JP4934519B2 - 加熱調理器および加熱調理方法 - Google Patents

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Description

本発明は加熱調理器および加熱調理方法に関するものである。
100℃以下の飽和蒸気で食品を加熱する方法として、特許文献1に記載のものがある。また、電子レンジとガスオーブンとによる複合加熱を120℃で行い茶碗蒸しを自動調理する方法として、特許文献2に記載のものがある。
特開2005−69550号公報 特開2003−74861号公報
特許文献1に記載の調理方法は、特許文献1の0023段落に記載のように、食材を3時間という長時間飽和水蒸気にさらして加熱調理するものである。この調理方法は、特許文献1の表2にも示されるように、旨み評価および外観評価が高くない。旨み評価が高くないのは栄養素や旨み成分が食材の表面に付着する水に溶け出すからであり、外観評価が高くないのは食材が飽和水蒸気を吸収してふやけた外観になってしまうからだと思われる。また、この調理方法は食材の表面が薄い水の被膜に覆われた状態で加熱調理が行われることから蒸し調理などには適しているものの、食材に水分を与えたくないコンフィ調理(70度程度の低温の油で茹でるようにじっくり時間をかけて揚げる調理方法)や食材の重量を調理前重量の30%まで乾燥させるドライ調理には適用できないという問題もある。
また、特許文献2は、電子レンジとガスオーブンによる複合加熱の後に電子レンジまたはガスオーブンによる単独加熱を行う茶碗蒸しの自動調理を開示するが、その他の食材の調理方法については何ら開示していない。特に、コンフィ調理や、ドライ調理に適した調理方法については一切触れられていない。
本発明は、特許文献1や特許文献2に記載の調理方法では調理できないコンフィ料理やドライ料理などを調理できる加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、被調理物を収納する加熱室と、該加熱室内に設け該加熱室内の温度を検出する温度センサと、該加熱室内の被調理物を電子レンジ加熱する電子レンジ加熱手段と、該加熱室内の被調理物をオーブン加熱するオーブン加熱手段と、該加熱室内の被調理物をスチーム加熱するスチーム加熱手段と、前記電子レンジ加熱手段,オーブン加熱手段,スチーム加熱手段を制御する制御手段とを具備した加熱調理器であって、前記制御手段は、調理初めの2〜3分は、前記スチーム加熱手段によって前記加熱室内を低酸素状態にして前記被調理物の調理時の酸化の抑制と水の被膜で前記被加熱物を覆い失われる水分を少なくし、次に全調理時間の1/2は、前記電子レンジ加熱によって前記被加熱物を内部から加熱を行い、被加熱物が必要以上に乾燥してしまわないように同時に前記スチーム加熱手段を行い、また同時に遠赤外線を用いた前記オーブン加熱手段を併用して前記被調理物の温度を一定に保ち、残りの調理時間は前記被加熱物に与えられた水分を蒸発させてカラット仕上げるために前記オーブン加熱手段によって加熱を行い、コンフィ調理は前記被加熱物の温度が約70℃になるように前記温度センサで温度を検出して制御を行い調理時間は約3時間行い、また、ドライ調理は前記被加熱物の温度が約50〜60℃になるように前記温度センサで温度を検出して制御を行い調理時間は約20分〜3時間行うものである。
本発明の加熱調理器を用いれば、コンフィ料理やドライ料理などができる。
以下、本発明の実施例を添付図面に従って説明する。
図1は本発明の加熱調理器の正面側から見た斜視図であり、図3および図4に示されているカバー51を取り外した状態である。図2は加熱調理器のドア52が開いた状態の正面斜視図である。図3および図4は図1の加熱調理器の側面断面図である。
図1および図2に示すように、本発明の加熱調理器は、加熱調理する食品等の被調理物71を収容する加熱室7、加熱室7の前方に設けられた被調理物71を出し入れする開閉自在なドア52,加熱室7の底面に設けられた被調理物71を載置する回転しないテーブル70を備えている。なお、この構成はターンテーブルレス式と呼ばれる。さらに、テーブル70を支える重量センサ8a,8b,8cを備えており、このセンサで検出される重量に応じて調理時間を決定することができる。また、加熱室7内にはサーミスタや赤外線センサなどの温度センサ(図示せず)が設けられており、温度センサが検出する温度に応じて加熱の強さ,時間などを決定することもできる。そして、本発明の加熱調理器は、電子レンジ加熱,オーブン加熱,スチーム加熱の三種類の加熱調理を単独もしくは組み合わせて行うことができる。
まず、図3を用いて電子レンジ加熱について説明する。電子レンジ加熱は、テーブル70上に載置した被調理物71にマイクロ波を与え、被調理物71内の水分等の分子・原子振動によって積極的に被調理物71を加熱する加熱方法である。この電子レンジ加熱の特徴としては、被調理物71の表面と内部の温度を同時に短時間で上昇させることが挙げられる。
電子レンジ加熱を行うため、本発明の加熱調理器は、図1または図3に示すように、電子レンジ加熱の加熱源であるマイクロ波を発振するマグネトロン20と、マグネトロン20から発振するマイクロ波の出力を制御するインバータ電源23を備えている。このインバータ電源23は制御手段27により制御され所望の量の電磁波を被調理物71に与え電子レンジ加熱を行うことができる。また、図3に示すように、マグネトロン20から発振したマイクロ波を加熱室7に導く導波管25,加熱室7に照射されたマイクロ波を撹拌する回転アンテナ57及びアンテナモータ22を備えている。マイクロ波が一部に集中するのを防ぐため、制御手段27がアンテナモータ22を制御し、回転アンテナ57を使って所望の攪拌動作を行っている。電子レンジ加熱を行うために必要な構成を電子レンジ加熱手段と呼ぶ。尚、ここでは、マグネトロン20,導波管25,回転アンテナ57及びアンテナモータ22を加熱室7と本体底面との間の機械室2に配置した。
次に、図4を用いてオーブン加熱について説明する。オーブン加熱は、テーブル70上に載置した被調理物71に熱風ユニット9からの熱風を与え、被調理物71を内部からも加熱する加熱方法である。また、加熱室7の壁面を介して輻射熱(遠赤外線)を与えることによっても被調理物71を加熱調理する。このオーブン加熱の特徴としては、被調理物71を比較的容易に一定温度に保って調理できることが挙げられる。
オーブン加熱を行うため、図1または図4に示すように、加熱室7の上壁面の外側に電熱ヒータ10を備えている。この電熱ヒータ10は制御手段27により制御され、加熱室7の上壁面を適切な温度にすることで、所望の量の輻射熱(遠赤外線)を被調理物71に与えてオーブン加熱を行う。オーブン加熱時には被調理物71に熱風を与えることもでき、このため加熱室7の背面壁に熱風ユニット9を備えている。この熱風ユニット9は、加熱室7の背面壁のほぼ中央に回転自在に設けられたファン等の送風手段30,この送風手段30の空気流の流出側に設けられた電熱ヒータ12,送風手段30に連結されたモータ32で構成される。図4に矢印で示すように、電熱ヒータ12付近の孔から出た熱風は被調理物71を加熱し、被調理物71を加熱した後の風は加熱室7の背面壁中央部に設けられた孔を介して再び熱風ユニット9に取り込まれる。オーブン加熱をするために必要な構成をオーブン加熱手段と呼ぶ。
次に、図4を用いてスチーム加熱について説明する。スチーム加熱は、テーブル70上に載置した被調理物71にスチームを与え、被調理物71を水の被膜で覆い被調理物71を加熱する加熱方法である。このスチーム加熱の特徴は、蒸し調理ができ、水の被膜で覆いながら加熱調理することから空気中の酸素と食材の結合(被調理物71の酸化)を抑制するとともに被調理物71中の水分の損失を抑制し被調理物71の風味を保てることでき、さらに、加熱室7を水蒸気で満たすことで空気を押し出し低酸素の状態で調理できることが挙げられる。
スチーム加熱を行うため、図1または図4に示すように、加熱室7の下に水を供給する給水手段36を備えており、熱風ユニット9の一部に給水手段36から供給された水を加熱しスチームを発生させる蒸気発生手段35を備えている。この給水手段36と蒸気発生手段35は制御手段27により制御され、加熱室7に所望の温度のスチームを供給することで被調理物71のスチーム加熱を行うことができる。スチーム加熱を行うために必要な構成をスチーム加熱手段と呼ぶ。
次に、図5を用いてドア52の下側に設けられた操作パネル6について説明する。ここに示すように、操作パネル6は操作部60と表示部62で構成される。操作部60には、自動調理するメニューが決められたキー63、キー63にないメニュー及び加熱強さ等を選択する選択手段61a,61b、加熱調理を実行するスタートキー64などが設けられる。図5では選択手段61aをダイヤル式、61bを上下キー式で示しているが、これらの選択手段に限定する必要はない。また、表示部62には、選択手段61a,61bで選択された状態を表示する選択状態表示部66a,66bが設けられる。ここで、本発明では選択手段61と選択状態表示部66において、それぞれ低温調理の選択と選択状態表示ができることが特徴である。選択手段61によるメニュー選択は、ドア52に印刷されたドア印字部65の割付表を見て行ってもよいし、付属の料理本に記載された番号を選んでもよい。尚、操作部60と表示部62は制御手段27により制御される。
次に操作パネル6の具体的な使い方を説明する。使用者は加熱調理器のドア52を開けて被調理物71をテーブル70上に載置した後、ドア52を閉め、図5のドアに印刷された自動調理メニューから、例えば低温調理の「7」を見つけ、選択手段61aのダイヤルを回すことで数字が前後にスクロールし、選択手段61aと同期して連動する表示部62の選択状態表示部66bに「7」と表示されるように、ダイヤル回転を調整する。また、調理する速さやカラメル固さの好みなどに応じて、選択手段61bの上下キーを押し、「強・中・弱」からそれらを選択でき、その選択状態が選択状態表示部66aで確認できる。次に操作パネル6のスタートキー64を操作すると、制御部27の働きにより以下で説明する実施例の加熱調理が開始される。
以上で説明した構成を有した本発明の加熱調理器を以下で詳細に説明する。
図6を用いて加熱室7内を約80℃〜120℃程度の低温に保って加熱調理を行う第1の実施例を説明する。図6(b)(c)(d)に示すように、第1の実施例では、t0〜t1の期間にスチーム加熱を行い、t1〜t2の期間に電子レンジ加熱,オーブン加熱,スチーム加熱を行い、t2〜t3の期間にオーブン加熱を行う。なお、t1〜t2の期間は各々の加熱を同時に行っても良いし、時分割で行ってもよい。
スチーム加熱をt0〜t1の期間に行うと、初期段階で加熱室7の内部を低酸素状態にすることができその後の調理時に生じる被調理物71の酸化を抑制することができ、さらに、被調理物71を水の被膜で覆うことで調理中に被調理物71から失われる水分を少なくすることができる。なお、ここで行うスチーム加熱は加熱室7を低酸素状態にすること、被調理物71を水の被膜で覆うことが目的であるため2〜3分程度の短時間であっても良い。
t1〜t2の期間に行う電子レンジ加熱は被調理物71を内部から加熱するために有効である。先行するスチーム加熱を短時間としているため、被調理物71の内部温度は未だ上昇していないからである。被調理物71の内部温度を上昇させるために電子レンジ加熱のみを行うと被調理物71が必要以上に乾燥してしまう虞があるため本実施例では同時にもしくは時分割でスチーム加熱も行っている。さらに、遠赤外線を用いたオーブン加熱も併用することで被調理物の温度を一定に保つことを更に容易にしている。なお、この調理時間は全体の調理時間の1/2程度とするのが好ましい。
t2〜t3の期間に行うオーブン加熱は、t2以前のスチーム加熱により与えられた水分を蒸発させ、カラッとした仕上げにするために行う。なお、この調理時間は全体の調理時間の1/2程度とするのが好ましい。
次に、図6(a)を用いて本実施例の温度制御について説明する。図6(a)において縦軸は加熱室7の温度である。制御手段27の制御により温度Taに達するまでスチーム加熱を行う。温度Taに達すると、制御手段27の制御により温度Ta〜Tbを保つように電子レンジ加熱,オーブン加熱,スチーム加熱の同時または時分割加熱を行う。所定時間が経過すると、制御手段27の制御により温度Ta〜Tbを保つようにオーブン加熱を行う。さらに所定時間が経過すると、すべての加熱を終了する。
本実施例では加熱室7内温度を約120℃または約80℃を保つように制御する二種類の温度を設けた。
まず、加熱室7内温度を約120℃に保つ調理方法を説明する。ここではTa=110℃,Tb=125℃として制御する例を示すが、これに限られず、加熱室7内温度を約120℃に保つことができれば他の組み合わせであっても良い。加熱室7内の温度が約120度であるとき、被調理物71の実際の温度は約70℃となる。この温度は少量の油でコンフィを調理するときに適した温度であり、この温度を約3時間持続することで容易にコンフィを調理することができる。
約70℃がコンフィ調理に適している理由は、肉,魚などの水溶性タンパク質が旨み成分に変質する温度帯が50℃〜70℃だから、すなわち、約70℃を長時間保つことができれば肉,魚などの水溶性タンパク質の多くを旨み成分に変質させることができるからである。また、野菜などに含まれるデンプン質が糖化する温度帯が60℃〜70℃だから、すなわち、約70℃を長時間保つことができれば野菜などのデンプン質の多くを糖に変質させることができるからである。なお、約70℃より高温を長時間にわたり与えると、柔らかでふっくらした食感が失われるとともに、熱に弱い栄養素(例えば、不飽和脂肪酸のDHA,ビタミンB,ビタミンC,リコピン等)が破壊されてしまうため加熱室7内温度を約120℃以上の高温に長時間保つのは好ましくない。
サンマのコンフィを例に挙げ、具体的な調理方法を説明する。まず、内臓を抜くなどの下ごしらえしたサンマに少量の油(30〜45ml程度)をかけてオーブンシートで包み、これを焼き網に載せて加熱室7に置き、図5で説明したように低温調理を選択し、スタートキー64を押す。すると加熱室7内の温度が約120℃となるように図6で説明した加熱調理が行われる。約3時間後に加熱調理が終了するとサンマのコンフィが完成する。本実施例の加熱調理器を用いてサンマのコンフィを調理すると、従来のガスコンロでのコンフィの調理方法に比べ、サンマを浸すほど必要であった油量をサンマの表面にかける程度の少量に減らすことができ、よりヘルシーに調理することができる。また、ガスコンロでの調理方法では調理をするときにガスコンロから離れると出火する虞があるなど大変危険であるが、本実施例の加熱調理器を用いれば、制御手段27の制御により適切な加熱ができるので、出火の虞を大幅に低減することができる。なお、調理時間を重量センサ8a,8b,8cで観測される重量を用いて、重量が軽い被調理物71の調理時間を短くし、重量が重い被調理物71の調理時間を長くしても良い。
以上ではサンマを例に挙げコンフィの調理方法を説明したが、他の魚(わかさぎ,あじ,さば,いわし等),レバー,野菜(パプリカ,トマト,玉ねぎ,ズッキーニ等)などのコンフィの他、ソーセージ,ハム,テリーヌ,ジャーキー等も同様に調理することができる。
次に、加熱室7内温度を約80℃に保つ調理方法を説明する。ここではTa=60℃,Tb=75℃として制御する例を示すが、これに限られず、加熱室7内温度を約80℃に保つことができれば他の組み合わせであっても良い。加熱室7内の温度が約80度であるとき、被調理物の実際の温度は約50℃〜60℃となる。この温度は野菜や果物をドライ調理するときに適した温度であり、この温度を約20分〜約3時間持続することで容易にドライ調理をすることができる。
約50℃〜60℃がドライ調理に適している理由は、被調理物71に含まれる自由水の流出を可能とし、水溶性のタンパク質が溶け込んだ結合水の流出を防ぐことができる温度だからである。また、この温度で調理を行うことで、熱に弱い栄養素(例えば、不飽和脂肪酸のDHA,ビタミンB,ビタミンC,リコピン等)が破壊されることを防ぐことができる。
トマトのドライ調理を例に挙げ、具体的な調理方法を説明する。まず、輪切りにしたトマトを焼き網に載せて加熱室7に置く。図5で説明したように低温調理を選択し、スタートキー64を押すと、加熱室7内の温度が約80℃となるように図6で説明した加熱調理が行われる。約2時間後に加熱調理が終了するとトマトのドライ調理が完成する。本実施例の加熱調理器を用いてトマトをドライ調理すると、従来の天日干しによるドライ調理方法に比べ、天気が良い場合でも丸二日程度必要であったドライ調理完了までの時間を数時間に減らすことができ、さらに衛生的な環境でドライ調理を行うことができる。
以上ではトマトを例に挙げドライ調理方法を説明したが、他のドライ野菜(玉ねぎ,にんじん,キャベツ,ピーマン),ドライフルーツ(りんご,キウイ,マンゴ,バナナ,ブドウ等),魚の干物(あじ,さば,さんま,いわし等)等も同様に調理することができる。
図7を用いて加熱室7内を約80℃〜120℃程度の低温に保って加熱調理を行う第2の実施例を説明する。図7(b)(c)(d)に示すように、第2の実施例では、t0〜t1の期間に電子レンジ加熱,オーブン加熱を行い、t1〜t2の期間にオーブン加熱,スチーム加熱を行う。なお、各々の加熱は同時に行っても良いし、時分割で行ってもよい。
t0〜t1の期間に行う電子レンジ加熱は被調理物71を内部から加熱するために有効である。被調理物71の内部温度は未だ上昇していないからである。さらに、被調理物71の内部に浸透する遠赤外線を用いたオーブン加熱も併用することで被調理物71の内部温度の上昇をより早く達成することができる。なお、この期間は予熱期間であるため、2〜3分程度の短時間であっても良い。
t1〜t2の期間に行うスチーム加熱は加熱室7の内部を低酸素状態にすることができその後の調理時に生じる被調理物71の酸化を抑制するため、さらに、被調理物71を水の被膜で覆うことで調理中に被調理物71から失われる水分を少なくすることができる点で有効である。さらに、遠赤外線を用いたオーブン加熱も併用することで被調理物の温度を一定に保つことを更に容易にしている。
次に、図7(a)を用いて本実施例の温度制御について説明する。図7(a)において縦軸は加熱室7内の温度である。制御手段27の制御により温度Taに達するまで電子レンジ加熱およびオーブン加熱を行う。温度Taに達すると、制御手段27の制御により温度Ta〜Tbを保つようにオーブン加熱,スチーム加熱の同時または時分割加熱を行う。所定時間が経過すると、すべての加熱を終了する。
本実施例では加熱室7内温度を約120℃または約80℃を保つように制御する二種類の温度を設けた。各々の温度で調理できる被調理物は実施例1と同様であるので詳細は省略する。
図8を用いて加熱室7内を約80℃〜120℃程度の低温に保って加熱調理を行う第3の実施例を説明する。図8(b)(c)(d)に示すように、第3の実施例では、t0〜t1の期間にオーブン加熱を行い、t1〜t2の期間に電子レンジ加熱,オーブン加熱,スチーム加熱を行い、t2〜t3の期間にオーブン加熱を行う。なお、t1〜t2の期間は各々の加熱を同時に行っても良いし、時分割で行ってもよい。
t0〜t1の期間に行うオーブン加熱は遠赤外線を用いて被調理物71を内部から加熱するために有効である。被調理物71の内部温度は未だ上昇していないからである。なお、この期間は予熱期間であるため、2〜3分程度の短時間であっても良い。
t1〜t2の期間に行うスチーム加熱は加熱室7の内部を低酸素状態にすることができその後の調理時に生じる被調理物71の酸化を抑制するため、さらに、被調理物71を水の被膜で覆うことで調理中に被調理物71から失われる水分を少なくすることができる点で有効である。さらに、遠赤外線を用いたオーブン加熱も併用することで被調理物の温度を一定に保つことを更に容易にしている。また、電子レンジ加熱は被調理物71を内部から加熱するために有効である。先行する予熱期間を短時間としているため、被調理物71の内部温度は未だ十分には上昇していないからである。なお、この調理時間は全体の調理時間の1/3程度とするのが好ましい。
t2〜t3の期間に行うオーブン加熱は、t2以前のスチーム加熱により与えられた水分を蒸発させ、カラッとした仕上げにするために行う。なお、この調理時間は全体の調理時間の2/3程度とするのが好ましい。
次に、図8(a)を用いて本実施例の温度制御について説明する。図8(a)において縦軸は加熱室7内の温度である。制御手段27の制御により温度Taに達するまでオーブン加熱を行う。温度Taに達すると、制御手段27の制御により温度Ta〜Tbを保つように電子レンジ加熱,オーブン加熱,スチーム加熱の同時または時分割加熱を行う。所定時間が経過すると、制御手段27の制御により温度Ta〜Tbを保つようにオーブン加熱を行う。さらに所定時間が経過すると、すべての加熱を終了する。
本実施例では加熱室7内温度を約120℃または約80℃を保つように制御する二種類の温度を設けた。各々の温度で調理できる被調理物は実施例1と同様であるので詳細は省略する。
図9を用いて加熱室7内を約80℃〜120℃程度の低温に保って加熱調理を行う第4の実施例を説明する。図9(b)(c)(d)に示すように、第4の実施例では、t0〜t1の期間にオーブン加熱を行い、t1〜t2の期間にオーブン加熱,スチーム加熱を行い、t2〜t3の期間にオーブン加熱を行う。なお、t1〜t2の期間は各々の加熱を同時に行っても良いし、時分割で行ってもよい。
t0〜t1の期間に行うオーブン加熱は遠赤外線を用いて被調理物71を内部から加熱するために有効である。被調理物71の内部温度は未だ上昇していないからである。なお、この期間は予熱期間であるため、2〜3分程度の短時間であっても良い。
t1〜t2の期間に行うスチーム加熱は加熱室7の内部を低酸素状態にすることができその後の調理時に生じる被調理物71の酸化を抑制するため、さらに、被調理物71を水の被膜で覆うことで調理中に被調理物71から失われる水分を少なくすることができる点で有効である。さらに、遠赤外線を用いたオーブン加熱も併用することで被調理物の温度を一定に保つことを更に容易にしている。なお、この調理時間は全体の調理時間の1/2程度とするのが好ましい。
t2〜t3の期間に行うオーブン加熱は、t2以前のスチーム加熱により与えられた水分を蒸発させ、カラッとした仕上げにするために行う。なお、この調理時間は全体の調理時間の1/2程度とするのが好ましい。
次に、図9(a)を用いて本実施例の温度制御について説明する。図9(a)において縦軸は加熱室7内の温度である。制御手段27の制御により温度Taに達するまでオーブン加熱を行う。温度Taに達すると、制御手段27の制御により温度Ta〜Tbを保つようにオーブン加熱,スチーム加熱の同時または時分割加熱を行う。所定時間が経過すると、制御手段27の制御により温度Ta〜Tbを保つようにオーブン加熱を行う。さらに所定時間が経過すると、すべての加熱を終了する。
本実施例では加熱室7内温度を約120℃または約80℃を保つように制御する二種類の温度を設けた。各々の温度で調理できる被調理物は実施例1と同様であるので詳細は省略する。
図10を用いて加熱室7内を約80℃〜120℃程度の低温に保って加熱調理を行う第5の実施例を説明する。図10(b)(c)(d)に示すように、第5の実施例では、t0〜t1の期間にオーブン加熱,スチーム加熱を行い、t1〜t2の期間にオーブン加熱を行う。なお、t0〜t1の期間は各々の加熱を同時に行っても良いし、時分割で行ってもよい。
t0〜t1の期間に行うオーブン加熱は遠赤外線を用いて被調理物71を内部から加熱するために有効である。被調理物71の内部温度は未だ上昇していないからである。また、スチーム加熱は加熱室7の内部を低酸素状態にすることができその後の調理時に生じる被調理物71の酸化を抑制するため、さらに、被調理物71を水の被膜で覆うことで調理中に被調理物71から失われる水分を少なくすることができる点で有効である。なお、この調理時間は全体の調理時間の2/3程度とするのが好ましい。
t1〜t2の期間に行うオーブン加熱は、t1以前のスチーム加熱により与えられた水分を蒸発させ、カラッとした仕上げにするために行う。なお、この調理時間は全体の調理時間の1/3程度とするのが好ましい。
次に、図10(a)を用いて本実施例の温度制御について説明する。図9(a)において縦軸は加熱室7内の温度である。まず、制御手段27の制御によりオーブン加熱およびスチーム加熱を行う。このとき、制御手段27の制御により温度Ta〜Tbを保つようにオーブン加熱,スチーム加熱の同時または時分割加熱を行う。所定時間が経過すると、制御手段27の制御により温度Ta〜Tbを保つようにオーブン加熱を行う。さらに所定時間が経過すると、すべての加熱を終了する。
本実施例では加熱室7内温度を約120℃または約80℃を保つように制御する二種類の温度を設けた。各々の温度で調理できる被調理物は実施例1と同様であるので詳細は省略する。
加熱調理器におけるカバーを外した加熱調理器の正面斜視図である。 加熱調理器における加熱調理器のドア開成状態での正面斜視図である。 加熱調理器における加熱調理器の側面断面図である。 加熱調理器における加熱調理器の側面断面図である。 加熱調理器における加熱調理器の操作部の拡大図である。 第1の実施例の調理方法である。 第2の実施例の調理方法である。 第3の実施例の調理方法である。 第4の実施例の調理方法である。 第5の実施例の調理方法である。
符号の説明
2 機械室
6 操作パネル
7 加熱室
8 重量センサ
9 熱風ユニット
10,12 電熱ヒータ
20 マグネトロン
23 インバータ電源
35 蒸気発生手段
60 操作部
61a,61b 選択手段
62 表示部
65 ドア印字部
70 テーブル
71 被調理物

Claims (1)

  1. 被調理物を収納する加熱室と、該加熱室内に設け該加熱室内の温度を検出する温度センサと、該加熱室内の被調理物を電子レンジ加熱する電子レンジ加熱手段と、該加熱室内の被調理物をオーブン加熱するオーブン加熱手段と、該加熱室内の被調理物をスチーム加熱するスチーム加熱手段と、前記電子レンジ加熱手段,オーブン加熱手段,スチーム加熱手段を制御する制御手段とを具備した加熱調理器であって、前記制御手段は、調理初めの2〜3分は、前記スチーム加熱手段によって前記加熱室内を低酸素状態にして前記被調理物の調理時の酸化の抑制と水の被膜で前記被加熱物を覆い失われる水分を少なくし、次に全調理時間の1/2は、前記電子レンジ加熱によって前記被加熱物を内部から加熱を行い、被加熱物が必要以上に乾燥してしまわないように同時に前記スチーム加熱手段を行い、また同時に遠赤外線を用いた前記オーブン加熱手段を併用して前記被調理物の温度を一定に保ち、残りの調理時間は前記被加熱物に与えられた水分を蒸発させてカラット仕上げるために前記オーブン加熱手段によって加熱を行い、コンフィ調理は前記被加熱物の温度が約70℃になるように前記温度センサで温度を検出して制御を行い調理時間は約3時間行い、また、ドライ調理は前記被加熱物の温度が約50〜60℃になるように前記温度センサで温度を検出して制御を行い調理時間は約20分〜3時間行うことを特徴とする加熱調理器。
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