JP4932137B2 - 横押出式スクリュー型押出造粒機 - Google Patents
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Description
ところで本出願人は、新たな横押出式のスクリュー型押出造粒装置を開発し、すでに特許出願に及んでいる(特許文献1参照)。この装置は本発明に係る装置の基本構成を具えて成る装置であって、図2に示すように半円環状スクリーン50のスクリーン幅中央における断面のスクリーン径Rを増加させても、当該断面に直交する断面のスクリーン径rを変えない限りはスクリーン強度が低下することなく、結果的にスクリーン面積を増して造粒能力を増加させ、装置のスケールアップを可能にしたものである。
なお前記半円環状スクリーン50は、球面状のスクリーンに比べて絞り加工時の歪みによる押出成形孔の変形を小さくすることができ、複雑な工程を要しないので安価に製作することができるものである。
この発明によれば、縞状凹凸によって、原材料とスクリーンとの間の摩擦抵抗を増し、原材料の滑りを低減し、造粒能力を向上させることができる。
この発明によれば、縞状凹凸によって、原材料とスクリーンとの間の摩擦抵抗を増し、原材料の滑りを低減し、造粒能力を向上させることができる。
この発明によれば、原材料とスクリーンとの間の摩擦抵抗を更により一層増して、造粒能力を更に向上させることができる。
そしてこれら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
更にこの実施例では、前記スクリュー40の終端部、具体的には後述する半円環状スクリーン50近傍のスクリュー羽根を多条にするものであって、スクリュー40の基端から終端にわたってメインスクリュー羽根43を設けるとともに、前記スクリュー40終端部にサブスクリュー羽根44を設けた二条の形態とした。
ここで前記縞状凹凸50cが絞り加工時に形成される原理について説明すると、前記押出成形孔50aは図4に拡大して示すように、なるべく多数が形成されるように隣り合う列を互いにずらして配列されるものであり、このため菱形状パターンが連続した模様を描くものである。そして絞り加工時には強度の低い、孔間の短い個所が伸長されるため、図4に拡大して示すように金属板の厚みに規則的なばらつきが生じて、半円環状スクリーン50の表裏面に縞状凹凸50cが形成されるものである。なお図中では肉厚の薄くなった部分にハッチングを施している。
そしてこのようなスクリーン取付具52を用いることにより、半円環状スクリーン50の保形性を高め、安定した造粒を行うことが可能となるものである。
前記スクリュー取付部51aは、エクストラクタ51の中心部分を円柱状にはつり、その内周部にキー溝を有するように形成されたものである。
また前記材料押付部51bは、前記スクリュー取付部51aに対して対向するよう二カ所に形成されるものであり、前記半円環状スクリーン50の内側とほぼ同じ寸法(2r)の厚さであって、半円環状スクリーン50の裏面に最も近接する場合その回転軸を含む断面形状が、半円環状スクリーン50の断面形状とほぼ同心の円弧状に形成される。なおエクストラクタ51と半円環状スクリーン50との最近接部において、その隙は1mm以下であり、エクストラクタ51の円弧状曲面により原材料Aを半円環状スクリーン50内面に押し付けるものであるため、この曲面を押付作用端と定義する。
また材料押付部51bは、その内側すなわちスクリュー40側がスクリュー40の輸送溝を延長する形でくり抜かれて形成されるものであり、この部分をくり抜き部51dとする。
なお前記案内作用端とは、スクリュー40から送り込まれた原材料Aが材料輸送部51cにおいてまず最初に案内される部分を称するものである。因みに図3に示すように材料輸送部51cの外端縁を頂稜部Lとし、回転軸からこの頂稜部Lまでの距離を頂稜部高さとすれば案内作用端部分の頂稜部高さは最も低く、押付作用端部分の頂稜部高さは最も高く形成される。また前記頂稜部Lは、エクストラクタ51の回転方向へ向かうにつれて頂稜部高さを漸減するとともに、エクストラクタ51の回転軸中心に向かう渦巻き状に形成される。
なお縞状凹凸50cがエクストラクタ51の回転方向と平行になるような半円環状スクリーン50を、縞状凹凸50cがエクストラクタ51の回転方向に直交するような半円環状スクリーン50に取り替えることにより、例えば鰹だしの造粒においては造粒能力が400kg/hから700kg/hへと飛躍的に向上することが確認されている。
2 架台
3 駆動部
4 搬送部
5 造粒部
30 減速機
31 カップリング
32 軸受箱
33 駆動軸
40 スクリュー
41 スクリューケース
42 ホッパ
43 メインスクリュー羽根
44 サブスクリュー羽根
50 半円環状スクリーン
50a 押出成形孔
50b フランジ
50c 縞状凹凸
51 エクストラクタ
51a スクリュー取付部
51b 材料押付部
51c 材料輸送部
51d くり抜き部
52 スクリーン取付具
52a 形状保持部
52b 幅矯正部
52c 平坦部
A 原材料
L 頂稜部
M モータ
Claims (3)
- 湿潤状態の原材料をスクリューケース内で回転するスクリューにより加圧、圧縮しながら前記スクリューの終端部に設けられたエクストラクタまで強制的に送り込み、このエクストラクタの摺動作用と押出圧力によって前記エクストラクタの外周に取り付けた半円環状のスクリーンから押し出して造粒する装置において、前記エクストラクタは、スクリュー取付部と、原材料をスクリーン内面に押し付ける押付作用端を有する材料押付部と、原材料をエクストラクタの案内作用端から押付作用端まで輸送する材料輸送部とを具えて成るものであり、且つ前記材料押付部は、半円環状スクリーンの断面と同心の円弧状の断面形状を有するものであり、また前記スクリーンは、押出成形孔が菱形状に配された金属板を絞り加工することにより縞状凹凸が形成されたものであり、更にこの縞状凹凸は、菱形の短対角線方向に沿うとともに、押出成形孔以外の部位の肉厚が薄くなるように、金属板の表裏に形成されたものであり、前記縞状凹凸が、前記エクストラクタの回転方向に直交するように構成されたものであることを特徴とする横押出式スクリュー型押出造粒機。
- 湿潤状態の原材料をスクリューケース内で回転するスクリューにより加圧、圧縮しながら前記スクリューの終端部に設けられたエクストラクタまで強制的に送り込み、このエクストラクタの摺動作用と押出圧力によって前記エクストラクタの外周に取り付けた半円環状のスクリーンから押し出して造粒する装置において、前記エクストラクタは、スクリュー取付部と、原材料をスクリーン内面に押し付ける押付作用端を有する材料押付部と、原材料をエクストラクタの案内作用端から押付作用端まで輸送する材料輸送部とを具えて成るものであり、且つ前記材料押付部は、スクリーンの断面と同心の円弧状の断面形状を有するものであり、また前記スクリーンは、押出成形孔が菱形状に配された金属板を絞り加工することにより縞状凹凸が形成されたものであり、更にこの縞状凹凸は、菱形の短対角線方向に沿うとともに、押出成形孔以外の部位の肉厚が薄くなるように、金属板の表裏に形成されたものであり、前記縞状凹凸が、前記エクストラクタの材料輸送部における原材料の流れ方向に直交するように構成されたものであることを特徴とする横押出式スクリュー型押出造粒機。
- 前記スクリーンの内面は、面粗さを粗く形成されたものであることを特徴とする請求項1または2記載の横押出式スクリュー型押出造粒機。
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