JP4930096B2 - 画像処理装置およびプログラム - Google Patents
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Description
また、公報記載の従来技術として、例えば、中央遠隔制御装置と遠隔制御装置とを備え、地区遠隔制御装置は防災情報を通報し、かつ防災情報の通話音声を録音し、必要に応じて自動的にリダイヤルして録音された内容を通報可能とした技術がある(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、このような課題に鑑み、災害発生時の情報収集に用いられる画像処理装置において、装置が設置される場所に応じて収集する情報が個別に設定される装置を実現することを目的とする。
また、フォーム生成手段は、災害情報および地理情報に基づいて、周辺地域の避難場所を示す情報を情報登録用フォームの型に付加する。
さらに、フォーム生成手段は、災害情報および地理情報に基づいて、周辺の危険な場所を示す情報を情報登録用フォームの型に付加する。
また、このプログラムは、フォーム生成手段の機能として、災害情報および地理情報に基づいて、周辺地域の地図を情報登録用フォームの型に付加する処理をコンピュータに実行させる。
また、このプログラムは、フォーム生成手段の機能として、災害情報および地理情報に基づいて、周辺地域の避難場所を示す情報を情報登録用フォームの型に付加する処理をコンピュータに実行させる。
また、このプログラムは、フォーム生成手段の機能として、災害情報および前記地理情報に基づいて、周辺の危険な場所を示す情報を前記情報登録用フォームの型に付加する処理をコンピュータに実行させる。
請求項2に係る発明によれば、地理情報に基づく地図を提示することで、直感的に理解しやすい情報を提供できる。
請求項3に係る発明によれば、フォームに登録項目の情報を予め付加することで、記入者の負担を軽減できる。
請求項4に係る発明によれば、フォームに危険な場所の情報を付加することで、記入者に情報を提供できる。
請求項5に係る発明によれば、災害情報に応じて項目が設定された情報登録用フォームを出力し、災害に関する情報を収集して登録サーバに集約することができる。
請求項6に係る発明によれば、このプログラムを実装したコンピュータにおいて、災害に関する情報を収集するための情報登録用フォームを生成する場合に、災害情報に応じて型を選択し、情報を付加することで、収集する情報を装置が設置される場所に応じて個別に設定することができる。
請求項7に係る発明によれば、このプログラムを実装したコンピュータにおいて、地理情報に基づく地図を提示することで、直感的に理解しやすい情報を提供できる。
請求項8に係る発明によれば、このプログラムを実装したコンピュータにおいて、フォームに登録項目の情報を予め付加することで、記入者の負担を軽減することができる。
請求項9に係る発明によれば、このプログラムを実装したコンピュータにおいて、フォームに危険な場所の情報を付加することで、記入者に情報を提供することができる。
図1は、本実施形態が適用される画像処理装置10の構成例を示す機能ブロック図である。
図1に示すように、画像処理装置10は、プリンタやファクシミリ、複写機などとして機能する画像形成装置と一体となった組み込みコンピュータや、画像形成装置に外部接続されるパーソナルコンピュータ、またはスキャナなどとして機能する画像入力装置と一体となった組み込みコンピュータや、画像入力装置に外部接続されるパーソナルコンピュータ等によって実現される。この画像処理装置10は、例えば、小さなスペースにて多数の品種を扱う形態の小売店である所謂コンビニエンスストアなどに設置される。この所謂コンビニエンスストアなどに設置される画像処理装置10は、通常の動作時には、例えばプリンタやファクシミリ、複写機、スキャナとして、また、デジタルカメラで撮影した写真をプリントアウトする装置、キオスク端末(無人情報端末)等として利用される場合がある。
受け付け部は、例えばディスプレイに表示されたボタン等の仮想的なスイッチ類に対する操作を検出するディスプレイに設けられたセンサや、ハードウェアのスイッチなどで実現され、画像処理装置10を利用するユーザから操作を受け付ける。また受け付け部は、音声入力を行うマイクなどを用いて音声による操作を受け付けるようにしてもよい。
指示特定部は、例えばメモリ上に保持されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)が実行することによって実現され、受け付けた操作から画像処理に関する指示を特定する。
災害認識部12は、災害情報を取得する災害情報取得部21と災害影響度を出力する災害判定部22とを含んで構成される。
災害情報取得部21では、例えば集中管理サーバからネットワーク経由で配信される情報によって災害に関する情報を取得する。また、例えば、災害発生時に公共放送などを通じて配信される緊急警報放送、災害時にユーザによって操作される災害発生ボタンからの情報、地震の揺れを検知する地震センサ、浸水を検知するセンサなどの自らまたは直接接続されるセンサから得られる情報などから、災害に関する情報を取得する場合もある。ここでの災害の種類とは、地震、風水害、火災、火山、停電情報などである。
(i)集中管理サーバやユーザから影響度が入力される場合、
(ii)地震・浸水等のセンサの入力値から算出される場合、
(iii)画像処理装置10自身が算出する場合、
がある。特に、上記(iii)の場合は、警戒放送など広域的な情報から、災害の規模と、災害発生現場からの概略の(おおよその)距離から影響度を算出する。つまり、災害の規模は小規模であっても、発生現場からの距離が近ければ画像処理装置10への影響度は大きく、大規模災害であっても距離が遠ければ影響度は小さい。そこで、以下の式に示すように、災害の影響度に距離の要素を加味している。
災害の影響度=災害種類係数×災害規模×1/距離(or1/距離の二乗)…(1)式
例えば、災害種類係数は1〜5、災害規模は1〜7、距離は1〜5等が、図3に示すような予め定められメモリに記憶された情報に基づいて設定される。
また、災害判定部22では、複数の入力から災害情報があった場合には、災害の影響度が大きいものを優先している。
この災害別情報テーブルは、画像処理装置10の後述するハードディスクドライブ(HDD)等のメモリに記憶される情報であり、処理プログラムを実行するCPUにて読み出され、このCPUの作業のために、例えば作業用のメモリであるRAM(Random Access Memory)に一時的に記憶される。この災害別情報テーブルは、図3に示すように、災害種別ごとに、災害種類係数と、災害規模、距離の値を決定する際に用いる情報が記憶されている。図3に示す例では、災害種別としては、地震災害、風水害災害、火山災害、原子力災害、雪害災害、事故災害、および、その他災害がある。また図3では、地震災害が選定されている。
なお、電源投入時に必ず災害発生からの復帰かどうかを確認するUI画面をUI部15にて表示し、ユーザからの入力によって災害情報を取得する方法もある。
すなわち、診断シーケンス決定部31には複数の診断シーケンス(予め定められた診断のための動作の順序)が用意されており、災害の種類、災害発生場所からの距離、災害の影響度に応じてシーケンスを決定する。例えば、水害の場合、全ての用紙トレイに対して、紙送りが可能かどうかの診断を行う。また例えば、大規模停電が発生している場合、供給電源の安定性の確認と、外部サーバとの通信が可能かどうかネットワークの診断を適時行う。このように、例えば診断の適正化および/または診断の迅速化などをより良好に実現するために、取得された災害に関する情報に応じて自己診断とネットワーク環境の診断とを実行している。即ち、例えば診断箇所のピックアップや、診断箇所の重点化、通常モード時の診断では行わない特有な箇所の診断など、災害に関する情報に対応させた診断実行を実現している。
図4は、本実施形態における災害発生時の装置制御部16の機能を詳述するためのブロック図である。
図4に示す装置制御部16は、情報登録用のフォームを生成する登録フォーム生成部51と、フォームに記入された情報を抽出する記入情報抽出部52と、抽出された情報を集中管理サーバへ送信するための情報送信部53とを備える。
フォームDB63は、ROMや磁気ディスク装置等の不揮発性の記憶手段で実現され、登録フォーム生成部51により生成されたフォームを保持する。このフォームは、記入情報抽出部52がフォームに記入された情報を抽出する際に、記入部分を検出するために使用される。
図5は、災害の発生が検知され情報を収集する際の動作の全体的な流れを説明するフローチャートである。
図5に示すように、自装置のセンサや集中管理サーバからの通知等により災害の発生が検知され(ステップ501)、災害認識部12により災害情報が取得されると(ステップ502)、画像処理装置10は災害発生モードへ移行する。そして、UI部15の提示部の表示が変更され、情報登録用フォームの出力準備が完了する(ステップ503)。
この後、情報送信部53が、記入情報抽出部52により抽出され認識された情報(登録情報)を、外部IF11を介して集中管理サーバへ送信する(ステップ509)。集中管理サーバでは、例えば、各所の画像処理装置10から送られた登録情報をまとめてデータベースに登録し、災害の全体的な被害情報の確認や解析等に供する。
この処理で登録フォーム生成部51は、まずユーザによる指定、災害の種類や規模その他の災害状況の情報等に基づいて、フォームの種類を決定するテンプレートを選択する(ステップ601)。そして、画像処理装置10の設置場所の地理情報等に基づいて、このテンプレートに必要な情報を埋め込んでフォームを生成する(ステップ602)。このテンプレートの選択および情報の埋め込みに関しては、行政組織等の上位組織からのリクエストに応じて収集すべき情報を決定することも考えられる。これらの処理の詳細は後述する。
この後、登録フォーム生成部51は、生成したフォームにIDを埋め込み(ステップ603)、フォームDB63に登録する(ステップ604)。
登録フォーム生成部51は、まずUI操作保持部65に保存されている操作情報に基づきユーザが指定したフォームの種別を判断する(ステップ701)。また、災害情報保持部66に保存されている災害情報に基づき災害の種別および状況を判断する(ステップ702、703)。具体的には、災害の種別として、例えば震災、風水害、火山災害、土砂災害などの別を判断する。また、災害の状況として、災害規模、被災地からの距離などを判断する。また、行政組織等の上位組織から収集すべき情報に関する指示を受け付けたか否かを判断する(ステップ704)。この指示は、外部IF11を介して受信され、RAM等のメモリに保持されているものとする。この後、登録フォーム生成部51は、これらの判断結果に応じて適切なテンプレートをテンプレートDB61に保存されているテンプレートの中から選択し、読み出して処理を終了する(ステップ705)。
登録フォーム生成部51は、まずステップ601(詳細は図7)でテンプレートを読み出した後、行政組織や会社等の上位組織から特別の指示を受け付けていないかを判断する(ステップ801)。上述したようにこの指示は、外部IF11を介して受信され、RAM等のメモリに保持されている。上位組織からの指示があった場合には、その指示に基づいて必要な埋め込み情報の項目条件を取得する(ステップ802)。それ以外は、選択されたテンプレートにおいて設定されている項目が埋め込み情報の項目となる。
図9、10に示す情報登録用フォームは、被害登録用のフォームである。図9は、地理情報「神奈川県○○群△△町」に基づくフォームの例であり、図10は地理情報「東京都○○○区△△町」に基づくフォームの例である。図示の例では、「1.記入者の名前」「2.住所」「3.被害の種類」「4.被害の場所」の各項目と、自由にメッセージを記入する「5.自由記入欄」とが設けられている。また、「4.被害の場所」には、取得された住所を含む地図が提示されている。
この処理で記入情報抽出部52は、まず登録用紙の読み取り画像から特定の場所に埋め込まれている識別情報を検出し(ステップ1301)、当該識別用紙のフォームを特定する(ステップ1302)。次に、特定されたフォームをフォームDB63から読み出して読み取り画像と対比し、ユーザにより書き込まれた記入情報を抽出する(ステップ1303)。具体的には、安否情報等の項目において印が付けられた選択肢や必要物資の数量等が抽出される。この後、記入情報抽出部52は、抽出された記入情報を記入情報DB64に登録し保存する(ステップ1304)。
次のステップ508では、抽出された記入情報を使って、印の位置から選択された項目を特定したり、名前や住所、数量の数字などを文字認識したりする等の処理が行われる。
以上説明したように、記入情報抽出部52は受け付け手段または記入情報抽出手段として機能する。
図14は、例えば画像処理装置10のコンピュータとして機能する部分におけるハードウェア構成を示した図である。図14に示すコンピュータは、演算手段であるCPU201と、マザーボード(M/B)チップセット202と、システムバスを介してCPU201に接続されたメインメモリ203とを備えている。また、M/Bチップセット202を介してディスプレイインタフェース204とディスプレイ210とがCPU201に接続されている。また、例えば入出力バスを介してM/Bチップセット202に接続されたハードディスク装置(HDD)205、ネットワークインタフェース206、キーボード/ポインティングデバイス207を備える。ディスプレイインタフェース204は、たとえばグラフィックスプロセッサを用いたビデオカードなどが用いられる。
Claims (2)
- 操作者に対し表示を行う表示手段と、
前記表示手段の表示に対する前記操作者の操作を受け付ける受け付け手段と、
前記受け付け手段により受け付けた操作に基づき画像処理に関する指示を特定する指示特定手段と、
画像を光学的に読み取って画像データを取得する読み取り手段と、
前記読み取り手段により取得された画像データを処理する画像処理手段と、
前記読み取り手段により取得され前記画像処理手段により処理された画像データに基づく複写画像を媒体に形成する画像形成手段と、
装置の設置場所の地理情報を保持する地理情報保持手段と、
災害の発生に基づいて得られる災害情報を取得し、装置への災害の影響を表す災害影響度を出力する災害の認識処理を実行する災害認識手段と、
前記災害影響度の情報に応じて自己診断とネットワーク環境の診断とを実行する診断実行手段と、
前記災害認識手段と前記診断実行手段からの出力結果から災害発生モードに切り替えるかどうかを決定するモード切り替え手段と、
情報登録用フォームの型を保持する型保持手段と、
前記災害認識手段により取得された前記災害情報に基づいて前記型保持手段に保持されている前記情報登録用フォームの型を選択して読み出し、前記地理情報保持手段に保持されている前記地理情報に基づいて、災害に関して収集すべき情報を登録するための項目を読み出した当該型に記載した情報登録用フォームを生成するフォーム生成手段とを備え、
前記表示手段は、前記モード切り替え手段によって前記災害発生モードに切り替えられた場合に、表示を変更して前記フォーム生成手段により生成された前記情報登録用フォームの前記画像形成手段による出力の指示を受け付け可能とすることを特徴とする画像処理装置。 - 操作者に対し表示を行う表示手段と、
前記表示手段の表示に対する前記操作者の操作を受け付ける受け付け手段と、
前記受け付け手段により受け付けた操作に基づき画像処理に関する指示を特定する指示特定手段と、
画像を光学的に読み取って画像データを取得する読み取り手段と、
前記読み取り手段により取得された画像データを処理する画像処理手段と、
前記読み取り手段により取得され前記画像処理手段により処理された画像データに基づく複写画像を媒体に形成する画像形成手段と、
を備えた画像処理装置を制御するコンピュータを、
災害の発生に基づいて得られる災害情報を取得し、装置への災害の影響を表す災害影響度を出力する災害の認識処理を実行する災害認識手段と、
前記災害影響度の情報に応じて自己診断とネットワーク環境の診断とを実行する診断実行手段と、
前記災害認識手段と前記診断実行手段からの出力結果から災害発生モードに切り替えるかどうかを決定するモード切り替え手段と、
情報登録用フォームの型を保持する型保持手段から、前記災害認識手段により取得された前記災害情報に基づいて前記情報登録用フォームの型を選択して読み出し、前記災害認識手段による災害情報の取得に伴う所定のイベントに応じて、装置の設置場所の地理情報を保持する地理情報保持手段に保持されている当該地理情報に基づいて、災害に関して収集すべき情報を登録するための項目を読み出した当該型に記載した情報登録用フォームを生成するフォーム生成手段として機能させ、
前記モード切り替え手段によって前記災害発生モードに切り替えられた場合に前記表示手段の表示を変更して前記フォーム生成手段により生成された前記情報登録用フォームの前記画像形成手段による出力の指示を受け付ける機能を実現することを特徴とするプログラム。
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