JP4933782B2 - フリッカ映像検出装置、フリッカ映像検出プログラム、映像表示装置及びフリッカ検出方法 - Google Patents

フリッカ映像検出装置、フリッカ映像検出プログラム、映像表示装置及びフリッカ検出方法 Download PDF

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本発明は、光感受性発作を引き起こす可能性のある映像の検出を行うフリッカ映像検出装置、フリッカ映像検出プログラム映像表示装置及びフリッカ検出方法に関する。
近年、テレビ番組を視聴した視聴者が、けいれんを起こしたり、気分が悪くなったり等の症状を発症した問題に端を発し、光感受性発作を引き起こさない映像を制作するためのガイドラインが策定され、光感受性発作を引き起こす可能性のある映像を検出する検出装置が開発されている。
例えば、英国の独立テレビジョン委員会(ITC:Independent Television Commission)が策定した2001年版のITCガイドライン(「ITC Guidance Note for Licensees on Flashing Image and Regular Patterns in Television」,1994,1998,2001-2002)を基準として、光感受性発作を引き起こす可能性のある映像を検出する装置(HardingFPA:The Harding Flash and Pattern Analyzer;以下、ハーディングマシンという)が開発されている(非特許文献1参照)。
また、例えば、日本放送協会と社団法人日本民間放送連盟とが策定したガイドライン(「アニメーション等の映像手法に関するガイドライン」,1998)を基準として、光感受性発作を引き起こす可能性のある映像を検出する装置(参考計測器)が開発されている(非特許文献2参照)。
このハーディングマシンや参考計測器は、1秒間に3回を超える点滅(輝度フリッカ)や、赤色の点滅(赤フリッカ)の検出を、動き補償しながら行っている。
また、これらの検出装置以外にも、映像内のフリッカの継続時間や、周波数成分等の解析を行う映像解析システムが開示されている(特許文献1参照)。
なお、2005年2月には、ITU−R(International Telecommunication Union-Radiocommunication Sector;国際電気通信連合無線通信部門)によって、ITU−R勧告BT.1702が定められた。この勧告では、本文には明記されていないものの、Appendix(付録)として、点滅の輝度差が20cd/m(1平方メートルあたり20カンデラ)以上で、かつ、点滅領域の面積が画面全体の25%を超える点滅が1秒間に3回(輝度変化の回数としては6回)以上生じている場合、光感受性発作を引き起こす可能性が高いとしている。
"ハーディングFPAホームページ"、[online]、[平成18年1月11日検索]、インターネット<http://www.hardingfpa.co.uk> 江本、大塚、山賀、上原、井口、伊藤、藤井、"アニメ番組等ガイドライン対応「参考計測器」の開発"、映像情報メディア学会技術報告,22,No.40,pp.1−6(1998) 特開平11−295360号公報(段落0013〜0043)
前記したITCガイドラインやITU−R勧告BT.1702に従って、映像が、光感受性発作を引き起こす可能性が高い映像であるか否かを判定するには、隣接するフレームの同じ位置の画素の輝度差が20cd/m以上であるか否かの判定や、輝度差が20cd/m以上の領域が画面の25%を超えるか否かの判定を行う必要がある。
このフレームの同じ位置の画素の輝度差が20cd/m以上であるか否かの判定において、従来の検出装置は、白色最高輝度200cd/m、ガンマ値“2.2”の標準ディスプレイを想定し、輝度差の判定を映像信号のレベルで行っている。しかし、近年、ディスプレイには、プラズマディスプレイ、液晶テレビ等、種々の表示装置が使用されている。これらの表示装置は、必ずしも標準ディスプレイと同じ最高輝度やガンマ値であるとは限らない。このため、従来の検査装置において、輝度差が20cd/m未満であると判定された映像であっても、実際の視聴状況においては、20cd/m以上となる場合があり、光感受性発作を引き起こす可能性があるという問題がある。
また、輝度差が20cd/m以上の領域が画面の25%を超えるか否かの判定において、従来の検出装置は、対角25インチの表示装置で視距離が2mという標準観視条件のもとで判定を行っている。一方、光感受性発作を引き起こす点滅領域の大きさは、その点滅光が刺激する人間の視細胞の数で決まるとされている。すなわち、光感受性発作を引き起こす点滅領域の大きさの判定は、物理的な点滅領域の大きさで決められるものではなく、視聴者が視聴している場所から点滅領域がなす角度の大きさで決める必要がある。この視聴者が視聴している場所から点滅領域がなす角度の大きさは、表示装置の表示領域の大きさや視距離によって異なる。このため、従来の検査装置において、輝度差が20cd/m以上の領域が画面の25%未満であると判定された映像であっても、実際の視聴状況においては、視聴者が視聴している場所から点滅領域がなす角度の大きさが異なるため、光感受性発作を引き起こす可能性があるという問題がある。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、視聴者が実際に映像を視聴する環境において、光感受性発作を引き起こす可能性のある映像を検出することが可能なフリッカ映像検出装置、フリッカ映像検出プログラム、映像表示装置及びフリッカ検出方法を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために創案されたものであり、まず、請求項1に記載のフリッカ映像検出装置は、視覚上不適正な輝度変化として予め定めた不適正基準と、現実の視聴環境である映像表示装置の輝度特性、表示領域の大きさ及び視距離とに基づいて、前記映像表示装置に表示する映像から、光感受性発作を引き起こす可能性のある映像の区間を検出するフリッカ映像検出装置であって、輝度値特定手段と、判定基準画素数算出手段と、大輝度差画素数累計手段と、不適正フレーム判定手段と、不適正区間検出手段とを備える構成とした。
かかる構成において、フリッカ映像検出装置は、輝度値特定手段によって、映像表示装置の固有の輝度特性に基づいて、画素値に対応する輝度値を特定する。この輝度特性は、例えば、最高輝度値やガンマ値である。これによって、映像を表示する際の表示領域の各画素の画素値が、実際の輝度値に対応付けられることになる。
また、フリッカ映像検出装置は、判定基準画素数算出手段によって、不適正基準であって、基準視距離と、基準表示領域の大きさと、当該基準表示領域の大きさに対して隣接フレーム間の輝度差が基準輝度差以上となる画素の基準比率とに基づいて、現実の視距離において、映像表示装置の表示領域の大きさに対して基準比率となる画素数を判定基準画素数として算出する。これによって、これらの基準が、実際の視聴環境に応じた基準に変換されることになる。なお、基準視距離、基準表示領域の大きさ、基準輝度差及び基準比率は、予め定められた基準であって、例えば、ITU−R勧告BT.1702で勧告されているようなガイドラインで示されている基準値を用いることができる。
そして、フリッカ映像検出装置は、大輝度差画素数累計手段によって、フレームごとに、隣接フレームにおいて対応する画素の輝度値の差が、基準輝度差以上となる画素の数を大輝度差画素数として累計する。この大輝度差画素数が、判定基準画素数よりも多い場合、そのフレームは、実際の視聴環境において、視覚上不適正な輝度変化を発生しているといえる。
そこで、フリッカ映像検出装置は、不適正フレーム判定手段によって、大輝度差画素数と判定基準画素数とを比較することで、当該フレームが、視覚上不適正な輝度変化を発生するフレーム(不適正フレーム)であるか否かを判定する。
そして、フリッカ映像検出装置は、不適正区間検出手段によって、不適正フレーム判定手段で視覚上不適正な輝度変化が発生するフレームであると判定されたフレームの数が、所定時間内に、予め定めた基準回数を超過するか否かを判定することで、光感受性発作を引き起こす可能性のある映像の時間区間を検出する。なお、この所定時間や基準回数は、予め定められた基準であって、例えば、ITU−R勧告BT.1702で勧告されているように、所定時間を1秒、基準回数を3回(輝度変化の回数としては6回)とする。
また、請求項2に記載の映像表示装置は、入力された映像から、光感受性発作を引き起こす可能性のある映像の時間区間を検出する請求項1に記載のフリッカ映像検出装置と、このフリッカ映像検出装置によって検出された時間区間において、当該時間区間内の映像について出力を制御する出力制御手段とを備える構成とした。
かかる構成において、映像表示装置は、フリッカ映像検出装置によって、光感受性発作を引き起こす可能性のある映像の時間区間を検出する。
そして、映像表示装置は、出力制御手段によって、フリッカ映像検出装置で検出された時間区間において、該当する時間区間内のフレームの出力を制御する。例えば、出力制御手段は、当該時間区間の直前のフレームを静止画表示するか、あるいは事前に決められた静止画を表示することにより、輝度変化がなくなることになる。
さらに、請求項3に記載のフリッカ映像検出プログラムは、視覚上不適正な輝度変化として予め定めた不適正基準と、現実の視聴環境である映像表示装置の輝度特性、表示領域の大きさ及び視距離とに基づいて、前記映像表示装置に表示する映像から、光感受性発作を引き起こす可能性のある映像の区間を検出するために、コンピュータを、輝度値特定手段、判定基準画素数算出手段、大輝度差画素数累計手段、不適正フレーム判定手段として機能させる構成とした。
かかる構成において、フリッカ映像検出プログラムは、輝度値特定手段によって、映像表示装置の固有の輝度特性に基づいて、画素値に対応する輝度値を特定する。
また、フリッカ映像検出プログラムは、判定基準画素数算出手段によって、不適正基準であって、基準視距離と、基準表示領域の大きさと、当該基準表示領域の大きさに対して隣接フレーム間の輝度差が基準輝度差以上となる画素の基準比率とに基づいて、現実の視距離において、映像表示装置の表示領域の大きさに対して基準比率となる画素数を判定基準画素数として算出する。
そして、フリッカ映像検出プログラムは、大輝度差画素数累計手段によって、フレームごとに、隣接フレームにおいて対応する画素の輝度値の差が、基準輝度差以上となる画素の数を大輝度差画素数として累計する。
そして、フリッカ映像検出プログラムは、不適正フレーム判定手段によって、大輝度差画素数と判定基準画素数とを比較することで、当該フレームが、視覚上不適正な輝度変化を発生するフレーム(不適正フレーム)であるか否かを判定する。
さらに、請求項に記載のフリッカ検出方法は、視覚上不適正な輝度変化として予め定めた不適正基準と、現実の視聴環境である映像表示装置の輝度特性、表示領域の大きさ及び視距離とに基づいて、前記映像表示装置に表示する映像から、視覚上不適正な輝度変化を検出するフリッカ検出方法であって、判定基準画素数算出ステップと、不適正フレーム判定ステップとを含むことを特徴とする。
かかる手順において、フリッカ検出方法は、判定基準画素数算出手段により、フレームごとに、基準視距離と、基準表示領域の大きさと、当該基準表示領域の大きさに対して隣接フレーム間の輝度差が基準輝度差以上となる画素の基準比率とに基づいて、前記視距離において、前記表示領域の大きさに対して前記基準比率となる画素数を判定基準画素数として算出する。これによって、これらの基準が、実際の視聴環境に応じた基準に変換されることになる。
そして、フリッカ検出方法は、不適正フレーム判定手段により、フレームごとに、隣接フレームにおいて対応する画素の輝度値の差が、前記基準輝度差以上となる画素の数と、前記判定基準画素数算出ステップで算出された判定基準画素数とを比較することで、前記フレームが、前記視覚上不適正な輝度変化を発生するフレームであるか否かを判定する。
本発明は、以下に示す優れた効果を奏するものである。
請求項1又は請求項3に記載の発明によれば、実際に視聴者が視聴する映像表示装置の大きさや視距離が異なる視聴環境において、光感受性発作を引き起こす可能性が高い映像の時間区間を検出することができる。
請求項2に記載の発明によれば、実際に視聴者が視聴する映像表示装置の大きさや視距離が異なる視聴環境において、光感受性発作を引き起こす可能性が高い映像の時間区間を検出し、その時間区間のフレームの出力を停止することができるため、光感受性発作の発生を防止した映像を表示することができる。
請求項に記載の発明によれば、実際に視聴者が視聴する映像表示装置の大きさや視距離が異なる視聴環境において、光感受性発作を引き起こす可能性が高いフリッカを検出することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[映像表示装置の概要]
まず、図1を参照して、本発明に係る映像表示装置の概要について説明を行う。図1は、本発明に係る映像表示装置の概要を説明するための説明図である。映像表示装置1は、視覚上不適正な輝度変化が生じるフレームの表示を制御しながら、映像信号を再生し表示するものである。
ここでは、図1に示すように、映像表示装置1は、映像表示装置1が有する固有の輝度特性(最高輝度値Lmax、ガンマ値γ)と、表示領域Rの大きさと、視聴者Hとの距離(視距離d)とに基づいて、ITCガイドライン等のガイドラインを、実際に視聴者Hが映像を視聴している環境に適応させる。
これによって、映像表示装置1は、映像(テレビ番組等)を制作する側ではなく、実際に映像を表示する側において、視聴環境に応じて、視覚上不適正な輝度変化を抑えることができるため、光感受性発作を引き起こさない映像を表示することができる。
[映像表示装置の構成]
次に、図2を参照(適宜図1参照)して、映像表示装置の構成について説明する。図2は、本発明に係る映像表示装置の構成を示すブロック図である。ここでは、映像表示装置1は、A/D変換手段2と、フレームメモリ3と、D/A変換手段4と、出力手段5と、フリッカ映像検出装置6と、出力制御手段7とを備えている。
A/D変換手段2は、入力されたアナログ信号である映像信号を、デジタル信号に変換し、映像の表示単位であるフレーム(フレーム画像)ごとに、フレームメモリ3に記憶するものである。なお、A/D変換手段2は、映像信号を、表示領域Rの画素(横x画素、縦y画素)ごとにサンプリングし、各画素の輝度を所定のレベルに量子化する。ここでは、そのレベルを画素値「0」〜「255」とする。
フレームメモリ3は、映像をフレーム単位で記憶するものであって、ビデオメモリ等の一般的な記憶手段である。なお、このフレームメモリ3は、後記するフリッカ映像検出装置6において、光感受性発作を引き起こす可能性のある映像の時間区間(不適正映像区間)を検出するため、複数のフレームを蓄積するバッファとして機能する。
D/A変換手段4は、フレームメモリ3に記憶されているフレームを逐次読み出して、アナログ信号に変換し、出力信号として、出力手段5に出力するものである。なお、D/A変換手段4は、フレームメモリ3に複数のフレームが記憶されている場合、順次読み出し位置を変えて、時系列にフレームを読み出すこととする。
出力手段5は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、プロジェクタ、CRT等の一般的な表示装置である。なお、ここで、映像表示装置1内に出力手段5を備えることとしているが、分離した構成とし、D/A変換手段4が出力する出力信号を、外部に接続した液晶ディスプレイ等の表示装置(出力手段)に出力することとしてもよい。
フリッカ映像検出装置6は、映像から光感受性発作を引き起こす可能性のある映像の区間を検出するものである。なお、光感受性発作を引き起こす可能性のある映像の区間とは、視覚上不適正な輝度変化がある頻度以上で発生している映像区間をいう。ここでは、フリッカ映像検出装置6は、フレームメモリ3に記憶されているフレームを逐次読み出して、フレーム間の輝度変化に基づいて、視覚上不適正な輝度変化を発生しているフレームの開始と終了とを、不適正映像区間情報として出力する。なお、この不適正映像区間情報は、開始フレーム及び終了フレームを特定する情報であって、例えば、フレーム番号や、フレームメモリ3に記憶されているフレームのアドレス等である。
また、フリッカ映像検出装置6は、実際に視聴者Hが映像を視聴している環境である、映像表示装置1が有する固有の輝度特性(最高輝度値Lmax、ガンマ値γ)、表示領域Rの大きさ、視聴者Hとの距離(視距離d)を視環境パラメータとし、その視環境パラメータに基づいて、映像から光感受性発作を引き起こす可能性のある映像の区間を検出する。このフリッカ映像検出装置6の詳細な構成については、後で説明を行う。
出力制御手段7は、フリッカ映像検出装置6で検出された光感受性発作を引き起こす可能性のある映像の区間において映像の出力を制御するものである。ここでは、出力制御手段7は、フリッカ映像検出装置6から不適正映像区間情報として、不適正フレームの開始が通知された段階で、フレームメモリ3からの読み出しを停止させることで、映像の出力を停止する。その後、出力制御手段7は、フリッカ映像検出装置6から不適正フレームの終了が通知された段階で、フレームメモリ3からの読み出しを開始させることで、映像の出力を再開する。これによって、不適正映像区間では、映像の出力が停止されることになる。
また、出力制御手段7は、フリッカ映像検出装置6から不適正映像区間情報として、不適正フレームの開始が通知された段階で、フレームメモリ3からの読み出し位置を固定させ、不適正フレームの終了が通知された段階で、読み出し位置を変えることとしてもよい。これによって、不適正映像区間では、同一のフレームが出力されることになる。
(フリッカ映像検出装置の詳細構成)
次に、図3を参照(適宜図1及び図2参照)して、図2で説明したフリッカ映像検出装置6の詳細な構成について説明する。図3は、本発明に係るフリッカ映像検出装置の構成を示すブロック図である。なお、このフリッカ映像検出装置6は、一例として、ITU−R勧告BT.1702を、視聴者が実際に映像を視聴する環境に適応させることで、光感受性発作を引き起こす可能性のある映像の区間(時間区間〔不適正映像区間〕)を求めるものとする。
ここでは、フリッカ映像検出装置6は、視環境パラメータ設定手段60と、視環境パラメータ記憶手段61と、輝度値特定手段62と、輝度値テーブル記憶手段63と、判定基準画素数算出手段64と、判定基準画素数記憶手段65と、大輝度差画素数累計手段66と、不適正フレーム判定手段67と、不適正区間検出手段68とを備えている。
視環境パラメータ設定手段60は、視聴者Hが映像表示装置1を視聴する際の環境を特定するためのパラメータ(視環境パラメータ)を設定するものである。例えば、視環境パラメータ設定手段60は、図示を省略したリモコン装置、キーボード等の入力装置を介して、視環境パラメータを入力されることで、視環境パラメータ記憶手段61に視環境パラメータを記憶する。
視環境パラメータ記憶手段61は、視環境パラメータを記憶するものであって、メモリ、ハードディスク等の一般的な記憶手段である。
この視環境パラメータ記憶手段61には、視環境パラメータとして、出力手段5固有の輝度特性を示す値である最高輝度値Lmax、ガンマ値γ、表示領域Rの大きさ(対角長)及び映像表示装置1から視聴者Hまでの距離である視距離dを予め記憶しておく。
この最高輝度値Lmax、ガンマ値γ及び表示領域Rの大きさ(対角長)は、出力手段5に依存する特性値であるため、その特性値が既知である場合は、予め視環境パラメータ記憶手段61に記憶しておく。また、出力手段5が別構成であって、その種類が変化する場合は、視聴者Hが、視環境パラメータ設定手段60を介して、出力手段5の特性値を入力し、視環境パラメータ記憶手段61に記憶することとする。
輝度値特定手段62は、映像表示装置1の輝度特性に基づいて、フレームの画素値に対応する輝度値を特定するものである。例えば、輝度値特定手段62は、視環境パラメータ記憶手段61に記憶されている最高輝度値Lmax、ガンマ値γに基づいて、以下の(1)式に示すように、画素値p(p=0〜255)に対する輝度値L(p)を算出する。
Figure 0004933782
ここでは、輝度値特定手段62は、予めすべての画素値pに対して前記(1)式の計算を行い画素値pに対する輝度値L(p)を、輝度値テーブルとして輝度値テーブル記憶手段63に記憶しておくこととする。なお、輝度値特定手段62は、フレームメモリ3にフレームが記憶されるたびにフレームごとに、算出することとしてもよい。
輝度値テーブル記憶手段63は、輝度値特定手段62で特定された画素値と輝度値とを対応付けた輝度値テーブルを記憶するものであって、メモリ、ハードディスク等の一般的な記憶手段である。
判定基準画素数算出手段64は、視覚上不適正な輝度変化として予め定めた基準(不適正基準)に基づいて、フレームが視覚上不適正な輝度変化を起こしているか否かの判定基準となる画素数(判定基準画素数)を算出するものである。この判定基準画素数算出手段64で算出された判定基準画素数は、判定基準画素数記憶手段65に記憶される。
なお、ITU−R勧告BT.1702では、視覚上不適正な輝度変化となる基準を、表示領域の大きさが対角25インチの表示装置を、視距離2mで見たときに、フレーム間の点滅の輝度差が20cd/m以上で、かつ、点滅領域の面積が表示領域全体の25%を超える点滅が1秒間に3回以上生じている場合としている。
そこで、判定基準画素数算出手段64は、25インチ(25×2.54cm:基準表示領域の大きさ)、2m(基準視距離)、20cd/m(基準輝度差)、25%(基準比率)を基準とし、視距離dにおいて、基準比率に相当する出力手段5の表示領域Rの画素数(判定基準画素数Nmax)を、以下の(2)式により算出する。なお、x,yはそれぞれ表示領域Rの横画素数、縦画素数を示し、Sは表示領域Rの対角長(cm)、dは視距離(cm)を示している。
Figure 0004933782
判定基準画素数記憶手段65は、判定基準画素数算出手段64によって算出された判定基準画素数を記憶するものであって、メモリ、ハードディスク等の一般的な記憶手段である。
大輝度差画素数累計手段66は、フレームごとに、隣接フレームにおいて対応する画素の輝度値の差が、基準輝度差以上となる画素の数を大輝度差画素数として累計するものである。この大輝度差画素数は、不適正フレーム判定手段67に出力される。
なお、ここでは、大輝度差画素数累計手段66は、フレームメモリ3に記憶されている連続する2つのフレームにおいて、同一位置に対応する画素の輝度値の差が、基準輝度差(ここでは、20cd/m)以上である画素を累計することで、大輝度差画素数とする。また、大輝度差画素数累計手段66は、フレームの画素の画素値に基づいて、輝度値テーブル記憶手段63に記憶されている輝度値テーブルを参照することで、その画素値に対応する輝度値を取得し、フレーム間における画素の輝度値の差を求める。
不適正フレーム判定手段67は、判定基準画素数記憶手段65に記憶されている判定基準画素数と、大輝度差画素数累計手段66で累計された大輝度差画素数とを比較することで、視覚上不適正な輝度変化が存在するフレームを検出するものである。
すなわち、不適正フレーム判定手段67は、大輝度差画素数が判定基準画素数よりも多い場合に、当該フレームが不適正フレームであると判定する。なお、当該フレームが不適正フレームであるか否かを示す情報は、不適正区間検出手段68に出力される。
不適正区間検出手段68は、不適正フレーム判定手段67で不適正フレームとして判定されたフレームの数が、所定時間内に、予め定めた基準値である基準回数を超過するか否かを判定することで、光感受性発作を引き起こす可能性のある映像の時間区間(不適正映像区間)を検出するものである。
ここでは、不適正区間検出手段68は、ITU−R勧告BT.1702において基準とされている、点滅が1秒間に3回(輝度変化の回数で6回)以上生じているか否かにより不適正映像区間を検出することとする。
すなわち、不適正区間検出手段68は、不適正フレーム判定手段67で不適正フレームが発生したことを1秒間に6回以上通知される区間を不適正映像区間とする。例えば、映像信号がNTSC信号の場合、フレーム周波数が30Hzであるため、30フレームに6回以上通知される区間を不適正映像区間とする。
なお、不適正区間検出手段68は、図示を省略したメモリ等において、不適正フレームの発生回数を記憶するとともに、不適正映像区間の開始フレーム及び終了フレームを設定することとする。この不適正映像区間の設定動作については、後記するフリッカ映像検出装置6の動作において詳細に説明することとする。
そして、不適正区間検出手段68は、この不適正映像区間の開始フレーム及び終了フレームを示す情報を不適正映像区間情報として、出力制御手段7に出力する。
このようにフリッカ映像検出装置6を構成することで、視覚上不適正な輝度変化として予め定められている固定的な判定基準を、視聴者Hの実際の視聴環境に対応させることができる。これによって、実際の視聴環境において、光感受性発作を引き起こす可能性のある映像(あるいはその区間)を検出することができる。
なお、ここでは、視覚上不適正な輝度変化の判定を、ITU−R勧告BT.1702に準拠することにより行ったが、これらの判定に用いた数値(基準表示領域の大きさ、基準視距離、基準輝度差、基準比率)は、他のガイドライン等に基づくものであってもよい。
また、フリッカ映像検出装置6は、一般的なコンピュータを、前記した各手段として機能させるフリッカ映像検出プログラムにより動作させることができる。
これによって、フリッカ映像検出プログラムは、パーソナルコンピュータ等の一般的なビデオバッファに記憶されている映像からも、光感受性発作を引き起こす可能性のある映像(あるいはその区間)を検出することができる。
以上、フリッカ映像検出装置6を備えた映像表示装置1の構成について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。
例えば、図4に示すように、映像表示装置1に距離計測手段8を備える映像表示装置1Bの構成としてもよい。
この図4に示した映像表示装置1Bは、距離計測手段8によって、視聴者との距離を計測し、その距離を視距離として、視環境パラメータ設定手段60を介して視環境パラメータ記憶手段61に記憶する。この距離計測手段8は、一般的な距離センサで構成することができる。
これによって、視環境パラメータを設定する際に、視聴者の操作を減らすことができるとともに、視聴中で視距離が変わったとしても、正確な視距離に基づいた検出を行うことができる。
また、図5に示すように、映像表示装置1に輝度測定手段9を備える映像表示装置1Cの構成としてもよい。
この図5に示した映像表示装置1Cは、輝度測定手段9によって、実際に出力手段5から出力される画素の輝度値を計測する。そして、輝度値特定手段62によって、画素値に対する輝度値を輝度値テーブルとして輝度値テーブル記憶手段63に記憶する。この輝度測定手段9は、一般的な輝度センサで構成することができる。
なお、輝度測定手段9は、すべての画素値に対する輝度値を計測する必要はない。例えば、輝度値特定手段62が、未測定の輝度値を測定済みの輝度値から補間演算を行うことで、輝度値テーブルを生成する。
これによって、輝度値特定手段62は、視環境パラメータのうち、最高輝度値Lmaxやガンマ値γが不明である場合であっても、画素値に対応する輝度値を得ることができる。
[映像表示装置(フリッカ映像検出装置)の動作]
次に、図6及び図7を参照(構成については、図2及び図3参照)して、映像表示装置1の動作について説明する。なお、ここでは、映像表示装置1において、本発明の特徴的な部分であるフリッカ映像検出装置6の動作について説明を行うこととする。図6は、本発明に係るフリッカ映像検出装置における不適正フレームを検出する動作を示すフローチャートである。図7は、本発明に係るフリッカ映像検出装置における不適正映像区間を検出する動作を示すフローチャートである。
(輝度値特定ステップ)
まず、フリッカ映像検出装置6は、視環境パラメータ設定手段60によって、視聴者Hが映像表示装置1を視聴する際の環境を特定するためのパラメータ(視環境パラメータ)を設定し、視環境パラメータ記憶手段61に記憶する(ステップS1)。ここでは、視環境パラメータを、最高輝度値Lmax、ガンマ値γ、表示領域Rの大きさ及び視距離dとする。
そして、フリッカ映像検出装置6は、輝度値特定手段62によって、視環境パラメータ記憶手段61に記憶されている最高輝度値及びガンマ値に基づいて、画素値に対する輝度値を算出することで(前記(1)式参照)、輝度値テーブルを生成し、輝度値テーブル記憶手段63に記憶する(ステップS2)。
なお、このステップS1及びステップS2は、視聴者Hが映像を視聴するまでの準備段階であって、実際に視聴者が映像を視聴する際は、以下のステップS3以降の動作が映像表示中、順次行われる。また、以下の動作では、映像のフレーム周波数がN(Hz)であるものとして説明を行う。
(判定基準画素数算出ステップ)
さらに、フリッカ映像検出装置6は、判定基準画素数算出手段64によって、視覚上不適正な輝度変化として予め定めた基準に基づいて、表示領域の大きさ及び視距離から、フレームが視覚上不適正な輝度変化を起こしているか否かの判定基準となる画素数(判定基準画素数)を算出する(ステップS3)。すなわち、フリッカ映像検出装置6は、ITU−R勧告BT.1702で示されている基準である、視距離2mにおいて、表示領域の大きさが対角25インチの表示装置で点滅領域が表示領域全体の25%に相当する画素数が、視距離dにおいて、映像表示装置1の表示領域Rの何画素分に相当するのかを算出する(前記(2)式参照)。これによって、判定基準画素数は実際の視聴環境における判定基準となる。
(大輝度差画素数累計ステップ)
そして、フリッカ映像検出装置6は、映像信号がフレームメモリ3に再生された段階で、大輝度差画素数累計手段66によって、フレームごとに、隣接フレームにおいて対応する画素の輝度値の差が、基準輝度差(20cd/m)以上となる画素の数を大輝度差画素数として累計する(ステップS4)。
(不適正フレーム判定ステップ)
そして、フリッカ映像検出装置6は、不適正フレーム判定手段67によって、ステップS3で算出された判定基準画素数と、ステップS4で累計されたフレーム内の大輝度差画素数とを比較することで、現在のフレームが不適正フレームであるか否かを判定する(ステップS5)。すなわち、不適正フレーム判定手段67は、大輝度差画素数が判定基準画素数よりも多い場合、現在のフレームを、隣接フレーム間で不適正な輝度変化があった不適正フレームであると判定し、大輝度差画素数が判定基準画素数以下の場合、現在のフレームを不適正フレームではないと判定する。
以下、図7を参照して、不適正フレームの検出結果に基づいて、不適正映像区間を検出する動作について説明する。
フリッカ映像検出装置6は、現在のフレームを不適正フレームであると判定した場合(図6のステップS5でYes)、不適正区間検出手段68によって、Nフレーム以内に不適正フレームが7回発生したか否かを判定する(ステップ6)。
ここで、不適正フレームが7回発生した場合(ステップS6でYes)、不適正区間検出手段68は、不適正映像区間の開始フレームが設定されているか否かを判定し(ステップS7)、設定されていない場合(ステップS7でNo)は、図示を省略したメモリに、Nフレーム以内の最初の不適正フレームを不適正映像区間の開始フレームとして設定する(ステップS8)。その後、図6のステップS3に戻って動作を続ける。
なお、ステップS6の判定において不適正フレームが7回発生していない場合(ステップS6でNo)、又は、ステップS7においてすでに開始フレームが設定されている場合(ステップS7でYes)は、フリッカ映像検出装置6は、図6のステップS3に戻って動作を続ける。
このステップS6からステップS8までの動作によって、連続するフレームにおいて、不適正映像区間の開始フレームが設定されることになる。
一方、フリッカ映像検出装置6は、現在のフレームを不適正フレームではないと判定した場合(図6のステップS5でNo)、不適正区間検出手段68によって、すでに図示を省略したメモリに、不適正映像区間の開始フレーム及び終了フレームが設定され、かつ、終了フレームがNフレーム以内にないか否かを判定する(ステップS9)。
なお、この終了フレームがNフレーム以内にないか否かを判定するのは、終了フレームがNフレーム以内にある場合は、さらに、終了フレームが後ろにずれる可能性があるためである。
ここで、不適正映像区間の開始フレーム及び終了フレームが設定されていない、又は、終了フレームがNフレーム以内にある場合(ステップS9でNo)、不適正区間検出手段68は、Nフレーム以内に不適正フレームが6回発生したか否かを判定する(ステップS10)。
ここで、Nフレーム以内に不適正フレームが6回発生している場合(ステップS10でYes)、さらに、不適正区間検出手段68は、不適正映像区間の開始フレームが設定されているか否かを判定し(ステップS11)、設定されている場合(ステップS11でYes)は、図示を省略したメモリに、現在のフレームを不適正映像区間の終了フレームとして設定する(ステップS12)。その後、図6のステップS3に戻って動作を続ける。
なお、ステップS10においてNフレーム以内に不適正フレームが6回発生していない場合(ステップS10でNo)、又は、ステップS11において不適正映像区間の開始フレームが設定されていない場合(ステップS11でNo)は、フリッカ映像検出装置6は、図6のステップS3に戻って動作を続ける。
このステップS9からステップS12までの動作によって、連続するフレームにおいて、不適正映像区間の終了フレームが設定されることになる。
一方、不適正映像区間の開始フレーム及び終了フレームが設定され、かつ、終了フレームがNフレーム以内にない場合(ステップS9でYes)、フリッカ映像検出装置6は、不適正区間検出手段68によって、不適正映像区間の開始フレームと終了フレームを示す情報(例えば、フレーム番号等)を、不適正映像区間情報として出力する(ステップS13)。そして、フリッカ映像検出装置6は、不適正区間検出手段68によって、不適正映像区間として設定されている開始フレームと終了フレームの設定を解除する(ステップS14)。
その後、フリッカ映像検出装置6は、図6のステップS3に戻って、映像信号がフレームメモリ3に再生される間動作を継続する。
以上の動作によって、フリッカ映像検出装置6は、視覚上不適正な輝度変化として予め定められている固定的な判定基準を、視聴者Hの実際の視聴環境に対応させて、視聴者Hにとって実際に視覚上不適正な輝度変化となるフレーム区間を検出することができる。
この後、映像表示装置1の出力制御手段7によって、不適正映像区間の出力を停止等する。これによって、映像表示装置1が表示する映像は、光感受性発作の発生を防止することができる。
本発明に係る映像表示装置の概要を説明するための説明図である。 本発明に係る映像表示装置の構成を示すブロック図である。 本発明に係るフリッカ映像検出装置の構成を示すブロック図である。 本発明に係るフリッカ映像検出装置の他の構成を示すブロック図である。 本発明に係るフリッカ映像検出装置の他の構成を示すブロック図である。 本発明に係るフリッカ映像検出装置における不適正フレームを検出する動作を示すフローチャートである。 本発明に係るフリッカ映像検出装置における不適正映像区間を検出する動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 映像表示装置
2 A/D変換手段
3 フレームメモリ
4 D/A変換手段
5 出力手段
6 フリッカ映像検出装置
60 視環境パラメータ設定手段
61 視環境パラメータ記憶手段
62 輝度値特定手段
63 輝度値テーブル記憶手段
64 判定基準画素数算出手段
65 判定基準画素数記憶手段
66 大輝度差画素数累計手段
67 不適正フレーム判定手段
68 不適正区間検出手段
7 出力制御手段
8 距離計測手段
9 輝度測定手段

Claims (4)

  1. 視覚上不適正な輝度変化として予め定めた不適正基準と、現実の視聴環境である映像表示装置の輝度特性、表示領域の大きさ及び視距離とに基づいて、前記映像表示装置に表示する映像から、光感受性発作を引き起こす可能性のある映像の区間を検出するフリッカ映像検出装置であって、
    前記輝度特性に基づいて、画素値に対応する輝度値を特定する輝度値特定手段と、
    前記不適正基準であって、基準視距離と、基準表示領域の大きさと、当該基準表示領域の大きさに対して隣接フレーム間の輝度差が基準輝度差以上となる画素の基準比率とに基づいて、前記視距離において、前記表示領域の大きさに対して前記基準比率となる画素数を判定基準画素数として算出する判定基準画素数算出手段と、
    フレームごとに、隣接フレームにおいて対応する画素の輝度値の差が、前記基準輝度差以上となる画素の数を大輝度差画素数として累計する大輝度差画素数累計手段と、
    この大輝度差画素数累計手段で累計された大輝度差画素数と、前記判定基準画素数算出手段で算出された判定基準画素数とを比較することで、前記フレームが、前記視覚上不適正な輝度変化を発生するフレームであるか否かを判定する不適正フレーム判定手段と、
    この不適正フレーム判定手段で前記視覚上不適正な輝度変化が発生するフレームであると判定されたフレームの数が、所定時間内に、予め定めた基準回数を超過するか否かを判定することで、前記光感受性発作を引き起こす可能性のある映像の時間区間を検出する不適正区間検出手段と、
    を備えていることを特徴とするフリッカ映像検出装置。
  2. 映像を表示する映像表示装置において、
    入力された映像から、光感受性発作を引き起こす可能性のある映像の時間区間を検出する請求項1に記載のフリッカ映像検出装置と、
    このフリッカ映像検出装置によって検出された時間区間において、当該時間区間内の映像について出力を制御する出力制御手段と、
    を備えていることを特徴とする映像表示装置。
  3. 視覚上不適正な輝度変化として予め定めた不適正基準と、現実の視聴環境である映像表示装置の輝度特性、表示領域の大きさ及び視距離とに基づいて、前記映像表示装置に表示する映像から、光感受性発作を引き起こす可能性のある映像の区間を検出するために、コンピュータを、
    前記輝度特性に基づいて、画素値に対応する輝度値を特定する輝度値特定手段、
    前記不適正基準であって、基準視距離と、基準表示領域の大きさと、当該基準表示領域の大きさに対して隣接フレーム間の輝度差が基準輝度差以上となる画素の基準比率とに基づいて、前記視距離において、前記表示領域の大きさに対して前記基準比率となる画素数を判定基準画素数として算出する判定基準画素数算出手段、
    前記フレームごとに、隣接フレームにおいて対応する画素の輝度値の差が、前記基準輝度差以上となる画素の数を大輝度差画素数として累計する大輝度差画素数累計手段、
    この大輝度差画素数累計手段で累計された大輝度差画素数と、前記判定基準画素数算出手段で算出された判定基準画素数とを比較することで、前記フレームが、前記視覚上不適正な輝度変化を発生するフレームであるか否かを判定する不適正フレーム判定手段、
    この不適正フレーム判定手段で前記視覚上不適正な輝度変化が発生するフレームであると判定されたフレームの数が、所定時間内に、予め定めた基準回数を超過するか否かを判定することで、前記視覚上不適正な輝度変化が発生する映像の時間区間を検出する不適正区間検出手段、
    として機能させることを特徴とするフリッカ映像検出プログラム。
  4. 視覚上不適正な輝度変化として予め定めた不適正基準と、現実の視聴環境である映像表示装置の輝度特性、表示領域の大きさ及び視距離とに基づいて、前記映像表示装置に表示する映像から、視覚上不適正な輝度変化を検出するフリッカ検出方法であって、
    判定基準画素数算出手段により、フレームごとに、基準視距離と、基準表示領域の大きさと、当該基準表示領域の大きさに対して隣接フレーム間の輝度差が基準輝度差以上となる画素の基準比率とに基づいて、前記視距離において、前記表示領域の大きさに対して前記基準比率となる画素数を判定基準画素数として算出する判定基準画素数算出ステップと、
    不適正フレーム判定手段により、フレームごとに、隣接フレームにおいて対応する画素の輝度値の差が、前記基準輝度差以上となる画素の数と、前記判定基準画素数算出ステップで算出された判定基準画素数とを比較することで、前記フレームが、前記視覚上不適正な輝度変化を発生するフレームであるか否かを判定する不適正フレーム判定ステップと、
    を含んでいることを特徴とするフリッカ検出方法。
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