JP4933133B2 - 車室内用空気吹出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、センタレジスタ、サイドレジスタ、ロアレジスタ、サイドデフロスタ等、車室内用空気吹出装置に関する。
車室内用の空気吹出装置の一形式として、空気誘導路を形成する円筒状の筒体と、前記筒体の内部にて回動可能に支持されて同筒体の先端側の空気吹出口を開閉する複数枚の風向調整板と、前記各風向調整板を互いに連結して同風向調整板を連動して回動させる連結部材を備え、前記各風向調整板を、前記筒体の軸線に対して互いに略平行となる並列状態と互いに略直交となる直列状態との範囲の間で回動調整することにより、前記筒体の前記空気吹出口を開放して吹出される空気流の吹出し方向を調整する配風機能、および、前記筒体の前記空気吹出口を閉鎖して空気流の吹出しを遮断する風遮断機能を発揮する形式の車室内用空気吹出装置がある。(特許文献1を参照)。
当該形式の車室内用空気吹出装置においては、各風向調整板は互いに連動して回動動作するもので、筒体の軸線に対して互いに略直交となる直列状態にあっては、筒体の先端側の開口部を閉鎖して風遮断機能を発揮していて、この状態にある各風向調整板の一つを筒体の内側へ押動することにより、風向調整板の全てが連動して回動支点を中心に回動し、最大限、筒体の軸線に対して互いに略平行となる並列状態にまで回動する。従って、当該形式の車室内用空気吹出装置においては、乗員が各風向調整板を連動して回動してその回動量を適宜調整することにより、各風向調整板によって風向き方向を所望の方向に指向させることができる。
特開2000−203254号公報
このように、当該形式の車室内用空気吹出装置においては、全ての風向調整板の並列状態での回動量を適宜調整すれば、空気吹出口を開放した状態で、空気誘導路の軸線(筒体の軸線と一致する)に対する各風向き調整板の傾斜角度を調整することができて、空気吹出口から吹出される空気流(風)の吹出し方向(風向き)を、各風向調整板によって調整することができるが、この場合、一方側に位置する風向調整板の先端縁と筒体の内周面間、および、他方側に位置する風向調整板の後端縁と筒体の内周面間にはそれぞれ隙間が形成され、これらの隙間からも空気流が吹出することになる。
一方側に位置する風向き調整板の先端縁と筒体の内周面との間に形成される第1の隙間からは、当該風向調整板の表面にて指向される空気流に交差して直進する空気流が吹出して、当該風向調整板による空気流の指向方向を大きく攪乱することになる。また、他方側に位置する風向き調整板の後端縁と筒体の内周面との間に形成される第2の隙間からは、当該風向調整板の傾斜角度に影響されずに直進する空気流が吹出して、当該風向調整板による空気流の指向方向を攪乱することになる。
本発明者等の一者は、上記した第1の隙間から直進方向に吹出する空気流が、各風向調整板により風向きを調整された空気流の指方向を大きく攪乱することに着目して、かかる問題に対処する手段をすでに提案しているところであるが、本発明者等は、上記した第2の隙間から直進方向に吹出する空気流についても、各風向調整板によって指向される吹出空気流の指向方向に大きく影響を及ぼすことを知得した。従って、本発明の目的は、上記した第2の隙間から吹出する吹出空気流に起因する、風向きの調整された空気流の指向方向に対する影響を極力抑制することにある。
本発明は、車室内用空気吹出装置に関する。本発明が適用する車室内用空気吹出装置は、空気誘導路を形成する円筒状の筒体と、前記筒体の内部にて回動可能に支持されて同筒体の先端側の空気吹出口を開閉する複数枚の風向調整板と、前記各風向調整板を互いに連結して同風向調整板を連動して回動させる連結部材を備え、前記各風向調整板を、前記筒体の軸線に対して互いに略平行となる並列状態と互いに略直交となる直列状態との範囲の間で回動調整することにより、前記筒体の前記空気吹出口を開放して吹出される空気流の吹出し方向を調整する配風機能、および、前記筒体の前記空気吹出口を閉鎖して空気流の吹出しを遮断する風遮断機能を発揮する形式の車室内用空気吹出装置である。
しかして、本発明に係る車室内用空気吹出装置は、上記した形式の車室内用空気吹出装置であって、前記筒体は、閉鎖状態にある前記空気吹出口を開放すべく前記各風向調製板を回動する際に後端縁が前記筒体の内周面から漸次離間する側の第1の風向調整板の後端縁が形成する隙間に臨む空気流誘導板を備え、当該空気流誘導板は、前記筒体における前記第1の風向調整板が最大限離間した状態の後端縁より後方に配設されて同第1の風向調整板の後端縁の回動軌跡の手前まで延びていて、前記隙間には、前記第1の風向調整板の空気流を指向させる表面側に同第1の風向調整板と同方向に臨み、当該空気流誘導板は、前記空気吹出口を開放した際には、前記第1の風向調整板の表面側に沿って空気流を誘導すべく機能することを特徴とするものである。
本発明に係る車室内用空気吹出装置においては、当該空気流誘導板を、前記筒体の内周面と同方向に湾曲する円弧状を呈する構成として、前記第1の風向調整板の表面側に沿う方向に延びるようにすることができる。
本発明に係る車室内用空気吹出装置においては、全ての風向調整板の並列状態での回動量を適宜調整すれば、空気吹出口を開放した状態で、空気誘導路の軸線に対する各風向き調整板の傾斜角度を調整することができて、空気吹出口から吹出される空気流の吹出し方向(風向き)を、各風向調整板によって調整することができる。この場合、本発明に係る車室内用空気吹出装置においても、上記したように、この種形式の従来の車室内用空気吹出装置と同様、第1の風向調整板の後端縁と筒体の内周面間に隙間が形成されて、当該隙間からも空気流が吹出することになる。
しかしながら、本発明に係る車室内用空気吹出装置においては、空気誘導路を形成する筒体の内周面側に、第1の風向調整板の後端縁が形成する隙間に臨む空気流誘導板を備えている。当該空気流誘導板は、各風向調整板が空気吹出口を開放すべく回動した際には、当該隙間に対して、第1の風向調整板の空気流を指向する表面側に沿う方向に臨み、当該隙間から吹出する空気流を第1の風向調整板の表面側に誘導すべく機能する。このため、当該空気流誘導板は、当該隙間を通って吹出す空気流の直進方向への指向を規制して、当該空気流を第1の風向調整板の表面側に誘導する。この結果、当該空気流は、第1の風向調整板の傾斜角度に沿った方向に指向されて吹出することになる。
換言すれば、本発明に係る車室内用空気吹出装置によれば、当該隙間を通って直進する空気流の形成がなく、空気吹出口の各風向調整板の間から吹出される空気流の全体は、直進する空気流による影響を受けることがなくて、風向調整板によって指向された方向へ略均等に吹出する風となる。本発明に係る車室内用空気吹出装置においては、前記空気流誘導板を、前記筒体の内周面と同方向に湾曲する円弧状を呈する構成として、前記第1の風向調整板の表面側に沿う方向に延びるようにすれば、上記した作用効果を一層顕著に発揮させることができる。
本発明は、車室内のインストルメントパネル等に設置されて、センタレジスタ、サイドレジスタ、ロアレジスタ、サイドデフロスタ等として機能する車室内用空気吹出装置に関する。図1〜図6には、本発明に係る車室内用空気吹出装置の一実施形態であるレジスタを示している。図1は当該レジスタの側面図、図2は当該レジスタの空気吹出口を全閉した状態の正面図、図3は当該レジスタの背面図、図4は当該レジスタの空気吹出口を全閉した状態の縦断端面図、図5は当該レジスタの空気吹出口を半開した状態の正面図、図6は当該レジスタの空気吹出口を半開した状態の縦断端面図である。
当該レジスタ10は、円筒状の筒体であるケース11、主たる風向調整板である第1フィン12および第2フィン13、これら両フィン12,13を互いに連結する連結ロッド14、および、副たる風向調整板である第3フィン15を備えるとともに、嵌合されたケース11を受承する円筒状のリテーナ16、および、ケース11の先端部に嵌合する円環状のカバー17を備えている。当該レジスタ10においては、ケース11および第1フィン12が、本発明で規定する筒体および第1の風向調整板に該当する。
ケース11は、円筒状の空気誘導路ARを形成するもので、所定長さを有する円筒状のケース本体11aを主体とし、その先端側の開口部は空気吹出口を構成し、その後端側の開口部は空気導入口を構成する。ケース本体11aの後端側の開口部には、その縁部から延びる円弧状のロッド状の支持アーム11bが形成されていて、支持アーム11bの長さ方向の中央部、換言すれば、ケース本体11aの中心軸線上の部位が支持部11cに形成されている。支持部11cは、後方に開口する嵌合孔を備えている。
第1フィン12は、外周形状が略楕円形状で平板状を呈しているもので、略楕円形状で平板状のフィン本体12aと、フィン本体12aの背面側の中央部上方に突設されている連結アーム12bと、フィン本体12aの外周縁部における長径側の左右の先端部に突設されている左右一対の支持アーム12cを備えている。また。第2フィン13は、第1フィン12と同様に、外周形状が略楕円形状で段付きの平板状を呈しているもので、略楕円形状で平板状の段付きのフィン本体13aと、フィン本体13aの背面側の中央部上方に突設されている連結アーム13bと、フィン本体13aの外周縁部における長径側の左右の先端部に突設されている左右一対の支持アーム13cを備えている。第2フィン13のフィン本体13aにおける図示上方側の表面部位は、背面側に窪む凹部13a1に形成されている。当該凹部13a1は、第1フィン12のフィン本体12aにおける図示下方側部位の背面が嵌合して重合する形状に形成されている。
第1フィン12および第2フィン13においては、左右の各支持アーム12c,13cに設けた支持軸をケース11の内周面に設けた各支持孔に回転可能に嵌合することによって、ケース11内に回動可能に配置されている。また、第1フィン12および第2フィン13は、各連結アーム12b,13bを連結ロッド14にて連結することにより、互いに連動して回動するように構成されている。このように支持された第1フィン12および第2フィン13は、図4に示すように、それらの図示下方側と上方側にて一部嵌合して重合し得る。
第3フィン15は、第1フィン12および第2フィン13に対する副たる風向調整板であって、これらのフィン12,13と同様、外周形状が略楕円形状で平板状を呈するものであり、略楕円形状で平板状のフィン本体15aの表面側にはその左右の先端部に、固定用アーム15b,15cがその表面に対して垂直状に突設されている。各固定用アーム15b,15cは、その先端部を第2フィン13における左右の外向フランジ部の内側面に固定することによって、第2フィン13に固定されている。第3フィン15は、第2フィン13に固定された状態で、第2フィン13と一体にケース11内に配置されている。第3フィン15のこの固定状態にあっては、図4および図6に示すように、第2フィン13の背面とは所定の間隔を保持して平行状態に位置し、第2フィン13と同一の回動中心A2を中心として、第2フィン13と一体的に同量だけ回動する。なお、第1フィン12の回動中心は、回動中心A1である。
しかして、第1フィン12、第2フィン13、および第3フィン15をケース11内に組付けてなる組立体は、レジスタとして機能する。本実施形態においては、当該組立体をインナレジスタ10aと称している。当該インナレジスタ10aは、リテーナ16の円筒状本体16a内に嵌合されてリテーナ16内に組付けられ受承されており、ケース本体11aにおける先端側の開口部の外周縁には、円環状のカバー17が嵌合されている。カバー17は、ケース本体11aの先端側の開口部を、空気吹出口に形成している。従って、当該レジスタ10は、インナレジスタ10aと、インナレジスタ10aを嵌合して受承しているリテーナ16にて構成されている。リテーナ16は、インナレジスタ10aを構成しているケース11と一体となって、空気誘導路ARを形成している。
リテーナ16は、円筒状のリテーナ本体16aを主体とするもので、先端側の開口部は全面開口していて、ケース11が内孔内に嵌合可能になっている。また、リテーナ本体16aの後端側の開口部は、ハニカム状の大目の網体16bにて覆蓋されているもので、網体16bの中央部には支持部16cが形成されている。支持部16cは、先端側に突出する突起部を備え、ケース11がリテーナ本体16aに嵌合された際、ケース11が有する支持部11cの嵌合孔に嵌合して、ケース11を円周方向に回転可能に支持する。また、リテーナ本体16aは、その内孔内の長手方向の中間部に図示しない環状の段部を備えている。当該段部は、前側端面の全周が連続する凹凸形状に形成されている。当該段部の端面は、リテーナ本体16aの内孔内にケース11が嵌合された際、ケース本体11aの後端面に組付けた図示しないスプリングの各脚部を弾撥的に受承して支持し、ケース11の円周方向への間欠的な回転を許容する。換言すれば、インナレジスタ10aは、リテーナ16内を周方向に間欠的に回転する。
当該レジスタ10を構成するインナレジスタ10aにおいては、ケース11の後端部における第1フィン12の配設側に、第1フィン12の後端部の表面側に対向する誘導プレート18が設けられている。誘導プレート18は、本発明で規定する空気誘導板に該当するもので、ケース11と一体に形成されている。誘導プレート18は、ケース11の後端から、リテーナ16のリテーナ本体16aの内周面に沿って後方に延びる円弧面状のプレート本体18aと、プレート本体18aの後端から前方へ屈曲して延びる誘導プレート部18bとからなるもので、誘導プレート部18bは、両フィン12,13が空気吹出口を半開状態に回動している場合の、第1フィン12の傾斜角度と略同一の傾斜角度に形成されている。換言すれば、当該誘導プレート部18bは、第1フィン12の後端縁の回動軌跡の手前まで延びていて、第1フィン12の後端縁とケース11および/またはリテーナ16の内周面との間にて形成される隙間(後述する第2の隙間B2)には、第1フィン12の空気流を指向させる表面側に第1フィン12と同方向に臨んでいる。
当該レジスタ10においては、各フィン12,13の回動量を調整することにより、従来のこの種形式のレジスタと同様に、ケース11のケース本体11aにおける先端側の空気吹出口を遮蔽して、空気吹出口からの空気流の吹出しを遮断する遮断機能(図2および図4を参照)、および、空気吹出口を開放して空気吹出口からの空気流の吹出し方向を所望の方向に指向させる配風機能(図5および図6を参照)を発揮させることができる。
当該レジスタ10においては、空気吹出口は、図2および図4に示すように、各フィン12,13にて遮蔽されるとともに、図5および図6に示すように、各フィン12,13が連動して回動することによって開放される。同図は、空気吹出口が略半開きの状態を示すもので、各フィン12,13のフィン本体12a,13aの傾斜は、空気誘導路ARの長手方向の軸線Lに対して略45度の傾斜角度で傾斜している。当該レジスタ10の空気吹出口がこのような状態に開放されている場合には、各フィン12,13のフィン本体12a,13aの傾斜に沿って空気流が吹出して、当該空気流は所望の傾斜方向の風向きとなる。当該レジスタ10においては、各フィン12,13のフィン本体12a,13aは最大限、軸線Lに対して平行となる角度まで回動させることができ、この状態では、空気吹出口は全開状態を呈する。当該レジスタ10の空気吹出口がこのような全開状態に開放されている場合には、各フィン12,13のフィン本体12a,13aに沿って空気流が吹出して、当該空気流は略直進する所望の風向きとなる。
なお、当該レジスタ10においては、インナレジスタ10aをリテーナ16の内孔内に嵌合して組付けて、当該インナレジスタ10aをリテーナ16に嵌合された状態においては、当該インナレジスタ10aが周方向に間欠的に回転可能に受承される構成としている。このため、当該インナレジスタ10aをリテーナ16内にて周方向へ適宜間欠的に回転して位置調整することにより、当該インナレジスタ10aの空気吹出口から吹出される空気流の風向きを上方向、下方向、右方向および左方向等、四方八方に選択的に調整することができる。
ところで、当該レジスタ10においては、各フィン12,13が回動動作して空気吹出口を開放した状態では、図6に示すように、第2フィン13のフィン本体13aの先端縁とケース11の内周面との間に第1の隙間B1が形成され、また、第1フィン12のフィン本体12aの後端縁とケース11の内周面との間に第2の隙間B2が形成される。このため、空気吹出口が開放されると、これらの隙間B1,B2からも空気流が吹出するが、これらの隙間B1,B2から吹出する空気流には、各フィン12,13の風向調整機能が及ばない。当該形式の従来のレジスタにおいては、これらの隙間B1,B2から吹出する空気流は、空気誘導路ARの長手方向の軸線Lと平行な直線的な流れとなる。このため、第1の隙間B1から直進状態で吹出する空気流は、第2フィン13にて風向きを調整された空気流と交差して、当該空気流の指向方向を乱すことになり、また、第2の隙間B2から直進状態で吹出する空気流は、第1フィン12にて風向きを調整された空気流の一側を流れて、当該空気流の指向方向を乱すことになる。
従って、当該形式の従来のレジスタにおいては、これらの各隙間B1,B2から直進して吹出する空気流の吹出を規制することが要請される。当該レジスタ10においては、第1の隙間B1から直進して吹出される空気流の吹出を規制する手段については、第3フィン15を配設する手段を採り、かつ、第2の隙間B2から直進して吹出される空気流の吹出を規制する手段については、誘導プレート18を配設する手段と採っている。このため、以下では、先ず第3フィン15の機能について説明し、次いで誘導プレート18の機能について説明する。なお、第3フィン15を配設する手段は、本発明者等の一者がすでに提案しているところであり、誘導プレート18を配設する手段は、当該レジスタ10の最大の特徴とするところである。
当該レジスタ10においては、空気吹出口を開放すべく第1フィン12および第2フィン13を回動させると、第1フィン12および第2フィン13は図6に示すように回動する。この場合、第2フィン13が回動すると、第2フィン13のフィン本体13aの先端縁はその回動量に応じて、ケース11のケース本体11aの内周面から漸次離間して、その先端縁とケース本体11aの内周面間に隙間(第1の隙間B1)を形成する。当該隙間B1は空気流を吹出するが、当該空気流は第2フィン13の背面側の風向調整機能を受けることなく、空気誘導路ARの軸線Lに沿って直進する空気流となり、各フィン12,13によって指向された空気流と交差して、指向された空気流の同方向への流れを大きく妨げ、調整された風向きを大幅に変更させるという問題を引き起こすことになる。第3フィン15は、当該隙間B1を極力閉鎖して、当該隙間B1から直進して吹出する空気流の発生を極力抑制する。
第3フィン15は、第1フィン12および第2フィン13がケース本体11aの軸線Lに対して略直交する直列状態にあって、当該レジスタ10の空気吹出口を閉鎖している場合には、固定されている第2フィン13の背面側にて、これとは所定間隔を保持した平行状態に位置している。このため、第3フィン15は、第1フィン12および第2フィン13の回動時には、第2フィン13と一体に、同フィン13とは平行状態を保持して回動する。この結果、第3フィン15は、第2フィン13のフィン本体13aの先端縁が形成する当該隙間B1を大きく遮蔽するように動作し、第2フィン13のさらなる回動によって当該隙間B1の遮蔽状態を漸次解き、第2フィン13が軸線Lに対して平行状態になった状態では当該隙間B1の遮蔽状態を完全に解く。第3フィン13は、かかる回動動作によって、当該隙間B1からの直進する空気流の吹出を大きく抑制する。
一方、当該レジスタ10においては、空気吹出口を開放すべく第1フィン12および第2フィン13を回動させると、図6に示すように、第1フィン12のフィン本体12aの後端縁はその回動量に応じて、ケース11のケース本体11aの内周面から漸次離間して、その後端縁とケース本体11aの内周面間に隙間B2(第2の隙間B2)を形成する。当該隙間B2は空気流を吹出するが、当該空気流は第1フィン12の表面側の風向調整機能を受けることなく、空気誘導路ARの軸線Lに沿って直進する空気流となり、各フィン12.13によって指向された空気流の指向方向を大きく乱し、調整された風向きを大幅に変更させるという問題を引き起こすことになる。誘導プレート18は、当該隙間B2に臨んでいて、当該隙間B2から吹出する空気流を、第1フィン12のフィン本体12aにおける表面側に極力誘導する。誘導プレート18においては、その誘導プレート部18bが所定の傾斜角度を保持して当該隙間B2に臨み、第1フィン12におけるフィン本体の後端部の表面側に対向している。このため、誘導プレート部18bは、当該隙間B2から吹出する空気流を第1フィン12におけるフィン本体12aの表面側に極力指向させ、当該隙間B2からの直進する空気流の吹出を大幅に抑制する。
本発明に係る車室内用空気吹出装置の一実施形態であるレジスタの側面図である。 当該レジスタの空気吹出口を閉鎖した状態の正面図である。 当該レジスタの背面図である。 当該レジスタの空気吹出口を閉鎖した状態の縦断端面図である。 当該レジスタの空気吹出口を半開にした状態の正面図である。 当該レジスタの空気吹出口を半開にした状態の縦断端面図である。
符号の説明
10…レジスタ、10a…インナレジスタ、11…ケース、11a…ケース本体、11b…支持アーム、11c…支持部、12…第1フィン、12a…フィン本体、12b…連結アーム、12c…支持アーム、13…第2フィン、13a…フィン本体、13a1…凹部、13b…連結アーム、13c…支持アーム、14…連結ロッド、15…第3フィン、15a…フィン本体、15b,15c…固定用アーム、16…リテーナ、16a…リテーナ本体、16b…網体、16c…支持部、17…カバー、18…誘導プレート、18a…プレート本体、18b…誘導プレート部、AR…空気誘導路、A1…第1フィンの回動支点、A2…第2フィンの回動支点、B1…第1の隙間、B2…第2の隙間、L…筒体の軸線(空気誘導路の軸線)。

Claims (2)

  1. 空気誘導路を形成する円筒状の筒体と、前記筒体の内部にて回動可能に支持されて同筒体の先端側の空気吹出口を開閉する複数枚の風向調整板と、前記各風向調整板を互いに連結して同風向調整板を連動して回動させる連結部材を備え、前記各風向調整板を、前記筒体の軸線に対して互いに略平行となる並列状態と互いに略直交となる直列状態との範囲の間で回動調整することにより、前記筒体の前記空気吹出口を開放して吹出される空気流の吹出し方向を調整する配風機能、および、前記筒体の前記空気吹出口を閉鎖して空気流の吹出しを遮断する風遮断機能を発揮する車室内用空気吹出装置であり、
    前記筒体は、閉鎖状態にある前記空気吹出口を開放すべく前記各風向調製板を回動する際に後端縁が前記筒体の内周面から漸次離間する側の第1の風向調整板の後端縁が形成する隙間に臨む空気流誘導板を備え、
    当該空気流誘導板は、前記筒体における前記第1の風向調整板が最大限離間した状態の後端縁より後方に配設されて同第1の風向調整板の後端縁の回動軌跡の手前まで延びていて、前記隙間には、前記第1の風向調整板の空気流を指向させる表面側に同第1の風向調整板と同方向に臨み、
    当該空気流誘導板は、前記空気吹出口を開放した際には、前記第1の風向調整板の表面側に沿って空気流を誘導すべく機能することを特徴とする車室内用空気吹出装置。
  2. 請求項1に記載の車室内用空気吹出装置において、当該空気流誘導板は、前記筒体の内周面と同方向に湾曲する円弧状を呈していて、
    当該空気流誘導板は、前記第1の風向調整板の表面側に沿う方向に延びていることを特徴とする車室内用空気吹出装置。
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