JP2008172406A - 画像処理装置およびプログラム - Google Patents

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JP2008172406A JP2007002330A JP2007002330A JP2008172406A JP 2008172406 A JP2008172406 A JP 2008172406A JP 2007002330 A JP2007002330 A JP 2007002330A JP 2007002330 A JP2007002330 A JP 2007002330A JP 2008172406 A JP2008172406 A JP 2008172406A
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Yoshihiko Mitamura
欣彦 三田村
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Abstract

【課題】送信すべき情報の項目やその送信先を意識することなく正確かつ効率的に情報を送信できるようにする。
【解決手段】画像処理装置10のユーザインタフェース(UI)を提供するユーザインタフェース部(UI部)15と、サーバ等との間で各種情報の送受信を行う外部IF(インタフェース)11と、災害発生時に送信すべき情報の項目と送信先とを対応付けた災害対応情報を記憶する災害対応情報記憶部16と、UI部15や外部IF11から入力された災害に関する情報を取得する災害情報取得部12と、区別情報記憶部14から区別情報を読み出し、災害に関する情報との照合によって災害の段階を定め、この災害の段階と、災害対応情報記憶部16に記憶された災害対応情報に基づいて、必要な情報項目について記入した情報が適切な送信先に送信されるようにする帳票の画像を生成する帳票画像生成部13とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、プログラムに関する。
近年、災害に対する危機管理の必要性が強く叫ばれている。災害としては、例えば、火災、気象災害(豪雨・雷・雪等)、地震・噴火・津波・台風等の大災害などがある。例えば記録媒体に出力する画像を処理する画像処理装置などの各種機器においても、これらの緊急事態発生時の対応が従来から検討されている。
ここで、従来、画像処理装置における災害発生時の対策としては、安全確保を目的とするものが存在する。公報記載の従来技術として、例えば、装置の電圧の振幅、周期の変動等から地震や装置の落下等を異常振動判定機能手段を介して確認し、定着ヒータの電力供給を強制的に停止する技術が存在する(例えば、特許文献1参照。)。
また他の公報記載の技術として、ネットワークや電話回線に接続された複写機やプリンタに、信号発信基からの災害信号を受信する機能を備え、災害信号を受信したときには、その災害データを用紙にプリントアウト出力し、その後電源を遮断する技術が存在する(例えば、特許文献2参照。)。
ところで、災害発生時等の緊急事態においては、人命の確保のみならず、企業の経済的損失や事業継続に対する影響を最小化するために、いかに素早く多くの情報を収集、分析し、取るべきアクションについて意思決定できるかが、重要なポイントとなる。災害発生時の意思決定に関する公報記載の従来技術としては、災害時に災害情報の入力を受け付け、防災計画ルールと意思決定の履歴情報とに基づいて意思決定支援情報を作成し出力する技術が存在する(例えば、特許文献3参照。)。
特開平11−184327号公報 特開2001−023060号公報 特開平10−334078号公報
従来、災害発生時等の緊急事態においてまたは他の様々な場面において必要な情報を送信する場合、送信すべき情報の項目やその送信先を送信者が意識して送信しなければならず、それらを意識することなく正確かつ効率的に情報を送信することができないという課題があった。
本発明の目的は、送信すべき情報の項目やその送信先を意識することなく正確かつ効率的に情報を送信できるようにすることにある。
請求項1に記載の発明は、
緊急事態の発生時に緊急に送信すべき情報の項目を当該緊急事態の状況に応じて特定し、かつ、当該項目についての情報の送信先を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された前記項目についての情報を記入するための領域を有する帳票であって、当該領域に記入された情報が前記特定手段により特定された前記送信先に送信されるように制御するための制御情報が付加された帳票の画像を生成する生成手段と
を備えたことを特徴とする画像処理装置である。
請求項2に記載の発明は、
前記特定手段は、前記緊急事態の発生時に緊急に送信すべき情報の複数の項目の中から、当該緊急事態の大きさまたは緊急度の段階に応じて、前記項目を特定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
請求項3に記載の発明は、
前記生成手段は、前記緊急事態の発生に関する情報の取得に応じて、前記画像を生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
請求項4に記載の発明は、
前記生成手段は、前記領域の位置に関する位置情報が前記制御情報として付加された前記帳票の画像を生成し、かつ、前記送信先を特定する情報と当該位置情報の対応関係を生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
請求項5に記載の発明は、
前記生成手段は、前記送信先を特定する情報が前記制御情報として付加された前記帳票の画像を生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
請求項6に記載の発明は、
前記帳票が有する前記領域に記入された記入情報と、前記帳票に付加された前記制御情報とを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記記入情報を、前記取得手段により取得された前記制御情報に基づいて特定される前記送信先に送信する送信手段と
を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置である。
請求項7に記載の発明は、
帳票に記入される情報の複数の項目と、当該複数の項目についての情報をそれぞれ送信すべき複数の送信先とを特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された前記複数の項目についての情報をそれぞれ記入するための複数の領域を有する前記帳票であって、当該複数の領域に記入された情報が前記特定手段により特定された前記複数の送信先にそれぞれ送信されるように制御するための制御情報が付加された前記帳票の画像を生成する生成手段と
を備えたことを特徴とする画像処理装置である。
請求項8に記載の発明は、
前記帳票が有する前記複数の領域に記入された記入情報と、前記帳票に付加された前記制御情報とを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記記入情報を、前記取得手段により取得された前記制御情報に基づいて特定される前記複数の送信先に振り分けて送信する送信手段と
を更に備えたことを特徴とする請求項7記載の画像処理装置である。
請求項9に記載の発明は、
コンピュータに、
緊急事態の発生時に緊急に送信すべき情報の項目を当該緊急事態の状況に応じて特定し、かつ、当該項目についての情報の送信先を特定する機能と、
前記項目についての情報を記入するための領域を有する帳票であって、当該領域に記入された情報が前記送信先に送信されるように制御するための制御情報が付加された帳票の画像を生成する機能と
を実現させるためのプログラムである。
請求項10に記載の発明は、
コンピュータに、
帳票に記入される情報の複数の項目と、当該複数の項目についての情報をそれぞれ送信すべき複数の送信先とを特定する機能と、
前記複数の項目についての情報をそれぞれ記入するための複数の領域を有する前記帳票であって、当該複数の領域に記入された情報が前記複数の送信先にそれぞれ送信されるように制御するための制御情報が付加された前記帳票の画像を生成する機能と
を実現させるためのプログラムである。
請求項1の発明は、緊急事態において緊急に送信すべき情報の項目やその送信先を意識することなく情報を送信できるようにする帳票が出力可能となるという効果を有する。
請求項2の発明は、緊急事態の大きさまたは緊急度に応じて送信すべき情報の項目が特定されるという効果がある。
請求項3の発明は、緊急事態の発生に関する情報の取得に応じて帳票が出力されるという効果を有する。
請求項4の発明は、本構成を有していない場合に比較して、帳票に埋め込む情報量を少なくすることができるという効果を有する。
請求項5の発明は、本構成を有していない場合に比較して、帳票に記入した情報の送信先を短時間で特定することができるという効果を有する。
請求項6の発明は、帳票に記入された情報を適切な送信先に送信することができるという効果を有する。
請求項7の発明は、送信すべき情報の項目やその送信先を意識することなく情報を送信できるようにする帳票が出力可能となるという効果を有する。
請求項8の発明は、帳票に記入された情報を適切な送信先に送信することができるという効果を有する。
請求項9の発明は、緊急事態において緊急に送信すべき情報の項目やその送信先を意識することなく情報を送信できるようにする帳票が出力可能となるという効果を有する。
請求項10の発明は、送信すべき情報の項目やその送信先を意識することなく情報を送信できるようにする帳票が出力可能となるという効果を有する。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。本実施の形態は、様々な緊急事態発生時において緊急に情報を送信する際に適用されるものではあるが、ここでは、特に災害発生時に適用するものとして説明する。尚、災害発生時以外の緊急事態としては、例えば、急病人やけが人が発見された時などがある。
図1は、本実施の形態が適用される画像処理装置10の構成例を示す機能ブロック図である。画像処理装置10は、プリンタやファクシミリ、複写機などとして機能する画像形成装置と一体となった組み込みコンピュータ等のコンピュータ装置や、画像形成装置に外部接続されるパーソナルコンピュータ等のコンピュータ装置、またはスキャナなどとして機能する画像入力装置と一体となった組み込みコンピュータ等のコンピュータ装置や、画像入力装置に外部接続されるパーソナルコンピュータ等のコンピュータ装置などによって実現される。この画像処理装置10は、例えば、小さなスペースにて多数の品種を扱う形態の小売店である所謂コンビニエンスストアなどに設置される。この所謂コンビニエンスストアなどに設置される画像処理装置10は、通常の動作時には、例えばプリンタやファクシミリ、複写機、スキャナとして、また、デジタルカメラで撮影した写真をプリントアウトする装置等として利用される場合がある。
また、この画像処理装置10は、例えばサーバから各種情報を取得する等、外部との通信を実行する外部IF(インタフェース)11を備えている。外部IF11は、たとえば社内ネットワークやインターネット、サーバと接続するための専用線やVPN(バーチャルプライベートネットワーク)等に接続される。また、画像処理装置10は、災害情報(災害に関する情報)を取得する災害情報取得部12と、この災害情報取得部12から取得した災害情報に基づいて災害時の状況を伝達するのに用いる帳票(フォーム)の画像を生成する帳票画像生成部13とを備えている。この帳票画像生成部13では、帳票に含める情報の項目と情報の送信先とを特定し、これらに基づいて帳票画像を生成する。従って、本実施の形態では、情報の項目とその項目についての情報の送信先とを特定する特定手段の一例として、また、帳票の画像を生成する生成手段の一例として、帳票画像生成部13を設けている。更に、画像処理装置10は、帳票画像生成部13にて、後述する災害種別判断や災害レベル(災害の段階)判断などが行われる際の各種情報が記憶されたメモリである区別情報記憶部14を備えている。
また、画像処理装置10は、たとえばマウスおよびタッチパネルなどの位置指示装置またはキーボードなどの入力装置によるユーザの操作を受け付け、受け付けた操作に基づき画像処理に関する指示を特定するユーザインタフェース部(UI部)15を備えている。UI部15は画像処理装置10自体に設ける他、たとえば携帯電話やPDA(パーソナルデジタルアシスタンス)、電子手帳、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置を有線または無線で接続して用いてもよい。また、各種入力機能を用いて災害情報などのユーザからの情報入力を認識する場合もある。
更に、画像処理装置10は、例えばUI部15によって設定される災害対応の規則(アクションルール)を記憶する災害対応情報記憶部16を備える。この災害対応情報記憶部16に記憶される情報の詳細は後述するが、簡単に述べると、災害発生時の状況を表す項目と、その項目についての情報の送信先との対応関係を記憶したものである。そして、この対応関係は、帳票画像生成部13にて、帳票上の記入欄に記入された情報が適切な送信先に送信されるような帳票の画像が生成される際に参照される。
更にまた、画像処理装置10は、帳票上の情報項目に対応する領域に関する情報(領域情報)を記憶する領域情報記憶部17を備える。この領域情報記憶部17には、帳票上で各情報項目に関する事項が配置される領域の位置情報と、その領域内の記入欄に記入された情報の送信先との対応関係が記憶される。そして、画像処理装置10は、実際に出力された帳票上の領域内の記入欄に情報が記入された際に、その記入位置に関する情報に基づいて領域情報記憶部17を検索し、記入された情報の送信先を特定する送信先特定部18を備える。
また、画像処理装置10は、装置全体を制御する装置制御部20を備えている。更に、画像処理に携わる各種機能として、例えば、スキャナや電話回線、外部接続されたPC(パーソナルコンピュータ)などのコンピュータ等から、処理すべき画像データを取得する画像取得部21と、取得された画像データを処理する画像処理部22と、処理された画像データを出力する画像形成部23とを備えている。ここで、この画像形成部23は、例えば電子写真方式によってトナー像を用紙上に形成する画像形成方式や、例えばインクを用紙上に吐出して像を形成するインクジェット方式などを採用した画像形成装置を含むものとするとよい。尚、画像形成部23としては、実際に用紙上に画像を形成するところまでは実行せず、所定のラインを介して接続された画像形成装置に対して画像データを出力するまでの構成としてもよい。
更に、画像処理装置10は、紙等の媒体に印刷された画像を読み取る画像読取部24を備えている。ここで、この画像読取部24は、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)方式やCIS(Contact Image Sensor)方式などを採用したスキャナを含むものとするとよい。また、このスキャナは、読取装置を機械制御で動かすことで媒体上の画像を読み取るフラットベッドスキャナであってもよいし、読取装置を手動で動かすことで媒体上の画像を読み取るハンディスキャナであってもよい。特に、ハンディスキャナとしては、媒体に文字または図形を記入しながら、媒体上の位置を表す微細な画像を読み取ることで、記入した内容を電子データとして取得する所謂電子ペンを採用することも考えられる。
図1に示す画像処理装置10は、災害に関する情報の取得に際して幾つかの態様を備えている。
まず第1として、災害情報取得部12が災害に関する情報をUI部15から取得する態様である。例えば、画像処理装置10のUI部15に緊急状態を入力する機能を設け、この機能によって入力されたものを認識することによって、災害に関する情報を取得するようにするとよい。例えば緊急ボタン(スイッチ)や緊急コマンド設定などが例として挙げられる。災害情報取得部12によって、この災害情報が取得されると、帳票画像生成部13では、取得されたこの災害情報に基づき、災害対応の情報を伝達するための帳票の画像を生成する。
また、第2として、災害情報取得部12が災害認識部として機能し、災害に関する情報(災害情報)を自立的に判断する態様がある。例えば、地震観測計や振動検知機能などを備えて自ら災害を認識する。地震観測計としては、例えば、地震の初期微動(P波)を検知して、地震の規模や発生位置を検知し、画像処理装置10に対する地震の影響度を認識する方法が考えられる。そして、第1の態様と同様に、帳票画像生成部13は、災害対応の情報を伝達するための帳票の画像を生成する。
更に、第3として、災害に関する情報(災害情報)をネットワークを経由して受信する態様がある。例えば、外部IF(インタフェース)11により、TCP/IPの通信プロトコルを用いたネットワークであるインターネットを介してサーバコンピュータから災害に関する情報を取得する。このネットワークを経由した災害に関する情報としては、例えば、官庁や地方自治体が提供する情報や、企業などの外部団体が提供する情報などがある。そして、第1、第2の態様と同様に、帳票画像生成部13は、災害対応の情報を伝達するための帳票の画像を生成する。
また更に、第4として、ネットワークを経由してサーバに問い合わせを行い、所謂プル(pull)方式(期待するコンテンツをユーザが引っ張る方式)によって災害に関する情報を取得する態様がある。かかる第4の態様では、災害情報取得部12は、外部IF11に対して問い合わせの情報を出力し、外部IF11は、この問い合わせの情報をもとに、例えばインターネットを介して外部のサーバコンピュータにアクセスして、災害に関する情報を取得する。そして、第1から第3の態様と同様に、帳票画像生成部13は、災害対応の情報を伝達するための帳票の画像を生成する。
図2は、災害情報取得部12にて取得され、帳票画像生成部13による帳票画像の生成処理に用いられる災害情報の一例を示した図である。災害に関する情報(災害情報)は、例えばXMLファイルにて作成される。図2に示す例では、災害情報は、画像処理装置の所在地、災害種別、震度、震源地、マグニチュード、画像処理装置近隣情報などの災害レベル判断に用いられる各種情報が含まれている。『災害種別』としては、図2では『地震』の例が示されている。この災害レベル(災害の段階)の種類に応じて、震度、震源地、マグニチュードなどの各項目が決定される(後述)。
次に、区別情報記憶部14について説明する。ハードディスクドライブ(HDD)などの記憶媒体にて形成される区別情報記憶部14は、CPU(後述)によって実行されるソフトウェアの機能である帳票画像生成部13によって、情報の読み出し/書き込みが実行される。
図3は、区別情報記憶部14に記憶されるレベル判断テーブルの例を示した図である。このレベル判断テーブルは、処理プログラムを実行するCPUにて読み出され、このCPUの作業のために、例えば作業用のメモリ(後述)に一時的に記憶される。このレベル判断テーブルは、図3に示すように、災害種別ごとに、評価項目(判断項目)とその程度とが定められ、それによって災害レベル(災害の段階)が決定されるように設定されている。災害種別としては、地震災害、風水害災害、火山災害、原子力災害、雪害災害、事故災害、および、その他災害がある。図3では、地震災害が選定されている。
この図3では、地震災害の評価項目として、自装置の震度、自装置から震源地までの距離、震源地のマグニチュード、近隣情報、経過時間が列挙されている。また、図3では、決定される災害レベルとして、第1の災害レベルである災害レベルLV1、第2の災害レベルである災害レベルLV2、第3の災害レベルである災害レベルLV3が示されている。評価項目である自装置の震度については、例えば、基準値として震度5弱まで災害レベルLV1、震度5強から震度7まで災害レベルLV2、震度8以上で災害レベルLV3とされている。
同様に、自装置から震源地までの距離については、例えば、基準値として50kmよりも離れているときには災害レベルLV1、50km〜20kmのときには災害レベルLV2、20kmよりも近いときには災害レベルLV3とされている。また、震源地のマグニチュードについては、例えば、基準値としてマグニチュード4.0よりも小さいときには災害レベルLV1、マグニチュード4.1〜7.0のときには災害レベルLV2、マグニチュード7.1を超えるときには災害レベルLV3とされている。
また、近隣情報としては、例えば、『要救助』で災害レベルLV2、『音信不通』で災害レベルLV3とされている。更に、経過時間については、基準値として、例えば1週間以上で災害レベルLV1、4日以内で災害レベルLV2、2日以内で災害レベルLV3とされている。帳票画像生成部13は、この図3に示すようなレベル判断テーブルをHDDから読み出してメモリにセットし、例えば図2に示すような災害情報によって照合する。そして、この照合によって災害レベルLV1〜災害レベルLV3を決定し、その災害レベルをメモリにセットする。
このように、災害種別ごとに定められたレベル判断テーブルと、取得された災害情報との照合(マッチング)から、帳票画像を生成する際の指針となる災害レベルが決定される。このレベル判断テーブルは、評価項目ごとに災害レベルに応じた基準値が定められている。レベル判断テーブルと災害情報とのマッチングを観察することで、各評価項目ごとに好ましい災害レベルが得られる。そして、この災害レベルの決定は、災害情報の評価項目の中で、例えば最も高いレベルを用いて決定するようにしてもよい。また、例えば平均的なレベルを災害レベルとして決定するようにしてもよい。更に、評価項目別にレベルを決定し、項目ごとに帳票を出力するようにしても良い。
次に、災害対応情報記憶部16に記憶される災害対応情報について説明する。
図4は、災害対応情報の一例を示したものである。
この例において、災害対応情報は、災害レベルと、情報項目と、情報送信先と、情報項目No.とを対応付けたものになっている。
このうち、災害レベルは、図3のレベル判断テーブルにて管理される災害レベルに対応する。但し、図4では、災害レベルLV1およびLV2についてのみ示している。尚、一般の緊急事態を考えると、緊急事態の大きさまたは緊急度のレベル(段階)に応じて情報項目を管理する構成となる。すなわち、本実施の形態では、緊急事態の大きさまたは緊急度のレベル(段階)の一例として、災害レベルを採用している。
また、情報項目は、災害発生時の状況を表す項目であり、情報送信先は、その項目についての情報の送信先である。災害レベルごとに、そのレベルの災害が発生した場合に伝達すべき情報の種類を情報項目として定義している。災害レベルが高いほうが被害が甚大であり、より多くの情報を収集すべきであると考えられるので、図4でも災害レベルLV1よりも災害レベルLV2のほうに、より多くの情報項目が設定されている。尚、図では、情報項目しか示していないが、送信する情報を記入する際の便宜のために選択肢等を印刷する必要がある場合には、その選択肢等をあわせて記憶するようにしてもよい。更に、情報送信先は、情報項目ごとに設定されている。災害発生時の状況は全ての情報項目について同一箇所で把握すればよいというものではないからである。例えば、火災発生やけが人の有無については消防署等、ITインフラ状況については情報管理部門で管理する必要があるので、そのような定義となっている。尚、図では、情報送信先として組織名等が記述されているが、実際には、例えば、メールアドレス等の情報が記述される。或いは、この組織名等に基づいてメールアドレス等の情報を取得する構成としてもよい。
また、情報項目No.は、情報項目を一意に識別するための情報である。この情報項目No.は、例えば、災害の状況に応じて帳票に含める情報項目をきめ細かく選択するために用いられる。
尚、図では、地震、水害等の災害レベルごとに、情報項目や情報送信先を定義したが、一般の緊急事態を考えると、このような定義には限らない。例えば、重篤患者を救命救急センターへ救急車で搬送するに当たって伝達すべき必要なデータを患者の状況に応じて定義するものとしてもよい。
次に、図1に示す画像処理装置10にて実行される処理について、フローチャートを用いて説明する。
図5は、画像処理装置10にて実行される全体処理を示したフローチャートである。画像処理装置10の災害情報取得部12は、所定の方法によって災害情報を取得する(ステップ101)。この所定の方法は、前述の第1の態様では、UI部15から災害に関する情報を取得する。この第1の態様では、例えば、UI部15にてユーザから災害発生に関する所定の入力を入力すると、このUI部15から災害情報取得部12に対して、例えば所定のコマンドが出力される。災害情報取得部12では、このコマンドから災害の種別、災害のレベル等を判断し、帳票画像生成部13にて判断可能な内容として図2に示すような災害情報をこの帳票画像生成部13に出力する。
また、ステップ101にて、上述した第2の態様の場合には、災害情報取得部12にて災害に関する情報(災害情報)を自立的に判断して取得し、災害情報取得部12では、帳票画像生成部13にて判断可能な内容として図2に示すような災害情報をこの帳票画像生成部13に出力する。
上述した第3の態様の場合には、災害に関する情報(災害情報)を外部IF(インタフェース)11によりネットワークを経由して受信する。その後、災害情報取得部12では、帳票画像生成部13にて判断可能な内容として、受信した災害に関する情報を図2に示すような災害情報に変換して帳票画像生成部13に出力する。
更に、上述した第4の態様では、災害情報取得部12は、外部IF(インタフェース)11に対して問い合わせの情報を出力し、外部IF(インタフェース)11はネットワークを介してこの問い合わせの情報をサーバコンピュータに出力する。そして、災害情報取得部12は、この問い合わせの返答として外部IF(インタフェース)11を介して災害に関する情報(災害情報)を取得する。その後、災害情報取得部12は、取得した災害に関する情報を図2に示すような災害情報に変換して帳票画像生成部13に出力する。
次に、このステップ101によって、災害情報取得部12から災害情報を取得した帳票画像生成部13は、後述するような災害レベル決定処理を実行する(ステップ102)。その後、帳票画像生成部13は、後述するような帳票画像の生成処理を行って(ステップ103)、処理が終了する。
図6は、図5のステップ102に示す災害レベル決定処理を詳述するフローチャートである。画像処理装置10の帳票画像生成部13は、まず、災害種別を判断する(ステップ201)。そして、区別情報記憶部14に記憶されているレベル判断テーブル(図3参照)を読み出して、作業用メモリ(後述)に書き込む(セットする)(ステップ202)。その後、取得されている災害情報を用いてレベル判断テーブルを照会する(ステップ203)。そして、この災害情報よりレベル判断テーブルを照会した結果として得られた災害レベルを作業用メモリに書き込んで(セットして)(ステップ204)、図5のステップ103に示す帳票画像の生成処理へ移行する。
次に、帳票画像の生成処理について説明する。
図7は、図5のステップ103に示す帳票画像生成処理を詳述するフローチャートである。画像処理装置10の帳票画像生成部13は、災害レベルに応じた情報項目および情報送信先を、災害対応情報記憶部16(図4参照)より選択する(ステップ301)。その際、災害レベルに応じた情報項目および情報送信先の全てを選択するのではなく、災害状況に応じて伝達すべき一部の情報項目を選択するようにしてもよい。その場合は、災害状況に応じて帳票に含める情報項目を情報項目No.で別に定義しておき、その定義に基づいて情報項目を選択することが考えられる。
一方で、帳票画像生成部13は、今回出力する帳票を一意に識別する識別情報を生成する(ステップ302)。ここで、識別情報は、例えば、画像処理装置10を一意に特定する情報と、画像処理装置10内での出力を一意に特定する時刻やカウンタ等の情報とを組み合わせたものを採用するとよい。
また、帳票画像生成部13は、ステップ301で取得した情報項目に対応する帳票上の領域の位置を特定する位置情報を生成する(ステップ303)。例えば、出力する帳票の大きさと、帳票に含める情報項目の数とから、帳票上の情報項目のレイアウトを決定し、これに基づいて生成するとよい。また、情報項目に対応する領域の位置は、その領域が矩形の場合は、例えば、その矩形の左上の頂点の座標と、その矩形の横方向の長さおよび縦方向の長さとで表現すればよい。更に、その領域内において、情報を記入するための記入欄と、記入欄に記入した情報の送信を指示するためのチェック欄とを別々に管理する場合は、領域内における記入欄およびチェック欄の配置に基づいてこれらの欄の位置情報を同時に生成することも考えられる。尚、本実施の形態では、記入された情報が適切な送信先に送信されるように制御するための制御情報の一例として、位置情報を採用している。
その後、ステップ302で生成した帳票の識別情報と、ステップ303で生成した領域の位置情報と、ステップ301で取得した情報送信先とを対応付けた領域情報を生成し、領域情報記憶部17に記憶する(ステップ304)。
また、帳票画像生成部13は、ステップ303で生成された位置に情報項目に対応する領域が配置された帳票の画像を生成する(ステップ305)。そして、その一方で、帳票の識別情報および帳票上の位置情報を符号化して符号画像を生成する(ステップ306)。そして、帳票画像および符号画像を、媒体に重畳して印刷されるように画像取得部21に出力する(ステップ307)。
このようにして画像取得部21に出力された帳票画像および符号画像は、画像処理部22にて必要な画像処理が行われた後、画像形成部23で媒体上に印刷され、その結果、帳票が出力される。
図8に、このとき出力される帳票(災害時状況送信フォーム)の具体例を示す。本実施の形態では、緊急時における使い勝手が良いように、PC等の画面を用いて情報を入力させるのではなく、紙媒体を用いて情報を入力させるようにしている。
ここでは、図4の情報項目の中から、「火災発生の有無」と「けが人の有無」とが選択された場合の例を示している。ここで、図中、チェック欄31aおよび31bは、情報の送信を指示する際にチェックする欄であり、見出し欄32aおよび32bは情報項目の内容を表す文字列が記述される欄である。また、記入欄33aおよび33bは、送信したい情報を手書きで記入する欄である。すなわち、記入欄33aに情報を記入し、チェック欄31aをチェックすると、その情報項目に対応付けられた送信先に対し、記入欄33aに記入した情報(記入情報)が送信される。また、記入欄33bに情報を記入し、チェック欄31bをチェックすると、その情報項目に対応付けられた送信先に対し、記入欄33bに記入した情報(記入情報)が送信される。
ところで、図8には明示していないが、この帳票には、帳票の識別情報および帳票上の位置情報を表す微細な符号画像が全面に印刷されているものとする。尚、この場合、帳票画像は、例えばC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)のトナーを用いて媒体に印刷し、符号画像は、例えばK(カーボンを含む黒)のトナー又は特殊トナーを用いて媒体に印刷する。
ここで、特殊トナーとしては、可視光領域(400nm〜700nm)における最大吸収率が7%以下であり、近赤外領域(800nm〜1000nm)における吸収率が30%以上の不可視トナーが例示される。ここで、「可視」及び「不可視」は、目視により認識できるかどうかとは関係しない。印刷文書における画像が可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性の有無により認識できるかどうかで「可視」と「不可視」とを区別している。また、可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性が若干あるが人間の目で認識し難いものも、「不可視」に含める。
そこで、以下、帳票の識別情報(ここでは単に「識別情報」という)および帳票上の位置情報(ここでは単に「位置情報」という)を表す符号画像について説明する。
図9は、符号画像を構成する画像等の一例を示した図である。
まず、符号画像を構成する単位パターンについて説明する。
図9(a)は、単位パターンの一例を示したものである。
単位パターンとは、情報埋め込みの最小単位である。図では、黒塗りで示した領域にドットが配置され、斜線で示した領域にはドットが配置されていないことを示している。即ち、図は、ドットを配置可能な9箇所の中から選択した2箇所にドットを配置することで単位パターンを構成した例を示したものである。ここで、9箇所の中から2箇所を選択する組み合わせは36(=)通りなので、単位パターンは、36種類存在する。このうち、4種類の単位パターンは、同期パターンとして使用される。同期パターンとは、画像の回転を検出したり、識別符号及び位置符号の相対的な位置を特定したりするためのパターンである。特に、画像の回転を検出する必要があることから、4種類の同期パターンとしては、そのうちの1つの同期パターンを90度回転するとそのうちの別の同期パターンになるようなものが選ばれる。また、この4種類の単位パターンを除く32種類の単位パターンは、識別符号及び位置符号を表現する情報パターンとして使用され、5ビットの情報が表現される。
ところで、図9(a)に示した1つのドットは、600dpiにおける2ピクセル×2ピクセルの大きさを有している。600dpiにおける1ピクセルの大きさは0.0423mmなので、図における最小の四角の一辺は、84.6μm(=0.0423mm×2)である。単位パターンを構成するドットは、大きくなればなるほど目に付きやすくなるため、できるだけ小さいほうが好ましい。ところが、あまり小さくすると、プリンタで印刷できなくなってしまう。そこで、ドットの大きさとして、50μmより大きく100μmより小さい上記の値を採用している。尚、上記のドットの大きさ84.6μmは、あくまで計算上の数値であり、実際に印刷されたトナー像では100μm程度になる。
次に、このような単位パターンから構成される符号ブロックについて説明する。
図9(b)に、符号ブロックのレイアウトの一例を示す。尚、ここでは、画像ではなく、パターン画像によって置き換えられる直前の符号配列で示している。
図9(b)における最小の四角(以下、「単位ブロック」という)に、図9(a)の単位パターンが配置される。図9(b)のレイアウトでは、符号ブロックの左上の1つの単位ブロックに、同期符号が配置されている。また、同期符号が配置された単位ブロックの右側の4つの単位ブロックにX位置符号が配置され、同期符号が配置された単位ブロックの下側の4つの単位ブロックにY位置符号が配置されている。更に、これらの位置符号が配置された単位ブロックに囲まれた16(=4×4)個の単位ブロックに識別符号が配置されている。
ここで、識別情報の符号化について述べる。
識別情報を符号化する場合、識別情報を構成するビット列は、RS符号化を行うために複数のブロックに分割される。符号化には、いくつかの方法が利用できるが、本実施の形態では、RS符号化が適している。RS符号は多値の符号法であり、この場合、単位ブロックで表現される値がRS符号の多値に対応するからである。例えば、1つの単位ブロックで5ビットの情報を表現する場合、60ビットの識別情報は、ブロック長が5ビットの12個のブロックに分割される。そして、2ブロックの誤りを訂正可能なRS符号を採用したとすると、符号長は16ブロックとなり、図9(b)の符号ブロックにおける識別符号が配置される単位ブロックに収まることになる。尚、符号化方式はRS符号に限定するものでなく、その他の符号化方式、例えば、BCH符号等を使用してもよい。
次に、位置情報の符号化について述べる。
位置情報の符号化には、擬似乱数系列の一種であるM系列符号が使用される。ここで、M系列とは、K段の線形シフトレジスタで発生できる最大周期の系列であり、2−1の系列長をもつ。このM系列から取り出した任意の連続したKビットは、同じM系列中の他の位置に現れない性質を持つ。そこで、この性質を利用して位置情報を符号化する。
ところで、本実施の形態では、符号化すべき位置情報の長さから、必要なM系列の次数を求め、M系列を生成している。しかしながら、符号化する位置情報の長さが予め分かっている場合は、M系列を毎回生成する必要はない。即ち、固定のM系列を予め生成しておき、それをメモリ等に格納しておけばよい。
例えば、系列長8191のM系列(K=13)を使用したとする。この場合、位置符号も5ビット単位で埋め込むため、系列長8191のM系列から5ビットずつ取り出してブロック化する。
以上、本実施の形態で用いるのに好適な符号画像について説明してきたが、これはあくまで一例である。かかる符号画像以外に、例えば、二次元バーコードなどの技術を用いて情報を埋め込むようにしてもよい。
次いで、符号画像が重畳して印刷された帳票に記入した情報を送信する際の画像処理装置10の動作について説明する。
図10は、このときの画像処理装置10の動作を示したフローチャートである。画像処理装置10では、まず、画像読取部24が帳票から画像を読み取り、読み取った画像を画像取得部21に出力する。このとき、画像読取部24としての電子ペンを用いて帳票への記入を行うことで記入情報を画像として読み取ってもよい。この場合、読み取った情報は、例えば、USB(Universal Serial Bus)、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信機能等を用いて画像処理装置10に送信するとよい。或いは、普通のペンを用いて帳票に手書きし、画像読取部24としてのフラットベッドスキャナでこの帳票をスキャンするようにしてもよい。また、符号画像を上述した特殊トナーを用いて印刷した場合には、画像読取部24として、例えば、赤外LEDおよび赤外センサを用いて画像を読み取る機構を採用すればよい。尚、ここで読み取られる画像には、帳票の識別情報と、帳票上の記入位置の情報と、実際に記入した内容を電子化した記入情報とが含まれる。従って、画像取得部21は、これらの情報を取得する(ステップ401)。このとき、帳票上の記入位置の情報としては、画像読取部24として電子ペンを用いた場合であれば、帳票上の記入位置を特定する情報を取得する。一方で、画像読取部24としてフラットベッドスキャナを用いた場合であれば、チェックがされたチェック欄を含む領域の位置情報を取得する。
そして、これらの情報は送信先特定部18に出力され、送信先特定部18が、帳票の識別情報および帳票上の記入位置の情報を用いて領域情報記憶部17に問い合わせることにより、情報送信先を特定する(ステップ402)。このとき、帳票上の記入位置の情報が記入位置を特定する情報であれば、その記入位置を含む領域の情報を領域情報記憶部17から取り出し、その領域に対応付けられている情報送信先の情報を取得する。また、帳票上の記入位置の情報が領域の位置情報であれば、その位置情報に合致する領域の情報を領域情報記憶部17から取り出し、その領域に対応付けられている情報送信先の情報を取得する。
これにより、帳票の識別情報と、記入情報とが、外部IF11を介して、ステップ402で特定された情報送信先に送信されることになる(ステップ403)。このとき、上述したように、帳票の識別情報に画像処理装置10を特定する情報を含めておけば、これが情報送信元を特定する情報となる。但し、このような識別情報を採用せず、情報送信元の情報をこれとは別に帳票に埋め込むような構成を採用してもよい。また、記入情報だけを送信した場合、それがどの情報項目についての情報であるか分からなくなる虞もあるので、記入情報だけでなく、情報項目の見出し欄を含む領域全体を送信するようにしてもよい。
ところで、これまでの動作説明では、帳票の全面に位置情報を埋め込み、情報項目に対応する領域の位置情報と情報送信先とを対応付けておくことで、記入情報を適切な情報送信先に送信できるようにした。しかしながら、必ずしもかかる形態には限らない。例えば、情報送信先を特定する情報(例えば、メールアドレス)を情報項目に対応する領域に直接埋め込むようにしてもよい。この場合は、例えば、図9(b)の単位ブロックのうち、X位置符号、Y位置符号、識別符号のうちの幾つかを情報表現に支障がない範囲で、情報送信先の情報を埋め込むために割り当てればよい。そして、1枚の帳票に複数の情報項目に対応する領域を設ける場合は、その領域ごとに異なる情報送信先の情報を埋め込む。こうすることで、送信先特定部18が領域情報記憶部17に問い合わせて情報送信先を特定する、という処理を経ることなく、記入情報は情報送信先に送信される。尚、この場合は、記入された情報が適切な送信先に送信されるように制御するための制御情報の一例として、情報送信先を特定する情報を採用したことになる。
また、上記では、緊急事態発生時、特に災害発生時を想定して説明を行ってきたが、緊急事態発生時に限らず、送信したい情報を適切な送信先に送信することの必要な様々な場面に適用してよい。例えば、旅行先でレストランやホテルの予約をとる際に、好みの料理の種類の情報はレストランへ、好みの部屋のタイプの情報はホテルへ送信する、といった応用例が考えられる。この場合、何らかの情報の取得を契機に帳票を出力するのではなく、ユーザが明示的に帳票出力を指示することにより帳票を出力するようにしてもよい。
最後に、画像処理装置10の、コンピュータとして機能する部分についてのハードウェア構成について説明する。
図11は、例えば画像処理装置10のコンピュータとして機能する部分におけるハードウェア構成を示した図である。図11に示すコンピュータは、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)901と、 マザーボード(M/B)チップセット902と、CPUバスを介してCPU901に接続されたメインメモリ903とを備えている。また、M/Bチップセット902を介して例えばビデオカード等のディスプレイインタフェース904とディスプレイ910とがCPU901に接続されている。また、例えばPCI(Peripheral Component Interconnect)バス等を介してM/Bチップセット902に接続された磁気ディスク装置(HDD)905および通信インタフェース906を備えている。更にこのPCIバスからブリッジ回路907およびISA(Industry Standard Architecture)バス等の低速なバスを介してM/Bチップセット902に接続されたキーボード/ポインティングデバイス909を備える。
ここで、CPU901は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、上述した各種機能を実現する。また、作業用メモリとして機能するメインメモリ903は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域を有している。更に、磁気ディスク装置905は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域を備えたメモリである。本実施の形態では、区別情報記憶部14としても機能する。尚、磁気ディスク装置905の代わりに、フラッシュメモリに代表される半導体メモリ等が用いられる場合がある。また、本実施の形態にて、UI部15は、ディスプレイ910やキーボード/ポインティングデバイス909を介してUIを提供している。更に、外部IF11は、通信インタフェース906のハードウェアを用いて実現される。
このように、本実施の形態に示す各種処理は、作業用のメモリであるメインメモリ903を用いて、CPU901にて実行されるアプリケーションプログラムで実現される。このアプリケーションプログラムは、コンピュータである画像処理装置10を顧客(ユーザを含む)に対して提供する際に、装置の中にインストールされた状態にて提供する他、コンピュータに実行させるプログラムをコンピュータが読取可能に記憶した記憶媒体等にて提供してもよい。この記憶媒体としては、例えばCD−ROM媒体等が該当し、CD−ROM読取装置(図示せず)等によってプログラムが読み取られて実行される。また、これらのプログラムは、例えばプログラム伝送装置(図示せず)によってネットワーク等の通信手段を介し、ネットワークインタフェース等の通信インタフェース906を経由して提供される形態がある。このプログラム伝送装置としては、例えば、ホスト側のサーバコンピュータ等に設けられ、プログラムを記憶するメモリと、ネットワークを介してプログラムを提供するプログラム伝送手段とを備えている。
本実施の形態が適用される画像処理装置の構成例を示す機能ブロック図である。 災害情報取得部にて取得され、帳票画像生成部による帳票画像生成処理に用いられる災害情報の一例を示した図である。 区別情報記憶部に記憶されるレベル判断テーブルの例を示した図である。 災害時に送信すべき情報およびその送信先を定義した災害対応情報の例を示した図である。 画像処理装置にて実行される全体処理を示したフローチャートである。 図5のステップ102に示す災害レベル決定処理を詳述するフローチャートである。 図5のステップ103に示す帳票画像生成処理を詳述するフローチャートである。 本実施の形態で出力される帳票の一例を示した図である。 本実施の形態で帳票に情報を埋め込むための符号画像の一例を示した図である。 帳票に記入された情報を情報送信先に送信する処理を示したフローチャートである。 例えば画像処理装置として機能するコンピュータのハードウェア構成を示した図である。
符号の説明
10…画像処理装置、11…外部IF(インタフェース)、12…災害情報取得部、13…帳票画像生成部、14…区別情報記憶部、15…ユーザインタフェース部(UI部)、16…災害対応情報記憶部、17…領域情報記憶部、18…送信先特定部、20…装置制御部、21…画像取得部、22…画像処理部、23…画像形成部、24…画像読取部

Claims (10)

  1. 緊急事態の発生時に緊急に送信すべき情報の項目を当該緊急事態の状況に応じて特定し、かつ、当該項目についての情報の送信先を特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定された前記項目についての情報を記入するための領域を有する帳票であって、当該領域に記入された情報が前記特定手段により特定された前記送信先に送信されるように制御するための制御情報が付加された帳票の画像を生成する生成手段と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記特定手段は、前記緊急事態の発生時に緊急に送信すべき情報の複数の項目の中から、当該緊急事態の大きさまたは緊急度の段階に応じて、前記項目を特定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記生成手段は、前記緊急事態の発生に関する情報の取得に応じて、前記画像を生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記生成手段は、前記領域の位置に関する位置情報が前記制御情報として付加された前記帳票の画像を生成し、かつ、前記送信先を特定する情報と当該位置情報の対応関係を生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記生成手段は、前記送信先を特定する情報が前記制御情報として付加された前記帳票の画像を生成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記帳票が有する前記領域に記入された記入情報と、前記帳票に付加された前記制御情報とを取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記記入情報を、前記取得手段により取得された前記制御情報に基づいて特定される前記送信先に送信する送信手段と
    を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 帳票に記入される情報の複数の項目と、当該複数の項目についての情報をそれぞれ送信すべき複数の送信先とを特定する特定手段と、
    前記特定手段により特定された前記複数の項目についての情報をそれぞれ記入するための複数の領域を有する前記帳票であって、当該複数の領域に記入された情報が前記特定手段により特定された前記複数の送信先にそれぞれ送信されるように制御するための制御情報が付加された前記帳票の画像を生成する生成手段と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  8. 前記帳票が有する前記複数の領域に記入された記入情報と、前記帳票に付加された前記制御情報とを取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記記入情報を、前記取得手段により取得された前記制御情報に基づいて特定される前記複数の送信先に振り分けて送信する送信手段と
    を更に備えたことを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  9. コンピュータに、
    緊急事態の発生時に緊急に送信すべき情報の項目を当該緊急事態の状況に応じて特定し、かつ、当該項目についての情報の送信先を特定する機能と、
    前記項目についての情報を記入するための領域を有する帳票であって、当該領域に記入された情報が前記送信先に送信されるように制御するための制御情報が付加された帳票の画像を生成する機能と
    を実現させるためのプログラム。
  10. コンピュータに、
    帳票に記入される情報の複数の項目と、当該複数の項目についての情報をそれぞれ送信すべき複数の送信先とを特定する機能と、
    前記複数の項目についての情報をそれぞれ記入するための複数の領域を有する前記帳票であって、当該複数の領域に記入された情報が前記複数の送信先にそれぞれ送信されるように制御するための制御情報が付加された前記帳票の画像を生成する機能と
    を実現させるためのプログラム。
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