JP4938354B2 - 白色フィルム - Google Patents
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[ポリエステルフィルム]
ポリエステルフィルムはポリエステル組成物から構成される。ポリエステル組成物のポリエステルとしては、ジカルボン酸成分とジオール成分とからなるポリエステルを用いる。ジカルボン酸としては、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、2,6―ナフタレンジカルボン酸、4,4’―ジフェニルジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸を挙げることができる。ジオールとしては、例えばエチレングリコール、1,4―ブタンジオール、1,4―シクロヘキサンジメタノール、1,6―ヘキサンジオールを挙げることができる。これらのポリエステルの中で、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。ポリエステルは共重合ポリエステルを用いることが好ましい。共重合成分の割合は、全ジカルボン酸成分あたり、好ましくは1〜20モル%、さらに好ましくは2〜15モル%、さらに好ましくは3〜14モル%、特に好ましくは5〜13モル%である。共重合成分が1モル%未満であると無機粒子を多量に含有する層、例えば40重量%以上を含有する場合において、製膜できないことがあり好ましくない。共重合成分が20モル%を超えると熱寸法安定性に欠けたフィルムになったり、製膜すらできない状況に陥る可能性があり好ましくない。
(ア)ポリエステル合成時のエステル交換反応もしくはエステル化反応終了前に添加、もしくは重縮合反応開始前に添加する方法。
(イ)ポリエステルに添加し、溶融混練する方法。
(ウ)上記(ア)または(イ)の方法において不活性粒子を多量添加したマスターペレットを製造し、これらと添加剤を含有しないポリエステルとを混練して所定量の添加物を含有させる方法。
(エ)上記(ウ)のマスターペレットをそのまま使用する方法。
また、必要に応じて酸化防止剤、蛍光増白剤等を有する塗剤をポリエステルフィルムの少なくとも片面に塗布してもよい。
本発明において、帯電防止性能および耐久性を両立させる観点から、4級アンモニウム塩の基を含む高分子型帯電防止剤、具体的には下記式で表わされる繰り返し単位から構成される高分子型帯電防止剤を、帯電防止層に10〜50重量%含有する。
本発明の白色フィルムを製造する方法の一例を説明する。ダイから溶融したポリマーをフィードブロックを用いた同時多層押出し法により、積層未延伸シートを製造する。すなわちA層を形成するポリマーの溶融物とB層を形成するポリマーの溶融物を、フィードブロックを用いて例えばB層/A層/B層となるように積層し、ダイに展開して押出しを実施する。この時、フィードブロックで積層されたポリマーは積層された形態を維持している。また、マルチマニホルールドダイでも製膜可能であるが、剥離強度を上げる点ではフィードブロックを用いる方がより好ましい。
このようにして得られる本発明の白色フィルムの85℃の熱収縮率は、直交する2方向ともに0.7%以下、さらに好ましくは0.6%以下、特に好ましくは0.5%以下の達成が可能である。2軸延伸後のフィルムの厚みは、好ましくは25〜250μm、さらに好ましくは30〜220μm、さらに好ましくは40〜200μmである。25μm未満であると、反射率が低下し、250μmを超えるとこれ以上厚くしても反射率の上昇が望めないことから好ましくない。
フィルムサンプルをエレクトリックマイクロメーター(アンリツ製 K−402B)にて、10点厚みを測定し、平均値をフィルムの厚みとした。
サンプルを三角形に切り出し、包埋カプセルに固定後、エポキシ樹脂にて包埋する。そして、包埋されたサンプルをミクロトーム(ULTRACUT−S)で縦方向に平行な断面を50nm厚の薄膜切片にした後、透過型電子顕微鏡を用いて、加速電圧100kvにて観察撮影し、写真から各層の厚みを測定し、平均厚みを求めた。
分光光度計(島津製作所製UV−3101PC)に積分球を取り付け、BaSO4白板を100%としたときの反射率を400〜700nmにわたって測定した。得られたチャートより2nm間隔で反射率を読み取った。上記の範囲内で平均値を求めた。
ハリソン東芝ライティング社製の高圧水銀ランプ照射器「トスキュアー401」を用い、強度30mW/cm2にて3時間照射を行った。
帯電防止層表面の表面固有抵抗をタケダ理研社製「固有抵抗測定器」を使用し、測定温度23℃、測定湿度60%RHの条件下で印加電圧100Vにて1分後の表面固有抵抗値(Ω/□)を測定した。また、上記の紫外線照射促進試験を行い、照射後の表面抵抗値も同様に測定した。
示差走査熱量測定装置(TA Instruments 2100 DSC)を用い、昇温速度20m/分で測定を行った。
日立製作所製S−4700形電界放出形走査電子顕微鏡を用い、倍率10000倍にて、樹脂(フィルム)に添加する前の各粒子を100個ずつ任意に測定し(楕円状の場合は(長径+短径)/2にて求める)、平均粒子径を求めた。
上記の紫外線照射促進試験を行い、処理前の色相(L1*、a1*、b1*)と処理後の色相(L2*、a2*、b2*)を色差計(日本電飾製SZS−Σ90 COLOR MEASURING SYSTEM)にて測定し、下記式にて色相変化ΔE*を求めた。
ΔE*={(L1*−L2*)2+(a1*−a2*)2+(b1*−b2*)2}1/2
塗布フィルムの表面の塗布抜け、塗布筋等の欠陥状態を蛍光灯下にて目視観察して評価した。フィルムは長手方向の10mの範囲を対象として評価を行った。
○:塗布抜けおよび塗布筋がいずれも見えない
×:塗布抜けまたは塗布筋が見える
包埋樹脂でフィルムを固定し断面をミクロトームで切断し、2%オスミウム酸で60℃、2時間染色し、透過型電子顕微鏡にて塗布の厚みを測定した。
・アクリル1
日本カーバイド社製 商品名「RX9008A」
・架橋剤2 日本触媒製 オキサゾリン 商品名「エポクロスWS−300」
・界面活性剤1 花王製 ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル
商品名「エマルゲンA90」
・界面活性剤2 花王製 ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル
商品名「エマルゲンA60」
・界面活性剤3 花王製 ポリオキシエチレンアルキルエーテル
商品名「エマルゲン1108」
・界面活性剤4 花王製 ポリオキシエチレンオレイルエーテル
商品名「エマルゲン420」
表1に示す通り、各種ポリマー(樹脂種の欄に記載されたポリマーに共重合成分の欄に記載された成分を共重合したポリマー)に粒子を添加し、それぞれ275℃に加熱された2台の押出機に供給し、A層ポリマー、B層ポリマーをA層とB層がA/B/A(ただし、実施例7および8ではA/B)となるような3層フィードブロック装置(ただし、実施例7および8では2層フィードブロック装置)を使用して合流させ、その積層状態を保持したままダイスよりシート状に成形した。さらにこのシートを表面温度25℃の冷却ドラムで冷却固化して未延伸フィルムとし、これを表2に記載された温度にて加熱し長手方向(縦方向)に延伸し、25℃のロール群で冷却した。続いて、縦延伸したフィルムの片面に帯電防止層を設けるために表3に示す水系塗剤(濃度1.5重量%)のコーティングを行い、その後、フィルム両端をクリップで保持しながらテンターに導き120℃に加熱された雰囲気中で長手に直交する方向(横方向)に延伸した。なお、実施例7および8の2層フィルムでは無機粒子の添加量多い側にコートを行った。その後テンター内で表2の温度で熱固定を行い、表2に示す温度領域にて記入された縦方向の弛緩、横方向の幅入れを行い、室温まで冷やして白色フィルムを得た。得られた白色フィルムの反射板基材としての物性を評価した。結果を表3にまとめる。
表1および2に示すように条件を変更する他は実施例1と同様にして実施した。表3に評価結果を示す。
コーティングを実施しない以外は実施例1と同様にして実施した。表3に評価結果を示す。
表1および2に示すように条件を変更する他は実施例1と同様にして実施した。表3に評価結果を示す。
水溶性の塗剤をコートすることなくフィルムロールを作成し、その後、下記に示すような非水溶性塗剤のコートを実施し、コート後の厚みが2500nm(2.5μm)になるよう調整した。紫外線照射後の表面抵抗値が高かった。
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