JP4943895B2 - 材料管理システム、材料管理方法及び材料管理プログラム - Google Patents

材料管理システム、材料管理方法及び材料管理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、例えばはんだクリームなど、使用制限時間があり使用に際して前処理が必要な材料について管理を行なう材料管理システム、材料管理方法及び材料管理プログラムに関する。
各種電子機器においては、配線パターンに合わせてはんだクリームを印刷によって塗布し、このはんだクリーム上に回路部品のリード端子を載置して加熱することがある。この場合、使用されたはんだクリームの品質や特性によっては、印刷状態に不具合が生じて、製造された電子機器の歩留まりが悪くなることがある。
そこで、従来、はんだクリームの劣化状態を自動的に検知して印刷状態を安定させることのできるはんだクリーム印刷機が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に記載の発明では、印刷マスク上にはんだクリームを供給する装置と、はんだクリームパターン上に状態を監視する装置とを印刷機に設けた。このため、はんだクリームの粘性等に基づく劣化の度合いを判定しながら、印刷マスク上にはんだクリームを供給するので、安定した印刷状態を得ることができる。
特開2001−156435号公報(第1頁〜第3頁)
粘度やチキソ比等のはんだクリームの特性は、はんだクリームの化学反応によって変化する。化学反応が進むと、はんだクリームは、特性が徐々に変わって劣化することになり、印刷マスクの目詰まりや、タッキング不足による実装部品の飛び等の不具合が発生し、製品の品質に大きな影響を与えることになる。
そこで、はんだクリームは、通常、化学反応が緩やかな冷蔵状態で保管される。しかし、この冷蔵状態でも、化学反応が進むため、使用期限が存在する。このため、在庫過多の場合には、はんだクリームの使用期限の超過により資材廃棄による無駄が生じる。一方、在庫量が少ない場合、材料不足によるライン停止が発生する可能性もある。従来は、台帳等を用いてはんだクリームの在庫を管理していることが多い。このため、記入漏れや発注忘れ等が発生することがあり、より確実に在庫管理を行ないたいというニーズがあった。
一方、はんだクリームは冷蔵状態では、使用に適した特性が得られない。このため、使用する際には、製造メーカ推奨の温度、又は基板製造メーカの基準温度まで、はんだクリームの温度を上げる必要がある。この場合、急な温度変化は化学反応を進めて、はんだクリームの劣化を招き寿命を縮めてしまう。よって、通常は、常温で放置して、はんだクリームを所定の温度(使用温度)まで戻している。更に、はんだクリームは、使用温度に戻しただけでは、フラックスと金属ボールとが均一に混合していないため粘度が高く、使用に適さない。そこで、通常、使用温度に戻した後に、はんだクリームを攪拌して粘度を低下させる処理が行なわれている。
上述したように使用温度に戻したはんだクリームは、冷蔵状態よりも化学反応が早く進む。このため、この状態における使用期限を管理することが必要である。特に、使用温度における使用期限は、冷蔵状態における使用期限に比べると遥かに短い。具体的には、冷蔵状態における使用期限は「日」単位であるのに対して、使用温度に戻した場合の使用期限は「時間」単位で決定される。このように、はんだクリームは使用する前に使用温度に
戻すとともに攪拌する必要があり、この間においても使用期限を管理することが必要になる。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされ、その目的は、前処理を行なって所定の特性となった材料を、使用制限時間内に用いて製造することができるように管理する材料管理システム、材料管理方法及び材料管理プログラムを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、使用制限時間が設定されており、使用に際して前処理が必要な材料が収容された容器を特定する容器識別子に関連付けて、この容器に収容された材料に関するデータを記録する材料管理データ記憶手段と、製品の製造に用いられる材料を管理する管理コンピュータとを含んで構成された材料管理システムであって、前記管理コンピュータが、前記容器識別子に対して、使用制限時間の基準になる基準時刻を前記材料管理データ記憶手段に記録する手段、前記容器識別子に対して、前処理を実行した前処理時刻を前記材料管理データ記憶手段に記録する手段、前記製品の製造プロセスに使用する材料が収容された容器の前記容器識別子を取得する手段、前記材料管理データ記憶手段から、前記容器識別子に関連付けられた基準時刻を取得し、この基準時刻からの経過時間を算出し、この経過時間が使用制限時間を経過している場合には廃棄指示を出力する手段、及び前記材料管理データ記憶手段から、前記容器識別子に関連付けられた前処理時刻を取得し、この前処理時刻からの経過時間を算出し、この経過時間が特性保証時間を経過している場合には、再度、前処理の実行指示を出力する手段を備えたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の材料管理システムにおいて、前記材料管理システムは、製品を特定する製品識別子に関連付けて、この製品の製造プロセスに使用する材料を特定する材料識別子に関する材料条件データを記憶する材料条件データ記憶手段と、前記容器識別子に関連付けて、この容器識別子の容器に収容された材料を特定する材料識別子を記録する材料識別子データ記憶手段とを更に備え、前記管理コンピュータが、製造プロセスにおいて製造する製品の製品識別子を取得し、この製品識別子に基づいてこの製品の製造プロセスに使用する材料の材料識別子を前記材料条件データ記憶手段から取得し、前記製造プロセスに使用する材料が収容された容器識別子を取得し、この容器識別子に関連付けられた材料識別子を前記材料識別子データ記憶手段から取得し、両者が一致する場合に、前記製造プロセスの実行を許可する手段を更に備えたことを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の材料管理システムにおいて、前記材料には、保管状態における保管使用期限が設定されており、前記材料管理システムは、容器に収容されている材料の保管使用期限を記憶する保管使用期限データ記憶手段と、材料毎の在庫量を特定するための在庫情報を記憶する在庫管理データ記憶手段とを更に備え、前記管理コンピュータが、保管場所からの容器の取り出しを検出したときに、前記在庫管理データ記憶手段の前記在庫情報に基づいて特定される在庫量から、この取り出しに応じた量を減算した新たな在庫量を算出し、前記在庫情報として前記在庫管理データ記憶手段に記録する手段、更に、保管使用期限データ記憶手段から材料の保管使用期限を特定し、保管使用期限が現在日から所定の期間に含まれる材料又は保管有効期限を経過した材料の量を算出し、この算出した材料の量を、前記在庫管理データ記憶手段の前記在庫情報に基づいて特定される在庫量から減算して在庫確認量を算出する手段、この在庫確認量が所定量より少ない場合には発注処理を実行する手段を更に備えたことを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の材料管理システムにおいて、前記材料管理システムは、容器識別子に関連付けて、この容器に収容されている材料の成分に関する材料成分データを記録する材料成分データ記憶手段と、製品の製造プロセスを特定する製造プロセス特定識別子と、この製造プロセスにおいて使用した材料が収容されている容器の容器識別子とを関連付けて記録する生産データ記憶手段とを更に備え、前記管理コンピュータは、製造プロセスに使用された材料の成分について、この製造プロセスにおいて製造された製品の成分分析を行なった結果に関する成分分析結果データを取得する手段、この成分分析を行なった製品の製造プロセス特定識別子に関連付けられた容器識別子を前記生産データ記憶手段から取得し、この容器識別子に関連付けられている材料成分データを前記材料成分データ記憶手段から取得する手段、及び取得した成分分析
結果データと前記材料成分データとを比較する成分比較手段を更に備えたことを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の材料管理システムにおいて、前記材料管理システムは、容器識別子に関連付けて、この容器に収容された材料の初期容量を記憶する容量データ記憶手段と、単位個数の製品の製造プロセスにおいて使用される材料の単位使用量に関するデータを記憶する単位使用量データ記憶手段と、前記容器識別子に関連付けて、この容器に収容された材料を用いて製造された製品の個数に関するデータを記憶する製品データ記憶手段とを更に備え、前記管理コンピュータは、廃棄する材料の廃棄量を取得し、この材料が収容されていた容器の容器識別子に基づいて前記容量データ記憶手段から初期容量を特定し、廃棄量と初期容量に基づいて、この容器に収容されていた材料の第1使用量を算出する手段、前記単位使用量データ記憶手段から取得した単位使用量と、前記製品データ記憶手段に記録された製品の個数に基づいて材料の第2使用量を算出する手段、及び前記第1使用量と前記第2使用量とを比較する使用量比較手段を備えたことを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、使用制限時間が設定されており、使用に際して前処理が必要な材料が収容された容器を特定する容器識別子に関連付けて、この容器に収容された材料に関するデータを記録する材料管理データ記憶手段と管理コンピュータとを用いて、製品の製造に用いられる材料を管理する方法であって、前記管理コンピュータが、前記容器識別子に対して、使用制限時間の基準になる基準時刻を前記材料管理データ記憶手段に記録する段階、前記容器識別子に対して、前処理を実行した前処理時刻を前記材料管理データ記憶手段に記録する段階、前記製品の製造プロセスに使用する材料が収容された容器の前記容器識別子を取得する段階、前記材料管理データ記憶手段から、前記容器識別子に関連付けられた基準時刻を取得し、この基準時刻からの経過時間を算出し、この経過時間が使用制限時間を経過している場合には廃棄指示を出力する段階、及び前記材料管理データ記憶手段から、前記容器識別子に関連付けられた前処理時刻を取得し、この前処理時刻からの経過時間を算出し、この経過時間が特性保証時間を経過している場合には、再度、前処理の実行指示を出力する段階を実行することを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、使用制限時間が設定されており、使用に際して前処理が必要な材料が収容された容器を特定する容器識別子に関連付けて、この容器に収容された材料に関するデータを記録する材料管理データ記憶手段と管理コンピュータとを用いて、製品の製造に用いられる材料を管理するためのプログラムであって、前記管理コンピュータを、前記容器識別子に対して、使用制限時間の基準になる基準時刻を前記材料管理データ記憶手段に記録する手段、前記容器識別子に対して、前処理を実行した前処理時刻を前記材料管理データ記憶手段に記録する手段、前記製品の製造プロセスに使用する材料が収容された容器の前記容器識別子を取得する手段、前記材料管理データ記憶手段から、前記容器識別子に関連付けられた基準時刻を取得し、この基準時刻からの経過時間を算出し、この経過時間が使用制限時間を経過している場合には廃棄指示を出力する手段、及び前記材料管理データ記憶手段から、前記容器識別子に関連付けられた前処理時刻を取得し、この前処理時刻からの経過時間を算出し、この経過時間が特性保証時間を経過している場合には、再度、前処理の実行指示を出力する手段として機能させることを要旨とする。
(作用)
請求項1,6又は7に記載の発明によれば、管理コンピュータは、使用制限時間の基準になる基準時刻と、前処理を行なった前処理時刻とを記録する。管理コンピュータは、製品の製造プロセスに使用する材料の容器識別子に基づいて、この材料の基準時刻からの経過時間を算出し、この経過時間が使用制限時間を経過している場合には、廃棄指示を出力する。このため、使用制限時間が経過していない材料のみを製造プロセスに用いることができる。また、管理コンピュータは、容器識別子に基づいて、前処理時刻からの経過時間を算出し、この経過時間が特性保証時間を経過している場合には、再度、前処理実行指示を出力する。このため、時間が経過することによって、実行した前処理によって得られた特性とは異なる特性の材料になっている場合には、前処理を再度実行するので、製造プロセスに用いる場合には、前処理によって得られる特性を有した材料を用いることができる。従って、使用制限時間が経過した材料や前処理による特性とは異なる特性の材料を用いて製造プロセスが行なわれないので、不良品の発生を抑制することができる。
請求項2に記載の発明によれば、管理コンピュータは、製造する製品の製品識別子に関連付けられた材料識別子と、容器識別子に関連付けられた材料識別子とを取得し、これらが一致した場合に製造プロセスの処理の実行を許可する。このため、容器に収容された材料が、製造する製品に使用される材料であることが確認できた場合にのみ製造プロセスが実行されるので、製品に用いる材料と異なる材料を間違って使用することを回避することができる。
請求項3に記載の発明によれば、管理コンピュータは、容器の取り出しに応じた新たな在庫量を算出して前記在庫管理データ記憶手段に記録する。更に、管理コンピュータは、保管使用期限データ記憶手段から材料の保管使用期限を特定し、保管使用期限が現在日から所定の期間に含まれる材料又は保管有効期限を経過した材料の量を算出して、在庫管理データ記憶手段の在庫情報に基づいて特定される在庫量から減算して在庫確認量を算出する。管理コンピュータは、この在庫確認量が所定量より少ない場合には発注処理を実行する。このため、容器の取り出しにより在庫量が変化するときに、材料の保管使用期限についてのチェックを行なって、発注処理を実行するので、効率的に材料の発注を行なうことができる。
請求項4に記載の発明によれば、管理コンピュータは、製造プロセスに使用された材料の成分について、この製造プロセスにおいて製造された製品の成分分析を行なった結果に関する成分分析結果データを取得する。管理コンピュータは、この成分分析を行なった製品の製造プロセス特定識別子に関連付けられた容器識別子を前記生産データ記憶手段から取得し、この容器識別子に関連付けられている材料成分データを前記材料成分データ記憶手段から取得する。そして、管理コンピュータは、取得した成分分析結果データと前記材料成分データとを比較する。このため、実際に製造された製品の成分分析結果から、適切な材料が使用されたか否かを検証することができる。
請求項5に記載の発明によれば、管理コンピュータは、廃棄する材料の廃棄量と容器の初期容量に基づいてこの容器に収容されていた材料の第1使用量を算出し、単位使用量及び製品の個数に基づいて材料の第2使用量を算出し、これら第1使用量と第2使用量とを比較する。このため、製品に使用された材料が適正な量であったか否かを検証することができる。
本発明によれば、前処理によって所定の特性の材料を使用制限時間内に用いて製品を製造することができるので、不良品の発生を抑制することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。本実施形態においては、はんだクリーム(材料)を用いて、基板(製品)を製造する場合を想定する。本実施形態では、はんだクリームは、フラックスと金属粉末(金属ボール)とから構成されており、保管場所である冷蔵庫で保管される。そして、はんだクリームには、冷蔵で保管された場合の使用期限(保管使用期限)が設定されている。また、本実施形態のはんだクリームは、本来の特性となる使用温度に戻すために、常温で所定時間(設定時間)以上、放置される。更に、本実施形態では、使用温度に戻されたはんだクリームに対して、フラックスと金属ボールとを均一な混合状態にして粘度を低下させるために、生産の前処理として攪拌が行なわれる。
本実施形態においては、図1に示すように、材料管理システムとしての製造管理システム20を用いる。製造管理システム20は、データを読み取るためのカードリーダー11、攪拌機12、この攪拌機12に設けられている粘度測定機、製造設備13及びコンピュータ端末14に接続されている。
カードリーダー11は、はんだクリームを保管する冷蔵庫の近傍、攪拌機12、製造設備13及び廃棄量を測定する重量測定装置等に設けられている。カードリーダー11は、はんだクリームが収容された容器を特定するためのデータを取得する。本実施形態では、カードリーダー11は、容器に対応付けられるICカード10のメモリに記憶された識別子(カードID)のデータを読み取る。本実施形態では、このカードIDが容器識別子として機能する。なお、本実施形態のICカード10及びカードリーダー11は、アンテナを有し、無線によって非接触でデータの送受信を行なう。
攪拌機12は、はんだクリームの攪拌を行なう。攪拌機12は、製造管理システム20からの攪拌指示に応じて攪拌を行なう。更に、攪拌機12に取り付けられた粘度測定機は、攪拌したはんだクリームの粘度を測定する。そして、この粘度データを製造管理システム20に送信する。
製造設備13は、はんだクリームを用いて基板を製造する設備(例えば印刷装置など)である。この製造設備13は、使用したはんだクリームの容器のカードIDを取得し、製造設備を用いて行なった製造に関するデータを製造管理システム20に送信する。また、製造設備13は、はんだクリーム容器をセットする近傍にディスプレイを備えている。製造設備13は、製造管理システム20からの指示により、このディスプレイに、アラーム出力の指示や廃棄又は攪拌の指示を出力する。
コンピュータ端末14は、キーボードやポインティングデバイス及びディスプレイを備える。このコンピュータ端末14は、はんだクリーム等に関するデータや成分分析の結果データの登録を行なう。コンピュータ端末14を用いて登録されるはんだクリーム等に関するデータには、後述するはんだクリームの基本データや、入庫処理において登録されるデータがある。また、成分分析の結果データには、後述する製造された基板についてのはんだクリームの成分を分析し、この分析した結果に関するデータが含まれる。
一方、製造管理システム20は、時計を備えた管理コンピュータ21を備える。管理コンピュータ21は、図示しないCPU、RAM及びROM等を有し、後述する処理(基準時刻を記録する段階、前処理時刻を記録する段階、容器識別子を取得する段階、廃棄指示を出力する段階及び再度、前処理の実行指示を出力する段階等を含む処理)を行なう。そして、このための材料管理プログラムを実行することにより、管理コンピュータ21は、基準時刻を記録する手段、前処理時刻を記録する手段、容器識別子を取得する手段、廃棄
指示を出力する手段及び再度、前処理の実行指示を出力する手段として機能する。更に、管理コンピュータ21は、製造プロセスの実行許可手段、新たな在庫量を記録する手段、在庫確認量を算出する手段、発注処理を実行する手段、成分分析結果データ取得手段、材料成分データ取得手段、成分比較手段、第1使用量算出手段、第2使用量算出手段及び使用量比較手段等として機能する。
管理コンピュータ21は、設定保有数、余裕期間、使用制限時間及び特性保証時間に関するデータを、内蔵するデータ記憶部に記録している。ここで、設定保有数とは、在庫として確保する数であり、本実施形態では、はんだクリームの種別毎に設定されている。余裕期間とは、冷蔵で保管した場合の保管使用期限までの期間(日単位)であり、使用期限が間近になったはんだクリームを特定するために用いられる。使用制限時間とは、使用する設定温度にした後、所定の特性を維持している使用可能な時間である。特性保証時間とは、攪拌した後の使用に適した特性を保証できる時間である。
管理コンピュータ21は、はんだクリーム基本データベース22、はんだクリーム在庫管理データベース23、はんだクリームフロー管理データベース24、製造基板条件データベース25及び生産日報データベース26に接続されている。はんだクリーム基本データベース22は、材料成分データ記憶手段及び容量データ記憶手段として機能する。はんだクリーム在庫管理データベース23は、材料識別子データ記憶手段、保管使用期限データ記憶手段及び在庫管理データ記憶手段として機能する。はんだクリームフロー管理データベース24は、材料管理データ記憶手段として機能する。製造基板条件データベース25は、材料条件データ記憶手段及び単位使用量データ記憶手段として機能する。生産日報データベース26は、生産データ記憶手段及び製品データ記憶手段として機能する。
図2(a)に示すように、はんだクリーム基本データベース22には、はんだクリームの種類毎に各はんだクリームの特性に関する基本データ220が記録されている。この基本データ220は、基板を製造するときに新たな種別のはんだクリームが使用される場合に記録される。基本データ220は、はんだクリーム種別、設定粘度、容量及び成分試験に関するデータを含んで構成されている。
はんだクリーム種別データ領域には、このはんだクリームの種類を特定するための識別子に関するデータが記録されている。
設定粘度データ領域には、このはんだクリームを使用するときの粘度に関するデータが記録されている。本実施形態では、この設定粘度は、管理コンピュータ21が、はんだクリームの攪拌の終了を判断するために用いる。
容量データ領域には、このはんだクリームの初期容量に関するデータが記録されている。この容量は、本実施形態では、容器の重さも含めたはんだクリームの重量である。この容量データは、管理コンピュータ21が、はんだクリームの使用量を算出する場合に用いる。
成分試験データ領域には、このはんだクリームの成分試験に関するデータが記録されている。
はんだクリーム在庫管理データベース23には、図2(b)に示すように、冷蔵庫におけるはんだクリームの在庫に関する在庫管理データ230が記録される。この在庫管理データ230は、はんだクリーム(の容器)を冷蔵庫に入庫したときに記録される。この在庫管理データ230は、はんだクリーム管理ロットID、はんだクリーム種別、入庫日、個数及び保管使用期限に関するデータを含んで構成されている。
はんだクリーム管理ロットIDデータ領域には、はんだクリームを管理するロットを特
定するための識別子に関するデータが記録される。本実施形態では、同じはんだクリーム管理ロットIDが付されたはんだクリームは、同じ保管使用期限を有し、同じ入庫日に入庫された同じ種類のはんだクリームであることを示している。
はんだクリーム種別データ領域には、このロットのはんだクリームの種類を特定するための識別子に関するデータが記録される。このはんだクリーム種別を介して、在庫管理データ230と基本データ220とが関連付けられる。
入庫日データ領域には、このロットのはんだクリームがメーカから納品されて冷蔵庫に入庫された年月日に関するデータが記録される。
個数データ領域には、このロットのはんだクリームの容器の個数に関するデータが記録される。
保管使用期限データ領域には、このロットのはんだクリームを冷蔵で保管された場合における使用可能な日限に関するデータが記録される。
はんだクリームフロー管理データベース24は、図2(c)に示すように、はんだクリームの容器毎のフロー管理に関するフロー管理データ240が記録される。このフロー管理データ240は、在庫管理データ230が記録されたときに記録される。このフロー管理データ240は、カードID、はんだクリーム管理ロットID、基準時刻としての出庫時刻、前処理時刻としての攪拌開始時刻、攪拌フラグ、生産開始時刻及び廃棄量に関するデータを含んで構成されている。
カードIDデータ領域には、このはんだクリームの容器に割当されたカードを特定するための識別子に関するデータが記録される。本実施形態では、出庫した容器にカードを貼付する。このため、出庫した容器は、廃棄するまでカードと常に1対1で対応付けられる。従って、管理コンピュータ21は、容器に対応付けられたカードのカードIDから、はんだクリームの容器の特定を行なう。
はんだクリーム管理ロットIDデータ領域には、入庫したはんだクリームのロットを特定するための識別子に関するデータが記録される。
出庫時刻データ領域には、はんだクリームの容器が出庫された時刻に関するデータが記録される。なお、この出庫時刻には、年月日データも含まれる。本実施形態では、管理コンピュータ21は、この出庫時刻から設定温度にするための設定時間を算出する。
攪拌開始時刻データ領域には、この容器に収容されたはんだクリームを攪拌したときの開始時刻に関するデータが記録される。本実施形態では、管理コンピュータ21は、この攪拌開始時刻から特性保証時間が経過した場合には、再度、攪拌を行なう。
攪拌フラグデータ領域には、この容器に収容されたはんだクリームの攪拌が終了したことを示すフラグデータが記録される。
生産開始時刻データ領域には、このはんだクリームを用いて生産を開始した時刻に関するデータが記録される。
廃棄量データ領域には、このはんだクリームの廃棄時における残量に関するデータが記録される。
製造基板条件データベース25は、はんだクリームを用いて製造する基板の条件に関するデータが記録されている。この製造基板条件データは、基板を製造するために用いる材料やマスク条件等に関するデータを含んで構成されている。本実施形態では、この製造基板条件データは、製造対象の基板の条件が登録されると記録される。この製造基板条件データには、製造基板機種、はんだクリーム種別、基板サイズ及びマスク開口率などに関す
るデータが含まれる。
製造基板機種データ領域には、製造対象の基板の種類を特定するためのデータが記録されている。
はんだクリーム種別データ領域には、この種類の基板を製造する場合に使用可能なはんだクリームの種類を特定するためのデータが記録されている。
基板サイズデータ領域には、製造対象の基板の大きさに関するデータが記録されている。
マスク開口率データ領域には、この基板を製造するために用いるマスクの開口率に関するデータが記録されている。これら基板サイズデータ及びマスク開口率データを用いて、管理コンピュータ21は、各基板を製造するときに必要なはんだクリームの量を算出する。
生産日報データベース26は、図2(d)に示すように、製造された基板に関する生産日報データ260が記録される。この生産日報データ260は、製品ロットにより基板が製造される度に記録される。この生産日報データ260は、製品ロットID、製造基板機種、カードID、製造設備識別子、製造開始日時、製造枚数及び成分分析結果に関するデータを含んで構成される。
製品ロットIDデータ領域には、基板の製品ロットを特定する識別子に関するデータが記録される。本実施形態では、同じ製品ロットIDが付された基板は、同じ材料及び同じ設備を用いて同じ時期にまとめて製造された同じ機種の基板であることを示している。
製造基板機種データ領域には、この製品ロットにおける基板の種類を特定するためのデータが記録される。
カードIDデータ領域には、この製品ロットにおいて使用したはんだクリームの容器に対応付けされたICカードを特定するための識別子に関するデータが記録される。このカードIDデータを用いて、この基板に用いたはんだクリームを特定することができる。
製造設備識別子データ領域には、この製品ロットにおいて使用した設備(例えば印刷設備等)を特定するための識別子データが記録される。
製造開始日時データ領域には、この製品ロットの製造を開始した年月日及び時刻に関するデータが記録される。
製造枚数データ領域には、この製品ロットにおいて製造された基板の枚数に関するデータが記録される。
成分分析結果データ領域には、この製品ロットにおける基板を構成する成分分析の結果に関するデータが記録される。本実施形態では、製品ロット毎に1つの基板を抽出し、この基板に使用されているはんだクリームの成分分析が行なわれる。そして、コンピュータ端末14を介して、成分分析の結果データが記録される。
次に、以上のような構成を有する製造管理システム20を用いて、基板を製造する材料を管理する処理手順について、図3及び図4に基づいて説明する。なお、説明を簡単にするために、1つのはんだクリームを出庫して使用する場合について説明する。
本実施形態の製造管理システム20の管理コンピュータ21は、まず、入庫処理を実行する(ステップS1−1)。具体的には、作業者は、コンピュータ端末14を製造管理システム20にアクセスさせて、入庫登録画面をディスプレイに表示させる。そして、作業者は、納品されたはんだクリームの種類毎の個数と、それぞれの保管使用期限に関するデ
ータを、この入庫登録画面に入力する。そして、この入庫登録画面に表示された登録ボタンを選択すると、入力されたはんだクリームの種類毎の個数が製造管理システム20に送信される。
製造管理システム20の管理コンピュータ21は、取得したはんだクリームの種類毎及び保管使用期限毎に、まとめて管理するための識別子(はんだクリーム管理ロットID)を付与する。そして、管理コンピュータ21は、付与したはんだクリーム管理ロットIDと、はんだクリーム種別と、はんだクリームの入庫日と個数と保管使用期限とを関連付けた在庫管理データ230を生成し、はんだクリーム在庫管理データベース23に記録する。ここで、入庫日として現在の日付が記録される。
更に、管理コンピュータ21は、入庫されたはんだクリームの個数に対応するフロー管理データ240を生成し、はんだクリームフロー管理データベース24に記録する。このフロー管理データ240には、はんだクリーム管理ロットIDのみが記録される。その後、作業者は、入庫されたはんだクリームの各容器に、はんだクリーム管理ロットIDを付ける。
はんだクリームを使用する場合には、管理コンピュータ21は、出庫材料の選択処理を実行する(ステップS1−2)。この場合、作業者は、コンピュータ端末14を製造管理システム20にアクセスし、出庫登録画面をディスプレイに表示させる。そして、この出庫登録画面を用いて、使用するはんだクリームのはんだクリーム種別を選択する。管理コンピュータ21は、コンピュータ端末14から、出庫指示データを受信する。この出庫指示データには、出庫登録画面に入力されたはんだクリーム種別データが含まれる。
ここで、まず、管理コンピュータ21は、出庫が指示された種類で保管使用期限が経過していないはんだクリームのうち、保管使用期限が最も早いはんだクリームを特定する。具体的には、管理コンピュータ21は、コンピュータ端末14から取得したはんだクリーム種別データを含む在庫管理データ230を抽出する。更に、管理コンピュータ21は、抽出した在庫管理データ230のはんだクリーム管理ロットIDを有し出庫時刻の記録がないフロー管理データ240を抽出する。この場合、抽出したフロー管理データ240が複数ある場合には、保管使用期限と現在日とを比較し、現在日が保管使用期限を経過せず、かつ保管使用期限が最も早いフロー管理データ240を取得する。なお、同じ保管使用期限のフロー管理データ240が複数ある場合には、管理コンピュータ21は、入庫日が早いフロー管理データ240を抽出する。
次に、管理コンピュータ21は、特定したフロー管理データ240のはんだクリーム管理ロットIDを出庫登録画面に表示する。この場合、作業者は、このはんだクリーム管理ロットIDが付いている容器を取り出す。
次に、管理コンピュータ21は、ICカード10の割当処理を実行する(ステップS1−3)。ここで、作業者は、出庫したはんだクリームの容器に対して、ICカード10を貼付する。
そして、作業者は、出庫した容器を、冷蔵庫の近傍にあるカードリーダー11に近づける。これにより、カードリーダー11は、ICカード10のメモリに記録されたカードIDを取得し、製造管理システム20に送信する。製造管理システム20の管理コンピュータ21は、出庫された容器に対応付けられたICカード10のカードIDを取得し、出庫指示により特定したはんだクリーム管理ロットIDを含むフロー管理データ240のカードIDデータ領域に記録する。更に、管理コンピュータ21は、このときの時刻を、そのフロー管理データ240の出庫時刻データ領域に記録する。
次に、管理コンピュータ21は、在庫確認処理を実行する(ステップS1−4)。ここで、管理コンピュータ21は、保管使用期限が経過した及び保管使用期限が近いはんだクリームないか否かの確認を行なう。具体的には、管理コンピュータ21は、出庫時刻データが記録されていないフロー管理データ240を抽出する。そして、管理コンピュータ21は、抽出したはんだフロー管理データ240のはんだクリーム管理ロットIDに関連付けられている在庫管理データ230を取得する。そして、管理コンピュータ21は、在庫管理データ230から各はんだクリームの種別を特定して、出庫時刻データが記録されているフロー管理データ240の個数(在庫数)をカウントする。
次に、管理コンピュータ21は、在庫管理データ230から保管使用期限を特定する。更に、管理コンピュータ21は、メモリに記録している余裕期間を現在の年月日に加算した発注基準年月日を算出する。そして、管理コンピュータ21は、算出した発注基準年月日と保管使用期限と比較する。比較した結果、保管使用期限が発注基準年月日よりも早い場合には、この保管使用期限を含む在庫管理データ230のはんだクリームと同種のはんだクリームを特定し、種類毎の個数(期限間近数)をカウントする。
次に、管理コンピュータ21は、はんだクリーム種別毎に、在庫数から期限間近数を減算した個数(在庫確認数)を計算する。そして、管理コンピュータ21は、算出した在庫確認数と、メモリに記録されている各設定保有数とを比較する。比較した結果、在庫確認数が設定保有数より少ない場合には、管理コンピュータ21は、少ないはんだクリームの種別及び個数を特定し、発注処理を行なう。
この発注処理において、管理コンピュータは、特定したはんだクリームの種類から製造メーカのサーバを特定し、このサーバに対して注文データ(種類及び個数)を送信して、発注依頼を行なう。なお、在庫確認数が設定保有数以上ある場合には、管理コンピュータ21は、発注処理を行なわずに、在庫確認処理を終了する。
更に、管理コンピュータ21は、取得した保管使用期限と現在の年月日とを比較し、保管使用期限が経過した在庫管理データ230を抽出する。この在庫管理データ230が抽出された場合には、管理コンピュータ21は、未使用廃棄処理を実行する。具体的には、管理コンピュータ21は、保管使用期限が付されて出庫時刻データが記録されていないフロー管理データ240のはんだクリーム管理ロットIDをコンピュータ端末14に表示して、廃棄指示を実行する。更に、このフロー管理データ240のこのはんだクリーム管理ロットに関連付けられている在庫管理データ230を取得し、この在庫管理データ230のはんだクリーム種別に関連付けられている基本データ220を取得し、この基本データ220の容量データを、フロー管理データ240の廃棄量データに記録する。
一方、出庫されたはんだクリームは、設定時間が経過するまで常温で放置される。その後、作業者は、放置したはんだクリームを攪拌機12に搬送し、はんだクリームの容器を開封して、攪拌機12にセットする。ここで、製造管理システム20の管理コンピュータ21は、ICカード10の読込処理を実行する(ステップS1−5)。具体的には、はんだクリームの容器が攪拌機12にセットされると、攪拌機12に設けられたカードリーダー11が、容器に貼付されたICカード10のカードIDデータを読み取り、製造管理システム20に送信する。これにより、製造管理システム20の管理コンピュータ21は、攪拌機12にセットされた容器に対応付けられたカードIDデータを取得する。
次に、管理コンピュータ21は、経過時間の確認処理を実行する(ステップS1−6)。具体的には、管理コンピュータ21は、取得したカードIDデータを有するフロー管理データ240を、はんだクリームフロー管理データベース24から抽出する。そして、管
理コンピュータ21は、このフロー管理データ240の出庫時刻に使用制限時間を加算した期限時刻を算出し、この期限時刻と現在時刻とを比較する。比較した結果、現在時刻が期限時刻を経過している場合には、管理コンピュータ21は、廃棄を指示する。
一方、現在時刻が期限時刻を経過していない場合には、管理コンピュータ21は、設定時間を経過したか否かを判断する。具体的には、管理コンピュータ21は、まず、取得した出庫時刻に設定時間を加えた設定温度時刻を算出する。そして、管理コンピュータ21は、この設定温度時刻と現在時刻とを比較する。ここで、現在時刻が設定温度時刻を経過していない場合には、管理コンピュータ21は、攪拌機12に対して待機を指示する。
一方、現在時刻が設定温度時刻を経過している場合には、管理コンピュータ21は、攪拌機12に攪拌開始の指示を与えて、攪拌処理を実行する(ステップS1−7)。この場合、管理コンピュータ21は、このときの時刻を、特定したフロー管理データ240の攪拌開始時刻データ領域に記録する。
その後、粘度測定機が、攪拌機12によって攪拌されたはんだクリームの粘度を測定し、その測定データを製造管理システム20に送信する。製造管理システム20の管理コンピュータ21は、この攪拌機12から取得したカードIDに基づいて、このはんだクリームの設定粘度を特定する。具体的には、管理コンピュータ21は、取得したカードIDを含むフロー管理データ240を特定し、このフロー管理データ240に含まれるはんだクリーム管理ロットIDに関連付けられている在庫管理データ230を抽出する。続いて、この在庫管理データ230のはんだクリーム種別を含む基本データ220をはんだクリーム基本データベース22から抽出する。
そして、管理コンピュータ21は、抽出した基本データ220の設定粘度と、粘度測定機から取得した測定データの粘度とを比較する。比較した結果、測定した粘度が設定粘度以下になった場合には、管理コンピュータ21は、攪拌を終了し、特定したフロー管理データ240に攪拌フラグを記録する。
その後、製造設備13で新たなはんだクリームが必要となった場合には、作業者は、攪拌が終了したはんだクリームを搬送して製造設備13にセットする。この場合、製造管理システム20の管理コンピュータ21は、生産開始条件の確認処理を実行する(ステップS1−8)。
この生産開始条件の確認処理において、管理コンピュータ21は、図4に示すように、まず、ICカード10の読込処理を実行する(ステップS2−1)。具体的には、はんだクリームの容器が製造設備13にセットされると、製造設備13に設けられたカードリーダー11が、ICカード10のカードIDデータを読み取り、製造管理システム20に送信する。これにより、製造管理システム20の管理コンピュータ21は、製造設備13にセットされたはんだクリームの容器に対応付けされたカードIDデータを取得する。
次に、管理コンピュータ21は、はんだクリームの種別が一致するか否かを判定する(ステップS2−2)。具体的には、管理コンピュータ21は、まず、取得したカードIDデータを含むフロー管理データ240をはんだクリームフロー管理データベース24から抽出し、このフロー管理データ240のはんだクリーム管理ロットIDを含む在庫管理データ230をはんだクリーム在庫管理データベース23から取得する。
更に、管理コンピュータ21は、製造設備13で生産する基板種別を特定する製造基板機種データを取得し、この製造基板機種を含む製造基板条件データを製造基板条件データベース25から取得する。そして、管理コンピュータ21は、取得した製造基板条件デー
タに含まれるはんだクリーム種別と、在庫管理データ230のはんだクリーム種別とを比較する。比較した結果、はんだクリーム種別が一致しない場合(ステップS2−2において「NO」の場合)には、管理コンピュータ21は、製造設備13に対してアラーム出力を指示する(ステップS2−3)。
一方、はんだクリーム種別が一致する場合(ステップS2−2において「YES」の場合)には、管理コンピュータ21は、使用制限時間内か否かを判定する(ステップS2−4)。具体的には、管理コンピュータ21は、特定したフロー管理データ240をはんだクリームフロー管理データベース24から抽出し、このカードIDに関連付けられている出庫時刻を取得する。管理コンピュータ21は、この出庫時刻に使用制限時間を加算した期限時刻を算出し、この期限時刻と現在時刻とを比較する。比較した結果、現在時刻が期限時刻を経過した場合(ステップS2−4において「NO」の場合)には、管理コンピュータ21は、製造設備13に対して廃棄を指示する(ステップS2−5)。
一方、現在時刻が期限時刻を経過していない場合(ステップS2−4において「YES」の場合)には、管理コンピュータ21は、出庫してから攪拌が済んでいるか否かを判定する(ステップS2−6)。具体的には、管理コンピュータ21は、特定したフロー管理データ240に攪拌フラグが記録されているか否かを確認する。ここで、攪拌フラグが記録されていなかった場合(ステップS2−6において「NO」の場合)には、管理コンピュータ21は、製造設備13に対して攪拌の実行を指示する(ステップS2−7)。
一方、フロー管理データ240に攪拌フラグが記録されている場合(ステップS2−6において「YES」の場合)には、管理コンピュータ21は、特性保証時間内か否かを判定する(ステップS2−8)。具体的には、管理コンピュータ21は、特定したフロー管理データ240の攪拌開始時刻データを取得し、この攪拌開始時刻に特性保証時間を加算した再開時刻を算出し、この再開時刻と現在時刻とを比較する。比較した結果、現在時刻が再開時刻を経過した場合(ステップS2−8において「NO」の場合)には、管理コンピュータ21は、攪拌を再度実行する指示を出す(ステップS2−9)。
一方、現在時刻が再開時刻を経過していない場合(ステップS2−8において「YES」の場合)には、管理コンピュータ21は、生産許可を行ない(ステップS2−10)、生産処理の開始を指示する(ステップS1−9)。この場合、管理コンピュータ21は、この生産開始を指示した時刻を、特定したフロー管理データ240の生産開始時刻データ領域に記録する。
一方、管理コンピュータ21は、各製造設備13を用いて製造された基板に関するデータを製品ロットID毎に生産日報データ260として生産日報データベース26に記録する。この場合、このロットにおける製造の開始時には、製品ロットID、この製品ロットにおいて製造する製造基板機種、この基板に用いたはんだクリームに関連付けられたカードID、製造設備識別子、この製品ロットにおける製造を開始した製造開始日時及び製造枚数に関するデータが記録される。なお、このロットにおける製造の終了時には、生産日報データ260に製造枚数が記録される。
製造された基板についての成分分析が行なわれると、この成分分析結果データを登録する。具体的には、作業者は、コンピュータ端末14を製造管理システム20にアクセスさせて、成分分析結果データ登録画面を管理コンピュータ21から取得する。コンピュータ端末14は、製品ロットID、基板の製造に用いられた材料の成分を登録する画面データをコンピュータ端末14に送信して、ディスプレイに表示させる。作業者は、成分分析結果データと、成分を分析した基板に付された製品ロットIDとを登録画面に入力して、登録ボタンを選択する。これにより、コンピュータ端末14は、製品ロットID及び成分分
析結果を製造管理システム20に送信する。本実施形態では、成分分析結果には、製造された基板に用いられるはんだクリームの成分分析の結果が含まれる。そして、製造管理システム20の管理コンピュータ21は、取得した製品ロットIDを含む生産日報データ260を特定し、この成分分析データ領域にデータを記録する。
次に、管理コンピュータ21は、データを記録した生産日報データ260のカードIDを取得する。管理コンピュータ21は、取得したカードIDに関連付けられたはんだクリーム管理ロットIDを取得し、このはんだクリーム管理ロットIDに関連付けられている在庫管理データ230のはんだクリーム種別を取得し、このはんだクリーム種別に関連付けられている成分試験データを基本データ220から取得する。そして、管理コンピュータ21は、取得した成分試験データと、成分分析結果データとを比較し、材料の成分が一致するか否かを判定する。ここで、一致しなかった場合、管理コンピュータ21は、この製品ロットにおける製造がまだ行なわれているときにはこのロットの製造を停止する指示を出し、製造が完了していたときにはこの製品の搬送を停止する指示を出す。
その後、出庫したはんだクリームをすべて使用した場合には、管理コンピュータ21は、はんだクリームの終了処理を実行する。この場合、管理コンピュータ21は、容器に関連付けられるICカード10からカードIDを取得し、このカードIDに関連付けられているフロー管理データ240を取得する。そして、管理コンピュータ21は、このフロー管理データ240の廃棄量に「0」を記録する。更に、管理コンピュータ21は、このフロー管理データ240の出庫時刻を抽出し、この出庫時刻に使用制限時間を加算した期限時刻を算出し、現在時刻と比較する。比較した結果、現在時刻が期限時刻を経過した場合には、管理コンピュータ21は、このカードIDのはんだクリームを用いて製造した基板についてアラームを出力する。この場合、管理コンピュータ21は、このカードIDに関連付けている製品ロットIDを、コンピュータ端末14のディスプレイに表示する。その後、又は現在時刻が期限時刻を経過していない場合には、作業者は、はんだクリームの容器からICカード10を剥離する。
次に、管理コンピュータ21が、期限時刻の経過により廃棄を指示したはんだクリームの廃棄処理について説明する。この場合にも、管理コンピュータ21は、ICカードの読込処理を実行する(ステップS1−10)。具体的には、重量測定装置に廃棄するはんだクリームの容器がセットされると、この重量測定装置に設けられているカードリーダー11は、この容器に関連付けられているICカード10のカードIDデータを取得して、管理コンピュータ21に送信する。
その後、重量測定装置は、廃棄するはんだクリームの廃棄量を測定し、測定によって得られた廃棄量のデータを製造管理システム20に送信する。これにより、製造管理システム20の管理コンピュータ21は、廃棄データを記録する(ステップS1−11)。具体的には、管理コンピュータ21は、取得したカードIDデータから特定されるフロー管理データ240に、受信した廃棄量に関するデータを記録する。
次に、管理コンピュータ21は、使用量の確認処理を実行する(ステップS1−12)。具体的には、管理コンピュータ21は、廃棄量データが記録されたフロー管理データ240のカードIDに関連付けられている生産日報データ260を取得する。管理コンピュータ21は、この生産日報データ260の製造基板機種データに関連付けられている開口率や面積から、カードIDに関連付けられている製品ロットIDで特定される基板1枚に使用するはんだクリームの単位使用量を算出する。そして、管理コンピュータ21は、生産日報データ260の製造枚数を取得し、算出した単位使用量に、その製品ロットにおいて製造された基板の製造枚数を乗算することにより、その製品ロットにおけるはんだクリームの第2使用量を算出する。
次に、管理コンピュータ21は、フロー管理データ240のはんだクリーム管理ロットIDに関連付けられているはんだクリーム種別を在庫管理データ230から取得し、このはんだクリーム種別に関連付けられている容量データを基本データ220から取得する。更に、管理コンピュータ21は、取得した基本データ220の容量から、フロー管理データ240に記録された廃棄量を減算した第1使用量を算出する。更に、管理コンピュータ21は、この第1使用量と第2使用量とを比較する。比較した結果、廃棄量から算出した使用量が多い場合には、例えば、このはんだクリーム管理ロットIDに関連付けられているカードIDに関連付けられた製品ロットIDを有する製品についての、検査チェックを厳しくしてもよい。以上により、はんだクリームの管理処理が完了する。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
・ 本実施形態では、管理コンピュータ21は、出庫したはんだクリームの容器に対して、ICカード10の割当処理を実行し、このICカード10のカードIDとともに、出庫時刻をフロー管理データ240に記録する。管理コンピュータ21は、はんだクリームが攪拌機12にセットされると、ICカード10の読込処理を実行する(ステップS1−5)。管理コンピュータ21は、攪拌処理を実行する(ステップS1−7)と、このICカード10のカードIDを含むフロー管理データ240に攪拌開始時刻を記録する。その後、管理コンピュータ21は、はんだクリームが製造設備13に収容されると、生産開始条件の確認処理を実行する(ステップS1−8)。この処理において、管理コンピュータ21は、ICカード10の読込処理を実行し(ステップS2−1)、これにより取得したカードIDを含むフロー管理データ240に基づいて、期限時刻が経過せず、攪拌済で、特性保証時間が経過していない場合には、生産処理を実行する(ステップS1−9)。このため、期限時刻を経過していないはんだクリームを用いて生産処理を行なうことができる。また、攪拌を行なってから時間が経過している場合には、攪拌を再度実行する指示を行なうことにより、粘度を低下させてフラックスと金属ボールとがより均一な状態のはんだクリームにした後に生産処理を行なうことができる。従って、攪拌により生産に適した状態のはんだクリームを、使用期限時間内に用いて製造することができるため、不良品の発生を抑制して、歩留まりを向上させることができる。
・ 本実施形態では、生産開始条件の確認処理(ステップS1−8)においては、はんだクリームの種別が一致したとき(ステップS2−2において「YES」)には、管理コンピュータ21は、期限時刻や特性保証時間が経過していないことを確認した上で生産処理を実行する(ステップS2−10)。一方、はんだクリームの種別が一致してないとき(ステップS2−2において「NO」)には、管理コンピュータ21は、製造設備13に対してアラーム出力を指示する(ステップS2−3)。このため、製造する製品に使用されるはんだクリームであることが確認できた場合にのみ生産処理が実行されるので、製品に用いるはんだクリームとは異なるはんだクリームを間違って使用することを回避することができる。
・ 本実施形態では、管理コンピュータ21は、はんだクリームが攪拌機12にセットされると、経過時間の確認処理を実行する(ステップS1−6)。この場合、管理コンピュータ21は、設定時間を経過したことを確認するので、冷蔵状態であったはんだクリームが、使用温度に戻された状態であることを確認した後に攪拌を行なうことができる。
・ 本実施形態では、はんだクリームが入庫された場合には、管理コンピュータ21は、はんだクリーム種別と、その保管使用期限とを関連付けた在庫管理データ230を記録する。管理コンピュータ21は、出庫材料の選択処理(ステップS1−2)においては、出庫が指示された種類で保管使用期限が経過していないはんだクリームのうち、使用期限が最も早いはんだクリームを特定する。このため、保管使用期限が早いはんだクリームを
優先して使用することができる。また、同じ保管使用期限のフロー管理データ240が複数ある場合には、管理コンピュータ21は、入庫日が古いフロー管理データ240を抽出する。このため、先に入庫されたはんだクリームを優先して使用することができる。
・ 本実施形態では、管理コンピュータ21は、はんだクリームを出庫するときに、在庫確認処理を実行する(ステップS1−4)。この場合、管理コンピュータ21は、出庫されて出庫時刻データ領域にデータが記録されていないフロー管理データを抽出して、この個数をカウントする。更に、管理コンピュータ21は、在庫数から期限間近数を減算した在庫確認数を算出し、在庫確認数が設定保有数より少ない場合には、発注処理を実行する。このため、出庫によりはんだクリームの在庫数が変化するときに、冷蔵庫にある材料の保管使用期限のチェックを行なって発注処理を実行するので、効率的に発注を行なうことができる。
・ 本実施形態では、管理コンピュータ21は、取得した製品ロットIDを含む生産日報データ260を特定し、この成分分析データ領域にデータを記録する。管理コンピュータ21は、このはんだクリーム種別に関連付けられている成分試験データを基本データ220から取得する。そして、管理コンピュータ21は、取得した成分試験データと、成分分析結果データとを比較し、材料の成分が一致するか否かを判定する。このため、生産日報データ260に記録された成分分析結果データから、実際に製造された基板の材料の成分を分析して、製造された基板に、適切な材料が使用されたか否かを検証することができる。そして、適切な材料が使用されていなかった場合には、このロットの製造の停止や製品の搬送の停止を行なって、不良品が流通することを回避することができる。
・ 本実施形態では、はんだクリームの廃棄処理を行なう場合、管理コンピュータ21は、ICカードの読込処理を実行し(ステップS1−10)、測定装置は廃棄するはんだクリームの廃棄量を測定する。管理コンピュータ21は、取得したカードIDデータから特定されるフロー管理データ240に、受信した廃棄量に関するデータを記録する(ステップS1−11)。そして、管理コンピュータ21は、使用量の確認処理を実行する(ステップS1−12)。この場合、管理コンピュータ21は、廃棄量を記録されたフロー管理データ240のカードIDに関連付けられているデータを用いて単位使用量を算出し、この単位使用量と製造された基板の枚数から第2使用量を算出する。更に、管理コンピュータ21は、廃棄したはんだクリームの容量データを基本データ220から取得し、この容量と廃棄量に基づいて第1使用量を算出する。管理コンピュータ21は、第1使用量と第2使用量を比較する。これにより、はんだクリームが使用された材料が適正な量であったか否かを検証することができる。
・ 本実施形態では、はんだクリームの容器を出庫するときに、各容器に対してICカード10の割当処理を実行する(ステップS1−3)。このため、ICカード10を使い回せるので、多量のICカード10を準備しなくてもよい。
・ 本実施形態では、はんだクリームの容器を特定するカードIDのデータを記憶したICカード10及びカードIDを読み取るカードリーダー11は、アンテナを有し、無線によって非接触でデータの送受信を行なう。カードリーダー11は、攪拌機12、製造設備13及び廃棄量を測定する重量測定装置等に設けられている。このため、ICカード10を貼付したはんだクリームの容器が、攪拌機12、製造設備13及び重量測定装置等にセットされた場合には、各カードリーダー11が自動的にカードIDのデータを読み取り、管理コンピュータ21に送信する。従って、作業者が、ICカード10の読込処理を意識して行なわなくても、管理コンピュータ21が、カードIDを取得して、はんだクリームの容器に関するデータを取得して、使用期限時間内や特性保持時間内の確認を自動的に行なうことができる。
また、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 上記実施形態においては、管理コンピュータ21は、はんだクリームを出庫するときに、ICカード10の割当処理を実行する(ステップS1−3)。この場合、出庫したはんだクリームの容器を、貼付したICカード10に記録したカードIDで管理する。これに代えて、はんだクリームを入庫するときに、ICカード10の割当処理を実行し、各はんだクリームの容器のそれぞれを識別してもよい。この場合、入庫したはんだクリームの容器に対応付けられたカードIDに関連付けて、はんだクリーム種別、入庫日及び使用期限を記録してもよい。この場合、入庫時のこれらの情報(入庫情報)とはんだクリームとをより確実に対応付けすることができる。また、この場合、はんだクリームを入庫するときにのみ通過する通路上にカードリーダー11を設けてもよい。この場合、入庫されるはんだクリームの容器がカードリーダー11を通過すると、このカードリーダー11はICカード10のメモリに記録されたカードIDを取得し、製造管理システム20に送信する。このため、作業者は、ICカード10の読込処理を意識して行なわなくても、はんだクリームのカードIDに関連付けて入庫情報を取得してデータに記録することができる。
○ 上記実施形態においては、はんだクリームの容器を識別するために、カードIDが記録されたICカード10を容器に貼付した。はんだクリームの容器を識別するための物は、これに限らず、容器に貼付可能なバーコードを用いてもよいし、容器自体に組み込んだICタグを用いてもよい。
○ 上記実施形態においては、管理コンピュータ21は、はんだクリームの終了処理において、現在時刻が期限時刻を経過した場合には、このカードIDのはんだクリームを用いて製造した基板についてアラームを出力した。これに代えて、はんだクリームの終了処理だけでなく生産中の一定時間毎に、管理コンピュータ21が、現在時刻が期限時刻を経過しているか否かを判断し、経過した場合には生産中止を指示してもよい。
○ 上記実施形態においては、はんだクリームの容器にカードIDを対応付け、このカードIDによって特定される容器毎にフロー管理データ240を識別した。これに限らず、出庫、攪拌及び製造において一度に用いられる量の材料毎にフロー管理データ240を特定できれば、製造メーカから入庫したときの容器毎でなくもよい。例えば、容器からはんだクリームの一部を取り出して使用する場合には、その取り出したはんだクリームを収容する容器に対してカードIDを対応付けてもよい。これにより、出庫や攪拌で一度に用いられるはんだクリーム毎を管理することができるので、使用に適した特性のはんだクリームを用いて基板を製造することができる。
○ 上記実施形態においては、攪拌処理(ステップS1−7)において、管理コンピュータ21は、このときの時刻を、特定したフロー管理データ240の攪拌開始時刻データ領域に記録する。この攪拌開始時刻に基づいて、管理コンピュータは、特性保証時間内であるか否かの判断(ステップS2−8)を行なった。これに限らず、例えば、攪拌を再度実行するか否かの判断は、攪拌に関する時刻、例えば攪拌終了時刻に基づいて行なってもよい。この場合には、攪拌が終了したときの終了時刻を、そのはんだクリームの容器に対応するカードIDデータと関連付けてはんだクリームフロー管理データベース24に記録する。また、はんだクリームの粘度に基づいて行なってもよい。この場合には、例えば、製造設備13にセットされたときに、はんだクリームの粘度を測定して、攪拌開始粘度よりも高い粘度であったときには、管理コンピュータ21は、攪拌を再度実行する指示を行なってもよい。
○ 上記実施形態においては、生産開始条件の確認処理(ステップS1−8)においては、特性保証時間内にない場合(ステップS2−8において「NO」の場合)には、管理
コンピュータ21は、攪拌を再度実行する指示を出す(ステップS2−9)。これに加えて、生産において、はんだクリームの使用を中断する場合には、この中断時刻に基づく特性保証時間内にない場合には、攪拌を再度実行する指示を出してもよい。この場合、管理コンピュータ21は、フロー管理データ240に使用中断時刻データ領域を設け、セットしたはんだクリームを取り外すときに、この使用中断時刻をはんだクリームフロー管理データベース24に記録する。これにより、生産の中断により、フラックスと金属ボールとの混合状態が不均一になる場合であっても、攪拌を再度実行することにより、より均一な状態の低粘度にして、生産に用いることができる。
○ 上記実施形態においては、在庫確認処理を実行(ステップS1−4)において、出庫によるはんだクリームの発注を行なうか否かを確認する場合、管理コンピュータ21は、カウントしたデータの数と、メモリに記録されている各設定保有数とを比較した。この設定保有数や余裕期間は、廃棄したはんだクリームの量から調節を行なってもよい。例えば、未使用のはんだクリームが保管使用期限の経過により廃棄された場合には、はんだクリームの設定保有数が多いことが考えられる。このため、設定保有数から、保管使用期限が経過して廃棄した未使用の容器の数を引いた値を、新たな設定保有数としてもよい。なお、管理コンピュータ21は、記録されている廃棄量が、そのはんだクリーム種別の容量と同じになっているフロー管理データ240の個数を、保管使用期限の経過により廃棄された未使用のはんだクリームの数として特定する。
○ 上記実施形態においては、製造される基板に用いるはんだクリームを管理する場合を説明した。これに限らず、使用制限時間があり、使用に際して前処理が必要な材料を管理する場合に用いることができる。例えば、冷蔵庫から取り出したときには期限が短くなり、製品に用いるには加工が必要な食品の材料などを管理する場合にも用いることができる。
実施形態におけるシステムの概略図。 各データベースのデータの構成を説明する説明図であり、(a)は、はんだクリーム基本データベース、(b)は、はんだクリーム在庫管理データベース、(c)は、はんだクリームフロー管理データベース、(d)は、生産日報データベース。 実施形態のはんだクリーム管理の処理手順を説明するための流れ図。 実施形態の生産開始条件の確認処理の処理手順を説明するための流れ図。
符号の説明
20…材料管理システムとしての製造管理システム、21…管理コンピュータ、22…材料成分データ記憶手段及び容量データ記憶手段としてのはんだクリーム基本データベース、23…材料識別子データ記憶手段、保管使用期限データ記憶手段及び在庫管理データ記憶手段としてのはんだクリーム在庫管理データベース、24…材料管理データ記憶手段としてのはんだクリームフロー管理データベース、25…材料条件データ記憶手段及び単位使用量データ記憶手段としての製造基板条件データベース、26…生産データ記憶手段及び製品データ記憶手段としての生産日報データベース。

Claims (7)

  1. 使用制限時間が設定されており、使用に際して前処理が必要な材料が収容された容器を特定する容器識別子に関連付けて、この容器に収容された材料に関するデータを記録する材料管理データ記憶手段と、製品の製造に用いられる材料を管理する管理コンピュータとを含んで構成された材料管理システムであって、
    前記管理コンピュータが、
    前記容器識別子に対して、使用制限時間の基準になる基準時刻を前記材料管理データ記憶手段に記録する手段、
    前記容器識別子に対して、前処理を実行した前処理時刻を前記材料管理データ記憶手段に記録する手段、
    前記製品の製造プロセスに使用する材料が収容された容器の前記容器識別子を取得する手段、
    前記材料管理データ記憶手段から、前記容器識別子に関連付けられた基準時刻を取得し、この基準時刻からの経過時間を算出し、この経過時間が使用制限時間を経過している場合には廃棄指示を出力する手段、及び
    前記材料管理データ記憶手段から、前記容器識別子に関連付けられた前処理時刻を取得し、この前処理時刻からの経過時間を算出し、この経過時間が特性保証時間を経過している場合には、再度、前処理の実行指示を出力する手段
    を備えたことを特徴とする材料管理システム。
  2. 前記材料管理システムは、
    製品を特定する製品識別子に関連付けて、この製品の製造プロセスに使用する材料を特定する材料識別子に関する材料条件データを記憶する材料条件データ記憶手段と、
    前記容器識別子に関連付けて、この容器識別子の容器に収容された材料を特定する材料識別子を記録する材料識別子データ記憶手段とを更に備え、
    前記管理コンピュータが、製造プロセスにおいて製造する製品の製品識別子を取得し、この製品識別子に基づいてこの製品の製造プロセスに使用する材料の材料識別子を前記材料条件データ記憶手段から取得し、前記製造プロセスに使用する材料が収容された容器識別子を取得し、この容器識別子に関連付けられた材料識別子を前記材料識別子データ記憶手段から取得し、両者が一致する場合に、前記製造プロセスの実行を許可する手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の材料管理システム。
  3. 前記材料には、保管状態における保管使用期限が設定されており、
    前記材料管理システムは、
    容器に収容されている材料の保管使用期限を記憶する保管使用期限データ記憶手段と、
    材料毎の在庫量を特定するための在庫情報を記憶する在庫管理データ記憶手段とを更に備え、
    前記管理コンピュータが、
    保管場所からの容器の取り出しを検出したときに、前記在庫管理データ記憶手段の前記在庫情報に基づいて特定される在庫量から、この取り出しに応じた量を減算した新たな在庫量を算出し、前記在庫情報として前記在庫管理データ記憶手段に記録する手段、
    更に、保管使用期限データ記憶手段から材料の保管使用期限を特定し、保管使用期限が現在日から所定の期間に含まれる材料又は保管有効期限を経過した材料の量を算出し、この算出した材料の量を、前記在庫管理データ記憶手段の前記在庫情報に基づいて特定される在庫量から減算して在庫確認量を算出する手段、
    この在庫確認量が所定量より少ない場合には発注処理を実行する手段を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の材料管理システム。
  4. 前記材料管理システムは、
    容器識別子に関連付けて、この容器に収容されている材料の成分に関する材料成分データを記録する材料成分データ記憶手段と、
    製品の製造プロセスを特定する製造プロセス特定識別子と、この製造プロセスにおいて使用した材料が収容されている容器の容器識別子とを関連付けて記録する生産データ記憶手段とを更に備え、
    前記管理コンピュータは、
    製造プロセスに使用された材料の成分について、この製造プロセスにおいて製造された製品の成分分析を行なった結果に関する成分分析結果データを取得する手段、
    この成分分析を行なった製品の製造プロセス特定識別子に関連付けられた容器識別子を前記生産データ記憶手段から取得し、この容器識別子に関連付けられている材料成分データを前記材料成分データ記憶手段から取得する手段、及び
    取得した成分分析結果データと前記材料成分データとを比較する成分比較手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の材料管理システム。
  5. 前記材料管理システムは、
    容器識別子に関連付けて、この容器に収容された材料の初期容量を記憶する容量データ記憶手段と、
    単位個数の製品の製造プロセスにおいて使用される材料の単位使用量に関するデータを記憶する単位使用量データ記憶手段と、
    前記容器識別子に関連付けて、この容器に収容された材料を用いて製造された製品の個数に関するデータを記憶する製品データ記憶手段とを更に備え、
    前記管理コンピュータは、
    廃棄する材料の廃棄量を取得し、この材料が収容されていた容器の容器識別子に基づいて前記容量データ記憶手段から初期容量を特定し、廃棄量と初期容量に基づいて、この容器に収容されていた材料の第1使用量を算出する手段、
    前記単位使用量データ記憶手段から取得した単位使用量と、前記製品データ記憶手段に記録された製品の個数に基づいて材料の第2使用量を算出する手段、及び
    前記第1使用量と前記第2使用量とを比較する使用量比較手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の材料管理システム。
  6. 使用制限時間が設定されており、使用に際して前処理が必要な材料が収容された容器を特定する容器識別子に関連付けて、この容器に収容された材料に関するデータを記録する材料管理データ記憶手段と管理コンピュータとを用いて、製品の製造に用いられる材料を管理する方法であって、
    前記管理コンピュータが、
    前記容器識別子に対して、使用制限時間の基準になる基準時刻を前記材料管理データ記憶手段に記録する段階、
    前記容器識別子に対して、前処理を実行した前処理時刻を前記材料管理データ記憶手段に記録する段階、
    前記製品の製造プロセスに使用する材料が収容された容器の前記容器識別子を取得する段階、
    前記材料管理データ記憶手段から、前記容器識別子に関連付けられた基準時刻を取得し、この基準時刻からの経過時間を算出し、この経過時間が使用制限時間を経過している場合には廃棄指示を出力する段階、及び
    前記材料管理データ記憶手段から、前記容器識別子に関連付けられた前処理時刻を取得し、この前処理時刻からの経過時間を算出し、この経過時間が特性保証時間を経過している場合には、再度、前処理の実行指示を出力する段階
    を実行することを特徴とする材料管理方法。
  7. 使用制限時間が設定されており、使用に際して前処理が必要な材料が収容された容器を
    特定する容器識別子に関連付けて、この容器に収容された材料に関するデータを記録する材料管理データ記憶手段と管理コンピュータとを用いて、製品の製造に用いられる材料を管理するためのプログラムであって、
    前記管理コンピュータを、
    前記容器識別子に対して、使用制限時間の基準になる基準時刻を前記材料管理データ記憶手段に記録する手段、
    前記容器識別子に対して、前処理を実行した前処理時刻を前記材料管理データ記憶手段に記録する手段、
    前記製品の製造プロセスに使用する材料が収容された容器の前記容器識別子を取得する手段、
    前記材料管理データ記憶手段から、前記容器識別子に関連付けられた基準時刻を取得し、この基準時刻からの経過時間を算出し、この経過時間が使用制限時間を経過している場合には廃棄指示を出力する手段、及び
    前記材料管理データ記憶手段から、前記容器識別子に関連付けられた前処理時刻を取得し、この前処理時刻からの経過時間を算出し、この経過時間が特性保証時間を経過している場合には、再度、前処理の実行指示を出力する手段
    として機能させることを特徴とする材料管理プログラム。
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