JP5539627B2 - 押出造粒機 - Google Patents

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Description

本発明は、湿潤原料をスクリーンから押し出して造粒する押出造粒機に関するものである。
従来、下記各特許文献に開示されるように、各種の押出造粒機が知られている。図12および図13は、従来の代表的な押出造粒機の造粒機構を示す概略図であり、図12は正面視縦断面図、図13はそのXIII−XIII断面図である。この例では、中空のケーシング101内に、前後二本の軸材102,102が、その軸線を左右方向へ沿って配置される。各軸材102は、中途部にスクリュ103が設けられる一方、先端部に押出羽根104が設けられる。そして、各軸材102は、それぞれ基端部が減速機(不図示)を介してモータ(不図示)に接続され、互いに逆方向へ回転可能とされる。一方、ケーシング101には、スクリュ103の基端部と対応した箇所に、原料投入口105が設けられる一方、押出羽根104と対応した箇所に、スクリーンと呼ばれる多孔板106が、ホルダ107を用いて保持される。
このような構成の場合、原料投入口105からの湿潤原料は、スクリュ103の回転に伴い軸材102の先端側へ送られ、押出羽根104の回転により、スクリーン106上の多数の小穴から押し出されて造粒される。
このような構成の場合、押出羽根104は、スクリーン106に沿って回転するので、摩耗や破損を防止するために、スクリーン106との間に適当な隙間を空けられる。一方、スクリーン106は、図示例の場合、ホルダ107の軸方向の両端部および中央部のリブ108にて保持され、ケーシング101に取り付けられる。従って、スクリーン106は、ホルダ107の軸方向の両端部および中央部のリブ108で、ホルダ107と接触するか、接触し得る関係となる。なお、スクリーン106とホルダ107とには、ステンレスが汎用されている。
実公昭58−2422号公報 実公昭60−20420号公報 特許第4057408号公報
上述した押出造粒機の場合、押出羽根の回転に伴い、スクリーンには、その周方向へ沿って、原料が順次押し付けられる。従って、スクリーンは、押出羽根の回転に伴って、常に径方向の変形を伴うことになる。この変形により、スクリーンは、ホルダに対して、接触と非接触とを繰り返す可能性がある。そして、これにより、金属同士の摩擦による摩耗粉が発生し、造粒物に異物が混入するおそれがある。このような異物の混入は、特に食品や医薬品の造粒において、厳に避けなければならない。
また、スクリーンとホルダとの間に微細な隙間が残る場合には、隙間腐食が生じるおそれがあり、それによっても異物混入のおそれがある。
さらに、押出羽根の回転に伴い、スクリーンは、その周方向へ沿って順次変形されることになる。従って、押出羽根の回転による脈動がスクリーンに加わり、スクリーンが金属疲労を引き起こし、耐久性を減少させるおそれもある。
金属同士の摩擦による摩耗粉を防止するために、たとえば、次のような解決策が考えられる。第一の解決策は、スクリーンとホルダとを一体成形するか、スクリーンとホルダとを溶接して一体化することである。しかしながら、この場合、スクリーンが消耗したりして交換したい場合、本来、消耗品でないはずのホルダまで交換する必要が生じ、コストの観点から好ましくない。
第二の解決策は、スクリーンやホルダに、硬質クロームメッキ処理や窒化処理などを施すことである。しかしながら、これらの手段では隙間腐食を防止することまではできないので、異物混入を完全に防止することはできない。
本発明は、これら事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、スクリーンとホルダとから構成しつつ、簡易で確実に、スクリーンとホルダとの接触による摩耗粉の発生を防止することにある。また、スクリーンとホルダとの間の微小隙間での隙間腐食を防止することにある。さらに、押出羽根の回転によるスクリーンの脈動を防止して、スクリーンの耐久性を向上することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、金属製のスクリーンと、このスクリーンを所定箇所に保持する金属製のホルダと、回転しつつ前記スクリーンから湿潤原料を押し出して造粒する押出羽根と、前記スクリーンと前記ホルダとの間に設けられ、前記スクリーンと前記ホルダとが接触するのを防止する非金属製の緩衝材とを備え、前記ホルダは、円環状の一部が切り欠かれることで、略C字状とされた複数のリブが、同一軸線上に離隔して平行に配置されており、前記スクリーンは、造粒用の小穴が多数形成された造粒領域と、このような小穴が形成されない非造粒領域とを有し、前記押出羽根の回転領域を取り囲むように設けられ、この非造粒領域において前記スクリーンに前記緩衝材を介して前記ホルダが重ね合わされて、前記スクリーンが前記ホルダで保持され、前記スクリーンの前記非造粒領域に重ね合わされる箇所において、前記ホルダの前記リブおよび前記緩衝材のいずれか一方に凹溝が形成され、他方がこの凹溝にはめ込まれて、前記リブの内周面には、周方向全域に前記緩衝材が装着されることを特徴とする押出造粒機である。
請求項1に記載の発明によれば、スクリーンとホルダとの間に緩衝材を介在させることで、スクリーンとホルダとの接触が防止される。これにより、金属同士の摩擦による摩耗粉の発生が、簡易で確実に防止される。また、ホルダによるスクリーンの保持は、スクリーンの非造粒領域でなされるので、造粒物の変形への影響を確実に防止しつつ、金属同士の摩擦による摩耗粉の発生を防止することができる。さらに、ホルダには、スクリーンに重ね合わされるよう配置される箇所に、緩衝材が装着されて保持されるので、スクリーンとホルダとの間への緩衝材の設置を容易に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、前記スクリーンの前記非造粒領域に重ね合わされる箇所において、前記ホルダの前記リブに前記凹溝が形成され、前記緩衝材が前記凹溝にはめ込まれて装着されることを特徴とする請求項1に記載の押出造粒機である。
請求項に記載の発明は、前記緩衝材は、合成樹脂または合成ゴムから形成され、設定以上の隙間が、前記スクリーンと前記ホルダとの間に前記緩衝材により確保されることを特徴とする請求項1または2に記載の押出造粒機である。
請求項に記載の発明によれば、スクリーンとホルダとが設定より近接するのを防止して、スクリーンとホルダとの隙間における隙間腐食を防止することができる。
さらに、請求項に記載の発明は、前記緩衝材は、合成樹脂または合成ゴムから形成され、前記押出羽根が前記スクリーンに沿って移動する際の前記スクリーンの脈動を防止するように、前記スクリーンと前記ホルダとの間に前記緩衝材を介在させて、前記スクリーンが前記ホルダに強固に保持されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の押出造粒機である。
請求項に記載の発明は、スクリーンとホルダとの間の緩衝材により、押出羽根の回転によるスクリーンの脈動を防止して、スクリーンの耐久性を向上することができる。


本発明によれば、スクリーンとホルダとから構成しつつ、簡易で確実に、スクリーンとホルダとの接触による摩耗粉の発生を防止することができる。また、実施の形態に応じて、スクリーンとホルダとの間の微小隙間での隙間腐食を防止することもできる。さらに、押出羽根の回転によるスクリーンの脈動を防止して、スクリーンの耐久性を向上することもできる。
以下、本発明の押出造粒機について、実施例に基づきさらに詳細に説明する。
図1から図3は、本発明の押出造粒機の実施例1を示す図であり、図1は正面視縦断面図、図2はII−II断面図、図3はスクリーン取付構造を示す分解斜視図である。また、図4は、スクリーンと、ホルダのリブと、緩衝材との関係を示す拡大断面図である。
本実施例の押出造粒機1は、中空ボックス状のケーシング2と、このケーシング2内に回転可能に保持される前後二本の軸材3とを備える。前後の各軸材3は、その軸線を左右方向へ沿って配置され、長手方向中途部の外周面にスクリュ4が設けられる一方、先端側の外周面に押出羽根5が設けられる。
スクリュ4は、螺旋状の羽根である。一方、押出羽根5は、本実施例では図2に示すように、軸材3の径方向両側へ延出して二枚設けられる。この押出羽根5は、図2に示すように、前後の軸材3,3で互いに90度ずれて配置される。
ケーシング2には、スクリュ4の基端部と対応した箇所に、上方へ開口して原料投入口6が設けられる。また、ケーシング2には、押出羽根5の回転領域を取り囲むように、スクリーン7がホルダ8を介して着脱可能に設けられる。
本実施例のスクリーン7は、金属製(たとえばステンレス製)の薄板を屈曲して形成される。スクリーン7は、図2および図3に示すように、円筒の周側壁の一部が、軸方向へ沿って切り欠かれることで、断面略C字の筒状とされる。そして、その略C字の開放両端部には、上下方向外側へ延出して略矩形板状の取付片9,9が設けられている。各取付片9には、長手方向の両端部と中央部とに貫通穴9aが形成されている(図3)。
スクリーン7には、ホルダ8が重ね合わされるよう配置される箇所を除いて、多数の小穴10,10,…が形成されている。本実施例では、スクリーン7には、ホルダ8のリブ11が重ね合わされる箇所と、前記取付片9,9の箇所とを除いて、多数の小穴10,10,…が形成されている。便宜上、このような小穴10,10,…を形成された領域を造粒領域12と呼び、このような小穴10,10,…が形成されない領域を非造粒領域13と呼ぶことにする。
従って、本実施例では、断面略C字の筒状のスクリーン7には、その軸方向の両端部と中央部とが周方向へ沿って非造粒領域13とされる共に、前記取付片9の箇所も非造粒領域13とされる。そして、それら非造粒領域13で囲まれた略矩形状の二つの領域が、造粒領域12,12とされる。なお、本実施例では、スクリーン7から造粒物が円滑に排出されるように、前後のスクリーン7,7の周側壁上端部よりも前後方向内側(略C字の開放部側)へ延出する箇所には、小穴10,10,…は形成されず、非造粒領域13とされる(図2)。
ホルダ8は、金属製(たとえばステンレス製)である。ホルダ8は、図3に示すように、円環状の一部が切り欠かれることで、略C字状とされた複数のリブ11が、同一軸線上に離隔して平行に配置され、その開放両端部において略矩形状の取付ブロック14にて連結されている。本実施例では、スクリーン7の軸方向両端部と中央部とを保持するように、三つのリブ11,11,11が略矩形状の取付ブロック14にて連結されている。
取付ブロック14は、ホルダ8の上下方向内側に配置される第一ブロック15と、それより上下方向外側に配置される第二ブロック16とが一体形成されており、第一ブロック15は第二ブロック16よりもリブ11の延出方向へ略矩形状に凹んでいる。第一ブロック15の端面15aには、長手方向両端部と中央部とに、それぞれネジ穴17が形成されている。一方、第二ブロック16の端面16aには、長手方向両端部に、それぞれ貫通穴18が形成されている。
ホルダ8の各リブ11には、緩衝材19が適宜の方法で装着される。本実施例では、図3および図4に示すように、各リブ11の内周面に断面略矩形の凹溝20が形成されており、その凹溝20に略C字状の緩衝材19が装着される。略C字状の緩衝材19は、外径が略C字状の凹溝20の底面の直径相当とされ、内径が略C字状のリブ11の内径よりも小径とされる。略C字状の緩衝材19は、その断面形状を特に問わないが、本実施例では、前記凹溝20よりも厚さのある略矩形状とされている。従って、リブ11の凹溝20に緩衝材19の外周部をはめ込んだ状態では、緩衝材19の内周部がリブ11の内周面よりも径方向内側へ連続的に突出する。また、その状態では、略C字状の緩衝材19の開放両端部の端面が、第一ブロック15の端面15aと一致して配置される。
緩衝材19は、非金属製であり、通常、合成樹脂または合成ゴムから形成される。本実施例では超高分子ポリエチレンから形成されるが、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、硬質シリコンも好適である。さらに、フッ素樹脂など、その他の合成樹脂または合成ゴムなどを用いることもできる。
ケーシング2へのスクリーン7の取り付けに際しては、まず、ホルダ8の各リブ11に緩衝材19を装着した状態で、そのホルダ8にスクリーン7を取り付ける。具体的には、スクリーン7にホルダ8をはめ込んで、ホルダ8の第一ブロック15の端面15aに、スクリーン7の取付片9を重ね合わせる。さらに、スクリーン7の取付片9を、ホルダ8の第一ブロック15との間で挟み込むように、スクリーン7の取付片9に、略矩形板状のセットバー21を重ね合わせる。
セットバー21には、三つの皿穴22が形成されており、この皿穴22は、取付片9の貫通穴9aおよび第一ブロック15のネジ穴17と対応して配置される。その状態で、セットバー21の皿穴22から、取付片9の貫通穴9aを介して、第一ブロック15のネジ穴17に取付ネジ23がねじ込まれる。このようにして、セットバー21を用いてスクリーン7にホルダ8を取り付けた状態では、セットバー21の端面は、第二ブロック16の端面16aと面一とされる。
そのようにしてスクリーン7がセットされたホルダ8,8同士は、その開放部同士を向かい合わされて、図2に示すように、第二ブロック16の端面16a,16a同士が重ね合わされ、そこに形成された貫通穴18を介して、ボルトナット24で締結される。
このようにしてスクリーン7がセットされたホルダ8は、図1に示すように、ケーシング2の先端部に取り付けられる。この際、図2に示すように、各軸材3と各ホルダ8とは、同心に配置される。このようにして、押出羽根5の回転領域を取り囲むように、スクリーン7が設置される。
ところで、図1に示すように、軸材3は、押出羽根5よりもさらに先端側へ延出しており、その延出部3aの先端部は、ケーシング2に対して固定の軸受25に回転自在に保持される。また、軸材3は、押出羽根5の先端部(前記延出部3aの基端部)と、スクリュ4の基端部とに対応する各位置で、軸封材26により軸封される。さらに、各軸材3は、基端部が減速機(不図示)を介してモータ(不図示)に接続され、互いに逆方向へ回転可能とされる。
このような構成であるから、各軸材3を互いに逆回転させることで、原料投入口6からの原料(湿潤させた粉体の混練物)は、スクリュ4の作用により軸材3の先端側へ送り込まれて、押出羽根5の回転により、スクリーン7から押し出されて造粒される。
本実施例では、スクリーン7およびホルダ8がステンレスなどの鉄鋼材料から形成されるが、スクリーン7とホルダ8との間に緩衝材19を介在させることで、スクリーン7とホルダ8との接触が防止され、金属同士の摩擦による摩耗粉の発生が防止される。
また、スクリーン7とホルダ8との間に緩衝材19を介在させることで、スクリーン7とホルダ8とが設定よりも近接するのが防止される。従って、スクリーン7とホルダ8との隙間における隙間腐食を防止することができる。この隙間寸法δは、隙間腐食を防止し得る寸法以上であれば特に問わないし、条件により多少異なるが、通常は数十ミクロン以上に設定される。本実施例では、スクリーン7の外周面とホルダ8のリブ11の内周面との間の隙間(図4における寸法δ)が、緩衝材19によりたとえば200μm以上確保される。
さらに、スクリーン7とホルダ8との間の緩衝材19により、押出部材5の回転によるスクリーン7の脈動を防止して、スクリーン7の耐久性を向上することができる。すなわち、緩衝材19による強固な保持がなければ、押出羽根5の回転に伴い、スクリーン7は、その周方向へ沿って順次変形されて脈動するおそれがあるが、緩衝材19がこのような脈動を抑制して、スクリーン7の耐久性の向上に寄与する。
本実施例では、ホルダ8に形成した凹溝20に緩衝材19をはめ込んで設けるので、特に押出圧力が高くスクリーン7に大きな負荷がかかるような粉体を押し出す場合にも有効である。
なお、スクリーン7の仕様(板厚や穴径)を変えることで、造粒物を調整することができるが、スクリーン7の板厚を変更すると、緩衝材19がない従来の構成では、ホルダ8との間に隙間が生じてしまうが、本実施例では、緩衝材19を介在させることで、スクリーン7とホルダ8とが緩衝材19を介して隙間なく重ね合わされることになる。従って、この点からも、金属同士の接触による摩耗粉の防止、隙間腐食の防止、スクリーン7の脈動防止による耐久性の向上を効果的に図ることができる。
図5は、本発明の押出造粒機の実施例2を示す正面視縦断面図であり、一部を省略して示している。また、図6は、本実施例2におけるスクリーン取付構造を示す分解斜視図であり、図7は、スクリーンと、ホルダのリブとの関係を示す拡大断面図である。本実施例2の押出造粒機1は、前記実施例1とほぼ同様の構成である。そこで、以下では、両者の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
本実施例2は、緩衝材19の構成とその取付方法において、前記実施例1と異なる。前記実施例1では、略C字状の緩衝材19を、ホルダ8の各リブ11に設けた凹溝20に装着したが、本実施例2では、シート状の緩衝材19を、スクリーン7とホルダ8との間で単に挟んで装着する。そのため、本実施例のホルダ8には、各リブ11に、前記実施例1で形成したような凹溝20を形成する必要はない。
より具体的に説明すると、本実施例2の緩衝材19は、合成樹脂または合成ゴム製のシートから構成される。この緩衝材19は、スクリーン7を屈曲形成する金属板と同等の大きさおよび形状の略矩形状のシートから構成され、このシートにはスクリーン7の造粒領域12に相当する範囲に抜き加工が施される。このようにして、スクリーン7の造粒領域12と対応した箇所に略矩形状の穴が形成されたシート状の緩衝材19は、スクリーン7とホルダ8との間に挟まれて保持される。緩衝材19を介してスクリーン7にホルダ8を重ね合わせることで、前記実施例1と同様の作用効果を奏する。しかも、本実施例の場合、樹脂シートまたはゴムシートを抜き加工し、そのシートをスクリーン7とホルダ8とで挟むだけであるから、製作および組付けが容易で安価である。
ところで、前記実施例1では、凹溝20の縁部との関係(各リブ11の幅方向両端部において緩衝材19がなくリブ11の内周面が露出してしまう不都合)があるので、隙間腐食を防止するために、スクリーン7の外周面とホルダ8のリブ11の内周面との隙間を設定以上とした。しかしながら、本実施例2では、各リブの11幅方向全域にシート状の緩衝材19を重ねることも可能である。その場合、スクリーン7の外周面とホルダ8のリブ11の内周面との隙間寸法によらず、隙間腐食が防止される。
図8は、本発明の押出造粒機の実施例3を示す正面視縦断面図であり、一部を省略して示している。また、図9は、その一部の拡大図である。本実施例3は、バスケット型押出造粒機であり、前記実施例1や実施例2のスクリュ型横押出造粒機とは異なるが、スクリーン7とホルダ8との間に緩衝材19を介在させることで、金属同士の接触による摩耗粉の防止、隙間腐食の防止、スクリーン7の脈動防止による耐久性の向上を図ろうとする点において同様である。従って、以下では、両者の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
本実施例3の押出造粒機1は、基本的には特許第4057408号公報に開示される構成と同様であり、原料としての混練物が供給されるホッパー27と、ホッパー27に供給された原料を下方へ送り出す加圧羽根28と、加圧羽根28の下方に設けられた造粒用の押出羽根5と、押出羽根5により原料が押し付けられて造粒する略円筒状のスクリーン7と、スクリーン7から押し出された造粒物を受ける回転テーブル29と、回転テーブル29の周方向一部に設けられたスクレーパ30により造粒物が導かれる排出シュート31とを、主要部として備える。
加圧羽根28と押出羽根5とは、二重軸状の回転駆動軸32,33にて回転可能とされる。すなわち、回転駆動軸は、円筒状の外側駆動軸32の内側に、丸棒状の内側駆動軸33が挿入された二重軸とされている。外側駆動軸32の上端部には、押出羽根5が設けられ、内側駆動軸33の上端部には、加圧羽根28が設けられる。なお、内側駆動軸33は、外側駆動軸32より上下に延出しており、その上側への延出部に、加圧羽根28が設けられる。
二重軸状の回転駆動軸32,33は、垂直に配置され、その上端部はベース34を貫通して上方へ延出する。ベース34は、上方へ突出してボス部34aを備え、そのボス部34aの上端部には、円板上の補助ベース35が水平に固定される。この補助ベース35の外周部に、押出羽根5を取り囲むように、円筒状のスクリーン7が設けられる。
スクリーン7は、略半円筒状に二つ割りされており、それぞれ周側壁には多数の小穴10,10,…が形成されている。図示例では、周側壁には、上下二列で造粒領域12が形成されている。このようなスクリーン7は、二つ割りされた略半円筒状の二つのホルダ8により保持される。その際、前記各実施例と同様に、スクリーン7とホルダ8との間には緩衝材19が、スクリーン7の周方向へ沿って介在される。図示例では、実施例1と同様に、ホルダ8のリブ11に形成した凹溝20に緩衝材19を装着しているが、実施例2と同様に、スクリーン7とホルダ8とで緩衝材19を単に挟んで保持してもよい。そして、スクリーン7は、ホルダ8を介して、下端部が補助ベース35に保持される一方、上端部がホッパー27の下端部に保持される。
図10は、本発明の押出造粒機の実施例4を示す正面視縦断面図であり、一部を省略して示している。また、図11は、その一部の拡大図である。本実施例4は、ディスクダイ型押出造粒機であり、前記実施例1や実施例2のスクリュ型横押出造粒機とは異なるが、スクリーン7とホルダ8との間に緩衝材19を介在させることで、金属同士の接触による摩耗粉の防止、隙間腐食の防止、スクリーン7の脈動防止による耐久性の向上を図ろうとする点において同様である。従って、以下では、両者の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
本実施例では、スクリーン7は、ドーナツ円板状とされ、中空ボックス状のケーシング2の上下方向中途部に水平に保持される。スクリーン7の中央部を貫通して、駆動軸36が垂直に配置されており、この駆動軸36には、二つのアーム37,37が径方向外側へ突出して配置される。それぞれのアーム37には、ローラ38が軸受39を介して回転自在に保持されている。従って、駆動軸36の回転により、各ローラ38は、アーム37の軸線まわりにスクリーン7の上面で自転しながら、駆動軸36の軸線まわりにスクリーン7の周方向へ公転する。これにより、ケーシング2の上部に設けた原料投入口6からの原料は、スクリーン7で下方へ押し出されて造粒され、スクリーン7の下部に配置された回転テーブル29に受けられる。回転テーブル29の一部には、スクレーパ30が設けられており、これにより回転テーブル29上の造粒物は、排出シュート31へ導かれる。なお、一方のローラ38は、スクリーン7上の内周側領域を公転し、他方のローラ38は、スクリーン7上の外周側領域を公転する。
本実施例では、スクリーン7は、その下面にホルダ8が配置され、このホルダ8を介してケーシング2に保持される。前記各実施例と同様に、スクリーン7は、その非造粒領域13を利用してホルダ8で保持される。また、前記各実施例と同様に、スクリーン7とホルダ8との間に、スクリーン7の周方向へ沿って緩衝材19が介在される。図示例では、実施例1と同様に、ホルダ8のリブ11に形成した凹溝20に緩衝材19を装着しているが、実施例2と同様に、スクリーン7とホルダ8とで緩衝材19を単に挟んで保持してもよい。
本発明の押出造粒機1は、前記各実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。たとえば、前記実施例1および前記実施例2ではスクリュ型横押出造粒機に適用し、前記実施例3ではバスケット型押出造粒機に適用し、前記実施例4ではディスクダイ型押出造粒機に適用したが、各造粒機の具体的構成は一例であり、適宜変更可能である。また、その他の型式の押出造粒機にも同様に適用可能である。たとえば、前押し型、ツインドーム型の他、特開平10−192688号公報や特許第3990047号公報に開示されるような押出造粒機にも同様に適用可能である。
また、本発明は、スクリーン7とホルダ8との間に緩衝材19を設けることで、金属同士の接触による摩耗粉の防止、隙間腐食の防止、または、スクリーン7の脈動防止による耐久性の向上を図ろうとするものであり、そのための緩衝材19の形状および大きさ、取付方法、取付箇所は適宜に変更可能である。たとえば、前記実施例1では、ホルダ8の各リブ11の内周面に凹溝20を形成して、その凹溝20に略C字状の緩衝材19をはめ込んだが、緩衝材19の外周側に凹溝を形成しておき、その凹溝をホルダ8のリブ11の内周部にはめ込んでもよい。その場合、各リブ11の内周面全域を緩衝材19で覆うことができる。
本発明の押出造粒機の実施例1を示す正面視縦断面図である。 図1におけるII−II断面図である。 図1の押出造粒機におけるスクリーン取付構造を示す分解斜視図である。 図1の押出造粒機におけるスクリーンとホルダリブとの関係を示す拡大断面図である。 本発明の押出造粒機の実施例2を示す正面視縦断面図であり、一部を省略して示している。 図5の押出造粒機におけるスクリーン取付構造を示す分解斜視図である。 図5の押出造粒機におけるスクリーンとホルダリブとの関係を示す拡大断面図である。 本発明の押出造粒機の実施例3を示す正面視縦断面図であり、一部を省略して示している。 図8の押出造粒機の部分拡大図である。 本発明の押出造粒機の実施例4を示す正面視縦断面図であり、一部を省略して示している。 図9の押出造粒機の部分拡大図である。 従来の代表的な押出造粒機の造粒機構を示す正面視縦断面図である。 図12におけるXIII−XIII断面図である。
符号の説明
1 押出造粒機
2 ケーシング
3 軸材
4 スクリュ
5 押出羽根(押出部材)
6 原料投入口
7 スクリーン
8 ホルダ
10 造粒用小穴
11 リブ
12 造粒領域
13 非造粒領域
19 緩衝材
38 ローラ(押出部材)

Claims (4)

  1. 金属製のスクリーンと、
    このスクリーンを所定箇所に保持する金属製のホルダと、
    回転しつつ前記スクリーンから湿潤原料を押し出して造粒する押出羽根と、
    前記スクリーンと前記ホルダとの間に設けられ、前記スクリーンと前記ホルダとが接触するのを防止する非金属製の緩衝材と
    を備え、
    前記ホルダは、円環状の一部が切り欠かれることで、略C字状とされた複数のリブが、同一軸線上に離隔して平行に配置されており、
    前記スクリーンは、造粒用の小穴が多数形成された造粒領域と、このような小穴が形成されない非造粒領域とを有し、前記押出羽根の回転領域を取り囲むように設けられ、
    この非造粒領域において前記スクリーンに前記緩衝材を介して前記ホルダが重ね合わされて、前記スクリーンが前記ホルダで保持され、
    前記スクリーンの前記非造粒領域に重ね合わされる箇所において、前記ホルダの前記リブおよび前記緩衝材のいずれか一方に凹溝が形成され、他方がこの凹溝にはめ込まれて、前記リブの内周面には、周方向全域に前記緩衝材が装着される
    ことを特徴とする押出造粒機。
  2. 前記スクリーンの前記非造粒領域に重ね合わされる箇所において、前記ホルダの前記リブに前記凹溝が形成され、前記緩衝材が前記凹溝にはめ込まれて装着される
    ことを特徴とする請求項1に記載の押出造粒機。
  3. 前記緩衝材は、合成樹脂または合成ゴムから形成され、
    設定以上の隙間が、前記スクリーンと前記ホルダとの間に前記緩衝材により確保される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の押出造粒機。
  4. 前記緩衝材は、合成樹脂または合成ゴムから形成され、
    前記押出羽根が前記スクリーンに沿って移動する際の前記スクリーンの脈動を防止するように、前記スクリーンと前記ホルダとの間に前記緩衝材を介在させて、前記スクリーンが前記ホルダに強固に保持される
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の押出造粒機。
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