エンジンを搭載した車両から当該車両の周囲の音反射物までの距離を検出する距離検出ステップと、前記運転状態検出ステップで検出される運転状態、および前記距離検出ステップで検出される距離に応じて、合成エンジン音データを生成する合成エンジン音データ生成ステップとを含むことを特徴とするエンジン音合成方法である。
請求項9記載の発明は、前記合成エンジン音データ生成ステップは、前記エンジンから前記車両の乗員の耳元に直接到達するエンジン音に対応した直接音データを生成する直接音データ生成ステップと、前記距離検出ステップで検出された距離に応じた遅れ時間を計算する遅れ時間計算ステップと、前記直接音データ生成ステップによって生成される直接音データを、前記計算された遅れ時間だけ遅延させて出力する遅延ステップを含み、前記エンジンから発生して音反射物によって反射された後に前記車両の乗員の耳元に到達する反射音に対応した反射音データを生成する反射音データ生成ステップと、前記直接音データおよび前記反射音データを重畳して合成エンジン音データを生成する重畳ステップとを含むことを特徴とする請求項8記載のエンジン音合成方法である。
請求項10記載の発明は、前記合成エンジン音データ生成ステップは、前記距離検出ステップで検出された距離に応じた振幅倍率を計算する振幅倍率計算ステップをさらに含み、前記反射音データ生成ステップは、前記計算された振幅倍率を前記直接音データに掛けて当該直接音データを減衰させる減衰ステップをさらに含み、前記遅延ステップおよび減衰ステップを経た直接音データを反射音データとして生成するステップであることを特徴とする請求項9記載のエンジン音合成方法である。
請求項11記載の発明は、前記合成エンジン音データ生成ステップは、前記直接音データを前記計算された遅れ時間のn倍(nは2以上の整数)だけ遅延させてn次反射音に対応したn次反射音データを生成する複数次反射音データ生成ステップをさらに含み、前記重畳ステップは、前記直接音データ生成ステップで生成される直接音データ、前記反射音データ生成ステップで生成される1次反射音に対応した反射音データ、および前記複数次反射音データ生成ステップで生成されるn次反射音データを重畳して合成エンジン音データを生成するステップを含むことを特徴とする請求項9または10記載のエンジン音合成方法である。
図1は、この発明の一実施形態に係るエンジン音合成装置を装備した車両である四輪自動車の構成を説明するための概念図である。この自動車1は、たとえば電子制御式4サイクルエンジンからなるエンジン2を動力源とし、このエンジン2からの駆動力を車輪3に伝達して走行するものである。車室4内の運転席5の前方の操作パネル6には、カーオーディオ装置本体7が配置されている。このカーオーディオ装置本体7に接続されたスピーカ8は、たとえば、運転席5の近傍の位置と、車室4の後方位置とに配置されている。カーオーディオ装置本体7は、外部音声入力端子を装備しており、この外部音声入力端子から入力された音声信号を増幅してスピーカ8に伝達することができる。これにより、外部から入力された音声信号を車室4内に向けて放音できるようになっており、カーオーディオ装置本体7およびスピーカ8は、音出力部を構成している。
エンジン2には、スロットル開度を検出するスロットル開度センサ11と、エンジン2の回転パルスを生成する回転パルス生成手段としての回転パルス生成器13とが装備されており、これらの出力信号は、エンジン音合成装置10に入力されている。回転パルス生成器13は、たとえば、クランクシャフトの一回転毎に1パルスを出力するものである。
図2は、自動車1の図解的な平面図である。自動車1の両側面部には、当該自動車1の側方(左右方向)に位置するいずれかの音反射物(反射物体、図示せず)までの距離を検出する距離検出部12L,12Rが配置されている。音反射物の例としては、自動車1が走行する経路の周囲の建造物(ビル、家屋、トンネル、コンクリート壁など)、および周囲の他の自動車(対向車など)を挙げることができる。この実施形態においては、トンネル内では自動車1の車体上方からの反射音があることも考慮して、車体上面部に、車体上方に位置する音反射物までの距離を検出する距離検出部12Tがさらに設けられている。自動車1の進行方向前方または後方に関しては、とくに、走行中においては、近くに障害物が存在しないと考えられるから、音反射物までの距離を計測する必要性は少ない。したがって、この実施形態では、自動車1の側方の音反射物までの距離を距離検出部12L,12Rによって、上方の音反射物までの距離を距離検出部12Tによって、それぞれ計測することとしている。
振幅倍率計算部82は、たとえば、直接音の伝搬距離(エンジン2から運転者の耳元までの距離。たとえば1m)を用いて、次式によって、減衰倍率(振幅倍率γ)を計算する。
(振幅倍率γ)={(直接音の伝搬距離)÷(反射音の伝搬距離)}1/2
音遅延部SDは、遅れ時間計算部81によって求められた遅れ時間Δだけ、直接音データを遅延させる。これにより、直接音データに対して、直接音および反射音の伝搬距離の差に対応する遅れ時間Δだけ遅延させられた音データが得られる。音遅延部SDは、具体的には、直接音データ生成部30が生成する直接音データを一時的に格納するバッファによって構成することができる。
なお、直接音に対する遅延処理および減衰処理はいずれが先に行われてもよい。したがって、図5の構成を変形して、直接音データ生成部30が生成する直接音を減衰部ATによって処理した後、その減衰後の直接音データに対して音遅延部SDによる遅延処理を行う構成としてもよい。
図7は、合成処理部Z1,Z2の働きを説明するための図である。この実施形態では、エンジン2の運転状態が、スロットル開度およびエンジン回転速度をパラメータとして表される複数(この実施形態では25個)の運転状態範囲1〜25に区分されている。エンジン音メモリM11〜M15;M21〜M25には、運転状態範囲1〜25のうち、その四隅の運転状態範囲1(アイドリング状態:スロットル開度最低、エンジン回転速度最低),5(スロットル開度最低、エンジン回転速度最高),21(スロットル開度最高、エンジン回転速度最低),25(最大出力:スロットル開度最高、エンジン回転速度最高)と、中央の運転状態範囲13に関して、実際に収録したエンジン音データが1つずつ記憶されている。つまり、たとえば、エンジン音メモリM11,M21には運転状態範囲1の状態で収録したエンジン音データが格納されており、エンジン音メモリM12,M22には運転状態範囲5の状態で収録したエンジン音データが格納されており、エンジン音メモリM13,M23には運転状態範囲21の状態で収録したエンジン音データが格納されており、エンジン音メモリM14,M24には運転状態範囲25の状態で収録したエンジン音データが格納されており、エンジン音メモリM15,M25には運転状態範囲13の状態で収録したエンジン音データが格納されている。
再生制御部33は、回転パルスCの波形を変換して再生制御信号C1を生成する波形変換部37を備えている。この波形変換部37は、図8(a)に示す回転パルスCを図8(b)に示す波形の再生制御信号C1に変換する。回転パルスCは、たとえばクランクシャフトが1回転するごとに瞬間的に立ち上がるパルス列である。再生制御信号C1は、回転パルスCの入力ごとにハイレベルとローレベルとの間で交互に切り換わる信号である。ただし、再生制御信号C1の切り換わりタイミングは、エンジン2の音が車室4内の運転者に伝わるまでの時間δだけ遅れるようにされている。
再生制御部33には、さらに、減音処理部Y1,Y2における減音処理を制御する減音制御部としてのカウンタC12,C22が備えられている。
エンジン音データの再生を開始した後、エンジン音データの再生を完了するよりも前に次の回転パルスCが到来したときには、エンジン音データの再生を中止しなければならない。しかし、いきなり消音すると、ノイズの原因となり、運転者に違和感を与えてしまう。そこで、この実施形態では、エンジン音データの再生中に次のパルスが到来することにより、減音処理を開始し、音圧を漸減させるようにしている。ところが、このままでは、音が間引かれてしまうため、2つの再生部31,32を設けて、交互にエンジン音データを再生させ、重ね合わせ部34で重畳するようにしている。
この構成例では、反射音データ生成部80は、直接音データに対して、遅延および減衰処理を施して反射音データを生成するN個(ただしNは2以上の整数)の反射音生成部91〜9Nを備えている。反射音生成部91〜9Nは、それぞれ、直接音データに対して、反射音の伝搬距離(自動車1から音反射物までの距離の2倍)の1倍〜N倍の距離に応じた遅延および減衰を施した反射音データを生成する。すなわち、反射音生成部91は、反射音の伝搬距離に応じた反射音データ(1次反射音データ)を生成し、反射音生成部92は、反射音の伝搬距離の2倍に応じた反射音データ(2次反射音データ)を生成し、……、反射音生成部9Nは、反射音の伝搬距離のN倍の距離に応じた反射音データ(N次反射音データ)を生成する。このように、反射音生成部92〜9Nは、n次(ただし、nは2以上の整数)の反射音を表すn次反射音データを生成する複数次反射音データ生成手段を構成している。
このような構成により、たとえば、トンネル内を走行している場合やコンクリート壁が沿道に接地されている道路を走行している場合のように、自動車1に近接した音反射物による多重反射(反響)を再現した合成エンジン音データを生成することができる。
反響制御部101は、自動車1がトンネル内のように反響の生じやすい場所にある場合に、反射音データ選択部100を選択状態に制御し、反響が生じない状況のときには、反射音データ選択部100を非選択状態に制御する。
なお、N個の反射音生成部91〜9Nは、必ずしも直列に接続した構成とする必要はなく、整列に設けられてもよい。この場合、音遅延部SD1〜SDNに対しては、それぞれ、遅延時間Δ,2Δ,3Δ,……,NΔを設定し、減衰部AT1〜ATNに対してはそれぞれ振幅倍率γ,γ2,γ3,……,γNを設定すればよい。
二輪車両50は、エンジン2を駆動源とし、このエンジン2からの駆動力を車輪51に伝達して走行するものである。エンジン音合成装置10は、たとえば、運転者45が着座するシート52の下方に配置されている。また、距離検出部12L,12Rは、車体の左右方向に向けてそれぞれ装着されている。
赤外線発信器55には、エンジン音合成装置10から、合成エンジン音データに対応した音声信号が与えられるようになっている。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
2 エンジン
3 車輪
4 車室
5 運転席
6 操作パネル
7 カーオーディオ装置本体
8 スピーカ
9 アクセルペダル
10 エンジン音合成装置
11 スロットル開度センサ
12L,12アール 距離検出部
13 回転パルス生成器
14 アクセル操作量センサ
21 スロットル開度検出部
22 エンジン回転速度検出部
23 運転状態検出部
24 合成エンジン音データ生成部
25 出力処理部
30 直接音データ生成部
31,32 再生部
33 再生制御部
34 重ね合わせ部
35 重み設定部
37 波形変換部
38 反転部
39,40 分周器
40 分周器
45 運転者
46 ヘルメット
47 アンプ
48 スピーカ
50 二輪車両
51 車輪
52 シート
53 燃料タンク
55 赤外線発信器
56 赤外線受信器
61 レーザダイオード電源
62 レーザダイオード駆動回路
63 レーザダイオード
64 物標
65 フォトダイオード
66 負荷抵抗
67 カップリングコンデンサ
68 アンプ
69 カウンタ
70 クロック発生回路
71 マイクロコンピュータ
80 反射音データ生成部
81 遅れ時間計算部
82 振幅倍率計算部
90 データ混合部
91〜9N 反射音生成部
100 反射音データ選択部
101 反響制御部
AT,AT1〜ATN 減衰部
C11,C12,C22 カウンタ
M11〜M15,M21〜M25 エンジン音メモリ
S1,S2 重ね合わせ部
SD,SD1〜SDN 音遅延部
W11〜W15,W21〜W25 重み付け部
Y1,Y2 減音処理部
Z1,Z2 合成処理部
Claims (11)
- エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、
前記エンジンを搭載した車両から当該車両の周囲の音反射物までの距離を検出し、当該距離を表す距離データを生成する距離検出手段と、
前記運転状態検出手段によって検出される運転状態、および前記距離検出手段が生成する距離データに応じて、合成エンジン音データを生成する合成エンジン音データ生成手段とを含むことを特徴とするエンジン音合成装置。 - 前記合成エンジン音データ生成手段は、
前記エンジンから前記車両の乗員の耳元に直接到達するエンジン音に対応した直接音データを生成する直接音データ生成手段と、
前記距離検出手段が生成する距離データに応じた遅れ時間を計算する遅れ時間計算手段と、
前記直接音データ生成手段によって生成される直接音データを、前記遅れ時間計算手段によって計算される遅れ時間だけ遅延させて出力する遅延手段を有し、エンジンから発生して音反射物によって反射された後に前記車両の乗員の耳元に到達する反射音に対応した反射音データを生成する反射音データ生成手段と、
前記直接音データ生成手段によって生成される直接音データ、および前記反射音データ生成手段によって生成される反射音データを重畳して、合成エンジン音データを生成する重畳手段とを含むことを特徴とする請求項1記載のエンジン音合成装置。 - 前記合成エンジン音データ生成手段は、前記距離検出手段が生成する距離データに応じた振幅倍率を計算する振幅倍率計算手段をさらに含み、
前記反射音データ生成手段は、前記振幅倍率計算手段によって計算される振幅倍率を前記直接音データ生成手段によって生成される直接音データに掛けて減衰させる減衰手段をさらに有することを特徴とする請求項2記載のエンジン音合成装置。 - 前記合成エンジン音データ生成手段は、前記直接音データ生成手段によって生成される直接音データを前記遅れ時間計算手段によって計算される遅れ時間のn倍(nは2以上の整数)だけ遅延させてn次反射音に対応したn次反射音データを生成する複数次反射音データ生成手段をさらに含み、
前記重畳手段は、前記直接音データ生成手段によって生成される直接音データ、前記反射音データ生成手段によって生成される1次反射音に対応した反射音データ、および前記複数次反射音データ生成手段によって生成されるn次反射音データを重畳して合成エンジン音データを生成するものであることを特徴とする請求項2または3記載のエンジン音合成装置。 - 前記合成エンジン音データ生成手段は、
前記複数次反射音データ生成手段によって生成されるn次反射音データを前記重畳手段で重畳するか否かを選択する複数次反射音データ選択手段と、
前記車両の周囲の状況に応じて前記複数次反射音データ選択手段を制御する選択制御手段とをさらに含むことを特徴とする請求項4記載のエンジン音合成装置。 - 前記複数次反射音データ生成手段は、次数の異なる複数の反射音に対応した反射音データを生成するものであることを特徴とする請求項4または5記載のエンジン音合成装置。
- 車輪を回転させるための駆動力を発生するエンジンと、
請求項1ないし6のいずれかに記載のエンジン音合成装置と、
このエンジン音合成装置が生成する合成エンジン音データに対応した合成エンジン音を出力する音出力部とを含むことを特徴とする車両。 - エンジンの運転状態を検出する運転状態検出ステップと、
前記エンジンを搭載した車両から当該車両の周囲の音反射物までの距離を検出する距離検出ステップと、
前記運転状態検出ステップで検出される運転状態、および前記距離検出ステップで検出される距離に応じて、合成エンジン音データを生成する合成エンジン音データ生成ステップとを含むことを特徴とするエンジン音合成方法。 - 前記合成エンジン音データ生成ステップは、
前記エンジンから前記車両の乗員の耳元に直接到達するエンジン音に対応した直接音データを生成する直接音データ生成ステップと、
前記距離検出ステップで検出された距離に応じた遅れ時間を計算する遅れ時間計算ステップと、
前記直接音データ生成ステップによって生成される直接音データを、前記計算された遅れ時間だけ遅延させて出力する遅延ステップを含み、前記エンジンから発生して音反射物によって反射された後に前記車両の乗員の耳元に到達する反射音に対応した反射音データを生成する反射音データ生成ステップと、
前記直接音データおよび前記反射音データを重畳して合成エンジン音データを生成する重畳ステップとを含むことを特徴とする請求項8記載のエンジン音合成方法。 - 前記合成エンジン音データ生成ステップは、前記距離検出ステップで検出された距離に応じた振幅倍率を計算する振幅倍率計算ステップをさらに含み、
前記反射音データ生成ステップは、前記計算された振幅倍率を前記直接音データに掛けて当該直接音データを減衰させる減衰ステップをさらに含み、前記遅延ステップおよび減衰ステップを経た直接音データを反射音データとして生成するステップであることを特徴とする請求項9記載のエンジン音合成方法。 - 前記合成エンジン音データ生成ステップは、
前記直接音データを前記計算された遅れ時間のn倍(nは2以上の整数)だけ遅延させてn次反射音に対応したn次反射音データを生成する複数次反射音データ生成ステップをさらに含み、
前記重畳ステップは、前記直接音データ生成ステップで生成される直接音データ、前記反射音データ生成ステップで生成される1次反射音に対応した反射音データ、および前記複数次反射音データ生成ステップで生成されるn次反射音データを重畳して合成エンジン音データを生成するステップを含むことを特徴とする請求項9または10記載のエンジン音合成方法。
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