JP4933695B2 - クラッチ用のトーションショックアブソーバーおよび該トーションショックアブソーバー用の組になった摩擦ワッシャ - Google Patents

クラッチ用のトーションショックアブソーバーおよび該トーションショックアブソーバー用の組になった摩擦ワッシャ Download PDF

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Description

【0001】
この発明は、トーションダンパー、特に自動車用のクラッチのためのもので、また当該ダンパー用の摩擦リングの組立に関する。
【0002】
この技術分野の専門家には周知の方法で、自動車クラッチ用のトーションダンパーは、メインダンパーとプレダンパーとを介して出力エレメントに連結された入力エレメントを含み、メインダンパーは、円周方向に作用するコイルスプリングのような弾性変形可能の部材によって入力エレメントに連結されている環状ダンパープレートと、およびダンパープレートと入力エレメントに固定されているガイドリングの間に、軸方向に作用する第1弾性グリッピング手段とともに挿入されている第1摩擦手段を含む。同様に、プレダンパーは、上記のダンパープレートに若しくはダンパープレートから構成されるメインダンパーのスプリングよりもこわさの小さいコイルスプリングのような円周方向に作用するさらなる弾性変形可能の部材を介して出力エレメントに接続されたものに固定された環状エレメントと、および出力エレメントと該ガイドリングの間に、軸方向に作用する第2弾性グリッピング手段とともに挿入された第2摩擦出力とを包含する。メインダンパーとプレダンパーの摩擦手段は、摩擦リングと摩擦リングを取り巻くメインダンパーの対応する弾性リングとプレダンパの対応する弾性リングとともに、皿ばね形式の弾性リングと結び付くプラスチック製のリングを含むこともできる。
【0003】
互いに軸方向に配置されていて、一方、一緒に回転するように固定されている二つのリングは構成部品点数の削減とその簡略化の観点からモールド成形によって一体に作られるようなリングを可能にする可撓性半径方向アームによって互いに連結した二つの摩擦リングのアセンブリを使って作ることがフランス特許公報FR−A−1 741 925から既知である。さらに、メインダンパーの摩擦リングは、入力エレメントに固定されたガイドリングの方を向いたその表面に、メインダンパーとガイドリングの摩擦リングと一緒に連結する当該ガイドリングの開口若しくは貫通孔に嵌まり込むように配置されているスピゴットを含む。
【0004】
本発明の主目的は、マシンへのダンパーのアセンブリを単純化し、およびこのマシンが組み立て中に各ダンパーによって動かなくなるというリスクを減少するために、位置決めができそしてダンパーに装着する前に一緒に組み立てることができる構成部品のサブアセンブリである上記の形式のダンパーを形成するように、このような構造配置を開発し改良することである。
【0005】
このために、本発明では上述の形式のトーションダンパーにおいて、二つの摩擦リングがその製造間互いに一緒になっていて、脆弱部分によってダンパーに装着する際に互いにリングが分離するように壊れるようになっていることを特徴とし、トーションダンパーがメインダンパーとプレダンパーとを介して出力エレメントに連結された入力エレメントを含み、メインダンパーは、円周方向に作用する弾性変形可能の部材によって入力エレメントに連結されている環状ダンパープレートと、およびダンパープレートと入力エレメントに固定されているガイドリングの間に、軸方向に作用する第1弾性グリッピング手段とともに挿入されている第1摩擦手段を含む。プレダンパーは、ダンパープレートに固定され若しくはダンパープレートから構成され円周方向に作用するさらなる弾性変形可能の部材を介して出力エレメントに接続されたものに固定された環状エレメントと、および出力エレメントと該ガイドリングの間に、軸方向に作用する第2弾性グリッピング手段とともに挿入された第2摩擦手段とを含み、第1および第2摩擦手段が第1のものが第2のものを取り巻いている二つのリングから成り、それと一緒に回転するようにガイドリングに固定されている上記の形式のトーションダンパーから構成されることが提案されている。
【0006】
このように、本発明に従って、メインダンパーとプレートダンパーの摩擦リングは一体としてダンパーに装着され、そしてその後、これらの摩擦リングが所定の位置にはまると、その連結手段が壊れて互いに分離し、引き続いてこれらのリングはクラッチのトーションダンパーの作動の間異なる方法で機能する。
【0007】
好適には、第1摩擦リングはそのガイドリングに向かう面に、第1軸方向グリッピング手段の一部である弾性リングを軸方向に保持するための手段を含んでいる。
【0008】
サブアセンブリは、次にトーションバー本来のアセンブリと独立して三つの部品(第1摩擦リングに関係する二つの摩擦リングと弾性リング)から作られ、そしてこのサブアセンブリは引き続いてトーションダンパーに装着される。
【0009】
本発明のさらなる特徴に従って、二つの摩擦リングは、ダンパーに装着した後、嵌り込み協動によって一緒に回転するために互いに連結したままであり、第1摩擦リングの内周と第2摩擦リングの外周は、例えば互いに嵌合する小円鋸歯状の結合形状を有する。
【0010】
このように、二つの摩擦リングの間を単純な嵌り込み協動によって確立することができ、他のものに対してリングの一つの回転カップリングが、角度配置について設定最大値に対して実質的にゼロ若しくは等しいものである。
【0011】
さらに、上記の弾性リングは単純な嵌り込み協動によって第1摩擦リング上で回転しないようにすることもできる。
【0012】
本発明に従う別の形式のものでは、第2摩擦リングは嵌り込み協動によって回転結合することもでき、第1摩擦リングとではなく上記の弾性リングとであり、該第2摩擦リングは例えばその外周方向に弾性リングの内周の半径方向ノッチと噛合う半径方向ラグを含んでいる。
【0013】
本発明はまた上記の形式のトーションダンパー用の摩擦リングのアセンブリも提供する。このアセンブリは、実質的に同一平面上にあり、構成部品の製造時に形成された一体化した脆弱部分によって互いに結合されている二つの同軸リングから成るということを特徴とする。
【0014】
本発明の一つの実施例において、このアセンブリはプラスチック材料でモールド成形された一体部品として形成されていて、好適には軸方向に弾性リングを保持し、その回転を防ぐための手段を含む。
【0015】
一般的に本発明は上記形式のトーションダンパーのアセンブリを単純化し、この目的のために備わっているマシーンへのこのダンパーのアセンブリ時間を減少し、また、このマシーンがアセンブリの間に各ダンパーによって動かなくなる間の時間を減少する。さらに、メインダンパーとプレダンパーの摩擦リングと対応する弾性リングが正しく、間違う恐れのないように互いに正確に位置決めされる。
【0016】
本発明は、例証として示す以下の詳細説明を添付の図面を参照して読むことによって、よりよく理解され、さらなる特徴、詳細およびその利点がさらに明らかになるであろう。
【0017】
最初に、自動車用としておよびフランス特許公報FRA−A−2 741 925に記載の形式のクラッチ用のトーションダンパーを示す第1および2図を参照する。
【0018】
このトーションダンパーはメインダンパー14とプレダンパー16を介して出力エレメント12に接続された入力エレメント10を含む。この例における入力エレメント10は、クラッチのプレッシャプレートとリアクションプレートの間にグリップするように配置された入力エレメント10の外周に摩擦ライナー20を担持するディスク18から成り、ディスク18はスペーサ・バー24によって二つの平行ガイドリング22に固定されている。
【0019】
環状ダンパープレート26は、ガイドリング22の間に配置されていて、また設定された円周方向間隙を伴って出力エレメント12の外側の1群の歯30と噛合う内側の一群の歯28を含み、出力エレメント12はハブの内面のスプライン32の手段によって駆動軸とともに回転するように結合されて配置されている例えばハブから成る。
【0020】
メインダンパー14は円周方向に作用する弾性変形可能部材34を含み、この例では、弾性変形可能部材34は、一つのガイドリング22と、および環状ダンパープレート26の間に配置された摩擦リング36と一緒に両ガイドリング22と環状ダンパープレート26に互いに面して配置されたウインドウに装着されたコイルスプリングから成り、摩擦リング36は皿ばねのような弾性リング38によってダンパープレートに押し付けられている。
【0021】
プレダンパー16もまた円周方向に作用するコイルスプリングのような弾性変形可能部材を含み、この弾性変形可能部材のこわさがメインダンパーのスプリング34のこわさより小さく、またプレダンパー16は例えば環状ダンパーとハブの上述の1群の歯28と30のスロットに取り付けられている(上述のフランス特許公報FR−A−2 741 925の第3図を参照)。皿ばねリング形式の弾性リング42と対応する摩擦リング40は、上述のガイドリング22とハブ12の環状フランジの間に配置されている。
【0022】
第2図でよくわかるように、上述の特許公報に記載する摩擦リング36と40はモールド成形、例えばプラスチック材料によって一体品に成形されていて、また摩擦リング36と40の間の若干の相対的な軸方向動きが可能なように可撓性半径方向ラグ44によって互いに連結されて、同時に一緒に回転するように連結されている。
【0023】
さらに、メインダンパーの摩擦リング36は、摩擦リング36と40を構成するアセンブリと一緒に該ガイドリングと結合して回転するように、そのガイドリング22に向き合う面に軸方向に突き出たスピゴット46がガイドリング22のウインドウ48に嵌まり込む。
当該トーションダンパーの作用はこの技術分野の専門家には周知のことであるので、以下に要約されるであろう。
【0024】
摩擦ライナー20がクラッチのプレッシャプレートとリアクションプレートの間でグリップされているとき、入力エレメント10は内燃機関のクランクシャフトのような駆動軸によって回転駆動され、そしてプレダンパー16とメインダンパー14を介して出力エレメント12に回転トルクを伝達する。プレダンパー16は内燃機関の低速運転モードでの振動を減衰または吸収するように配置されていて、メインダンパーはさらにまたスプリング34の比較的大きなばねこわさによって剛性体のような挙動をする。伝達されたトルクが増加すると、1群の歯8と30が噛合い、プレダンパー16がブロックされ、そしてトルクの振動と不規則性はしたがってメインダンパー14がブロックするようになるまで、メインダンパー14によって減衰または吸収される。
【0025】
弾性リング42によってバイアス力がかかった摩擦リング40は、プレダンパーの作動の間ガイドリング22とハブ12の間の相対運動による制動作用が発生し、そして弾性リング38によってバイアス力のかかった摩擦リング36はガイドリング22と環状ダンパープレート26の間の相対運動の制動作用が発生し、同時にメインダンパーは、環状ダンパープレート26の歯8からハブ12の歯30への衝撃を防止または減少するように作動する。
【0026】
この形式のトーションダンパーでは、摩擦リング36と40を一体品で作ることは、ダンパーの構成部品の点数を減少することができ、そしてその取付けが簡単化し、それらの製造の間、摩擦リング36と40が互いに固定して一緒に回転し、スピゴット46をウインドウ48の中にはめ込むことによってガイドリング22と一緒に回転するために非常に容易に一緒に結合される。
【0027】
既述したように、本発明は、その性能を改良し、上記の形式のトーションダンパーのアセンブリをさらに一層簡略化することによって、第3図および引き続く図面に示すようなサブアセンブリの使用によって、この構造配置を改良することを狙いとしている。
【0028】
第3および4図に示す本発明の最初の実施例は、構成部品の製造の間に形成され、また、第1摩擦リング50(第1および2図のリング36に対応)と、第2摩擦リング52(第1および2図のリング40に対応)と、および好適には弾性リング54(第1および2図の弾性リング38に対応)とから構成されるサブアセンブリを含む。摩擦リング50と52は、例えばプラスチック材料のモールド成形によって一緒に一体品として作られ、そして構成部品の製造時に形成された薄い脆弱部分56を介して互いに結合されていて、第1リング50の内周と第2リング52の外周の間の半径方向ラグを形成し、このサブアセンブリが第4図に示すようにトーションダンパーに装着されたとき、これらのラグは、比較的小さい軸方向力によって壊れるように設計されている。
【0029】
第1リング50と対応する弾性リング54は、クリッピングまたは弾性スナップフィッティングによって第1リング50の所定の位置に保持され、弾性リング54を受け入れるリング50の面に突き出た軸方向リブによって、これらの各面がリングの軸方向を向いたフランジまたはフック内で終端する。これらのスナップフィッティングフィンガー58は、第1リング50とともに回転するために対応するガイドリングと第1リング50を連結するように、フィンガー58の半径方向外側にあるリング50の同じ面に突き出たスピゴット60と半径方向に整列している。対応するガイドリングは第4図では62によって表される。
【0030】
嵌め合い協動によって第1摩擦リング50上の弾性リング54の回転を防ぐように、半径方向ラグ64は弾性リング54の外周に突き出ていて、そしてスナップフィッティングフィンガー58とスピゴット60のどちらかの側にある。
【0031】
第2摩擦リング52もまたその外周半径方向ラグ66を含み、この半径方向ラグ66は、設定円周方向間隙を備えて、第1摩擦リング50の内周内のスロット68に受け入れられる。ラグ66はボスまたは軸方向リターン67によって終端することもでき、ラグ66はトーションダンパーに取り付けられているスロット68の面にあることになる。
【0032】
本発明に従うサブアセンブリにおいて、摩擦リング50と52はその製造間に一緒に結合され、そして軸方向フィンガー58とスピゴット60から成るこのサブアセンブリの面上に弾性リング54を設置するための十分な場所があり、したがって軸方向スラストを生じ、軸方向フィンガー58を外側に、わずかに離れるように弾性変形によってシフトし、リング50と52のアセンブリにクリップ留めまたはスナップフィッティングし、弾性リング54は第1摩擦リング50上で軸方向に保持され、回転に対して動かないようにし、そしてスピゴット60のどちらかの側でのその半径方向ラグ64の噛合いによって、中心が合う。
【0033】
装着の際(第4図)このサブアセンブリはハブ70に装着され、ハブ70の外周面には環状肩部を有し、その上に第2摩擦リング52が噛合う。これはラグ56を破壊するために第1摩擦リング50に軸方向スラスト生じるのに十分なものであり、それを第2摩擦リング52に結合し、そしてこれによってまた環状ダンパープレート72の一つの面に第1摩擦リング50を押し付ける結果となり、これによって1群の内側歯を形成し、設定された円周方向間隙を備えてハブ70の1群の外側歯74と噛合う。
【0034】
そのばねのこわさがリング54のこわさよりも小さい弾性リング76は、このリングと該ガイドリング62の間に保持するように、第2摩擦リング52の自由面に置かれ、ガイドリング62には第1摩擦リング50のスピゴット60が嵌まり込むウインドウ78が形成されている。
【0035】
好適には、これらのウインドウ78は、弾性リング76の外側半径方向ラグ80を受け入れるのに十分な高さの半径方向大きさを有し、ガイドリング62に対して回転しないように保持する。ウインドウ78は形状が長方形または実質的に矩形である。
【0036】
このように、本発明に従うサブアセンブリのおかげで、第1摩擦リング50はガイドリングのウインドウ78内にスピゴット60を単純に導入することによってガイドリング62に対して回転を防止していて、第1摩擦リング50に対応する弾性リング54は軸方向に保持され、第1摩擦リング50に対して回転しないように保持し、第2摩擦リング52は第1摩擦リング50とは分離していて、このため、異なった挙動をすることができ、同時に設定された円周方向間隙を備えて第1摩擦リング50を回転しないように保持し、そして第2摩擦リング52に対応する弾性リング76はガイドリング62によって回転が防止されている。
【0037】
弾性リング54の軸方向スナップフィッティング58はガイドリング62のウインドウ78の内部に伸び、そしてこのため最適化された高さ(または回転軸に沿う大きさ)を有することができ、弾性リング54のスナップフィッティングと軸方向保持が完全に適合されているということが注目されるであろう。
【0038】
さらに、そして第4図からよくわかるように、本発明はさらにトーションダンパーの軸方向サイズを減少する。
【0039】
第6図に示す実施例において、第1摩擦リング50上に形成されたスピゴット60は実質的に断面がU字形であり、回転軸方向にオープンしていて、弾性リング54の軸方向スナップフィッティングフィンガー58がこれらのスピゴット60の内側に形成されることを可能にする。この方法によって、ほぞ穴がU字形断面によって形成される。
【0040】
弾性リング54は、その外周において半径方向ラグ82を含み、方向ラグ82は上述のほぞ穴にスピゴットの内側を受け入れていて、これは軸方向フィンガ58のそれぞれの両端でスナップフィッティング噛合いになる。ラグ58は、弾性リング54と連結して第1リング50と回転するために、スピゴット60のほぞ穴内に嵌まり込むほぞを構成する。この配置には多くの利点があり、軸方向スナップフィッティング58はスピゴット60の内側に完全に受け入れられ、このため不慮の破損または破断の恐れがないように防護している。さらに、モールド成形によって製造するために軸方向フィンガ58の基部の摩擦リング50に形成されている開口84は、ダンパープレート上に摩擦接触するゾーン86の内部の環状ダンパープレート72に向かって面するリング50の面に開いていて、これによってダンパープレート72上のリング50の摩擦面になにも不連続部がないようにしている。
【0041】
残りについては、第6図のサブアセンブリは第3および4図のものと実質的に同じである。
【0042】
第7および8図に示す別のバージョンにおいて、第2摩擦リング52は、もはや第1摩擦リング50に対してではなく、該第1摩擦リング50に対応する弾性リング54に対して回転が防止される。
【0043】
このために、第1摩擦リング50によって、また第1リング50の軸方向フィンガ58のスナップフィッティングによって、軸方向および円周方向に保持されている弾性リング54は、その内周にノッチまたはスロット88を有し、このノッチまたはスロット88は第2摩擦リング52の外周の半径方向ラグ66と軸方向に整列している。
【0044】
したがって、第3図で68で示すようなスロットは第1摩擦リングの内周にはもはやない。
【0045】
それに反して、第8図に示すようにトーションダンパーを装着したとき、弾性リング54のスロット88の半径方向ラグ66が正しく嵌合するのを確実にするように、ボス90を上述の半径方向ラグ66上の弾性リング54に面する方向の側に軸方向突起として形成することができる。
【0046】
第3および4図を参照して既に説明したように、本発明に従うサブアセンブリはハブ70の外周面の環状肩部に載っていて、摩擦リング50と52は軸方向圧力を生じることによって互いに離れていて、それらの半径方向結合ラグの破断を引き起こし、弾性リング76は第2摩擦リング52と対応し、そしてアセンブリの上を覆うガイドリング62はそのウインドウ78にスピゴット60を受け入れ、第2摩擦リング52の半径方向ラグ66と弾性リング76の半径方向ラグ80については第2摩擦リング52と対応し、また若干の状況下において、軸方向スナップフィッティング58の両端と対応する。
【0047】
これらの例において、弾性リング54、76は皿ばねリング形式のもので環状部分を通って伸び、、スロットによって半径方向フィンガ内に分かれている。
【0048】
別のバージョンでは、これらのリングは波形リングから構成することもできる。
【0049】
プレダンパーは、リング50、54、52、76の反対側のダンパープレートの側のダンパープレート72と他のガイドリングの間に装着することもでき。例えば、ダンパープレート26に回転結合されている軸受92(第2図)には、低いこわさのスプリングが装着されたスロットを備えることもでき、このスプリングはまたハブの対応するスロット内に配置することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術から既知のトーションダンパーの断面図である。
【図2】 第1図の一部分を拡大した部分図である。
【図3】 本発明に従うサブアセンブリの軸方向断面図である。
【図4】 トーションダンパーに装着された該サブアセンブリの断面を示す部分図である。
【図5】 第4図の部分側面図である。
【図6】 本発明に従うサブアセンブリの別の実施例の軸方向断面図である。
【図7】 本発明に従うサブアセンブリのさらに別の実施例の軸方向断面図である。
【図8】 トーションダンパーに装着された同じサブアセンブリの断面を示す部分図である。

Claims (12)

  1. トーションダンパーであって、メインダンパーとプレダンパーとを介して出力エレメントに連結された入力エレメントを備え、
    メインダンパーは、環状ダンパープレート(72)と第1摩擦手段とを備え、環状ダンパープレート(72)は、円周方向に作用する弾性変形部材によって入力エレメントに接続され、第1摩擦手段は、軸方向に作用する弾性の第1グリッピング手段とともに、ダンパープレート(72)とガイドリング(62)との間に挿入され、前記ガイドリング(62)は、入力エレメントに固定され、
    プレダンパーは、環状エレメントと第2摩擦手段とを備え、環状エレメントは、ダンパープレート(72)に固定されるか、またはダンパープレート(72)により構成され、さらに円周方向に作用する弾性変形部材を介して出力エレメント(70)に接続され、第2摩擦手段は、軸方向に作用する弾性の第2グリッピング手段とともに、出力エレメント(70)と前記ガイドリング(62)との間に挿入され、
    第1摩擦手段は第1摩擦リング(50)を、第2摩擦手段は第2摩擦リング(52)を、それぞれ備え、第1摩擦リング(50)と第2摩擦リング(52)とのうちの一方の摩擦リングは、他方の摩擦リングを囲み、ガイドリング(62)と回転するようにガイドリング(62)に固定されている、トーションダンパーにおいて、
    第1摩擦リング(50)と第2摩擦リング(52)とは、製造時には、脆弱部分(56)によって互いに連結されており、脆弱部分(56)は、ダンパーに装着される際には、第1摩擦リング(50)と第2摩擦リング(52)とをそれぞれ互いから分離させるように、破断するようになっており、
    第1摩擦リング(50)は、ガイドリング(62)を向く面に、軸方向の第1グリッピング手段の一部である弾性リング(54)を軸方向に保持する手段を含み、
    前記軸方向に保持する手段は、前記弾性リング(54)の周りにおける弾性スナップフィッティングのための、軸方向フィンガ(58)を備えることを特徴とする、トーションダンパー。
  2. 装着された後、第1摩擦リング(50)と第2摩擦リング(52)とは、嵌め合い協動で互いに一緒に回転するために結合したままであることを特徴とする請求項1に記載のトーションダンパー。
  3. 第1摩擦リング(50)の内周と第2摩擦リング(52)の外周が互いに噛合う鋸歯形状であることを特徴とする請求項2に記載のトーションダンパー。
  4. 前記弾性リング(54)は、嵌め合い協動により、第1摩擦リング(50)の回転に対して固定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のトーションダンパー。
  5. 前記軸方向に保持する手段は、第1摩擦リング(50)に形成された手段と半径方向に整列し、前記第1摩擦リング(50)に形成された手段は、ガイドリング(62)との回転において連動することを特徴とする請求項1に記載のトーションダンパー。
  6. 第1摩擦リング(50)に形成された手段は、スピゴット(60)であることを特徴とする請求項5に記載のトーションダンパー。
  7. 第1摩擦リング(50)のスピゴット(60)は、U字形の断面を有し、その内部に軸方向フィンガ(58)があり、前記軸方向フィンガ(58)は、前記弾性リング(54)の半径方向ラグにおける弾性スナップフィッティング用であることを特徴とする請求項6に記載のトーションダンパー。
  8. 第2摩擦リング(52)は、前記弾性リング(54)との嵌め合い協動により、回転に対して固定され、外周に、前記弾性リング(54)の内周にあるスロットに係合する半径方向ラグを備えていることを特徴とする請求項1に記載のトーションダンパー。
  9. 前記ガイドリング(62)は、穴またはウインドウ(78)を有し、前記穴またはウインドウ(78)に、係合手段があり、前記係合手段は、第1摩擦リング(50)と、別の弾性リング(76)の半径方向ラグとの回転において結合し、別の弾性リング(76)は、第2摩擦リング(52)をグリップするための手段の一部であることを特徴とする請求項1に記載のトーションダンパー。
  10. 請求項1に記載のトーションダンパー用の摩擦リングのアセンブリであって、2つの同軸リングを備え、前記2つの同軸リングは、実質的に同一平面にあり、構成部品の製造時に形成された一体の脆弱部分(56)によって互いに結合されていることを特徴とする摩擦リングのアセンブリ。
  11. プラスチック材料によってモールド成形で一体品に作られることを特徴とする請求項10に記載の摩擦リングのアセンブリ。
  12. 前記摩擦リングのうちの1つは、弾性リング(54)を軸方向に保持し、回転に対して固定するための手段を含むことを特徴とする請求項10に記載の摩擦リングのアセンブリ。
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