JP4931416B2 - 自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置 - Google Patents

自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置 Download PDF

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    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/34Locking or disabling mechanisms
    • F16H63/36Interlocking devices

Description

本発明は、複数のシフトフォークに対して個別に設けられ、複数のシフトフォークをそれぞれ個別に操作可能な複数のアクチュエータを備えた自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置の技術分野に属する。
マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置は、インターロックケース35とインターロックボール40〜42とインターロックシャフト31〜34とを有する機構としている(例えば、特許文献1参照)。
また、自動マニュアルトランスミッションとしては、複数のシフトフォークに対して個別にアクチュエータを設け、シフトフォークをそれぞれ個別に操作可能としている(例えば、特許文献2参照)
実公平7−53004号公報(図1,2) 特許第2690787号公報
しかしながら、上記従来のインターロック防止装置(特許文献1)を上記自動マニュアルトランスミッション(特許文献2)に単純に適用しようとすると、重量物であるインターロックケースを追加することになり、不要に重量を増加させてしまう、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、重量増を招くことなく、アクチュエータ動作を利用して変速時のインターロックを確実に防止することができる自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明では、奇数変速段グループの選択時に締結される第1クラッチと、偶数変速段グループの選択時に締結される第2クラッチと、複数のシフトフォークに対して個別に設けられ、前記複数のシフトフォークをそれぞれ個別に操作可能な複数のアクチュエータと、を備えたツインクラッチ式の自動マニュアルトランスミッションにおいて、
ある変速段の選択時に、前記複数のアクチュエータのうち一つのアクチュエータ動作に伴い、同じ変速段グループに属する前記複数のアクチュエータのうち、残りの少なくとも一つの動きを規制するインターロック防止手段を設け
前記インターロック防止手段は、隣接配置された一対の第1アクチュエータ部材と第2アクチュエータ部材との間の位置に設定し、両アクチュエータ部材のうち、一方のアクチュエータ部材の変速動作に伴い、他方のアクチュエータ部材の動きを規制する第1インターロック機構であることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、前記インターロック防止手段は、隣接配置された一対の第1アクチュエータ部材と第2アクチュエータ部材との間にインターロックプレートを設定し、該インターロックプレートは、第1アクチュエータ部材と第2アクチュエータ部材との中間位置を揺動中心とし、両アクチュエータ部材のうち、一方のアクチュエータ部材の変速動作に伴い前記インターロックプレートが揺動し、この揺動により他方のアクチュエータ部材の動きを規制する第2インターロック機構であることを特徴とする。
請求項8に係る発明では、前記インターロック防止手段は、並列に隣接配置された一対の第1アクチュエータ部材と第2アクチュエータ部材との間にインターロックプレートを設定し、前記インターロックプレートは、第1アクチュエータ部材と第2アクチュエータ部材との中間位置を移動可能とし、両アクチュエータ部材のうち、一方のアクチュエータ部材の変速動作に伴い前記インターロックプレートが移動し、この移動により他方のアクチュエータ部材の動きを規制する第3インターロック機構であることを特徴とする。



よって、本発明の自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置にあっては、インターロック防止手段において、複数のアクチュエータのうち一つのアクチュエータ動作に伴い、複数のアクチュエータのうち、残りの少なくとも一つの動きが規制される。すなわち、一つのアクチュエータ動作を利用して残りの少なくとも一つの動作を規制するものであり、従来技術のようにインターロックケースを用いることがないため、不要な重量増を伴うことがない。この結果、重量増を招くことなく、アクチュエータ動作を利用して変速時のインターロックを確実に防止することができる。
以下、本発明の自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置を実施するための最良の形態を、図面に示す実施例1〜実施例9に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1のインターロック防止装置が適用されたツインクラッチ式自動マニュアルトランスミッションを示す全体システム図である。
実施例1のツインクラッチ式自動マニュアルトランスミッションの変速ギアトレーンとしては、図1に示すように、変速機ケース1と、駆動入力軸2と、第1クラッチCAと、第2クラッチCBと、トーショナルダンパ3と、オイルポンプ4と、第1変速機入力軸5と、第2変速機入力軸6と、を備えている。
前記第1クラッチCAは、奇数変速段(第1速、第3速、第5速、後退)用であり、第2クラッチCBは、偶数変速段(第2速、第4速、第6速)用である。両クラッチCA,CBのドライブ側は、トーショナルダンパ3を介し、エンジン等の駆動源からの駆動力を入力する駆動入力軸2に連結される。
第1クラッチCAのドリブン側は、奇数変速段の選択による締結時、駆動源からの駆動力を第1変速機入力軸5に入力する。第2クラッチCBのドリブン側は、偶数変速段の選択による締結時、駆動源からの駆動力を第2変速機入力軸6に入力する。
前記オイルポンプ4は、駆動源により常時作動し、このオイルポンプ4からの吐出油を油圧源とし、後述する両クラッチCA,CBの締結・開放制御と、アクチュエータによる変速段選択制御と、を実行する。
前記第2変速機入力軸6は中空軸とし、前記第1変速機入力軸5は中実軸とし、第1変速機入力軸5に対し、フロント側ニードルベアリング7及びリヤ側ニードルベアリング8を介し、同心状態で第2変速機入力軸6を回転自在に支持する。
前記第2変速機入力軸6は、変速機ケース1の前壁1aに対しボールベアリング9により回転自在に支持する。前記第1変速機入力軸5は、第2変速機入力軸6の後端から突出させ、突出した第1変速機入力軸5の後端部5aを、変速機ケース1の中間壁1bを貫通すると共に、中間壁1bに対しボールベアリング10により回転自在に支持する。
前記第1変速機入力軸5の後端部5aは、同軸上に変速機出力軸11を設け、この変速機出力軸11を、テーパーローラベアリング12およびアキシャルベアリング13により変速機ケース1の後端壁1cに回転自在に支持すると共に、ニードルベアリング14を介して第1変速機入力軸5の後端部5aに回転自在に支持する。
前記第1変速機入力軸5、第2変速機入力軸6、および変速機出力軸11に対し、平行配置によりカウンターシャフト15を設け、これをローラベアリング16,17,18を介し、変速機ケース1の前端壁1a、中間壁1b、および後端壁1cに回転自在に支持する。
前記カウンターシャフト15の後端には、カウンターギア19を一体に設け、前記変速機出力軸11には、出力歯車20を設け、カウンターギア19と出力歯車20を互いに噛合させてカウンターシャフト15を変速機出力軸11に駆動結合する。なお、カウンターギア19と出力歯車20により、減速歯車組を構成する。
前記第1変速機入力軸5の後端部5aとカウンターシャフト15との間には、奇数変速段グループ(第1速、第3速、後退)の歯車組、つまり、フロント側から順に、第1速歯車組G1、後退歯車組GR、および第3速歯車組G3を配置する。
前記第1速歯車組G1は、第1変速機入力軸5の後端部5aに設けた第1速入力歯車21と、カウンターシャフト15上に設けた第1速出力歯車22と、を互いに噛み合わせて構成する。
前記後退歯車組GRは、第1変速機入力軸5の後端部5aに設けた後退入力歯車23と、カウンターシャフト15上に設けた後退出力歯車24と、両歯車23,24に噛み合うリバースアイドラギア25と、により構成する。なお、リバースアイドラギア25は、変速機ケース1の中間壁1bから突設したリバースアイドラシャフト25aに対し回転可能に支持されている。
前記第3速歯車組G3は、第1変速機入力軸5の後端部5aに設けた第3速入力歯車26と、カウンターシャフト15上に設けた第3速出力歯車27と、を互いに噛み合わせて構成する。
前記第1速歯車組G1と後退歯車組GRとの間のカウンターシャフト15上には、1−R同期噛合機構28を設ける。そして、1−R同期噛合機構28のカップリングスリーブ28aを、図示の中立位置から左方向にストロークさせ、クラッチギア28bにスプライン嵌合させることで、第1速出力歯車22をカウンターシャフト15に駆動結合し、第1速を選択可能とする。また、1−R同期噛合機構28のカップリングスリーブ28aを、図示の中立位置から右方向にストロークさせ、クラッチギア28cにスプライン嵌合させることで、後退出力歯車24をカウンターシャフト15に駆動結合し、後退速を選択可能とする。
前記第3速歯車組G3と出力歯車20との間の第1変速機入力軸5の後端部5a上には、3−5同期噛合機構29を設ける。そして、3−5同期噛合機構29のカップリングスリーブ29aを、図示の中立位置から左方向にストロークさせ、クラッチギア29bにスプライン嵌合させることで、第3速入力歯車26を第1変速機入力軸5に駆動結合し、第3速を選択可能とする。また、3−5同期噛合機構29のカップリングスリーブ29aを、図示の中立位置から右方向にストロークさせ、クラッチギア29cにスプライン嵌合させることで、第1変速機入力軸5と出力歯車20とを直結し、第5速を選択可能とする。
前記第2変速機入力軸6とカウンターシャフト15との間には、偶数変速段グループ(第2速、第4速、第6速)の歯車組、つまり、フロント側から順に、第6速歯車組G6、第2速歯車組G2、および第4速歯車組G4を配置する。
前記第6速歯車組G6は、第2変速機入力軸6に設けた第6速入力歯車30と、カウンターシャフト15上に設けた第6速出力歯車31と、を互いに噛み合わせて構成する。
前記第2速歯車組G2は、第2変速機入力軸6に設けた第2速入力歯車32と、カウンターシャフト15上に設けた第2速出力歯車33と、を互いに噛み合わせて構成する。
前記第4速歯車組G4は、第2変速機入力軸6に設けた第4速入力歯車34と、カウンターシャフト15上に設けた第4速出力歯車35と、を互いに噛み合わせて構成する。
前記第6速歯車組G6の側部のカウンターシャフト15上には、6−N同期噛合機構37を設ける。そして、6−N同期噛合機構37のカップリングスリーブ37aを、図示の中立位置から左方向にストロークさせ、クラッチギア37bにスプライン嵌合させることで、第6速出力歯車31をカウンターシャフト15に駆動結合し、第6速を選択可能とする。
前記第2速歯車組G2と第4速歯車組G4との間のカウンターシャフト15上には、2−4同期噛合機構38を設ける。そして、2−4同期噛合機構38のカップリングスリーブ38aを、図示の中立位置から左方向にストロークさせ、クラッチギア38bにスプライン嵌合させることで、第2速出力歯車33をカウンターシャフト15に駆動結合し、第2速を選択可能とする。また、2−4同期噛合機構38のカップリングスリーブ38aを、図示の中立位置から右方向にストロークさせ、クラッチギア38cにスプライン嵌合させることで、第4速出力歯車35をカウンターシャフト15に駆動結合し、第4速を選択可能とする。
次に、実施例1のツインクラッチ式自動マニュアルトランスミッションのクラッチ締結および変速段選択の制御系としては、図1に示すように、3−5シフトフォーク41と、1−Rシフトフォーク42と、6−Nシフトフォーク43と、2−4シフトフォーク44と、アクチュエータユニット45と、クラッチ油圧モジュール46と、自動MTコントローラ47と、を備えている。
前記3−5シフトフォーク41は、前記3−5同期噛合機構29のカップリングスリーブ29aに係合し、第1シフトロッド48に固定されている。この第1シフトロッド48は、変速機ケース1の前端壁1aと中間壁1bに対し軸方向に移動可能に支持される。そして、第1シフトロッド48に3−5シフトブラケット49を固定し、この3−5シフトブラケット49の端部は、3−5シフトアクチュエータ50のピストン連結軸部に遊装支持される。つまり、前記3−5シフトフォーク41は、3−5シフトアクチュエータ50のピストン動作にしたがって、図示の中立位置から左方向(第3速選択時)または右方向(第5速選択時)にストロークする。
前記1−Rシフトフォーク42は、1−R同期噛合機構28のカップリングスリーブ28aに係合し、第2シフトロッド51に軸方向にストローク可能に設けられる。この第2シフトロッド51は、変速機ケース1の前端壁1aと中間壁1bに対し軸方向の固定状態で設けられる。そして、1−Rシフトフォーク42のブラケット円筒部42aに一体形成されたブラケット腕部42bの端部は、1−Rシフトアクチュエータ52のピストン連結軸部に遊装支持される。つまり、前記1−Rシフトフォーク42は、1−Rシフトアクチュエータ52のピストン動作にしたがって、図示の中立位置から左方向(第1速選択時)または右方向(後退速選択時)にストロークする。
前記6−Nシフトフォーク43は、6−N同期噛合機構37のカップリングスリーブ37aに係合し、変速機ケース1に対し軸方向固定の第2シフトロッド51に軸方向にストローク可能に設けられる。そして、6−Nシフトフォーク43のブラケット円筒部43aに一体形成されたブラケット腕部43bの端部は、6−Nシフトアクチュエータ53のピストン連結軸部に遊装支持される。つまり、前記6−Nシフトフォーク43は、6−Nシフトアクチュエータ53のピストン動作にしたがって、図示の中立位置から左方向(第6速選択時)にストロークする。
前記2−4シフトフォーク44は、2−4同期噛合機構38のカップリングスリーブ38aに係合し、変速機ケース1に対し軸方向固定の第2シフトロッド51に軸方向にストローク可能に設けられる。そして、2−4シフトフォーク44のブラケット円筒部44aに一体形成されたブラケット腕部44bの端部は、2−4シフトアクチュエータ54のピストン連結軸部に遊装支持される。つまり、前記2−4シフトフォーク44は、2−4シフトアクチュエータ54のピストン動作にしたがって、図示の中立位置から左方向(第2速選択時)または右方向(第4速選択時)にストロークする。
前記アクチュエータユニット45は、変速機ケース1の下部位置や上部位置や側部位置等に固定され、3−5シフトアクチュエータ50と、1−Rシフトアクチュエータ52と、6−Nシフトアクチュエータ53と、2−4シフトアクチュエータ54と、3−5シフト位置センサ55と、1−Rシフト位置センサ56と、6−Nシフト位置センサ57と、2−4シフト位置センサ58と、アクチュエータ油圧モジュール59と、を一体に有するユニットである(図2参照)。
前記アクチュエータ油圧モジュール59は、クラッチ油圧モジュール46にて調圧されたライン圧PLを元圧として、偶数変速段圧と奇数変速段圧を作り出し、さらに、選択された変速段に応じて各シフトアクチュエータ50,52,53,54への変速圧油路にアクチュエータ作動圧を供給する。
前記クラッチ油圧モジュール46は、オイルポンプ4からの吐出油に基づいてライン圧PLを調圧すると共に、前記アクチュエータ油圧モジュール59からの偶数変速段圧に基づいて第1クラッチCAへのクラッチ制御圧を作り出し、奇数変速段圧に基づいて第2クラッチCBへのクラッチ制御圧を作り出す。
前記自動MTコントローラ47は、車速センサ、アクセル開度センサ、レンジ位置センサ、他のセンサ・スイッチから情報を入力し、前記アクチュエータ油圧モジュール59の各ソレノイドに対し変速段選択の制御指令を出力し、また、前記クラッチ油圧モジュール46の各ソレノイドに対しクラッチ締結制御指令(ライン圧制御指令も含む。)を出力する。
図2は実施例1のインターロック防止装置が適用されたアクチュエータユニット45を示す斜視図、図3は実施例1のインターロック防止装置を示す横断平面図である。
実施例1〜7のインターロック防止手段は、複数のアクチュエータのうち一つのアクチュエータ動作に伴い、前記複数のアクチュエータのうち、残りの少なくとも一つの動きを規制する手段である。このインターロック防止手段が適用される自動マニュアルトランスミッションは、図1に示すように、奇数変速段グループ(第1速、第3速、第5速、後退)の選択時に締結される第1クラッチCAと、偶数変速段グループ(第2速、第4速、第6速)の選択時に締結される第2クラッチCBと、を備えたツインクラッチ式自動マニュアルトランスミッションである。
そして、インターロック防止手段が適用される一対の第1アクチュエータ部材と第2アクチュエータ部材とは、同じ奇数変速段グループの一対の3−5アクチュエータ部材と1−Rアクチュエータ部材と、同じ偶数変速段グループの一対の6−Nアクチュエータ部材と2−4アクチュエータ部材と、である。
このインターロック防止手段の適用に対応し、図2に示すように、アクチュエータユニット45には、奇数変速段グループの一対の3−5シフトアクチュエータ50と1−Rシフトアクチュエータ52とが隣接して配置され、また、偶数変速段グループの一対の6−Nシフトアクチュエータ53と2−4シフトアクチュエータ54とが隣接して配置されている。なお、3−5アクチュエータ部材には、3−5シフトアクチュエータ50、3−5シフトフォーク41、3−5シフトブラケット49が含まれ、1−Rアクチュエータ部材には、1−Rシフトアクチュエータ52、1−Rシフトフォーク42が含まれる。また、6−Nアクチュエータ部材には、6−Nシフトアクチュエータ53、6−Nシフトフォーク43が含まれ、2−4アクチュエータ部材には、2−4シフトアクチュエータ54、2−4シフトフォーク44が含まれる。上記インターロック防止手段の適用については、以下の実施例2〜実施例9についても同様である。
実施例1,2のインターロック防止手段は、隣接配置された一対の第1アクチュエータ部材と第2アクチュエータ部材との間の位置に設定し、両アクチュエータ部材のうち、一方のアクチュエータ部材の変速動作に伴い、他方のアクチュエータ部材の動きを規制する第1インターロック機構A1である。
実施例1の第1インターロック機構A1-1は、図3に示すように、並列に隣接配置された一対の3−5シフトアクチュエータ50のアクチュエータピストン50a(第1アクチュエータピストン)と1−Rシフトアクチュエータ52のアクチュエータピストン52a(第2アクチュエータピストン)との間に設定した機構である。
そして、前記両アクチュエータピストン50a,52aの変速中立状態で変速動作軸の直交方向に対向する位置に形成された一対のインターロック溝61,61と、該一対のインターロック溝61,61との間のアクチュエータハウジング60に形成されたインターロック穴62と、該インターロック穴62に配置されたコイルスプリング63と、該コイルスプリング63の両端部に設定され、前記インターロック溝61,61に嵌合する一対のボール64,64と、を有する。
なお、この第1インターロック機構A1-1は、図示しないが、偶数変速段グループの一対の6−Nシフトアクチュエータ53と2−4シフトアクチュエータ54との間にも設定されている。
次に、作用を説明する。
[変速作用]
中立位置(Nレンジ)や駐車位置(Pレンジ)の選択時には、クラッチCA,CBの双方を開放しておき、かつ、シフトアクチュエータ50,52,53,54は、全て図1に示す中立位置にしておく。つまり、同期噛合機構28,29,37,38のカップリングスリーブ28a,29a,37a,38aを全て中立位置に維持し、ツインクラッチ式自動マニュアルトランスミッションが動力伝達を行わないようにする。
動力伝達を希望するDレンジやRレンジやマニュアルモード(=ドライバ操作による手動変速モード)の選択時には、基本的に、以下の手順にしたがって変速が行われる。
第1速時には、1−Rシフトアクチュエータ52を図1の左方向に動作させる制御を行うことで、同期噛合機構28のカップリングスリーブ28aを図1の左方向に移動させて歯車22をカウンターシャフト15に駆動結合し、その後、第1クラッチCAを締結する。
これにより、第1クラッチCAからの駆動入力が、第1変速機入力軸5→第1速歯車組G1→カウンターシャフト15→出力歯車組19,20を介して変速機出力軸11により軸方向に出力され、第1速の動力伝達が行われる。
第1速から第2速へのアップシフトに際しては、2−4シフトアクチュエータ54を図1の左方向に動作させる制御を行うことで、同期噛合機構38のカップリングスリーブ38aを図1の左方向に移動させて歯車33をカウンターシャフト15に駆動結合し、その後、第1クラッチCAを開放すると共に第2クラッチCBを締結すること(クラッチの掛け替え)により第1速から第2速へのアップシフトを行う。
これにより、第2クラッチCBからの駆動入力が、第2変速機入力軸6→第2速歯車組G2→カウンターシャフト15→出力歯車組19,20を介して変速機出力軸11により軸方向に出力され、第2速の動力伝達が行われる。
第2速から第3速へのアップシフトに際しては、3−5シフトアクチュエータ50を図1の左方向に動作させる制御を行うことで、同期噛合機構29のカップリングスリーブ29aを図1の左方向に移動させて歯車26を第1変速機入力軸5に駆動結合し、その後、第2クラッチCBを開放すると共に第1クラッチCAを締結すること(クラッチの掛け替え)により第1速から第2速へのアップシフトを行う。
これにより、第1クラッチCAからの駆動入力が、第1変速機入力軸5→第3速歯車組G3→カウンターシャフト15→出力歯車組19,20を介して変速機出力軸11により軸方向に出力され、第3速の動力伝達が行われる。
第3速から第4速へのアップシフトに際しては、2−4シフトアクチュエータ54を図1の右方向に動作させる制御を行うことで、同期噛合機構38のカップリングスリーブ38aを図1の右方向に移動させて歯車35をカウンターシャフト15に駆動結合し、その後、第1クラッチCAを開放すると共に第2クラッチCBを締結すること(クラッチの掛け替え)により第3速から第4速へのアップシフトを行う。
これにより、第2クラッチCBからの駆動入力が、第2変速機入力軸6→第4速歯車組G4→カウンターシャフト15→出力歯車組19,20を介して変速機出力軸11により軸方向に出力され、第4速の動力伝達が行われる。
第4速から第5速へのアップシフトに際しては、3−5シフトアクチュエータ50を図1の右方向に動作させる制御を行うことで、同期噛合機構29のカップリングスリーブ29aを図1の右方向に移動させて第1変速機入力軸5を変速機出力軸11に直結し、その後、第2クラッチCBを開放すると共に第1クラッチCAを締結すること(クラッチの掛け替え)により第4速から第5速へのアップシフトを行う。
これにより、第1クラッチCAからの駆動入力が、第1変速機入力軸5→変速機出力軸11により軸方向に出力され、第5速(変速比1)の動力伝達が行われる。
第5速から第6速へのアップシフトに際しては、6−Nシフトアクチュエータ53を図1の左方向に動作させる制御を行うことで、同期噛合機構37のカップリングスリーブ37aを図1の左方向に移動させて歯車31をカウンターシャフト15に駆動結合し、その後、第1クラッチCAを開放すると共に第2クラッチCBを締結すること(クラッチの掛け替え)により第5速から第6速へのアップシフトを行う。
これにより、第2クラッチCBからの駆動入力が、第2変速機入力軸6→第6速歯車組G6→カウンターシャフト15→出力歯車組19,20を介して変速機出力軸11により軸方向に出力され、第6速の動力伝達が行われる。なお、第6速から順次第1速へとダウンシフトさせるに際しても、上記アップシフトとは逆の制御を行う。
Rレンジ選択時には、1−Rシフトアクチュエータ52を図1の右方向に動作させる制御を行うことで、同期噛合機構28のカップリングスリーブ28aを図1の右方向に移動させて歯車24をカウンターシャフト15に駆動結合し、その後、第1クラッチCAを締結する。
これにより、第1クラッチCAからの駆動入力が、第1変速機入力軸5→後退速歯車組GR→カウンターシャフト15→出力歯車組19,20を介して変速機出力軸11により軸方向に出力され、後退速の動力伝達が行われる。
[変速時のインターロック防止作用]
上記変速作用において、例えば、第5速の選択により、3−5シフトアクチュエータ50を図1の右方向に動作させる制御を行う場合、同時に1−Rシフトアクチュエータ52が図1の右方向に動作すると、同じ奇数変速段グループにある第5速と後退速とが同時に選択されることで、第3速歯車組G3と後退速歯車組GRとのギアが二重に噛み合うというインターロック現象を生じることになり、このインターロックを防止する必要がある。
これに対し、実施例1の自動マニュアルトランスミッションの第1インターロック機構A1-1は、図3に示すように、並列に隣接配置された一対の3−5シフトアクチュエータ50のアクチュエータピストン50aと1−Rシフトアクチュエータ52のアクチュエータピストン52aとの間に設定されている。そこで、例えば、第5速の選択により、図3に示すように、3−5シフトアクチュエータ50のアクチュエータピストン50aを図3の右方向に動作させる場合、3−5シフトアクチュエータ50(ギア選択側)のボール64がインターロック溝61を乗り上げ、コイルスプリング63を押し縮める。このコイルスプリング63の圧縮により強いスプリング力により、1−Rシフトアクチュエータ52(インターロック側)のボール64がインターロック溝61に押し付けられ、1−Rシフトアクチュエータ52のアクチュエータピストン52aの動きを変速中立位置に規制する。
すなわち、ギア選択側の3−5シフトアクチュエータ50のピストン動作を利用してインターロック側の1−Rシフトアクチュエータ52のピストン動作を規制するものであり、従来技術のようにインターロックケースを用いることがないため、不要な重量増を伴うことがない。この結果、重量増を招くことなく、アクチュエータ動作を利用して変速時のインターロックを確実に防止することができる。
特に、実施例1の第1インターロック機構A1-1は、1つのアクチュエータハウジング60に、3−5シフトアクチュエータ50のアクチュエータピストン50aと1−Rシフトアクチュエータ52のアクチュエータピストン52aのシリンダを一対形成し、一対のシリンダ間の隔壁部分にインターロック穴62を設け、このインターロック穴62の部分に設定した構造を採用したことで、重量増やスペース増がほとんど無く、並列配置の3−5シフトアクチュエータ50と1−Rシフトアクチュエータ52とに内蔵した状態でインターロック防止手段を設定できる。
次に、効果を説明する。
実施例1の自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 複数のシフトフォーク41,42,43,44に対して個別に設けられ、前記複数のシフトフォーク41,42,43,44をそれぞれ個別に操作可能な複数のアクチュエータ50,52,53,54を備えた自動マニュアルトランスミッションにおいて、前記複数のアクチュエータ50,52,53,54のうち一つのアクチュエータ動作に伴い、前記複数のアクチュエータ50,52,53,54のうち、残りの少なくとも一つの動きを規制するインターロック防止手段を設けたため、重量増を招くことなく、アクチュエータ動作を利用して変速時のインターロックを確実に防止することができる。
(2) 前記インターロック防止手段は、隣接配置された一対の第1アクチュエータ部材と第2アクチュエータ部材との間の位置に設定し、両アクチュエータ部材のうち、一方のアクチュエータ部材の変速動作に伴い、他方のアクチュエータ部材の動きを規制する第1インターロック機構A1-1であるため、一対のアクチュエータ部材のうち、一方のアクチュエータ部材の変速動作を利用して他方のアクチュエータ部材の動きを規制することができる。
(3) 前記第1インターロック機構A1-1は、並列に隣接配置された一対の3−5シフトアクチュエータ50のアクチュエータピストン50aと1−Rシフトアクチュエータ52のアクチュエータピストン52aとの間に設定した機構であって、前記両アクチュエータピストン50a,52aの変速中立状態で変速動作軸の直交方向に対向する位置に形成された一対のインターロック溝61,61と、該一対のインターロック溝61,61との間のアクチュエータハウジング60に形成されたインターロック穴62と、該インターロック穴62に配置されたコイルスプリング63と、該コイルスプリング63の両端部に設定され、前記インターロック溝61,61に嵌合する一対のボール64,64と、を有するため、重量増やスペース増がほとんど無く、並列配置の3−5シフトアクチュエータ50と1−Rシフトアクチュエータ52とに内蔵した状態でインターロック防止手段を設定することができる。
(4) 前記自動マニュアルトランスミッションは、奇数変速段グループの選択時に締結される第1クラッチCAと、偶数変速段グループの選択時に締結される第2クラッチCBと、を備えたツインクラッチ式自動マニュアルトランスミッションであり、前記インターロック防止手段が適用される一対の第1アクチュエータ部材と第2アクチュエータ部材とは、同じ変速段グループのアクチュエータ部材であるため、変速段の選択時に同じ駆動伝達系となる奇数変速段グループまたは偶数変速段グループでのインターロックを確実に防止することができる。
実施例2は、1つのシフトロッド上に同心状態で径方向に隣接配置された一対のアクチュエータブラケット円筒部との間にインターロック防止手段を設定した例である。
まず、構成を説明すると、図4に示すように、実施例2の第1インターロック機構A1-2は、第2シフトロッド51上に同心状態で径方向に隣接配置された一対の6−Nシフトフォーク43のブラケット円筒部43a(第1アクチュエータブラケット円筒部)と2−4シフトフォーク44のブラケット円筒部44a(第2アクチュエータブラケット円筒部)との間に設定した機構である。
そして、前記両ブラケット円筒部43a,44aの変速中立状態で変速動作軸の直交方向に対向する位置に形成された一対のインターロック溝61,61と、両インターロック溝61,61との間のブラケット円筒部43a及び第2シフトロッド51に形成されたインターロック穴62a,62bと、該インターロック穴62a,62bに配置されたコイルスプリング63と、該コイルスプリング63の両端部に設定され、前記インターロック溝61,61に嵌合する一対のボール64,64と、を有する。
前記ブラケット円筒部44aのインターロック穴62aとは軸方向にずれた位置には、組み付け時に前記コイルスプリング63や一対のボール64,64を挿入する挿入穴65が形成されている。なお、全体構成は実施例1の図1と同様であるので図示並び説明を省略する。
次に作用を説明する。
[変速時のインターロック防止作用]
実施例1で述べた上記変速作用において、例えば、第4速の選択により、2−4シフトアクチュエータ54を図1の右方向に動作させる制御を行う場合、同時に6−Nシフトアクチュエータ53が図1の左方向に動作すると、同じ偶数変速段グループにある第4速と第6速とが同時に選択されることで、第4速歯車組G4と第6速歯車組G6とのギアが二重に噛み合うというインターロック現象を生じることになり、このインターロックを防止する必要がある。
これに対し、実施例2の自動マニュアルトランスミッションの第1インターロック機構A1-2は、図4に示すように、第2シフトロッド51上に同心状態で径方向に隣接配置された一対の6−Nシフトフォーク43のブラケット円筒部43aと2−4シフトフォーク44のブラケット円筒部44aとの間に設定されている。そこで、例えば、第4速の選択により、図4に示すように、2−4シフトフォーク44のブラケット円筒部44aを図4の右方向に動作させる場合、ブラケット円筒部44a(ギア選択側)のボール64がインターロック溝61を乗り上げ、コイルスプリング63を押し縮める。このコイルスプリング63の圧縮により強いスプリング力により、6−Nシフトフォーク43のブラケット円筒部43a(インターロック側)のボール64がインターロック溝61に押し付けられ、ブラケット円筒部43aの動きを変速中立位置に規制する。
すなわち、ギア選択側のブラケット円筒部44aのシフトロッド上でのストローク動作を利用してインターロック側のブラケット円筒部43aのシフトロッド上でのストローク動作を規制するものであり、従来技術のようにインターロックケースを用いることがないため、不要な重量増を伴うことがない。この結果、重量増を招くことなく、アクチュエータ動作を利用して変速時のインターロックを確実に防止することができる。
特に、実施例2の第1インターロック機構A1-2は、1つの第2ロッド51に移動可能に設けられるブラケット円筒部43a,44aを同心二重構造とし、一対のブラケット円筒部43a,44aに径方向のインターロック穴62a,62bを設け、このインターロック穴62a,62bの部分に設定した構造を採用したことで、重量増やスペース増がほとんど無く、一対のブラケット円筒部43a,44aに内蔵した状態でインターロック防止手段を設定できる。
次に、効果を説明する。
実施例2の自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置にあっては、実施例1の(1),(2),(4)の効果に加えて、下記の効果を得ることができる。
(5) 第1インターロック機構A1-2は、第2シフトロッド51上に同心状態で径方向に隣接配置された一対の6−Nシフトフォーク43のブラケット円筒部43aと2−4シフトフォーク44のブラケット円筒部44aとの間に設定した機構であって、前記両ブラケット円筒部43a,44aの変速中立状態で変速動作軸の直交方向に対向する位置に形成された一対のインターロック溝61,61と、両インターロック溝61,61との間のブラケット円筒部43a及び第2シフトロッド51に形成されたインターロック穴62a,62bと、該インターロック穴62a,62bに配置されたコイルスプリング63と、該コイルスプリング63の両端部に設定され、前記インターロック溝61,61に嵌合する一対のボール64,64と、を有するため、重量増やスペース増がほとんど無く、一対のブラケット円筒部43a,44aに内蔵した状態でインターロック防止手段を設定することができる。
実施例3は、一方のアクチュエータ部材の変速動作に伴って揺動するインターロックプレートにより他方のアクチュエータ部材の動きを規制する第2インターロック機構とした例である。
まず、構成を説明すると、実施例3乃至実施例5のインターロック防止手段は、隣接配置された一対の第1アクチュエータ部材と第2アクチュエータ部材との間にインターロックプレートを設定し、該インターロックプレートは、第1アクチュエータ部材と第2アクチュエータ部材との中間位置を揺動中心とし、両アクチュエータ部材のうち、一方のアクチュエータ部材の変速動作に伴い前記インターロックプレートが揺動し、この揺動により他方のアクチュエータ部材の動きを規制する第2インターロック機構A2である。
実施例3の第2インターロック機構A2-1は、図5及び図6に示すように、並列に隣接配置された一対の3−5シフトアクチュエータ50のアクチュエータピストン50a(第1アクチュエータピストン)と1−Rシフトアクチュエータ52のアクチュエータピストン52a(第2アクチュエータピストン)との間にインターロックプレート70を変速動作軸の直交方向に設定した機構である。
そして、前記アクチュエータピストン50aの変速動作軸L1とアクチュエータピストン52aの変速動作軸L2との中間位置を揺動中心LSとし、変速機ケース1に対しインターロックプレート固定ブラケット71を介して揺動可能に設けられたインターロックプレート70と、該インターロックプレート70の両端部に設けられた一対のインターロック突起72,72と、前記アクチュエータピストン50aの端部50a'とアクチュエータピストン52aの端部52a'とにそれぞれ形成され、前記一対のインターロック突起72,72とは変速中立位置にて係合するインターロック溝73,73と、を有する。前記インターロックプレート固定ブラケット71は、変速機ケース1のインターロック取付けボス1aに対しボルト74,74を介して固定されている。
なお、この構造は、並列配置の6−Nシフトアクチュエータ53と2−4シフトアクチュエータ54との間にも設定されている。また、全体構成は実施例1の図1と同様であるので図示並び説明を省略する。
次に作用を説明する。
[変速時のインターロック防止作用]
実施例1の上記変速作用において、例えば、第1速の選択により、1−Rシフトアクチュエータ52を図1の左方向に動作させる制御を行う場合、同時に3−5シフトアクチュエータ50が図1の左方向に動作すると、同じ奇数変速段グループにある第1速と第3速とが同時に選択されることで、第1速歯車組G1第3速歯車組G3とのギアが二重に噛み合うというインターロック現象を生じることになり、このインターロックを防止する必要がある。
これに対し、実施例3の自動マニュアルトランスミッションの第2インターロック機構A2-1は、図5及び図6に示すように、並列に隣接配置された一対の3−5シフトアクチュエータ50のアクチュエータピストン50aと1−Rシフトアクチュエータ52のアクチュエータピストン52aとの間に設定されている。そこで、例えば、第1速の選択により、図5に示すように、1−Rシフトアクチュエータ52のアクチュエータピストン52aを図5の左方向に動作させる場合、1−Rシフトアクチュエータ52(ギア選択側)のインターロック突起72がインターロック溝73を乗り上げ、図6に示すように、インターロックプレート70を揺動させる。このインターロックプレート70揺動により、3−5シフトアクチュエータ50(インターロック側)のインターロック突起72がインターロック溝73に押し付けられ、3−5シフトアクチュエータ50のアクチュエータピストン50aの動きを変速中立位置に規制する。
すなわち、ギア選択側の1−Rシフトアクチュエータ52の変速動作に伴いインターロックプレート70が揺動し、この揺動を利用してインターロック側の3−5シフトアクチュエータ50のピストン動作を規制するものであり、従来技術のようにインターロックケースを用いることがないため、不要な重量増を伴うことがない。この結果、重量増を招くことなく、アクチュエータ動作を利用して変速時のインターロックを確実に防止することができる。
特に、実施例3の第2インターロック機構A2-1は、3−5シフトアクチュエータ50のアクチュエータピストン50aと1−Rシフトアクチュエータ52のアクチュエータピストン52aの端部をハウジングの外側まで延長形成し、並列配置の3−5シフトアクチュエータ50と1−Rシフトアクチュエータ52のピストン延長部分にインターロックプレート70を設定した構造を採用したことで、重量増やスペース増を最小に抑えながら、大きなインターロックプレート70の揺動量によりインターロック側のピストン動作を規制するインターロック防止手段を設定できる。
次に、効果を説明する。
実施例3の自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置にあっては、実施例1の(1),(4)の効果に加えて、下記に列挙する効果を得ることができる。
(6) インターロック防止手段は、隣接配置された一対の第1アクチュエータ部材と第2アクチュエータ部材との間にインターロックプレートを設定し、該インターロックプレートは、第1アクチュエータ部材と第2アクチュエータ部材との中間位置を揺動中心とし、両アクチュエータ部材のうち、一方のアクチュエータ部材の変速動作に伴い前記インターロックプレートが揺動し、この揺動により他方のアクチュエータ部材の動きを規制する第2インターロック機構A2であるため、一対のアクチュエータ部材のうち、一方のアクチュエータ部材の変速動作に伴って揺動するインターロックプレート70を利用して他方のアクチュエータ部材の動きを規制することができる。
(7) 第2インターロック機構A2-1は、並列に隣接配置された一対の3−5シフトアクチュエータ50のアクチュエータピストン50aと1−Rシフトアクチュエータ52のアクチュエータピストン52aとの間にインターロックプレート70を変速動作軸の直交方向に設定した機構であって、前記アクチュエータピストン50aの変速動作軸L1とアクチュエータピストン52aの変速動作軸L2との中間位置を揺動中心LSとし、変速機ケース1に対しインターロックプレート固定ブラケット71を介して揺動可能に設けられたインターロックプレート70と、該インターロックプレート70の両端部に設けられた一対のインターロック突起72,72と、前記アクチュエータピストン50aの端部50a'とアクチュエータピストン52aの端部52a'とにそれぞれ形成され、前記一対のインターロック突起72,72とは変速中立位置にて係合するインターロック溝73,73と、を有するため、重量増やスペース増を最小に抑えながら、大きなインターロックプレート70の揺動量によりインターロック側のピストン動作を規制するインターロック防止手段を設定することができる。
実施例4は、実施例3のアクチュエータピストンの変速動作に代え、シフトフォークの変速動作を利用してインターロックプレートを揺動させるようにした例である。
まず、構成を説明すると、図7に示すように、実施例4の第2インターロック機構A2-2,A2-2は、第2シフトロッド51上に隣接配置された一対の6−Nシフトフォーク43(第1シフトフォーク)と2−4シフトフォーク44(第2シフトフォーク)との間にインターロックプレート70を変速動作軸方向に設定すると共に、第1シフトロッド48上に配置された3−5シフトフォーク41(第1シフトフォーク)と、第2シフトロッド51上に配置された1−Rシフトフォーク42(第2シフトフォーク)との間にインターロックプレート70を変速動作軸方向に設定した機構である。
前記第2インターロック機構A2-2は、図8及び図9に示すように、6−Nシフトフォーク43の中立位置と2−4シフトフォーク44の中立位置との中間位置を揺動中心とし、変速機ケース1に対しインターロックプレート固定ブラケット71を介して揺動可能に設けられたインターロックプレート70と、該インターロックプレート70の両端部に形成された一対のインターロック凹部75,75と、前記6−Nシフトフォーク43と2−4シフトフォーク44のプレート対向位置にそれぞれ設けられ、前記一対のインターロック凹部75,75とは変速中立位置にて係合するインターロックピン76,76と、を有する。前記インターロックプレート固定ブラケット71は、実施例4と同様に、変速機ケース1のインターロック取付けボス1aに対しボルト74,74を介して固定されている。なお、全体構成は実施例1の図1と同様であるので図示並びに説明を省略する。
次に、作用を説明する。
[変速時のインターロック防止作用]
実施例1で述べた上記変速作用において、例えば、第2速の選択により、2−4シフトアクチュエータ54を図1の左方向に動作させる制御を行う場合、同時に6−Nシフトアクチュエータ53が図1の左方向に動作すると、同じ偶数変速段グループにある第2速と第6速とが同時に選択されることで、第2速歯車組G2と第6速歯車組G6とのギアが二重に噛み合うというインターロック現象を生じることになり、このインターロックを防止する必要がある。
これに対し、実施例4の自動マニュアルトランスミッションの第2インターロック機構A2-2は、図8及び図9に示すように、並列に隣接配置された一対の6−Nシフトアクチュエータ53により動作する6−Nシフトフォーク43と、2−4シフトアクチュエータ54により動作する2−4シフトフォーク44との間に設定されている。そこで、例えば、第2速の選択により、図8に示すように、2−4シフトアクチュエータ54により2−4シフトフォーク44を図8の左方向に動作させる場合、2−4シフトフォーク44(ギア選択側)のインターロックピン76がインターロック凹部75を乗り上げ、図9に示すように、インターロックプレート70を揺動させる。このインターロックプレート70を揺動により、6−Nシフトフォーク43(インターロック側)のインターロック凹部75がインターロックピン76に嵌まり込んで凹部75に押し付けられ、6−Nシフトフォーク43の動きを変速中立位置に規制する。
すなわち、ギア選択側の2−4シフトフォーク44の変速動作に伴いインターロックプレート70が揺動し、この揺動を利用してインターロック側の6−Nシフトフォーク43の動作を規制するものであり、従来技術のようにインターロックケースを用いることがないため、不要な重量増を伴うことがない。この結果、重量増を招くことなく、アクチュエータ動作を利用して変速時のインターロックを確実に防止することができる。
特に、実施例4の第2インターロック機構A2-2は、並列配置の6−Nシフトフォーク43と2−4シフトフォーク44のブラケット円筒部43a,44aにインターロックピン76,76を突設し、この位置にインターロックプレート70を設定した構造を採用したことで、シフトアクチュエータ側に設置スペースを求めることのない高い設定自由度と、大きなインターロックプレート70の揺動量により、インターロック側のシフトフォークの動作を規制するインターロック防止手段を設定できる。
次に、効果を説明する。
実施例4の自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置にあっては、実施例1の(1),(4)と実施例3の(6)の効果に加えて、下記の効果を得ることができる。
(8) 第2インターロック機構A2-2は、第2シフトロッド51上に隣接配置された一対の6−Nシフトフォーク43と2−4シフトフォーク44との間にインターロックプレート70を変速動作軸方向に設定した機構であり、6−Nシフトフォーク43の中立位置と2−4シフトフォーク44の中立位置との中間位置を揺動中心とし、変速機ケース1に対しインターロックプレート固定ブラケット71を介して揺動可能に設けられたインターロックプレート70と、該インターロックプレート70の両端部に形成された一対のインターロック凹部75,75と、前記6−Nシフトフォーク43と2−4シフトフォーク44のプレート対向位置にそれぞれ設けられ、前記一対のインターロック凹部75,75とは変速中立位置にて係合するインターロックピン76,76と、を有するため、高い設定自由度と、大きなインターロックプレート70の揺動量により、インターロック側のシフトフォークの動作を規制するインターロック防止手段を設定することができる。
実施例5は、実施例4がインターロックプレート固定ブラケットを変速機ケースに対し揺動可能に設けのに対し、インターロックプレート固定ブラケットを軸方向固定のシフトロッドに揺動可能に設けるようにした例である。
まず、構成を説明すると、実施例5の第2インターロック機構A2-3は、図10及び図11に示すように、第2シフトロッド51上に隣接配置された一対の6−Nシフトフォーク43(第1シフトフォーク)と2−4シフトフォーク44(第2シフトフォーク)との間にインターロックプレート70を変速動作軸方向に設定した機構である。
そして、6−Nシフトフォーク43の中立位置と2−4シフトフォーク44の中立位置との中間位置を揺動中心とし、軸方向固定の第2シフトロッド51に対しインターロックプレート固定ブラケット71を介して揺動可能に設けられたインターロックプレート70と、該インターロックプレート70の両端部に形成された一対のインターロック凹部75,75と、前記6−Nシフトフォーク43と2−4シフトフォーク44のプレート対向位置にそれぞれ設けられ、前記一対のインターロック凹部75,75とは変速中立位置にて係合するインターロックピン76,76と、を有する。なお、全体構成は実施例1の図1と同様であるので図示並びに説明を省略する。
作用については、実施例4と同様であるため、説明を省略する。特に、実施例5の第2インターロック機構A2-3は、並列配置の6−Nシフトフォーク43と2−4シフトフォーク44のブラケット円筒部43a,44aにインターロックピン76,76を突設し、両シフトフォーク43,44が設けられる第2シフトロッド51に固定したインターロックプレート固定ブラケット71を介して揺動可能にインターロックプレート70を設定した構造を採用した。このため、変速機ケース1と第2シフトロッド51とが離れた位置に設定される場合であっても図11に示すように設置スペースを小さく抑えながら、大きなインターロックプレート70の揺動量により、インターロック側のシフトフォークの動作を規制するインターロック防止手段を設定できる。
次に、効果を説明する。
実施例5の自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置にあっては、実施例1の(1),(4)と実施例3の(6)の効果に加えて、下記の効果を得ることができる。
(9) 前記第2インターロック機構A2-3は、第2シフトロッド51上に隣接配置された一対の6−Nシフトフォーク43と2−4シフトフォーク44との間にインターロックプレート70を変速動作軸方向に設定した機構であり、6−Nシフトフォーク43の中立位置と2−4シフトフォーク44の中立位置との中間位置を揺動中心とし、軸方向固定の第2シフトロッド51に対しインターロックプレート固定ブラケット71を介して揺動可能に設けられたインターロックプレート70と、該インターロックプレート70の両端部に形成された一対のインターロック凹部75,75と、前記6−Nシフトフォーク43と2−4シフトフォーク44のプレート対向位置にそれぞれ設けられ、前記一対のインターロック凹部75,75とは変速中立位置にて係合するインターロックピン76,76と、を有するため、設置スペースを小さく抑えながら、大きなインターロックプレート70の揺動量により、インターロック側のシフトフォークの動作を規制するインターロック防止手段を設定することができる。
実施例6は、実施例3〜5のシフトフォークの変速動作を利用してインターロックプレートを揺動させるのに代え、シフトブラケットの変速動作を利用してインターロックプレートを平行移動させるようにした例である。
まず、構成を説明すると、実施例6及び実施例7のインターロック防止手段は、並列に隣接配置された一対の第1アクチュエータ部材と第2アクチュエータ部材との間にインターロックプレートを設定し、前記インターロックプレートは、第1アクチュエータ部材と第2アクチュエータ部材との中間位置を移動可能とし、両アクチュエータ部材のうち、一方のアクチュエータ部材の変速動作に伴い前記インターロックプレートが移動し、この移動により他方のアクチュエータ部材の動きを規制する第3インターロック機構A3である。
実施例6の第3インターロック機構A3-1は、図12及び図13に示すように、並列に隣接配置された一対の3−5シフトブラケット49(第1シフトブラケット)と1−Rシフトフォーク42のブラケット腕部42b(第2シフトブラケット)との間にインターロックプレート80を移動可能に設定した機構である。
そして、変速機ケース1に固定され、両側にプレートガイド81aを形成したインターロックプレートホルダー81と、前記3−5シフトブラケット49の変速動作軸と1−Rシフトフォーク42のブラケット腕部42bの変速動作軸との中間位置の軸直交方向を移動方向とし、前記プレートガイド81aを介して移動可能に設けられたインターロックプレート80と、該インターロックプレート80の両ブラケット側端部に形成された一対のインターロック傾斜凹部82,82と、前記3−5シフトブラケット49とブラケット腕部42bのプレート対向位置にそれぞれ設けられ、前記一対のインターロック傾斜凹部82,82とは変速中立位置にて係合するブラケット爪部83,83と、を有する。前記インターロックプレートホルダー81は、変速機ケース1のインターロック取付けボス1aに対しボルト84,84を介して固定されている。
なお、この第3インターロック機構A3-1は、図示しないが、偶数変速段グループの一対の6−Nシフトフォーク43のブラケット腕部43bと2−4シフトフォーク44のブラケット腕部44bとの間にも設定されている。また、全体構成は実施例1の図1と同様であるので図示並びに説明を省略する。
次に作用を説明する。
[変速時のインターロック防止作用]
実施例1の上記変速作用において、例えば、後退速の選択により、1−Rシフトアクチュエータ52を図1の右方向に動作させる制御を行う場合、同時に3−5シフトアクチュエータ50が図1の右方向に動作すると、同じ奇数変速段グループにある後退速と第5速とが同時に選択されることで、後退速歯車組GRと第5速歯車組とのギアが二重に噛み合うというインターロック現象を生じることになり、このインターロックを防止する必要がある。
これに対し、実施例6の自動マニュアルトランスミッションの第3インターロック機構A3-1は、図12に示すように、並列に隣接配置された一対の3−5シフトブラケット49と1−Rシフトフォーク42のブラケット腕部42bとの間に設定されている。そこで、例えば、図13(a)に示すように、一対のインターロック傾斜凹部82,82とブラケット爪部83,83とが係合するニュートラル状態から、後退速の選択によりブラケット腕部42bに設けられたブラケット爪部83を右方向に動作させる場合、1−Rシフトフォーク42(ギア選択側)のブラケット爪部83がインターロック傾斜凹部82を乗り上げ、図13(b)に示すように、インターロックプレート80を図上方にスライド移動させる。このインターロックプレート80スライド移動により、3−5シフトフォーク41(インターロック側)のブラケット爪部83がインターロック傾斜凹部82に押し付けられ、3−5シフトフォーク41のシフトブラケット49の動きを変速中立位置に規制する。
すなわち、ギア選択側の1−Rシフトフォーク42の変速動作に伴いインターロックプレート80がスライド移動し、このスライド移動を利用してインターロック側の3−5シフトフォーク41の変速動作を規制するものであり、従来技術のようにインターロックケースを用いることがないため、不要な重量増を伴うことがない。この結果、重量増を招くことなく、アクチュエータ動作を利用して変速時のインターロックを確実に防止することができる。
特に、実施例6の第3インターロック機構A3-1は、並列配置の3−5アクチュエータ50と1−Rアクチュエータ52との隙間の部分にインターロックプレート80を設定した構造を採用したことで、重量増やスペース増を最小に抑えながら、大きなインターロックプレート80のスライド移動量によりインターロック側の変速動作を規制するインターロック防止手段を設定できる。
次に、効果を説明する。
実施例6の自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置にあっては、実施例1の(1),(4)の効果に加えて、下記に列挙する効果を得ることができる。
(10) インターロック防止手段は、並列に隣接配置された一対の第1アクチュエータ部材と第2アクチュエータ部材との間にインターロックプレートを設定し、前記インターロックプレートは、第1アクチュエータ部材と第2アクチュエータ部材との中間位置を移動可能とし、両アクチュエータ部材のうち、一方のアクチュエータ部材の変速動作に伴い前記インターロックプレートが移動し、この移動により他方のアクチュエータ部材の動きを規制する第3インターロック機構A3であるため、両アクチュエータ部材のうち、一方のアクチュエータ部材の変速動作に伴うインターロックプレートの移動を利用して他方のアクチュエータ部材の動きを規制することができる。
(11) 前記第3インターロック機構A3-1は、並列に隣接配置された一対の3−5シフトブラケット49と1−Rシフトフォーク42のブラケット腕部42bとの間にインターロックプレート80を移動可能に設定した機構であり、変速機ケース1に固定され、両側にプレートガイド81aを形成したインターロックプレートホルダー81と、前記3−5シフトブラケット49の変速動作軸と1−Rシフトフォーク42のブラケット腕部42bの変速動作軸との中間位置の軸直交方向を移動方向とし、前記プレートガイド81aを介して移動可能に設けられたインターロックプレート80と、該インターロックプレート80の両ブラケット側端部に形成された一対のインターロック傾斜凹部82,82と、前記3−5シフトブラケット49とブラケット腕部42bのプレート対向位置にそれぞれ設けられ、前記一対のインターロック傾斜凹部82,82とは変速中立位置にて係合するブラケット爪部83,83と、を有するため、重量増やスペース増を最小に抑えながら、大きなインターロックプレート80のスライド移動量によりインターロック側の変速動作を規制するインターロック防止手段を設定することができる。
実施例7は、実施例6がインターロックプレートのスライド移動の案内をホルダーの両側に形成したプレートガイドにより行うのに対し、インターロックプレートのスライド移動の案内をピンとガイド穴により行うようにした例である。
まず、構成を説明すると、実施例7の第3インターロック機構A3-2は、図14及び図15に示すように、並列に隣接配置された一対の3−5シフトブラケット49(第1シフトブラケット)と1−Rシフトフォーク42のブラケット腕部42b(第2シフトブラケット)との間にインターロックプレート80を移動可能に設定した機構である。
そして、変速機ケース1に固定され、プレートガイドピン85,85を設定したインターロックプレートホルダー81と、前記3−5シフトブラケット49の変速動作軸と1−Rシフトフォーク42のブラケット腕部42bの変速動作軸との中間位置の軸直交方向にガイド穴80aを形成し、該ガイド穴80aに挿着される前記プレートガイドピン85,85を介して移動可能に設けられたインターロックプレート80と、該インターロックプレート80の両ブラケット側端部に形成された一対のインターロック傾斜凹部82,82と、前記3−5シフトブラケット49とブラケット腕部42bのプレート対向位置にそれぞれ設けられ、前記一対のインターロック傾斜凹部82,82とは変速中立位置にて係合するブラケット爪部83,83と、を有する。前記インターロックプレートホルダー81は、変速機ケース1のインターロック取付けボス1aに対しボルト84,84を介して固定されている。
なお、この第3インターロック機構A3-1は、図示しないが、偶数変速段グループの一対の6−Nシフトフォーク43のブラケット腕部43bと2−4シフトフォーク44のブラケット腕部44bとの間にも設定されている。また、全体構成は実施例1の図1と同様であるので図示並びに説明を省略する。
作用については、実施例6と同様であるため、説明を省略する。特に、実施例7の第3インターロック機構A3-2は、インターロックプレート80のスライド移動の案内を、実施例6の第3インターロック機構A3-1がホルダー81の両側に形成したプレートガイド81a,81aにより行うのに対し、プレートガイドピン85,85とガイド穴80aにより行う構造を採用した。このため、2つのガイド面幅が実施例6より狭いナローガイド構造となり、インターロックプレート80のスムーズなスライド移動を確保しながら、大きなインターロックプレート70のスライド移動量により、インターロック側の変速動作を規制するインターロック防止手段を設定できる。
次に、効果を説明する。
実施例7の自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置にあっては、実施例1の(1),(4)と実施例6の(10)の効果に加えて、下記の効果を得ることができる。
(12) 前記第3インターロック機構A3-2は、並列に隣接配置された一対の3−5シフトブラケット49と1−Rシフトフォーク42のブラケット腕部42bとの間にインターロックプレート80を移動可能に設定した機構とし、変速機ケース1に固定され、プレートガイドピン85,85を設定したインターロックプレートホルダー81と、前記3−5シフトブラケット49の変速動作軸と1−Rシフトフォーク42のブラケット腕部42bの変速動作軸との中間位置の軸直交方向にガイド穴80aを形成し、該ガイド穴80aに挿着される前記プレートガイドピン85,85を介して移動可能に設けられたインターロックプレート80と、該インターロックプレート80の両ブラケット側端部に形成された一対のインターロック傾斜凹部82,82と、前記3−5シフトブラケット49とブラケット腕部42bのプレート対向位置にそれぞれ設けられ、前記一対のインターロック傾斜凹部82,82とは変速中立位置にて係合するブラケット爪部83,83と、を有するため、インターロックプレート80のスムーズなスライド移動を確保しながら、大きなインターロックプレート70のスライド移動量により、インターロック側の変速動作を規制するインターロック防止手段を設定することができる。
実施例8は、実施例1と同様に、並列に隣接配置された一対のアクチュエータピストン間の位置にインターロック防止手段を設定した例である。
ます、構成を説明する。
図16は、実施例8のインターロック防止装置を示す横断平面図である。
実施例8の第1インターロック機構A1-3は、図16に示すように、並列に隣接配置された一対の3−5シフトアクチュエータ50のアクチュエータピストン50a(第1アクチュエータピストン)と1−Rシフトアクチュエータ52のアクチュエータピストン52a(第2アクチュエータピストン)との間に設定した機構である。
前記第1インターロック機構A1-3は、図16に示すように、前記両アクチュエータピストン50a,52aの変速中立状態で変速動作軸の直交方向に対向する位置に形成された一対のインターロック溝61,61と、該一対のインターロック溝61,61との間のアクチュエータハウジング60に形成されたインターロック穴62と、該インターロック穴62に配置されたインターロックピン66と、を有する。
そして、前記一対のアクチュエータピストン50aとアクチュエータピストン52aのうち、一方のアクチュエータピストン50aの変速動作に伴い、前記インターロックピン66がインターロック溝61へ嵌合することにより他方のアクチュエータピストン52aの動きを規制する(図16)。また、前記一対のアクチュエータピストン50aとアクチュエータピストン52aのうち、一方のアクチュエータピストン52aの変速動作に伴い、前記インターロックピン66がインターロック溝61へ嵌合することにより他方のアクチュエータピストン50aの動きを規制する。
なお、この第1インターロック機構A1-3は、図示しないが、偶数変速段グループの一対の6−Nシフトアクチュエータ53と2−4シフトアクチュエータ54との間にも設定されている。なお、全体構成は実施例1の図1と同様であるので図示並び説明を省略する。
次に、変速時のインターロック防止作用を説明する。
実施例1で述べた上記変速作用において、例えば、第5速の選択により、3−5シフトアクチュエータ50を図1の右方向に動作させる制御を行う場合、同時に1−Rシフトアクチュエータ52が図1の右方向に動作すると、同じ奇数変速段グループにある第5速と後退速とが同時に選択されることで、第3速歯車組G3と後退速歯車組GRとのギアが二重に噛み合うというインターロック現象を生じることになり、このインターロックを防止する必要がある。
これに対し、実施例8の自動マニュアルトランスミッションの第1インターロック機構A1-3は、図16に示すように、並列に隣接配置された一対の3−5シフトアクチュエータ50のアクチュエータピストン50aと1−Rシフトアクチュエータ52のアクチュエータピストン52aとの間に設定されている。そこで、例えば、第5速の選択により、図16に示すように、3−5シフトアクチュエータ50のアクチュエータピストン50aを図16の右方向に動作させる場合、インターロックピン66が、3−5シフトアクチュエータ50(ギア選択側)のインターロック溝61を乗り上げ、図16の上方に移動して1−Rシフトアクチュエータ52(インターロック側)のインターロック溝61に嵌合し、1−Rシフトアクチュエータ52のアクチュエータピストン52aの動きを変速中立位置に規制する。
すなわち、ギア選択側の3−5シフトアクチュエータ50のピストン動作を利用してインターロック側の1−Rシフトアクチュエータ52のピストン動作を規制するものであり、従来技術のようにインターロックケースを用いることがないため、不要な重量増を伴うことがない。この結果、重量増を招くことなく、アクチュエータ動作を利用して変速時のインターロックを確実に防止することができる。
特に、実施例8の第1インターロック機構A1-3は、1つのアクチュエータハウジング60に、3−5シフトアクチュエータ50のアクチュエータピストン50aと1−Rシフトアクチュエータ52のアクチュエータピストン52aのシリンダを一対形成し、一対のシリンダ間の隔壁部分にインターロック穴62を設け、このインターロック穴62の部分にインターロックピン66を設定した構造を採用したことで、重量増やスペース増がほとんど無く、並列配置の3−5シフトアクチュエータ50と1−Rシフトアクチュエータ52とに内蔵した状態でインターロック防止手段を設定できる。
次に、効果を説明する。
実施例8の自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置にあっては、実施例1の(1),(2),(4)の効果に加えて、下記の効果を得ることができる。
(13) 前記第1インターロック機構A1-3は、並列に隣接配置された一対の3−5シフトアクチュエータ50のアクチュエータピストン50aと1−Rシフトアクチュエータ52のアクチュエータピストン52aとの間に設定した機構であって、前記両アクチュエータピストン50a,52aの変速中立状態で変速動作軸の直交方向に対向する位置に形成された一対のインターロック溝61,61と、該一対のインターロック溝61,61との間のアクチュエータハウジング60に形成されたインターロック穴62と、該インターロック穴62に配置されたインターロックピン66と、を有し、前記一対のアクチュエータピストン50aとアクチュエータピストン52aのうち、一方のアクチュエータピストンの変速動作に伴い、前記インターロックピン66がインターロック溝61へ嵌合することにより他方のアクチュエータピストンの動きを規制するため、重量増やスペース増がほとんど無く、並列配置の3−5シフトアクチュエータ50と1−Rシフトアクチュエータ52とに内蔵した状態でインターロック防止手段を設定することができる。
実施例9は、実施例2と同様に、シフトロッド上に同心状態で径方向に隣接配置された一対のブラケット円筒部間の位置にインターロック防止手段を設定した例である。
、構成を説明する。
図17は、実施例9のインターロック防止装置を示す横断平面図である。
実施例9の第1インターロック機構A1-4は、図17に示すように、第2シフトロッド51上に同心状態で径方向に隣接配置された一対の6−Nシフトフォーク43のブラケット円筒部43a(第1アクチュエータブラケット円筒部)と2−4シフトフォーク44のブラケット円筒部44a(第2アクチュエータブラケット円筒部)との間に設定した機構である。
前記第1インターロック機構A1-4は、図17に示すように前記両ブラケット円筒部43a,44aの変速中立状態で変速動作軸の直交方向に対向する位置に形成された一対のインターロック溝61,61と、両インターロック溝61,61との間のブラケット円筒部43a及び第2シフトロッド51に形成されたインターロック穴62a,62bと、該インターロック穴62a,62bに配置されたインターロックピン66と、を有する。
そして、前記一対のブラケット円筒部43aとブラケット円筒部44aのうち、一方のブラケット円筒部44aの変速動作に伴い、前記インターロックピン66がインターロック溝61へ嵌合することにより他方のブラケット円筒部43aの動きを規制する(図17)。また、前記一対のブラケット円筒部43aとブラケット円筒部44aのうち、一方のブラケット円筒部43aの変速動作に伴い、前記インターロックピン66がインターロック溝61へ嵌合することにより他方のブラケット円筒部44aの動きを規制する。
前記ブラケット円筒部44aのインターロック穴62aとは軸方向にずれた位置には、組み付け時に前記インターロックピン66を挿入する挿入穴65が形成されている。なお、全体構成は実施例1の図1と同様であるので図示並び説明を省略する。


次に、変速時のインターロック防止作用を説明する。
実施例1で述べた上記変速作用において、例えば、第4速の選択により、2−4シフトアクチュエータ54を図1の右方向に動作させる制御を行う場合、同時に6−Nシフトアクチュエータ53が図1の左方向に動作すると、同じ偶数変速段グループにある第4速と第6速とが同時に選択されることで、第4速歯車組G4と第6速歯車組G6とのギアが二重に噛み合うというインターロック現象を生じることになり、このインターロックを防止する必要がある。
これに対し、実施例9の自動マニュアルトランスミッションの第1インターロック機構A1-4は、図17に示すように、第2シフトロッド51上に同心状態で径方向に隣接配置された一対の6−Nシフトフォーク43のブラケット円筒部43aと2−4シフトフォーク44のブラケット円筒部44aとの間に設定されている。そこで、例えば、第4速の選択により、図17に示すように、2−4シフトフォーク44のブラケット円筒部44aを図17の右方向に動作させる場合、インターロックピン66が、ブラケット円筒部44a(ギア選択側)のインターロック溝61を乗り上げ、図17の上方に移動して6−Nシフトフォーク43のブラケット円筒部43a(インターロック側)のインターロック溝61に嵌合し、ブラケット円筒部43aの動きを変速中立位置に規制する。
すなわち、ギア選択側のブラケット円筒部44aのシフトロッド上でのストローク動作を利用してインターロック側のブラケット円筒部43aのシフトロッド上でのストローク動作を規制するものであり、従来技術のようにインターロックケースを用いることがないため、不要な重量増を伴うことがない。この結果、重量増を招くことなく、アクチュエータ動作を利用して変速時のインターロックを確実に防止することができる。
特に、実施例9の第1インターロック機構A1-4は、1つの第2ロッド51に移動可能に設けられるブラケット円筒部43a,44aを同心二重構造とし、一対のブラケット円筒部43a,44aに径方向のインターロック穴62a,62bを設け、このインターロック穴62a,62bの部分にインターロックピン66を設定した構造を採用したことで、重量増やスペース増がほとんど無く、一対のブラケット円筒部43a,44aに内蔵した状態でインターロック防止手段を設定できる。
次に、効果を説明する。
実施例9の自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置にあっては、実施例1の(1),(2),(4)の効果に加えて、下記の効果を得ることができる。
(14) 第1インターロック機構A1-4は、第2シフトロッド51上に同心状態で径方向に隣接配置された一対の6−Nシフトフォーク43のブラケット円筒部43aと2−4シフトフォーク44のブラケット円筒部44aとの間に設定した機構であって、前記両ブラケット円筒部43a,44aの変速中立状態で変速動作軸の直交方向に対向する位置に形成された一対のインターロック溝61,61と、両インターロック溝61,61との間のブラケット円筒部43a及び第2シフトロッド51に形成されたインターロック穴62a,62bと、該インターロック穴62a,62bに配置されたインターロックピン66と、を有し、前記一対のブラケット円筒部43aとブラケット円筒部44aのうち、一方のブラケット円筒部の変速動作に伴い、前記インターロックピン66がインターロック溝61へ嵌合することにより他方のブラケット円筒部の動きを規制するため、重量増やスペース増がほとんど無く、一対のブラケット円筒部43a,44aに内蔵した状態でインターロック防止手段を設定することができる。
以上、本発明の自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置を実施例1〜実施例9に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1〜実施例9では、インターロック防止手段として、一対のシフトアクチュエータのうち、一方のシフトアクチュエータ動作に伴い、他方のシフトアクチュエータの動きを規制する手段の例を示したが、3以上の複数のシフトアクチュエータのうち、1つのシフトアクチュエータ動作に伴い、残りの複数のシフトアクチュエータの動きを規制する手段でも良い。要するに、インターロック防止手段としては、複数のアクチュエータのうち一つのアクチュエータ動作に伴い、複数のアクチュエータのうち、残りの少なくとも一つの動きを規制する手段であれば実施例に限定されない。
実施例1,2,8,9では、変速動作を直接利用してインターロックを防止する第1インターロック機構を示し、実施例3,4,5では、変速動作をインターロックプレートの揺動に変換してインターロックを防止する第2インターロック機構を示し、実施例6,7では、変速動作をインターロックプレートのスライド移動に変換してインターロックを防止する第3インターロック機構を示したが、例えば、変速動作をインターロックプレートの回転動作に変換してインターロックを防止するようにしても良い。
実施例1〜9では、インターロック防止手段の設定位置としては、ギア位置選択側とインターロック側とを同じ設定位置とする例を示したが、変速に伴って動作するアクチュエータ部材であれば、アクチュエータピストンからシフトフォークまでの何れの位置でも採用することができる以上、ギア位置選択側とインターロック側とを異なる設定位置とする例でも良い。
実施例1〜9では、インターロック防止装置をツインクラッチ式自動マニュアルトランスミッションに適用した例を示したが、自動マニュアルトランスミッションであれば、シングルクラッチ式にも適用することができる。また、複数のアクチュエータとして油圧式のアクチュエータに限らず、電磁式やモータ式等のアクチュエータでも適用できる。要するに、複数のシフトフォークに対して個別に設けられ、前記複数のシフトフォークをそれぞれ個別に操作可能な複数のアクチュエータを備えた自動マニュアルトランスミッションには適用できる。
実施例1のインターロック防止装置が適用されたツインクラッチ式自動マニュアルトランスミッションを示す全体システム図である。 実施例1のインターロック防止装置が適用されたアクチュエータユニットを示す斜視図である。 実施例1のインターロック防止装置を示す横断平面図である。 実施例2のインターロック防止装置を示す横断平面図である。 実施例3のインターロック防止装置を示す平面図である。 実施例3のインターロック防止装置を示す側面図である。 実施例4のインターロック防止装置を示す斜視図である。 実施例4のインターロック防止装置を示す平面図である。 実施例4のインターロック防止装置を示す正面図である。 実施例5のインターロック防止装置を示す平面図である。 実施例5のインターロック防止装置を示す正面図である。 実施例6のインターロック防止装置を示す平面図である。 実施例6のインターロック防止装置のニュートラル時とシフト時を示す図12のZ方向矢視図である。 実施例7のインターロック防止装置を示す平面図である。 実施例7のインターロック防止装置のニュートラル時とシフト時を示す図14のZ方向矢視図である。 実施例8のインターロック防止装置を示す横断平面図である。 実施例9のインターロック防止装置を示す横断平面図である。
符号の説明
CA 第1クラッチ
CB 第2クラッチ
G1 第1速歯車組
G2 第2速歯車組
G3 第3速歯車組
G4 第4速歯車組
G6 第6速歯車組
GR 後退歯車組
28 1−R同期噛合機構
29 3−5同期噛合機構
37 6−N同期噛合機構
38 2−4同期噛合機構
41 3−5シフトフォーク
42 1−Rシフトフォーク
43 6−Nシフトフォーク
44 2−4シフトフォーク
45 アクチュエータユニット
46 クラッチ油圧モジュール
48 第1シフトロッド
49 3−5シフトブラケット
50 3−5シフトアクチュエータ
51 第2シフトロッド
52 1−Rシフトアクチュエータ
53 6−Nシフトアクチュエータ
54 2−4シフトアクチュエータ
55 3−5シフト位置センサ
56 1−Rシフト位置センサ
57 6−Nシフト位置センサ
58 2−4シフト位置センサ
59 アクチュエータ油圧モジュール
A1-1,A1-2,A1-3,A1-4 第1インターロック機構
A2-1,A2-2,A2-3 第2インターロック機構
A3-1,A3-2 第3インターロック機構

Claims (12)

  1. 奇数変速段グループの選択時に締結される第1クラッチと、偶数変速段グループの選択時に締結される第2クラッチと、複数のシフトフォークに対して個別に設けられ、前記複数のシフトフォークをそれぞれ個別に操作可能な複数のアクチュエータと、を備えたツインクラッチ式の自動マニュアルトランスミッションにおいて、
    ある変速段の選択時に、前記複数のアクチュエータのうち一つのアクチュエータ動作に伴い、同じ変速段グループに属する複数のアクチュエータのうち、残りの少なくとも一つの動きを規制するインターロック防止手段を設け
    前記インターロック防止手段は、隣接配置された一対の第1アクチュエータ部材と第2アクチュエータ部材との間の位置に設定し、両アクチュエータ部材のうち、一方のアクチュエータ部材の変速動作に伴い、他方のアクチュエータ部材の動きを規制する第1インターロック機構であることを特徴とする自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置。
  2. 請求項1に記載された自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置において、
    前記第1インターロック機構は、並列に隣接配置された一対の第1アクチュエータピストンと第2アクチュエータピストンとの間に設定した機構であって、前記両アクチュエータピストンの変速中立状態で変速動作軸の直交方向に対向する位置に形成された一対のインターロック溝と、該一対のインターロック溝との間のアクチュエータハウジングに形成されたインターロック穴と、該インターロック穴に配置されたコイルスプリングと、該コイルスプリングの両端部に設定され、前記インターロック溝に嵌合する一対のボールと、を有することを特徴とする自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置。
  3. 請求項に記載された自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置において、
    前記第1インターロック機構は、シフトロッド上に同心状態で径方向に隣接配置された一対の第1アクチュエータブラケット円筒部と第2アクチュエータブラケット円筒部との間に設定した機構であって、前記両アクチュエータブラケット円筒部の変速中立状態で変速動作軸の直交方向に対向する位置に形成された一対のインターロック溝と、インターロック溝との間のアクチュエータブラケット円筒部及びシフトロッドに形成されたインターロック穴と、該インターロック穴に配置されたコイルスプリングと、該コイルスプリングの両端部に設定され、前記インターロック溝に嵌合する一対のボールと、を有することを特徴とする自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置。
  4. 奇数変速段グループの選択時に締結される第1クラッチと、偶数変速段グループの選択時に締結される第2クラッチと、複数のシフトフォークに対して個別に設けられ、前記複数のシフトフォークをそれぞれ個別に操作可能な複数のアクチュエータと、を備えたツインクラッチ式の自動マニュアルトランスミッションにおいて、
    ある変速段の選択時に、前記複数のアクチュエータのうち一つのアクチュエータ動作に伴い、同じ変速段グループに属する複数のアクチュエータのうち、残りの少なくとも一つの動きを規制するインターロック防止手段を設け、
    前記インターロック防止手段は、隣接配置された一対の第1アクチュエータ部材と第2アクチュエータ部材との間にインターロックプレートを設定し、該インターロックプレートは、第1アクチュエータ部材と第2アクチュエータ部材との中間位置を揺動中心とし、両アクチュエータ部材のうち、一方のアクチュエータ部材の変速動作に伴い前記インターロックプレートが揺動し、この揺動により他方のアクチュエータ部材の動きを規制する第2インターロック機構であることを特徴とする自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置。
  5. 請求項に記載された自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置において、
    前記第2インターロック機構は、並列に隣接配置された一対の第1アクチュエータピストンと第2アクチュエータピストンとの間にインターロックプレートを変速動作軸の直交方向に設定した機構であって、前記第1アクチュエータピストンの変速動作軸と第2アクチュエータピストンの変速動作軸との中間位置を揺動中心とし、変速機ケースに対しインターロックプレート固定ブラケットを介して揺動可能に設けられたインターロックプレートと、該インターロックプレートの両端部に設けられた一対のインターロック突起と、前記第1アクチュエータピストンの端部と第2アクチュエータピストンの端部とにそれぞれ形成され、前記一対のインターロック突起とは変速中立位置にて係合するインターロック溝と、を有することを特徴とする自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置。
  6. 請求項に記載された自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置において、
    前記第2インターロック機構は、シフトロッド上に隣接配置された一対の第1シフトフォーク第2シフトフォークとの間にインターロックプレートを変速動作軸方向に設定した機構であって、前記第1シフトフォークの中立位置第2シフトフォークの中立位置との中間位置を揺動中心とし、変速機ケースに対しインターロックプレート固定ブラケットを介して揺動可能に設けられたインターロックプレートと、該インターロックプレートの両端部に形成された一対のインターロック凹部と、前記第1シフトフォークと第2シフトフォークのプレート対向位置にそれぞれ設けられ、前記一対のインターロック凹部とは変速中立位置にて係合するインターロックピンと、を有することを特徴とする自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置。
  7. 請求項に記載された自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置において、
    前記第2インターロック機構は、シフトロッド上に隣接配置された一対の第1シフトフォークと第2シフトフォークとの間にインターロックプレートを変速動作軸方向に設定した機構であって、前記第1シフトフォークの中立位置と第2シフトフォークの中立位置との中間位置を揺動中心とし、軸方向固定のシフトロッドに対しインターロックプレート固定ブラケットを介して揺動可能に設けられたインターロックプレートと、該インターロックプレートの両端部に形成された一対のインターロック凹部と、前記第1シフトフォークと第2シフトフォークのプレート対向位置にそれぞれ設けられ、前記一対のインターロック凹部とは変速中立位置にて係合するインターロックピンと、を有することを特徴とする自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置。
  8. 奇数変速段グループの選択時に締結される第1クラッチと、偶数変速段グループの選択時に締結される第2クラッチと、複数のシフトフォークに対して個別に設けられ、前記複数のシフトフォークをそれぞれ個別に操作可能な複数のアクチュエータと、を備えたツインクラッチ式の自動マニュアルトランスミッションにおいて、
    ある変速段の選択時に、前記複数のアクチュエータのうち一つのアクチュエータ動作に伴い、同じ変速段グループに属する複数のアクチュエータのうち、残りの少なくとも一つの動きを規制するインターロック防止手段を設け、
    前記インターロック防止手段は、並列に隣接配置された一対の第1アクチュエータ部材と第2アクチュエータ部材との間にインターロックプレートを設定し、前記インターロックプレートは、第1アクチュエータ部材と第2アクチュエータ部材との中間位置を移動可能とし、両アクチュエータ部材のうち、一方のアクチュエータ部材の変速動作に伴い前記インターロックプレートが移動し、この移動により他方のアクチュエータ部材の動きを規制する第3インターロック機構であることを特徴とする自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置。
  9. 請求項に記載された自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置において、
    前記第3インターロック機構は、並列に隣接配置された一対の第1シフトブラケットと第2シフトブラケットとの間にインターロックプレートを移動可能に設定した機構であって、変速機ケースに固定され、両側にプレートガイドを形成したインターロックプレートホルダーと、前記第1シフトブラケットの変速動作軸と第2シフトブラケットの変速動作軸との中間位置の軸直交方向を移動方向とし、前記プレートガイドを介して移動可能に設けられたインターロックプレートと、該インターロックプレートの両ブラケット側端部に形成された一対のインターロック傾斜凹部と、前記第1シフトブラケットと第2シフトブラケットのプレート対向位置にそれぞれ設けられ、前記一対のインターロック傾斜凹部とは変速中立位置にて係合するブラケット爪部と、を有することを特徴とする自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置。
  10. 請求項に記載された自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置において、
    前記第3インターロック機構は、並列に隣接配置された一対の第1シフトブラケットと第2シフトブラケットとの間にインターロックプレートを移動可能に設定した機構であって、変速機ケースに固定され、プレートガイドピンを設定したインターロックプレートホルダーと、前記第1シフトブラケットの変速動作軸と第2シフトブラケットの変速動作軸との中間位置の軸直交方向にガイド穴を形成し、該ガイド穴に挿着される前記プレートガイドピンを介して移動可能に設けられたインターロックプレートと、該インターロックプレートの両ブラケット側端部に形成された一対のインターロック傾斜凹部と、前記第1シフトブラケットと第2シフトブラケットのプレート対向位置にそれぞれ設けられ、前記一対のインターロック傾斜凹部とは変速中立位置にて係合するブラケット爪部と、を有することを特徴とする自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置。
  11. 請求項に記載された自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置において、
    前記第1インターロック機構は、並列に隣接配置された一対の第1アクチュエータピストン第2アクチュエータピストンとの間に設定した機構であって、前記両アクチュエータピストンの変速中立状態で変速動作軸の直交方向に対向する位置に形成された一対のインターロック溝と、該一対のインターロック溝との間のアクチュエータハウジングに形成されたインターロック穴と、該インターロック穴に配置されたインターロックピンと、を有し、前記一対の第1アクチュエータピストンと第2アクチュエータピストンのうち、一方のアクチュエータピストンの変速動作に伴い、前記インターロックピンがインターロック溝へ嵌合することにより他方のアクチュエータピストンの動きを規制することを特徴とする自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置。
  12. 請求項に記載された自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置において、
    前記第1インターロック機構は、シフトロッド上に同心状態で径方向に隣接配置された一対の第1アクチュエータブラケット円筒部と第2アクチュエータブラケット円筒部との間に設定した機構であって、前記両アクチュエータブラケット円筒部の変速中立状態で変速動作軸の直交方向に対向する位置に形成された一対のインターロック溝と、インターロック溝との間のアクチュエータブラケット円筒部及びシフトロッドに形成されたインターロック穴と、該インターロック穴に配置されたインターロックピンと、を有し、前記一対の第1アクチュエータブラケット円筒部と第2アクチュエータブラケット円筒部のうち、一方のアクチュエータブラケット円筒部の変速動作に伴い、前記インターロックピンがインターロック溝へ嵌合することにより他方のアクチュエータブラケット円筒部の動きを規制することを特徴とする自動マニュアルトランスミッションのインターロック防止装置。
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