JP4942165B2 - 並び模様形成装置、及び並び模様形成方法 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、位置決め用のマーカーを有するプレートに型抜きパンチを組み合わせ、連続的な型抜き模様を形成する技術が開示されている。
また、特許文献2に開示の技術は、スタンプ本体の細幅長方形板に設けられた孔が等間隔なので、例えば「HAPPY BIRTHDAY」という文字列からなる並び模様を形成したい場合、図13に示すように、「I」の文字の両側に大きな空間が生じ、文字間のバランスが悪くなる。
そこで、本発明は、模様の間隔を最適にした状態で位置合わせをすることができる並び模様形成装置及び並び模様形成方法の提供を目的とする。
この場合、各種の模様表示と夫々の模様の基準位置を設定する基準位置設定表示とを有する模様見本と、該模様見本の模様表示と基準位置設定表示とを透視することができる透明板と、を含んで構成され、前記位置決め板は、前記模様見本の中から所望の模様を選び、その模様の模様表示と基準位置設定表示とを透明板に転写することによって形成されたものであってもよい。
また、前記模様形成具は、刃先を下に向けた穿孔刃と、上面に前記模様表示を有して前記穿孔刃を昇降させる操作部と、前記穿孔刃が案内される案内路と該案内路に直交するスリットとを有する基台と、前記操作部が露呈される開口部を上面に備えると共に前記穿孔刃を組み付けた状態の基台が内装されるハウジングと、を有し、前記穿孔刃が前記案内路に摺接しながら下降することによって前記シートに所定模様の孔を形成するように構成されたものであり、前記位置決め器具の前記固定部材を、前記載置台に対して回動可能に形成すると共に、前記載置台には、該固定部材によって固定された状態のシートの端部を露呈させる切欠部を、前記取付部に取り付けられる位置決め板に沿って形成したことを特徴とするものであってもよい。
この場合、所定面積の開口部を有する平面部材を折り曲げることによって、前記載置台と前記固定部材とを略コの字状に形成し、該開口部をもって前記切欠部を形成してもよい。
また、前記位置決め器具の載置台の前記切欠部に、シートの端部位置を設定する端合わせ部材を回動可能に設けてもよい。
また、前記固定部材との連結部とは反対側において前記載置台に連結された前記端合わせ部材を、該載置台と共に一体成形された平面部材を折り曲げて形成してもよい。
即ち、位置決め板の並び模様表示を構成する1つの模様の模様形成具を用い、その模様形成具の基準位置を、位置決め板の基準位置特定表示に対応させることによって位置合わせを行い、その状態で模様形成具を操作する。この作業を、並び模様表示を構成する全ての模様について繰り返すので、位置決め板に表示された並び模様と同一の模様を、シート上に容易に形成することができる。
固定部材には、位置決め板を着脱可能に取り付ける取付部が設けられているので、様々な並び模様の位置決め板を用意しておき、それを固定部材の取付部に着脱することによって、様々な並び模様を形成することができる。
この場合、模様見本の中から所望の模様を選び、その模様の上に透明板を置いて模様表示と基準位置設定表示を転写する。次に、その模様の隣に配置したい模様を選び、先に透明板に転写されている模様と、その模様の隣に配置しようとする隣接模様の模様表示との間隔を所望の間隔に設定した状態で、隣接模様の模様表示と基準位置設定表示とを転写する。
この作業を順次繰り返すことによって、所望の並び模様の位置決め板を形成することができる。これによって、自分で創作した並び模様を、そのままシート上に形成することが可能となる。
請求項5に係る並び模様形成装置は、位置決め器具の載置台の前記切欠部に、シートの端部位置を設定する端合わせ部材を回動可能に設けたので、シートの端部から模様形成位置までの位置を正確に設定することができる。この場合、端合わせ部材に、シートの端部を当接させるための紙当て定規部を立設することで、シートの端部から模様形成位置までの距離を設定できるようにしてもよいし、また、端合わせ部材に、模様形成位置からの距離を記した目盛りを設け、その目盛りによって、シートの端部からの模様形成位置を設定できるようにしてもよい。
請求項6に係る並び模様形成装置は、端合わせ部材を載置台と共に一体成形された平面部材を折り曲げて形成したので、位置決め器具を容易且つ安価に製造することができる。
先ず、この実施に際して使用する並び模様形成装置1について説明する。
パンチ2は、シートに所定形状の模様を形成する模様形成具として機能するものであり、図2に示すように、基台10と、穿孔刃13と、基台10と穿孔刃13の組立体を収容するハウジング20と、から構成されている。
このハウジング20は、上下に分割可能なように、上ハウジング21と、下ハウジング22とから構成されており、それらの接合部には、後述する基台10のスリット11の位置に対応するスリット23が形成されている。
下ハウジング22の下面にも開口部26が形成されており、この開口部26からシートの切り抜き片が落下するようになっている。
基台10は、亜鉛金属等の材料からなり、下部に、シートが挿入されるスリット11を水平方向に形成すると共に、このスリット11に交差するように、穿孔刃13が摺動自在に案内される案内孔12が略垂直方向に形成されている。この案内孔12の断面形状は、後述する穿孔刃13の断面形状と同一に形成されており、穿孔刃13が案内孔12の内壁面に摺接しながら案内されるようになっている。
さらに、穿孔刃13のフランジ14には操作カバー16が装着されている。この操作カバー16の上面には、そのパンチ2によって形成される模様17(図1参照)が表示されている。
まず、穿孔刃13のフランジ14と基台10の上面との間にスプリング18を介装させ、基台10の第1の案内孔12に穿孔刃13を挿入し、基台10と穿孔刃13とを組み付ける。
そして、操作カバー16が被着された状態の穿孔刃13に対し、上ハウジング21の案内壁27を操作カバー16の側面に沿わせるようにして、上ハウジング21を被着する。
次に、位置決め板4について、図3に基づいて説明する。
この位置決め板4は、所定の大きさのシート片又は板片に、並び模様表示41と基準位置特定表示43a,43b・・・とを表示したものである。
この文字列を構成する各文字41a,41b・・・の下方には、その文字の横方向中央位置を示す表示43a,43b・・・が記されている。この表示は、各模様(即ち文字)の基準位置を特定する基準位置特定表示として機能する。
位置決め器具5は、シートが載置される載置台50と、載置台50に載置されたシートを固定する固定部材60と、シートの端部位置を設定する端合わせ部材70と、によって構成される。
載置台50の上面には、図5に示すように、後述する固定部材60の裏面に設けられた吸着部材61と吸着可能な吸着部材51(鉄板又はマグネット)が貼り付けられている。また、固定部材60との連結部52,52の近傍には、載置台50に載置されたシートの端合わせを行なうための当接部53、53が形成されている。
第1の係止突起54,54は、端合わせ部材70を載置台50に固定させるためものであり、後述する端合わせ部材70の連結部72に設けられた第1の係止凹部74に対応する位置に形成されている。
第2の係止突起55は、載置台50に固定された状態(即ち、図5の状態)の端合わせ部材70を、回動させて載置台50の下面に退避させた際に、載置台50に固定させるためのものであり、後述する端合わせ部材70に設けられた係止突起に対応する位置に形成されている。
この固定部材60の裏面には、図5に示すように、吸着部材61(マグネット又は鉄板)が取り付けられており、載置台50の吸着部材51に吸着することによって、載置台50と固定部材60との間に保持されたシートを固定することができる。
この端合わせ部材70は、シートの端部位置を設定するためのものであり、載置台50への取り付け側とは反対側の端部に、シートの端部を当接させるための紙当定規部71を立設している。この紙当定規部71は、シートが載置台50の当接部53,53(図5参照)に届かない場合に有効であり、この紙当定規部71にシートの端部を当接させることによって、小さなシートであっても位置合わせをすることが可能となる。
次に、上記並び模様形成装置1を使用して並び模様を形成する方法を説明する。
次に、図1に示すように、載置台50の上にシート3を載置し、固定部材60を下方に回動させて、載置台50と固定部材60との間にシート3を固定する。
そして、端合わせ板70を載置台50の下面側に退避させて、シート3の端部を露呈させる。
そして、パンチ2を押圧操作することによって、シート3に型抜き模様が形成される。
位置決め板4の並び模様表示41の全ての模様41a,41b・・・について同様の作業を行うことによって、シート3に並び模様の孔が形成される。
また、位置決め器具5の端合わせ部材70は、載置台50の切欠部59に連結されていてもよいし、端合わせ板70自体を設けなくてもよい。また、端合わせ部材70に、図8に示すような目盛り79を設けることで、シートの端部から所望の位置に模様を形成できるようにしてもよい。
さらに、位置決め器具5は、1つの平面部材によって一体成型されたものでなく、別部材を組みつけて構成してもよいし、載置台50に対して固定部材60が回動しないものであってもよい。この場合、載置台50と固定部材60とを別体として構成し、マグネット等によって載置台50と固定部材60を密着させてもよい。
この並び模様形成方法は、図9に示すようなパンチ2のセット2’によって、創作性の高い作品を製作する際に便利な方法であり、上記のパンチセット2’のパンチ2と、図10に示す模様見本8及び透明板9と、図4に示す位置決め器具5と、を用いることによって実現できる。
図10に示す模様見本8は、パンチセット2’に含まれる全てのパンチ2に係る模様80とその模様の基準線81とが表示されたシートである。
夫々の模様80の下には、基準位置設定表示として、各模様の横方向中央位置を示す基準線81が記されている。夫々の基準線81の下端部に接するように、透明板9の端を合わせるための位置合わせ線82が記されている。
このように構成された並び模様形成装置を使用して、並び模様を形成する方法を説明する。
このようにして、模様見本8と透明板9を使用することで、並び模様表示と基準位置特定表示とを有する位置決め板を自ら作成することができ、この位置決め板(即ち、透明板9)を位置決め器具5の固定部材60の取付部62に取り付けることによって、図1に示す第1実施形態に係る並び模様形成方法が実現可能となる。
これによって、自分で創作した並び模様を、そのままシート上に形成することが可能となる。
2、2’・・・パンチ、パンチセット
3・・・シート
4・・・位置決め板
5・・・位置決め器具
8・・・模様見本
9・・・透明板
10・・・基台
11・・・スリット
12・・・案内孔
13・・・穿孔刃
14・・・フランジ
16・・・操作カバー
17・・・模様(模様表示)
18・・・スプリング
20・・・ハウジング
21・・・上ハウジング
22・・・下ハウジング
23・・・スリット
26・・・開口部
27・・・案内壁
28・・・センター基準突起(基準位置表示)
41・・・並び模様表示
43a,43b・・・表示(基準位置特定表示)
44・・・凹部
50・・・載置台
51・・・吸着部材
52・・・連結部
53・・・当接部
54・・・第1の係止突起
55・・・第2の係止突起
56・・・開口部
57・・・折り曲げ線
59・・・切欠部
60・・固定部材
61・・・吸着部材
62・・・取付部
63・・・孔
70・・・端合わせ部材
71・・・紙当定規部
72・・・連結部
74・・・係止凹部
75・・・折り曲げ線
76・・・係止凹部
80・・・模様(模様表示)
81・・・基準線(基準位置設定表示)
82・・・位置合わせ線
Claims (8)
- 模様を特定する模様表示(17)と、当該模様における基準位置を示す基準位置表示(28)とを有し、押圧操作によってシートに所定の模様を形成する模様形成具(2)と、
複数の模様を横並び状態で表示した並び模様表示(41)と、該並び模様の夫々の模様についての基準位置を特定する基準位置特定表示(43a,43b・・・)と、を有する位置決め板(4)と、
前記シートが載置される載置台(50)と、該載置台上に載置されたシートを固定する固定部材(60)と、を有する位置決め器具(5)と、を有する並び模様形成装置(1)であって、
前記固定部材(60)に、前記位置決め板(4)を着脱可能に取り付けるための取付部(62,62)を、長手方向量端部に設けたことを特徴とする並び模様形成装置。 - 各種の模様表示(80)と、夫々の模様の基準位置を設定する基準位置設定表示(81)と、を有する模様見本(8)と、
該模様見本(8)の模様表示(80)と基準位置設定表示(81)とを透視することができる透明板(9)と、を含んで構成され、
前記位置決め板(4)は、前記模様見本(8)の中から所望の模様を選び、その模様の模様表示(80)と基準位置設定表示(81)とを透明板(9)に転写することによって形成されることを特徴とする請求項1に記載の並び模様形成装置。 - 前記模様形成具(2)を、刃先を下に向けた穿孔刃(13)と、上面に前記模様表示(17)を有して前記穿孔刃(13)を昇降させる操作部(16)と、前記穿孔刃(13)が案内される案内路(12)と該案内路(12)に直交するスリット(11)とを有する基台(10)と、前記操作部(16)が露呈される開口部を上面に備えると共に前記穿孔刃(13)を組み付けた状態の基台(10)が内装されるハウジング(20)と、を有し、前記穿孔刃(13)が前記案内路(12)に摺接しながら下降することによって前記シートに所定模様の孔を形成するように構成し、
前記位置決め器具(5)の前記固定部材(60)を、前記載置台(50)に対して回動可能に形成すると共に、
前記載置台(50)には、該固定部材(60)によって固定された状態のシートの端部を露呈させる切欠部(59)を、前記取付部(62)に取り付けられる位置決め板(4)に沿って形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の並び模様形成装置。 - 所定面積の開口部(56)を有する平面部材を折り曲げることによって、前記載置台(50)と前記固定部材(60)とを略コの字状に形成し、該開口部(56)をもって前記切欠部(59)を形成したことを特徴とする請求項3に記載の並び模様形成装置。
- 前記位置決め器具(5)の載置台(50)の前記切欠部(59)に、シートの端部位置を設定する端合わせ部材(70)を回動可能に設けたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の並び模様形成装置。
- 前記固定部材(60)との連結部(52)とは反対側において前記載置台(50)に連結された前記端合わせ部材(70)を、該載置台(50)と共に一体成形された平面部材を折り曲げて形成したことを特徴とする請求項5に記載の並び模様形成装置。
- 模様を特定する模様表示(17)と、当該模様における基準位置を示す基準位置表示(28)とを有し、シートに所定の模様を形成する模様形成具(2)と、
各種の模様表示(80)と、夫々の模様の基準位置を設定する基準位置設定表示(81)とを有する模様見本(8)と、
該模様見本(8)の模様表示(80)と基準位置設定表示(81)とを透視することができる透明板(9)と、
前記シートが載置される載置台(50)と、該載置台上に載置されたシートを固定する固定部材(60)と、を有する位置決め器具(5)と、を含んで構成される並び模様形成装置であって、
前記模様見本(8)の中から所望の模様を選び、その模様の模様表示(80)と基準位置設定表示(81)とを透明板(9)に転写することによって、模様の基準位置特定表示(43c)を有する位置決め板(4)を形成し、
該位置決め板(4)を、前記固定部材(60)に取り付け、
前記模様形成具(2)の基準位置表示(28)を、当該模様形成具(2)の模様に対応する前記位置決め板(4)の模様の基準位置特定表示(43c)に対応させて位置合わせを行い、前記模様形成具(2)の押圧操作を行うように構成されたことを特徴とする並び模様形成装置。 - 模様を特定する表示(17)と、当該模様における基準位置を示す基準位置表示(28)とを有し、押圧操作によってシートに所定の模様を形成する模様形成具(2)と、
複数の模様を横並び状態で表示した並び模様表示(41)と、該並び模様の夫々の模様における基準位置を特定する基準位置特定表示(43a,43b・・・)と、を有する位置決め板(4)と、
前記シートが載置される載置台(50)と、該載置台上に載置されたシートを固定する固定部材(60)と、を有する位置決め器具(5)とを用い、
前記固定部材(60)に前記位置決め板(4)を取り付け、
前記模様形成具(2)の基準位置表示(28)を、当該模様形成具の模様に対応する前記位置決め板の模様の基準位置特定表示(43c)に対応させて位置合わせを行い、
前記模様形成具(2)の押圧操作を行う並び模様形成方法であって、
各種の模様を表示した模様表示(80)と、夫々の模様の基準位置を設定した基準位置設定表示(81)と、を有する模様見本(8)の中から所望の模様を選び、その模様の模様表示(80)と基準位置設定表示(81)とを透明板(9)に転写することによって前記位置決め板(4)を形成することを特徴とする並び模様形成方法。
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