JP4929960B2 - オーディオ再生装置、計測方法、プログラム、記録媒体、音漏れ低減調整方法 - Google Patents
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Description
図6は、オーディオ再生装置とこれに接続されるヘッドフォンのブロック図である。
まず、ヘッドフォン側には、Lチャンネル(ch)端子とRチャンネル(ch)端子と、L/Rの両chに流れる信号が帰還するLch/Rch共通のグランド端子の3つの端子がある。
Lch端子に対しては、抵抗RXLを介してスピーカ部HLが接続されている。更に、上記スピーカ部HLには、抵抗RYLと抵抗RCOMとを介してRchと共通のグランド端子が接続されている。
Rch端子に対しては、抵抗RXRを介してスピーカ部HRが接続されている。更に、上記スピーカ部HRには、抵抗RYRと上記抵抗RCOMとを介して上記グランド端子が接続されている。
また、LchとRchの2つの音声信号の入力源(信号源)がある。
この信号源からの出力音声信号は、図示するようにしてそれぞれアナログアンプ部21a,21bを介してLch端子,Rch端子に供給される。さらに、グランド端子は、例えばフェライトビーズなどとされる抵抗RZCを介してアースに接地されている。
例えば、Rchには、信号が全く流れておらず無音であるとした場合に、Lchに、信号Lを流したとする。この信号Lのヘッドフォン側の流れとしては、Lch端子→抵抗RXL→スピーカ部HLの経路で流れ、このスピーカ部HLにおいて音波を発生させた後、抵抗RYLと抵抗RCOMの接続点Xに達する。この接続点Xは、Rch側とも接続されているため、信号Lより接続点XからRchへ音漏れ量が流れ込み、音漏れがおこる。その結果、無音であるはずのRchのスピーカ部HRから音波が発生してしまうことになるのである。
なお、LchとRchの動作を逆にして行ったとしても同様に、信号を流したchとは反対のchに音漏れが発生する。
この抵抗RCOMの抵抗値が0Ωの場合であって、さらに抵抗RZC自体が接続されていないか、若しくは抵抗RZCの抵抗値が0Ωの場合には、Lch/Rchの両chでグランド端子を共通としていても、片側chに流れる信号は反対chに音漏れ信号を発生させることなくグランド端子へ帰還していき、音漏れを発生させることはない。
しかし、抵抗RCOMは、ヘッドフォン側のグランド端子とオーディオ再生装置側のグランド端子の接触抵抗によって微少ながらも発生し得る。また、抵抗RZCは、高周波を減衰させるためにオーディオ再生装置に用いられており、この抵抗RZCがないとアナログアンプ部21a,21bが破損してしまう可能性があるので、オーディオ再生装置には必要とされる素子である。
まず、図7において、Lch/Rchの両chに流す信号とその音漏れ量の比率を、音漏れ比率1/Mとして表す。また、この音漏れ比率1/MはLch/Rchの両chで等価であるとして説明していく。
この図7に示すオーディオ再生装置には、図6のオーディオ再生装置の構成にLch/Rchの両chの音漏れ比率1/Mと等価の利得を持ったアナログアンプ部14a,14bが追加されている。
また、ヘッドフォン側の構成は図6に示したヘッドフォン側の構成と同じであるので、ここでの説明は省略する。
このような構成のオーディオ再生装置において、例えば、アナログアンプ部14aの利得と、Lchに流れる信号Lとを掛け合わせることにより、Rchに発生する音漏れ量と等価の音漏れ消去信号Lcをオーディオ再生装置側のRch端子に予め加算することが出来る。そうすることによって、Lchに信号Lが流れ接続点XよりRチャンネルに音漏れ量が発生したとしても、これを打ち消す音漏れ消去信号LcがR端子に生じるので、音漏れ量と音漏れ消去信号Lcが互いに打ち消し合い、スピーカ部HRには音漏れによる音波が発生することが殆どなく、音漏れを低減することができる。
Lch側において音漏れを低減する場合も、上述した動作をアナログアンプ部14bを用いて、Lch/Rch逆の動作を行えば音漏れを低減することができる。
まず、Lchオーディオデータは、上記D−Block20に供給される。そして上記D−Block20からD/A変換器19aとアナログアンプ部15aを介してLch端子へ供給される。
また、Rchオーディオデータは、まず上記D−Block20に供給される。そして上記D−Block20からD/A変換器19bとアナログアンプ部15bを介してRch端子へ供給される。
さらに、グランド端子に対しては、抵抗RZCを介してアースが接地されている。
また、Rchオーディオデータは、上記オーバーフロー防止用乗算器17bに供給されると共に、分岐して音漏れ低減用乗算器16aに供給される。この音漏れ低減用乗算器16aは、図7におけるアナログアンプ部14bに相当し、Rchオーディオデータの音漏れ比率と等価の利得を、Rchオーディオデータに乗算し、Rchオーディオデータの音漏れ量と等価の音漏れ消去信号を加算器18aへ供給する。
なお、図8におけるヘッドフォン部の構成は、図7におけるヘッドフォン部の構成と同じであるので説明は省略する。
ユーザが使用するヘッドフォンに適切な音漏れ比率をユーザ自身がオーディオ再生装置で
選択出来るようなメニュー機能を持たせることで、オーディオ再生装置に高い汎用性を持たせるということも行っていた。
また、ユーザが使用するヘッドフォンの音漏れ比率が予めオーディオ再生装置に設定されている場合でも、ユーザは事前に使用するヘッドフォンの音漏れ比率を認識しておく必要があり、そのうえで使用するヘッドフォンの音漏れ比率をオーディオ再生装置のメニュー機能に設定されている中からユーザ自身が選択して設定を行う必要があった。
かかる目的を達成する本発明のオーディオ再生装置は、第1チャンネルオーディオ信号の入力端子と、第2チャンネルオーディオ信号の入力端子と、上記第1チャンネルオーディオ信号および上記第2チャンネルオーディオ信号に対して共通の接地端子とを備える3極端子と、上記第1チャンネルオーディオ信号の入力端子に接続され上記第1チャンネルオーディオ信号を出力する第1出力ユニットと、上記第2チャンネルオーディオ信号の入力端子に接続され上記第2チャンネルオーディオ信号を出力する第2出力ユニットと、を備えるオーディオ信号出力装置と接続されるオーディオ再生装置であって、先ず、上記オーディオ信号出力装置と上記3極端子を介して接続するための接続手段を備える。
また、外部からのオーディオ信号を入力する入力端子を備える。
また、第1チャンネルオーディオデータおよび第2チャンネルオーディオデータを含むオーディオコンテンツデータを記憶する記憶手段と、上記オーディオコンテンツデータを再生する再生手段とを備える。
また、上記再生手段により再生された上記オーディオコンテンツデータに含まれる上記第1チャンネルオーディオデータを上記第1チャンネルオーディオ信号に変換する第1の変換手段と、上記再生手段により再生された上記オーディオコンテンツデータに含まれる上記第2チャンネルオーディオデータを上記第2チャンネルオーディオ信号に変換する第2の変換手段とを備える。
さらに、上記第1チャンネルオーディオ信号を上記第1出力ユニットによって出力することによる上記第2出力ユニットにおける音漏れ量、または、上記第2チャンネルオーディオ信号を上記第2出力ユニットによって出力することによる上記第1出力ユニットにおける音漏れ量の、少なくとも何れかを計測する計測手段を備える。
そして、上記計測手段は、上記接続手段における上記第1チャンネルオーディオ信号の出力端子に得られるオーディオ信号または上記接続手段における上記第2チャンネルオーディオ信号の出力端子に得られるオーディオ信号を入力可能なA/D変換器を備え、上記第2出力ユニットにおける音漏れ量または上記第1出力ユニットにおける音漏れ量を上記A/D変換器により計測するように構成され、
上記A/D変換器は、上記入力端子からのオーディオ信号も入力可能に構成されているものである。
或いは本発明は、上記第1チャンネルオーディオ信号を上記第1出力ユニットによって出力することによる上記第2出力ユニットにおける音漏れ量、または、上記第2チャンネルオーディオ信号を上記第2出力ユニットによって出力することによる上記第1出力ユニットにおける音漏れ量の、少なくとも何れかを計測する計測手段の計測結果に基づき行われるべき自動音漏れ低減調整処理として以下の処理を実行するものである。
すなわち、計測用オーディオデータを上記第1の変換手段に供給して上記計測用オーディオデータに基づく計測用オーディオ信号を上記第1出力ユニットにより出力させ、これに応じ上記計測手段により計測される上記第2出力ユニットにおける音漏れ量を取得し、この取得した音漏れ量に基づいて上記第2チャンネルオーディオデータを低減した第2低減オーディオデータを上記第1チャンネルオーディオデータに加算する為の処理、または、上記計測用オーディオデータを上記第2の変換手段に供給して上記計測用オーディオデータに基づく計測用オーディオ信号を上記第2出力ユニットにより出力させ、これに応じ上記計測手段により計測される上記第1出力ユニットにおける音漏れ量を取得し、この取得した音漏れ量に基づいて上記第1チャンネルオーディオデータを低減した第1低減オーディオデータを上記第2チャンネルオーディオデータに加算する為の処理、の少なくとも一方を行うものである。
また、従来のように予め設定された中から選ぶ場合とは異なり、理論上はすべてのヘッドフォン(ヘッドフォン・延長コードの組み合わせ)に対して適正に音漏れ低減を実現できる。
図1に示すへッドフォン30の構成としては、ヘッドフォン側のLch端子26bと、ヘッドフォン側のRch端子28bと、L/Rの両chに流れる信号が帰還するLch/Rch共通のヘッドフォン側のグランド端子27bの3つの端子がある。
ヘッドフォン側のLch端子26bに対しては、抵抗RXLを介してスピーカ部HLが接続されている。更に、上記スピーカ部HLには、抵抗RYLと抵抗RCOMとを介してヘッドフォン側のグランド端子27bが接続されている。
ヘッドフォン側のRch端子28bに対しては、抵抗RXRを介してスピーカ部HRが接続されている。更に、上記スピーカ部HRには、抵抗RYRと上記抵抗RCOMとを介して上記ヘッドフォン側のグランド端子27bが接続されている。
また、オーディオ再生装置100側には、オーディオ再生装置側のLch端子26aと、オーディオ再生装置側のRch端子28aと、オーディオ再生装置側のグランド端子27aの3端子があり、上記ヘッドフォン30と3端子接続できる。
図示するようにしてオーディオ再生装置100は、A/D変換器1b、システムコントローラ2、メモリ部(フラッシュメモリ)3、デコーダ4、DSP(Digital Signal Processor)5、操作部7、増幅部25、オーディオ再生装置側のLch端子26a、オーディオ再生装置側のグランド端子27a、オーディオ再生装置側のRch端子28a、抵抗RZL、抵抗RZC、抵抗RZRを有する。
メモリ部3は、システムコントローラ2の指示に基づき圧縮オーディオデータを読出し、読出した圧縮オーディオデータをデコーダ4へ供給する。
Lchオーディオデータは、オーバーフロー防止用乗算器8aにおいて増幅され、加算器11aを介してD/A変換器10aへ供給される。このD/A変換器10aにおいてアナログ変換されたLchオーディオ信号は、増幅部25内のアナログアンプ12aに供給される。
また、Rchオーディオデータは、オーバーフロー防止用乗算器8bにおいて増幅され、加算器11bを介してD/A変換器10bへ供給される。このD/A変換器10bにおいてアナログ変換されたRchオーディオ信号は、増幅部25内のアナログアンプ12bに供給される。
さらに、上記オーバーフロー防止用乗算器8bに供給されるRchオーディオデータは、音漏れ低減用乗算器9aに対しても分岐して供給される。
上記音漏れ低減用乗算器9aは、後述するRch基準信号(データ)の音漏れ比率1/Mに応じた利得をRchオーディオデータに乗算し、Rch基準信号を流したときのLchへの音漏れ量と等価の音漏れ消去信号(データ)を加算器11aへ供給する。
そして、上記音漏れ低減用乗算器9bは、こちらも後述するLch基準信号の音漏れ比率1/Mに応じた利得をLchオーディオデータに乗算し、Lch基準信号を流したときのRchへの音漏れ量と等価の音漏れ消去信号(データ)を加算器11aへ供給する。
つまり、Lch/Rchの各オーディオデータに、それぞれ音漏れ量を打ち消すための音漏れ消去信号を加算すると1+1/Mとなるため、デジタル領域でオーバーフローをおこす危険性がある。予め係数1−1/Mを乗算しておけば、Lch/Rchの各オーディオデータに音漏れ消去信号が加算された後の利得が1になるので、オーバーフローを防止することができる。
上記オーディオ再生装置側のグランド端子27aとアースの間には、例えばフェライトビーズなどとされる抵抗RZCが接続されている。
上記ROMには、動作プログラムや各種処理に用いる定数、固定情報が記憶される。
上記RAMは、ワーク領域やプログラムのロード領域に用いられたり、一時的な情報の蓄積に用いられる。
例えば、このシステムコントローラ2は、後述する操作部7からの操作入力に基づき、上述したメモリ部3に各種データの読出しを実行させる。また、操作部7からの操作入力に基づき、DSP5に音量調整等の音声信号処理を実行させる。
また、特に本実施の形態の場合、音漏れ低減のための処理も行うが、これについては後述する。
この操作部7には、例えば音量調整のための操作子などが備えられている。
また、特に本実施の形態の場合、この操作部7に設けられる操作子としては、音漏れ低減のための処理の開始を指示するための自動調整スイッチが備えられている。
以下、上記オーディオ再生装置100における音漏れ低減のための動作を説明していく。
なお、以下の説明においては、Lchにのみ基準信号(データ)を流したときの動作について例示する。また、このために音漏れ計測するA/D変換器については、A/D変換器1bのみが備えられているものとして示している。
上記音漏れ量は、システムコントローラ2へ供給される。
このように上記音漏れ低減用乗算器9bに音漏れ比率1/Mに応じた利得が設定されれば、再生オーディオデータが流されたときに、Rchオーディオデータには、加算器11bでLchオーディオデータに上記音漏れ低減用乗算器9bに設定されている利得を乗算することによって算出されるRchへの音漏れ信号と等価のRch音漏れ消去信号Lcが加算される。そして、このRch音漏れ消去信号Lcが加算されたRchオーディオ信号は、図1に示すヘッドフォン30のRchへ流れることによりRchへの音漏れ信号L/Mと互いに信号を打ち消し合い、音漏れを低減することが出来る。
このように上記オーバーフロー防止用乗算器8bに係数1−1/Mに応じた利得が設定されれば、上述したようにオーバーフローの防止がはかられる。
続いて、上記オーディオ再生装置100において行われる音漏れ低減のための動作を実現するために、システムコントローラ2が行う処理について、その一例を図3に示すフローチャートを参照して説明する。
なお、この図3に示す処理は、システムコントローラ2が例えば内蔵するROM等のメモリに格納されるプログラムに基づいて実行するものである。
操作部7における自動調整スイッチによる操作入力があったとされた場合は、ステップF102に処理を進める。
すなわち、システムコントローラ2内に格納されている、例えば1kHzの正弦波信号を音漏れ量計測のためのLchのみ基準信号として、DSP5へ供給し、これを出力させる指示を行う。
つまり、上記ステップF102においてDSP5へ供給したLch基準信号が出力されるのに応じては、抵抗RZRにRchの音漏れ信号に応じた電圧を生じさせ、これをA/D変換器1bが音漏れ量として計測するので、その計測値を取得する処理を実行するものである。
つまり、上記ステップF102においてDSP5へ供給したLch基準信号と、上記ステップF103においてA/D変換器1bより取得したRchの音漏れ量とから、音漏れの比率1/Mを算出する処理を実行する。
すなわち、上記ステップF104において算出した音漏れ比率1/Mに応じた利得を、音漏れ低減用乗算器9bに設定すると共に、オーバーフロー防止用乗算器8bに、係数1−1/Mに応じた利得を設定する。
次の図4では、このように両chについて音漏れを低減出来る構成を示す。
なお、以下の説明ではRchに信号を流したときの音漏れ比率も1/Mとして説明していく。
上記A/D変換器1aは、抵抗RZLに生じる電圧を計測するようにして備えられる。
Rch側の音漏れ低減のための動作としては、基準信号を、図1に示すヘッドフォン30のRchに流すことによってLchに発生する音漏れ信号を計測する。
つまり、Lchへの音漏れ信号が抵抗RZLに電圧を生じさせ、これをA/D変換器1aが音漏れ量として計測する。計測された音漏れ量は、システムコントローラ2へ供給される。
このように上記音漏れ低減用乗算器9aに音漏れ比率1/Mに応じた利得が設定されれば、再生オーディオデータが流されたときに、Lchオーディオデータには、加算器11aでRchオーディオデータに上記音漏れ低減用乗算器9aに設定されている利得を乗算することによって算出されるLchへの音漏れ信号と等価のLch音漏れ消去信号が加算される。そして、Lch音漏れ消去信号が加算されたLchオーディオ信号は、図1に示すヘッドフォン30のLchへ流れることによりLchへの音漏れ信号と互いに信号を打ち消し合い、Rchの音漏れを低減することが出来る。
このように上記オーバーフロー防止用乗算器8aに係数1−1/Mに応じた利得が設定されれば、上述したようにオーバーフローの防止がはかられる。
すなわち、Rchについて係数設定を行う処理としては、まず、Rchのみ基準信号をDSP5へ供給する。そして、このRchのみ基準信号を流すことにより抵抗RZLに生じたLchの音漏れ信号をA/D変換器1aが計測する。また、上記A/D変換器1aより取得した音漏れ量とRchのみ基準信号とから音漏れ比率1/Mを算出する。さらに、音漏れ比率1/Mに応じた利得を音漏れ低減用乗算器9aに設定し、オーバーフロー防止用乗算器8aに、係数1−1/Mに応じた利得を設定する。
このような、本実施の形態の音漏れ低減のための処理動作は、先ずその開始指示をユーザが操作部7より行い、後は自動で処理が実行される。そして、計測された音漏れ量と等価の音漏れ消去信号がLch/Rch両chの信号へ加算され、Lch/Rchの両chに流されることで音漏れ量と音漏れ消去信号が互いに打ち消し合い、音漏れが低減できる。つまり、あらゆるヘッドフォンで音漏れを適正に低減でき、延長コードを使用した場合などでも音漏れを適正に低減出来るので、従来のようにユーザが使用するヘッドフォンや延長コードを使用した場合の音漏れ比率を、設定されている複数の音漏れ比率の中から選択する煩わしさが解消される。
例えば、本実施の形態ではオーディオ再生装置100を再生専用装置とする場合を例示したが、記録可能に構成することも出来る。記録が可能な場合、外部からの入力端子が備えられ、その入力端子からの入力音声信号をメモリ部3に記録することが可能な場合がある。そして、その場合、入力端子からの音声信号をA/D変換するA/D変換器が備えられることになる。
先ず、この場合のオーディオ再生装置には、入力端子(オーディオ再生装置側のLrec−in端子31a、オーディオ再生装置側のRrec−in端子32a)が備えられ、外部からの音声信号を入力することができる。例えばこれら端子31a、32aに対しては、図示するようにしてマイクロフォンのL/R端子を接続できる。なお、この場合、マイクロフォン側のL端子はLrec−in31bと示し、マイクロフォン側のR端子はRrec−in32bと示している。
先ず、スイッチSW−Linにおいては、端子t3がオーディオ再生装置側のLrec−in端子31aに対して接続されている。また、スイッチSW−Linの端子t2が、抵抗RZLを介してオーディオ再生装置側のLch端子26aに対して接続されている。そして、スイッチSW−Linの端子t1が、A/D変換器1aに対して接続されている。
A/D変換器1aに対しては、スイッチSW−Loutの端子t1が接続されている。この、スイッチSW−Loutの端子t3の出力は上述した記録系の回路へ供給され、端子t2の出力はシステムコントローラ2に供給される。
A/D変換器1bに対しては、スイッチSW−Routの端子t1が接続されている。また、スイッチSW−Loutの端子t3の出力は記録系の回路へ供給され、端子t2の出力はシステムコントローラ2に供給される。
これら、A/D変換器1a,1bは、比較的高価で、且つ、そのサイズも比較的大型であることから、予め備えられているA/D変換器1a,1bを共用することで、コストを抑えることができ、回路の実装スペースの拡大防止も図られる。
この手法以外にも、オーディオ再生装置100の端子の接続部にメカスイッチ等の検出部を備え、図1に示したヘッドフォン30の3端子が接続されたか否かの検出を行い、その検出結果に基づいて自動的に開始するようにしてもよい。
つまり、本実施の形態のオーディオ再生装置100とヘッドフォン30が3端子接続される接続部において、オーディオ再生装置100側の接続部に検出部を設けて、ヘッドフォン30の3端子がオーディオ再生装置100の3端子に接続されると、この接続部が端子の接続を検出し、その検出信号をシステムコントローラ2へ供給するように構成する。この場合のシステムコントローラ2においては、上記検出部からの検出信号に基づき、ヘッドフォン30の3端子がオーディオ再生装置100の3端子に接続されているか、接続されていないかの判別を行う。そして、接続されていると判別された場合に、音漏れを低減させるための処理を開始するものである。
例えば近年では、オーディオ再生機能を有する携帯電話機が普及しているが、このように携帯電話機を用いてオーディオ再生を行う場合、ヘッドフォン30としては、携帯電話機のヘッドフォンジャックに対して直接的に接続されず、例えば携帯電話機とブルートゥース(Bluetooth)などの無線通信によりデータ通信が可能とされた音声出力ユニットに対して接続されて用いられることがある。つまりこの場合、携帯電話機から再生されたオーディオデータは無線により上記出力ユニットに対して送信された後、この出力ユニットに対して接続されたヘッドフォン30から出力されることになる。このようなオーディオ再生形態とすることで、例えばユーザは携帯電話機を鞄などの中に入れたままとし、比較的小型な上記出力ユニットのみをヘッドフォンを装着できる範囲内で携帯すればよいものとすることができる。
そして、このようなオーディオ再生形態とされる場合においても、上記出力ユニットとヘッドフォン30とが3端子接続される場合には、先に例示したものと同様の音漏れが生じる可能性がある。その場合としても、音漏れ低減を図るとした場合には、携帯電話機本体の制御部(マイクロコンピュータなど)が、先に例示したものと同様の音漏れ低減のための処理を実行すればよい。
但しこの場合、音漏れ量の計測のためのA/D変換器1a,1b(計測手段)は、上記出力ユニット内において、L/Rの出力端子の前段に備えられるべき抵抗(抵抗RZL,抵抗RZRに相当)の両端電圧を検出するようにして備えられるべきものとなる。
また、計測のために出力すべき基準信号は、例えばブルートゥースなどの無線通信部を介して上記出力ユニットに対して送信して出力させるようにする。
なお、音漏れ比率に応じた係数の設定は、先に述べた具体例と同様に、本体側に設けられたD−Block6内の音漏れ低減用乗算器9a,9bおよびオーバーフロー防止用乗算器8a,8bに対して行うようにしておけばよい。これによって上記出力ユニットに対しては低減処理の施されたオーディオデータを供給でき、先の具体例の場合と同様に音漏れの低減を図ることができる。
しかし、この基準信号は1kHzの正弦波信号以外でもよい。
また、基準信号をシステムコントローラ2内ではなく、メモリ部3に格納するなど、基準信号の格納場所は限定されるものではない。
さらに、基準信号を予め格納していなくても、信号発生器などで随時生成することも可能である。
例えば、Lch基準信号を100Hzとし、Rch基準信号を1kHzとして同時に流したとする。このときLch側では、Lchに流れる基準信号(周波数100Hz)にRchからの音漏れ信号(周波数1kHz)が重畳した信号が得られることになる。そこで、例えば、周波数分離器などを用いてRchからの音漏れ信号(周波数1kHz)のみを抽出(分離)し、これをLchへの音漏れ量として用いる。
また、同様にRch側においては、Rchに流れる基準信号(周波数1kHz)にLchからの音漏れ信号(周波数100Hz)が重畳した信号が得られることになるので、Lchからの音漏れ信号(周波数100Hz)のみを抽出(分離)して、Rchの音漏れ量として用いるものとすればよい。
例えば、このようにして、Lch/Rchの両chに流す基準信号の周波数を別々の周波数としておくことで、Lch/Rchの両chを同時に流しても音漏れ量を適切に計測出来る。
しかし、Lch/Rchの両chのうち、どちらか一方のみの音漏れ比率を算出して、その音漏れ比率を代表値とし、他方のchの音漏れ比率に設定することも出来る。
つまり、どちらか一方のchのみに基準信号を流して、実際に他方のchに発生した音漏れ信号を音漏れ量として計測し、音漏れ比率を算出する。この算出された音漏れ比率を代表値として、基準信号を流して実際に音漏れ比率を算出していない側のchの音漏れ比率として採用するものである。
つまり、この代表値を設定した方のchにおいて、実際に計測した音漏れ信号を基に音漏れ比率を算出し、代表値として設定している音漏れ比率との差分を埋めて、音漏れ比率を再設定するものである。
Claims (15)
- 第1チャンネルオーディオ信号の入力端子と、第2チャンネルオーディオ信号の入力端子と、上記第1チャンネルオーディオ信号および上記第2チャンネルオーディオ信号に対して共通の接地端子とを備える3極端子と、上記第1チャンネルオーディオ信号の入力端子に接続され上記第1チャンネルオーディオ信号を出力する第1出力ユニットと、上記第2チャンネルオーディオ信号の入力端子に接続され上記第2チャンネルオーディオ信号を出力する第2出力ユニットと、を備えるオーディオ信号出力装置と接続されるオーディオ再生装置であって、
上記オーディオ信号出力装置と上記3極端子を介して接続するための接続手段と、
外部からのオーディオ信号を入力する入力端子と、
第1チャンネルオーディオデータおよび第2チャンネルオーディオデータを含むオーディオコンテンツデータを記憶する記憶手段と、
上記オーディオコンテンツデータを再生する再生手段と、
上記再生手段により再生された上記オーディオコンテンツデータに含まれる上記第1チャンネルオーディオデータを上記第1チャンネルオーディオ信号に変換する第1の変換手段と、
上記再生手段により再生された上記オーディオコンテンツデータに含まれる上記第2チャンネルオーディオデータを上記第2チャンネルオーディオ信号に変換する第2の変換手段と、
上記第1チャンネルオーディオ信号を上記第1出力ユニットによって出力することによる上記第2出力ユニットにおける音漏れ量、または、上記第2チャンネルオーディオ信号を上記第2出力ユニットによって出力することによる上記第1出力ユニットにおける音漏れ量の、少なくとも何れかを計測する計測手段と、を備えると共に、
上記計測手段は、
上記接続手段における上記第1チャンネルオーディオ信号の出力端子に得られるオーディオ信号または上記接続手段における上記第2チャンネルオーディオ信号の出力端子に得られるオーディオ信号を入力可能なA/D変換器を備え、上記第2出力ユニットにおける音漏れ量または上記第1出力ユニットにおける音漏れ量を上記A/D変換器により計測するように構成され、
上記A/D変換器は、上記入力端子からのオーディオ信号も入力可能に構成されている
オーディオ再生装置。 - 上記計測手段の計測結果に基づいて上記第2チャンネルオーディオデータを低減した第2低減オーディオデータを上記第1チャンネルオーディオデータに加算する為の処理、または、上記計測手段の計測結果に基づいて上記第1チャンネルオーディオ信号を低減した第1低減オーディオデータを上記第2チャンネルオーディオデータに加算する為の処理、の少なくとも何れかを自動音漏れ低減調整処理として実行する制御手段をさらに備える
請求項1に記載のオーディオ再生装置。 - 上記制御手段は、所定の操作に基づいて、上記自動音漏れ低減調整処理を実行する請求項2に記載のオーディオ再生装置。
- 上記制御手段は、電源がONになったことに応じて上記自動音漏れ低減調整処理を行う請求項2に記載のオーディオ再生装置。
- さらに上記接続手段に対する上記3極端子の接続を検出する接続検出手段を備え、
上記制御手段は、
上記接続検出手段の検出結果に基づき上記自動音漏れ低減調整処理を行う請求項2に記載のオーディオ再生装置。 - 第1チャンネルオーディオ信号の入力端子と、第2チャンネルオーディオ信号の入力端子と、上記第1チャンネルオーディオ信号および上記第2チャンネルオーディオ信号に対して共通の接地端子とを備える3極端子と、上記第1チャンネルオーディオ信号の入力端子に接続され上記第1チャンネルオーディオ信号を出力する第1出力ユニットと、上記第2チャンネルオーディオ信号の入力端子に接続され上記第2チャンネルオーディオ信号を出力する第2出力ユニットと、を備えるオーディオ信号出力装置と上記3極端子を介して接続するための接続手段と、外部からのオーディオ信号を入力する入力端子と、上記接続手段における上記第1チャンネルオーディオ信号の出力端子に得られるオーディオ信号または上記接続手段における上記第2チャンネルオーディオ信号の出力端子に得られるオーディオ信号を入力可能なA/D変換器とを備え、上記A/D変換器が、上記入力端子からのオーディオ信号も入力可能に構成されているオーディオ再生装置における計測方法であって、
第1チャンネルオーディオデータおよび第2チャンネルオーディオデータを含むオーディオコンテンツデータを再生して得られる第1チャンネルオーディオ信号、第2チャンネルオーディオ信号について、上記第1チャンネルオーディオ信号を上記第1出力ユニットによって出力することによる上記第2出力ユニットにおける音漏れ量、または、上記第2チャンネルオーディオ信号を上記第2出力ユニットによって出力することによる上記第1出力ユニットにおける音漏れ量を、上記A/D変換器を用いて計測する
計測方法。 - 第1チャンネルオーディオ信号の入力端子と、第2チャンネルオーディオ信号の入力端子と、上記第1チャンネルオーディオ信号および上記第2チャンネルオーディオ信号に対して共通の接地端子とを備える3極端子と、上記第1チャンネルオーディオ信号の入力端子に接続され上記第1チャンネルオーディオ信号を出力する第1出力ユニットと、上記第2チャンネルオーディオ信号の入力端子に接続され上記第2チャンネルオーディオ信号を出力する第2出力ユニットと、を備えるオーディオ信号出力装置と上記3極端子を介して接続するための接続手段と、外部からのオーディオ信号を入力する入力端子と、上記接続手段における上記第1チャンネルオーディオ信号の出力端子に得られるオーディオ信号または上記接続手段における上記第2チャンネルオーディオ信号の出力端子に得られるオーディオ信号を入力可能なA/D変換器とを備え、上記A/D変換器が、上記入力端子からのオーディオ信号も入力可能に構成されているオーディオ再生装置において実行されるべきプログラムであって、
第1チャンネルオーディオデータおよび第2チャンネルオーディオデータを含むオーディオコンテンツデータを再生して得られる第1チャンネルオーディオ信号、第2チャンネルオーディオ信号について、上記第1チャンネルオーディオ信号を上記第1出力ユニットによって出力することによる上記第2出力ユニットにおける音漏れ量、または、上記第2チャンネルオーディオ信号を上記第2出力ユニットによって出力することによる上記第1出力ユニットにおける音漏れ量を、上記A/D変換器を用いて計測する処理を上記オーディオ再生装置に実行させる
プログラム。 - 第1チャンネルオーディオ信号の入力端子と、第2チャンネルオーディオ信号の入力端子と、上記第1チャンネルオーディオ信号および上記第2チャンネルオーディオ信号に対して共通の接地端子とを備える3極端子と、上記第1チャンネルオーディオ信号の入力端子に接続され上記第1チャンネルオーディオ信号を出力する第1出力ユニットと、上記第2チャンネルオーディオ信号の入力端子に接続され上記第2チャンネルオーディオ信号を出力する第2出力ユニットと、を備えるオーディオ信号出力装置と上記3極端子を介して接続するための接続手段と、外部からのオーディオ信号を入力する入力端子と、上記接続手段における上記第1チャンネルオーディオ信号の出力端子に得られるオーディオ信号または上記接続手段における上記第2チャンネルオーディオ信号の出力端子に得られるオーディオ信号を入力可能なA/D変換器とを備え、上記A/D変換器が、上記入力端子からのオーディオ信号も入力可能に構成されているオーディオ再生装置において実行されるべきプログラムが記録された記録媒体であって、
第1チャンネルオーディオデータおよび第2チャンネルオーディオデータを含むオーディオコンテンツデータを再生して得られる第1チャンネルオーディオ信号、第2チャンネルオーディオ信号について、上記第1チャンネルオーディオ信号を上記第1出力ユニットによって出力することによる上記第2出力ユニットにおける音漏れ量、または、上記第2チャンネルオーディオ信号を上記第2出力ユニットによって出力することによる上記第1出力ユニットにおける音漏れ量を上記A/D変換器を用いて計測する処理を、上記オーディオ再生装置に実行させるプログラム
が記録された記録媒体。 - 第1チャンネルオーディオ信号の入力端子と、第2チャンネルオーディオ信号の入力端子と、上記第1チャンネルオーディオ信号および上記第2チャンネルオーディオ信号に対して共通の接地端子とを備える3極端子と、上記第1チャンネルオーディオ信号の入力端子に接続され上記第1チャンネルオーディオ信号を出力する第1出力ユニットと、上記第2チャンネルオーディオ信号の入力端子に接続され上記第2チャンネルオーディオ信号を出力する第2出力ユニットと、を備えるオーディオ信号出力装置と接続されるオーディオ再生装置であって、
上記オーディオ信号出力装置と上記3極端子を介して接続するための接続手段と、
第1チャンネルオーディオデータおよび第2チャンネルオーディオデータを含むオーディオコンテンツデータを記憶する記憶手段と、
上記オーディオコンテンツデータを再生する再生手段と、
上記再生手段により再生された上記オーディオコンテンツデータに含まれる上記第1チャンネルオーディオデータを上記第1チャンネルオーディオ信号に変換する第1の変換手段と、
上記再生手段により再生された上記オーディオコンテンツデータに含まれる上記第2チャンネルオーディオデータを上記第2チャンネルオーディオ信号に変換する第2の変換手段と、
上記第1チャンネルオーディオ信号を上記第1出力ユニットによって出力することによる上記第2出力ユニットにおける音漏れ量、または、上記第2チャンネルオーディオ信号を上記第2出力ユニットによって出力することによる上記第1出力ユニットにおける音漏れ量の、少なくとも何れかを計測する計測手段と、
制御手段と、を備えると共に、
上記制御手段は、
計測用オーディオデータを上記第1の変換手段に供給して上記計測用オーディオデータに基づく計測用オーディオ信号を上記第1出力ユニットにより出力させ、これに応じ上記計測手段により計測される上記第2出力ユニットにおける音漏れ量を取得し、この取得した音漏れ量に基づいて上記第2チャンネルオーディオデータを低減した第2低減オーディオデータを上記第1チャンネルオーディオデータに加算する為の処理、または、上記計測用オーディオデータを上記第2の変換手段に供給して上記計測用オーディオデータに基づく計測用オーディオ信号を上記第2出力ユニットにより出力させ、これに応じ上記計測手段により計測される上記第1出力ユニットにおける音漏れ量を取得し、この取得した音漏れ量に基づいて上記第1チャンネルオーディオデータを低減した第1低減オーディオデータを上記第2チャンネルオーディオデータに加算する為の処理、の少なくとも一方を、音漏れ低減調整処理として実行する
オーディオ再生装置。 - 上記制御手段は、所定の操作に基づいて、上記音漏れ低減調整処理を実行する請求項9に記載のオーディオ再生装置。
- 上記制御手段は、電源がONになったことに応じて上記音漏れ低減調整処理を行う請求項9に記載のオーディオ再生装置。
- さらに上記接続手段に対する上記3極端子の接続を検出する接続検出手段を備え、
上記制御手段は、
上記接続検出手段の検出結果に基づき上記音漏れ低減調整処理を行う請求項9に記載のオーディオ再生装置。 - 第1チャンネルオーディオ信号の入力端子と、第2チャンネルオーディオ信号の入力端子と、上記第1チャンネルオーディオ信号および上記第2チャンネルオーディオ信号に対して共通の接地端子とを備える3極端子と、上記第1チャンネルオーディオ信号の入力端子に接続され上記第1チャンネルオーディオ信号を出力する第1出力ユニットと、上記第2チャンネルオーディオ信号の入力端子に接続され上記第2チャンネルオーディオ信号を出力する第2出力ユニットと、を備えるオーディオ信号出力装置と上記3極端子を介して接続するための接続手段と、第1チャンネルオーディオデータおよび第2チャンネルオーディオデータを含むオーディオコンテンツデータを記憶する記憶手段と、上記オーディオコンテンツデータを再生する再生手段と、上記再生手段により再生された上記オーディオコンテンツデータに含まれる上記第1チャンネルオーディオデータを上記第1チャンネルオーディオ信号に変換する第1の変換手段と、上記再生手段により再生された上記オーディオコンテンツデータに含まれる上記第2チャンネルオーディオデータを上記第2チャンネルオーディオ信号に変換する第2の変換手段と、上記第1チャンネルオーディオ信号を上記第1出力ユニットによって出力することによる上記第2出力ユニットにおける音漏れ量、または、上記第2チャンネルオーディオ信号を上記第2出力ユニットによって出力することによる上記第1出力ユニットにおける音漏れ量の、少なくとも何れかを計測する計測手段と、を備えるオーディオ再生装置における音漏れ低減調整方法であって、
計測用オーディオデータを上記第1の変換手段に供給して上記計測用オーディオデータに基づく計測用オーディオ信号を上記第1出力ユニットにより出力させ、これに応じ上記計測手段により計測される上記第2出力ユニットにおける音漏れ量を取得し、この取得した音漏れ量に基づいて上記第2チャンネルオーディオデータを低減した第2低減オーディオデータを上記第1チャンネルオーディオデータに加算する為の処理、または、上記計測用オーディオデータを上記第2の変換手段に供給して上記計測用オーディオデータに基づく計測用オーディオ信号を上記第2出力ユニットにより出力させ、これに応じ上記計測手段により計測される上記第1出力ユニットにおける音漏れ量を取得し、この取得した音漏れ量に基づいて上記第1チャンネルオーディオデータを低減した第1低減オーディオデータを上記第2チャンネルオーディオデータに加算する為の処理、の少なくとも一方を行う
音漏れ低減調整方法。 - 第1チャンネルオーディオ信号の入力端子と、第2チャンネルオーディオ信号の入力端子と、上記第1チャンネルオーディオ信号および上記第2チャンネルオーディオ信号に対して共通の接地端子とを備える3極端子と、上記第1チャンネルオーディオ信号の入力端子に接続され上記第1チャンネルオーディオ信号を出力する第1出力ユニットと、上記第2チャンネルオーディオ信号の入力端子に接続され上記第2チャンネルオーディオ信号を出力する第2出力ユニットと、を備えるオーディオ信号出力装置と上記3極端子を介して接続するための接続手段と、第1チャンネルオーディオデータおよび第2チャンネルオーディオデータを含むオーディオコンテンツデータを記憶する記憶手段と、上記オーディオコンテンツデータを再生する再生手段と、上記再生手段により再生された上記オーディオコンテンツデータに含まれる上記第1チャンネルオーディオデータを上記第1チャンネルオーディオ信号に変換する第1の変換手段と、上記再生手段により再生された上記オーディオコンテンツデータに含まれる上記第2チャンネルオーディオデータを上記第2チャンネルオーディオ信号に変換する第2の変換手段と、上記第1チャンネルオーディオ信号を上記第1出力ユニットによって出力することによる上記第2出力ユニットにおける音漏れ量、または、上記第2チャンネルオーディオ信号を上記第2出力ユニットによって出力することによる上記第1出力ユニットにおける音漏れ量の、少なくとも何れかを計測する計測手段と、制御手段と、を備えるオーディオ再生装置において実行されるべきプログラムであって、
上記計測手段の計測結果に基づいて上記第2チャンネルオーディオデータを低減した第2低減オーディオデータを上記第1チャンネルオーディオデータに加算する為の処理、または、上記計測手段の計測結果に基づいて上記第1チャンネルオーディオデータを低減した第1低減オーディオデータを上記第2チャンネルオーディオデータに加算する為の処理、の少なくとも何れかを上記自動音漏れ低減調整処理として上記制御手段に実行させる
プログラム。 - 第1チャンネルオーディオ信号の入力端子と、第2チャンネルオーディオ信号の入力端子と、上記第1チャンネルオーディオ信号および上記第2チャンネルオーディオ信号に対して共通の接地端子とを備える3極端子と、上記第1チャンネルオーディオ信号の入力端子に接続され上記第1チャンネルオーディオ信号を出力する第1出力ユニットと、上記第2チャンネルオーディオ信号の入力端子に接続され上記第2チャンネルオーディオ信号を出力する第2出力ユニットと、を備えるオーディオ信号出力装置と上記3極端子を介して接続するための接続手段と、第1チャンネルオーディオデータおよび第2チャンネルオーディオデータを含むオーディオコンテンツデータを記憶する記憶手段と、上記オーディオコンテンツデータを再生する再生手段と、上記再生手段により再生された上記オーディオコンテンツデータに含まれる上記第1チャンネルオーディオデータを上記第1チャンネルオーディオ信号に変換する第1の変換手段と、上記再生手段により再生された上記オーディオコンテンツデータに含まれる上記第2チャンネルオーディオデータを上記第2チャンネルオーディオ信号に変換する第2の変換手段と、上記第1チャンネルオーディオ信号を上記第1出力ユニットによって出力することによる上記第2出力ユニットにおける音漏れ量、または、上記第2チャンネルオーディオ信号を上記第2出力ユニットによって出力することによる上記第1出力ユニットにおける音漏れ量の、少なくとも何れかを計測する計測手段と、制御手段と、を備えるオーディオ再生装置において実行されるべきプログラムが記録された記録媒体であって、
上記計測手段の計測結果に基づいて上記第2チャンネルオーディオデータを低減した第2低減オーディオデータを上記第1チャンネルオーディオデータに加算する為の処理、または、上記計測手段の計測結果に基づいて上記第1チャンネルオーディオデータを低減した第1低減オーディオデータを上記第2チャンネルオーディオデータに加算する為の処理、の少なくとも何れかを上記自動音漏れ低減調整処理として上記制御手段に実行させるプログラム
が記録された記録媒体。
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