JP4935535B2 - ノズルプレートの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を吐出するノズル孔が形成されたノズルプレートの製造方法に関する。
インクジェットヘッドは、多数のノズル孔が形成されたノズルプレートを含む複数のプレートの積層体であって、これら多数のノズル孔から記録媒体に対して液体であるインクが吐出されるように構成されている。このようなノズルプレートの製造方法としては、例えば、ステンレス製の板状部材である金属プレートをパンチで押圧し、表面に中空状の凸部である隆起部を形成し、その隆起部の根元部分を残すように、機械加工により研磨する。そして、金属プレートの表面に撥水膜を形成する。(特許文献1参照)
特開2006−224619号公報(図10)
上述した特許文献1に記載のノズルプレートの製造方法においては、隆起部の根元部分を残すように研磨しているため、金属プレートの表面全体は研磨されない。しかしながら、ステンレス製の金属プレートの表面には、酸化膜などの変質層が形成されているため、この酸化膜の形成された表面に撥水膜を形成すると、金属プレートの表面への撥水膜の密着性が悪くなってしまう。
そこで、金属プレートの表面への撥水膜の密着力を高めるために、電解研磨などを行い、変質層を除去して、撥水膜を形成する方法が考えられる。しかしながら、電解研磨により変質層を除去しようとすると、ノズル孔の周縁部が侵食されてしまい、ノズル孔の吐出口の形状が変わってしまう。
そこで、本発明の目的は、板状部材への撥水膜の密着力が大きく、ノズル孔の吐出口の形状が変わらないノズルプレートの製造方法を提供することである。
発明のノズルプレートの製造方法は、液体を吐出するノズル孔が形成されたノズルプレートの製造方法であって、前記ノズルプレートとなる金属製の板状部材の一方の面の表面酸化層を除去する表面除去工程と、前記表面除去工程後に、前記板状部材の前記一方の面から凸部が突出すると共に前記凸部で塞がれた前記ノズル孔が前記板状部材に形成されるように、前記板状部材にパンチ加工を施すパンチ加工工程と、前記パンチ加工工程後に、前記パンチ加工工程時に前記一方の面に形成された前記凸部を除去して前記ノズル孔を貫通させる凸部除去工程と、前記凸部除去工程後に、前記一方の面にメッキ加工によって撥水膜を形成するメッキ加工工程とを備えている。
本発明のノズルプレートの製造方法によれば、ノズルプレートとなる板状部材の一方の面に形成された酸化膜などの変質層を表面除去工程で除去することができるので、メッキ加工工程において形成される撥水膜の板状部材への密着力が大きなものとなる。また、凸部を除去してノズル孔を貫通させる凸部除去工程よりも前に表面除去工程を行うので、表面除去工程によってノズル孔の吐出口の形状が変わってしまうことがない。また、表面除去工程により変質層を除去した後に、撥水膜を形成するため、撥水膜の表面粗さが小さくなる。
また、前記表面除去工程において、前記板状部材の前記一方の面の表面酸化層を、機械研磨、化学研磨及び電解研磨のいずれかで除去することが好ましい。このような機械研磨、化学研磨及び電解研磨のいずれかのような表面処理を行うことで、一方の面の表面粗さが小さくなる。この表面粗さが小さくなった一方の面の表面に形成される撥水膜の表面粗さも同様となるので、ワイピング時にワイパー及び撥水膜に与えるダメージが低減でき、撥水膜の長寿命化が図れる。
さらに、前記ノズルプレートは、前記一方の面と反対側の面上に、前記ノズル孔に連通する連通孔を有する他の板状部材が接着剤を介して積層されることで、内部に前記ノズル孔に至る流路が形成された積層体を構成し、前記表面除去工程は、前記他の板状部材が接着される前記ノズルプレートの接着領域を残して表面酸化層を除去することが好ましい。これにより、少なくとも接着領域の一部は、酸化膜などの変質層を有した表面粗さが大きい非研磨面として残っており、他の板状部材との接着剤による高い接着強度が確保される。
また、前記表面除去工程において、前記一方の面の十点平均粗さを前記表面除去工程に比べて小さくすることが好ましい。
さらに、前記メッキ加工工程において、前記撥水膜を形成する直前に、電解メッキ法で前記撥水膜よりも薄いニッケル膜を形成することが好ましい。このニッケル膜の存在によって、撥水膜の付着力がさらに増す。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態は、インクジェットヘッドに設けられ、液体であるインクを吐出するノズル孔が形成されたノズルプレートの製造方法に本発明を適用したものである。
図1は、本発明のノズルプレート1を採用したインクジェットヘッド100の概略斜視図である。図1に示すように、インクジェットヘッド100は、平面視で矩形形状の略直方体であって、主走査方向に長尺の外形形状を有している。インクジェットヘッド100は、主に3つの部分を有した積層体で、下方から複数の流路が形成された流路ユニット20、インクが一時的に貯留されるリザーバユニット130、リザーバユニット130の上面を被覆するヘッドカバー110から構成されている。流路ユニット20の下面は、インクを吐出するインク吐出面であり、画像が形成される。リザーバユニット130は、3つのプレート131,132,133を有し、流路ユニット20にインクを供給する。ヘッドカバー110は、天井部材110aと側壁部材110bとから構成され、外力からインクジェットヘッド100を保護するとともに、内部の熱を外部に放熱する。側壁部材110bが、放熱部材として働く。なお、図中の長手方向一端部には、インク供給弁111が配置されており、外部のインク供給源と接続される。
図2は、ヘッドカバー110を除いて、図1中のIII−III線に沿って切断したときの概略断面図である。図2に示すように、流路ユニット20の上面には、リザーバユニット130が積層されている。リザーバユニット130は、リザーバベース132を挟んで、流路ユニット20に固定された下リザーバ133と外部からインクが供給される上リザーバ131を有している。上リザーバ131には、左端のインク供給口131bから中央部下面のインク通過口131eに至るインク流路135が形成されている。インク流路135の途中部には、フィルタ131dが配置されたフィルタ室が形成されている。フィルタ室の下面は、可撓性のフィルム131dによって構成されており、インク内の不要な圧力波が吸収される。なお、インク供給口131bは、インク供給弁11に連通してインクが供給される。
図3は、流路ユニット20の一部を切り欠いた縦断面図である。流路ユニット20は、ノズルプレート1を含む5枚の基板10,24〜27の積層体である。各基板は、それぞれインク流路22を構成する複数の孔を有し、接着剤によって固定されている。各基板10,24〜27は、図3に示すように積層されて、内部にインクが貯留される共通インク室27a、及び共通インク室27aの出口から圧力室25aを介してノズル孔11に至る複数のインク流路22が形成されている。最上層の基板24は、圧電体材料からなり、圧力室25aに対向する部分が圧力室25a側に変形する。このときの圧力室25aの容積変化によって、圧力室25a内のインクがノズル孔11(吐出孔13)から吐出されることになる。
図3に示すように、ノズルプレート1は、基板10(板状部材)と、基板10に形成されたインクを吐出する吐出孔13を有するノズル孔11と、基板10の表面(インク吐出面)に形成された撥水膜12とを有している。基板10は、金属製(例えば、ステンレス鋼)のシートで構成されている。基板10の撥水膜12が形成されている面の反対側の面には、複数の基板24〜27(他の板状部材)が接着剤により接着されて積層されている。
このノズルプレート1の製造方法について図4を参照して説明する。基板10は、金属製のシートであるワークに複数形成されており、それぞれ基板10の外形に沿ってスリットが形成されている。各基板10は、プレスで打ち抜きを行われることにより、スリットに沿って打ち抜かれて、1枚の基板10を形成する。図4(a)に示すように、基板10は、金属製であるため、その表面に自然酸化膜などの変質層14a,14b(表面酸化層)が形成されている。
まず、図4(b)に示すように、基板10の上面(基板27と接着される面)にレジストを塗布し、レジスト膜19を形成する。
次に、図4(c)に示すように、基板10の上面からパンチ30で基板10を押圧する(パンチ加工工程)。パンチ30は、基端側に形成された円錐台形状のテーパ部31と先端側の円柱部32と、これらテーパ部31と円柱部32とを繋ぐ曲面部33とを有する。
このとき、基板10が貫通しない程度にパンチ30で基板10を押圧することによって、基板10の下面から凸部15が突出する。すると、パンチ30のテーパ部31と円柱部32と曲面部33とにそれぞれ対応した、テーパ孔部16とストレート孔部17と曲面孔部18から形成され、その先端が凸部15により塞がれたノズル孔11が形成される。
そして、図4(d)に示すように、基板10の下面の変質層14bを研磨により除去する(表面除去工程)。研磨方法としては、ポリッシュ、テープ研磨、化学研磨及び電解研磨のいずれかの方法が挙げられる。それぞれの研磨方法について説明する。なお、研磨を行うことにより、基板10の十点平均粗さは0.2μmRz〜0.6μmRzとなり、研磨前の十点平均粗さ(0.6μmRz〜1.2μmRz)よりも小さくなる。
まず、ポリッシュ(遊離砥粒を用いた機械研磨)について、図5を参照して説明する。図5に示すように、ポリッシュは、片面研磨装置40により行われる。片面研磨装置40は、基板10を吸着して保持するプレッシャープレート41と、基板10の表面を研磨するラップ定盤42とを有する。
プレッシャープレート41は、薄い円柱形状をしており、その上面中央に固設された軸接続部材43を介して軸44の一端に接続されている。軸44の他端は、エアシリンダ45に接続されている。プレッシャープレート41は、軸44を回転軸として回転する。プレッシャープレート41の下面には、3枚の基板10が吸着されて保持されている。このとき、基板10は、レジスト膜19が形成された面が吸着される。つまり、3枚の基板10の変質層14bが露出したままの面がラップ定盤42と対向するように保持されている。
ラップ定盤42は、薄い円板形状の高硬度定盤であり、図5に一点鎖線で示す軸を中心として、図示しないモータの駆動により回転する。ラップ定盤42の上面には、クロス46が敷かれており、このクロス46上に自由に動く0.5μmの砥粒が供給されている。
片面研磨装置40は、プレッシャープレート41とラップ定盤42とをそれぞれ回転させた状態で、基板10の変質層14bが形成された面(凸部15が形成された面)が砥粒と接触するように、プレッシャープレート41を下降させる。そして、変質層14bが複数の砥粒と接触することにより、除去される。また、研磨面は滑らかになる。
次に、テープ研磨(固定砥粒を用いた機械研磨)について図6を参照して説明する。図6に示すように、テープ研磨は、テープ研磨装置50により行われる。テープ研磨装置50は、基板10の表面を研磨する研磨テープ51と、基板10を前後方向(図6中紙面垂直方向)及び左右方向(図6中紙面左右方向)に往復移動させる可動部52とを有する。
研磨テープ51は、厚さ75μm程度の長尺なポリエステルフィルムから形成されており、可動部52と対向する面(図6中下面)には、複数の砥粒が接着剤によりほぼ全面に亘って固定されている。研磨テープ51は、図示しない研磨テープ供給装置に巻き付けられた状態から図示しない研磨テープ巻取装置へ巻き取られるように構成されている。その中間部では、研磨テープ51がウレタンローラ53により可動部52側(図6中下方)に押圧される。そして、研磨テープ巻取装置が図示しないモータにより駆動されると、研磨テープ51は図6中矢印方向に移動しながら、ウレタンローラ53の押圧部で基板10の被研磨面を摺擦することになる。
可動部52は、図示しないシリンダの駆動により、前後方向(図6中紙面垂直方向)及び左右方向(図6中紙面左右方向)に往復移動する。全体として、可動部52は、8の字の軌跡を描くように移動する。可動部52の上面には、変質層14bが露出した面が研磨テープ51と対向するように、基板10が設置されている。
テープ研磨装置50は、可動部52を上述のように8の字移動させ、且つ、研磨テープ51を図6中矢印方向に移動させている状態で、研磨テープ51及びウレタンローラ53を下降させる。そして、基板10の上面が研磨テープ51と接触することにより、上面の変質層14bが除去される。また、上面は滑らかになる。
続いて、化学研磨について図7を参照して説明する。図7に示すように、化学研磨においては、十分攪拌させた所定温度の酸性溶液である化学研磨液の入った処理槽61内に基板10を所定時間浸漬して、基板10の表面(変質層14b)を化学反応により、溶解させて研磨する。ここで、変質層14aは、基板10の一方の面にさらにレジスト膜19が形成されているため、溶解しない。多数の凸部15が形成された面が研磨されることになる。なお、処理槽61は、グラスライニング槽、ホーロー槽及びPP、FRPなどの合成樹脂槽などが用いられる。
一例としては、90〜98℃のジャスコ6M155(日本表面化学株式会社)内に1〜10分浸漬する方法、85〜95℃のジャスコ6M035A(日本表面化学株式会社)内に1〜3分浸漬する方法、常温〜50℃の濃度5〜30wt%の塩酸もしくは硝酸に1〜10分浸漬する方法が挙げられる。このように化学研磨により変質層14bを研磨することにより、基板10は伸縮せず、反りも小さくなる。
最後に、電解研磨について図8を参照して説明する。図8に示すように、電解研磨においては、所定温度の酸性溶液の入った処理槽71内に基板10及び電極72を浸漬する。そして、基板10側がプラス、電極72側がマイナスとなるように電源73と接続する。そして、所定時間電流を流すことにより、変質層14bを電気化学的に溶解させて研磨する。ここで、基板10は、露出した変質層14bが電極72に対向するように配置される。これにより、凸部15が形成された面の変質層14bが除去される。さらに、化学研磨と同様に、表面が平滑化して光沢面となる。一方、これと反対側の面にはレジスト膜19が形成されており、電解研磨処理後も変質層14aは残存する。
一例としては、常温〜50℃において濃度1〜10wt%の硫酸もしくは塩酸とUF78(村上工業)とを3:1〜5:1の割合で混合した酸性溶液に、0.5〜5分間、1〜5A/mの電流密度の電流を流す方法が挙げられる。このように電解研磨により変質層14bを研磨することにより、基板10は伸縮せず、反りも小さくなる。また、研磨面が鏡面となる。
ノズルプレート1の製造方法に戻って、図4(e)に示すように、基板10の下面から突出した凸部15を上述したテープ研磨により除去する(凸部除去工程)。このとき、研磨テープは、変質層14bを除去するために用いられた研磨テープよりも大径の砥粒が固定されている。
そして、図4(f)に示すように、基板10の下面に形成されている変質層14bを除去した面に、例えば、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系高分子材料を含有したニッケルメッキなどの撥水膜12を電解メッキで形成する(メッキ加工工程)。
最後に、図4(g)に示すように、基板10の上面に形成されているレジスト膜19を除去し、変質層14aを露出させる。
以上のように、各工程を経ることで、インクの吐出口13側に撥水膜12を、これと反対側の面に変質層14aを有したノズルプレート1が得られる。さらに、図3に示すような流路ユニット20を形成する場合、ノズルプレート1(基板10)に基板27が接着される。ノズルプレート1の接着面には、表面が粗い変質層14aが残っており、基板27との間の接着剤が、そのアンカー効果を十分に発揮して、2つの基板(ノズルプレート1と基板27)を強固に固定する。基板27の上に残りの基板を順に積層固定して、本発明のノズルプレート1を用いた流路ユニット20が形成される。
<第2実施形態>
続いて、本発明の第2実施形態に係るノズルプレートについて、図9を参照して説明する。第2実施形態では、第1実施形態と比較して、表面除去工程と凸部除去工程との順序が異なるだけで、それ以外は第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態と同様のものは同符号で示し、説明を省略する。
第1実施形態と同様に、図9(a)に示すように、基板10には、酸化膜などの変質層14a,14bが形成されている。まず、図9(b)に示すように、基板10の上面(基板27と接着される面)にレジストを塗布し、レジスト膜19を形成する。
次に、図9(c)に示すように、基板10の下面の変質層14bを研磨により除去する(表面除去工程)。研磨方法としては、第1実施形態と同様に、ポリッシュ、テープ研磨、化学研磨及び電解研磨のいずれかの方法が挙げられる。
そして、図9(d)に示すように、基板1の上面(基板27と接着される面)から、パンチ30で基板10を押圧する(パンチ加工工程)。これにより、第1実施形態と同様に、パンチ30のテーパ部31と円柱部32と曲面部33とにそれぞれ対応した、テーパ孔部16とストレート孔部17と曲面孔部18から形成され、その先端が凸部15により塞がれたノズル孔11が形成される。
続いて、図9(e)に示すように、基板10の下面から突出した凸部15を上述したテープ研磨により除去し(凸部除去工程)、図9(f)に示すように、基板10の下面である変質層14bを除去した面に、撥水膜12を形成する(メッキ加工工程)。最後に、図9(g)に示すように、基板10の上面に形成されているレジスト膜19を除去し、変質層14aを露出させる。この後、他の基板24〜27を接着剤で固定して流路ユニット20を形成することになるが、接着面に残存した変質層14aの効果は上述したとおりである。
以上説明した2つの実施形態に係るノズルプレート1の製造方法によれば、ノズルプレート1となる基板10の一方の面に形成された酸化膜などの変質層14bを表面除去工程で除去することができるので、メッキ加工工程において形成される撥水膜12の基板10への密着力が大きなものとなる。凸部15を除去してノズル孔11を貫通させる凸部除去工程よりも前に表面除去工程を行うので、表面除去工程時にはまだ吐出口13が形成されておらず、表面除去工程によってノズル孔11の吐出口13の形状が変わってしまうことがない。
また、表面除去工程でポリッシュ、テープ研磨、化学研磨及び電解研磨のいずれかのような表面処理を行うことによって、基板10の一方の面の表面粗さが小さくなる。そのため、メッキ加工工程において、この表面粗さが小さくなった一方の面の表面に形成される撥水膜12の表面粗さも同様となるので、ワイピング時にワイパー及び撥水膜12に与えるダメージが低減でき、撥水膜12の長寿命化が図れる。
さらに、表面除去工程において、変質層14bのみ除去して、変質層14aは除去せずに残しておくことにより、流路ユニット20と接着する面は、変質層14aを有した表面粗さが大きい非研磨面として残っており、流路ユニット20との接着剤による高い接着強度が確保される。
0に、本発明が適用されたインクジェットヘッド100を用いたプリンタ101を示す。プリンタ101は、4つのインクジェットヘッド100を有するカラーインクジェットヘッドプリンタである。プリンタ101は、各インクジェットヘッド100に対向して、被記録媒体の用紙を搬送するベルト搬送機構113(図中中央)、このベルト搬送機構113に用紙を供給する給紙部115(図中左側)、及びベルト搬送機構113から排出された用紙を保持する排紙部112(図中右側)とを備えている。プリンタ101の内部には、給紙部115からベルト搬送機構113を介して排紙部112に至る用紙搬送経路が形成されており、印刷時には、用紙が給紙部115から排紙部112へと搬送される。
給紙部115のすぐ下流には、一対の送りローラ105a,105bが配置されている。これらは、図示されない送りモータによって駆動され、給紙部115から用紙を1枚ずつ繰り出し、下流側のベルト搬送機構113に供給する。
ベルト搬送機構113は、2つのベルトローラ106,107、両ローラ106,107間に巻き回された無端状の搬送ベルト108、搬送ベルト108の外周面108aに用紙を押さえつけるニップローラ104などを含んで構成されている。搬送ベルト108の上側外周面108aが、所定の間隔を介して4つのインクジェットヘッド100と対向している。ベルトローラ106は、図示しない搬送モータによって駆動され、給紙部115から供給された用紙を下流側の排紙部112に搬送する。
搬送ベルト108のすぐ下流には、搬送ベルト108から用紙を剥がす剥離機構114が設けられている。剥離機構114は、用紙を剥離するとともに、下流側の排紙部112へと用紙を導く。
4つのインクジェットヘッド100は、4色のインク(マゼンタ、イエロー、シアン、ブラック)に対応して、用紙の搬送方向(図中矢印方向)に沿って並べられている。各インクジェットヘッド100は、固定式のラインヘッドであって、搬送される用紙を搬送方向と直交方向に横切って配置されている。いずれも、用紙の全幅を一度に印字可能なサイズを有している。これらのインクジェトヘッド100は、それぞれ流路ユニット20を備え、本実施形態のノズルプレート1を含んでいる。ノズルプレート1は、搬送ベルト108と対向するようにヘッド本体102の下端部に配置され、これらノズルプレート1が搬送ベルト108と対向する領域が画像形成領域となっている。つまり、用紙がヘッド本体102の下方(画像形成領域)を通過する際に、ノズルプレート1のノズル孔11からインクが吐出され、用紙の印刷領域に所望のカラー画像が形成される。
ここで、カラー画像の形成が多数枚に亘って行われるとき、ノズルプレート1の吐出面がインクで汚れることがある。この場合、ワイパー(不図示)によって吐出面を払拭して常に印字可能状態に維持している。このワイピング動作によって、ワイパーの損傷や撥水膜12の損傷、剥離などが心配される。しかし、本実施形態では、撥水膜12が、基板表面の変質層を除去した後に凸部15を除去するという手順を踏んだ上で形成されているので、基板10に対する付着力が高い。そのため、ワイパーによる撥水膜の損傷やワイパー自身の損傷もない。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述した第1及び第2実施形態では、基板10の下面から突出した凸部15をテープ研磨により除去していたが、ポリッシュにより凸部15を除去してもよい。
上述した第1及び第2実施形態においては、ノズルプレート1を製造する初めの工程において、変質層14a上にレジスト膜19を形成していたが、表面除去工程の前であれば、いつ行ってもよい。また、ノズルプレート1を製造する最後の工程において、変質層14a上のレジスト膜19を除去していたが、表面除去工程の後であれば、いつ行ってもよい。
また、上述した第1及び第2実施形態においては、変質層14a上にレジスト膜19を形成した後に、表面除去工程を行い、その後、レジスト膜19を除去していたが、表面除去工程をポリッシュもしくはテープ研磨で行う場合においては、化学研磨もしくは電解研磨のように変質層14aが除去されるおそれがないため、レジスト膜19を形成しなくてもよい。化学研磨及び電解研磨についても、変質層14a,14bを除去してもよい場合においては、レジスト膜19を形成しなくてもよい。
また、いずれの実施例においても、撥水膜12を電解メッキ法で形成する直前に、この撥水膜12よりも薄いニッケル膜を電解メッキ法で形成してもよい。このニッケル膜の存在によって、撥水膜12の付着力がさらに増す。
また、本発明は、上述の実施形態のようなインクジェットプリンタのノズルプレートの製造方法に限定されず、液体を吐出するノズルプレートの製造方法であれば、様々なノズルプレートに適用可能である。
本発明のノズルプレートを採用したインクジェットヘッドの概略斜視図である。 ヘッドカバーを除いた、図1中のIII−III線に沿って切断した概略断面図である。 第1実施形態に係るノズルプレート及び流路ユニットの概略断面図である。 第1実施形態に係るノズルプレートの製造工程を示す図である。 ポリッシュ装置の概略平面図である。 テープ研磨装置の概略平面図である。 化学研磨を行う設備の概略平面図である。 電解研磨を行う設備の概略平面図である。 第2実施形態に係るノズルプレートの製造工程を示す図である。 本発明が適用されたインクジェットヘッドを用いたプリンタを示す。
1 ノズルプレート
10,24〜27 基板
11 ノズル孔
12 撥水膜
14a,14b 変質層
15 凸部
20 流路ユニット
21 連通孔
22 インク流路

Claims (5)

  1. 液体を吐出するノズル孔が形成されたノズルプレートの製造方法であって、
    前記ノズルプレートとなる金属製の板状部材の一方の面の表面酸化層を除去する表面除去工程と、
    前記表面除去工程後に、前記板状部材の前記一方の面から凸部が突出すると共に前記凸部で塞がれた前記ノズル孔が前記板状部材に形成されるように、前記板状部材にパンチ加工を施すパンチ加工工程と、
    前記パンチ加工工程後に、前記パンチ加工工程時に前記一方の面に形成された前記凸部を除去して前記ノズル孔を貫通させる凸部除去工程と、
    前記凸部除去工程後に、前記一方の面にメッキ加工によって撥水膜を形成するメッキ加工工程とを備えていることを特徴とするノズルプレートの製造方法。
  2. 前記表面除去工程において、前記板状部材の前記一方の面の表面酸化層を、機械研磨、化学研磨及び電解研磨のいずれかで除去することを特徴とする請求項1に記載のノズルプレートの製造方法。
  3. 前記ノズルプレートは、前記一方の面と反対側の面上に、前記ノズル孔に連通する連通孔を有する他の板状部材が接着剤を介して積層されることで、内部に前記ノズル孔に至る流路が形成された積層体を構成し、
    前記表面除去工程は、前記他の板状部材が接着される前記ノズルプレートの接着領域を残して表面酸化層を除去することを特徴とする請求項に記載のノズルプレートの製造方法。
  4. 前記表面除去工程において、前記一方の面の十点平均粗さを前記表面除去工程に比べて小さくすることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のノズルプレートの製造方法。
  5. 前記メッキ加工工程において、前記撥水膜を形成する直前に、電解メッキ法で前記撥水膜よりも薄いニッケル膜を形成することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のノズルプレートの製造方法。
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