JP4943261B2 - ヘッド駆動装置、マウンタ及びディスペンサ - Google Patents

ヘッド駆動装置、マウンタ及びディスペンサ Download PDF

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Description

本発明は、生産プログラムに設定された経路に従って、ヘッドを駆動するためのヘッド駆動装置、マウンタ及びディスペンサに係り、特に、高速運転を可能にし、タクトを向上することが可能なヘッド駆動装置、該ヘッド駆動装置を用いたマウンタ及びディスペンサに関する。
電子部品を部品供給装置から吸着して基板に搭載するためのマウンタや、部品仮止め用の接着剤を基板上に塗布するためのディスペンサにおいては、搭載ヘッドや塗布ヘッド(以下ヘッドと総称する)の軸を如何に速く動かすかが、製品性能に直結している。
製品のタクト仕様を決定する際は、タクト時間を個々の軸の動作時間に配分し、該当軸は、移動ストロークに応じて配分された時間で動作できる速度、加速度を計算する。次に、モータが背負う重量と、計算された最大加速度により、マージンを含めてモータの容量を決定する。モータ容量が決定されると、対応できるサーボアンプが決定される。
これらの過程で、マージンに対し配慮すべき点がある。即ち、モータやサーボアンプは、指令の最大加速度に対応する最大出力トルクを超えて運転しないのは当然であるが、例えば最大出力の70%で使う場合でも、指令が単位時間内に連続したときの過熱に対する保護を考慮しなくてはならない。一般的に、この単位時間内の発熱に対する保護は、サーボアンプ内部に、使用されたトルクと時間の積に対する保護回路として組み入れられている。
これに対し、使う側の立場では、モータやサーボアンプに指令を出すに際し、単位時間のトルクを考慮して制御するのは難しく、単純に最大出力以下の指令であれば過熱保護エラーにならないで欲しい所である。しかし現実には、運転パターンにより過熱保護エラーが発生し、加速度や速度等を抑えれば、過熱保護エラーは出なくなる一方で、タクト仕様を満足できなくなる状況になってしまう。
一般的にサーボアンプは、サーボアンプ自身やサーボモータを過熱や過電流から保護するために、過剰なトルクに対し制限をかけている。その保護は2種類あり、「一つの指令に対する保護」と、「一定の時間内の複数の指令に対する保護」に分類される。
「一つの指令に対する保護」の例をあげると、「急激な加減速や過負荷で発生した過電流から主回路のパワートランジスタ等を保護するために、クランプ回路によりトルクに制限をかける方法」や、「過剰な偏差をアラームにする」等がある(特許文献1、2参照)。
一方、「一定の時間内の複数の指令に対する保護」は、モータやサーボアンプの過熱を保護することを目的とし、電流の大きさと流れた時間の積を移動平均的に累積する時定数を持つフィルタを用意し、この出力に上限を設けて保護している(特許文献3参照)。
一般的に、これらの保護にかかると過負荷の警告やエラーが発生する。
一方、このサーボアンプを利用する側にとっては、指令は何時でも自由なタイミングで出したい。しかし、同じプロファイルの指令を出したにも拘らず、場合によって過負荷のエラーになったり、ならなかったりでは、使う側にとって不便である。そのため、現実的には、何時でもどのようなタイミングで指令を出してもエラーにならないように、速度や加速度を下げたプロファイルで指令を出しているのが現状である。しかし、これでは、折角の性能を生かし切れない。
サーボアンプ側で上記2種類の保護を回避するには、次のような方法がある。
(1)出力の大きいサーボモータに変える。
(2)速度や加速度を下げる。
(3)指令と指令の間の時間を所定の時間空ける保証をする。
特開平8−1566号公報 特開2005−44230号公報 特開2002−78378号公報
しかしながら、(1)の方法では、コストアップ、重量増大、再評価が必要等の問題があり、(2)、(3)の方法では、タクトが低下するという問題がある。
更に、マウンタやディスペンサは、生産プログラム別に指令の数、指令の時間間隔、又は、加減速のプロファイル(移動プロファイル)が異なる。又、単位時間内にトルクを必要とする指令が集中する動作パターンであったり、そうでなかったりする。
しかしながら、過負荷エラーが発生しやすい評価用の連続運転を例にとると、指令間の休止時間が無く、連続で一定の単位時間内に高速プロファイルの指令が出されることは、実際の生産プログラムでは極めて稀であり、他の軸が動く時間があるため、同一軸にする指令間の時間間隔には、必ず休止時間が存在している。
従って、評価用の連続運転でサーボアンプの保護にかからないように決定された速度や加速度は、性能を犠牲にした過剰な安全優先の速度や加速度になっている。
本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、サーボモータて駆動する軸を連続高速運転する場合に発生する過熱保護に対するアラームに対して、トルクを低めに抑えた速度や加速度で運転して性能を発揮できなかった従来技術に対し、高速プロファイルで指令を出してタクトを向上させ、それでもサーボアンプの保護にかからないようにして、本来の性能を引き出すことを課題とする。
本発明は、前記従来の問題点を解消するべくなされたもので、生産プログラムに設定された経路に従って、ヘッドを駆動するためのヘッド駆動装置において、サーボアンプがヘッド駆動用モータの実効負荷率を読めるタイプか否かを判定する手段と、サーボアンプが前記実効負荷率を読めるタイプである場合は、前記実効負荷率の前回値と今回値を比較してトルク使用レベルを更新する周期起動処理を行う手段と、サーボアンプが前記実効負荷率を読めないタイプである場合は、過去のトルク使用率を求めてトルク使用レベルを更新する実効負荷率予測処理を行う手段と、求められたトルク使用レベルに応じて、ヘッド駆動用モータへの速度や加速度の指令を制限する手段と、を備えることにより、前記課題を解決したものである。
本発明は又、部品供給装置から部品を吸着して基板に搭載するための搭載ヘッドが、前記のヘッド駆動装置を用いて駆動されることを特徴とするマウンタを提供するものである。
又、部品を接着するための接着剤を基板に塗布するための塗布ヘッドが、前記のヘッド駆動装置を用いて駆動されることを特徴とするディスペンサを提供するものである。
本発明によれば、高速の移動プロファイルで指令を出すことが可能となり、タクトが向上して、マウンタやディスペンサ等の製品の性能が向上する。
図1に効果例をグラフで示す。図は、時間(単位は秒)と共に変動するトルク使用率を示している。ここでトルク使用率とは、一部のサーボアンプから出力される実効負荷率と同義語であり、サーボアンプから現在情報として出力されるものを実効負荷率とし、速度、加減速等から推定したものをトルク使用率として、出所の相違を区分する目的で使い分けている。
トルク使用率は、一定の時間に使用されたトルク量を率で示す。本明細書の中では、一定の時間を15秒としている。例えば、一指令の加速時にトルクピークが300%を超え、定速移動でトルクが20%まで下降し、減速時に回生による逆向きトルクが−200%だと仮定し、指令完了まで0.5秒とすると、トルク使用率は15秒間に使用されたトルク量であるため、一つの指令だけだと10%以下である。仮に同じ指令が1秒間隔に15秒間出力されると、トルク使用率は30%程度となる。指令を15秒間、間隔を空けずに出すと、トルク使用率は100%程度まで上昇する。又、定速区間が無い指令(三角指令)を15秒間、間隔を空けずに出すと、トルク使用率は例えば130%に設定された閾値を超え、過負荷アラームが出される。
図1のグラフは、多数の異なる移動プロファイルの指令を不定間隔で出力する実際の生産プログラムの動作パターンの例であり、3通りの制御方法で運転した例を示す。
一点鎖線Aは、性能を引き出すために加速度を上げて運転した例であり、運転中に単位時間あたりのトルク使用率が130%の閾値を超え、エラーになって過負荷アラームが発生している。一つ一つの指令は、モータの容量を越えたトルクではないので、もしエラーにならなければ、モータ性能を引き出した最良の例である。
破線Bは、運転中に単位時間あたりのトルク使用率が130%を超えないように、全ての指令の速度、加速度を抑えた例である。しかしエラーが出ないことと引き換えに、速度や加速度を抑えたため、タクト性能を犠牲にしている従来技術の例である。
実線Cは、本発明を実施した場合の例であり、トルク使用率が120%未満では、性能を引き出した一点鎖線Aと重なっている。これは、120%未満の場合は、一点鎖線Aと同様に、モータ性能を引き出した最良の例であることを意味している。一方、120%を超える部分ではトルク使用率が抑えられており、過負荷アラームになっていない。それだけでなく、125%を超える部分では、速度、加速度を抑えた破線Bをも下回っており、過熱予防効果もある。
以下図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明の第1実施形態は、本発明を、図2(全体図)及び図3(ヘッド部分の拡大図)に示す如く、電子部品を部品供給部14から吸着してプリント基板10に搭載するマウンタ(実装機とも称する)1に適用したものである。
このマウンタ1では、搭載ヘッド13を、X軸移動機構11及びY軸移動機構12により、部品供給部(例えばテープ式のパーツフィーダ)14へXY軸移動させ、吸着ノズル13aをZ軸モータ13b(図3参照)により下降させて部品を吸着した後、搭載ヘッド13を基板10上の部品を搭載すべく指定された位置へXY軸移動させ、吸着ノズル13aを下降させて部品を搭載している。
その際、基板10の位置ずれがあるので、基板10が搭載位置に搬送されたときに、搭載ヘッド13をXY軸移動させて、搭載ヘッド13に搭載された基板認識カメラ17を基板10に形成された基板位置認識上の基板マーク上の位置に移動させ、該基板マークを撮像し、その画像に基づいて基板10の位置を認識して、基板10の位置ずれを補正している。又、部品を吸着した後に搭載ヘッド13を部品認識カメラ16上に移動し、同カメラ16により吸着された部品を撮像し、その画像に基づいて部品の吸着位置ずれと角度ずれを認識し、その結果に基づいて、基板10との部品搭載位置を補正することにより、高精度な部品搭載を行っている。
図において、13cは、吸着ノズル13bを回動して、部品の吸着角度ずれを補正するためのθ軸モータ、15は基板搬送路、18はモニタ、19は、装置全体の制御と画像処理を行なう制御部、20は、吸着ノズル13aの下側で部品の姿勢を認識するためのレーザ認識装置である。
第1実施形態における本発明に係る部分の詳細な構成を図4に示す。部品を吸着・搭載する移動可能な搭載ヘッド13は、X、Y、Z、θ軸等の複数の軸で移動可能となるが、ここでは、そのうちX軸をモデルにして構成を示している。
本発明の制御を実行するソフトウェアは、ホストコントローラ30に存在する。このホストコントローラ30は、軸を移動する場合、移動先の座標、速度、加速度、減速度、加減速カーブ種別等の移動プロファイルをサーボアンプコントローラ32に与える。サーボアンプコントローラ32は、その指令を時間当りの指令パレスとしてサーボアンプ34に出力する。サーボアンプ34は、サーボモータ36に設けられたロータリエンコーダ38からの位置フィードバック(F/B)と、機械端エンコーダとしてのリニアエンコーダ40の検出器42から戻される位置フィードバック(F/B)を入力とし、与えられたゲイン情報(図では省略)に基づき、位置ループ、速度ループ、電流ループのフィードバック制御を行ない、サーボモータ36に電流指令を与える。又、サーボアンプ34が運転中の現在情報、一例をあげると現在位置、現在電流値、実効負荷率は、サーボアンプコントローラ32を経由して、ホストコントローラ30からも読み込むことができる。なお、サーボアンプの種類によっては、実効負荷率の情報が無いタイプもある。
図5、図6、図8は、本発明に係る制御の手順を示す流れ図であり、図4のホストコントローラ30内に存在する。
図5は、速度、加速度、減速度、加速度カーブ等の移動プロファイルを決定する手順で、現在のトルク使用レベルに応じて、一旦求めた移動プロファイルを修正する。
具体的には、まずステップ100で、移動先の座標と、要求された高速、中速、低速等の速度の区分に応じて移動プロファイルを仮決定する。
次いでステップ110で、サーボアンプ34のタイプを判定する。サーボアンプ34から実効負荷率が読めるタイプの場合は、ステップ120に進み、図6に示す周期起動処理を行なう。
この周期起動処理では、実効負荷率の前回値と今回値を比較して、トルク使用レベルを更新する。
具体的には、図6のステップ200で、サーボアンプ34から現在の実効負荷率(=トルク使用率)を取得し、ステップ210で、トルク使用レベルを更新する。即ち、実効負荷率の値と、上昇/下降に応じてサーボアンプ34の実効負荷率から、ホストコンピュータ30側が扱うトルク使用レベルを更新する。
トルク使用レベルには、例えば1〜4の4段階があり、レベル4が過負荷アラームの危険度が最も高いレベルであることを示す。例えば、実効負荷率が120%未満の場合はトルク使用レベル0、実効負荷率が120%以上、125%未満の範囲にあり、上昇中の場合はレベル2、下降中の場合はレベル1、実効負荷率が125%を超える場合で、上昇中はレベル4、下降中はレベル3とすることができる。
トルク使用率とレベルの関係の一例を図7に示す。
一方、ステップ110で実効負荷率が読めないタイプのサーボアンプ34であると判定された場合には、ステップ130に進み、図8に示す実効負荷率予測処理を行なう。この実効負荷率予測処理では、現在から過去15秒間に出力されたトルク使用率を求め、実効負荷率の代用とする。指令が出ていない場合はトルク負荷率を0とし、指令が出ているところでは、速度、加速度、減速度に応じて所定のトルク負荷率を与え、15秒間の移動平均でトルク使用率を算出する。
この実効負荷予測処理で使用されるデータを図9に示す。作業データは、図9(A)に示す如く、前回値領域と今回値領域の2つの領域を持つ。各領域は、例えば1ミリ秒の時間を1配列として、15秒間で150,000配列を持つ。今回値領域に格納される値はトルク負荷率であり、指令を出す時点で、その指令の加速、定速度、減速の各時間に応じた配列領域に、指令の加速度、速度、減速度に応じた所定のテーブルから平均トルク負荷率がセットされる。前回値領域に格納される値は15秒分のトルク負荷率であり、指令が発生する都度、一指令分のトルク負荷率が今回値領域からコピーされ、この領域で15秒間の平均トルクを求める。
今回値と前回値の更新に際しては、図9(B)に示す如く、指令を出す前に今回値領域を作成し、それを前回値領域の最後に追加して、トコロテン式に、15秒分に配列を更新する。
ここで今回値は、図9(C)に示す如く、(1)前回の指令から今回の指令までの指令が出ていない時間(図では10秒=10000ミリ秒)、(2)今回の指令で加速する時間(図では100ミリ秒)、(3)今回の指令で定速区間の時間(図では300ミリ秒)、(4)今回の指令で減速する時間(図では200ミリ秒)の4種類の区分に分けられる。
このような作業データを用いて、図8の処理を行なう。
具体的には、まず、ステップ300で、前回の指令完了時間から今回の指令までの経過時間T1を算出する。
次いでステップ310で、今回の指令に対し、移動距離、加速度、減速度、最高速度、加減速カーブ種別から、加速時間Tacl、定速時間Tcns、減速時間Tdslを算出する。
次いでステップ320に進み、ステップ300で算出した経過時間T1をミリ秒単位に変換し、図10に示す如く、「今回実効負荷予測領域」の配列添字[0]から[T1−1」までを0でクリアする。ここで0は、使用したトルク負荷が0であり、T1の時間、トルクが使われなかったことを意味する。
次いでステップ330に進み、ステップ310で算出したTacl、Tcns、Tdslをミリ秒単位に換算し、図11に示す如く、「今回実効負荷予測領域」の加速区間の配列[T1]〜[T1+Tacl−1]に、加速度に応じた所定のトルク負荷率を、定速区間の配列[T1+Tacl]〜[T1+Tacl+Tcns−1]に、速度に応じた所定のトルク負荷率を、減速区間の配列[T1+Tacl+Tcns]〜[T1+Tacl+Tcns+Tdsl−1]に、減速度に応じた所定のトルク負荷率を設定する。
ここで所定のトルク負荷率は、実測に基づくトルクとして、加速テーブル、定速テーブル、減速テーブルが別途用意されており、それらから検索してプールされる。例えば、加速テーブルと減速テーブルは、0.1G単位にトルク平均負荷率が格納されている。又、定速テーブルには、0.1m/S刻みに平均負荷率が格納されている。なお、格納されているトルク負荷率は、加速中は大きく、定速になると慣性のために大幅に低くなり、減速時は回生により逆向きのトルクが発生するが、その絶対値は加速中より小さくなるようにされている。
次いでステップ340に進み、図12に示す如く、「前回実効負荷率予測領域」の配列[T1+Tacl+Tcns+Tdsl]以降の配列群を、先頭配列[0]へシフトするようにコピーし、「今回実効負荷率予測領域」の先頭から[T1+Tacl+Tcns+Tdsl]までを、「前回実効負荷率予測領域」の配列[T1+Tacl+Tcns+Tdsl]以降にコピーする。
次いでステップ350に進み、図13に示す如く、「前回実効負荷率予測領域」の15秒間の平均を求め、トルク使用率(=予測実効負荷率)とする。
次いでステップ360に進み、図6のステップ210と同様にして、トルク使用レベルを更新する。
図6に示した周期起動処理又は図8に示した実効負荷率予測処理終了後、図5のステップ140に戻り、トルク使用レベルが0か判定する。トルク使用レベルが0でない場合には、ステップ150に進み、トルク使用レベルに応じて、ステップ100で仮決定した移動プロファイルを修正して最終決定する。
具体的には、ステップ100で仮決定した移動プロファイルを100%とし、トルク使用レベルに応じて、次表のように加速度と速度を減じる。
Figure 0004943261
ステップ150終了後、又は、ステップ140の判定結果が正の場合は、ステップ160に進み、最終決定された移動プロファイルをサーボアンプコントローラ32に出力して、処理を終了する。
次に、図14を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を、ディスペンサ50の塗布ヘッド52の制御に適用したものである。
前記塗布ヘッド52は、プリント基板10に対してX方向及びY方向に相対移動可能な、X軸移動機構54及びY軸移動機構56を備えた位置決め機構に搭載されており、本発明は、この位置決め機構の制御に適用される。
前記塗布ヘッド52は、図15に詳細に示す如く、接着剤62が充填されたシリンジ60と、該シリンジ60の下方先端に接続されて用いられる、プリント基板10上に接着剤62を塗布するためのノズル70を備えている。
前記ノズル70は、ボディ部72と、ニードル部74と、塗布ヘッド52に固定するためのフランジ部76と、ノードル部74先端の突出口の高さを決定するためのストッパ部78とを備えている。
該ノズル70をシリンジ60の下方先端に取付けた状態で、シリンジ62に詰められた接着剤62を、例えば空気圧で加圧することにより、接着剤62がノズル70を経由して、プリント基板10上の決められた位置に自動的に塗布される。
位置決め制御の内容は、第1実施形態と実質的に同じであるので、説明は省略する。
前記実施形態においては、単位時間内に出力された指令の有無や、各指令の速度、加速度、減速度に応じて実効負荷率を推定するようにしていたが、実効負荷率を推定する方法は、これに限定されず、15秒という処理時間や、1ミリ秒単位の配列というデータ構成も、実施形態に限定されない。
なお、前記実施形態においては、本発明がマウンタやディスペンサに適用されていたが、本発明の適用対象は、これらに限定されない。
従来例と本発明の実施例におけるトルク変位を比較して示す図 本発明が適用されるマウンタの全体構成を示す斜視図 同じく搭載ヘッド部分の拡大図 本発明に係る部分の詳細構成を示すブロック図 同じく移動プロファイル決定の手順を示す流れ図 同じく周期起動処理の手順を示す流れ図 同じくトルク使用レベルの一例を示す図 同じく実効負荷率予測処理の手順を示す流れ図 前記実効負荷率予測処理で使用される作業データを示す図 前記実効負荷率予測処理のステップ320を説明する図 同じくステップ330を説明する図 同じくステップ340を説明する図 同じくステップ350を説明する図 本発明に係る第2実施形態が適用されるディスペンサの全体構成を示す斜視図 同じく塗布ヘッド周辺を示す拡大図
符号の説明
1…マウンタ
10…プリント基板
11…X軸移動機構
12…Y軸移動機構
13…搭載ヘッド
13a…吸着ノズル
13b…Z軸モータ
13c…θ軸モータ
30…ホストコントローラ
32…サーボアンプコントローラ
34…サーボアンプ
36…サーボモータ
38…ロータリエンコーダ
40…リニアエンコーダ
42…検出器
50…ディスペンサ
52…塗布ヘッド
54…X軸移動機構
56…Y軸移動機構
60…シリンジ
62…接着剤

Claims (3)

  1. 生産プログラムに設定された経路に従って、ヘッドを駆動するためのヘッド駆動装置において、
    サーボアンプがヘッド駆動用モータの実効負荷率を読めるタイプか否かを判定する手段と、
    サーボアンプが前記実効負荷率を読めるタイプである場合は、前記実効負荷率の前回値と今回値を比較してトルク使用レベルを更新する周期起動処理を行う手段と、
    サーボアンプが前記実効負荷率を読めないタイプである場合は、過去のトルク使用率を求めてトルク使用レベルを更新する実効負荷率予測処理を行う手段と、
    求められたトルク使用レベルに応じて、ヘッド駆動用モータへの速度や加速度の指令を制限する手段と、
    を備えたことを特徴とするヘッド駆動装置。
  2. 部品供給装置から部品を吸着して基板に搭載するための搭載ヘッドが、請求項1に記載のヘッド駆動装置を用いて駆動されることを特徴とするマウンタ。
  3. 部品を接着するための接着剤を基板に塗布するための塗布ヘッドが、請求項1に記載のヘッド駆動装置を用いて駆動されることを特徴とするディスペンサ。
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