JP4931465B2 - メッシュ生成装置、メッシュ生成方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

メッシュ生成装置、メッシュ生成方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、有限要素法を用いた数値解析、例えば電磁界の解析等を行うために、固定部と移動部との間のギャップ空間を含めた三次元メッシュを生成するメッシュ生成装置、メッシュ生成方法、及び該メッシュ生成装置を具現化するためのコンピュータプログラムに関する。
コンピュータ技術の進展により、より詳細な現象を扱う非線形問題、過渡問題等の応答解析をコンピュータシミュレーションで行うことが実用上可能となってきている。斯かるコンピュータシミュレーションにおいては、様々な物理現象を扱うことができ、適用範囲が広いことから、解析手法として有限要素法(Finite Element Method:以下、FEM)が良く用いられている。
特に立体物の有限要素法による解析においては、FEMを用いることにより立体物を複数の多面体要素の組合せにて表現し、要素を構成する有限個の節点にて各要素が結合しているとして数値解析を行う。立体物を複数の要素に分割する操作はメッシュ分割と呼ばれており、メッシュ分割された解析対象の立体モデルは、節点の位置等の情報で構成されるメッシュデータにより定義される。
また、モータ等の回転機において、回転運動を考慮した有限要素法による電磁界解析においては、以下の方法にて三次元メッシュを生成していた。固定子と回転子との間に存在する空間部に、回転機及び空間部を固定子側部分と回転子側部分とに分割する境界面を設定して、回転軸方向に垂直な断面上で固定子側部分及び回転子側部分の二次元メッシュを生成する。生成した二次元メッシュを回転軸方向に拡張して、回転機及び空間部から成る解析領域の三次元メッシュを生成する。有限要素法では、固定子と回転子との境界面でのメッシュが一致することが望ましい。周方向に等間隔となるように境界面が分割された場合、周方向の分割単位ごとに回転子側部分を回転させることにより、固定子と回転子との境界面でのメッシュは常に一致し、有限要素法を用いて回転運動を容易に扱うことができる。
また、空間部を含めた回転機全体について、回転子を回転運動させる都度三次元メッシュを生成することにより、回転子を回転運動させながら回転機の磁界解析を行うことも可能である。
さらに、回転機を固定子側部分及び回転子側部分に分ける境界面を分割する四辺形要素データを用いて固定子側部分及び回転子側部分の三次元メッシュを生成することにより、複雑な形状を有する回転機に対して磁界解析に適切な三次元メッシュを生成することもできる(特許文献1参照)。
特開2003−75521号公報
上述した三次元メッシュを生成する方法は、空間部を移動方向に交差する方向、例えば回転運動する場合には回転軸方向から見通せる状態の三次元形状モデルについては容易に適用することができる。図1は、SPMモータの三次元形状モデルの一例を示す図であり、図1(a)は、SPMモータの三次元形状モデルの部分斜視図を、図1(b)は、SPMモータの三次元形状モデルの回転中心軸103方向から見た部分平面図を、それぞれ示している。このように回転中心軸103方向から、固定子101と回転子102との間の空間部を見通すことが可能な三次元形状モデルでは、メッシュを容易に生成することができる。
しかし、例えば回転部の周囲を固定部が覆っているような、移動部分を見通すことができない形状の三次元形状モデルについては、空間部を特定することが困難となる。図2は、回転子を覆う形状のSPMモータの三次元形状モデルの一例を示す図であり、図2(a)は、SPMモータの三次元形状モデルの部分斜視図を、図2(b)は、SPMモータの三次元形状モデルの回転中心軸203方向から見た部分平面図を、それぞれ示している。このように回転中心軸203方向からは筐体204しか見通すことができず、固定子201と回転子202との間の空間部を見通すことができない三次元形状モデルでは、空間部のメッシュを生成するためには空間部の推定処理等が必要になり、処理が煩雑になる一方、解析精度の向上を図ることが困難であるという問題点があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであって、移動部分を見通すことができない形状の三次元形状モデルであっても、煩雑な処理を行うことなくメッシュ生成することができるメッシュ生成装置、メッシュ生成方法、及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係るメッシュ生成装置は、固定子及び回転子の間に存在する空間部を含めた回転機の三次元形状モデルであって、固定子と回転子との関係が所定の周期で一致する部分的な三次元形状モデルに対して、有限要素解析を実行することが可能な複数のメッシュを生成するメッシュ生成装置において、前記空間部を固定子側部分と回転子側部分とに分ける境界面を生成する境界面生成手段と、生成した境界面を含む回転子側部分を固定子側部分に対して所定量回転させた状態で固定子側部分の境界面及び回転子側部分の境界面にメッシュを生成するメッシュ生成手段と、生成した固定子側部分の境界面のメッシュ、及び回転子側部分の境界面であって前記周期の整数倍に対応する位置のメッシュが一致するか否かを判断する一致判断手段と備え、該一致判断手段で一致していないと判断した場合、メッシュを再生成するようにしてあり、前記境界面生成手段は、前記固定子及び回転子のワイヤーモデルを生成する手段と、生成した前記固定子及び回転子のワイヤーモデルの回転中心軸を含むそれぞれの全ての断面形状を包含する最小断面形状を前記固定子及び回転子についてそれぞれ別個に算出する手段と、算出した固定子及び回転子の最小断面形状に基づいて、前記固定子及び回転子の中間に位置する境界線を算出する手段と、算出した境界線に基づいてソリッドモデルを生成することにより境界面を生成する手段とを備え、更に、予め設定されている解析継続条件に基づいて、前記メッシュ生成手段によるメッシュの生成並びに前記一致判断手段による判断及びメッシュの再生成を繰り返すか否かを判断する継続判断手段を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るメッシュ生成装置は、前記境界面生成手段は、前記境界線を、前記固定子及び回転子の最小断面形状間の中点を結んだ線となるようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係るメッシュ生成装置は、固定子及び回転子の間に存在する空間部を含めた回転機の三次元形状モデルに対して、有限要素解析を実行することが可能な複数のメッシュを生成するメッシュ生成装置において、前記空間部を固定子側部分と回転子側部分とに分ける境界面を生成する境界面生成手段と、生成した回転子側部分の境界面及び固定子側部分の境界面にメッシュを生成するメッシュ生成手段と、生成した固定子側部分の境界面のメッシュ、及び回転子側部分の境界面のメッシュが一致するか否かを判断する一致判断手段とを備え、該一致判断手段で一致していないと判断した場合、メッシュを再生成するようにしてあり、前記境界面生成手段は、前記固定子及び回転子のワイヤーモデルを生成する手段と、生成した前記固定子及び回転子のワイヤーモデルの回転中心軸を含むそれぞれの全ての断面形状を包含する最小断面形状を前記固定子及び回転子についてそれぞれ別個に算出する手段と、算出した固定子及び回転子の最小断面形状に基づいて、前記固定子及び回転子の中間に位置する境界線を算出する手段と、算出した境界線に基づいてソリッドモデルを生成することにより境界面を生成する手段とを備え、更に、予め設定されている解析継続条件に基づいて、前記メッシュ生成手段によるメッシュの生成並びに前記一致判断手段による判断及びメッシュの再生成を繰り返すか否かを判断する継続判断手段を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るメッシュ生成装置は、前記境界面生成手段は、前記境界線を、前記固定子及び回転子の最小断面形状間の中点を結んだ線となるようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係るメッシュ生成装置は、接触していない固定部及び移動部を有し、固定部と移動部との関係が所定の周期で一致する部分的な三次元形状モデルに対して、固定部と移動部との間の空間部を含めて、有限要素解析を実行することが可能な複数のメッシュを生成するメッシュ生成装置において、前記空間部を固定部側部分と移動部側部分とに分ける境界面を生成する境界面生成手段と、生成した境界面を含む移動部側部分を固定部側部分に対して所定量移動させた状態で固定部側部分の境界面及び移動部側部分の境界面にメッシュを生成するメッシュ生成手段と、生成した固定部側部分の境界面のメッシュ、及び移動部側部分の境界面であって前記周期の整数倍に対応する位置のメッシュが一致するか否かを判断する一致判断手段とを備え、該一致判断手段で一致していないと判断した場合、メッシュを再生成するようにしてあり、前記境界面生成手段は、前記固定部及び移動部のワイヤーモデルを生成する手段と、生成した前記固定部及び移動部のワイヤーモデルの、移動方向に直交する面での断面形状をそれぞれのすべて包含する最小断面形状を前記固定子及び回転子についてそれぞれ別個に算出する手段と、算出した前記固定部及び移動部の最小断面形状に基づいて、前記固定部及び移動部の中間に位置する境界線を算出する手段と、算出した境界線に基づいてソリッドモデルを生成することにより境界面を生成する手段とを備え、更に、予め設定されている解析継続条件に基づいて、前記メッシュ生成手段によるメッシュの生成並びに前記一致判断手段による判断及びメッシュの再生成を繰り返すか否かを判断する継続判断手段を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るメッシュ生成装置は、前記境界面生成手段は、前記境界線を、前記固定部及び移動部の最小断面形状間の中点を結んだ線となるようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係るメッシュ生成方法は、固定子及び回転子の間に存在する空間部を含めた回転機の三次元形状モデルであって、固定子と回転子との関係が所定の周期で一致する部分的な三次元形状モデルに対して、有限要素解析を実行することが可能な複数のメッシュを生成するプロセッサを備えたメッシュ生成装置によるメッシュ生成方法において、前記メッシュ生成装置は、前記プロセッサにより、前記空間部を固定子側部分と回転子側部分とに分ける境界面を生成する境界面生成ステップ、生成した境界面を含む回転子側部分を固定子側部分に対して所定量回転させた状態で固定子側部分の境界面及び回転子側部分の境界面にメッシュを生成するメッシュ生成ステップ、生成した固定子側部分の境界面のメッシュ、及び回転子側部分の境界面であって前記周期の整数倍に対応する位置のメッシュが一致するか否かを判断する一致判断ステップ、及び、一致していないと判断した場合、メッシュを再生成する再生成ステップを実行し、前記境界面生成ステップは、前記固定子及び回転子のワイヤーモデルを生成するステップ、生成した前記固定子及び回転子のワイヤーモデルの回転中心軸を含むそれぞれの全ての断面形状を包含する最小断面形状を前記固定子及び回転子についてそれぞれ別個に算出するステップ、算出した固定子及び回転子の最小断面形状に基づいて、前記固定子及び回転子の中間に位置する境界線を算出するステップ、及び、算出した境界線に基づいてソリッドモデルを生成することにより境界面を生成するステップを含み、更に、予め設定されている解析継続条件に基づいて、前記メッシュ生成ステップ並びに一致判断ステップ及び再生成ステップを繰り返すか否かを判断する継続判断ステップを実行することを特徴とする。
また、本発明に係るメッシュ生成方法は、固定子及び回転子の間に存在する空間部を含めた回転機の三次元形状モデルに対して、有限要素解析を実行することが可能な複数のメッシュを生成するプロセッサを備えたメッシュ生成装置によるメッシュ生成方法において、前記メッシュ生成装置は、前記プロセッサにより、前記空間部を固定子側部分と回転子側部分とに分ける境界面を生成する境界面生成ステップ、生成した回転子側部分の境界面及び固定子側部分の境界面にメッシュを生成するメッシュ生成ステップ、生成した固定子側部分の境界面のメッシュ、及び回転子側部分の境界面のメッシュが一致するか否かを判断する一致判断ステップ、及び、一致していないと判断した場合、メッシュを再生成する再生成ステップを実行し、前記境界面生成ステップは、前記固定子及び回転子のワイヤーモデルを生成するステップ、生成した前記固定子及び回転子のワイヤーモデルの回転中心軸を含むそれぞれの全ての断面形状を包含する最小断面形状を前記固定子及び回転子についてそれぞれ別個に算出するステップ、算出した固定子及び回転子の最小断面形状に基づいて、前記固定子及び回転子の中間に位置する境界線を算出するステップ、及び、算出した境界線に基づいてソリッドモデルを生成することにより境界面を生成するステップを含み、更に、予め設定されている解析継続条件に基づいて、前記メッシュ生成ステップ並びに一致判断ステップ及び再生成ステップを繰り返すか否かを判断する継続判断ステップを実行することを特徴とする。
また、本発明に係るメッシュ生成方法は、接触していない固定部及び移動部を有し、固定部と移動部との関係が所定の周期で一致する部分的な三次元形状モデルに対して、固定部と移動部との間の空間部を含めて、有限要素解析を実行することが可能な複数のメッシュを生成するプロセッサを備えたメッシュ生成装置によるメッシュ生成方法において、前記メッシュ生成装置は、前記プロセッサにより、前記空間部を固定部側部分と移動部側部分とに分ける境界面を生成する境界面生成ステップ、生成した境界面を含む移動部側部分を固定部側部分に対して所定量移動させた状態で固定部側部分の境界面及び移動部側部分の境界面にメッシュを生成するメッシュ生成ステップ、生成した固定部側部分の境界面のメッシュ、及び移動部側部分の境界面であって前記周期の整数倍に対応する位置のメッシュが一致するか否かを判断する一致判断ステップ、及び、一致していないと判断した場合、メッシュを再生成する再生成ステップを実行し、前記境界面生成ステップは、前記固定部及び移動部のワイヤーモデルを生成するステップ、生成した前記固定部及び移動部のワイヤーモデルの、移動方向に直交する面での断面形状をそれぞれのすべて包含する最小断面形状を前記固定子及び回転子についてそれぞれ別個に算出するステップ、算出した前記固定部及び移動部の最小断面形状に基づいて、前記固定部及び移動部の中間に位置する境界線を算出するステップ、及び、算出した境界線に基づいてソリッドモデルを生成することにより境界面を生成するステップを含み、更に、予め設定されている解析継続条件に基づいて、前記メッシュ生成ステップ並びに一致判断ステップ及び再生成ステップを繰り返すか否かを判断する継続判断ステップを実行することを特徴とする。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、固定子及び回転子の間に存在する空間部を含めた回転機であって、固定子と回転子との関係が所定の周期で一致する部分的な三次元形状モデルに対して、有限要素解析を実行することが可能な複数のメッシュを生成するコンピュータで実行することが可能なコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、前記空間部を固定子側部分と回転子側部分とに分ける境界面を生成する境界面生成手段、生成した境界面を含む回転子側部分を固定子側部分に対して所定量回転させた状態で固定子側部分の境界面及び回転子側部分の境界面にメッシュを生成するメッシュ生成手段、生成した固定子側部分の境界面のメッシュ、及び回転子側部分の境界面であって前記周期の整数倍に対応する位置のメッシュが一致するか否かを判断する一致判断手段、及び該一致判断手段で一致していないと判断した場合、メッシュを再生成する再生成手段として機能させ、前記境界面生成手段は、前記コンピュータを、前記固定子及び回転子のワイヤーモデルを生成する手段、生成した前記固定子及び回転子のワイヤーモデルの回転中心軸を含むそれぞれの全ての断面形状を包含する最小断面形状を前記固定子及び回転心についてそれぞれ別個に算出する手段、算出した固定子及び回転子の最小断面形状に基づいて、前記固定子及び回転子の中間に位置する境界線を算出する手段、及び算出した境界線に基づいてソリッドモデルを生成することにより境界面を生成する手段として機能させ、更に、前記コンピュータを、予め設定されている解析継続条件に基づいて、前記メッシュ生成手段によるメッシュの生成並びに前記一致判断手段による判断及び前記再生成手段によるメッシュの再生成を繰り返すか否かを判断する継続判断手段として機能させることを特徴とする。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、前記コンピュータを、前記境界線を、前記固定子及び回転子の最小断面形状間の中点を結んだ線として算出する手段として機能させることを特徴とする。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、固定子及び回転子の間に存在する空間部を含めた回転機の三次元形状モデルに対して、有限要素解析を実行することが可能な複数のメッシュを生成するコンピュータで実行することが可能なコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、前記空間部を固定子側部分と回転子側部分とに分ける境界面を生成する境界面生成手段、生成した回転子側部分の境界面及び固定子側部分の境界面にメッシュを生成するメッシュ生成手段、生成した固定子側部分の境界面のメッシュ、及び回転子側部分の境界面のメッシュが一致するか否かを判断する一致判断手段、及び該一致判断手段で一致していないと判断した場合、メッシュを再生成する再生成手段として機能させ、前記境界面生成手段は、前記コンピュータを、前記固定子及び回転子のワイヤーモデルを生成する手段、生成した前記固定子及び回転子のワイヤーモデルの回転中心軸を含むそれぞれの全ての断面形状を包含する最小断面形状を前記固定子及び回転子についてそれぞれ別個に算出する手段、算出した固定子及び回転子の最小断面形状に基づいて、前記固定子及び回転子の中間に位置する境界線を算出する手段、及び算出した境界線に基づいてソリッドモデルを生成することにより境界面を生成する手段として機能させ、更に、前記コンピュータを、予め設定されている解析継続条件に基づいて、前記メッシュ生成手段によるメッシュの生成並びに前記一致判断手段による判断及び前記再生成手段によるメッシュの再生成を繰り返すか否かを判断する継続判断手段として機能させることを特徴とする。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、前記コンピュータを、前記境界線を、前記固定子及び回転子の最小断面形状間の中点を結んだ線として算出する手段として機能させることを特徴とする。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、接触していない固定部及び移動部を有し、固定部と移動部との関係が所定の周期で一致する部分的な三次元形状モデルに対して、固定部と移動部との間の空間部を含めて、有限要素解析を実行することが可能な複数のメッシュを生成するコンピュータで実行することが可能なコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、前記空間部を固定部側部分と移動部側部分とに分ける境界面を生成する境界面生成手段、生成した境界面を含む移動部側部分を固定部側部分に対して所定量移動させた状態で固定部側部分の境界面及び移動部側部分の境界面にメッシュを生成するメッシュ生成手段、生成した固定部側部分の境界面のメッシュ、及び移動部側部分の境界面であって前記周期の整数倍に対応する位置のメッシュが一致するか否かを判断する一致判断手段、及び該一致判断手段で一致していないと判断した場合、メッシュを再生成する再生成手段として機能させ、前記境界面生成手段は、前記コンピュータを、前記固定部及び移動部のワイヤーモデルを生成する手段、生成した前記固定部及び移動部のワイヤーモデルの、移動方向に直交する面での断面形状をそれぞれのすべて包含する最小断面形状を前記固定子及び回転子についてそれぞれ別個に算出する手段、算出した前記固定部及び移動部の最小断面形状に基づいて、前記固定部及び移動部の中間に位置する境界線を算出する手段、及び算出した境界線に基づいてソリッドモデルを生成することにより境界面を生成する手段として機能させ、更に、前記コンピュータを、予め設定されている解析継続条件に基づいて、前記メッシュ生成手段によるメッシュの生成並びに前記一致判断手段による判断及び前記再生成手段によるメッシュの再生成を繰り返すか否かを判断する継続判断手段として機能させることを特徴とする。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、前記コンピュータを、前記境界線を、前記固定部及び移動部の最小断面形状間の中点を結んだ線として算出する手段として機能させることを特徴とする。
本発明では、固定子及び回転子の間に存在する空間部を含めた回転機の三次元形状モデルであって、固定子と回転子との関係が所定の周期で一致する部分的な三次元形状モデルに対して、有限要素解析を実行することが可能な複数のメッシュを生成する。空間部を固定子側部分と回転子側部分とに分ける境界面を生成し、生成した境界面を含む回転子側部分を固定子側部分に対して所定量回転させた状態で固定子側部分の境界面及び回転子側部分の境界面にメッシュを生成する。生成した固定子側部分の境界面のメッシュ、及び回転子側部分の境界面であって周期の整数倍に対応する位置のメッシュが一致するか否かを判断し、一致していないと判断した場合、メッシュを再生成する。これにより、境界面を含む回転子側部分及び固定子側部分に生成されたメッシュが、周期ごとに境界面で一致するようにメッシュ生成を行うことが可能となる。したがって、回転子が固定子に完全に覆われている部分的な三次元形状モデルであっても、有限要素解析を実行することができるメッシュを生成することが可能となる。
本発明では、固定子及び回転子の表面に生成したメッシュに関する情報を記憶しておき、記憶してあるメッシュに関する情報、並びに生成されたメッシュの固定子及び回転子の表面部分を照合して、略一致するか否かを判断する。一致しないと判断した場合、空間部を含めてメッシュを再生成する。これにより、生成されたメッシュにより固定子及び回転子の表面を再現していることを担保することができ、より正確に固定子及び回転子の有限要素解析を実行することができるメッシュを生成することが可能となる。
本発明では、固定子及び回転子のワイヤーモデルを生成し、生成した固定子及び回転子のワイヤーモデルの回転中心軸を含む全ての断面形状を包含する最小断面形状を算出する。算出した固定子及び回転子の最小断面形状に基づいて、固定子及び回転子との中間に位置する境界線を算出し、算出した境界線に基づいてソリッドモデルを生成することにより境界面を生成する。これにより、固定子と回転子とが接触しない境界線を確実に算出することができ、算出した境界線に基づいて生成されたソリッドモデルの表面として、固定子及び回転子の境界面を特定することが可能となる。
本発明では、境界線を、固定子及び回転子の最小断面形状間の中点を結んだ線となるように算出する。これにより、固定子及び回転子が接触しない境界線を確実に算出することが可能となる。
本発明では、固定子及び回転子の間に存在する空間部を含めた回転機の三次元形状モデルに対して、有限要素解析を実行することが可能な複数のメッシュを生成する。空間部を固定子側部分と回転子側部分とに分ける境界面を生成し、生成した回転子側部分の境界面及び固定子側部分の境界面にメッシュを生成する。生成した固定子側部分の境界面のメッシュ、及び回転子側部分の境界面のメッシュが一致するか否かを判断し、一致していないと判断した場合、メッシュを再生成する。これにより、回転機の三次元形状モデルが全体モデルである場合であっても、境界面を含む回転子側部分及び固定子側部分に生成されたメッシュが互いの境界面で一致するようにメッシュ生成を行うことが可能となる。したがって、回転子が固定子に完全に覆われている三次元形状モデルであっても、有限要素解析を実行することができるメッシュを生成することが可能となる。
本発明では、固定子及び回転子の表面に生成したメッシュに関する情報を記憶しておき、記憶してあるメッシュに関する情報、並びに生成されたメッシュの固定子及び回転子の表面部分を照合して、略一致するか否かを判断する。一致しないと判断した場合、空間部を含めてメッシュを再生成する。これにより、生成されたメッシュにより固定子及び回転子の表面を再現していることを担保することができ、より正確に固定子及び回転子の有限要素解析を実行することができるメッシュを生成することが可能となる。
本発明では、固定子及び回転子のワイヤーモデルを生成し、生成した固定子及び回転子のワイヤーモデルの回転中心軸を含む全ての断面形状を包含する最小断面形状を算出する。算出した固定子及び回転子の最小断面形状に基づいて、固定子及び回転子との中間に位置する境界線を算出し、算出した境界線に基づいてソリッドモデルを生成することにより境界面を生成する。これにより、固定子と回転子とが接触しない境界線を確実に算出することができ、算出した境界線に基づいて生成されたソリッドモデルの表面として、固定子及び回転子の境界面を特定することが可能となる。
本発明では、境界線を、固定子及び回転子の最小断面形状間の中点を結んだ線となるように算出する。これにより、固定子及び回転子が接触しない境界線を確実に算出することが可能となる。
本発明では、接触していない固定部及び移動部を有し、固定部と移動部との関係が所定の周期で一致する部分的な三次元形状モデルに対して、固定部と移動部との間の空間部を含めて、有限要素解析を実行することが可能な複数のメッシュを生成する。空間部を固定部側部分と移動部側部分とに分ける境界面を生成し、生成した境界面を含む移動部側部分を固定部側部分に対して所定量移動させた状態で固定部側部分の境界面及び移動部側部分の境界面にメッシュを生成する。生成した固定部側部分の境界面のメッシュ、及び移動部側部分の境界面であって周期の整数倍に対応する位置のメッシュが一致するか否かを判断し、一致していないと判断した場合、メッシュを再生成する。これにより、境界面を含む固定部側部分及び移動部側部分に生成されたメッシュが、周期ごとに境界面で一致するようにメッシュ生成を行うことが可能となる。したがって、移動部が固定部に完全に覆われているような三次元形状モデルであっても、周期性を有する限り有限要素解析を実行することができるメッシュを生成することが可能となる。
本発明では、固定部及び移動部の表面に生成したメッシュに関する情報を記憶しておき、記憶してあるメッシュに関する情報、並びに生成されたメッシュの固定部及び移動部の表面部分を照合して、略一致するか否かを判断する。一致しないと判断した場合、空間部を含めてメッシュを再生成する。これにより、生成されたメッシュにより固定部及び移動部の表面を再現していることを担保することができ、より正確に固定部及び移動部の有限要素解析を実行することが可能なメッシュを生成することが可能となる。
本発明では、固定部及び移動部のワイヤーモデルを生成し、生成した固定部及び移動部のワイヤーモデルの、移動方向に直交する面での断面形状をすべて包含する最小断面形状を算出する。算出した固定部及び移動部の最小断面形状に基づいて、固定部及び移動部の中間に位置する境界線を算出し、算出した境界線に基づいてソリッドモデルを生成することにより境界面を生成する。これにより、固定部と移動部とが接触しない境界線を確実に算出することができ、算出した境界線に基づいて生成されたソリッドモデルの表面として、固定部及び移動部の境界面を特定することが可能となる。
本発明では、境界線を、固定部及び移動部の最小断面形状間の中点を結んだ線として算出する。これにより、固定部と移動部とが接触しない境界線を確実に算出することが可能となる。
本発明によれば、境界面を含む移動部(回転子)側部分及び固定部(固定子)側部分に生成されたメッシュが境界面上で一致しているか否かを確認することができ、両者が合致するようにメッシュ生成を行うことが可能となる。したがって、移動部(回転子)が固定部(固定子)に完全に覆われている三次元形状モデルであっても、有限要素解析を実行することができるメッシュを生成することが可能となる。
また、固定部(固定子)と移動部(回転子)とが接触しない境界線を確実に算出することができ、算出した境界線に基づいて生成されたソリッドモデルの表面として、固定部(固定子)及び移動部(回転子)の境界面を特定することが可能となる。
(実施の形態1)
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係るメッシュ生成方法を適用した有限要素解析装置(メッシュ生成装置)1の構成を示すブロック図である。図3において、有限要素解析装置1は、少なくとも、CPU(中央演算装置)11、記憶手段12、ROM13、RAM14、通信回線に接続する通信手段15、マウス及びキーボード等の入力手段16、ディスプレイ等の出力手段17及び補助記憶手段18で構成される。
CPU11は、内部バス19を介して有限要素解析装置1の上述したようなハードウェア各部と接続されており、上述したハードウェア各部を制御するとともに、ROM13に格納された制御プログラム又は補助記憶手段18であるCD−ROM、DVD等の(可搬型)記録媒体2を用いて記憶手段12へ導入された制御プログラムに従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。なお、記憶手段12は、ハードディスク等の固定型記憶媒体であり、上述した制御プログラムの他、処理に必要なデータを事前に記憶しておく。
RAM14は、SRAM、フラッシュメモリ等で構成されソフトウェアの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。通信手段15は、内部バス19に接続されており、外部からのデータの取得、外部装置の動作制御データ等を送受信する。
入力手段16は、有限要素解析装置1を操作するために必要な文字キー、テンキー、各種のファンクションキー等を備えたキーボード、マウス等の入力媒体である。出力手段17は、液晶表示装置、CRTディスプレイ等の表示装置であり、有限要素解析装置1の動作状態を表示したり、ユーザへ操作入力を促す画面を表示したり、解析結果をグラフィカルに表示するための画像データの表示等を行う。なお、出力手段17をタッチパネル方式とすることにより、入力手段16の各種のファンクションキーの内の一部又は全部を出力手段17が代用することも可能である。
なお、有限要素解析装置1は、通信手段15に接続されている外部のコンピュータから本発明に係るコンピュータプログラムをダウンロードし、CPU11にて処理を実行する形態であってもよい。
以下、上述した構成の有限要素解析装置1を用いた有限要素法による解析処理、例えば電磁界解析処理の手順について説明する。本実施の形態1では、回転子が固定子に包覆されており、一定の周期、例えば回転角度90度ごとに同一の物性を有する回転機の部分的な三次元形状モデルを用いて説明する。なお、固定子に対して回転可能な回転子が存在する三次元形状モデルであれば特に回転機に限定されるものではない。
図4は、本実施の形態1で電磁界解析の対象とする回転機の回転周期90度での部分的な三次元形状モデルの一例を示す図である。回転中心軸203を中心として固定部分201の内側を回転子202が回転する。回転子202は、固定部分201及び筐体204で構成される固定子で覆われている。そこで、まず図4に示すように、回転部41と固定部42とに分割する。すなわち、回転部41は回転子202で構成されており、固定部42は固定部分201及び筐体204で構成されている。
次に、回転部41と固定部42との境界を示す境界面を、回転部41、固定部42のそれぞれに生成する。図5は、回転部41と固定部42との境界に生成した境界面を示す斜視図である。
図5に示すように、回転部41と固定部42との間に存在する空間部のほぼ中央部に境界面を設定し、空間部を含めた回転機を、境界面より外側の空間部及び固定子で構成される固定子側部分52と、境界面より内側の空間部及び回転子で構成される回転子側部分51とに分けて、固定子側部分52及び回転子側部分51の三次元メッシュを各々生成する。
本実施の形態1では、生成された固定子側部分52の境界面でのメッシュ形状と、回転子側部分51の境界面でのメッシュ形状とが同一であるか否かを判定すべく、境界面を含む回転子側部分51を固定子側部分52に対して所定角度回転させた状態でメッシュ生成を行う。そして、回転子側部分51及び固定子側部分52の互いの境界面のメッシュ形状が一致しているか否かを判定することで、境界面で正しいメッシュが生成されているか否かを判定する。
図6は、境界面を含む回転子側部分51を固定子側部分52に対して60度回転させた状態を示す図であり、図6(a)は、境界面を含む回転子側部分51を固定子側部分52に対して60度回転させた状態の部分斜視図を、図6(b)は、境界面を含む回転子側部分51を固定子側部分52に対して60度回転させた状態の回転中心軸方向から見た平面図を、それぞれ示している。
図7は、境界面を含む回転子側部分51を固定子側部分52に対して60度回転させた状態で生成されたメッシュを示す図であり、図7(a)は、境界面を含む回転子側部分51を固定子側部分52に対して60度回転させた状態の部分斜視図を、図7(b)は、境界面を含む回転子側部分51を固定子側部分52に対して60度回転させた状態の回転中心軸方向から見た平面図を、それぞれ示している。
図7に示すように、固定子側部分52である区画71、72に対して、回転後の回転子側部分51は、区画72、73となる。区画72は両者で共通であることから、区画71と区画73とでメッシュ形状が一致するか否かを判断する。すなわち本実施の形態1に係る部分的三次元形状モデルは、回転角度90度ごとに周期性を有しており、回転角度90度ごとに同一の物性を有している。したがって、区画71のメッシュ形状と、区画71を90度回転させた位置である区画73のメッシュ形状とが一致するようにメッシュを生成することにより、互いの境界面のメッシュ形状を一致させることができ、有限要素解析を確実に実行することができる。
図8は、境界面を含む回転子側部分51を固定子側部分52に対して120度回転させた状態を示す図であり、図8(a)は、境界面を含む回転子側部分51を固定子側部分52に対して120度回転させた状態の部分斜視図を、図8(b)は、境界面を含む回転子側部分51を固定子側部分52に対して120度回転させた状態の回転中心軸方向から見た平面図を、それぞれ示している。
図9は、境界面を含む回転子側部分51を固定子側部分52に対して120度回転させた状態で生成されたメッシュを示す図であり、図9(a)は、境界面を含む回転子側部分51を固定子側部分52に対して120度回転させた状態の部分斜視図を、図9(b)は、境界面を含む回転子側部分51を固定子側部分52に対して120度回転させた状態の回転中心軸方向から見た平面図を、それぞれ示している。
図9に示すように、固定子側部分52である区画91、92に対して、回転後の回転子側部分51は、区画93、94となる。この場合、共通の区画はないものの、区画91と区画94とで、及び区画92と区画93とで、それぞれ境界面のメッシュ形状が一致するか否かを判断する。すなわち本実施の形態1に係る部分的三次元形状モデルは、回転角度90度ごとに周期性を有しており、回転角度90度ごとに同一の物性を有している。したがって、区画92のメッシュ形状と、区画92を90度回転させた位置である区画93のメッシュ形状とが一致するようにメッシュを生成する。
同様に、区画91と区画94とのメッシュ形状が一致しているか否かを判断しようとした場合、回転角度90度では区画94とならない。そこで回転周期の整数倍の角度、例えば回転角度180度とした場合、区画91のメッシュ形状と、区画91を180度回転させた位置である区画94のメッシュ形状とが一致するようにメッシュを生成する。このようにすることで、回転周期を有する場合には、互いの境界面のメッシュ形状を一致させることができ、有限要素解析を確実に実行することができる。
図10は、本発明の実施の形態1に係る有限要素解析装置1のCPU11の有限要素解析処理の手順を示すフローチャートである。有限要素解析装置1のCPU11は、回転部41及び固定部42の三次元形状モデルを取得し(ステップS1001)、取得した三次元モデルの回転部41及び固定部42の間に境界面を生成する(ステップS1002)。
CPU11は、境界面を含む回転子側部分51を、境界面を含む固定子側部分52に対して所定角度、例えば60度回転させ(ステップS1003)、境界面を含む回転子側部分51、及び境界面を含む固定子側部分52のメッシュ生成を行う(ステップS1004)。CPU11は、生成されたメッシュに基づいて有限要素解析を実行し(ステップS1005)、解析を継続するか否かを判断する(ステップS1006)。CPU11が、解析を継続すると判断した場合(ステップS1006:YES)、CPU11は、処理をステップS1003へ戻し、上述した処理を繰り返す。CPU11が、解析を終了すると判断した場合(ステップS1006:NO)、CPU11は、処理を終了する。
本実施の形態1では、回転子側部分51と固定子側部分52との境界を示す境界面を、回転部41と固定部42との間の空間部に生成する。図11は、本発明の実施の形態1に係る有限要素解析装置1のCPU11の境界面生成処理の手順を示すフローチャートである。なお、本実施の形態1では、CADカーネルのスイ−プ機能を使用することにより境界面を生成する。CADカーネルは、例えばEDS社製のパラソリッド(Parasolid)(R)、スペイシャルテクノロジ社製のエイシス(ACIS)(R)、リコー社製のデザインベース(DESIGNBASE)(R)等を使用する。
図11に示すように、図10のステップS1002において、有限要素解析装置1のCPU11は、回転部41及び固定部42のソリッドをブ−リアン変換して複数の部品からなるソリッドを一のソリッドにマージする(ステップS1101)。CPU11は、マージされたソリッドを、回転中心軸203を含むN(Nは自然数)個の断面に分割し(ステップS1102)、各断面の断面形状を一の平面に移動した状態でマージする(ステップS1103)。このようにすることで、各断面の断面形状をすべて包含する最小断面形状のワイヤーモデルを取得する(ステップS1104)。
図12は、回転部41をブ−リアン変換して一のソリッドにマージした状態を示す図であり、図13は、回転中心軸203を含むN(Nは自然数)個の各断面21、21、・・・の断面形状を周方向の一の平面に射影した場合の最外周の状態を示す図である。また、図14は、最小断面形状を示す図である。図12乃至図14に示すように、各断面での断面形状を一の平面に移動し、移動後の断面形状をマージして一の断面形状22とすることにより、図14に示すようにすべての断面形状を含む最小の断面形状を求めることができる。
CPU11は、取得した最小断面形状が妥当であるか否かを判断し(ステップS1105)、CPU11が、妥当ではないと判断した場合(ステップS1105:NO)、CPU11は、断面形状を修正して(ステップS1106)、処理をステップS1103へ戻し、上述した処理を繰り返す。CPU11が、妥当であると判断した場合(ステップS1105:YES)、CPU11は、隣接する断面形状間の最近接距離を算出する(ステップS1107)。
取得した最小断面形状が妥当であるか否かを判断する方法は特に限定されるものではない。例えば、取得した最小断面形状をスイープして作成したソリッドと、ステップS1101でマージされたソリッドとを比較し、マージされたソリッドの方が最小断面形状をスイープして作成したソリッドよりも突出している突出部が存在する場合には、突出部について上述した処理と同様の処理を繰り返す。このようにすることで、確実に最小断面形状を求めることが可能となる。
CPU11は、算出した最近接距離の半分の距離で、回転部41の最小断面形状22を外側へオフセットしたオフセット形状を生成する(ステップS1108)。図15は、回転部41及び固定部42の最小断面形状22、23の一例を示す図であり、図16は、回転部41に対するオフセット形状を生成した状態を示す図である。図15に示すように、回転部41の最小断面形状と、固定部42の最小断面形状とが、最も近接しているのは、回転部41の辺P1P2と固定部42の辺Q1Q2との間である。したがって、CPU11は、辺P1P2と辺Q1Q2との距離の半分のオフセット量を有するオフセット形状43を生成し、辺P1P2を辺R1R2へと拡張する。
図17は、回転部41に対するオフセット形状43を修正した状態を示す図である。すなわち、回転体の断面形状に基づいて上述したオフセット形状43を求めていることから、回転中心軸の一方側の形状のみで十分である。したがって、図17に示すように回転中心軸の左側のオフセット形状を削除し、オフセット形状43’に修正する。なお、最近接距離の半分に限定されるものではなく、隣接する最小断面形状間であれば割合は何でも良い。
CPU11は、生成したオフセット形状43’を回転させて回転体を生成する(スイープ機能)ことにより、回転部41と固定部42との間の境界面を生成する(ステップS1109)。ここで、少しでもCADカーネルによる演算処理負荷を軽減すべく、オフセット形状43’の簡略化、いわゆる凸化処理を実行してから回転体を生成しても良い。図18は、回転部41側のオフセット形状43’を示す図である。
例えばオフセット形状43’の隣接する3点Rn、R(n+1)、R(n+2)(nは自然数)を反時計回りに順次選択し、中間点R(n+1)が、他の2点Rn及びR(n+2)を結んだ線分の右側にあるか否かを判断することにより、オフセット形状43’が凸化されているか否かを判断する。図18の例では、中間点R(n+1)が、他の2点Rn及びR(n+2)を結んだ線分の左側にあることから、CPU11は、中間点R(n+1)を削除し、他の2点Rn及びR(n+2)を結んだ線分に置換する。図19は、回転部41側のオフセット形状43’を凸化した状態を示す図である。
図19に示すように凸化したオフセット形状43’を用いて境界面を生成することにより、生成された境界面に窪んだ部分が生じることが無く、境界面に生成されるメッシュに不均衡が生じるのを未然に防止することが可能となる。また、スイープ時の演算処理負荷も軽減することが可能となる。
なお、本実施の形態1では、境界面を含む回転子側部分51、及び境界面を含む固定子側部分52のメッシュ生成時において、回転部41及び固定部42の形状が生成されたメッシュで再現されているか否かを確認するとともに、境界面を含む回転子側部分51、及び境界面を含む固定子側部分52の境界面でのメッシュが合致しているか否かを確認することができる。図20は、本発明の実施の形態1に係る有限要素解析装置1のCPU11のメッシュ生成処理の手順を示すフローチャートである。
有限要素解析装置1のCPU11は、境界面を含む回転子側部分51、及び境界面を含む固定子側部分52の節点に基づいてメッシュ生成を行う(ステップS2001)。具体的には、回転子側部分51の節点を包含する四面体要素(スーパテトラ)を作成し、例えばデラウニ法によるメッシュ分割を行う。
CPU11は、生成されたメッシュにより回転部41及び固定部42の形状が再現されているか否かを判断し(ステップS2002)、CPU11が、再現されていないと判断した場合(ステップS2002:NO)、CPU11は、新たな節点を追加して(ステップS2003)、新たな節点により再度メッシュ生成を行い(ステップS2004)、処理をステップS2002へ戻す。CPU11が、再現されていると判断した場合(ステップS2002:YES)、CPU11は、境界面を含む回転子側部分51、及び境界面を含む固定子側部分52の境界面におけるメッシュの形状が合致しているか否かを判断する(ステップS2005)。
CPU11が、合致していないと判断した場合(ステップS2005:NO)、CPU11は、新たな節点を追加して(ステップS2006)、新たな節点により再度メッシュ生成を行い(ステップS2007)、処理をステップS2002へ戻す。CPU11が、合致していると判断した場合(ステップS2005:YES)、CPU11は、生成されたメッシュにより有限要素解析を実行する(ステップS1005)。
もちろん、図20のように、回転部41及び固定部42の形状が再現されていることを担保した状態で、境界面を含む回転子側部分51、及び境界面を含む固定子側部分52の境界面におけるメッシュの形状を合致させる処理に限定されるものではなく、両者を同時期に判断し、都度新たな節点を追加していく方法であっても良いことはいうまでもない。
以上のように本実施の形態1によれば、境界面を含む回転子側部分51及び境界面を含む固定子側部分52に生成されたメッシュが境界面上で一致しているか否かを、回転子の周期性を利用して確認することができ、両者が合致するようにメッシュ生成を行うことが可能となる。したがって、回転子が固定子に完全に覆われている三次元形状モデルであっても、有限要素解析を実行することが可能なメッシュを生成することが可能となる。
(実施の形態2)
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。本実施の形態2に係るメッシュ生成方法を適用した有限要素解析装置(メッシュ生成装置)1の構成は、実施の形態1と同様であることから、同一の符号を付することにより詳細な説明を省略する。
本実施の形態2では、回転子が固定子に包覆されている三次元形状モデル、すなわち部分的なモデルではなく全体モデルに対するメッシュ生成方法である点で実施の形態1と相違する。なお、固定子に対して回転可能な回転子が存在する三次元形状モデルであれば特に回転機に限定されるものではない。
図21は、本実施の形態2で電磁界解析の対象とする回転機の三次元形状モデルの一例を示す図である。図21(a)は、本実施の形態2で電磁界解析の対象とする回転機の三次元形状モデルの全体斜視図である。ただし、固定部42は180度分だけを示している。図21(b)は、本実施の形態2で電磁界解析の対象とする回転機の三次元形状モデルの境界面を示す全体斜視図である。図21(a)と同様、固定部42は180度分だけを示している。すなわち境界面は、回転部41と固定部42との境界に生成されている。
図21(b)に示すように、回転部41と固定部42との間に存在する空間部のほぼ中央部に境界面を設定し、空間部を含めた回転機を、境界面より外側の空間部及び固定子で構成される固定子側部分52と、境界面より内側の空間部及び回転子で構成される回転子側部分51とに分けて、固定子側部分52及び回転子側部分51の三次元メッシュを各々生成する。
本実施の形態2では、生成された固定子側部分52の境界面でのメッシュ形状と、回転子側部分51の境界面でのメッシュ形状とが同一であるか否かを判定すべく、回転子側部分51と固定子側部分52とで互いに対向している境界面のメッシュ形状が一致しているか否かを判定することで、境界面で正しいメッシュが生成されているか否かを判定する。
図22は、境界面を含む回転子側部分51の境界面に生成されたメッシュを示す図であり、図22(a)は、境界面を含む回転子側部分51の全体斜視図を、図22(b)は、境界面を含む回転子側部分51の回転中心軸方向から見た平面図を、それぞれ示している。
図22に示すように、全体を示す三次元形状モデルであることから、回転子側部分51と固定子側部分52とは互いに対向している。したがって、互いに対向している境界面で生成されたメッシュ形状が一致するようにメッシュを生成することにより、有限要素解析を確実に実行することができる。
図23は、本発明の実施の形態2に係る有限要素解析装置1のCPU11の有限要素解析処理の手順を示すフローチャートである。有限要素解析装置1のCPU11は、回転部41及び固定部42の三次元形状モデルを取得し(ステップS2301)、取得した三次元モデルの回転部41及び固定部42の間に境界面を生成する(ステップS2302)。境界面を生成する処理の手順は実施の形態1と同様であることから、詳細な説明を省略する。
CPU11は、境界面を含む回転子側部分51、及び境界面を含む固定子側部分52のメッシュ生成を行う(ステップS2303)。CPU11は、生成されたメッシュに基づいて有限要素解析を実行し(ステップS2304)、解析を継続するか否かを判断する(ステップS2305)。CPU11が、解析を継続すると判断した場合(ステップS2305:YES)、CPU11は、処理をステップS2303へ戻し、上述した処理を繰り返す。CPU11が、解析を終了すると判断した場合(ステップS2305:NO)、CPU11は、処理を終了する。
なお、本実施の形態2においても、実施の形態1と同様、境界面を含む回転子側部分51、及び境界面を含む固定子側部分52のメッシュ生成時において、回転部41及び固定部42の形状が生成されたメッシュで再現されているか否かを確認するとともに、境界面を含む回転子側部分51、及び境界面を含む固定子側部分52の境界面でのメッシュが合致しているか否かを確認することができる。図24は、本発明の実施の形態2に係る有限要素解析装置1のCPU11のメッシュ生成処理の手順を示すフローチャートである。
有限要素解析装置1のCPU11は、境界面を含む回転子側部分51、及び境界面を含む固定子側部分52の節点に基づいてメッシュ生成を行う(ステップS2401)。具体的には、回転子側部分51の節点を包含する四面体要素(スーパテトラ)を作成し、例えばデラウニ法によるメッシュ分割を行う。
CPU11は、生成されたメッシュにより回転部41及び固定部42の形状が再現されているか否かを判断し(ステップS2402)、CPU11が、再現されていないと判断した場合(ステップS2402:NO)、CPU11は、新たな節点を追加して(ステップS2403)、新たな節点により再度メッシュ生成を行い(ステップS2404)、処理をステップS2402へ戻す。CPU11が、再現されていると判断した場合(ステップS2402:YES)、CPU11は、境界面を含む回転子側部分51と、境界面を含む固定子側部分52の境界面とで、互いに対向する位置でのメッシュの形状が合致しているか否かを判断する(ステップS2405)。
CPU11が、合致していないと判断した場合(ステップS2405:NO)、CPU11は、新たな節点を追加して(ステップS2406)、新たな節点により再度メッシュ生成を行い(ステップS2407)、処理をステップS2402へ戻す。CPU11が、合致していると判断した場合(ステップS2405:YES)、CPU11は、生成されたメッシュにより有限要素解析を実行する(ステップS2304)。
もちろん、図20のように、回転部41及び固定部42の形状が再現されていることを担保した状態で、境界面を含む回転子側部分51、及び境界面を含む固定子側部分52の境界面におけるメッシュの形状を合致させる処理に限定されるものではなく、両者を同時期に判断し、都度新たな節点を追加していく方法であっても良いことはいうまでもない。
以上のように本実施の形態2によれば、境界面を含む回転子側部分51及び境界面を含む固定子側部分52に生成されたメッシュが、互いに対向する境界面上で一致するようにメッシュ生成することができる。したがって、回転子が固定子に完全に覆われている三次元形状モデルであっても、有限要素解析を実行することができるメッシュを生成することが可能となる。
(実施の形態3)
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。本実施の形態3に係るメッシュ生成方法を適用した有限要素解析装置(メッシュ生成装置)1の構成は、実施の形態1と同様であることから、同一の符号を付することにより詳細な説明を省略する。
本実施の形態3では、移動部が固定部に包覆されており、一定の周期で同一の物性を有する部分的な三次元形状モデルに対するメッシュ生成方法である点で実施の形態1及び2と相違する。なお、固定部に対して移動可能な移動部が存在する三次元形状モデルであれば特に構成が限定されるものではない。
図25は、本実施の形態3で電磁界解析の対象とする移動体の三次元形状モデルの一例を示す図である。図25は、本実施の形態3で電磁界解析の対象とする移動体の三次元形状モデルの移動方向に直交する面での断面図である。矢印は、移動部61の移動方向を示しており、図25の例では、無限遠の長さを有する移動部61が無限遠の長さを有する固定部62に対して並進する例を示している。境界面は、移動部61と固定部62との境界に生成される。
移動部61と固定部62とは、一定距離間隔で同一の相対関係を示している。すなわち、移動部61が固定部62に対して距離ΔL移動した場合に、両者は移動前と同様の位置関係となる。したがって、境界面より内側の空間部及び固定部62で構成される固定部側部分72と、境界面より内側の空間部及び移動部61で構成される移動部側部分71とに分けて、固定部側部分72及び移動部側部分71の三次元メッシュを各々生成する。
本実施の形態3では、生成された固定部側部分72の境界面でのメッシュ形状と、移動部側部分71の境界面でのメッシュ形状とが同一であるか否かを判定すべく、境界面を含む移動部側部分71を固定部側部分72に対して所定距離、すなわち周期性に対応した一定距離ΔLの整数倍移動させた状態でメッシュ生成を行う。そして、移動部側部分71及び固定部側部分72の互いの境界面のメッシュ形状が一致しているか否かを判定することで、境界面で正しいメッシュが生成されているか否かを判定する。
図26は、本発明の実施の形態3に係る有限要素解析装置1のCPU11の有限要素解析処理の手順を示すフローチャートである。有限要素解析装置1のCPU11は、移動部61及び固定部62の三次元形状モデルを取得し(ステップS2601)、取得した三次元モデルの移動部61及び固定部62の間に境界面を生成する(ステップS2602)。境界面の生成方法は、実施の形態1及び2と同様で有るが、最小断面形状は、移動部61の移動方向に垂直な面での断面形状全てを包含する断面形状として求める。
図27は、最小断面形状の算出方法を模式的に示す図である。移動部61の移動方向81が直線移動であるか否かにかかわらず、移動方向81に直交する面での断面形状S1、S2、S3、S4、・・・、SN(Nは自然数)を代表面に投影し、最外周を求める。以下、境界線を定めて移動方向81に沿ってスイープ処理を行なうことにより、移動部側部分71及び固定部側部分72の境界面を求めることができる。
CPU11は、境界面を含む移動部側部分71を、境界面を含む固定部側部分72に対して所定距離、例えばΔLの整数倍移動させ(ステップS2603)、境界面を含む移動部側部分71、及び境界面を含む固定部側部分72のメッシュ生成を行う(ステップS2604)。CPU11は、生成されたメッシュに基づいて有限要素解析を実行し(ステップS2605)、解析を継続するか否かを判断する(ステップS2606)。CPU11が、解析を継続すると判断した場合(ステップS2606:YES)、CPU11は、処理をステップS2603へ戻し、上述した処理を繰り返す。CPU11が、解析を終了すると判断した場合(ステップS2606:NO)、CPU11は、処理を終了する。
なお、本実施の形態3では、境界面を含む移動部側部分71、及び境界面を含む固定部側部分72のメッシュ生成時において、移動部61及び固定部62の形状が生成されたメッシュで再現されているか否かを確認するとともに、境界面を含む移動部側部分71、及び境界面を含む固定部側部分72の境界面でのメッシュが合致しているか否かを確認することができる。図28は、本発明の実施の形態3に係る有限要素解析装置1のCPU11のメッシュ生成処理の手順を示すフローチャートである。
有限要素解析装置1のCPU11は、境界面を含む移動部側部分71、及び境界面を含む固定部側部分72の節点に基づいてメッシュ生成を行う(ステップS2801)。具体的には、移動部側部分71の節点を包含する四面体要素(スーパテトラ)を作成し、例えばデラウニ法によるメッシュ分割を行う。
CPU11は、生成されたメッシュにより移動部61及び固定部62の形状が再現されているか否かを判断し(ステップS2802)、CPU11が、再現されていないと判断した場合(ステップS2802:NO)、CPU11は、新たな節点を追加して(ステップS2803)、新たな節点により再度メッシュ生成を行い(ステップS2804)、処理をステップS2802へ戻す。CPU11が、再現されていると判断した場合(ステップS2802:YES)、CPU11は、境界面を含む移動部側部分71、及び境界面を含む固定部側部分72の境界面におけるメッシュの形状が合致しているか否かを判断する(ステップS2805)。
CPU11が、合致していないと判断した場合(ステップS2805:NO)、CPU11は、新たな節点を追加して(ステップS2806)、新たな節点により再度メッシュ生成を行い(ステップS2807)、処理をステップS2802へ戻す。CPU11が、合致していると判断した場合(ステップS2805:YES)、CPU11は、生成されたメッシュにより有限要素解析を実行する(ステップS2605)。
もちろん、図28のように、移動部61及び固定部62の形状が再現されていることを担保した状態で、境界面を含む移動部側部分71、及び境界面を含む固定部側部分72の境界面におけるメッシュの形状を合致させる処理に限定されるものではなく、両者を同時期に判断し、都度新たな節点を追加していく方法であっても良いことはいうまでもない。
以上のように本実施の形態3によれば、境界面を含む移動部側部分71及び境界面を含む固定部側部分72に生成されたメッシュが境界面上で一致しているか否かを、移動部の周期性を利用して確認することができ、両者が合致するようにメッシュ生成を行うことが可能となる。したがって、移動部が固定部に完全に覆われている三次元形状モデルであっても、有限要素解析を実行することができるメッシュを生成することが可能となる。
なお、上述した実施の形態1乃至3では、有限要素解析装置1がメッシュ生成手段を備えている場合について説明しているが、特にこれに限定されるものではなく、有限要素解析装置1とは別個にメッシュ生成装置を備え、該メッシュ生成装置で生成されたメッシュに関する情報に基づいて、有限要素解析装置1が解析を実行するものであっても良い。
また、上述した実施の形態1乃至3では、回転子又は移動部が1つである場合について説明しているが、回転子又は移動部は複数であっても同様の効果が期待できる。
(a)は、SPMモータの三次元形状モデルの部分斜視図であり、(b)は、SPMモータの三次元形状モデルの回転中心軸方向から見た部分平面図である。 (a)は、SPMモータの三次元形状モデルの部分斜視図であり、(b)は、SPMモータの三次元形状モデルの回転中心軸方向から見た部分平面図である。 本発明の実施の形態1に係るメッシュ生成方法を適用した有限要素解析装置(メッシュ生成装置)の構成を示すブロック図である。 本実施の形態1で電磁界解析の対象とする回転機の回転周期90度での部分的な三次元形状モデルの一例を示す図である。 回転部と固定部との境界に生成した境界面を示す斜視図である。 (a)は、境界面を含む回転子側部分を固定子側部分に対して60度回転させた状態の部分斜視図であり、(b)は、境界面を含む回転子側部分を固定子側部分に対して60度回転させた状態の回転中心軸方向から見た平面図である。 (a)は、境界面を含む回転子側部分を固定子側部分に対して60度回転させた状態の部分斜視図であり、(b)は、境界面を含む回転子側部分を固定子側部分に対して60度回転させた状態の回転中心軸方向から見た平面図である。 (a)は、境界面を含む回転子側部分を固定子側部分に対して120度回転させた状態の部分斜視図であり、(b)は、境界面を含む回転子側部分を固定子側部分に対して120度回転させた状態の回転中心軸方向から見た平面図である。 (a)は、境界面を含む回転子側部分を固定子側部分に対して120度回転させた状態の部分斜視図であり、(b)は、境界面を含む回転子側部分を固定子側部分に対して120度回転させた状態の回転中心軸方向から見た平面図である。 本発明の実施の形態1に係る有限要素解析装置のCPUの有限要素解析処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る有限要素解析装置のCPUの境界面生成処理の手順を示すフローチャートである。 回転部をブ−リアン変換して一のソリッドにマージした状態を示す図である。 回転中心軸を含むN(Nは自然数)個の各断面の断面形状を周方向の一の平面に射影した場合の最外周の状態を示す図である。 最小断面形状を示す図である。 回転部及び固定部の最小断面形状の一例を示す図である。 回転部に対するオフセット形状を生成した状態を示す図である。 回転部に対するオフセット形状を修正した状態を示す図である。 回転部側のオフセット形状を示す図である。 回転部側のオフセット形状を凸化した状態を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る有限要素解析装置のCPUのメッシュ生成処理の手順を示すフローチャートである。 (a)は、本実施の形態2で電磁界解析の対象とする回転機の三次元形状モデルの全体斜視図であり、(b)は、本実施の形態2で電磁界解析の対象とする回転機の三次元形状モデルの境界面を示す全体斜視図である。 (a)は、境界面を含む回転子側部分の全体斜視図であり、(b)は、境界面を含む回転子側部分の回転中心軸方向から見た平面図である。 本発明の実施の形態2に係る有限要素解析装置のCPUの有限要素解析処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る有限要素解析装置のCPUのメッシュ生成処理の手順を示すフローチャートである。 本実施の形態3で電磁界解析の対象とする移動体の三次元形状モデルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る有限要素解析装置のCPUの有限要素解析処理の手順を示すフローチャートである。 最小断面形状の算出方法を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態3に係る有限要素解析装置のCPUのメッシュ生成処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 有限要素解析装置(メッシュ生成装置)
11 CPU
12 記憶手段
13 ROM
14 RAM
15 通信手段
16 入力手段
17 出力手段
18 補助記憶手段
41 回転部
42 固定部
51 回転子側部分
52 固定子側部分
61 移動部
62 固定部
71 移動部側部分
72 固定部側部分

Claims (15)

  1. 固定子及び回転子の間に存在する空間部を含めた回転機の三次元形状モデルであって、固定子と回転子との関係が所定の周期で一致する部分的な三次元形状モデルに対して、有限要素解析を実行することが可能な複数のメッシュを生成するメッシュ生成装置において、
    前記空間部を固定子側部分と回転子側部分とに分ける境界面を生成する境界面生成手段と、
    生成した境界面を含む回転子側部分を固定子側部分に対して所定量回転させた状態で固定子側部分の境界面及び回転子側部分の境界面にメッシュを生成するメッシュ生成手段と、
    生成した固定子側部分の境界面のメッシュ、及び回転子側部分の境界面であって前記周期の整数倍に対応する位置のメッシュが一致するか否かを判断する一致判断手段と
    を備え、
    一致判断手段で一致していないと判断した場合、メッシュを再生成するようにしてあり、
    前記境界面生成手段は、
    前記固定子及び回転子のワイヤーモデルを生成する手段と、
    生成した前記固定子及び回転子のワイヤーモデルの回転中心軸を含むそれぞれの全ての断面形状を包含する最小断面形状を前記固定子及び回転子についてそれぞれ別個に算出する手段と、
    算出した固定子及び回転子の最小断面形状に基づいて、前記固定子及び回転子の中間に位置する境界線を算出する手段と、
    算出した境界線に基づいてソリッドモデルを生成することにより境界面を生成する手段と
    を備え、
    更に、予め設定されている解析継続条件に基づいて、前記メッシュ生成手段によるメッシュの生成並びに前記一致判断手段による判断及びメッシュの再生成を繰り返すか否かを判断する継続判断手段を備える
    ことを特徴とするメッシュ生成装置。
  2. 前記境界面生成手段は、
    前記境界線を、前記固定子及び回転子の最小断面形状間の中点を結んだ線となるようにしてあることを特徴とする請求項記載のメッシュ生成装置。
  3. 固定子及び回転子の間に存在する空間部を含めた回転機の三次元形状モデルに対して、有限要素解析を実行することが可能な複数のメッシュを生成するメッシュ生成装置において、
    前記空間部を固定子側部分と回転子側部分とに分ける境界面を生成する境界面生成手段と、
    生成した回転子側部分の境界面及び固定子側部分の境界面にメッシュを生成するメッシュ生成手段と、
    生成した固定子側部分の境界面のメッシュ、及び回転子側部分の境界面のメッシュが一致するか否かを判断する一致判断手段と
    を備え、
    一致判断手段で一致していないと判断した場合、メッシュを再生成するようにしてあり、
    前記境界面生成手段は、
    前記固定子及び回転子のワイヤーモデルを生成する手段と、
    生成した前記固定子及び回転子のワイヤーモデルの回転中心軸を含むそれぞれの全ての断面形状を包含する最小断面形状を前記固定子及び回転子についてそれぞれ別個に算出する手段と、
    算出した固定子及び回転子の最小断面形状に基づいて、前記固定子及び回転子の中間に位置する境界線を算出する手段と、
    算出した境界線に基づいてソリッドモデルを生成することにより境界面を生成する手段と
    を備え、
    更に、予め設定されている解析継続条件に基づいて、前記メッシュ生成手段によるメッシュの生成並びに前記一致判断手段による判断及びメッシュの再生成を繰り返すか否かを判断する継続判断手段を備える
    ことを特徴とするメッシュ生成装置。
  4. 前記境界面生成手段は、
    前記境界線を、前記固定子及び回転子の最小断面形状間の中点を結んだ線となるようにしてあることを特徴とする請求項記載のメッシュ生成装置。
  5. 接触していない固定部及び移動部を有し、固定部と移動部との関係が所定の周期で一致する部分的な三次元形状モデルに対して、固定部と移動部との間の空間部を含めて、有限要素解析を実行することが可能な複数のメッシュを生成するメッシュ生成装置において、
    前記空間部を固定部側部分と移動部側部分とに分ける境界面を生成する境界面生成手段と、
    生成した境界面を含む移動部側部分を固定部側部分に対して所定量移動させた状態で固定部側部分の境界面及び移動部側部分の境界面にメッシュを生成するメッシュ生成手段と、
    生成した固定部側部分の境界面のメッシュ、及び移動部側部分の境界面であって前記周期の整数倍に対応する位置のメッシュが一致するか否かを判断する一致判断手段と
    を備え、
    一致判断手段で一致していないと判断した場合、メッシュを再生成するようにしてあり、
    前記境界面生成手段は、
    前記固定部及び移動部のワイヤーモデルを生成する手段と、
    生成した前記固定部及び移動部のワイヤーモデルの、移動方向に直交する面での断面形状をそれぞれのすべて包含する最小断面形状を前記固定子及び回転子についてそれぞれ別個に算出する手段と、
    算出した前記固定部及び移動部の最小断面形状に基づいて、前記固定部及び移動部の中間に位置する境界線を算出する手段と、
    算出した境界線に基づいてソリッドモデルを生成することにより境界面を生成する手段と
    を備え、
    更に、予め設定されている解析継続条件に基づいて、前記メッシュ生成手段によるメッシュの生成並びに前記一致判断手段による判断及びメッシュの再生成を繰り返すか否かを判断する継続判断手段を備える
    ことを特徴とするメッシュ生成装置。
  6. 前記境界面生成手段は、
    前記境界線を、前記固定部及び移動部の最小断面形状間の中点を結んだ線となるようにしてあることを特徴とする請求項記載のメッシュ生成装置。
  7. 固定子及び回転子の間に存在する空間部を含めた回転機の三次元形状モデルであって、固定子と回転子との関係が所定の周期で一致する部分的な三次元形状モデルに対して、有限要素解析を実行することが可能な複数のメッシュを生成するプロセッサを備えたメッシュ生成装置によるメッシュ生成方法において、
    前記メッシュ生成装置は、前記プロセッサにより、
    前記空間部を固定子側部分と回転子側部分とに分ける境界面を生成する境界面生成ステップ、
    生成した境界面を含む回転子側部分を固定子側部分に対して所定量回転させた状態で固定子側部分の境界面及び回転子側部分の境界面にメッシュを生成するメッシュ生成ステップ、
    生成した固定子側部分の境界面のメッシュ、及び回転子側部分の境界面であって前記周期の整数倍に対応する位置のメッシュが一致するか否かを判断する一致判断ステップ、及び、
    一致していないと判断した場合、メッシュを再生成する再生成ステップ
    を実行し、
    前記境界面生成ステップは、
    前記固定子及び回転子のワイヤーモデルを生成するステップ、
    生成した前記固定子及び回転子のワイヤーモデルの回転中心軸を含むそれぞれの全ての断面形状を包含する最小断面形状を前記固定子及び回転子についてそれぞれ別個に算出するステップ、
    算出した固定子及び回転子の最小断面形状に基づいて、前記固定子及び回転子の中間に位置する境界線を算出するステップ、及び、
    算出した境界線に基づいてソリッドモデルを生成することにより境界面を生成するステップ
    を含み、
    更に、予め設定されている解析継続条件に基づいて、前記メッシュ生成ステップ並びに一致判断ステップ及び再生成ステップを繰り返すか否かを判断する継続判断ステップを実行する
    ことを特徴とするメッシュ生成方法。
  8. 固定子及び回転子の間に存在する空間部を含めた回転機の三次元形状モデルに対して、有限要素解析を実行することが可能な複数のメッシュを生成するプロセッサを備えたメッシュ生成装置によるメッシュ生成方法において、
    前記メッシュ生成装置は、前記プロセッサにより、
    前記空間部を固定子側部分と回転子側部分とに分ける境界面を生成する境界面生成ステップ、
    生成した回転子側部分の境界面及び固定子側部分の境界面にメッシュを生成するメッシュ生成ステップ、
    生成した固定子側部分の境界面のメッシュ、及び回転子側部分の境界面のメッシュが一致するか否かを判断する一致判断ステップ、及び、
    一致していないと判断した場合、メッシュを再生成する再生成ステップ
    を実行し、
    前記境界面生成ステップは、
    前記固定子及び回転子のワイヤーモデルを生成するステップ、
    生成した前記固定子及び回転子のワイヤーモデルの回転中心軸を含むそれぞれの全ての断面形状を包含する最小断面形状を前記固定子及び回転子についてそれぞれ別個に算出するステップ、
    算出した固定子及び回転子の最小断面形状に基づいて、前記固定子及び回転子の中間に位置する境界線を算出するステップ、及び、
    算出した境界線に基づいてソリッドモデルを生成することにより境界面を生成するステップ
    を含み、
    更に、予め設定されている解析継続条件に基づいて、前記メッシュ生成ステップ並びに一致判断ステップ及び再生成ステップを繰り返すか否かを判断する継続判断ステップを実行する
    ことを特徴とするメッシュ生成方法。
  9. 接触していない固定部及び移動部を有し、固定部と移動部との関係が所定の周期で一致する部分的な三次元形状モデルに対して、固定部と移動部との間の空間部を含めて、有限要素解析を実行することが可能な複数のメッシュを生成するプロセッサを備えたメッシュ生成装置によるメッシュ生成方法において、
    前記メッシュ生成装置は、前記プロセッサにより、
    前記空間部を固定部側部分と移動部側部分とに分ける境界面を生成する境界面生成ステップ、
    生成した境界面を含む移動部側部分を固定部側部分に対して所定量移動させた状態で固定部側部分の境界面及び移動部側部分の境界面にメッシュを生成するメッシュ生成ステップ、
    生成した固定部側部分の境界面のメッシュ、及び移動部側部分の境界面であって前記周期の整数倍に対応する位置のメッシュが一致するか否かを判断する一致判断ステップ、及び、
    一致していないと判断した場合、メッシュを再生成する再生成ステップ
    を実行し、
    前記境界面生成ステップは、
    前記固定部及び移動部のワイヤーモデルを生成するステップ、
    生成した前記固定部及び移動部のワイヤーモデルの、移動方向に直交する面での断面形状をそれぞれのすべて包含する最小断面形状を前記固定子及び回転子についてそれぞれ別個に算出するステップ、
    算出した前記固定部及び移動部の最小断面形状に基づいて、前記固定部及び移動部の中間に位置する境界線を算出するステップ、及び、
    算出した境界線に基づいてソリッドモデルを生成することにより境界面を生成するステップ
    を含み、
    更に、予め設定されている解析継続条件に基づいて、前記メッシュ生成ステップ並びに一致判断ステップ及び再生成ステップを繰り返すか否かを判断する継続判断ステップを実行する
    ことを特徴とするメッシュ生成方法。
  10. 固定子及び回転子の間に存在する空間部を含めた回転機であって、固定子と回転子との関係が所定の周期で一致する部分的な三次元形状モデルに対して、有限要素解析を実行することが可能な複数のメッシュを生成するコンピュータで実行することが可能なコンピュータプログラムにおいて、
    前記コンピュータを、
    前記空間部を固定子側部分と回転子側部分とに分ける境界面を生成する境界面生成手段、
    生成した境界面を含む回転子側部分を固定子側部分に対して所定量回転させた状態で固定子側部分の境界面及び回転子側部分の境界面にメッシュを生成するメッシュ生成手段、
    生成した固定子側部分の境界面のメッシュ、及び回転子側部分の境界面であって前記周期の整数倍に対応する位置のメッシュが一致するか否かを判断する一致判断手段、及び
    一致判断手段で一致していないと判断した場合、メッシュを再生成する再生成手段
    として機能させ
    前記境界面生成手段は、
    前記コンピュータを、
    前記固定子及び回転子のワイヤーモデルを生成する手段、
    生成した前記固定子及び回転子のワイヤーモデルの回転中心軸を含むそれぞれの全ての断面形状を包含する最小断面形状を前記固定子及び回転心についてそれぞれ別個に算出する手段、
    算出した固定子及び回転子の最小断面形状に基づいて、前記固定子及び回転子の中間に位置する境界線を算出する手段、及び
    算出した境界線に基づいてソリッドモデルを生成することにより境界面を生成する手段
    として機能させ、
    更に、前記コンピュータを、
    予め設定されている解析継続条件に基づいて、前記メッシュ生成手段によるメッシュの生成並びに前記一致判断手段による判断及び前記再生成手段によるメッシュの再生成を繰り返すか否かを判断する継続判断手段として機能させる
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
  11. 前記コンピュータを、
    前記境界線を、前記固定子及び回転子の最小断面形状間の中点を結んだ線として算出する手段
    として機能させることを特徴とする請求項10記載のコンピュータプログラム。
  12. 固定子及び回転子の間に存在する空間部を含めた回転機の三次元形状モデルに対して、有限要素解析を実行することが可能な複数のメッシュを生成するコンピュータで実行することが可能なコンピュータプログラムにおいて、
    前記コンピュータを、
    前記空間部を固定子側部分と回転子側部分とに分ける境界面を生成する境界面生成手段、
    生成した回転子側部分の境界面及び固定子側部分の境界面にメッシュを生成するメッシュ生成手段、
    生成した固定子側部分の境界面のメッシュ、及び回転子側部分の境界面のメッシュが一致するか否かを判断する一致判断手段、及び
    一致判断手段で一致していないと判断した場合、メッシュを再生成する再生成手段
    として機能させ
    前記境界面生成手段は、
    前記コンピュータを、
    前記固定子及び回転子のワイヤーモデルを生成する手段、
    生成した前記固定子及び回転子のワイヤーモデルの回転中心軸を含むそれぞれの全ての断面形状を包含する最小断面形状を前記固定子及び回転子についてそれぞれ別個に算出する手段、
    算出した固定子及び回転子の最小断面形状に基づいて、前記固定子及び回転子の中間に位置する境界線を算出する手段、及び
    算出した境界線に基づいてソリッドモデルを生成することにより境界面を生成する手段
    として機能させ、
    更に、前記コンピュータを、
    予め設定されている解析継続条件に基づいて、前記メッシュ生成手段によるメッシュの生成並びに前記一致判断手段による判断及び前記再生成手段によるメッシュの再生成を繰り返すか否かを判断する継続判断手段として機能させる
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
  13. 前記コンピュータを、
    前記境界線を、前記固定子及び回転子の最小断面形状間の中点を結んだ線として算出する手段
    として機能させることを特徴とする請求項12記載のコンピュータプログラム。
  14. 接触していない固定部及び移動部を有し、固定部と移動部との関係が所定の周期で一致する部分的な三次元形状モデルに対して、固定部と移動部との間の空間部を含めて、有限要素解析を実行することが可能な複数のメッシュを生成するコンピュータで実行することが可能なコンピュータプログラムにおいて、
    前記コンピュータを、
    前記空間部を固定部側部分と移動部側部分とに分ける境界面を生成する境界面生成手段、
    生成した境界面を含む移動部側部分を固定部側部分に対して所定量移動させた状態で固定部側部分の境界面及び移動部側部分の境界面にメッシュを生成するメッシュ生成手段、
    生成した固定部側部分の境界面のメッシュ、及び移動部側部分の境界面であって前記周期の整数倍に対応する位置のメッシュが一致するか否かを判断する一致判断手段、及び
    一致判断手段で一致していないと判断した場合、メッシュを再生成する再生成手段
    として機能させ
    前記境界面生成手段は、
    前記コンピュータを、
    前記固定部及び移動部のワイヤーモデルを生成する手段、
    生成した前記固定部及び移動部のワイヤーモデルの、移動方向に直交する面での断面形状をそれぞれのすべて包含する最小断面形状を前記固定子及び回転子についてそれぞれ別個に算出する手段、
    算出した前記固定部及び移動部の最小断面形状に基づいて、前記固定部及び移動部の中間に位置する境界線を算出する手段、及び
    算出した境界線に基づいてソリッドモデルを生成することにより境界面を生成する手段
    として機能させ、
    更に、前記コンピュータを、
    予め設定されている解析継続条件に基づいて、前記メッシュ生成手段によるメッシュの生成並びに前記一致判断手段による判断及び前記再生成手段によるメッシュの再生成を繰り返すか否かを判断する継続判断手段として機能させる
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
  15. 前記コンピュータを、
    前記境界線を、前記固定部及び移動部の最小断面形状間の中点を結んだ線として算出する手段
    として機能させることを特徴とする請求項14記載のコンピュータプログラム。
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