JP4946243B2 - 半導体レーザ素子、及びそれを用いた光ピックアップ装置、光学式情報再生装置 - Google Patents

半導体レーザ素子、及びそれを用いた光ピックアップ装置、光学式情報再生装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体レーザ素子に関するものであり、特に、発振波長が600nm以下の高出力半導体レーザ素子に関するものである。
現在、光ディスクや光磁気ディスクの書き込み用として高出力の半導体レーザ素子が求められている。これらの半導体レーザ素子には、長時間、安定に基本モードで動作することが要求される。
また、光ディスクの高密度化に必要である短波長化を実現するために窒化物半導体を用いた半導体レーザ素子が研究されている。窒化物半導体を用いたレーザ素子は、光ディスク用光源の他に、露光用光源、印刷機用光源、医療用光源、光通信システム用光源、測定等に利用することができる。また窒化物半導体からなるレーザ素子は、発振波長が400nm以下の紫外領域での使用が可能となるためバイオ関連の励起用光原等としても期待されている。
特許文献1には、半導体レーザ素子の反射鏡面に厚さλ/2のAl膜を形成する構成や厚さλ/4のAl膜と、厚さλ/4のアモルファスシリコン膜とを交互に形成する構成が示されている。また特許文献2には、誘電体膜にAlを用いること、また形成条件が示されている。
特開平9−162497 特開2002−335053
しかしながら、厚さλ/2nのAl膜を単一層で形成する場合、アモルファスのAl膜では出力30mW以上の高出力駆動時に半導体素子と反応してしまい、端面劣化を起こしてしまう。また、単結晶のAl膜では応力が大きく駆動時の発熱により、このAl膜が半導体素子から剥がれてしまう等の問題があった。
また、窒化物半導体を用いた半導体レーザ素子においては、高出力、例えば30mW以上で動作させると、光出射側の端面において単一膜で誘電体膜を形成した場合には端面破壊が起こりやすくなり、寿命が低下するという問題があった。更に、高出力で動作させる場合、スロープ効率が低ければ駆動電流が大きくなってしまうという問題があった。
半導体レーザに流す電流を増していくと、ある電流でレーザー発振が始まる。これ以降は、電流に比例して光出力が増加していくが、この光出力増加分(ΔP)に対する電流増加分(ΔI)の比(ΔP/ΔI)を(発振)スロープ効率とよぶ。スロープ効率の大きな半導体レーザでは、小さな電流増加で大きな光出力増加を得ることができるため、高出力動作時の駆動電流を小さくすることが可能である。駆動電流が上昇すると半導体レーザには熱が発生する。このような熱が発生すると結晶の劣化が促進され、結晶が破壊されてしまう。その対策として出射(フロント)端面の反射率を下げること、スロープ効率を高くすることが考えられる。スロープ効率を高くすれば、駆動電流の上昇を抑えることができる。出射(フロント)端面の反射率やスロープ効率は誘電体膜の屈折率と厚みで制御可能である。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、高出力化又は短波長化に対応できる端面保護膜を有する半導体レーザ素子を提供することを目的とする。
本発明の半導体レーザ素子は、光共振器端面の少なくとも一方に、誘電体膜を有する半導体レーザ素子であって、前記誘電体膜は、同一元素からなる第1の誘電体膜と第2の誘電体膜とを半導体の端面側から順に形成されて成るものであり、前記第1の誘電体膜は単結晶から成る膜を含有しており、前記第2の誘電体膜はアモルファスから成る膜を含有することを特徴とする。更に、前記第1の誘電体膜と第2の誘電体膜とは組成比が略同一である。
上記構造であれば、半導体レーザ素子の共振器端面に直接接している第1の誘電体膜に単結晶から成る膜を含有するため、端面の半導体層が分解することを抑制することができる。好ましくは前記第1の誘電体膜は単結晶膜からなる。これによって、分解抑制力が向上する。更に、該第1の誘電体膜上にアモルファスから成る膜を含有する第2の誘電体膜を有することで半導体層と誘電体膜との密着力を維持することができる。好ましくは前記第2の誘電体膜はアモルファス膜からなる。
本発明の半導体レーザ素子は、光共振器端面の少なくとも一方に、誘電体膜を有する半導体レーザ素子であって、前記誘電体膜は、同一元素からなる第1の誘電体膜と第2の誘電体膜とを半導体の端面側から順に形成されて成るものであり、前記第1の誘電体膜は、半導体と誘電体膜との反応防止膜であり、前記第2の誘電体膜は、レーザ光の反射膜であることを特徴とする。
上記構造であれば、半導体レーザ素子の共振器端面に直接接している第1の誘電体膜によって半導体層の端面が誘電体膜と反応して分解することを抑制することができ、且つ、該第1の誘電体膜上にレーザ光の反射膜からなる第2の誘電体膜を有することで光閉じ込めの調整を再現性良く容易に行うことができる。特に活性層にInを含有する窒化物半導体においては、共振器端面の前記活性層が分解しやすいため、このような構成が有効となる。
前記半導体レーザ素子において、前記第1の誘電体膜は、単結晶から成る膜を含有しており、且つ前記第2の誘電体膜は、アモルファスから成る膜を含有している。第1の誘電体膜には微結晶や多結晶を含んでいても良い。
前記半導体レーザ素子において、前記第1の誘電体膜は、前記第2の誘電体膜よりも屈折率が低い。これは第2の誘電体膜がアモルファスから成る膜を含有するか、若しくはアモルファスから成る膜であるため、第2の誘電体膜では酸素欠損が発生していると考えられる。これによって、誘電体膜の密着性を確保することができる。
前記半導体レーザ素子において、前記第2の誘電体膜は、前記第1の誘電体膜よりも膜厚が大きいことが好ましい。これにより第2の誘電体膜は外部からの酸素進入を抑止する酸素ブロック層となるからである。
前記半導体レーザ素子において、前記誘電体膜の反射率は、25%以下である。半導体レーザ素子の光共振器端面であって、光出射(フロント)側端面に形成される誘電体膜の反射率を25%以下とすることで、高出力レーザを実現することができる。
前記半導体レーザ素子において、前記誘電体膜の反射率は、半導体レーザ素子の発振波長が略400nmである時には20%以下である。これによって窒化物半導体レーザ素子においても、高出力レーザを実現することができる。
前記半導体レーザ素子において、前記第1の誘電体膜、及び第2の誘電体膜は、AlとOとを構成元素に有する。このような構成であれば、単結晶膜とアモルファス膜とを連続して形成することが出来る。また、単結晶膜とアモルファス膜とを交互に積層するペア構造を容易に行うことが出来る。
前記半導体レーザ素子において、前記第1の誘電体膜と前記第2の誘電体膜とは、熱膨張係数が略一致する。前記第1の誘電体膜と前記第2の誘電体膜とは、同一材料からなり、熱膨張係数が一致するため誘電体膜内にクラックが発生することを抑制することができる。
前記半導体レーザ素子において、前記誘電体膜は、最外層が窒化物である。このような構成であれば、外気の酸素が第1の誘電体膜や第2の誘電体膜、更には半導体内に侵入することを防止することができる。また、最外層以外の誘電体膜に酸素を含有する場合には、それらの層からの酸素脱離を防止することができる。これにより半導体レーザ素子の連続駆動時の誘電体膜の光反射率を維持することが可能となる。
本発明の半導体レーザ素子は、光共振器端面の少なくとも一方に、誘電体膜を有する半導体レーザ素子であって、前記誘電体膜は、第1の誘電体膜と第2の誘電体膜と第3の誘電体膜とを半導体の端面側から順に形成されてなるものであり、前記第1の誘電体膜と第2の誘電体膜とは同一元素からなり、前記第3の誘電体膜は、第1の誘電体膜及び第2の誘電体膜とは異なる元素を有するものであり、前記第1の誘電体膜は、半導体と誘電体膜との反応防止膜であり、前記第2の誘電体膜は第1の誘電体膜と第3の誘電体膜との応力緩和膜であることを特徴とする。本発明では第3の誘電体膜を反射ミラーと示す場合がある。
上記構造であれば、半導体レーザ素子の共振器端面に直接接している第1の誘電体膜によって半導体層の端面が誘電体膜と反応して分解することを抑制することができ、且つ、第2の誘電体膜を有することにより、その外側に所望の誘電体膜として第3の誘電体膜を容易に形成することができるため、光閉じ込めの強弱調整を行うことが可能となる。
前記半導体レーザ素子において、前記第1の誘電体膜及び第2の誘電体膜は、酸素を含有する。
前記半導体レーザ素子において、前記第1の誘電体膜の酸素含有量は、前記第2の誘電体膜の酸素含有量よりも多い。
前記半導体レーザ素子において、前記誘電体膜は、最外層が窒化物である。
本発明において、組成比が略同一とは、組成比が完全に一致する必要はなく、第1の誘電体膜と第2の誘電体膜の共通する含有物質の含有量が±7%の範囲であることが好ましい。
本発明において、第1の誘電体膜が単結晶から成る膜を含有する場合に、その単結晶から成る膜の含有率は75%以上である。好ましくは80%以上である。
本発明において、前記第2の誘電体膜がアモルファスから成る膜を含有する場合に、そのアモルファスから成る膜の含有率は75%以上である。但し、発光領域においては、前記アモルファスから成る膜の含有率は60%以上であればよい。
本発明の光ピックアップ装置は、上述した半導体レーザ素子を有することを特徴とする光ピックアップ装置である。
本発明の光学式情報再生装置は、光学情報記録盤にレーザ光を集光照射し、その反射光を検出することにより、前記光学情報記録盤に記録された情報を再生する光学式情報再生装置であって、上述した半導体レーザ素子を光源として用いることを特徴とする光学式情報再生装置である。
以上説明したように、本発明によれば、光共振器端面の劣化や光学損傷(COD ; catastrophic optical damage)を抑制することで、高出力の半導体レーザ素子を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1、図2は本実施形態に係る窒化物半導体を用いた半導体レーザ素子の構造を模式的に示す断面図である。
本実施形態の半導体レーザ素子は、図1に示すように第1主面100aと第2主面100bとを有する基板100の第1主面上に窒化物半導体層としてn型窒化物半導体層200と、活性層205と、p型窒化物半導体層210とを順に積層しており、前記基板100と窒化物半導体層との劈開端面を略一致させている半導体レーザ素子であって、光共振器端面には図2に示すように誘電体膜110を有するものである。この誘電体膜110は窒化物半導体層及び基板の劈開端面に形成されたものが好ましい。
又、図5は、誘電体膜の模式的斜視図を示している。前記光共振器端面には光出射(フロント)側端面と光反射(リア)側端面があり、本実施形態では光出射側端面に前記誘電体膜110を有するものであるが、光反射側端面にも誘電体膜を有するものが好ましい。該誘電体膜110は、同一元素からなる第1の誘電体膜111と第2の誘電体膜112とを窒化物半導体層の端面側から順に備えている。第1の誘電体膜111は単結晶膜からなり、前記第2の誘電体膜112はアモルファス膜からなることが好ましい。
前記p型窒化物半導体層210にはストライプ状のリッジ部と、その上にp電極230とを備えており、基板100の第2主面100bにはn電極232を備えている対向電極構造の半導体レーザ素子である。
前記誘電体膜110には、Al、Si、Nb、Ti、Zr、Hf、Ta、Zn、Y、Ga、Mgからなる群より選ばれた少なくとも一種を含有している。好ましくは、これらの元素の酸化物であって、Al(1<x、1<y)、SiO(1<x)、Nb(1<x、1<y)、TiO(1<x)、ZrO(1<x)等である。一例としては、Al、SiO、Nb、TiO、ZrO等である。
前記誘電体膜は、超薄膜評価装置(日立製:HD−2000)によって電子線回折像を測定した結果がシングルスポットであるものをアモルファス膜と言う。また、上記装置によって誘電体膜の結晶性を測定した結果、回折パターンで2以上の多数スポットがあるものを単結晶膜と言う。半導体レーザ素子の誘電体膜が形成されている端面に対して垂直に切断することで露出した誘電体膜にスポットを当てて測定をする。
第1の誘電体膜は、半導体と誘電体膜との反応防止膜であることが好ましい。特に窒化物半導体レーザ素子においては、活性層にInを含有する層を備えており、光共振器端面にある活性層のInが誘電体膜と反応したり、又は分解してしまう恐れがあったが、前記反応防止膜を設けることでこのような問題は抑制される。
更に、第2の誘電体膜は、レーザ光の反射膜であることが好ましい。これによって、光共振器内での光閉じ込めを調整することができる。反応防止膜である第1の誘電体膜を形成することによって、この第2の誘電体膜を反射膜とすることが可能になっている。
第1の誘電体膜の膜厚は、30Å以上500Å以下である。好ましくは50Å以上300Å以下である。第1の誘電体膜の膜厚を上記範囲にすることで、膜剥がれをおこすことなく反応防止機能と有することができる。
第2の誘電体膜の膜厚は、500Å以上2000Å以下である。好ましくは700Å以上1750Å以下である。更に好ましくは第1の誘電体膜と第2の誘電体膜との合計膜厚が1200Å以上1800Å以下である。第2の誘電体膜の膜厚を上記範囲にすることで、所望の反射率を容易に制御することができる。
また、発振波長λが略400nmである場合には、第1の誘電体膜は屈折率1.65以下、第2の誘電体膜は屈折率1.65より高くする。これによって、CODレベルを向上することができる。尚、本願明細書では略400nmとは390nm〜415nmとする。
誘電体膜の形成には真空蒸着法やスパッタリング法などの成膜法を用いる。スパッタ成膜装置として、例えばECRスパッタリング装置やマグネトロンスパッタリング装置、高周波スパッタ装置を用いる。
前記誘電体膜110の成膜方法の一例を以下に示す。基板上に半導体層を積層したウェハーをウェハー形状からバー形状として光共振器端面を形成した半導体を成膜治具にセットした後、成膜装置で誘電体膜の成膜を行う。ここでは、ECR成膜装置で誘電体膜の成膜を行う。原料には希ガス(Ar、He、Xe等)と酸素ガス、金属ターゲットを用いる。この金属ターゲットには純度3N(99.9%)以上のAlやZr、Si、Nb、Hf、Ti等を用いる。Alであれば純度5N(99.999%)以上の材料を使用して誘電体膜を形成することが好ましい。
第1の誘電体膜の成膜は、第2の誘電体膜を成膜する場合に比べて、酸素量を増やして成膜を行う。第1の誘電体膜の成膜は、マイクロ波を300〜800W以下、Rfを300〜800W以下、希ガスの流量を10〜50sccm(standard cubic centimeter per minute)以下、酸素ガスの流量を5〜20sccmとする。この条件で成膜することで、第1の誘電体膜は単結晶化する。
第2の誘電体膜の成膜は、マイクロ波を300〜800W以下、Rfを300〜800W以下、希ガスの流量を10〜50sccm以下、酸素ガスの流量を2〜10sccmであって、前記第1の誘電体膜を成膜する場合の酸素ガスの流量よりも小さいものとする。この条件で成膜することで、第2の誘電体膜はアモルファスから成る膜を含有したものとすることができる。また、酸素ガスの流量を5sccm未満とすることで第2の誘電体膜はアモルファス膜とすることができる。第2の誘電体膜は第1の誘電体膜と比べて同一の金属に対する酸素含有量が等しいもの、又は少ないものである。
他の成膜条件としては、成膜雰囲気の圧力は0.01Pa以上1Pa以下とする。更に前記第1の誘電体膜の堆積速度は1nm/min以上とする。前記第2の誘電体膜の堆積速度は5nm/min以上とする。これによって単結晶から成る膜とアモルファスから成る膜とを成膜することができる。
前記誘電体膜は、光出射(フロント)側端面と光反射(リア)側端面に同時で成膜してもよく、また別々の条件で成膜しても構わない。
本実施形態における前記窒化物半導体層は、基板100側からn型窒化物半導体層200、活性層205、p型窒化物半導体層210の順に形成されたものであるが、本発明はこれに限定されず、基板側からp型窒化物半導体層、活性層、n型窒化物半導体層の順に形成されたものであってもよい。また活性層205は多重量子井戸構造、又は単一量子井戸構造とする。前記窒化物半導体層は、n型窒化物半導体層とp型窒化物半導体層とで、活性層を挟んだ分離光閉じ込め型構造であるSCH(Separate Confinement Heterostructure)構造とすることが好ましい。これは活性層よりバンドギャップの大きい光ガイド層を活性層の上下に備えることで光の導波路を構成するものである。
前記窒化物半導体層は、一般式をInAlGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)とする。これに加えて、III族元素としてBを一部に有することもできる。またV族元素としてNの一部をP、Asで置換することもできる。n型窒化物半導体層にはn型不純物として、Si、Ge、Sn、S、O、Ti、Zr、CdなどのIV族元素、あるいはVI族元素等のいずれか1つ以上を含有している。またp型窒化物半導体層にはp型不純物として、Mg、Zn、Be、Mn、Ca、Sr等を含有している。不純物の濃度は5×1016/cm以上1×1021/cm以下の範囲でドープされることが好ましい。
前記窒化物半導体層の成長方法としては、特に限定されないが、MOVPE(有機金属気相成長法)、MOCVD(有機金属化学気相成長法)、HVPE(ハイドライド気相成長法)、MBE(分子線エピタキシー法)など、窒化物半導体の成長方法として知られている全ての方法を好適に用いることができる。特に、MOCVDは結晶性良く成長させることができるので好ましい。また、窒化物半導体は、種々の窒化物半導体の成長方法を使用目的により適宜選択して成長させることが好ましい。
以下、本実施形態の半導体レーザ素子の製造方法として窒化物半導体を用いて説明するが、本発明は以下の構成に限定されるわけではない。以下の条件で形成された窒化物半導体レーザ素子の模式的断面図を図11に示す。
(第1の工程)
まず、第1主面100aと第2主面100bとを有する基板100を準備する。この基板100には、第1の主面、及び/又は第2の主面に0.05〜1.0のオフ角を有する基板100を用いる。該基板100の膜厚は50μm以上1mm以下とするが、好ましくは100μm以上500μm以下とする。窒化物半導体の成長用基板としては窒化物半導体基板100を用いることが好ましい。窒化物半導体基板100の製造方法には、MOCVD法やHVPE法、MBE法等の気相成長法、超臨界流体中で結晶育成させる水熱合成法、高圧法、フラックス法、溶融法等がある。
窒化物半導体基板100の第1主面は、C(0001)面、M(1−100)面、A(11−20)面であることが好ましい。前記窒化物半導体基板100の第1主面をC(0001)面とすれば、第2主面は(000−1)面となる。前記窒化物半導体基板100における単位面積あたりの転位数はCL観察やTEM観察で5×10/cm以下である。また前記窒化物半導体基板100は、2軸結晶法による(0002)回折X線ロッキングカーブの半値幅(Full Width at Half Maximum)が2分以下、好ましくは1分以下である。前記窒化物半導体基板100の曲率半径は、1m以上である。
前記窒化物半導体基板の第1の主面、及び/又は第2の主面を研磨や研削、レーザー照射によって0.05〜1.0、好ましくは0.1〜0.7のオフ角を形成する。この範囲でオフ角が形成されていれば、レーザ素子の発振波長が365nm以下の紫外領域から500nm以上の長波長領域に至る範囲で素子特性を安定させることができる。具体的には、チップ内での活性層の組成分布を均一にすることができる。尚、本明細書において、面指数を表す括弧内のバー(−)は、後ろの数字の上に付すべきバーを表すものとする。
(第2の工程)
次に、オフ角を有する窒化物半導体基板の第1主面100a上に窒化物半導体層を成長させる。以下の各層をMOCVD法により、減圧〜大気圧の条件で成長させる。前記窒化物半導体層は、前記窒化物半導体基板100の第1主面上にn型窒化物半導体層200、次に活性層205、更にp型窒化物半導体層210の順で積層されている。窒化物半導体基板100の第1主面100a上に積層されるn型窒化物半導体層200は多層膜である。第1のn型窒化物半導体層201としてはAlGa1−xN(0<x≦0.5)、好ましくはAlGa1−xN(0<x≦0.3)である。具体的な成長条件としては、反応炉内での成長温度を1000℃以上、圧力を600Torr以下とする。また、第1のn型窒化物半導体層201はクラッド層としての機能させることもできる。膜厚は0.5〜5μmである。次に第2のn型窒化物半導体層202を形成する。該第2のn側窒化物半導体層は光ガイド層として機能するAlGa1−xN(0≦x≦0.3)である。膜厚は0.5〜5μmである。
前記n型窒化物半導体層中には、InAlGa1−x−yN(0<x≦1、0≦y<1、0<x+y≦1)から成る中間層を介した構成とすることもできる。また、該中間層は単一層構造、または多層積層構造である。
次に活性層205は、少なくともInを含有している一般式InAlGa1−x−yN(0<x≦1、0≦y<1、0<x+y≦1)を有する。Al含有量を高くすることで紫外域の発光が可能となる。また長波長側の発光も可能であり360nm〜580nmまでが発光可能となる。また、活性層を量子井戸構造で形成すると発光効率が向上する。ここで、井戸層の組成はInの混晶が0<x≦0.5である。井戸層の膜厚としては、30〜200オングストローム、好ましくは30〜100オングストロームである。障壁層の膜厚としては、20〜300オングストローム、好ましくは70〜200オングストロームである。前記活性層の多重量子井戸構造は、障壁層から始まり井戸層で終わっても、障壁層から始まり障壁層で終わっても、井戸層から始まり障壁層で終わっても、また井戸層から始まり井戸層で終わってもよい。
次に、活性層上にp型窒化物半導体層210を積層する。第1のp型窒化物半導体層211としてはp型不純物を含有したAlGa1−xN(0≦x≦0.5)である。第1のp型窒化物半導体層はp側電子閉じ込め層として機能する。次に第2のp型窒化物半導体層212としてAlGa1−xN(0≦x≦0.3)、第3のp型窒化物半導体層213としてp型不純物を含有したAlGa1−xN(0<x≦0.5)である。第3のp型窒化物半導体層は超格子構造であることが好ましく、クラッド層として機能する。具体的には、AlGa1−xN(0≦x<1)層とAlGa1−yN(0<y≦1、x<y)層とから成る。第4のp型窒化物半導体層214としてp型不純物を含有したAlGa1−xN(0≦x≦1)を順に形成する。また、これらの半導体層にInを混晶させてもよい。前記第1のp型窒化物半導体層211は省略可能である。前記各層の膜厚としては、30Å〜5μmである。
反応終了後、反応容器内において、ウェハを窒素雰囲気中、700℃以上の温度でアニーリングして、p型窒化物半導体層を低抵抗化する。
前記n型窒化物半導体層、p型窒化物半導体層には組成比がお互いに異なる2層からなる超格子構造を有する構成であっても構わない。
(第3の工程)
窒化物半導体基板100上に窒化物半導体層を積層したウェハーを反応容器から取り出す。次に、n型窒化物半導体層200をエッチングにより露出させる。このエッチングにより共振器長の長さは200μm〜1500μm、チップ幅は150μm〜500μmとするように形成される。n型窒化物半導体層の露出面は特に限定するのもではないが本実施形態では第1のn型窒化物半導体層201まで露出する。これによって、窒化物半導体基板とその上に形成する窒化物半導体層との応力緩和の効果がある。該工程は省略することが可能である。このエッチングと同時に光出射側端面付近にW型溝120を形成してもよい。このW型溝によって迷光が端面から放出されることを抑制する。また前記エッチングと同時に素子の四隅に劈開補助溝を形成してもよい。この劈開補助溝によってウェハーからバー化、更にはチップ化が容易になる。エッチングにはRIE法を用いCl、CCl、BCl、SiClガス等によりエッチングする。
次に、前記p型窒化物半導体層にストライプ状のリッジ部を形成する。導波路領域であるリッジ部の幅は1.0μm〜30.0μmとする。シングルモードのレーザ光とする場合のリッジ部の幅は1.0μm〜3.0μmとするのが好ましい。リッジ部の高さ(エッチングの深さ)は、少なくとも第3のp型窒化物半導体層213を露出する範囲であればよく、第1のp型窒化物半導体層211まで露出してもよい。
その後、前記p型窒化物半導体層の露出面に第1の絶縁膜220を形成する。該第1の絶縁膜220はリッジの側面に形成することが好ましい。この第1の絶縁膜220とは窒化物半導体層よりも屈折率が小さく、絶縁性の材料から選ばれるものである。具体例としては、Zr、Si、V、Nb、Hf、Ta、Al等の酸化物、もしくは窒化物である。
その後、前記第4のp型窒化物半導体層214の表面にp電極230を形成する。好ましくは、第4のp型窒化物半導体層214上にのみp電極230を形成する。p電極としては、多層構造とする。例えばNiとAuから成る2層構造であれば、まず第4のp型窒化物半導体層上にNiを50Å〜200Åの膜厚で形成し、次にAuを500Å〜3000Åの膜厚で形成する。また、p電極を3層構造とする場合にはNi/Au/Pt、又はNi/Au/Pdの順に形成する。p電極を3層構造とする場合の膜厚は、NiとAuは2層構造と同じ膜厚として、最終層となるPtやPdは500Å〜5000Åである。またp電極230を形成した後、オーミックアニールを行っても良い。アニール条件としては、アニール温度を300℃以上、好ましくは500℃以上とする。またアニールを行う雰囲気を窒素及び/又は酸素を含有する条件とする。
p電極230の端面は半導体層の光出射側端面と略一致するものが好ましいが、図3に示すようにp電極230の端面が光出射側端面から10μm程度離れていても構わない。
次に、前工程で露出したn型窒化物半導体層の側面等に第2の絶縁膜240を形成する。この第2の絶縁膜はZrO、SiO、その他にはV、Nb、Hf、Ta、Al等の酸化物から成る。
次に、p電極230の上にパッド電極250を形成する(図3)。尚、図3に示す窒化物半導体レーザ素子の平面図では第1の絶縁膜220、第2の絶縁膜240を省略している。また前記パッド電極はNi、Ti、Au、Pt、Pd、W等の金属からなる積層体とすることが好ましい。例えば、前記パッド電極はp電極側からW/Pd/AuやPt/Ti/Au、又はNi/Ti/Auの順に形成する。パッド電極の膜厚は特に限定されないが、最終層のAuの膜厚を1000Å以上とする。
(第4の工程)
その後、前記窒化物半導体基板の第2主面100bに上述したn電極232を形成する。基板の第2主面側から研磨を行うことによって基板の膜厚を100μm以下とする。次にn電極をスパッタ等により多層で形成する。n電極232は、V、Mo、Ti、Cr、W、Al、Zr、Au、Pd、Rh、Nb、Hf、Ta、Re、Mn、Zn、Pt、Ruからなる群より選択される少なくとも1つを含む合金または層構造を用いることができる。好ましくはV/Pt/Au、Ti/Pt/Au/、Mo/Pt/Au、W/Pt/Au、Ti/Pd/Al、Ti/Al、Cr/Au、W/Al、Rh/Alからなる2層構造、あるいは3層構造である。また、n電極の表面上にバリア目的でTi、Mo、Si、W、Pt、Ni、Rh、又はこれらの酸化物や窒化物を積層してもよい。チップの実装強度を強めることができる。
n電極の膜厚は、例えば第1の層にはVを用いて膜厚100Åで形成する。第2の層にはPtを用いて膜厚2000Å、第3の層にはAuを用いて膜厚3000Åで形成する。スパッタの他にはCVDや蒸着等で形成してもよい。またn電極を形成した後、500℃以上でアニールを行ってもよい。
n電極232を形成した後、更にメタライズ電極を形成することもできる。該メタライズ電極としてはTi−Pt−Au−(Au/Sn)、Ti−Pt−Au−(Au/Si)、Ti−Pt−Au−(Au/Ge)、Ti−Pt−Au−In、Au/Sn、In、Au/Si、Au/Ge等を用いる。
n電極232を形成した後、ストライプ状のp電極230に垂直な方向であって、窒化物半導体層の共振器端面を形成するためにウェハーをバー状に分割する。ここで、共振器端面は、M面(1−100)やA面(11−20)とする。ウェハーをバー状に分割する方法としては、ブレードブレイク、ローラーブレイク、又はプレスブレイクがある。
また、ウェハーの分割工程を2段階で行っても良い。この方法によって、共振器端面を歩留まり良く形成することができる。まず基板の第1主面側、又は第2主面側からエッチング等により予め劈開補助溝を形成する。該劈開補助溝はチップ化する素子の各四隅に形成する。これによって、劈開方向が屈曲することを抑制することができる。次にブレイカーによりウェハーをバー状に分割する。
(第5の工程)
次に共振器端面に上述した誘電体膜110を形成する。光出射側端面に誘電体膜110を形成した窒化物半導体レーザ素子の平面図を図4に示す。この誘電体膜110は光出射側端面に第1の誘電体膜111、第2の誘電体膜112を順に形成した後、光反射側端面にも誘電体膜110'を形成する構成もある。光光出射側端面に誘電体膜110が成膜されている窒化物半導体レーザ素子の斜視図を図6に示す。その他には図7に示すように窒化物半導体レーザ素子の側面にも前記誘電体膜110が回り込んでいるものがある。このような構成であれば、窒化物半導体の端面のみならず、側面の劣化も防止することができる。更には図8に示すように電極を覆うように誘電体膜が回り込んでいるものがある。このような構成であれば、効果的に側面の劣化も防止することができる。
半導体300の光出射側端面に第1の誘電体膜111と第2の誘電体膜112から成る誘電体膜110を形成した後、光反射側端面に反射ミラー310を形成する(図5a)。この反射ミラー310とは85%以上の反射率を有するものであって、低屈折率層と高屈折率層とのペア構造である。反射側端面の反射率は好ましくは90%以上、更に好ましくは95%以上とする。
他の構成として半導体300の光反射側端面から順に第1の誘電体膜111'と第2の誘電体膜112'とから成る誘電体膜110'を形成した後に反射ミラー310を形成する構成がある。このような構成によって寿命特性が向上する(図5b)。
更に、他の構成として半導体300の光出射側端面に誘電体膜110を形成した後、その表面にも反射ミラー310を形成してもよい(図5c)。反射ミラーは低屈折率層と高屈折率層とのペア構成であって、例えばSiOとZrOとのペア構成がある。このペア数は2〜10であって、好ましくは3〜8、更に好ましくは6とする。その他の材料としてはSi、Mg、Al、Hf、Nb、Zr、Sc、Ta、Ga、Zn、Y、Bの酸化物、窒化物、フッ化物等などの化合物を用いることができる。
(第6の工程)
バー形状の半導体の共振器端面に誘電体膜を形成した後、バー形状からチップ化して窒化物半導体レーザ素子を形成する。窒化物半導体レーザ素子はチップ化した後の形状は矩形状であって、該矩形状の共振器長は650μm以下とする。以上より、得られる窒化物半導体レーザ素子はCODレベルが1W以上であって、Kinkパワーが500mWとなる。また寿命試験(Tc=70℃、CWで出力100mW)を行った結果、5000時間以上の結果を得ることができた。
更に本発明では接触抵抗を低減した対向電極構造の窒化物半導体レーザ素子であって、接触抵抗率は1.0E−3Ωcm以下となる。
以下、実施例として窒化物半導体を用いた半導体レーザ素子について説明するが、本発明は、下記の実施例に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能であることは言うまでもない。
[実施例1]
基板は、C面を主面とするウエハ状のGaN基板100を用いる。基板としては特にこれに限定されるものではなく、必要に応じてR面、A面を主面とするGaN基板を用いる。
(n型クラッド層201)次に、MOCVD装置に前記GaN基板を搬送する。炉内の雰囲気温度を1050℃にして、原料ガスにTMA(トリメチルアルミニウム)、TMG及びアンモニアを用い、アンドープのAl0.04Ga0.96Nよりなるn型クラッド層を膜厚2.0μmで成長させる。
(n型光ガイド層202)次に、n型クラッド層と略同じ温度で原料ガスにTMG及びアンモニアを用い、アンドープのGaNよりなるn型光ガイド層を0.19μmの膜厚で成長させる。この層は、n型不純物をドープさせてもよい。
(活性層205)次に、温度を800℃にして、原料にTMI(トリメチルインジウム)、TMG及びアンモニアを用い、不純物ガスとしてシランガスを用い、SiドープのIn0.02Ga0.98Nよりなる障壁層を140Åの膜厚で成長させる。続いてシランガスを止め、アンドープのIn0.1Ga0.9Nよりなる井戸層を80Åの膜厚で成長させる。この操作を2回繰り返し、最後にSiドープのIn0.02Ga0.98Nよりなる障壁層を140Åの膜厚で成長させて総膜厚580Åの多重量子井戸構造(MQW)の活性層を成長させる。
(p型電子閉じ込め層211)同様の温度で、N雰囲気中で、MgドープのAl0.25Ga0.75Nよりなるp型電子閉じ込め層を30Åの膜厚で成長させる。次いで、H雰囲気中で、MgドープのAl0.25Ga0.75Nよりなるp型電子閉じ込め層を70Åの膜厚で成長させる。
(p型光ガイド層212)次に、温度を1050℃にして、原料ガスにTMG及びアンモニアを用い、アンドープのGaNよりなるp型光ガイド層を0.13μmの膜厚で成長させる。
(p型クラッド層)続いて、アンドープのAl0.08Ga0.92NよりなるA層を80Åの膜厚で成長させ、その上にMgドープのGaNよりなるB層を80Åの膜厚で成長させる。これを28回繰り返してA層とB層とを交互に積層させて、総膜厚0.45μmの多層膜(超格子構造)よりなるp型クラッド層を成長させる。
(p型コンタクト層213)最後に1050℃でp型クラッド層の上にMgドープのGaNよりなるp型コンタクト層を150Åの膜厚で成長させる。p型コンタクト層はp型のInAlGa1−x−yN(x≦0、y≦0、x+y≦1)で構成することができ、好ましくはMgをドープしたGaNとすればp電極と最も好ましいオーミック接触が得られる。反応終了後、反応容器内において窒素雰囲気中でウエハを700℃でアニーリングして、p型層を更に低抵抗化する。
以上のようにしてGaN基板上に窒化物半導体を成長させて積層構造体を形成した後、ウエハを反応容器から取り出し、最上層のp型コンタクト層の表面にSiOよりなる保護膜を形成してRIE(反応性イオンエッチング)を用いてClガスによりエッチングし、n型クラッド層の表面を露出させる。また、このとき、W型溝を光出射側端面付近に形成する。
次に、ストライプ状の導波路領域を形成するために、最上層のp型コンタクト層のほぼ全面にCVD装置により、Si酸化物(主としてSiO)よりなる保護膜を0.5μmの膜厚で形成した後、フォトリソグラフィ技術により保護膜の上に所定の形状のマスクを形成し、RIE装置によりCHFガスを用いたエッチングによりストライプ状のSi酸化物からなる保護膜を形成する。このSi酸化物の保護膜をマスクとしてClガスとSiClガスとを用いて半導体層をエッチングして、活性層よりも上にリッジストライプが形成される。このとき、リッジの幅は1.4μmとなるようにする。
SiOマスクを形成させた状態で、p型半導体層表面にZrOよりなる第1の絶縁膜を膜厚約1000Åで形成する。第1の絶縁膜を形成した後、ウエハを600℃で熱処理する。このように、SiO以外の材料を第1の絶縁膜として形成する場合、第1の絶縁膜形成後に、300℃以上、好ましくは400℃以上1200℃以下で熱処理することにより、絶縁膜材料を安定化させるコトができる。熱処理後、バッファード液に浸漬して、リッジストライプの上面に形成したSiOを溶解除去し、リフトオフ法によりSiOと共に、p型コンタクト層上にあるZrOを除去する。これにより、リッジの上面は露出され、リッジの側面はZrOで覆われた構造となる。
次にp型コンタクト層上にNi−Auから成るp電極230を形成する。Niの膜厚は100Å、Auの膜厚は1500Åとする。その後、600℃で熱処理をする(省略可能)。次に第2の絶縁膜としてSiOをレーザ素子の側面に形成する。更に、前記p電極上にpパッド電極としてNi−Ti−Auの順に形成する。次に、GaN基板を研磨して約85μmの膜厚になるよう調整後、基板裏面にV−Pt−Auの順に膜厚を100Å、2000Å、3000Åで積層したn電極を形成する。
次に、窒化物半導体層側からブレーキングして、劈開することでバー形状とする。窒化物半導体層の劈開面は、窒化物半導体のM面(11−00面)となっており、この面を共振器面とする。
(誘電体膜110)
上記のように形成されたバー形状の窒化物半導体の光出射側端面に誘電体膜を設ける。 光出射側端面には、ECRスパッタ装置を用いて酸素等の活性ガスのプラズマを用い共振器端面をクリーニングした後、ZrO、Nb、Al、TiO等の第1の誘電体膜と第2の誘電体膜とを形成する。本実施例では誘電体膜110をAlとする。金属ターゲットに5NのAlを用い、Arの流量を15sccm、Oの流量を10sccmとして、マイクロ波パワー600W、RF600Wの条件で第1の誘電体膜111を20nmの膜厚で成膜する。次に、Arの流量を10sccm、Oの流量を3sccm、マイクロ波パワー450W、RF450Wの条件で第2の誘電体膜112を130nmの膜厚で成膜する。ここで、405nmの光に対して前記第1の誘電体膜の屈折率は1.63であって、前記第2の誘電体膜の屈折率は1.67である。
(誘電体膜110')
次に、光反射側端面にはAlからから成る誘電体膜110'を形成した後、SiOとZrOから成る反射ミラー310を形成する。
ECRスパッタ装置を用いて酸素等の活性ガスのプラズマを用いて反射側端面をクリーニングした後、誘電体膜110'を以下の条件で形成する。Al源には金属ターゲットのAlを用いる。まずArの流量を15sccm、Oの流量を10sccm、マイクロ波パワー600W、RF600Wの条件で第1の誘電体膜111'を20nm成膜した後、Arの流量を10sccm、Oの流量を3sccm、マイクロ波パワー450W、RF450Wの条件で第2の誘電体膜112'を40nm成膜し、Alからなる保護膜を形成する。ここで、405nmの光に対して前記第1の誘電体膜の屈折率は1.63であって、前記第2の誘電体膜の屈折率は1.67である。
その後、SiOをSiターゲットを用い、Arの流量を20sccm、Oの流量を7sccm、マイクロ波パワー500W、RF500Wの条件により膜厚67nmで形成する。次にZrOをZrターゲットと用い、Arの流量を20sccm、Oの流量を27.5sccm、マイクロ波パワー500W、RF500Wの条件により膜厚44nmで形成する。上記条件でSiOとZrOを交互に6ペア積層して反射ミラー310を形成する。
その後、バー形状の半導体からチップ化して矩形状の窒化物半導体レーザ素子を形成する。共振器長は600μm、チップ幅を200μmとする。以上より、得られる窒化物半導体レーザ素子は図9に示すようにCODレベルが800mW以上である。比較例として図10には本実施例の前記誘電体膜を有さない窒化物半導体レーザ素子のCODレベルを示す。横軸は駆動電流を示し、縦軸はKinkパワーを示す。また本実施例では、Kinkパワーが400mWとなる。寿命試験(Tc=70℃、CWで出力100mW)を行った結果、5000時間以上の結果を得ることができた。また本実施例における窒化物半導体レーザ素子は、室温において閾値電流密度3.5kA/cm、CW駆動時で150mWの高出力において発振波長405nmの連続発振可能なものである。
[実施例2]
実施例1において、光出射側端面の誘電体膜110を以下の構成とする他は同様にして窒化物半導体レーザ素子を形成する。ECRスパッタ装置を用いる。酸素等の活性ガスのプラズマを用いて光出射側端面をクリーニングした後、Alから成る第1の誘電体膜と第2の誘電体膜とを形成する。まず、金属ターゲットに5NのAlを用い、Arの流量を15sccm、Oの流量を10sccm、マイクロ波パワー600W、RF600Wの条件で第1の誘電体膜を20nmの膜厚で成膜する。その後、金属ターゲットに5NのAlを用い、Arの流量を10sccm、Oの流量を3sccm、マイクロ波パワー450W、RF450Wの条件で第2の誘電体膜を100nmの膜厚で成膜する。ここで、405nmの光に対して前記第1の誘電体膜の屈折率は1.63であって、前記第2の誘電体膜の屈折率は1.67である。以上より得られた窒化物半導体レーザ素子は実施例1とほぼ同様の特性を示す。
[実施例3]
実施例1において、誘電体膜を以下の構成とする他は同様にして窒化物半導体レーザ素子を形成する。
光出射側端面には、ECRスパッタ装置を用いて酸素等の活性ガスのプラズマを用い光出射側端面をクリーニングした後、金属ターゲットに5NのAlを用い、Arの流量を15sccm、O2の流量を10sccm、マイクロ波パワー600W、RF600Wの条件で第1の誘電体膜111を20nm成膜した後、金属ターゲットに5NのAlを用い、Arの流量を10sccm、Oの流量を3sccm、マイクロ波パワー450W、RF450Wの条件で第2の誘電体膜を40nm成膜することで、誘電体膜110を形成する。ここで、405nmの光に対して前記第1の誘電体膜の屈折率は1.63であって、前記第2の誘電体膜の屈折率は1.67である。
次に、Alを金属ターゲットにAlを用い、Arの流量を10sccm、Oの流量を3sccm、マイクロ波パワー450W、RF450Wの条件で膜厚60nmで形成する。その後、ZrOをZrから成るターゲットを用い、Arの流量を20sccm、Oの流量を27.5sccm、マイクロ波パワー500W、RF500Wの条件で膜厚44nmで形成する。上記条件でAlとZrOを交互に2ペア積層して反射ミラー310を形成する。
次に、光反射側端面にはECRスパッタ装置を用いて酸素等の活性ガスのプラズマを用い共振器端面をクリーニングした後、金属ターゲットにAlを用い、Arの流量を15sccm、Oの流量を10sccm、マイクロ波パワー600W、RF600Wの条件で第1の誘電体膜111'を20nm成膜した後、金属ターゲットにAlを用い、Arの流量を10sccm、Oの流量を3sccm、マイクロ波パワー450W、RF450Wの条件で第2の誘電体膜112'を40nm成膜することでAlからなる誘電体膜110'を形成する。
次に、金属ターゲットにAlを用い、Arの流量を10sccm、Oの流量を3sccm、マイクロ波パワー450W、RF450Wの条件で膜厚60nmの低屈折率膜を形成する。その後、金属ターゲットにZrを用い、Arの流量を20sccm、Oの流量を27.5sccm、マイクロ波パワー500W、RF500Wの条件で膜厚44nmの高屈折率膜を形成する。上記条件でAlとZrOを交互に6ペア積層して反射ミラー310を形成する。
その後、バー形状の半導体からチップ化して共振器長300μm、チップ幅200μmである矩形状の窒化物半導体レーザ素子を形成する。以上より、得られる窒化物半導体レーザ素子はCODレベルが350mW以上であって、Kinkパワーが100mWとなる。また寿命試験(Tc=70℃、CWで出力20mW)を行った結果、20000時間以上の結果を得ることができる。また本実施例における窒化物半導体レーザ素子は、室温において閾値電流密度4.2kA/cm、CW駆動時で50mWの高出力において発振波長405nmの連続発振可能なものである。
[実施例4]
実施例1において、光反射側端面の誘電体膜を以下の構成とする他は同様にして窒化物半導体レーザ素子を形成する。
光反射側端面には、ECRスパッタ装置を用いて酸素等の活性ガスのプラズマを用い光反射側端面をクリーニングした後、AlをArの流量を15sccm、O2の流量を10sccm、マイクロ波パワー600W、RF600Wの条件で第1の誘電体膜を20nm成膜した後、Arの流量を10sccm、Oの流量を3sccm、マイクロ波パワー450W、RF450Wの条件で第2の誘電体膜を40nm成膜して、Alからなる誘電体膜を形成する。ここで、405nmの光に対して前記第1の誘電体膜の屈折率は略1.63であって、前記第2の誘電体膜の屈折率は略1.67である。
次に、マグネトロンスパッタ装置を用いてSiOをArの流量を50sccm、Oの流量を5sccm、RF500Wの条件で膜厚67nmの低屈折率膜を形成する。その後、ZrOをArの流量を50sccm、Oの流量を10sccm、RF500Wの条件で膜厚46nmの高屈折率膜を形成する。上記条件でSiOとZrOを交互に6ペア積層して反射ミラー310を形成する。以上より得られた窒化物半導体レーザ素子は実施例1とほぼ同様の特性を示す。
[実施例5]
実施例1において、光反射側端面の誘電体膜を以下の構成とする他は同様にして窒化物半導体レーザ素子を形成する。
第1の誘電体膜を200Åの膜厚で形成し、第2の誘電体膜を1000Åの膜厚で形成し、ZrO2を440Åの膜厚で形成し、次に(Al2O3を600Å、ZrO2を440Å)を7ペア形成する。最後にAl2O3を1200Åの膜厚で形成する。以上より得られた窒化物半導体レーザ素子は寿命特性に優れたものである。
[実施例6]
実施例1において、光反射側端面の誘電体膜を以下の構成とする他は同様にして窒化物半導体レーザ素子を形成する。
第1の誘電体膜を200Åの膜厚で形成し、第2の誘電体膜を1000Åの膜厚で形成し、ZrO2を440Åの膜厚で形成し、次に(Al2O3を600Å、ZrO2を440Å)を7ペア形成する。最後にAl2O3を1000Å、AlNを200Åの膜厚で形成する。以上より得られた窒化物半導体レーザ素子は寿命特性に優れたものである。
[実施例7]
実施例1において、光反射側端面の誘電体膜を以下の構成とする他は同様にして窒化物半導体レーザ素子を形成する。
フロント端面に第1の誘電体膜を200Åの膜厚で形成し、第2の誘電体膜を800Åの膜厚で形成し、更に第1の誘電体膜と同じ形成条件で膜厚が200Åの誘電体膜を順に形成する。以上より得られた窒化物半導体レーザ素子は寿命特性に優れたものである。
本発明の半導体レーザ素子は、光ディスク用途、光通信システム、印刷機、露光用途、測定等に利用することができる。また、特定波長に感度を有する物質に半導体レーザから得た光を照射することで、その物質の有無または位置を検出することができるバイオ関連の励起用光源等に利用することもできる。その他には、医療用光源やディスプレイ用光源としても利用することができる。
本発明の実施形態に係る窒化物半導体レーザ素子の模式的断面図である。 本発明の実施形態に係る窒化物半導体レーザ素子の模式的断面図である。 本発明の実施形態に係る窒化物半導体レーザ素子の模式的平面図である。 本発明の実施形態に係る窒化物半導体レーザ素子の模式的平面図である。 本発明の実施形態に係る誘電体膜の模式的断面図である。 本発明の実施形態に係る窒化物半導体レーザ素子の模式的斜視図である。 本発明の実施形態に係る窒化物半導体レーザ素子の模式的斜視図である。 本発明の実施形態に係る窒化物半導体レーザ素子の模式的斜視図である。 本発明に係る窒化物半導体レーザ素子のCODレベルを示す図である。 従来の窒化物半導体レーザ素子のCODレベルを示す図である。 本発明の実施形態に係る窒化物半導体レーザ素子の模式的断面図である。
符号の説明
100…基板、110…誘電体膜、200…n型窒化物半導体層、205…活性層、210…p型窒化物半導体層、220…第1の絶縁膜、230…p電極、232…n電極、240…第2の絶縁膜、250…パッド電極


Claims (7)

  1. 光共振器端面の少なくとも一方に、誘電体膜を有する半導体レーザ素子であって、
    前記誘電体膜は、同一元素からなる第1の誘電体膜と第2の誘電体膜とを半導体の端面側から順に形成されて成るものであり、
    前記第1の誘電体膜は単結晶から成る膜を含有しており、
    前記第2の誘電体膜はアモルファスから成る膜を含有しており、
    前記第1の誘電体膜と第2の誘電体膜とは組成比が略同一であることを特徴とする半導体レーザ素子。
  2. 前記第1の誘電体膜、及び第2の誘電体膜は、Al であることを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  3. 前記第2の誘電体膜は、前記第1の誘電体膜よりも膜厚が大きい請求項1又は2に記載の半導体レーザ素子。
  4. 前記誘電体膜は、さらに、反射ミラーを有し、
    前記第1の誘電体膜と前記第2の誘電体膜と前記反射ミラーとを前記半導体の端面側から順に設けることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の半導体レーザ素子。
  5. 前記誘電体膜は、最外層に窒化物からなる誘電体膜を有することを特徴とする請求項1〜4に記載の半導体レーザ素子。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項記載の半導体レーザ素子を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  7. 光学情報記録盤にレーザ光を集光照射し、その反射光を検出することにより、前記光学情報記録盤に記録された情報を再生する光学式情報再生装置であって、
    請求項1〜6のいずれか1項記載の半導体レーザ素子を光源として用いることを特徴とする光学式情報再生装置。
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