JP4928419B2 - 氷点下の路面水膜再現装置 - Google Patents

氷点下の路面水膜再現装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4928419B2
JP4928419B2 JP2007297324A JP2007297324A JP4928419B2 JP 4928419 B2 JP4928419 B2 JP 4928419B2 JP 2007297324 A JP2007297324 A JP 2007297324A JP 2007297324 A JP2007297324 A JP 2007297324A JP 4928419 B2 JP4928419 B2 JP 4928419B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
water film
road surface
moving body
slit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007297324A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009121999A (ja
Inventor
光雄 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOYO. SS. CO., LTD.
Original Assignee
TOYO. SS. CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOYO. SS. CO., LTD. filed Critical TOYO. SS. CO., LTD.
Priority to JP2007297324A priority Critical patent/JP4928419B2/ja
Publication of JP2009121999A publication Critical patent/JP2009121999A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4928419B2 publication Critical patent/JP4928419B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、雨水等で濡れた路面状況を運動体上に正確に再現できる氷点下の路面水膜再現装置に関し、特に所定の速度で運動する仮想路面となる運動体上に氷点下の環境で水膜を形成し、該水膜を形成した前記運動体上に被試験車両の車輪を載置して回転走行させ、車両の走行状態を再現する氷点下の路面水膜再現装置に関するものである。
従来、雨水により路面上が濡れている状態等の環境を再現して、自動車におけるタイヤのスリップやハイドロプレーニング現象の試験が色々と行われている。また、雨水により路面上が濡れている状態の環境を再現する方法としては、屋外に所定の水膜の路面を作り、実際に自動車を走行させてテストをする方法や、屋内に車両走行試験装置を設置し、屋内でテストを行う方法とがある。現在では、年間を通して実施できる屋内型の車両走行試験装置が主として実施されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
上記特許文献1に記載の装置は、1対の回転ローラに架け渡されて回転するとともに、その上部上面に回転するタイヤが設置される無端ベルトと、タイヤの幅方向に間隔をあけて配置され、かつ、タイヤの直前における無端ベルトの上部上面に水を撒布する複数個の散水ノズルとを備えている。そして、各散水ノズルから無端ベルトの上部上面に散水してタイヤの直前に水膜を作り、この水膜を設けた無端ベルト上でタイヤを回転させる構造になっている。
上記特許文献2に記載の装置は、1対の回転ローラに架け渡されて回転するとともに、その上部上面に回転するタイヤが設置される無端ベルトと、該無端ベルトの下部をくぐらせる水が収容される水槽とを備えている。そして、無端ベルトが回転するとき、水の粘性により無端ベルトの上部上面に水を汲み上げて水膜を形成し、この水膜を設けた無端ベルト上でタイヤを回転させる構造になっている。
上記特許文献3に記載の装置は、1対の回転ローラに架け渡されて回転するとともに、その上部上面に回転するタイヤが設置される無端状のスチールベルトと、該スチールベルト上に水を供給する水スプレーノズルを複数並べてなる供給ヘッダーと、スチールベルト上の水膜の厚さを調整する水膜調整器とを備えている。そして、水スプレーノズルで噴出した水でスチールベルト上に水膜を形成するとともに、水膜調整器で均一な水膜を作り、この水膜を設けた無端ベルト上でタイヤを回転させる構造になっている。
特開2002−39919号公報。 特開2006−153708号公報。 特開2006−208265号公報。
しかしながら、上記特許文献1に記載の装置は、各散水ノズルから無端ベルトの上部上面に散水してタイヤの直前に水膜を作り、この水膜上においてタイヤを回転させる構造になっているが、散水ノズルがある間隔をあけて設置されているので、無端ベルト上の水膜の厚みは均一になりづらいという問題があった。
上記特許文献2に記載の装置は、無端ベルトが回転するとき、水の粘性により無端ベルトの上部上面に水を汲み上げて水膜を形成し、この水膜上でタイヤを回転させる構造になっているが、この構造では1対のローラに架け渡された無端ベルト上に車速相当の水膜を得ることが困難であった。
上記特許文献3に記載の装置は、水膜調整器により、スチールベルト上に水を滞留させて水膜の厚さを調整しているが、この構造では高速域での水膜スピードが再現されていない可能性があった。
また、このような路面水膜再現装置は、例えばマイナス30℃に及ぶ氷点下の環境で使用されることもあるが、上記特許文献1〜3に記載の装置では、氷点下の環境で再現させようとすると、仮想路面を形成しているベルト表面に着氷してしまい、氷点下の環境で車両の走行状態を再現するのは難しいという問題があった。
そこで、氷点下の環境において、被試験車両の所望する速度と同じ速度を有する所定厚さの水膜を仮想路面上に安定的に形成し、該仮想路面上で被試験車両の走行状態を再現できる氷点下の路面水膜再現装置を提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載の発明は、車速相当の速度で移動する運動体の仮想路面上に氷点下の環境で水膜を形成し、該仮想路面上に被試験車両の車輪を載置して回転走行させ、車両の走行状態を再現する氷点下の路面水膜再現装置において、前記運動体が所望する車速相当で運動するための運動力を付与する運動体駆動手段と、前記運動体の仮想路面上に前記水膜を形成する水を噴射するスリットを有した水膜形成用ノズルと、前記水膜形成用ノズルに水を供給する水供給手段と、供給する水量を車速相当の水膜スピードに制御調整可能な水量調整手段と、前記運動体の仮想路面上を加熱する加熱手段により、前記車速相当の水膜を形成し、かつ、前記運動体の仮想路面の凍結を防止した氷点下の路面水膜再現装置を提供する。
この構成によれば、氷点下の環境であっても、運動体の仮想路面上を加熱手段により加熱し、温度管理を行うことができる。したがって、氷点下の環境であっても、運動体の仮想路面上に仮想水膜形成用ノズルから水を噴射し、該運動体の仮想路面上に車速相当に応じた水膜を安定的に形成することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、上記運動体は、少なくとも1対のローラに架け渡された無端ベルトで構成され、かつ、前記1対のローラのうち、少なくとも一方のローラが上記運動体駆動手段と動力連結されている氷点下の路面水膜再現装置を提供する。
この構成によれば、運動体駆動手段の駆動力で走行運動する無端ベルト上に仮想路面が形成される。
請求項3に記載の発明は、請求項1において、上記運動体駆動手段の駆動力で回転運動するターンテーブルで構成されている氷点下の路面水膜再現装置を提供する。
この構成によれば、運動体駆動手段の駆動力で回転運動するターンテーブル上に仮想路面が形成される。
請求項4に記載の発明は、請求項1,2または3において、上記水膜形成用ノズルは、給水口よりも管径を太くした管路を有するヘッダー部と、該ヘッダー部内の水を外部に噴射させるための上記スリットを有するノズル部とを備えている氷点下の路面水膜再現装置を提供する。
この構成によれば、水をいったんヘッダー部で受けて、水の速度圧を小さくした後、この水をスリット内に送るので、スリットの幅方向における水噴出スピードの差をなくすことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4において、上記水膜形成用ノズルは、上記ヘッダー部内に収容される水容量よりも前記スリットを通して流出される水量の方が小さくなるように該スリットの開口面積を形成して、前記スリットの入口側に通水抵抗を設けている氷点下の路面水膜再現装置を提供する。
この構成によれば、スリットの入口側に通水抵抗を設けることにより、水の速度圧がさらに小さくなり、スリットの幅方向における水噴出スピードの差をより少なくすることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1,2,3,4または5において、上記ノズル部は、上記スリットが前記水膜の厚みを形成する方向における隙間幅の少なくとも10倍以上の水路長を有して形成されている氷点下の路面水膜再現装置を提供する。
この構成によれば、ノズル部の水路長をスリットの10倍以上の長さとすることによりスリットから噴射される水に方向性が得られる。
請求項7に記載の発明は、請求項1,2,3,4,5または6において、上記ノズル部は、上記スリット内の上記水膜の幅方向を形成している隙間幅方向を、上記水膜の厚みを形成している方向の隙間幅と同等か、それ以上の幅で区切る区画壁が設けられている氷点下の路面水膜再現装置を提供する。
この構成によれば、スリット内の区画壁で、該スリット内に細かい流路が形成され、スリット内を通る水に方向性を持たせることができ、その後、スリット部から噴射される水は直進する。
請求項1に記載の発明は、氷点下の環境であっても、運動体の仮想路面上に車速相当に応じた水膜を安定的に形成して、車両の走行状態を正確に再現することができる。
請求項2に記載の発明は、走行運動する無端ベルト上に仮想路面を形成することができるので、請求項1に記載の発明における氷点下の路面水膜再現装置の効果に加えて、仮想路面を簡単、かつ、コンパクトに形成することができる。
請求項3に記載の発明は、運動体駆動手段の駆動力で回転運動するターンテーブル上に仮想路面を形成することができるので、請求項1に記載の発明における氷点下の路面水膜再現装置の効果に加えて、仮想路面を簡単、かつ、コンパクトに形成することができる。
請求項4に記載の発明は、水の速度圧を小さくしてスリットの幅方向における水噴出スピードの差をなくすことができるので、請求項1,2または3に記載の発明における氷点下の路面水膜再現装置の効果に加えて、厚みが均一な水膜を正確に形成することができる。
請求項5に記載の発明は、スリットの幅方向における水噴出スピードの差をより少なくすることができるので、請求項1,2,3または4に記載の発明における氷点下の路面水膜再現装置の効果に加えて、さらに厚みが均一な水膜を正確に形成することができる。
請求項6に記載の発明は、スリットから噴射される水に方向性が得られるので、請求項1,2,3,4または5に記載の発明における氷点下の路面水膜再現装置の効果に加えて、安定した水膜厚さとスピードを再現することができる。
請求項7に記載の発明は、該スリット内の水に方向性を持たせることができるので、請求項1,2,3,4または5に記載の発明における氷点下の路面水膜再現装置の効果に加えて、さらに安定した水膜厚さとスピードを再現することができる。
氷点下の環境において、被試験車両の所望する速度と同じ速度を有する所定厚さの水膜を仮想路面上に安定的に形成し、該仮想路面上で被試験車両の走行状態を再現できる氷点下の路面水膜再現装置を提供するという目的を達成するために、車速相当の速度で移動する運動体の仮想路面上に氷点下の環境で水膜を形成し、該仮想路面上に被試験車両の車輪を載置して回転走行させ、車両の走行状態を再現する氷点下の路面水膜再現装置において、前記運動体が所望する車速相当で運動するための運動力を付与する運動体駆動手段と、前記運動体の仮想路面上に前記水膜を形成する水を噴射するスリットを有した水膜形成用ノズルと、前記水膜形成用ノズルに水を供給する水供給手段と、供給する水量を車速相当の水膜スピードに制御調整可能な水量調整手段と、前記運動体の仮想路面上を加熱する加熱手段により、前記車速相当の水膜を形成し、かつ、前記運動体の仮想路面の凍結を防止した氷点下の路面水膜再現装置を提供することにより実現した。
以下、本発明の氷点下の路面水膜再現装置について、好適な実施例をあげて説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る氷点下の路面水膜再現装置の概略構成を示す全体構成配置図、図2は該装置の要部上面図である。図1及び図2において、この氷点下の路面水膜再現装置1は、タンク2と、運動体3と、運動体駆動手段4と、水膜形成用ノズル5と、水供給手段6と、コントローラ7と、により構成されている。この路面水膜再現装置1は、例えば気流を再現する風洞中に設置される。
前記タンク2は、運動体3上に水膜を形成するための水を貯留しておく水槽として形成されている。該タンク2内の水は、水循環用ポンプ28の駆動により水温制御用ヒータH1内を通って循環され、所定の温度に保持可能になっている。なお、該タンク2内の水温は温度センサTE1により知ることができる。
また、タンク2内の上部には、運動体3を収容配置している。該運動体3の前側部分に対応しているタンク2の上部開口は蓋体8aで塞がれ、該運動体3の後側部分におけるタンク2の上部開口は、該運動体3上で跳ね上げられて飛ばされてくる水をタンク2内に戻す複数の孔を設けた格子状の蓋体8bで塞がれている。これにより、タンク2の上部開口は運動体3だけが露呈されていて、その運動体3上には被試験車両9を載置できるようになっている。なお、図2は、蓋体8a及び蓋体8bの左右方向片側部分を破断し、タンク2内が見える状態を示す。
また、後側の蓋体8bの下面には、運動体3による水の跳ね上げを防ぐための水切り板10を設けている。該水切り板10は、左右幅方向(図1の紙面方向)に細長く延び、かつ、蓋体8bの前部、すなわち運動体3の直後において、該蓋体8bの下面から垂下されている。
前記運動体3は、前後方向に延びる左右1対の樹脂製無端ベルト11,11を有している。各無端ベルト11,11は、後端部側に配置された駆動ローラ12a,12aと前端部側に配置されたテンションローラ(従動ローラ)12b,12bとで前後部を回転可能に支持し、さらに中間部分を支持ローラ(アイドローラ)12c,12cと被試験車両9の車重を受ける複数の支持ローラ(アイドローラ)12d,12d及び複数のアイドローラ12e,12e…で回転可能に支持した構成になっている。
なお、図1に示すように、駆動ローラ12a,12aと支持ローラ12c,12c及び支持ローラ12d,12d…は、駆動ローラ12a,12aと支持ローラ12c,12cとの間における無端ベルト11,11の上部上面に水平な仮想路面となる平面11a(以下、「仮想路面11a」という)が作られるように配置されている。一方、テンションローラ12b,12bは、支持ローラ12c,12cよりも下側に設けられ、無端ベルト11,11に所定のテンションを常に付与している。そして、テンションローラ12b,12bを支持ローラ12c,12cの位置よりも下側に設けることにより、支持ローラ12b,12bと支持ローラ12c,12cとの間における無端ベルト11,11の上部上面に、前側から後側に向かって緩やかに上る傾斜面11bを形成している。
さらに、前記仮想路面11aを形成している左右の各無端ベルト11,11は、被試験車両9の前後・左右に設けられている4つのタイヤ(車輪)13,13,13,13のうち、左右片側ずつのタイヤ13,13すなわち前後のタイヤ13,13を載置可能な大きさ及び間隔を有して配置されている。また、各無端ベルト11,11の左右の幅は、少なくともタイヤ13の幅よりも大きな幅を有している。
そして、運動体3は、駆動ローラ12a,12aが回転されると、無端ベルト11,11が駆動ローラ12a,12aの回転力を受けてテンションローラ12b,12b,支持ローラ12c,12c,及び12d,12d並びにアイドローラ12e,12e…と共に回転する。また、無端ベルト11,11上に被試験車両9が載置されている時には、無端ベルト11,11上、すなわち仮想路面11a上で無端ベルト11,11の回転と同じ速さでタイヤ13,13,13,13を回転させて疑似走行を行わせることができる。なお、この無端ベルト11,11の回転速度は速度センサ14で検出される。該速度センサ14は、本実施の形態では非接触の光センサであるが、勿論、これ以外のセンサであってもよい。
また、運動体3には、無端ベルト11,11の下部下面に対応して、路面温度制御ヒータH3を設けている。該路面温度制御ヒータH3は、該路面温度制御ヒータH3の上側を通過する無端ベルト11,11の仮想路面11aを非接触の状態で順次加熱して温め、氷点下であっても仮想路面に着氷するのを防止する。なお、無端ベルト11,11の仮想路面11aの温度は、温度センサTE3で検出される。
なお、加熱手段はベルト面を加熱する目的であり、非接触での加熱に限るものではない。非接触だと赤外線ヒータなどの形態になるが、接触による加熱では12a,12bの駆動・テンションローラ内に仕込んだ電気ヒータなどによる方法も確実に加熱することができる方法である。
前記運動体駆動手段4は、駆動源として速度可変型の回転モータを有し、前記駆動ローラ12a,12aに回転力を付与する。したがって、駆動ローラ12a,12aは、該運動体駆動手段4の速度に対応した速度で回転される。
前記水膜形成用ノズル5は、無端ベルト11,11に各々対応して左右1対設けられている。各水膜形成用ノズル5は、各無端ベルト11,11の前端部側において、無端ベルト11の傾斜している上部上面(傾斜面11b)と蓋体8aの下面との間で、かつ、水噴射用スリット15(図4参照)の口から噴射されて傾斜面11bに向かう水W0が、テンションローラ12b側から支持ローラ12c側に向けて吹き付けられるようにして配置されている。そして、水噴射用スリット15の口から噴射された水W0は、水噴射用スリット15の断面形とほぼ同じ形の断面形をした水の帯として傾斜面11b上に吹き付けられ、また無端ベルト11,11が回転することにとしてより、該無端ベルト11,11上に均一な厚みを有する水膜W1が形成されるようになっている。
また、各水膜形成用ノズル5は、図3及び図4に示すように、無端ベルト11,11の左右幅を横切るようにして横長の状態で配置されているヘッダー部5aと、該ヘッダー部5aに供給された水を無端ベルト11の傾斜面11bに向けて噴射する前記水噴射用スリット15を設けたノズル部5bとを有している。
なお、ヘッダー部5aには、水供給手段6から送られて来る水を受け入れる給水口5cから管路16内に流入される水の速度を低速にして、ノズル部5bの水噴射用スリット15からの噴射流量を均一にさせるために、給水口5cよりも管径を太くした管路16を設け、該管路16を通った水がノズル部5b内の水噴射用スリット15に供給される構造になっている。すなわち、この構造では、水供給手段6から送られて来る水を管路16でいったん受け、該ヘッダー部5aで水の持っている速度圧を小さくした後、水噴射用スリット15を通すことにより、水噴射用スリット15の幅方向における水噴出スピードの差をなくして水量分布が均一になるようにしている。これによって、均一な厚みを有した水膜W1が正確に形成できる。
また、ノズル部5bには、水噴射用スリット15の入口側の開口を通って噴出される水量がヘッダー部5a内のスペース内に収容される水量よりも小さくなるように水噴射用スリットの開口面積を設定して、水噴射用スリット15の入口側に通水抵抗を設けている。したがって、これによっても水量分布の均一性が得られるようになっている。
さらに、ノズル部5bは、水噴射用スリット15内の速度分布及び噴射方向の安定化を図って安定した水膜W1を再現するために、図4に示すように、流路の長さL1を少なくとも水噴射用スリット15の厚さ方向の寸法S1の10倍以上の長さにして形成している。また、本実施の形態例では、図5に示すように、水噴射用スリット15の幅方向に区画壁17を複数設けて水W0の細かい流路を形成し、この細かい流路を作ることにより水W0に方向性を持たせ、水膜W1の均一性がさらに向上するように形成されている。
前記水供給手段6は、加圧水タンク18と、水供給用ポンプ19と、逆止弁20と、水温制御ヒータH2と、水循環用ポンプ21と、空気圧縮機22と、水圧調整弁23と、電磁弁24と、により構成されている。
前記加圧水タンク18は、水供給用ポンプ19によりタンク2内から汲み上げられた水を一時貯えておくタンクである。該加圧水タンク18内に貯えられた水は、空気圧縮機22及び水圧調整弁23により加圧された後、電磁弁24を介して水膜形成用ノズル5に供給される。
なお、水供給手段としての構成は一例として示したものである。所定の路面速度相当の水量を出せればよいので、この方式に限定するものではない。例えば、加圧水タンク部分を省いて、ポンプから直接水膜形成用ノズルに水量供給しても良い。
前記水温制御ヒータH2は、加圧水タンク18内の水の温度を調整するヒータである。該水温制御ヒータH2には、加圧水タンク18内の水が水循環用ポンプ21の駆動で循環される。また、加圧水タンク18内の水温は、温度センサTE2により検出可能になっている。
前記コントローラ7は、この氷点下の路面水膜再現装置1の全体を制御するもので、マイクロコンピュータを主体として構成されている。該コントローラ7には、例えば外部情報を入力するキーボード25と情報表示手段としてのディスプレイ26とが接続されている以外に、前記運動体駆動手段4,水供給用ポンプ19,水循環用ポンプ21,水圧調整弁23,電磁弁24,水温制御ヒータH1,水温制御ヒータH2,ヘッド温度制御ヒータH3が接続されている。また、コントローラ7には、温度センサTE1,温度センサTE2,温度センサTE3で検出された温度情報及び速度センサ14で検出された速度情報が入力される。
次に、無端ベルト11,11の上部上面(平面11a)上に水膜を形成する場合におけるコントローラ7による制御の一例を説明する。まず、水膜を再現するのに先立って、コントローラ7に設定水膜速度、すなわち路面速度を作る無端ベルト11の車速及び該無端ベルト11上に作られる水膜の水温等の情報の他に、使用する環境に応じて個々に設定する路面温度制御ヒータH3の設定温度情報を、キーボード25を操作して入力しておく。これにより、コントローラ7は、水槽水温制御用ヒータH1及び水温制御ヒータH2を制御し、タンク2内の水温及び加圧水タンク18内の水温を設定された温度に調整するとともに、路面温度制御ヒータH3の温度を制御可能になる。
図6は、路面水膜再現装置1を氷点下の環境で使用するときにおける路面温度制御ヒータH3の制御のフローを示す。図6において、このフローを図1を参照して説明する。コントローラ7には、キーボード25で設定した温度設定信号と、路面温度検出手段である温度センサTE3で検出された温度信号が入力され、キーボード25で入力された該温度設定信号と温度センサTE3で検出された温度信号とを、コントローラ7内の路面温度制御手段で比較する。ここでの比較で、温度差が生じている場合は、温度センサTE3で検出された温度がキーボード25で入力された温度となるように、路面温度制御ヒータH3の温度を増減して仮想路面11a上の温度を設定温度に保ち、仮想路面11a上に噴射された水膜W1が該仮想路面11a上に着氷しない状態にする。以下、この環境下で仮想路面11a上に水膜W1を形成することにより、氷点下の環境であっても着氷することなく安定的に水膜W1を形成することができる。
次に、図7は、水膜スピードを制御する場合のフローを示す。このフローを図1を参照して説明する。氷点下の路面水膜再現装置1が駆動されると、コントローラ7には、仮想路面11aを形成している無端ベルト11の車速信号が速度センサ14から入力される。コントローラ7は、この車速信号とキーボード25で予め入力設定されている設定水膜速度を参照して運動体駆動手段4を制御し、無端ベルト11が所定の設定車速となるように制御する。
同時に、コントローラ7は、水圧調整弁23を制御し、空気圧源である空気圧縮機22から加圧水タンク18内に圧縮空気を送り、加圧水タンク18内の圧力を設定水膜速度に応じた圧力に設定し、かつ、電磁弁24を開にする。これにより、水膜形成用ノズル5から無端ベルト11の傾斜面11b上に向かって水W0が噴き出され、これが仮想路面11a上に所定の水膜厚さ及び水膜スピードを発生させる。この結果、水膜形成ノズル5から所定の水温での水膜厚さ及びスピードを有する水膜W1が仮想路面11a上に安定的に再現される。
図8は、水膜形成用ノズル5の水膜スピードと水量(もしくは水圧)路面速度を作る無端ベルト11の車速信号の関係を示した特性図である。図8において、前記コントローラ7は路面水膜スピード(m/s)に応じて水量(もしくは水圧)が増加するように制御する。
なお、水膜W1を作る方法は、連続しないで、経時的に断続した水膜W1を再現したいような場合は、例えば図9に示すように、路面速度を作る無端ベルト11の回転数を一定とした状態で、水供給手段6における電磁弁24を所定時間間隔で開閉制御すると、その状態を簡単に再現できる。図9の例では、無端ベルト11の回転速度を60km/hで固定し、3ミリ厚の水膜が所定の時間(sec)間隔で形成されるように、水膜形成用ノズル5による水の噴射を制御している。
一方、路面速度を変化させながら水膜を再現し、仮想路面11a上における水膜W1の影響をテストするような場合は、図10に示す制御手順によって実施することができる。この制御手順を図1を参照して説明する。図10において、氷点下の路面水膜再現装置1が駆動されると、コントローラ7には、路面速度を作る無端ベルト11の車速信号出力が路面速度検出手段である速度センサ14から入力され、この車速信号に応じて運動体駆動手段4を制御し、無端ベルト11が所定の車速となるように制御する。
同時に、コントローラ7は、車速に応じた水圧及び水量設定信号を出力し、この設定信号と別の水圧及び水量検出手段としての図示しないセンサから送られてくる加圧水タンク18内の水圧及び水量信号出力を基に、水圧及び水量制御器である水圧調整弁23を制御する。そして、空気圧源である空気圧縮機23から加圧水タンク18内に圧縮空気を送り、該加圧水タンク18内の圧力を設定水膜速度に応じた圧力に設定し、かつ、電磁弁24を開にする。これにより、水膜形成用ノズル5から無端ベルト11の傾斜面11b上に向かって水W0が噴き出され、これが仮想路面11aに所定の水膜厚さ及び水膜スピードを発生させる。この結果、路面速度を変化させながら、所定の水温での水膜厚さ及びスピードを有する水膜W1を安定的に再現させることができる。
上記実施例の形態では、回転運動する無端ベルト11を使用し、該無端ベルト11の上部上面を仮想路面11aとした構造を開示したが、例えば図11及び図12に示すように運動体駆動手段4により回転されるターンテーブル27を使用し、該ターンテーブル27上を仮想路面とした構造にしてもよい。この場合、水膜形成用ノズル5は、ターンテーブル27上に水W0を噴出させて、該ターンテーブル27上に水膜W1を作ることになる。
このように、ターンテーブル27を用いた場合では、ターンテーブル27上にアスファルト舗装等も可能で、実際の路面に近い構造をした路面を作って走行テスト等を行うことが可能になる。
なお、図11に示す形態では、被試験車両9の前後及び左右の各タイヤ13,13,13,13毎にターンテーブル27を用意し、4つのターンテーブル27,27,27,27を用いた構造を採用している。他方、図12に示す形態では、1つのターンテーブル37を用意し、該1つのターンテーブル37上に被試験車両9の前後及び左右における4つのタイヤ13,13,13,13を全て乗せた状態で使用する構造を採用している。
また、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
例えば上記実施例の構造では、水膜形成用ノズル5に供給する水を、加圧水タンク18に一時貯え、加圧水タンク18から水膜形成用ノズル5に供給する構造を開示したが、水供給用ポンプ19から水膜形成用ノズル5へ直接供給するようにしてもよい。
本発明の一実施の形態に係る氷点下の路面水膜再現装置の概略全体構成配置図。 同上装置の要部上面図。 同上装置の水膜形成用ノズルの側面図。 同上水膜形成用ノズルの一部を破断して図3のA−A線方向より見た側面図。 同上水膜形成用ノズルにおけるノズル部を開口方向側から見た図。 同上装置の路面温度制御ヒータをコントローラが制御する手順の一例を示す図。 同上装置における水膜形成をコントローラが制御する手順の一例を示す図。 同上装置の水膜形成用ノズルの水膜スピードと水量の関係を示す特性図。 水膜形成用ノズルによる水噴射パターンの一例を示す図。 同上装置における水膜スピードをコントローラが制御する手順の一例を示す図。 同上装置における運動体の一変形例を示す模式図。 同上装置における運動体の他の変形例を示す模式図。
符号の説明
1 氷点下の路面水膜再現装置
2 タンク
3 運動体
4 運動体駆動手段
5 水膜形成用ノズル
5a ヘッダー部
5b ノズル部
6 水供給手段
7 コントローラ
H1 水槽水温制御用ヒータ
TE1 温度センサ
9 被試験車両
11 無端ベルト
11a 平面(仮想路面)
11b 傾斜面
12a 駆動ローラ
12b テンションローラ(従動ローラ)
12c 支持ローラ (アイドローラ)
12d 支持ローラ (アイドローラ)
13 タイヤ(車輪)
14 速度センサ
15 水噴射用スリット
16 管路
17 区画壁
18 加圧水タンク
19 水供給用ポンプ
H2 水温制御ヒータ
TE2 温度センサ
21 水循環用ポンプ
22 空気圧縮機
23 水圧調整弁(水量調整手段)
24 電磁弁
25 キーボード
26 ディスプレイ27 ターンテーブル
37 ターンテーブル
W0 水
W1 水膜
H3 路面温度制御ヒータ
TE3 温度センサ(路面温度検出手段)
L1 ノズル長
S1 スリットの厚み方向幅

Claims (7)

  1. 車速相当の速度で移動する運動体の仮想路面上に氷点下の環境で水膜を形成し、該仮想路面上に被試験車両の車輪を載置して回転走行させ、車両の走行状態を再現する氷点下の路面水膜再現装置において、
    前記運動体が所望する車速相当で運動するための運動力を付与する運動体駆動手段と、
    前記運動体の仮想路面上に前記水膜を形成する水を噴射するスリットを有した水膜形成用ノズルと、
    前記水膜形成用ノズルに水を供給する水供給手段と、
    供給する水量を車速相当の水膜スピードに制御調整可能な水量調整手段と、
    前記運動体の仮想路面上を加熱する加熱手段により、
    前記車速相当の水膜を形成し、かつ、前記運動体の仮想路面の凍結を防止したことを特徴とする氷点下の路面水膜再現装置。
  2. 上記運動体は、少なくとも1対のローラに架け渡された無端ベルトで構成され、かつ、前記1対のローラのうち、少なくとも一方のローラが上記運動体駆動手段と動力連結されていることを特徴とする請求項1に記載の氷点下の路面水膜再現装置。
  3. 上記運動体は、上記運動体駆動手段の駆動力で回転運動するターンテーブルで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の氷点下の路面水膜再現装置。
  4. 上記水膜形成用ノズルは、給水口よりも管径を太くした管路を有するヘッダー部と、該ヘッダー部内と連通している上記スリットを有するノズル部とを備えることを特徴とする請求項1,2または3に記載の氷点下の路面水膜再現装置。
  5. 上記水膜形成用ノズルは、上記ヘッダー部内に収容される水容量よりも前記スリットを通して流出される水量の方が小さくなるように該スリットの開口面積を形成して、前記スリットの入口側に通水抵抗を設けていることを特徴とする請求項1,2,3または4に記載の氷点下の路面水膜再現装置。
  6. 上記ノズル部は、上記スリットが前記水膜の厚みを形成する方向における隙間幅の少なくとも10倍以上の水路長を有して形成されていることを特徴とする請求項1,2,3,4または5に記載の氷点下の路面水膜再現装置。
  7. 上記ノズル部は、上記スリット内の上記水膜の幅方向を形成している隙間幅方向を、上記水膜の厚みを形成している方向の隙間幅と同等か、それ以上の幅で区切る区画壁が設けられていることを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6に記載の氷点下の路面水膜再現装置。
JP2007297324A 2007-11-15 2007-11-15 氷点下の路面水膜再現装置 Active JP4928419B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007297324A JP4928419B2 (ja) 2007-11-15 2007-11-15 氷点下の路面水膜再現装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007297324A JP4928419B2 (ja) 2007-11-15 2007-11-15 氷点下の路面水膜再現装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009121999A JP2009121999A (ja) 2009-06-04
JP4928419B2 true JP4928419B2 (ja) 2012-05-09

Family

ID=40814307

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007297324A Active JP4928419B2 (ja) 2007-11-15 2007-11-15 氷点下の路面水膜再現装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4928419B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2957666B1 (fr) * 2010-03-16 2012-06-01 Michelin Soc Tech Dispositif de mesure de la temperature de l'eau revetant une chaussee
JP5197720B2 (ja) * 2010-11-15 2013-05-15 株式会社東洋製作所 環境試験装置
GB201608945D0 (en) 2016-05-20 2016-07-06 Gkn Aerospace Services Ltd Ice accretion apparatus

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0355547A (ja) * 1989-07-25 1991-03-11 Sharp Corp シルク印刷用製版装置
US6546791B2 (en) * 2001-08-08 2003-04-15 Bridgestone/Firestone North American Tire, Llc Indoor hydroplaning test apparatus and method
JP4573018B2 (ja) * 2004-01-22 2010-11-04 トヨタ自動車株式会社 車両ウェット路走行環境再現方法及びその装置
JP2007101410A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Toyota Motor Corp 車両走行試験装置および車両走行試験方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009121999A (ja) 2009-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE43053E1 (en) Ice maker and a method of making ice
JP4928418B2 (ja) 路面水膜再現装置
JP4928419B2 (ja) 氷点下の路面水膜再現装置
JP3200763B2 (ja) 両面塗工型塗工装置
CN101939114A (zh) 涂布液的涂布装置及涂布方法
JP5819405B2 (ja) バラスト道床の乾燥および温度制御のための調整装置および調整方法
JP5796752B2 (ja) 吹雪の発生装置
JP6601639B2 (ja) 吹雪の発生方法および吹雪の発生装置
BR102014020277B1 (pt) Sistema de controle de veículo
JP2007101410A (ja) 車両走行試験装置および車両走行試験方法
JP5652450B2 (ja) 圧雪層の形成方法、および該方法を利用したタイヤの雪上試験方法
JP5601552B1 (ja) 吹雪の発生装置
JP6459095B2 (ja) 吹雪用吹き出しノズル
JP6198087B2 (ja) 吹雪の制御方法および噴雪装置
JP5843240B2 (ja) 湿雪の生成方法および湿雪の生成装置
JP6004210B2 (ja) 吹雪の制御方法
JP6638777B2 (ja) 湿雪の生成方法および湿雪の生成装置
KR102131459B1 (ko) 공기 분사 휠 디플렉터
JP7088783B2 (ja) 塗工装置
JP6663558B2 (ja) 湿雪化装置
JP2009014240A (ja) 走行車輌に対する降雪環境生成装置
KR20230083722A (ko) 방빙액 분사 시스템
JPS62147268A (ja) ドラム内面の氷結面製造方法
JP5244700B2 (ja) 風洞実験設備
JPH0673461A (ja) フロータ炉におけるストリップ安定走行方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120210

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4928419

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150217

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250