JP4942331B2 - 半導体発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体発光素子からの光を導電部の表面で反射させて出射させる半導体発光装置に関する。
従来、半導体発光装置としてのLEDは、例えば図16に示すように構成されている。
図16において、LED1は、リードフレームタイプのLEDであって、一対のリードフレーム2,3と、一方のリードフレーム2の先端付近に形成された素子実装部2a上に実装されたLEDチップ4と、上記リードフレーム2,3の先端そしてLEDチップ4を包囲するようにモールド樹脂により形成された透明樹脂部5と、から構成されている。
上記リードフレーム2,3は、それぞれその先端に素子実装部2a及びボンディング部3aを備えるように、アルミニウム等の導電性材料から形成されていると共に、他端が端子部2b,3bを構成している。
上記LEDチップ4は、上記リードフレーム2の素子実装部2a上に接合され且つ電気的に接続されると共に、その上面が、リードフレーム3の先端のボンディング部3aに対してボンディングワイヤ4aにより電気的に接続されるようになっている。
上記透明樹脂部5は、例えば透明エポキシ樹脂等から構成されており、LEDチップ4を中心に、二本のリードフレーム2,3の先端付近全体を包囲するように形成されている。
ここで、上記二本のリードフレーム2,3の他端は、図示のように、クランク状に屈曲して、平坦に延びており、表面実装の際に、端子部として利用され得るように形成されている。
このような構成のLED1によれば、一対のリードフレーム2,3を介してLEDチップ4に駆動電圧が印加されると、LEDチップ4が発光し、この光の一部が直接に、また他の一部が側方に出射した後、リードフレーム2の素子実装部2aの表面で上方に反射されて、外部に出射される。
ところで、このような構成のLED1において、上記リードフレーム2,3は、全面にCuメッキ2c,3cが施され、さらに素子実装部2aの反射率を高めるために、例えば特許文献1によれば、図17に示すように、全面にAgメッキ2d,3dが施されていると共に、端子部2b,3bに後処理としてSnまたはSnPbなどの保護メッキ(図示せず)が施されている。これにより、端子部2b,3bのハンダ付け安定性が確保され得ると共に、この端子部2b,3bの酸化や硫化が防止されている。
特開平5ー102531号公報
しかしながら、このような構成のLED1においては、上述したSnまたはSnPbなどの保護メッキという後処理が必要であることから、工程数が増えてしまい、製造時間が長くなると共に、製造コストが高くなってしまう。また、保護メッキの端部から端子部の酸化、硫化などの腐食が進み、LED1の実装強度は十分ではなかった。
これに対して、図18に示すように、リードフレーム2,3の表面を、順次にNiメッキ2e,3e、そしてPdメッキ2f,3f、最後にAuメッキ2g,3gを施す方法も知られている。この場合、酸化や硫化は発生しないが、最表面にAuメッキ2g,3gが施されていることから、例えばLEDチップ4として、青色LEDチップ等の短波長タイプLEDチップを使用する場合には、Auメッキ2g,3gが短波長エリアの光を吸収するため、短波長の光に対する反射率が低くなり、LED1による出射光の光学特性が低くなってしまうことになる。
このため、図19に示すように、リードフレーム2,3の表面のうち、素子実装部2a及びボンディング部3aの反射面として機能する領域のみ、さらに部分的にAgメッキ2h,3hを施すことにより、光学特性を向上させることも可能であるが、製造時、特にLEDチップ4のダイボンディング時やワイヤボンディング時に、あるいはLED1の使用時において、熱が加えられたとき、AuがAgメッキ2h,3hの部分に拡散することになり、Agメッキ2h,3hにおける反射率が低下して、光学特性が低くなってしまう。
このような問題は、基板表面に形成された導電パターン等による導電部を備えた所謂基板タイプのLED等の半導体発光装置においても、同様に発生する。
本発明は、以上の点から、簡単な構成により、導電部の反射面として機能する領域に選択的にAgメッキを施すと共に、導電部の端子部として機能する領域に選択的にAuメッキを施すことにより、光学特性及び電気的特性が向上するようにした半導体発光装置を提供することを目的としている。
発明の半導体発光装置は、一対の導電部と、一方の導電部の先端に設けられた素子実装部上に接合されると共に、双方の導電部に対して電気的に接続された半導体発光素子と、上記半導体発光素子及び各導電部の一部を覆う透明樹脂部と、を含んでいる半導体発光装置であって、上記各導電部が、それぞれ少なくとも表面が金属層から構成されていて、上記各導電部は、素子実装部及びその周辺領域において、金属層の表面にAg層を備え、各導電部は、枠状部から導出される端子部において、金属層のAg層上の最表面にAu層を備える。Au層は、素子実装部側の端部のAg層との段差を覆うように、枠状部により覆われている。導電部のうち、半導体発光素子がボンディングワイヤにより接続される表面領域には、端子部のAu層とは分離されたボンディング用Au層が配置されている。
発明の半導体発光装置は、一対の導電部と、導電部とは分離して形成された素子実装部上に接合されると共に、双方の導電部に対して電気的に接続された半導体発光素子とを含み、枠状部と枠状部内を充填する透明樹脂部にて、上記半導体発光素子及び各導電部の一部を覆う半導体発光装置であって、上記各導電部及び素子実装部は、少なくとも表面が金属層から構成され、上記各導電部及び素子実装部は、素子実装部及びその周辺領域において、上記金属層の表面にAg層を備える各導電部は、枠状部から導出される端子部において、上記金属層の最表面にAu層を備える。当該Au層は、素子実装部側の端部のAg層との段差を覆うように、枠状部により覆われている。導電部のうち、半導体発光素子がボンディングワイヤにより接続される表面領域には、端子部のAu層とは分離されたボンディング用Au層が配置されている。
本発明による半導体発光装置では、例えば、上記Au層は上記Ag層から分離して形成され、上記Ag層の端部は上記透明樹脂部または枠状部に露出している。
本発明による半導体発光装置では、例えば、上記Au層は、上記Ag層上に部分的に積層されることにより形成されている。
本発明による半導体発光装置では、例えば、上記一対の導電部が、互いに並行に延びる二本のリードフレームであって、さらに、上記導電部が、素子実装部に半導体発光素子が実装された状態で、透明樹脂部により封止されている。
本発明による半導体発光装置では、例えば、上記一方の導電部の素子実装部が、上方に向かって凹状の反射面として構成されている。
本発明による半導体発光装置では、例えば、上記一対の導電部が、チップ基板上に形成され、チップ基板裏面まで回り込んで表面実装用の端子部を画成する導電パターンから構成されており、上記透明樹脂部が、チップ基板上にて、各導電部の先端及び半導体発光素子を覆うように形成されている。
本発明による半導体発光装置では、例えば、上記透明樹脂部が、チップ基板上に形成された枠状部材の素子実装部を露出させるように上方に拡った凹陥部内に充填されている。
本発明による半導体発光装置では、例えば、上記一方の導電部が、チップ基板の下面に設けられた素子実装部を有する金属板を含んでおり、この金属板が、チップ基板の貫通穴を介してチップ基板の表面に形成された一方の導電パターンに電気的に接続されている。
上記構成によれば、一対の導電部を介して半導体発光素子に駆動電圧が印加されることにより、この半導体発光素子が光を出射する。
そして、半導体発光素子から出射した光は、透明樹脂部を介して外部に出射する。
その際、半導体発光素子から出射した光の一部が、各導電部の素子実装部の周辺領域の表面で反射されて、透明樹脂部を介して外部に出射することにより、光取出し効率が高められている。
この場合、半導体発光素子が実装されるべき一方の導電部の素子実装部の周辺に位置する各導電部の領域において、その表面にAg層が形成されていることから、半導体発光素子から下方に向かって出射した光が、素子実装部の周囲のAg層により反射されて、透明樹脂層を通って外部に出射することになる。 従って、Ag層により反射される際に、高い反射率で反射されることから、光学特性が低くなってしまうようなことはなく、明るい光が外部に出射されることになる。
また、上記各導電部の端子部が、Au層により覆われると共に、Au層の端部も透明樹脂層等に覆われていることから、端子部の酸化や硫化を抑制するためにSnやSnPbメッキを施す必要がなく、後処理が不要であるので、製造コストが低減され得ることになる。
さらに、上記Ag層は、少なくとも素子実装部及びその周辺領域にて、上記Au層から分離されているので、半導体発光装置の製造の際に、半導体発光素子のダイボンディングやワイヤボンディングの工程で加熱されたとしても、上記Ag層にAuが拡散するようなことがない。従って、製造時の加熱によって、素子実装部付近の反射率が低下して、光学特性が低くなるようなことはない。
上記Ag層が、各導電部の素子実装部及びその周辺領域のみに形成されていると共に、上記Au層が、上記Ag層から分離して、上記端子部の領域のみに形成されており、上記Ag層とAu層の境界付近の領域が、上記透明樹脂部により覆われている場合には、製造時の加熱によるAuのAg層への拡散が確実に阻止され得ることになると共に、上記透明樹脂部が、導電部上のAg層及びAu層の段差を覆うことにより、上記透明樹脂部と導電部との密着性が向上することになる。
上記Ag層が、各導電部の金属層の表面全体に形成されていると共に、上記Au層が、上記端子部の領域のみにて、上記Ag層の上に形成されており、上記Au層の素子実装部に対向する端部が上記透明樹脂部により覆われている場合には、Ag層が露出している素子実装部付近の領域では、このAg層の上にはAu層が形成されていないので、製造時の加熱によるAuのAg層への拡散が実質的に阻止され得ると共に、各導電部表面へのAg層及びAu層の形成の際に、Au層の形成時のみパターンニングを行なえばよいことから、容易に且つ低コストで作製することができる。
上記半導体発光素子がボンディングワイヤにより接続されるべき導電部の表面領域が、端子部のAu層とは分離されたAu層を備えている場合には、ワイヤボンディング工程にて、ボンディングワイヤの導電部への高い接合強度が得られると共に、Ag層の表面に酸化膜が形成されないので、酸化膜除去工程が不要となる。さらに、Ag層へのAuの拡散がより確実に抑止され得ることになる。
上記一対の導電部が、互いに並行に延びる二本のリードフレームであって、さらに、上記導電部が、素子実装部に半導体発光素子が実装された状態で、透明樹脂部により封止されている場合には、リードフレームタイプの半導体発光装置が構成されることになる。
上記一方の導電部の素子実装部が、上方に向かって凹状の反射面として構成されている場合には、半導体発光素子から出射した光のうち、上記反射面に入射する光が、上方に向かって集束しながら進むことになる。
上記一対の導電部が、チップ基板上に形成され、チップ基板裏面まで回り込んで表面実装用の端子部を画成する導電パターンから構成されており、上記透明樹脂部が、チップ基板上にて、各導電部の先端及び半導体発光素子を覆うように形成されている場合には、基板タイプの半導体発光装置が構成されることになる。
上記透明樹脂部が、チップ基板上に形成された枠状部材の素子実装部を露出させるように(上方に拡った)凹陥部内に充填されている場合には、凹陥部の側壁が反射面として機能することにより、半導体発光素子からの光の取出し効率が向上することになる。
上記一方の導電部が、チップ基板の下面に設けられた素子実装部を有する金属板を含んでおり、この金属板が、チップ基板の貫通穴を介してチップ基板の表面に形成された一方の導電パターンに電気的に接続されている場合には、半導体発光素子がチップ基板の底面の高さ位置に実装されることになり、より低い半導体発光装置が構成され得ることになる。
Auメッキは分離して形成されると共に、Auメッキも素子実装部周辺から離れた端子部の領域に形成されているため、反射に寄与する素子実装部及びその周辺領域におけるAgメッキへのAuの拡散は、実質的に起らない。
また、LEDチップから出射して導電パターンの素子実装部及びボンディング部の周辺領域で反射される光は、その表面に施されたAgメッキで反射されることになるため、短波長の光を吸収するようなことがなく、高い反射率で反射されることになり、従来のメッキを備えたリードフレームの場合のように、光学特性が低くなるようなことはない。
また、Agメッキは、導電パターンの全体に形成されていると共に、Auメッキは、導電パターンの端子部の領域のみに、前記Agメッキeの上に形成されているので、Auメッキの形成された端子部領域において部分的にAuの拡散は生ずるものの、Agメッキが露出して反射へ寄与する素子実装部の付近では、Au層が形成されていないため、その拡散の影響は、ほとんどない。従って、Agメッキにおける光学特性が低くなってしまうことはない。
Auメッキは、導電パターンの端子部の領域のみに、前記Agメッキの上に形成されるとともに、それら素子実装部側の端部は、枠状部材で覆われているため、導電パターンの酸化や硫化による腐食を防ぎ、はんだ付け安定性および半導体発光装置の実装強度を確保することができる。
また、枠状部材は、Auメッキの端部とAgメッキで形成される段差を覆うため、枠状部材のチップ基板及び導電パターンに対する密着性を高めることができる。
さらに、Agメッキを形成する際に、パターニングが不要であり、Auメッキを形成する際のみパターニングを行えばよいことから、工程数が少なくて済み、より容易に且つ低コストで作成することが可能である。
このようにして、本発明によれば、導電部の半導体発光素子を実装するための素子実装部及びその周辺領域が、Ag層により覆われていると共に、この領域ではAu層が存在しないので、製造の際にダイボンディングやワイヤボンディング工程における加熱によって、上記Ag層へのAuの拡散が排除されることになる。
従って、半導体発光素子からの光が、素子実装部の周辺領域にてAg層により反射されるので、反射により光学特性が影響を受けるようなことはなく、暗くならない。これにより、半導体発光素子からの光の取出し効率が向上することになる。
また、導電部の端子部が、Au層により覆われていることにより、ワイヤボンディングや半導体発光装置の実装の際の接合強度が高められることになる。
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図15を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。[実施例1]
図1は、本発明による半導体発光装置の第一の実施形態の構成を示している。また、図3はその概略平面図である。
図1において、半導体発光装置10は、基板タイプのLEDとして構成されており、チップ基板11と、チップ基板11上に搭載されたLEDチップ12と、このLEDチップ12を包囲するようにチップ基板11上に形成された枠状部材13と、枠状部材13の凹陥部13a内に充填された透明樹脂部14と、から構成されている。
上記チップ基板11は、例えば平坦な配線基板として耐熱性樹脂から構成されており、その表面に導電部としての導電パターン15,16が形成されている。これらの導電パターン15,16は、その先端の上面にて素子実装部15a,ボンディング部16aと、これらから両端縁を介して下面に回り込む表面実装用端子部15b,16bと、を備えている。
そして、チップ基板11の一方の導電パターン15の素子実装部15a上にLEDチップ12がダイボンディング等により接合されると共に、その表面の電極部が他方の導電パターン16のボンディング部16aに対してワイヤボンディングにより電気的に接続されるようになっている。
上記枠状部材13は、同様に耐熱性樹脂によりチップ基板11上に形成されると共に、LEDチップ12の周りを包囲するように逆円錐台状の凹陥部13aを備えている。尚、この凹陥部13aの内面は、反射面として構成されている。
枠状部は、本実施例において用いた樹脂以外にも、セラミック、シリコン、金属など種々の材料を用いることができ、導体パターンを施したチップ基板上に樹脂接着剤等により取り付けることができる。
上記透明樹脂部14は、例えば透明エポキシ樹脂等から構成されており、LEDチップ12を封止するようになっている。
以上の構成は、従来の基板タイプのLEDと同様の構成であるが、本発明実施形態による半導体発光装置10においては、以下の点で異なる構成になっている。
即ち、図2に示すように、上記二つの導電パターン15,16のうち、一方の導電パターン15は、全体がアルミニウム等の母材15cから構成され、その表面全体に例えば銅メッキ15dが施されていると共に、さらに素子実装部15a及びその周辺領域に、Agメッキ15eが施されており、また少なくとも端子部15b(図示の場合には、素子実装部15aを除く表面領域及び裏面領域)に、上記Agメッキ15eから分離して、Auメッキ15fが施されている。
また、他方の導電パターン16は、同様に全体がアルミニウム等の母材16cから構成され、その表面全体に例えば銅メッキ16dが施されていると共に、さらにボンディング部16a及びその周辺領域に、Agメッキ16eが施されており、また少なくとも端子部16b(図示の場合には、ボンディング部16aを除く表面領域及び裏面領域に、上記Agメッキ16eから分離して、Auメッキ16fが施されている。
尚、上記導電パターン16は、図面にて点線で示すように、その上記ボンディング部16aに対向する裏面領域にもAuメッキ16f’が施されていてもよい。
本発明実施形態による半導体発光装置10は、以上のように構成されており、一対の導電パターン15,16を介してLEDチップ12に駆動電圧が印加されると、LEDチップ12が発光し、この光の一部が直接に、また他の一部が下方及び側方に出射した後、導電パターン15,16の素子実装部15a及びボンディング部16aの周辺領域の表面及び枠状部材13の凹陥部13aの内面で上方に反射されて、外部に出射する。
この場合、LEDチップ12から出射して導電パターン15,16の素子実装部15a及びボンディング部16の周辺領域で反射される光は、その表面に施されたAgメッキ15eで反射されることになるため、短波長の光を吸収するようなことがなく、高い反射率で反射されることになる。従って、従来のAuメッキを備えたリードフレームの場合のように、光学特性が低くなるようなことはない。
また、上記双方の導電パターン15,16の端子部15b,16bには、Auメッキ15f,16fが施され、その素子実装部側の端部は、枠状部材13に覆われているので、これらの電気的な接続領域では酸化や硫化が発生するようなことがなく、ハンダ付け安定性を確保すると共に、実装強度を保つことができることになる。
さらに、Agメッキ15e,16eとAuメッキ15f,16fが、互いに分離して形成されているので、LEDチップ12の素子実装部15aへのダイボンディング時及びボンディング部16aへのワイヤボンディング時に、Agメッキ15e,16eにAuが拡散してしまうようなことがない。従って、Agメッキ15e,16eにおける光学特性が低くなってしまうようなことがない。
また、枠状部材13がAgメッキ15e,16eとAuメッキ15f,16fの境界部分の段差を覆うようになっているので、枠状部材13のチップ基板11及び導電パターン15,16に対する密着性が高められることになる。
[実施例2]
図4は、本発明による半導体発光装置の第二の実施形態の構成を示している。 図4において、半導体発光装置20は、図1から図3に示した半導体発光装置10とほぼ同様の構成であって、枠状部材13の代わりに、チップ基板11の表面全体に断面が台形状の透明樹脂部14が形成されている点でのみ異なる構成になっている。つまり、透明樹脂部14がAgメッキ15e,16eとAuメッキ15f,16fの境界部分の段差を覆うようになっているので、透明樹脂部14のチップ基板11及び導電パターン15,16に対する密着性が高められることになる。
このような構成の半導体発光装置20によれば、図1から図3に示した半導体発光装置10とほぼ同様に作用すると共に、LED導電部12から下方に出射した光が、導電パターン15,16の素子実装部15a及びボンディング部16aの周辺領域の表面で上方に反射されて、外部に出射することになる。
[実施例3]
図5及び図6は、本発明による半導体発光装置の第三の実施形態の構成を示している。
図5及び図6において、半導体発光装置30は、図1から図3に示した半導体発光装置10とほぼ同様の構成であって、以下の点でのみ異なる構成になっている。
即ち、導電パターン15,16は、銅メッキ15d,16dの上から、それぞれその表面全体にAgメッキ15e,16eが施されていると共に、さらに少なくとも端子部15b,16b(図示の場合には、素子実装部15a及びボンディング部16aを除く表面領域及び裏面領域)に、上記Agメッキ15e,16eの上にAuメッキ15f,16fが施されている。
このような構成の半導体発光装置30によれば、図1から図3に示した半導体発光装置10と第一の実施形態による半導体発光装置10と同様、LEDチップ12から出射して導電パターン15,16の素子実装部15a及びボンディング部16の周辺領域で反射される光は、その表面に施されたAgメッキ15eで反射されることになるため、短波長の光を吸収するようなことがなく、高い反射率で反射されることになり、従来のメッキを備えたリードフレームの場合のように、光学特性が低くなるようなことはない。
また、Agメッキ15e,16eは、導電パターン15,16の全体に形成されていると共に、Auメッキ15f,16fは、導電パターン15,16の端子部の領域のみに、前記Agメッキ15e,16eの上に形成されている。従って、Auメッキ15f,16fの形成された端子部領域において部分的にAuの拡散は生ずるものの、Agメッキ15e,16eが露出して反射へ寄与するチップ実装部15aの付近では、Au層が形成されていないため、その拡散の影響は、ほとんどない。従って、Agメッキ15e,16eにおける光学特性が低くなってしまうことはない。
Auメッキ15f,16fは、導電パターン15,16の端子部の領域のみに、前記Agメッキ15e,16eの上に形成されるとともに、それら素子実装部側の端部は、枠状部材13で覆われているため、導電パターンの酸化や硫化による腐食を防ぎ、はんだ付け安定性および半導体発光装置の実装強度を確保することができる。
また、枠状部材13は、Auメッキ15f,16fの端部とAgメッキ15e,16eで形成される段差を覆うため、枠状部材13のチップ基板及び導電パターン15,16に対する密着性を高めることができる。
さらに、Agメッキ15e,16eを形成する際に、パターニングが不要であり、Auメッキ15f,16fを形成する際のみパターニングを行えばよいことから、工程数が少なくて済み、図1から図3に示した半導体発光装置10と比較して、より容易に且つ低コストで作成することが可能である。
[実施例4]
図7は、本発明による半導体発光装置の第四の実施形態の構成を示している。 図7において、半導体発光装置40は、図1から図3に示した半導体発光装置10とほぼ同様の構成であって、以下の点でのみ異なる構成になっている。
即ち、導電パターン16は、そのボンディング部16aにもAuメッキ16fが施されていると共に、枠状部材13の凹陥部13a内に露出するボンディング部16aの周辺領域には、半導体発光装置10と同様にAgメッキ16eが施されるようになっている。
このような構成の半導体発光装置40によれば、枠状部材13の凹陥部13a内に露出する導電パターン15及び16の殆どの部分がAgメッキ15e,16eにより覆われているので、LEDチップ12から下方に出射する光は、大部分がAgメッキ15e,16eにより反射されることになり、短波長の光を吸収するようなことがなく、高い反射率で反射されることになる。従って、従来のAuメッキを備えたリードフレームの場合のように、光学特性が低くなるようなことはない。
また、導電パターン16のボンディング部16aがAuメッキ16gを施されているので、このボンディング部16aではAgメッキ16eの酸化や硫化が発生するようなことがなく、Agメッキ16eの酸化膜や硫化膜を除去する必要がないと共に、ワイヤボンディングの高い接合強度が得られることになり、電気的接続の安定性が確保され得ることになる。
この場合、Auメッキ16gの一部が、枠状部材13の凹陥部13a内に露出することになるが、その露出面積が比較的小さいことから、この露出部分による反射率の低下は僅かであり、全体として反射率の低下は実質的にないと考えられる。
[実施例5]
図8は、本発明による半導体発光装置の第五の実施形態の構成を示している。 図8において、半導体発光装置50は、図5及び図6に示した半導体発光装置30とほぼ同様の構成であって、以下の点でのみ異なる構成になっている。
即ち、導電パターン16は、そのボンディング部16aにもAuメッキ16fが施されている。これにより、枠状部材13の凹陥部13a内に位置するボンディング部16aの周辺領域には、Agメッキ16eが露出するようになっている。
このような構成の半導体発光装置50によれば、枠状部材13の凹陥部13a内に露出する導電パターン15及び16の殆どの部分がAgメッキ15e,16eにより覆われているので、LEDチップ12から下方に出射する光は、大部分がAgメッキ15e,16eにより反射されることになり、短波長の光を吸収するようなことがなく、高い反射率で反射されることになる。従って、従来のAuメッキを備えたリードフレームの場合のように、光学特性が低くなるようなことはない。
また、導電パターン16のボンディング部16aがAuメッキ16gを施されているので、このボンディング部16aでは酸化や硫化が発生するようなことがなく、Agメッキ16eの酸化膜や硫化膜を除去する必要がないと共に、ワイヤボンディングの高い接合強度が得られることになり、電気的接続の安定性が確保され得ることになる。
この場合、Auメッキ16gの一部が、枠状部材13の凹陥部13a内に露出することになるが、その露出面積が比較的小さいことから、この露出部分による反射率の低下は僅かであり、全体として反射率の低下は実質的にないと考えられる。
[実施例6]
図9は、本発明による半導体発光装置の第六の実施形態の構成を示している。 図9において、半導体発光装置60は、図7に示した半導体発光装置40とほぼ同様の構成であって、以下の点でのみ異なる構成になっている。
即ち、導電パターン16は、そのワイヤボンディング部16aに、少なくとも端子部16bに形成されるAuメッキ16fとは分離されたAuメッキ16gが施されている。
このような構成の半導体発光装置60によれば、図7に示した半導体発光装置40と同様に作用すると共に、導電パターン16のワイヤボンディング部16aにAuメッキ16g形成されていることにより、ワイヤボンディング部16aにおける酸化および硫化を防ぎ、良好なワイヤボンディングを行うことができるものとされる。Agメッキ16eに対するAuの拡散、そしてAgメッキ16eにおける反射率の低下が実質的に起らないよう、ワイヤボンディングされる部分にのみ部分的にAuメッキ16gを施したものである。
[実施例7]
図10は、本発明による半導体発光装置の第七の実施形態の構成を示している。
図10において、半導体発光装置70は、図8に示した半導体発光装置50とほぼ同様の構成であって、以下の点でのみ異なる構成になっている。
即ち、導電パターン16は、そのワイヤボンディング部16aに、少なくとも端子部16bに形成されるAuメッキ16fとは分離されたAuメッキ16gが施されている。
このような構成の半導体発光装置60によれば、図7に示した半導体発光装置40と同様に作用すると共に、導電パターン16のワイヤボンディング部16aにAuメッキ16gが形成されていることにより、ワイヤボンディング部16aにおける酸化および硫化を防ぎ、良好なワイヤボンディングを行うことができるものとされる。Agメッキ16eに対するAuの拡散、そしてAgメッキ16eにおける反射率の低下が実質的に起らないよう、ワイヤボンディングされる部分にのみ部分的にAuメッキ16gを施したものである。
[実施例8]
図11は、本発明による半導体発光装置の第八の実施形態の構成を示している。
図11において、半導体発光装置80は、図10に示した半導体発光装置70とほぼ同様の構成であって、枠状部材13の代わりに、チップ基板11の表面全体に断面が台形状の透明樹脂部14が形成されている点でのみ異なる構成になっている。
このような構成の半導体発光装置80によれば、図10に示した半導体発光装置70とほぼ同様に作用すると共に、LEDチップ12から下方に出射した光が、導電パターン15,16の素子実装部15a及びボンディング部16aの周辺領域の表面でAgメッキ15e,16eにより上方に反射されて、外部に出射することになる。
[実施例9]
図12は、本発明による半導体発光装置の第九の実施形態の構成を示している。
図12において、半導体発光装置90は、図4に示した半導体発光装置20とほぼ同様の構成であって、以下の点でのみ異なる構成になっている。
即ち、チップ基板11の中心付近に貫通穴11aが設けられていると共に、チップ基板11の下面の両側縁及び中央領域に、例えばCu等の金属板91,92,93が取り付けられている。
そして、両側縁の金属板91,92が、それぞれ導電パターン15,16の端子部15b,16bの代わりに、チップ基板11の下面の両側縁にて端子部を構成している。
また、上記金属板93は、チップ基板11の下面の中央領域にて上記貫通穴11aを閉塞すると共に、その上面が素子実装部を構成している。
これに対して、導電パターン15は、上記貫通穴11aの側壁内に延びることにより、上記金属板93と導通すると共に、チップ基板11の左側面を介して上記金属板91と導通している。
また、導電電パターン16は、チップ基板11の右側面を介して上記金属板92と導通している。
そして、LEDチップ12は、上記チップ基板11の貫通穴11a内にて、金属板93の表面に接合されると共に、その上面の電極部がワイヤボンディングにより、導電パターン16のボンディング部16aに対して電気的に接続されるようになっている。
素子実装部及びその周辺領域においてAuメッキ層は形成されておらず、Agメッキ15e,16eは露出している。また、Auメッキ16fは分離して形成されると共に、Auメッキ15fも素子実装部周辺から離れた端子部の領域に形成されているため、反射に寄与する素子実装部及びその周辺領域におけるAgメッキ15e,16eへのAuの拡散は、実質的に起らない。
このような構成の半導体発光装置90によれば、一対の金属板91,92から一対の導電パターン15,16そして金属板93を介してLEDチップ12に駆動電圧が印加されると、LEDチップ12が発光し、この光の一部が直接に、また他の一部が下方及び側方に出射した後、金属板93の表面及びチップ基板11の貫通穴11aの側面の導電パターン15により上方に反射されて、外部に出射する。
この場合、LEDチップ12から出射して金属板93の素子実装部周辺領域そして導電パターン15の貫通穴11aの側面で反射される光は、金属板93の表面そして導電パターン15の表面に施されたAgメッキ15eで反射されることになるため、短波長の光を吸収するようなことがなく、高い反射率で反射されることになる。従って、従来のAuメッキを備えたリードフレームの場合のように、光学特性が低くなるようなことはない。
[実施例10]
図13は、本発明による半導体発光装置の第十の実施形態の構成を示している。
図13において、半導体発光装置100は、リードフレームタイプのLEDとして構成されており、導電部としての一対のリードフレーム101,102と、一方のリードフレーム101の先端付近に形成された素子実装部101a上に実装された半導体発光素子としてのLEDチップ103と、上記リードフレーム101,102の先端そしてLEDチップ103を包囲するようにモールド樹脂により形成された透明樹脂部104と、から構成されている。
上記リードフレーム101,102は、それぞれその先端に上方に向かって凹状に形成された素子実装部101a及びワイヤボンディング部102aを備えるように、銅または表面全体に銅等のメッキが施されたアルミニウム等の導電性材料から形成されていると共に、他端が端子部101b,102bを構成している。
上記LEDチップ103は、上記リードフレーム101の素子実装部101a上にダイボンディング等により接合されると共に、その上面に設けられた電極が、リードフレーム102の先端のワイヤボンディング部102aに対してワイヤボンディングにより電気的に接続されるようになっている。
上記透明樹脂部104は、例えば透明エポキシ樹脂等から構成されており、LEDチップ103を中心に、二本のリードフレーム101,102の先端付近全体を包囲するように形成されている。
以上の構成は、図16に示した従来のLED1と同様の構成であるが、本発明実施形態による半導体発光装置100においては、以下の点で異なる構成になっている。
即ち、上記二つのリードフレーム101,102のうち、一方のリードフレーム101は、全体が銅等の母材101cから構成され、その表面全体にAg101dが施されていると共に、さらに少なくとも端子部101b(図示の場合、上記素子実装部101a及びその周辺領域を除く表面領域)に、Auメッキ101eが施されている。つまり、Ag101dは、素子実装部101a及びその周辺の領域において露出している。
また、上記リードフレーム102は、同様に全体が銅等の母材102cから構成され、また少なくとも端子部102b(図示の場合には、表面全体)に、Auメッキ102dが施されている。
このような構成の半導体発光装置100によれば、一対のリードフレーム101,102を介してLEDチップ103に駆動電圧が印加されると、LEDチップ103が発光し、この光の一部が直接に、また他の一部が側方及び下方に出射した後、リードフレーム101の凹状の素子実装部101aの周辺領域の表面で上方に反射されて、外部に出射する。
この場合、LEDチップ103から出射してリードフレーム101の素子実装部101aの周辺領域で反射される光は、その表面に施されたAgメッキ101dで反射されることになるため、短波長の光を吸収するようなことがなく、高い反射率で反射されることになる。従って、従来のAuメッキを備えたリードフレームの場合のように、光学特性が低くなるようなことはない。
また、上記双方のリードフレーム11,12の端子部101b,102bが施されているので、これらの電気的な接続領域では酸化や硫化が発生するようなことがなく、ハンダ付け安定性が確保され得ることになる。そして、上記リードフレーム102のLEDチップ103がワイヤボンディングされるべき位置には、Auメッキ102dが施されているので、酸化や硫化を防ぎ、ワイヤボンディング強度を保つことができる。
さらに、上記素子実装部101aの領域では、Auメッキが形成されていないので、LEDチップ103の素子実装部101aへのダイボンディング時及びボンディング部102aへのワイヤボンディング時に、Agメッキ101dにAuが拡散してしまうようなことがない。従って、Agメッキ101dにおける光学特性が低くなってしまうようなことがない。
[実施例11]
図14(A)〜(C)は、本発明による半導体発光装置の第十一の実施形態の構成を示している。図14(A)において、半導体発光装置110は、図1から図3に示した半導体発光装置10とほぼ同様の構成であって、素子実装部15aが導電部15,16と分離されて形成されている点、素子実装部15aは少なくともその表面がAu等の金属層16fから構成されている点並びに素子実装部15aは導電部15,16と共に素子実装部15a及びその周辺領域において、上記金属層の表面にAg層16eを備えている点でのみ異なる構成になっている。なお、16dはCuまたはNi等の層を示している。
このような構成の半導体発光装置110によれば、図1から図3に示した半導体発光装置10とほぼ同様に作用すると共に、LED導電部12から下方に出射した光が、導電パターン15,16の素子実装部15a及びボンディング部16aの周辺領域の表面で上方に反射されて、外部に出射することになる。
なお、図14(B)は、ボンディングがチップ基板11上に施されたCu,Ni層16d等、Ag層16eの上に積層されたAu層16fになされた例を、また図14(C)はボンディングがチップ基板上に積層されたCu,Ni層16d等の上に施されたAg層16eになされた例である。
[実施例12]
図15は、本発明による半導体発光装置の第十二の実施形態の構成を示している。図15において、半導体発光装置120は、図13に示した半導体発光装置100とほぼ同様の構成であって、半導体発光装置120は、リードフレームタイプのLEDとして構成されており、導電部としての一対のCu等からなるリードフレーム121,122と、一方のリードフレーム121の先端付近に形成された素子実装部125a上に実装された半導体発光素子としてのLEDチップ123と、上記リードフレーム121,122の先端そしてLEDチップ123を包囲するようにモールド樹脂により形成された透明樹脂部124と、から構成されている。
上述した実施形態においては、導電パターン15,16は、アルミニウム等の母材15c,16cから構成されており、その表面全体に銅メッキ15d,16dが施されているが、これに限らず、他の種類の母材、例えば銅から構成されていて、銅メッキ15d,16dが省略されてもよいことは明らかである。
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により、導電部の反射面として機能する領域に選択的にAgメッキを施すと共に、導電部の端子部として機能する領域に選択的にAuメッキを施すようにした半導体発光装置が提供され得る。
本発明による半導体発光装置の第一の実施形態の構成を示す概略断面図である。 図1の半導体発光装置の要部を示す部分拡大断面図である。 図1の半導体発光装置の概略平面図である。 本発明による半導体発光装置の第二の実施形態の構成を示す概略断面図である。 本発明による半導体発光装置の第三の実施形態の要部の構成を示す部分拡大断面図である。 図5の半導体発光装置の概略平面図である。 本発明による半導体発光装置の第四の実施形態の要部の構成を示す概略平面図である。 本発明による半導体発光装置の第五の実施形態の構成を示す(A)概略平面図,(B)A−A線断面図及び(C)B−B線断面図である。 本発明による半導体発光装置の第六の実施形態の要部の構成を示す概略平面図である。 本発明による半導体発光装置の第七の実施形態の要部の構成を示す概略平面図である。 本発明による半導体発光装置の第八の実施形態の構成を示す概略断面図である。 本発明による半導体発光装置の第九の実施形態の構成を示す概略断面図である。 本発明による半導体発光装置の第十の実施形態の構成を示す概略断面図である。 本発明による半導体発光装置の第十一の実施形態の構成を示す概略断面図である。 本発明による半導体発光装置の第十二の実施形態の構成を示す概略断面図である。 従来の半導体発光装置の一例の構成を示す概略断面図である。 図16の半導体発光装置の要部を示す部分拡大断面図である。 図17の半導体発光装置の変形例を示す部分拡大断面図である。 図18の半導体発光装置の変形例を示す部分拡大断面図である。
符号の説明
10,20,30,40,50,60,70,80,90,100,110,120 半導体発光装置
11 チップ基板
12 LEDチップ
13 枠状部材
14 透明樹脂部
15,16 導電パターン(導電部)
15a 素子実装部
15b,16b 端子部
15c,16d 母材
15d,16d 銅メッキ
15e,16e Agメッキ
15f,16f,16g Auメッキ
16a ボンディング部
91,92,93 金属板

Claims (9)

  1. 一対の導電部と、
    一方の導電部に設けられた素子実装部上に接合されると共に、双方の導電部に対して電気的に接続された半導体発光素子とを含み、
    枠状部と枠状部内を充填する透明樹脂部にて、上記半導体発光素子及び各導電部の一部を覆う半導体発光装置において、
    上記各導電部は、少なくとも表面が金属層から構成され、
    上記各導電部は、素子実装部及びその周辺領域において、上記金属層の表面にAg層を備え、上記各導電部は、上記枠状部から導出される端子部において、上記金属層の上記Ag層上の最表面にAu層を備え、
    当該Au層の上記素子実装部側の端部の上記Ag層との段差を覆うように、上記枠状部により覆われ、
    前記導電部のうち、上記半導体発光素子がボンディングワイヤにより接続される表面領域には、前記端子部の前記Au層とは分離されたボンディング用Au層が配置されていることを特徴とする、半導体発光装置。
  2. 一対の導電部と、
    導電部とは分離して形成された素子実装部上に接合されると共に、双方の導電部に対して電気的に接続された半導体発光素子とを含み、
    枠状部と枠状部内を充填する透明樹脂部にて、上記半導体発光素子及び各導電部の一部を覆う半導体発光装置において、
    上記各導電部及び素子実装部は、少なくとも表面が金属層から構成され、
    上記各導電部及び素子実装部は、素子実装部及びその周辺領域において、上記金属層の表面にAg層を備え、
    上記各導電部は、上記枠状部から導出される端子部において、上記金属層の上記Ag層上の最表面にAu層を備え、
    当該Au層の上記素子実装部側の端部の上記Ag層との段差を覆うように、上記枠状部により覆われ、
    前記導電部のうち、上記半導体発光素子がボンディングワイヤにより接続される表面領域には、前記端子部の前記Au層とは分離されたボンディング用Au層が配置されていることを特徴とする、半導体発光装置。
  3. 上記端子部の上記Au層は上記Ag層から分離して形成され、上記Ag層の端部は上記透明樹脂部または枠状部に露出していることを特徴とする、請求項1または2に記載の半導体発光装置。
  4. 上記端子部の上記Au層は、上記Ag層上に部分的に積層されることにより形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の半導体発光装置。
  5. 上記一対の導電部が、互いに並行に延びる二本のリードフレームであって、
    さらに、上記導電部が、素子実装部に半導体発光素子が実装された状態で、透明樹脂部により封止されていることを特徴とする、請求項1からの何れかに記載の半導体発光装置。
  6. 上記一方の導電部の素子実装部が、上方に向かって凹状の反射面として構成されていることを特徴とする、請求項に記載の半導体発光装置。
  7. 上記一対の導電部が、チップ基板上に形成され、チップ基板裏面まで回り込んで表面実装用の端子部を画成する導電パターンから構成されており、
    上記透明樹脂部が、チップ基板上にて、各導電部の先端及び半導体発光素子を覆うように形成されていることを特徴とする、請求項1からの何れかに記載の半導体発光装置。
  8. 上記透明樹脂部が、チップ基板上に形成された枠状部材の素子実装部を露出させるように上方に拡った凹陥部内に充填されていることを特徴とする、請求項に記載の半導体発光装置。
  9. 上記一方の導電部が、チップ基板の下面に設けられた素子実装部を有する金属板を含んでおり、この金属板が、チップ基板の貫通穴を介してチップ基板の表面に形成された一方の導電パターンに電気的に接続されていることを特徴とする、請求項7または8に記載の半導体発光装置。
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