JPH11195139A - 自由曲面生成装置および方法、並びに提供媒体 - Google Patents

自由曲面生成装置および方法、並びに提供媒体

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JPH11195139A
JPH11195139A JP9360263A JP36026397A JPH11195139A JP H11195139 A JPH11195139 A JP H11195139A JP 9360263 A JP9360263 A JP 9360263A JP 36026397 A JP36026397 A JP 36026397A JP H11195139 A JPH11195139 A JP H11195139A
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point
curve
free
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creating
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JP9360263A
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Masaru Saito
勝 斉藤
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易に滑らかな曲面を作成できるようにす
る。 【解決手段】 投影面S上の各パッチの交点の点列Qt
よりさらに細かく区分された点列Ps,Ptを作成す
る。この作成された点列Ps,Ptを三角網に投影する
ことにより、点列Pu,Pvが得られる。この得られた
点列Pu,Pvを結ぶことにより、スプライン曲線を生
成する。このスプライン曲線は、ある端点(点列Pu,
Pv上にある点)における主曲率方向と接線方向がのる
平面上において、この端点に対して主曲率で円弧を生成
し、さらにこの端点に接するように配置し、補外曲線と
する。この補外曲線を基に点列Qを作成する。この作成
された点列Qを元にスプライン曲面を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自由曲面生成装置
および方法、並びに提供媒体に関し、特に、投影面を3
次元測定装置により測定された点群に投影する際、デー
タを補足することにより、滑らかな自由曲面を生成する
ようにした自由曲面生成装置および方法、並びに提供媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CAD(Computer Aided Des
ign)/CAM(Computer Aided Maufacturing)システ
ムを用いて、コンピュータ上の仮想的な空間に所望の形
状を表現し、これを適宜修正することで、自由曲面を有
する物体の形状をデザインすることが可能となってい
る。
【0003】CAD/CAMシステムにおいては、所望
の曲線が通過す点(節点)をいくつか入力し、この入力
された複数の節点を結ぶ境界曲線網を所定のベクトル関
数を用いてコンピュータに演算させることにより、ワイ
ヤーフレームで表現された曲面が作成される。このよう
にして境界曲線によって囲まれた多数の枠組み空間を形
成することができる(以下、このような処理を、枠組み
処理と記述する)。
【0004】枠組み処理により形成された境界曲線網
は、それ自体ではユーザが所望としている形状の大まか
な形状を表現しており、さらにベクトル演算を用いて補
間演算されることにより、自由曲面にされる。ここで、
各枠組み空間に張られた曲面は、全体の曲面を構成する
基本要素を形成し、これはパッチと呼ばれている。
【0005】上述したベクトル演算には、ベジエ(Bezi
er)式やB−スプライン(B-Spline)式でなる3次テン
ソル積が用いられており、これらの方式は、例えば、形
状的に特殊な特徴がないような自由曲面を数式表現する
のに適している。すなわち形状的に特殊な特徴のないよ
うな自由曲面は、空間に与えられた点をxy平面上に投
影したとき、その投影された点が規則的にマトリクス状
に並んでいることが多く、この投影点の数がm×nで表
されるとき、枠組み空間を3次ベジエ式で表される四角
形のパッチを用いて、容易に形成できる。
【0006】しかしながら、この数式表現は、形状に特
徴のある曲面、例えば、大きく歪んだ形状を持つ曲面な
どに適用する際には、データ量が増え、パッチの相互間
の接続が困難になり、高度な数学的演算処理を実行する
必要があるため、コンピュータによる演算処理が複雑か
つ膨大になり、コンピュータを用いたとしても、その演
算時間が膨大になるという課題があった。
【0007】この課題を解決する方法として、隣り合う
枠組みの空間の共有境界に付いて、接平面連続の条件を
満足するような内部の制御点を求め、この内部の制御点
によって決定される自由曲面を表すベクトル関数によっ
て、自由曲面でなるパッチを張る方法も提案されている
(例えば、特公平3−27950号)。
【0008】上述した3次元の形状を作成するには、通
常、2次元管面を用いて形状を表示し、適宜回転、移
動、拡大、および縮小等の操作がされる。これらの操作
に使用される入力装置は、キーボード、マウス等などの
2次元的な装置である。3次元的な自由曲面形状を、2
次元的な入力装置を用いて作成するには、相応の熟練が
必要であるとともに、時間を要することになる。
【0009】そこで、実在する所定の模型に対して、例
えば、3次元測定装置などを用いて、立体的な模型の形
状を測定し、この測定の結果得られたデータ(点群)を
基に三角網を構成し、求めた各三角網に対して疑似法線
ベクトルを算出し、この疑似法線の情報から特徴的な部
分を抽出したり、三角網内を曲面補間して任意の部分の
情報を得られるように情報を補い、その情報を基にし
て、CAD/CAMでデータを再構築する方法が、提案
されている(例えば、特願平9−185905)。この
方法によれば、点群情報を参照しながら、所望の形状を
得ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た方法によると、複雑な輪郭を持つ点群の場合、点群の
存在しない部分の情報は得ることができず、その輪郭に
合わせて曲面を生成するのに時間を要していた。また、
測定点群には誤差が含まれている場合があり、この誤差
のため、生成された曲面が歪みを生じている場合がある
ので、この修正にも時間を要していた。
【0011】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、投影面を測定点群に投影するときに不足す
るデータを補足することにより、歪みを含まない滑らか
な曲面を生成できるようにするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の自由曲
面生成装置は、点群データを囲む曲線を作成する曲線作
成手段と、曲線作成手段により作成された曲線を点群化
する点群化手段と、点群化手段により作成された点群を
点群データを基に作成された三角網に投影する投影手段
と、投影手段により投影された点群からスプライン曲線
を作成するスプライン曲線作成手段と、スプライン曲線
の端点を補外し、補外して得られた点を投影された点群
に追加する補外追加手段とを備えることを特徴とする。
【0013】請求項3に記載の自由曲面生成方法は、点
群データを囲む曲線を作成する曲線作成ステップと、曲
線作成ステップで作成された曲線を点群化する点群化ス
テップと、点群化ステップで作成された点群を点群デー
タを基に作成された三角網に投影する投影ステップと、
投影ステップで投影された点群からスプライン曲線を作
成するスプライン曲線作成ステップと、スプライン曲線
の端点を補外し、補外された点を投影された点群に追加
する補外追加ステップとを備えることを特徴とする。
【0014】請求項4に記載の提供媒体は、点群データ
を囲む曲線を作成する曲線作成ステップと、曲線作成ス
テップで作成された曲線を点群化する点群化ステップ
と、点群化ステップで作成された点群を点群データを元
に作成された三角網に投影する投影ステップと、投影ス
テップで投影された点群からスプライン曲線を作成する
スプライン曲線作成ステップと、スプライン曲線の端点
を補外し、補外された点を投影された点群に追加する補
外追加ステップとを備えるコンピュータプログラムを提
供することを特徴とする。
【0015】請求項1に記載の自由曲面生成装置、請求
項3に記載の自由曲面生成方法、および請求項4に記載
の提供媒体においては、点群データを囲む曲線が作成さ
れ、作成された曲線が点群化され、作成された点群が点
群データを元に作成された三角網に投影され、投影され
た点群からスプライン曲線が作成され、スプライン曲線
の端点が補外され、補外された点が投影された点群に追
加される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の
実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段
の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付
加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但
し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定するこ
とを意味するものではない。
【0017】請求項1に記載の自由曲面生成装置は、点
群データ(例えば、図3の点群A)を囲む曲線を作成す
る曲線作成手段(例えば、図3の投影面S)と、曲線作
成手段により作成された曲線を点群化する点群化手段
(例えば、図2のステップS6)と、点群化手段により
作成された点群を点群データを基に作成された三角網に
投影する投影手段(例えば、図2のステップS7)と、
投影手段により投影された点群からスプライン曲線を作
成するスプライン曲線作成手段(例えば、図2のステッ
プS8)と、スプライン曲線の端点を補外(例えば、図
2のステップS9)し、補外して得られた点を投影され
た点群に追加する補外追加手段(例えば、図2のステッ
プS15)とを備えることを特徴とする。
【0018】請求項2に記載の自由曲面生成装置の補外
追加手段は、スプライン曲線の端点の接線方向と主曲率
方向とがのる平面上(例えば、図10の平面)におい
て、スプライン曲線に接するようにして、端点の主曲率
で曲線が生成される曲線生成手段(例えば、図10の補
外した円弧E)をさらに備え、点群化手段より生成され
た点を通る直線(例えば、図11の直線L)から最短距
離にある曲線生成手段により生成された曲線上の点(例
えば、図11の最短点B)が、補外して得られた点であ
ることを特徴とする。
【0019】図1は、本発明の自由曲面生成装置12を
適用したCAD/CAMシステム1の実施の形態の構成
を示すブロック図である。3次元測定装置11は、外部
から供給される指示に従い、所定の形状を有する模型に
対して空間的な形状を測定し(モックから形状データを
取り込み)、形状に対応する所定の点群データを生成
し、自由曲面生成装置12に供給するようになされてい
る。
【0020】ユーザは、キーボードやマウスなどの入力
デバイスで構成された入力装置13を操作することによ
り、自由曲面生成装置12に対し、所定の操作に対応す
る各種の動作を指示することができるようになされてい
る。
【0021】自由曲面生成装置12は、入力装置13を
介して入力されるユーザからの指示に従い、3次元測定
装置11より入力された点群データを基に、仮想空間に
所定の形状に対応する自由曲面や修正した自由曲面を生
成し、表示装置14に表示させるようになされている。
従って、ユーザは、表示装置14に表示された自由曲面
を参照しながら、所望の修正処理を自由曲面生成装置1
2に指示することができる。また、自由曲面生成装置1
2は、ユーザからの指示に対応して、生成した自由曲面
のデータを工具経路作成装置15に供給するようになさ
れている。
【0022】工具経路作成装置15は、自由曲面生成装
置12からの自由曲面のデータを基に、オフセットポリ
ゴン上の工具駆動経路を規定した切削加工用のデータを
生成し、フロッピディスク16に記録するようになされ
ている。マシニングセンタに設置されたNCミーリング
マシン17は、フロッピディスク16に記録された切削
加工用のデータを用いて、それの具備するNCフライス
盤を駆動し、切削加工用のデータに対応する所定の製品
の金型を生成するようになされている。なお、データ
は、フロッピディスク16を介さずに工具経路作成装置
15からNCミーリングマシン17に直接供給するよう
にしてもよい。
【0023】次に、CAD/CAMシステム1の処理動
作について、図2のフロチャートを参照し、説明する。
【0024】いま、3次元測定装置11より、所定の物
体(模型)の形状に対応する点群データが、自由曲面生
成装置12に入力され、ユーザが、入力装置13の所定
の操作により、自由曲面生成装置12に対して、点群デ
ータに対応する自由曲面の生成を指示したものとする。
【0025】自由曲面生成装置12は、ステップS1に
おいて、ユーザからの指示に対応して、取り込まれた点
群データに対し、空間的に近くに位置する同位相の所定
数の点(例えば、物体の同一の面を構成する点)をグル
ープ化して、集合点を生成する。すなわち、このステッ
プで、点群データは所定の数の点により構成される複数
の集合点に分割される。具体的には、取り込まれた点群
データが、その模型の基本的な各面毎のデータに区分さ
れる。
【0026】ステップS2において、ステップS1にお
いて構成された集合点に対し、図3に示すように、投影
方向Dから点群A(以下、本明細書においては、集合点
の集まりを点群と記述する)を見て、点群Aを囲むよう
な格子状の枠組み曲線で構成される投影面Sを作成す
る。また、この投影面Sを自由曲面生成装置12に自動
的に作成させる場合、自由曲面生成装置12は、最初、
等分割で格子状の曲線を作成し、その生成された格子状
の曲線に対して、誤差の大きい所をさらに分割し、新た
な格子状の曲線を生成することにより、投影面Sを作成
する。
【0027】また、図4に示したような点群Bに対して
は、ユーザが、この点群Bの特徴を判断し、その判断結
果に対応して入力装置13から所定の入力を行って、点
群Bを分割し、投影面Tを作成させるようにした方が、
自由曲面生成装置12に自動的に作成させるよりも良
い。ここでは、図3の点群Aを用いて、説明をする。
【0028】投影面Sは、ベジエ式を用いた3次ベジエ
曲面パッチとする。3次ベジエ曲面は、制御点に対応す
る16個の位置ベクトルを[R00]乃至[R33]([]
は、ベクトルを表す。以下この明細書においては、ベク
トルを[]で表す)とし、シフト演算子E,Fを式
(1),式(2)のように定義すると、式(3)で表す
ことができる。 [Ri+1j]=E[Rij] ・・・ (1) [Rij+1]=F[Rij] ・・・ (2) [T(u,v)]={(1-u+uE)^3)}{(1-u+uF)^3}[R00] (0≦u≦1,0≦v≦1) ・・・ (3)
【0029】ステップS3において、自由曲面生成装置
12は、集合点を構成する点について、三角網を形成す
る。ここで、このステップで形成される三角網につい
て、図5を用いて説明する。図5に示すように、自由曲
面生成装置12内の仮想空間(3次元空間)において
は、分割された1つの集合点を構成する点(1つのグル
ープの点)が空間的に所定の位置に配置されている。ス
テップS3の三角網生成方法においては、3次元のこれ
らの点を、所定の平面(図中、xy平面)上へ投影し、
投影された点について、ドロネーの三角網(3つの点の
外接円の中に、他の点が存在しないようにして選んだ3
つの点により構成される三角網)を形成するように3つ
の点の組み合わせを決定する。そして、この平面上の組
み合わせを、空間上の点に適用することで、空間上(3
次元)の三角網を形成する。このようにして、所定の集
合点に対し、三角網が形成される。
【0030】ステップS4において、全てのグループに
ついて、三角網が形成されたか否かが判断される。全て
のグループについて、三角網が形成されていないと判断
された場合、ステップS3に戻り、それ以降の処理が繰
り返し実行される。
【0031】一方、ステップS4において、全てのグル
ープに対して三角網が形成されたと判断され場合、ステ
ップS5に進む。自由曲面生成装置12は、ステップS
5において、三角網が形成されたグループ同士を所定の
規則に従い、合成する。すなわち、これにより、6面が
それぞれ三角網で形成された立体形状のデータが得られ
たことになる。
【0032】このように形成された三角網と、投影面S
との関係を示したのが、図6である。投影面Sの下に三
角網で形成された物体が存在している。そして、投影方
向D、換言すると、投影面Sの上方から光をあて、三角
網で形成された物体上に、投影面S上の点列Qtを投影
させることにより、点列Qと、点列Qから形成されるス
プライン曲面T(後述)が生成される。従って、スプラ
イン曲面Tは、点群Aの性質を受け継いでいる。しかし
ながら、投影するだけでは全ての点列Qを求めることは
できない。なぜならば、場所により、点列Qtの投影対
象となる三角網が存在しないので、点列Qを生成するこ
とはできない。このような投影されない点列とは、例え
ば、図6中に示したQt11乃至Qt13,Qt21,
Qt22,Qt31である。このような点列に対して
は、後述する補外により点列Qを求める。
【0033】ステップS6において、投影面S上の枠組
み曲線(パッチ)を点群化する。投影面Sの各パッチ
は、パラメータuを、 u=i/n (i=0,1,2,...n) ・・・ (4) とし、次式に示すように表される。 [Ri+1]=E[Ri] [C(u)]={(1-u+uE)^3}[R0] (0≦u≦1) ・・・ (5) この式により、図7に示したように、投影面S上に縦横
方向の点列Ps,Ptが得られる。このように、点列Q
を得るために、パッチのエッジを点列Ps,Ptのよう
にするのは、点群Aの情報をより詳細に得るためであ
る。
【0034】ステップS7において、この点列Ps,P
tを三角網に投影する。投影して得られた点列Pu,P
vのうち、投影面Sの各パッチの4隅の点群Qtを投影
した点群Qは、そのまま採用する。
【0035】ステップS8において、投影されなかった
点列Qを求めるために、図8に示すように、投影した点
列Pu,Pvから、点列の流れを継承するようなスプラ
イン曲線Uu,Uvを生成する。この2本のスプライン
曲線Uu,Uvは、補外することが目的であり、点群の
端点部分における特徴を表現する必要がある。ここで、
単純に点列Pu,Pvを用いて点間にスプライン曲線U
u,Uvを生成すると、端点部分で点列の流れの特徴が
得られないことがある。これは、3次元測定装置11で
得られた点群には誤差が含まれており、この誤差によっ
て、曲線の端点部分における方向が大きくずれてしまう
からである。端点部分のわずかなずれが、接線方向に及
ぼす影響を、図9を用いて説明する。
【0036】図9では、本来あるべき端点と、誤差を含
んだ端点を示している。これらの端点から生成される、
正しいスプライン曲線と誤差を含むスプライン曲線、2
本のスプライン曲線も示している。さらにそれらのスプ
ライン曲線、それぞれに対して生成される接線を表して
いる。この生成された2本の接線を見るとわかるよう
に、互いに異なる方向を向いている。このように、わず
かな端点の誤差により、大きくスプライン曲線の方向が
異なる場合がある。
【0037】以上のことを考慮に入れ、スプライン曲線
Uu,Uvは、以下に示すように生成される。点群P
s,Ptのうち、点間の距離がほぼ均等になるような4
点を選び、スプライン曲線を生成した後、スプライン曲
線Uu,Uvと、各点Ps,Ptの最短距離(mind
is(Ui,Pjk))の最大値(max)を次式により
求める。 maxmin1=max(mindis(Ui,Pjk)) ・・・(6)
【0038】式(6)により求められた値が、maxm
in1≦eps1を満たすとき、そのスプライン曲線U
u,Uvを採用する。eps1は、点群の質や、求める
精度により決定される値である。もし、これを満たさな
い場合には、通過点を増やして繰り返し計算し、目的の
スプラインUu,Uvを得る。
【0039】ステップS9において、以上のようにして
求められたスプライン曲線Uu,Uvの端点部分を補外
する。図10に示すように、スプライン曲線Uu,Uv
の端点における主曲率方向と接線方向を含む平面上に、
端点における主曲率で円弧Eを生成し、端点に接するよ
うに配置して補外曲線とする。
【0040】ステップS10において、図11に示すよ
うに、上述したように補外した円弧Eと、直線Lとの最
短点Bを求め、直線L側の最短点Bu,Bvを採用す
る。ここで、直線Lは、点列Qtを通る投影方向Dの直
線である。
【0041】ステップS11において、縦、横の両方向
からの交点が求まったか否かが、判断される。換言すれ
ば、スプライン曲線Uu上にある最短点Buとスプライ
ン曲線Uv上にある最短点Bvが求められたか否かを判
断する。求められていると判断された場合、ステップS
14に進み、最短点Bu,Bvから点列Qを得る。点列
Qは、縦方向と横方向(スプライン曲線Uu,Uv)の
曲線の両方の性質を持ち合わせなくてはならないため、
最短点Bu,Bvを次式に従って、平均化することによ
り、点列Qを得る。 Q=(Bu+Bv)/2 ・・・ (7)
【0042】一方ステップS11において、点Bu,B
vが求められいないと判断された場合、ステップS12
に進み、最短点Buまたは最短点Bvのうち、どちらか
一方でも求められたか否かが判断される。どちらか一方
の点のみ求められていると判断された場合、ステップS
13に進み、求まっている最短点Buあるいは最短点B
vを、曲面上の点として採用する。
【0043】ステップS13またはステップS14の処
理が終了すると、ステップS15に進む。ステップS1
5においては、ステップS13またはステップS14に
おいて採用された点列Qをスプライン曲線Uu,Uv上
に追加し、ステップS9に戻り、それ以降の処理が繰り
返される。このようにすることにより、全ての点列Qが
求められ、この求められた点列Qを用いることによりス
プライン曲面T(図6)が作成される。
【0044】一方、ステップS12において、点Buま
たは点Bvのうち、どちらも求められていないと判断さ
れた場合、ステップS16に進み、点群Aとスプライン
曲面Tの最短距離(mindis(Ai,T))の最大
値(max)を次式に従って求め、求められた値が、m
axmin2≦eps2を満たすとき、一旦自由曲面の
作成は終了される。 maxmin2=max(mindis(Ai,T)) ・・・ (8)
【0045】ユーザは、ステップS17において、ステ
ップS16までの処理において作成された自由曲面が所
望の自由曲面であるか否かを判断する。所望の自由曲面
でないと判断された場合、ステップS18に進み、自由
曲面の再構成が行われる。再構成は、ユーザが投影面S
の分割部分を変更、または、自由曲面生成装置12によ
り変更させる。そして、ステップS6以下の処理が繰り
返される。
【0046】一方ステップS17において、ユーザが所
望の自由曲面であると判断した場合、自由曲面の生成の
処理は終了される。そして、最終的に表示装置14に表
示される自由曲面は、図12に示したように、スプライ
ン曲面Tが枠線でトリミング処理された状態である。
【0047】このように、投影面Sの格子点を投影する
際に、不足する情報を補うために補外処理を行うことに
より、滑らかな自由曲面を得ることが可能となる。
【0048】なお、上述した各処理を行うコンピュータ
プログラムは、磁気ディスク、CD−ROMなどの記録
媒体を介してユーザに提供するほか、インターネット、
デジタル衛星などのネットワークを介してユーザに伝送
し、これをハードディスク、メモリなどの記録媒体に記
録することで提供させるようにしても良い。
【0049】
【発明の効果】請求項1に記載の自由曲面生成装置、請
求項3に記載の自由曲面生成方法、および請求項4に記
載の提供媒体によれば、点群データを囲む曲線を作成
し、作成された曲線を点群化し、作成された点群を点群
データを元に作成された三角網に投影し、投影された点
群からスプライン曲線を作成し、スプライン曲線の端点
を補外し、補外された点が投影された点群に追加される
ようにしたので、歪みを含まない滑らかな自由曲線を作
成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したCAD/CAMシステムの構
成例を示すブロック図である。
【図2】図1のシステムの動作を説明するフローチャー
トである。
【図3】点群と投影面との関係を説明する図である。
【図4】点群と投影面との他の関係を説明する図であ
る。
【図5】三角網を説明する図である。
【図6】スプライン曲面の形成を説明する図である。
【図7】パッチの点列を求め、その点列を三角網に投影
する際の処理を説明する図である。
【図8】2本のスプライン曲線について説明する図であ
る。
【図9】スプライン曲線の端点のずれが接線方向を変え
る例を示す図である。
【図10】スプライン曲線の補外を説明する図である。
【図11】補外した円弧と直線との関係を説明する図で
ある。
【図12】生成された自由曲面をトリミング処理した図
である。
【符号の説明】
11 3次元測定装置, 12 自由曲面生成装置,
13 入力装置, 14 表示装置, 15 工具経路
作成装置, 16 フロッピディスク, 17NCミー
リングマシン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空間的な広がりを有する所定の点群デー
    タに対応する自由曲面を生成する自由曲面生成装置にお
    いて、 前記点群データを囲む曲線を作成する曲線作成手段と、 前記曲線作成手段により作成された曲線を点群化する点
    群化手段と、 前記点群化手段により作成された点群を前記点群データ
    を基に作成された三角網に投影する投影手段と、 前記投影手段により投影された点群からスプライン曲線
    を作成するスプライン曲線作成手段と、 前記スプライン曲線の端点を補外し、補外して得られた
    点を前記投影された点群に追加する補外追加手段とを備
    えることを特徴とする自由曲面生成装置。
  2. 【請求項2】 前記補外追加手段は、前記スプライン曲
    線の端点の接線方向と主曲率方向とがのる平面上におい
    て、 前記スプライン曲線に接するようにして、前記端点の主
    曲率で曲線が生成される曲線生成手段をさらに備え、 前記点群化手段より生成された点を通る直線から最短距
    離にある前記曲線生成手段により生成された曲線上の点
    が、前記補外して得られた点であることを特徴とする請
    求項1に記載の自由曲面生成装置。
  3. 【請求項3】 空間的な広がりを有する所定の点群デー
    タに対応する自由曲面を生成する自由曲面生成方法にお
    いて、、 前記点群データを囲む曲線を作成する曲線作成ステップ
    と、 前記曲線作成ステップで作成された曲線を点群化する点
    群化ステップと、 前記点群化ステップで作成された点群を前記点群データ
    を基に作成された三角網に投影する投影ステップと、 前記投影ステップで投影された点群からスプライン曲線
    を作成するスプライン曲線作成ステップと、 前記スプライン曲線の端点を補外し、補外された点を前
    記投影された点群に追加する補外追加ステップとを備え
    ることを特徴とする自由曲面生成方法。
  4. 【請求項4】 空間的な広がりを有する所定の点群デー
    タに対応する自由曲面を生成する自由曲面生成装置に用
    いられるコンピュータプログラムにおいて、 前記点群データを囲む曲線を作成する曲線作成ステップ
    と、 前記曲線作成ステップで作成された曲線を点群化する点
    群化ステップと、 前記点群化ステップで作成された点群を前記点群データ
    を元に作成された三角網に投影する投影ステップと、 前記投影ステップで投影された点群からスプライン曲線
    を作成するスプライン曲線作成ステップと、 前記スプライン曲線の端点を補外し、補外された点を前
    記投影された点群に追加する補外追加ステップとを備え
    るコンピュータプログラムを提供することを特徴とする
    提供媒体。
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