JP4946670B2 - インクジェット記録装置及びヘッド取付機構 - Google Patents

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本発明は、インクジェット記録装置及びヘッド取付機構に係り、特に記録ヘッドの位置を調整自在なインクジェット記録装置及びヘッド取付機構に関する。
従来、記録ヘッドは、ヘッド取付機構によって用紙に対する前後位置と傾きとが調整自在となるように、インクジェット記録装置本体に搭載されている(例えば特許文献1参照)。例えば図5に示すように、従来のヘッド取付機構100には、記録ヘッド101の前面を後方に押圧するためキャリッジ(図示省略)に固定された第一板バネ102と、記録ヘッド101の右側面を左方向及び下方向の2方向に押圧するためキャリッジに固定された第二板バネ103と、記録ヘッド101の左側面前部を下向きに案内するためキャリッジに軸支された第一コロ104と、記録ヘッド101の左側面後部を右方向に押圧するとともに、記録ヘッド101の後面を前方に押圧するため、キャリッジに取り付けられた押圧調整部105とが備えられている。
押圧調整部105には、記録ヘッド101の後方で、垂直に固設された板状の取付体106と、取付体106の下方に配置された第一アーム107と、第一アーム107の下方に配置された第二アーム108とが設けられている。
取付体106の右端部には、第二アーム108の右端部に係合するネジ109が螺合している。
第一アーム107の中間部は、軸110によってキャリッジに回動自在に軸支されている。第一アーム107の右端部には、先端が取付体106の後面に接触するネジ111が螺合していて、左端部には記録ヘッド101の左側面後部を右方向及び下方向の2方向に押圧する第二コロ112が軸支されている。
第二アーム108の左端部は、第一アーム107に重なるように、軸110によってキャリッジに回動自在に軸支されている。また、第二アーム108における軸110の近傍には、記録ヘッド101の後面を前方に押圧する突起114が設けられている。そして、第二アーム108の右端部には、ネジ109の先端が接するように立設する立設部113が配されている。
そして、ネジ111を回転させて、軸110を中心に第一アーム107を回動させると、第二コロ112が移動し、当該移動に伴って記録ヘッド101が第一コロ104を支点として揺動する方向に変位することになる。一方、ネジ109を回転させて、軸110を中心に第二アーム108を回転させると、突起114が移動し、当該移動に伴って記録ヘッド101が前後方向に変位することになる。これらのことにより記録ヘッド101の位置が調整される。
特開2004−243666号公報
ところで、上記のヘッド取付機構であると、第一コロ104と第二コロ112とが、記録ヘッド101の同一側面を押圧しているため、例えば、第二コロ112が右方向に移動すると、記録ヘッド101に対して当該記録ヘッド101が第一コロ104から離間する方向に力が付勢されることになる。これにより、記録ヘッド101と第一コロ104との接触圧が弱まって、記録ヘッド101の位置精度が低下するおそれがある。
そこで、本発明の課題は、高精度で記録ヘッドの位置調整を行うことのできるインクジェット記録装置及びヘッド取付機構を提供することである。
請求項1記載の発明は、
インクを吐出する略矩形状の記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載する基台とを備えるインクジェット記録装置において、
前記基台には、
前記記録ヘッドの一側面の一端部を係止する支点係止部と、
前記記録ヘッドを前記支点係止部に押圧するための第一弾性部材と、
前記一側面に対向する他側面の、前記一端部とは異なる側の他端部を押圧するため、前記他側面に対する進退方向に移動自在に支持された第一押圧体を有し、当該第一押圧体の移動によって前記支点係止部を支点に前記記録ヘッドを揺動する方向に変位させる傾き調整部と、
前記記録ヘッドを前記第一押圧体に押しつけるための第二弾性部材と、
前記一側面及び前記他側面に直交する二側面のうち、前記他端部側の側面を押圧するため、当該他端部側の側面に対する進退方向に移動自在に支持された第二押圧体を有し、当該第二押圧体の移動によって前記記録ヘッドを前記二側面に直交する方向に変位させる位置調整部と、
前記記録ヘッドを第二押圧体に押しつけるための第三弾性部材とが備えられていることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のインクジェット記録装置において、
前記支点係止部及び前記第一押圧体における前記記録ヘッドに接触する部分には、前記記録ヘッドを前記基台に向けて押圧するための案内面が形成されていることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のインクジェット記録装置において、
前記第一弾性部材、前記第二弾性部材及び前記第三弾性部材は、引っ張りコイルバネであり、
前記第一弾性部材は前記記録ヘッドを前記支点係止部に向けて付勢し、
前記第二弾性部材は前記記録ヘッドを前記第一押圧体に向けて付勢し、
前記第三弾性部材は前記記録ヘッドを前記第二押圧体に向けて付勢していることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記第二弾性部材と前記第三弾性部材とは、単一の部材により構成されていて、
前記単一の部材は、当該部材の分力によって前記記録ヘッドが前記第一押圧体と前記第二押圧体とのそれぞれに押しつけられるように配置されていることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、
インクを吐出する略矩形状の記録ヘッドを基台に取り付けるためのヘッド取付機構において、
前記基台には、
前記記録ヘッドの一側面の一端部を係止する支点係止部と、
前記記録ヘッドを前記支点係止部に押圧するための第一弾性部材と、
前記一側面に対向する他側面の、前記一端部とは異なる側の他端部を押圧するため、前記他側面に対する進退方向に移動自在に支持された第一押圧体を有し、当該第一押圧体の移動によって前記支点係止部を支点に前記記録ヘッドを揺動する方向に変位させる傾き調整部と、
前記記録ヘッドを前記第一押圧体に押しつけるための第二弾性部材と、
前記一側面及び前記他側面に直交する二側面のうち、前記他端部側の側面を押圧するため、当該他端部側の側面に対する進退方向に移動自在に支持された第二押圧体を有し、当該第二押圧体の移動によって前記記録ヘッドを前記二側面に直交する方向に変位させる位置調整部と、
前記記録ヘッドを第二押圧体に押しつけるための第三弾性部材とが備えられていることを特徴としている。
本発明によれば、記録ヘッドの一側面の一端部に支点係止部が配置される一方、記録ヘッドの他側面の他端部、つまり記録ヘッドにおける支点係止部の略対角となる位置に第一押圧体が配置されているので、第一押圧体が記録ヘッドを押圧したとしても記録ヘッドに対しては支点係止部を押圧する方向の力が付勢される。このため、記録ヘッドと支点係止部との接触圧が弱まることが防止され、記録ヘッドの位置精度が確保されることになる。
以下、本実施形態におけるインクジェット記録装置について図を参照して説明する。図1はインクジェット記録装置に搭載されるキャリッジの概略構成を示す斜視図である。図1に示すようにインクジェット記録装置1のキャリッジ2には、用紙に向けてインクを吐出する複数の記録ヘッド3が搭載されている。複数の記録ヘッド3は、主走査方向に沿って4つずつ2列で交互に配列されている。これらの記録ヘッド3は、それぞれヘッド取付機構10によってキャリッジ2に取り付けられている。
記録ヘッド3とヘッド取付機構10とについて詳細に説明する。図2はヘッド取付機構10によりキャリッジ2に取り付けられた記録ヘッド3を示す上面図である。なお、以下の説明において例えば図2における上下方向を前後方向、左右方向を左右方向、手前−奥方向を上下方向として説明する。
図2に示すように、記録ヘッド3には、インクを吐出するヘッド本体31と、ヘッド本体31の吐出面側周囲を保持する保持枠32とが設けられている。保持枠32は、略矩形状に形成されていて、前端部(本発明に係る一端部)及び後端部(本発明に係る他端部)には支持軸33,34が取り付けられている。また、保持枠32の左側面321(本発明に係る一側面)の前端部には傾斜面(第一傾斜面36:図3参照)が形成されている。さらに保持枠32の右側面322(本発明に係る他側面)の後端部には傾斜面(第二傾斜面38:図4参照)が形成されている。また、保持枠32の後部は、外側に向けて略矩形状に突出し、突出部39を形成している。当該突出部39に保持枠32の後面324が設けられている。保持枠32の後面324は、本発明に係る「前記一側面及び前記他側面に直交する二側面のうち、前記他端部側の側面」である。なお、前述の二側面のうち、他方の面は、保持枠32の前面323である。
図3は図2のヘッド取付機構10を前側から見た側面図、図4は図2のヘッド取付機構10を右側から見た側面図である。図2〜図4に示すようにヘッド取付機構10は、キャリッジ2上に設けられ、記録ヘッド3の保持枠32を摺動自在に支持している。キャリッジ2は本発明に係る基台である。ヘッド取付機構10は、支点係止部20、ヘッド調整部40、第一コイルバネ70、第二コイルバネ80、移動規制部85等から構成されている。
支点係止部20は、記録ヘッド3の保持枠32の左側面321の前端部を係止するものである。支点係止部20は、図3に示すように、キャリッジ2上に固定されていて、その中間部分が上に向かって広がるようにテーパ状に形成されている。テーパ面12は、本発明に係る案内面であり、保持枠32の第一傾斜面36に接することで、記録ヘッド3をキャリッジ2に向けて押圧するようになっている。
ヘッド調整部40は、記録ヘッド3の後端部側に配置されていて、記録ヘッド3の前後方向に対する傾きや位置を調整するものである。ヘッド調整部40には、キャリッジ2に固定される固定部50と、固定部50の上方で回動自在な第一回動部60と、第一回動部60の上方で回動自在な第二回動部90と、固定部50から立設し、第一回動部60及び第二回動部90を軸支する回動軸8が備えられている。
固定部50には、板材から形成された第一板部51と、第一板部51により支持された調整部52とが設けられている。
第一板部51には、キャリッジ2に重なる平板部53と、平板部53の縁から起立する3つの起立部(第一起立部54、第二起立部55、第三起立部56)とが備えられている。
第一板部51は上面視略L字状に形成されている。ここで、第一板部51の長辺部分を長辺部57と称し、短辺部分を短辺部58と称す。第一板部51は、長辺部57が突出部39の後端面(後面324)から所定の間隔を空けて左右方向に沿って、なおかつ短辺部58が突出部39の左側面から所定の間隔を空けて前後方向に沿うようにキャリッジ2に固定されている。
調整部52には、第二起立部55に支持されたネジ521と、ネジ521が挿通されたバネ522とが備えられている。
第一回動部60は板材から形成されており、当該第一回動部60の左側端部には、調整部52のネジ521の先端部が接する第四起立部61が設けられている。また、第一回動部60の前部には、保持枠32の後面324に接する円弧部62が形成されている。そして、第一回動部60の右側端部は、回動軸8によって回動自在に軸支されている。この第一回動部60が、調整部52のネジ521の進退によって押され、回動軸8を中心に回動すると、円弧部62が後面324に対する進退方向に移動し、当該後面324を押圧するようになっている。
第二回動部90には、板材から形成された第二板部91と、第二板部91により回動自在に支持されたコロ92と、第二板部91に支持された調整部93とが備えられている。
第二板部91は、上面視略逆L字状に形成されている。ここで、第二板部91の長辺部分を第二長辺部94と称し、短辺部分を第二短辺部95と称す。第二板部91は、第二短辺部95の先端部が第二傾斜面38の上方に位置し、なおかつ第二長辺部94が左右方向に沿うように回動軸8に回動自在に支持されている。
コロ92は、第二回動部90における第二短辺部95の先端部に回動自在に支持されている。これにより、コロ92は、第二回動部90の回動に基づき保持枠32の右側面322に対する進退方向に移動自在に支持されており、当該移動によって保持枠32の第二傾斜面38を押圧することになる。つまり、コロ92が本発明に係る第一押圧体である。また、コロ92は、図4に示すようにその下部が上に向かって広がるようにテーパ状に形成されている。テーパ面96は、本発明に係る案内面であり、保持枠32の第二傾斜面38に接することで、記録ヘッド3をキャリッジ2に向けて押圧するようになっている。
調整部93は、図2に示すように第二長辺部94の先端部に支持されて、第一起立部54に接するネジ931と、ネジ931が挿通されたバネ932とが備えられている。調整部93のネジ931が、第一起立部54に当接し第二回動部90と第一起立部54との距離を変化させることで、第二回動部90が回動軸8を中心に回動するようになっている。
第一コイルバネ70は、本発明に係る第一弾性部材としての引っ張りコイルバネであり、その一端部が支点係止部20に固定され、他端部が保持枠32における前端部の支持軸33に固定されている。これによって、第一コイルバネ70は記録ヘッド3を常に支点係止部20に向けて付勢することになるため、第二回動部90の回動に基づきコロ92が保持枠32の第二傾斜面38を押圧すると、記録ヘッド3が支点係止部20を支点に揺動することになる。
第二コイルバネ80は、本発明に係る第二弾性部材及び第三弾性部材としての引っ張りコイルバネであり、その一端部が第一板部51の第三起立部56に固定され、他端部が保持枠32における後端部の支持軸34に固定されている。このとき第二コイルバネ80の分力が前後方向及び左右方向に沿うように第二コイルバネ80は配置されている。これによって、保持枠32に対しては前後方向及び左右方向に沿う力が付勢されることになり、記録ヘッド3はコロ92及び円弧部62に押しつけられるようになっている。
移動規制部85は、記録ヘッド3がキャリッジ2から脱離しないように、記録ヘッド3の移動を規制するものである。移動規制部85は、保持枠32の前端部右方に配置されている。この移動規制部85には、図3及び図4に示すように、キャリッジ2から立設し、記録ヘッド3の右方向の移動を規制する軸86と、軸86の頭部に固定され、記録ヘッド3の上下方向の移動を規制する段差部87とが設けられている。記録ヘッド3の保持枠32が右側へ所定量以上移動すると軸86に当接するため、保持枠32の前端左部が支点係止部20から脱離することが防止されている。また、段差部87とキャリッジ2との間隔は、保持枠32の厚みよりも僅かに大きく設定されていて、段差部87の下に保持枠32が位置するようになっている。
なお、第一板部51の短辺部58は、上述したように突出部39の左側面から所定の間隔を空けて前後方向に沿っていて、記録ヘッド3の保持枠32が左側へ所定量以上移動すると当該保持枠32に当接する。これにより、保持枠32の後端右部がコロ92から脱離することが防止されている。
次に本実施形態の作用について説明する。
まず、前後方向に対する位置調整をする場合、作業者によって調整部52のネジ521が回されると、ネジ521は進退し第四起立部61を介して第一回動部60を回動させる。この回動によって、円弧部62が後面324に対する進退方向に移動し、当該後面324を押圧する。これにより記録ヘッド3が前後方向に変位し、前後方向の位置調整が実行される。つまり、円弧部62が本発明に係る第二押圧体であり、円弧部62、第一回動部60、第四起立部61、調整部52及び回動軸8等が本発明に係る位置調整部である。
一方、前後方向に対する傾き調整をする場合、作業者によって調整部93のネジ931が回されると、ネジ931は第二回動部90と第一起立部54との距離を変化させることで、第二回動部90を回動させる。この回動によって、コロ92が保持枠32の第二傾斜面38を押圧することで、記録ヘッド3が支点係止部20を支点に揺動し、前後方向に対しての傾き調整が実行される。つまり、コロ92が本発明に係る第一押圧体であり、突出部39、第一回動部60、第一起立部54、調整部93及び回動軸8が本発明に係る傾き調整部である。
調整後においては、第一コイルバネ70及び第二コイルバネ80の付勢力によって保持枠32が支点係止部20、コロ92及び円弧部62により挟持されることになり、記録ヘッド3がキャリッジ2上で位置決めされることになる。
以上のように、本実施形態によれば、記録ヘッド3の保持枠32の左側面321の前端部に支点係止部20が配置される一方、保持枠32の右側面322の後端部、つまり保持枠32における支点係止部20の略対角となる位置にコロ92が配置されることになる。ここで、図5に示す従来のヘッド取付機構100の場合、第一コロ104と第二コロ112とが記録ヘッド101の同一側面を押圧しているため、記録ヘッド101の傾き調整時、第二コロ112が右方向に移動して記録ヘッド101を右方向に押圧すると、記録ヘッド101に対しては第一コロ104から離間する方向への力が付勢されて、記録ヘッド101と第一コロ104との接触圧が弱まることになる。しかしながら、本実施形態のように記録ヘッド3の略対角となる位置に支点係止部20とコロ92とが配置されていれば、コロ92が記録ヘッド3を押圧したとしても、記録ヘッド3に対しては支点係止部20を押圧する方向への力が付勢されるために、支点係止部20と記録ヘッド3との接触圧が弱まることはない。これにより、記録ヘッド3が確実に係止されて、記録ヘッド3の位置精度が確保されることになる。
また、支点係止部20及びコロ92における記録ヘッド3の保持枠32に接触する部分には、記録ヘッド3をキャリッジ2に向けて押圧するための案内面(テーパ面12,96)が形成されているので、コロ92によって保持枠32が押圧され摺動する場合でも、案内面によって記録ヘッド3は下向きに確実に押圧されることになる。さらに、図5に示す従来のヘッド取付機構100であると、第一板バネ102、第二板バネ103、第一コロ104、第二コロ112の4箇所によって記録ヘッド101が下方向に押圧されているが、本実施形態では、支点係止部20及びコロ92の2カ所の案内面によって下方向に押圧されているので、従来と比べて摺動抵抗を抑制することができ、位置調整時の動作がスムーズになる。
そして、第一コイルバネ70が保持枠32を支点係止部20に向けて付勢し、第二コイルバネ80が保持枠32をコロ92及び円弧部62に向けて付勢しているので、記録ヘッド3を押圧する押圧手段をヘッド取付機構10とは別にキャリッジ2上に設置する場合(例えば図5の第一板バネ102や第二板バネ103)と比較しても、設置スペースを省略することができ、装置全体の小型化を図ることが可能となる。
さらに、第二コイルバネ80は、その分力によって保持枠32に対して前後方向及び左右方向に沿う力を付勢しているために、それぞれの方向に個別にバネを設置した場合と比較しても部品点数を削減することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、本実施形態では、キャリッジ2により記録ヘッド3が走査されることで画像を形成するシリアルタイプのインクジェット記録装置1を例示して説明したが、ライン式のインクジェット記録装置であっても本発明の構成は適用可能である。
本実施形態に係るインクジェット記録装置のキャリッジの構成を示す斜視図である。 図1のインクジェット記録装置に備わるヘッド取付機構10により記録ヘッドがキャリッジ2に取り付けられた状態を示す上面図である。 図2のヘッド取付機構を前側から見た側面図である。 図2のヘッド取付機構10を右側から見た側面図である。 従来のヘッド取付機構の概略構成を示す上面図である。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
2 キャリッジ(基台)
3 記録ヘッド
8 回動軸
10 ヘッド取付機構
12 テーパ面
20 支点係止部
31 ヘッド本体
32 保持枠
40 ヘッド調整部
50 固定部
60 第一回動部
70 第一コイルバネ
80 第二コイルバネ
85 移動規制部
90 第二回動部

Claims (5)

  1. インクを吐出する略矩形状の記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載する基台とを備えるインクジェット記録装置において、
    前記基台には、
    前記記録ヘッドの一側面の一端部を係止する支点係止部と、
    前記記録ヘッドを前記支点係止部に押圧するための第一弾性部材と、
    前記一側面に対向する他側面の、前記一端部とは異なる側の他端部を押圧するため、前記他側面に対する進退方向に移動自在に支持された第一押圧体を有し、当該第一押圧体の移動によって前記支点係止部を支点に前記記録ヘッドを揺動する方向に変位させる傾き調整部と、
    前記記録ヘッドを前記第一押圧体に押しつけるための第二弾性部材と、
    前記一側面及び前記他側面に直交する二側面のうち、前記他端部側の側面を押圧するため、当該他端部側の側面に対する進退方向に移動自在に支持された第二押圧体を有し、当該第二押圧体の移動によって前記記録ヘッドを前記二側面に直交する方向に変位させる位置調整部と、
    前記記録ヘッドを第二押圧体に押しつけるための第三弾性部材とが備えられていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 請求項1記載のインクジェット記録装置において、
    前記支点係止部及び前記第一押圧体における前記記録ヘッドに接触する部分には、前記記録ヘッドを前記基台に向けて押圧するための案内面が形成されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 請求項1又は2記載のインクジェット記録装置において、
    前記第一弾性部材、前記第二弾性部材及び前記第三弾性部材は、引っ張りコイルバネであり、
    前記第一弾性部材は前記記録ヘッドを前記支点係止部に向けて付勢し、
    前記第二弾性部材は前記記録ヘッドを前記第一押圧体に向けて付勢し、
    前記第三弾性部材は前記記録ヘッドを前記第二押圧体に向けて付勢していることを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
    前記第二弾性部材と前記第三弾性部材とは、単一の部材により構成されていて、
    前記単一の部材は、当該部材の分力によって前記記録ヘッドが前記第一押圧体と前記第二押圧体とのそれぞれに押しつけられるように配置されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. インクを吐出する略矩形状の記録ヘッドを基台に取り付けるためのヘッド取付機構において、
    前記基台には、
    前記記録ヘッドの一側面の一端部を係止する支点係止部と、
    前記記録ヘッドを前記支点係止部に押圧するための第一弾性部材と、
    前記一側面に対向する他側面の、前記一端部とは異なる側の他端部を押圧するため、前記他側面に対する進退方向に移動自在に支持された第一押圧体を有し、当該第一押圧体の移動によって前記支点係止部を支点に前記記録ヘッドを揺動する方向に変位させる傾き調整部と、
    前記記録ヘッドを前記第一押圧体に押しつけるための第二弾性部材と、
    前記一側面及び前記他側面に直交する二側面のうち、前記他端部側の側面を押圧するため、当該他端部側の側面に対する進退方向に移動自在に支持された第二押圧体を有し、当該第二押圧体の移動によって前記記録ヘッドを前記二側面に直交する方向に変位させる位置調整部と、
    前記記録ヘッドを第二押圧体に押しつけるための第三弾性部材とが備えられていることを特徴とするヘッド取付機構。
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